JP5116308B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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本発明は、音域の異なる複数のスピーカを備えたスピーカ装置に関し、より詳しくは、複数のスピーカを同軸に備えた無指向性のスピーカ装置に関する。
従来、音響の分野では、特定の方向へ音波を発する指向性スピーカが広く利用されており、その一方で、発生した音波を拡散させることによって無指向の音波を発生する無指向性スピーカも実用化されている。無指向性スピーカは、音の聴取範囲が広く、音の定位を立体的に示現し、聴取者に臨場感を与えることができる。
特許文献1には、無指向性スピーカ装置の例が開示されている。特許文献1に開示されたスピーカ装置は、直立させた筒状筐体の開口部に低音域用スピーカ及び高音域用スピーカを同軸で設け、スピーカ装置の周囲に対して均等に音波を出力できるように構成されている。低音域用スピーカ及び高音域用スピーカが同軸上に配置されているので、低音域用スピーカと高音域用スピーカとが分散して配置されているスピーカ装置に比べて、音の定位が明確になるという利点がある。
特開平5−56493号公報
無指向性スピーカは、広い範囲に均質な音声を流すことができるので、バックグラウンドミュージック(BGM)又はアナウンス等の同一の音声を広い範囲に均一に流す用途に適している。その一方で、特定の場所で個別のアナウンスを流す場合、又はモニターを用いた映像鑑賞の際にモニター正面に位置する鑑賞者に対して音声を聴かせる場合等、狭い範囲内に高品質の音声を流す用途には、特定の方向へ音波を発する指向性スピーカが適している。このように、音声の利用状況によっては、無指向性スピーカの方が適している状況と指向性スピーカの方が適している状況とがあるので、状況に応じてスピーカを使い分けることが望ましい。しかしながら、音声の使用状況に柔軟に対応できるように両種類のスピーカを用意しておくことには、コストが増大するという問題がある。特に個人の使用者にとっては、金銭的な負担が大きく、スピーカのために多大なスペースを要するという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、指向性スピーカとしても無指向性スピーカとしても使用できるように構成することにより、音声の使用状況に柔軟に対応できる上に低コストなスピーカ装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、複数のスピーカを同軸で備えたスピーカ装置において、スピーカ間で伝わる振動によって音声が劣化することを抑制することができるスピーカ装置を提供することにある。
本発明に係るスピーカ装置は、音域の異なる複数のスピーカを備えるスピーカ装置において、第1スピーカと、該第1スピーカと音域が異なる第2スピーカと、該第2スピーカを前記第1スピーカの前方に取り付けてあり、前記第2スピーカが向きを変更できるように構成してある取付部と、前記第1スピーカ及び前記第2スピーカの間に配置してあり、前記第1スピーカからの音波を拡散する第1ディフューザと、前記第2スピーカの向きを前記第1スピーカと同一の向きに定めた場合に前記第2スピーカに対向する位置に、着脱可能に設けてあり、前記第2スピーカからの音波を拡散する第2ディフューザとを備え、前記取付部は、前記第1スピーカと同軸に前記第1スピーカの中央から前方へ延出した固定軸部を有し、前記第1ディフューザは、前記固定軸部に非接触で貫通された状態で設けてあることを特徴とする。
本発明においては、第1スピーカの前方に第2スピーカを配置してスピーカ装置を構成し、第2スピーカの向きを変更することが可能なように構成する。第2スピーカを任意の角度に傾けることにより、第2スピーカの向きを特定の方向へ向けることができる。
また本発明においては、第1スピーカと第2スピーカとの間に第1スピーカからの音声を拡散する第1ディフューザを備え、更に、第1スピーカと同一の向きに向いた第2スピーカからの音声を拡散する第2ディフューザを着脱可能に備える。第2スピーカの向きを第1スピーカと同一の向きに定めて第2ディフューザを装着した状態では、第1スピーカ及び第2スピーカからの音声は拡散する。第2ディフューザを取り外して第2スピーカを特定の方向に向けた状態では、第2スピーカからの音声は特定の方向へ発せれる。
また本発明においては、第2スピーカを取り付けてある取付部が有する固定軸部は第1ディフューザに対して非接触の状態で備えられているので、第1スピーカから第1ディフューザ及び取付部を介して第2スピーカへ伝わる振動が低減される。
本発明に係るスピーカ装置は、前記取付部は、前記固定軸部の一端に設けられたヒンジ部と、一端に前記第2スピーカを取り付けてあり、他端が前記ヒンジ部を介して前記固定軸部に連結してあり、前記ヒンジ部を支点にして屈折可能な可動軸部とを更に有することを特徴とする。
また本発明においては、取付部はヒンジ部とヒンジ部を介して固定軸部に連結した可動軸部とを備え、第2スピーカを取り付けた可動軸部はヒンジ部を支点にして固定軸部に対して屈折し、第2スピーカが軸方向に対して傾くことが可能となる。
本発明に係るスピーカ装置は、前記取付部は、前記固定軸部の一端に設けられたボールジョイントと、一端に前記第2スピーカを取り付けてあり、他端が前記ボールジョイントを介して前記固定軸部に連結してあり、前記ボールジョイントを支点にして揺動可能な可動軸部とを更に有することを特徴とする。
また本発明においては、取付部はボールジョイントとボールジョイントを介して固定軸部に連結した可動軸部とを備え、第2スピーカを取り付けた可動軸部はボールジョイントを支点にして任意の方向へ揺動し、第2スピーカを任意の方向に向けることが可能となる。
本発明に係るスピーカ装置は、前記第2スピーカは前記第1スピーカに比べてより高音域を発するスピーカであることを特徴とする。
更に本発明においては、第2スピーカが発する音声は、第1スピーカよりも高音域の音声であり、指向性が高い。
本発明にあっては、スピーカ装置は、第2スピーカの向きを第1スピーカの向きと同一に定めて第2ディフューザを装着することにより、同軸の無指向性スピーカとして機能し、第2ディフューザを取り外して第2スピーカを特定の方向へ向けることにより、特定の方向へ音声を発する指向性スピーカとして機能する。即ち、音声の利用状況に応じた最適な音声利用法を実行することが可能となり、音声の使用状況に柔軟に対応できるように無指向性スピーカと指向性スピーカとの両種類のスピーカを用意しておく必要がなくなるので、音声の使用状況に柔軟に対応できる上に低コストなスピーカ装置を実現することができる。特に個人の使用者にとって、音声の使用状況に柔軟に対応できるスピーカ装置のための金銭的な負担が小さくなり、スピーカ装置のために必要なスペースを削減することができる。
また本発明にあっては、取付部は第1ディフューザと非接触状態であるので、第1スピーカから第1ディフューザ及び取付部を介して第2スピーカへ伝わる振動が低減され、振動によって第2スピーカからの音声が乱されることによる音質の劣化を抑制することが可能となる。
また本発明にあっては、第2スピーカを取り付ける取付部にヒンジ部を設けたことにより、第2スピーカを軸方向に対して任意の傾きに傾けることができるようになり、特定の方向へ音声を発する指向性スピーカの機能を容易に実現することが可能となる。
また本発明にあっては、第2スピーカを取り付ける取付部にボールジョイントを設けたことにより、スピーカ装置自体を移動させることなく第2スピーカを任意の方向に向けることができるようになり、使用者の所望の方向へ音声を発するように容易に調整することが可能となる。
更に本発明にあっては、指向性の高い高音域の音声を発する第2スピーカを特定の方向に向けることにより、スピーカ装置は、特定の方向に対する音声の良好な指向性を有する指向性スピーカとして機能することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明のスピーカ装置の概要を示す模式的斜視図である。スピーカ装置は、筐体5、中音域から低音域の音声を発するスピーカであるウーハ(第1スピーカ)1、高音域の音声を発するスピーカであるツイータ(第2スピーカ)2、ウーハ1からの音波を拡散する第1ディフューザ3、ツイータ2からの音波を拡散する第2ディフューザ4及びスタンド51を含んで構成される。なお、第2スピーカは、第1スピーカよりも高音域の音声を発するスピーカであれば良く、第1スピーカを超低音用のサブウーハとし、第2スピーカを中音用のスコーカとする等、その他の組み合わせで第1スピーカ及び第2スピーカを構成しても良い。
筐体5は木材、アルミニウム等の金属、透光性樹脂、またはガラス等から製造され、中空の筒形状をなす。なお、本実施の形態においては筐体5が断面視略円形の筒形状をなすものとして説明するが、これに限るものではなく断面視楕円形状のものであっても良い。さらに筒形状に限るものではなく、中空三角柱状、または中空多角柱状のものであっても良い。筐体5の下側には、複数のスタンド51、51、51が筐体5外周面にビス止めまたは接着剤等により固定されている。筐体5は、スタンド51、51、51によって、長手方向を縦にして設置される。
筐体5上側の開口には、ウーハ1が載置されており、筐体5の長手方向に沿うウーハ1の同軸上に第1ディフューザ3の一部、ツイータ2及び第2ディフューザ4が筐体5上側の開口から突出している。第1ディフューザ3は例えば略漏斗形状をなし、支持軸31及び拡散板32を含んで構成される。支持軸31は後述するようにその一端(先端)がウーハ1のヨークに固定されて立設されており、支持軸31の他端は拡散板32に連結している。拡散板32は平面視が円形、側面視が略逆三角形をなし、ウーハ1の振動板11からの音波を、支持軸31の軸方向と交差する方向へ拡散する。
支持軸31は中空の円筒であり、一端にツイータ2が取り付けられた取付軸(取付部)6が支持軸31の内部を貫通して設けられている。取付軸6の他端はウーハ1のヨークに固定されている。ツイータ2は音波出力面を上側に向けて取付軸6に支持されている。ツイータ2の上側には第1ディフューザ3と略同一形状をなす第2ディフューザ4が設けられている。第2ディフューザ4は、連結棒41、41・・・及び拡散板42を含んで構成される。連結棒41は一端が第1ディフューザ3の拡散板32の外周に着脱可能に取り付けられており、他端が拡散板42の外周に固定されている。なお、連結棒41と拡散板32の外周との連結を解除することにより、第2ディフューザ4は取り外しが可能である。拡散板42はツイータ2の上側に設けられる平面視円形、側面視略逆三角形をなし、ツイータ2からの音波を取付軸6の軸方向と交差する方向へ拡散する。
図2は本発明のスピーカ装置の縦断面を示す模式的部分縦断面図であり、図3は本発明のスピーカ装置の縦断面を示す斜視断面図であり、図4はスピーカ装置を構成する部品の縦断面を示す分解斜視断面図である。ウーハ1は、ヨーク12、マグネット13、トップブレード14、フレーム15、コイルボビン16、ダンパ17、エッジ18及び振動板11を含んで構成される。ウーハ1の底部に設けられる底面視環状のヨーク12は、フランジ状に形成され、ウーハ1の底に位置するボトムプレート121と、円筒状に形成され、ボトムプレート121の中央部から上方へ突設されたセンターポール122とを含んで構成されている。フランジ状のボトムプレート121及び円筒状のセンターポール122には、中心軸を含む上下方向の貫通孔を形成しており、貫通孔の内面にはネジ溝123が形成されている。貫通孔及びネジ溝123は、後述するように、取付軸6を固定できる大きさに形成されている。
ボトムプレート121上にはドーナツ状のマグネット13、トップブレード14、フレーム15及びダンパ17が載置されている。コイルボビン16はセンターポール122の外周面上に設けられ、また図示しないボイスコイルによりセンターポール122の外周にて巻回されている。センターポール122は、外周にあるコイルボビン16と共に、さらにその外周にある同心円状のマグネット13及びトップブレード14を貫通し、コイルボビン16はその外周にあるフレーム15及びダンパ17を貫通している。
コイルボビン16の上側は振動板11に接続されており、コイルボビン16及び振動板11により断面視略Yの字型の略漏斗形状をなす。振動板11は上側へ延びるに従って平面視における半径が大きくなる断面視略Vの字形態をなし、半径が最大となるその外周には断面視半円形の環状のエッジ18が周設される。エッジ18の外周側にはさらに断面視矩形状の環状の保持板151が周設されている。円筒状の筐体5の上側開口の外周面には断面視L字型の環状の段部52が周設されており、この段部52にウーハ1の保持板151が載置されている。
第1ディフューザ3は支持軸31及び拡散板32を含んで構成されている。支持軸31は、円筒形状をなし、下側の先端にはネジ部34が突設されており、中央部は中心軸を含む上下方向の貫通孔となっている。ネジ部34の外周面にはセンターポール122のネジ溝123に螺合するためのネジ山が形成されている。ネジ部34の外周の半径は、ヨーク12のセンターポール122内周面であるネジ溝123に螺合するよう、センターポール122の内周面半径と略同一となるよう作成されている。支持軸31の外周面の半径はネジ部34のネジ溝123への螺合を適宜の位置で終了させるべく、センターポール122の内周面の半径よりも大きく形成されている。即ち、支持軸31の外周面半径、センターポール122の内周面の半径、ネジ部34の外周面半径の順に半径が小さくなっている。
第1ディフューザ3をウーハ1のヨーク12に固定する場合、支持軸31をウーハ1の上側からセンターポール122の貫通孔に向けて挿入し、ネジ部34をセンターポール122のネジ溝123に螺合する。螺合が進行した場合、半径が大きくなる支持軸31の底面にセンターポール122の頭部が当接し、第1ディフューザ3の固定が完了する。なお、本実施の形態においてはネジ部34及びネジ溝123による取り付け方法を例に挙げたが、これに限るものではなく、接着剤等を用いて固定しても良く、またネジ部34に代えてフックを設け、ネジ溝123に代えて孔を設け当該孔にフックを係止させることにより両者を固定するようにしても良い。
円筒状の支持軸31の上側他端の開口は拡散板32に接続されており、支持軸31及び拡散板32により、断面視が略Yの字型の略漏斗形状をなす。拡散板32は上側へ延びるに従って平面視における半径が大きくなる断面視略Vの字形態をなし、半径が最大となるその外周には環状のエッジ36が周設されている。エッジ36の適宜の位置(本実施の形態においては4カ所)には連結棒41を支持するための連結凹部35が開口を上側に臨ませて設けられている。
取付軸6は、略同一径の円柱状に形成された固定軸部63と、固定軸部63の上側の一端に設けられたヒンジ部61と、ヒンジ部61を介して固定軸部63に連結した可動軸部62と、固定軸部63の下側の他端に設けられた支持部64とを含んで構成されている。可動軸部62は、ツイータ2が取り付けられる部分であり、一端にはツイータ2に螺合するための先端ネジ部621が形成されている。ヒンジ部61は、固定軸部63に対して可動軸部62が屈折可能なように可動軸部62の他端を固定軸部63の端に連結する機構であり、可動軸部62はヒンジ部61を支点にして屈折可能である。ヒンジ部61は可動軸部62と固定軸部63との連結部分に摩擦を与える構成となっており、固定軸部63に対する可動軸部62の角度を任意の角度に保持できるようになっている。なお、ヒンジ部61は、固定軸部63に対する可動軸部62の角度を任意の角度で固定する固定ネジ等の角度保持機構を備えた形態であってもよい。
支持部64は、ウーハ1のヨーク12に固定されて取付軸6を支持する部分であり、固定軸部63よりも径が大きい円柱状に形成されており、外周面にはヨーク12のネジ溝123に螺合するためのネジ部643が形成されている。ネジ部643がネジ溝123に螺合できるように、センターポール122の内径とネジ部643の外径とは略同一径となっている。また支持部64は、センターポール122の内径よりも径が大きい平ワッシャ642及びヘッド641を備えている。
取付軸6の半径は、支持部64、固定軸部63及び先端ネジ部621の順に小さくなるよう構成されている。またネジ部643の長手方向の長さは、ネジ部643の長さと第1ディフューザ3のネジ部34の長手方向の長さとの和が、センターポール122の内周面であるネジ溝123の長手方向の長さと略等しい長さまたはそれ以下とすればよい。例えば、センターポール122の内周面であるネジ溝123の長手方向の長さを5cmとした場合、ネジ部643の長手方向の長さを4cm、第1ディフューザ3のネジ部34の長手方向の長さを1cmとすれば良い。
固定軸部63は、取付軸6がヨーク12に固定された状態では、ウーハ1と同軸にウーハ1の中央から前方へ延出し、ヨーク12のネジ溝123及び第1ディフューザ3の支持軸31の内面に接触しないようこれらを貫通する。そのため、固定軸部63の半径はセンターポール122の内周面半径及び支持軸31の内周面半径よりも小さく設定されている。これにより取付軸6及びツイータ2に対する第1ディフューザ3の支持軸31による振動の影響が低減される。固定軸部63の長手方向の長さは、ネジ部643がネジ溝123に完全に螺合して可動軸部62にツイータ2が取り付けられた場合に、後述するようにヒンジ部61を支点にしてツイータ2が傾いた状態でもツイータ2が第1ディフューザ3に接触しないように設定すればよい。また、本実施の形態においては、第1ディフューザ3の支持軸31を円筒状としたが、これに限るものではなく、取付軸6と接触しない形状であれば他の形状であっても良い。例えば中空の多角筒形状としても良い。
ツイータ2はヨーク21及びネジ溝22を含んで構成される。ツイータ2の底面に設けられるドーナツ状のヨーク21の中央部内周面にはネジ溝22が形成されている。ネジ溝22の半径は、取付軸6の可動軸部62の先端に形成された先端ネジ部621との螺合を可能とすべく、先端ネジ部621の半径と略同一に設定している。取付軸6の可動軸部62がヒンジ部61を支点にして屈折することにより、ツイータ2はスピーカ装置の軸に対して傾くことが可能となっている。
ウーハ1に第1ディフューザ3を螺合した後に、取付軸6及びツイータ2を取り付ける手順について説明する。ヨーク12の下側からセンターポール122の貫通孔へ平ワッシャ642を介在させて取付軸6を挿通する。可動軸部62及び固定軸部63は、ネジ溝123と螺合することなく貫通し、さらに、第1ディフューザ3の支持軸31の中心を螺合完了時に接触しないように貫通する。取付軸6の挿通に従い、ネジ部643とネジ溝123とが噛み合いヘッド641を回転させることにより、上側方向へ向けて螺合が進行する。螺合が進行し、平ワッシャ642を介してヘッド641がヨーク12に当接する時点で螺合が完了する。この状態では、取付軸6の支持部64は、ヨーク12のセンターポール122に接触して貫通し、固定軸部63は第1ディフューザ3の支持軸31に接触することなく貫通し、可動軸部62が支持軸31の先端開口から突出する。可動軸部62に形成された先端ネジ部621は、ツイータ2のネジ溝22に螺合されツイータ2が取付軸6に取り付けられる。
第2ディフューザ4は拡散板42、連結棒41及びエッジ43を含んで構成される。第2ディフューザ4はお椀形状をなし、拡散板42の外周には環状のエッジ43が周設されている。エッジ43の適宜の位置(本実施の形態においては4カ所)には連結棒41が垂設されている。連結棒41の先端は第1ディフューザ3のエッジ36上に設けられる連結凹部35に挿入される。これにより、第2ディフューザ4の第1ディフューザ3への取り付けが完了する。なお、連結棒41を連結凹部35から引き抜くことにより、第2ディフューザ4をスピーカ装置から取り外すことができる。
以上の手順により一体化されたウーハ1、第1ディフューザ3、取付軸6、ツイータ2及び第2ディフューザ4は筐体5の上側開口からウーハ1のヨーク12を下側にして挿入され、保持板151を段部52上に載置することにより、図1に示す如き本発明のスピーカ装置が完成する。なお、保持板151と段部52との間に振動吸収用のゲル等を間挿するようにしても良い。
図1に示す本発明のスピーカ装置では、ツイータ2が上側を向き、第2ディフューザ4がツイータ2の前方に配置されている。この状態でスピーカ装置を動作させた場合には、ウーハ1が発する音波は第1ディフューザ3によって水平方向に拡散し、ツイータ2が発する音波は第2ディフューザ4によって水平方向に拡散し、スピーカ装置は同軸の無指向性スピーカとして機能する。このとき、取付軸6は第1ディフューザ3と非接触状態であるので、ウーハ1から第1ディフューザ3及び取付軸6を介してツイータ2へ伝わる振動が低減され、振動によってツイータ2からの音声が乱されることによる音質の劣化を抑制することが可能となる。
図5は第2ディフューザ4を取り外してツイータ2を傾けたスピーカ装置を示す模式的斜視図であり、図6は第2ディフューザ4を取り外してツイータ2を傾けたスピーカ装置の縦断面を示す模式的部分縦断面図であり、図7は第2ディフューザ4を取り外してツイータ2を傾けたスピーカ装置の縦断面を示す斜視断面図である。前述の如く、第2ディフューザ4はスピーカ装置から取り外すことが可能であり、ツイータ2を取り付けた取付軸6の可動軸部62がヒンジ部61を支点にして屈折することにより、ツイータ2はスピーカ装置の軸方向に対して任意の角度で傾いた向きに向くことが可能である。
ヒンジ部61を支点にしてツイータ2を任意の角度に傾け、スピーカの位置を軸周りに調整することによって、ツイータ2が聴取者の位置等の特定の方向へ向いた状態にすることができる。この状態でスピーカ装置を動作させた場合は、ツイータ2は特定の方向へ音声を発する指向性スピーカとして機能する。ツイータ2が発する高音域の音声は指向性が高く、また音声がディフューザによって拡散されることもないので、ツイータ2は良好な指向性を有する指向性スピーカとして機能する。また、この状態でもウーハ1は無指向性スピーカとして機能するものの、ウーハ1が発する中音域から低音域の音声は高音域に比べて指向性に劣り、指向性スピーカであっても低音域の指向性は低いものであるので、スピーカ装置は、従来の指向性スピーカとほぼ同等の指向性で音声を発することができる。
以上詳述した如く、本発明のスピーカ装置は、ツイータ2をウーハ1と同一の方向に向けて第2ディフューザ4を装着することにより、同軸の無指向性スピーカとして機能し、第2ディフューザ4を取り外してツイータ2を特定の方向へ向けることにより、特定の方向へ音声を発する指向性スピーカとして機能する。即ち、本発明のスピーカ装置は、BGMを流す場合等、音声を広い範囲に均一に流す用途では無指向性スピーカとして使用し、映像鑑賞の際に鑑賞者に対して音声を聴かせる場合等、狭い範囲内に高品質の音声を流す用途では指向性スピーカとして使用することができる。このように、本発明のスピーカ装置は、無指向性スピーカとしても指向性スピーカとしても使用できるので、音声の利用状況に応じた最適な音声利用法を実行することが可能となる。音声の使用状況に柔軟に対応できるように両種類のスピーカを用意しておく必要がなくなるので、音声の使用状況に柔軟に対応できる上に低コストなスピーカ装置を実現することができる。特に個人の使用者にとって、音声の使用状況に柔軟に対応するための金銭的な負担が小さくなり、スピーカ装置のために必要なスペースを削減することができる。更に、一台のスピーカ装置で無指向性スピーカと指向性スピーカとの機能を実現できるので、両種類のスピーカを用意して使い分ける場合に比べて、スピーカ装置の利用効率が向上する。
なお、本実施の形態においては、取付軸6にヒンジ部61を設けることによってツイータ2を傾けることができる形態を示したが、これに限るものではなく、本発明のスピーカ装置は、その他の構成でツイータ2を傾けることができる形態であってもよい。例えば、スピーカ装置は、ヒンジ部61が固定軸部63の軸周りに回動可能な機構を設けた形態であってもよい。この形態の場合は、ツイータ2をより容易に特定の方向へ向けることが可能となる。
また本発明のスピーカ装置は、取付軸6がヒンジ部61ではなくボールジョイントを設け、可動軸部62がボールジョイントを介して固定軸部63の端に連結している形態であってもよい。図8は、取付軸がボールジョイントを設けた本発明のスピーカ装置の一部の断面構造を示す模式的部分縦断面図である。取付軸6の固定軸部63の端部にボールジョイント65が設けられており、可動軸部62はボールジョイント65を介して固定軸部63に連結されている。ボールジョイント65は、可動軸部62の先端ネジ部621とは逆端に一体に連結したボール部651と、ボール部651を包む樹脂製のベアリング652と、ベアリング652を内包するハウジング653とを含んでなり、ハウジング653の可動軸部62側に開いた開口付近を軸芯側にかしめて構成されている。なお、ベアリング652は、グリース又はゴム等で形成してあってもよい。可動軸部62は、ボールジョイント65を支点にして任意の方向へ揺動可能である。ベアリング652は、ボール部651とハウジング653との間に摩擦を与える構成となっており、固定軸部63に対する可動軸部62の角度を任意の角度に保持できるようになっている。
図8に示す構成を含む本発明のスピーカ装置では、可動軸部62はボールジョイント65を支点にして任意の方向へ任意の角度で屈折することができ、可動軸部62に取り付けられたツイータ2の向きを任意の方向へ向けることが可能となる。従って、スピーカ装置自体を移動させることなくツイータ2を任意の方向へ向けることが可能となり、使用者の所望の方向へ音声を発するように容易に調整することが可能なスピーカ装置を実現することができる。
本発明のスピーカ装置の概要を示す模式的斜視図である。 本発明のスピーカ装置の縦断面を示す模式的部分縦断面図である。 本発明のスピーカ装置の縦断面を示す斜視断面図である。 スピーカ装置を構成する部品の縦断面を示す分解斜視断面図である。 第2ディフューザを取り外してツイータを傾けたスピーカ装置を示す模式的斜視図である。 第2ディフューザを取り外してツイータを傾けたスピーカ装置の縦断面を示す模式的部分縦断面図である。 第2ディフューザを取り外してツイータを傾けたスピーカ装置の縦断面を示す斜視断面図である。 取付軸がボールジョイントを設けた本発明のスピーカ装置の一部の断面構造を示す模式的部分縦断面図である。
符号の説明
1 ウーハ(第1スピーカ)
11 振動板
12 ヨーク
121 ボトムプレート
122 センターポール
123 ネジ溝
14 トップブレード
15 フレーム
2 ツイータ(第2スピーカ)
3 第1ディフューザ
31 支持軸
32 拡散板
34 ネジ部
35 連結凹部
4 第2ディフューザ
41 連結棒
42 拡散板
5 筐体
6 取付軸(取付部)
61 ヒンジ部
62 可動軸部
63 固定軸部
64 支持部
65 ボールジョイント

Claims (4)

  1. 音域の異なる複数のスピーカを備えるスピーカ装置において、
    第1スピーカと、
    該第1スピーカと音域が異なる第2スピーカと、
    該第2スピーカを前記第1スピーカの前方に取り付けてあり、前記第2スピーカが向きを変更できるように構成してある取付部と、
    前記第1スピーカ及び前記第2スピーカの間に配置してあり、前記第1スピーカからの音波を拡散する第1ディフューザと、
    前記第2スピーカの向きを前記第1スピーカと同一の向きに定めた場合に前記第2スピーカに対向する位置に、着脱可能に設けてあり、前記第2スピーカからの音波を拡散する第2ディフューザとを備え
    前記取付部は、前記第1スピーカと同軸に前記第1スピーカの中央から前方へ延出した固定軸部を有し、
    前記第1ディフューザは、前記固定軸部に非接触で貫通された状態で設けてあること
    を特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記取付部は、
    前記固定軸部の一端に設けられたヒンジ部と、
    一端に前記第2スピーカを取り付けてあり、他端が前記ヒンジ部を介して前記固定軸部に連結してあり、前記ヒンジ部を支点にして屈折可能な可動軸部と
    を更に有することを特徴とする請求項に記載のスピーカ装置。
  3. 前記取付部は、
    前記固定軸部の一端に設けられたボールジョイントと、
    一端に前記第2スピーカを取り付けてあり、他端が前記ボールジョイントを介して前記固定軸部に連結してあり、前記ボールジョイントを支点にして揺動可能な可動軸部と
    を更に有することを特徴とする請求項に記載のスピーカ装置。
  4. 前記第2スピーカは前記第1スピーカに比べてより高音域を発するスピーカであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載のスピーカ装置。
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