JP5116338B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、吸着式ヒートポンプを利用したヒートポンプユニット及び給湯システムに関する。
従来のヒートポンプユニットとして、吸着式ヒートポンプで熱媒体を加熱し、熱交換器で熱媒体から水に熱を移動させることで、水を温水として供給するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなヒートポンプユニットでは、吸着剤から脱離した冷媒が凝縮するときに発生する凝縮熱により熱媒体を加熱する脱離−凝縮運転と、蒸発した冷媒が吸着剤に吸着されるときに発生する吸着熱により熱媒体を加熱する蒸発−吸着運転とが交互に切り替えられるように吸着式ヒートポンプが運転され、これにより、比較的温度の高い温水の供給が図られている。
特開2006−125713号公報
ところで、上述したようなヒートポンプユニットでは、図5に示すように、脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転との切替え時Aの直後に、吸着式ヒートポンプにて発生する凝縮熱や吸着熱の熱量が一時的に多くなる。そのため、切替え時Aの直後に熱媒体の温度T1が一時的に急上昇し、その結果、供給される温水の温度T2も一時的に急上昇するおそれがある。
そこで、本発明は、供給される温水の温度を安定化することができるヒートポンプユニット及び給湯システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るヒートポンプユニットは、吸着式ヒートポンプで第1熱媒体を加熱し、第1熱交換器で第1熱媒体から水に熱を移動させることで、水を温水として供給するヒートポンプユニットであって、第1熱交換器を通過するように設けられ、水が流通する水流通ラインと、吸着式ヒートポンプと第1熱交換器との間を循環するように設けられ、第1熱媒体が流通する熱媒体流通ラインと、を備え、熱媒体流通ラインにおいて吸着式ヒートポンプの下流側且つ第1熱交換器の上流側には、第1熱媒体を貯留するタンクが設けられていることを特徴とする。
このヒートポンプユニットでは、熱媒体流通ラインにおいて吸着式ヒートポンプの下流側且つ第1熱交換器の上流側には、第1熱媒体を貯留するタンクが設けられている。そのため、このタンクに第1熱媒体を貯留することで、第1熱交換器に入力される第1熱媒体の急激な温度変動を緩和することができる。よって、脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転との切替え直後に吸着式ヒートポンプにて発生する熱量が一時的に多くなった場合でも、第1熱媒体から水に移動される熱の熱量を平準化することが可能となり、水を常に略一定の加熱量で加熱することができる。従って、供給される温水の温度を安定化することが可能となる。なお、「水」とは、低温水や高温水等のいかなる温度の水を含むものをいい、「温水」とは「水」に熱が移動されて「水」よりも温度が高くなったものをいう。
ここで、水流通ラインは、水を留めることなく流通させることが好ましい。この場合、必要量の温水を得るために必要量の水が瞬時に加熱されて供給される(いわゆる瞬間給湯)ため、供給される温水の温度を安定化するという上記効果は特に顕著となる。
タンクの容量は、吸着式ヒートポンプにおいて凝縮熱により第1熱媒体を加熱する脱離−凝縮運転と吸着熱により第1熱媒体を加熱する蒸発−吸着運転とが切り替えられてから次に切り替えられるまでの間に循環する第1熱媒体の流量の1/7以上となっていることが好ましい。この場合、タンクに第1熱媒体を貯留することで、第1熱交換器に入力される第1熱媒体の急激な温度変動が好適に緩和され、よって、第1熱交換器で水に移動される熱の熱量を好適に平準化することができる。また、タンクの容量は大きければ大きいほど温度の平準化効果は高くなる。
また、本発明に係る給湯システムは、上記ヒートポンプユニットを具備する給湯器システムであって、第2熱媒体を加熱する加熱器と、水流通ラインにおいて第1熱交換器の下流側に設けられ、第2熱媒体の熱を水に移動させる第2熱交換器と、を備え、吸着式ヒートポンプには、第2熱媒体が脱離−凝縮運転の熱源として用いられていることを特徴とする。
この給湯システムでは、加熱器で加熱された第2熱媒体を脱離−凝縮運転の際の熱源として用いる上記ヒートポンプユニットにより水が加熱され、この加熱された水が第2熱媒体でさらに加熱されて供給されるため、温水の温度を安定化するという上記効果が奏されると共に高効率で高温の温水を供給することができる。
本発明によれば、供給される温水の温度を安定化することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態に係る給湯システムを示す概略構成図である。図1に示すように、給湯システム50は、ヒートポンプユニット1とボイラ2とを備え、給水された水をヒートポンプユニット1で予熱した後、必要とする温度までボイラ2でさらに加熱(追い炊き)することで、水を温水として供給するハイブリッド給湯システムである。なお、「水」とは、低温水、水中温水及び高温水等のいかなる温度の水を含むものをいい、「温水」とは「水」に熱が移動されて「水」よりも温度が高くなったものをいう。これについては以下の説明においても同様である。
ヒートポンプユニット1は、水流通ライン4A、熱媒体流通ライン5、一対の吸着式ヒートポンプ3,3、及び熱交換器(第1熱交換器)13を含んで構成されている。このヒートポンプユニット1は、吸着式ヒートポンプ3,3で熱媒体(第1熱媒体:例えば、水等)を加熱し、熱交換器13で熱媒体から水に熱を移動させるものである。ここでは、ヒートポンプユニット1は、その最大出力が16kWとなっており、給水器16により給水された水を約20℃前後の中温水(温水)としてボイラ2へ供給する。
水流通ライン4Aは、熱交換器13を通過するように設けられている。この水流通ライン4Aは、給水された水を留めることなく矢印A方向へと流通させると共に、中温水をボイラ2へ供給する。熱媒体流通ライン5は、吸着式ヒートポンプ3,3と熱交換器13とを通過してこれらの間を循環するように設けられている。この熱媒体流通ライン5は、熱媒体をポンプ6により矢印B方向に流通させる。また、熱媒体流通ライン5には、熱媒体を貯留するタンク18が設けられている。
吸着式ヒートポンプ3,3は、その内部が真空に保たれた真空容器31を有し、この真空容器31の内部において、例えばシリカゲル等の吸着剤32を備えた熱交換器34が上部に、また、例えば水等の冷媒33に浸かるよう設置された熱交換器35が下部に設けられている。吸着式ヒートポンプ3,3は、吸着剤から脱離した冷媒を凝縮させて凝縮熱を発生させ、この凝縮熱で熱媒体を加熱する脱離−凝縮運転と、蒸発した冷媒を吸着させて吸着熱を発生させ、この吸着熱で熱媒体を加熱する蒸発−吸着運転と、を実施するものである。これらの吸着式ヒートポンプ3,3は、互いに異なる運転が実施されるように構成されており、具体的には、一方が脱離−凝縮運転時の吸着式ヒートポンプ3Aとされるとき、他方が蒸発−吸着運転時の吸着式ヒートポンプ3Bとされている。
脱離−凝縮運転時の吸着式ヒートポンプ3Aは、その内部の上方において、バーナ(加熱器)15で加熱されたボイラ水(第2熱媒体)M1が高温熱源流通ライン7(詳しくは後述)を通って熱交換器34に送られるように接続されている。熱交換器34の周囲に設置されている吸着剤32は、熱交換器34を通してボイラ水M1との間で熱が移動可能となっている。つまり、脱離−凝縮運転時において、ボイラ水M1は、熱を吸着式ヒートポンプ3Aに供給される熱源となることができる。
一方、この吸着式ヒートポンプ3Aの内部の下方においては、熱媒体流通ライン5が熱交換器35と接続されている。熱交換器35の周囲には、冷媒33が満たされており、熱媒体流通ライン5内を流通する熱媒体と冷媒33との間で熱が移動可能となっている。
これにより、吸着式ヒートポンプ3Aでは、熱交換器34においてボイラ水M1から吸着剤32に熱が移動されて吸着剤32に吸着されていた冷媒が脱離され、脱離された冷媒がヒートポンプ3A下部の冷媒33と接触し凝縮して凝縮熱が発生され、その凝縮熱で熱媒体流通ライン5内の熱媒体が加熱されることとなる。
蒸発−吸着運転時の吸着式ヒートポンプ3Bは、その上方において、熱媒体流通ライン5が熱交換器34と接続されている。熱媒体流通ライン5内を流通する熱媒体と、熱交換器34の周囲に設置されている吸着剤32の間で熱が移動可能となっている。
一方、吸着式ヒートポンプ3Bの内部の下方においては、熱交換器35と低温熱源ライン9が接続されている。低温熱源流通ライン9は、空気熱交換器11を通過するように設けられており、水等の低温熱媒体をポンプ10で矢印C方向に循環されるように流通させる。そして、空気熱交換器11及びファン12により大気中の熱が低温熱媒体に移動(外気吸熱)され、低温熱媒体が加熱されている。熱交換器35の周囲には、冷媒33が満たされており、熱媒体流通ライン5内を流通する熱媒体と冷媒33との間で熱が移動可能となっている。つまり、蒸発−吸着運転時において、大気中の熱は吸着式ヒートポンプ3Bに供給される熱源となることができる。
これにより、吸着式ヒートポンプ3Bでは、熱交換器35において大気の熱が冷媒33に熱が移動されて冷媒33が蒸発され、蒸発された冷媒が吸着剤32で吸着されて吸着熱が発生され、この吸着熱で熱媒体流通ライン5内の熱媒体が加熱されることとなる。なお、低温熱媒体は熱交換器35で熱を冷媒33に与えるため、温度が室温以下まで低下するが、空気熱交換器11及びファン12によって室温付近まで加熱され、再びヒートポンプ3Bにおいて熱源として機能することができる。
また、図1及び図2に示すように、吸着式ヒートポンプ3では、電磁弁(不図示)により熱源流通ライン7,9と熱媒体流通ライン5との流路が所定時間で交互に切り替えられ、脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転とが所定時間で交互に切り替えられる。つまり、運転状態が互いに異なる一対の吸着式ヒートポンプ3A,3B(図1参照)が所定時間で互いに入れ替わって吸着式ヒートポンプ3B,3A(図2参照)になり、その後、所定時間で再び互いに入れ替わって吸着式ヒートポンプ3A,3B(図1参照)に戻り、これが順次に繰り返される。図1及び図2のいずれにおいても、熱媒体はまず吸着式ヒートポンプ3Aにおいて熱を得て、引き続き吸着式ヒートポンプ3Bにおいて熱を得ることによって加熱される。これにより、大気中の熱を効率よく利用して、熱媒体を連続的に加熱することができる。
熱交換器13は、例えばプレート型の熱交換器とされており、内部に通過された水流通ライン4A及び熱媒体流通ライン5内のそれぞれを流通する熱媒体及び水の間で熱を移動させる。
ボイラ2は、水流通ライン4B、ボイラタンク14及びバーナ15を含んで構成されている。このボイラ2は、バーナ15でボイラタンク14内のボイラ水M1を加熱し、このボイラ水M1から水に熱を移動させるものである。ここでは、ボイラ2は、その最大出力が100kWとなっており、上記ヒートポンプユニット1から供給された中温水を、約55℃前後の高温水(温水)として外部へ供給(出湯)する。
水流通ライン4Bは、上記水流通ライン4Aに連続すると共に、後述の熱交換部(第2熱交換器)24を通過するように設けられている。この水流通ライン4Bは、ヒートポンプユニット1の水流通ライン4Aから供給された温水を留めることなく矢印D方向に流通させると共に、高温水を外部へ供給する。
ボイラタンク14は、タンク本体23と熱交換部24とボイラ水流通部25とを有している。タンク本体23は、ボイラ水を貯留する。熱交換部24は、その内部がボイラ水M1で満たされ、水流通ライン4Bが通過されるように設けられている。この熱交換部24は、ヒートポンプユニット1から供給され水流通ライン4Bを流通する温水にボイラ水M1の熱を移動させる。つまり、熱交換部24は、水流通ライン4において熱交換器13よりも下流側に設けられている。ボイラ水流通部25は、タンク本体23と熱交換部24との間を循環するように設けられており、タンク本体23のボイラ水M1をポンプ26により矢印E方向に流通させる。
このボイラ水流通部25には、高温熱源流通ライン7が連結されている。高温熱源流通ライン7は、脱離−凝縮運転時の吸着式ヒートポンプ3Aを通過するように設けられ、ボイラ水M1を矢印F方向に流通させる。つまり、高温熱源流通ライン7は、吸着式ヒートポンプ3Aの脱離−凝縮運転時の熱源としてボイラ水M1が用いられるように、ボイラ水M1を吸着式ヒートポンプ3Aに供給する。
バーナ15は、ボイラタンク14に取り付けられており、ボイラタンク14内のボイラ水M1を加熱する。バーナ15の燃料としては、例えば灯油、A重油などの液体燃料、若しくは都市ガス、LPGなどのガス燃料が用いられている。また、このバーナ15には、制御手段17が接続されている。制御手段17は、CPU、ROM、及びRAM等により構成され、ROMに保持されるソフトウエアをCPUで実行することにより、バーナ15の動作を制御する。
ここで、給湯システム50では、上述したように、ヒートポンプユニット1の熱媒体流通ライン5にタンク18が設けられている。具体的には、タンク18は、熱媒体流通ライン5において吸着式ヒートポンプ3,3の下流側且つ熱交換器13の上流側に設けられている。このタンク18は、図3に示すように、流入口18Aから流入された熱媒体M2を貯留部18Bに溜めつつ流出口18Cから流出させる。
また、タンク18の容量は、吸着式ヒートポンプ3の脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転とが切り替えられてから次に切り替えられるまでの間に、熱媒体流通ライン5にて循環する熱媒体の流量以上(流量の1/7以上)となっている。ここでは、タンクの容量を18リットルとしている。
次に、説明した給湯システム50の動作について説明する。まず、水が水流通ライン4によりヒートポンプユニット1に供給され、熱交換器13にて吸着式ヒートポンプ3,3で加熱された熱媒体から水に熱が移動されて中温水とされ、この中温水が水流通ライン4によりボイラ2へ供給される。続いて、熱交換部24にてバーナ15で加熱されたボイラ水M1から中温水に熱が移動されて高温水とされ、そして、この高温水が水流通ライン4の下流側から外部へ供給される。
ここで、ヒートポンプユニット1では、上述したように、運転状態が互いに異なる2つの吸着式ヒートポンプ3A,3Bにより熱媒体が加熱され、これらが電磁弁により所定時間で交互に切り替わるように運転される。従って、図5に示すように、従来の給水システムでは、脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転との切替え時Aの直後に、吸着式ヒートポンプ3Aで発生する凝縮熱及び吸着式ヒートポンプ3Bで発生する吸着熱の熱量が一時的に多くなり、切替え時Aの直後に熱媒体の温度T1が一時的に急上昇する。その結果、ヒートポンプユニット1により供給された中温水の温度T2が一時的に急上昇し、ボイラ2により供給された高温水の温度T4が一時的に急上昇する場合がある。
そこで、給湯システム50のヒートポンプユニット1においては、上述したように、熱媒体流通ライン5において吸着式ヒートポンプ3,3の下流側且つ熱交換器13の上流側に、熱媒体を貯留するタンク18が設けられているため、このタンク18に熱媒体が貯留され、熱交換器13に入力される熱媒体の急激な温度変動が緩和される。よって、脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転との切替え直後に吸着式ヒートポンプ3,3にて発生する熱量が一時的に多くなった場合でも、熱媒体から水に移動される熱の熱量を平準化することができ、水を常に略一定の加熱量で加熱することが可能となる。従って、供給される温水の温度T2,T4の温度変動を吸収し、温度T2,T4を安定化することができる。
図4は給湯システム50における水の温度を示す線図である。図中において、T1は熱媒体の温度、T2はヒートポンプユニット1により供給された中温水の温度、T3はヒートポンプユニット1に給水される水の温度、T4はボイラ2により供給された高温水の温度をそれぞれ示している。図4に示すように、給湯システム50では、切替え時Aの直後に熱媒体の温度T1が急上昇するものの、中温水の温度T2及び高温水の温度T4が略一定値となっている。これにより、温水の温度T2,T4を安定化するという上記効果を確認することができた。
また、給湯システム50では、上述したように、水流通ライン4が水を留めることなく流通させることにより、必要量の温水を得るために必要量の水が瞬時に加熱されて供給されることになる(いわゆる瞬間給湯される)。そのため、供給される温水の温度T2,T4を安定化するという上記効果は特に顕著となる。
また、給湯システム50のヒートポンプユニット1では、上述したように、タンク18の容量が、脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転との切替え時A(図4参照)から次の切替え時Aまでの間に循環する熱媒体の流量以上(流量の1/7以上)となっているため、タンク18に熱媒体を貯留することで、熱交換器13に入力される熱媒体の急激な温度変動が好適に緩和され、よって、熱交換器13で水に移動される熱の熱量を好適に平準化することができる。また、タンク18の容量は大きければ大きいほど温度の平準化効果は高くなる。
また、給湯システム50では、上述したように、バーナ15で加熱されたボイラ水M1を脱離−凝縮運転時の吸着式ヒートポンプ3Aの熱源として用いるため、高効率で高温の温水を供給することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、熱媒体はまず吸着式ヒートポンプ3Aで熱を得た後に引き続き吸着式ヒートポンプ3Bで熱を得て加熱されたが、それとは逆に、まず吸着式ヒートポンプ3Bで熱を得た後に吸着式ヒートポンプ3Aで熱を得て加熱されるような熱媒体流通ラインの流路であってもよい。
また、上記実施形態では、空気熱交換器11及びファン12を用いて大気中の熱を利用したが、地熱等の他の自然エネルギを利用してもよい。
また、上記実施形態では、高温熱源としてボイラ水M1を利用したが、未利用の高温排ガスや排水を利用してもよい。
また、上記実施形態では、ヒートポンプユニット1をボイラ2と組み合わせて給湯システム50として用いたが、ヒートポンプユニット単体で用いてもよい。この場合、ヒートポンプユニットを例えば床暖房やロードヒーティングに採用することができる。
本発明の一実施形態に係る給湯システムの概略構成図である。 図1に示す給湯システムにおいて吸着式ヒートポンプの脱離−凝縮運転と蒸発−吸着運転とが切り替えられた後の概略構成図である。 図1に示す給湯システムのタンクを示す概略断面図である。 図1に示す給湯システムにおける水の温度を示す線図である。 従来の給湯システムにおける水の温度を示す線図である。
符号の説明
1…ヒートポンプユニット、3,3A,3B…吸着式ヒートポンプ、4,4A,4B…水流通ライン、5…熱媒体流通ライン、13…熱交換器(第1熱交換器)、15…バーナ(加熱器)、18…タンク、24…熱交換部(第2熱交換器)、50…給湯システム、M1…ボイラ水(第2熱媒体)、M2…熱媒体(第1熱媒体)。

Claims (3)

  1. 吸着式ヒートポンプで第1熱媒体を加熱し、第1熱交換器で前記第1熱媒体から水に熱を移動させることで、前記水を温水として供給するヒートポンプユニットを具備する給湯システムであって、
    前記第1熱交換器を通過するように設けられ、前記水が流通する水流通ラインと、
    前記吸着式ヒートポンプと前記第1熱交換器との間を循環するように設けられ、前記第1熱媒体が流通する熱媒体流通ラインと、
    第2熱媒体を加熱する加熱器と、
    前記水流通ラインにおいて前記第1熱交換器の下流側に設けられ、前記第2熱媒体の熱を前記水に移動させる第2熱交換器と、を備え、
    前記熱媒体流通ラインにおいて前記吸着式ヒートポンプの下流側且つ前記第1熱交換器の上流側には、前記第1熱媒体を貯留するタンクが設けられており、
    前記吸着式ヒートポンプにおいては、凝縮熱により前記第1熱媒体を加熱する脱離−凝縮運転の際に、前記第2熱媒体が熱源として用いられていることを特徴とする給湯システム。
  2. 前記水流通ラインは、前記水を留めることなく流通させることを特徴とする請求項1記載の給湯システム。
  3. 前記タンクの容量は、前記吸着式ヒートポンプにおいて凝縮熱により前記第1熱媒体を加熱する脱離−凝縮運転と吸着熱により前記第1熱媒体を加熱する蒸発−吸着運転とが切り替えられてから次に切り替えられるまでの間に循環する前記第1熱媒体の流量の1/7以上となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の給湯システム。
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