JP4662953B2 - スピーカ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、音域の異なる複数のスピーカを同軸上に配置したスピーカ装置に関する。
従来、中空状の筒状筐体の開口にスピーカを設け、スピーカ装置の周囲方向へ音波を拡散する無指向性スピーカ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この無指向性スピーカ装置においては、水平軸指向性は360度無指向性となり、指向特性が良好になる。また、低音用のウーハと高音用のツイータとを同軸上に配置する無指向性スピーカシステムも知られている(例えば、特許文献2参照)。この無指向性スピーカシステムにおいては、低音用のスピーカと高音用のスピーカが同軸上に配されているため、これらが分散して配置されているスピーカ装置よりも音の定位が明確になるという利点がある。
特開2001−224089号公報 特開平5−56493号公報
しかしながら、特許文献2に記載の無指向性スピーカシステムにおいては、低音用のウーハの振動が上側に設けられるツイータに伝わり音質の低下を招くという問題があった。すなわち、低音用ウーハのコーン紙が振動することに伴いツイータも振動し、その結果、クリアな音が出力できないという問題があった。また、特許文献1にはかかる課題を解決するための手段は何ら記載されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1のスピーカのヨークに取り付けられ、第1のスピーカからの音波を拡散するディフューザを設け、第2のスピーカを取り付ける取付軸を、ディフューザに対して非接触状態で貫通させることにより、第1のスピーカからの音波または振動による第1のスピーカへの影響を低減することが可能なスピーカ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、第1のスピーカのヨークにディフューザの先端及び取付軸の一端を取り付けることにより、振動をより低減することが可能なスピーカ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、第1のスピーカのヨークにディフューザの先端及び取付軸の一端を螺合するためのネジ溝を設けることにより、容易に取り付けが可能なスピーカ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、筒状筐体内部に架設され、取付軸の一端を保持する保持部を設け、ヨーク及びディフューザを非接触状態で貫通し、他端を第2のスピーカに取り付けることにより、第1スピーカの振動に伴う影響をさらに低減することが可能なスピーカ装置を提供することにある。
本発明に係るスピーカ装置は、音域の異なる複数のスピーカを同軸上に配置したスピーカ装置において、第1のスピーカと、該第1のスピーカのヨークに取り付けられ、該第1のスピーカからの音波を拡散するディフューザと、第2のスピーカと、前記ヨークを貫通すると共に、前記ディフューザを非接触状態で貫通し、前記第2のスピーカを取り付ける取付軸とを備えることを特徴とする。
本発明に係るスピーカ装置は、前記ディフューザは、漏斗形状であり、先端が前記ヨークに取り付けられていることを特徴とする。
本発明に係るスピーカ装置は、前記取付軸は、一端が前記ヨークに取り付けられ、前記ディフューザを非接触状態で貫通し、他端が前記第2のスピーカに取り付けられていることを特徴とする。
本発明に係るスピーカ装置は、前記第1のスピーカを収容する筒状筐体を備えることを特徴とする。
本発明に係るスピーカ装置は、前記ディフューザに取り付けられ前記第2のスピーカからの音波を拡散する第2ディフューザを備えることを特徴とする。
本発明に係るスピーカ装置は、前記ヨークは、前記取付軸の一端及び前記ディフューザの先端を螺合するためのネジ溝を備えることを特徴とする。
本発明に係るスピーカ装置は、前記第1のスピーカを収容する筒状筐体と、該筒状筐体内部に架設され、前記取付軸の一端を保持する保持部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るスピーカ装置は、前記取付軸は、一端が前記保持部で保持され、前記ヨーク及び前記ディフューザを非接触状態で貫通し、他端が前記第2のスピーカに取り付けられていることを特徴とする。
本発明に係るスピーカ装置は、前記第1のスピーカは、低音用のウーハであり、前記第2のスピーカは、高音用のツイータであることを特徴とする。
本発明に係るスピーカ装置は、前記第1のスピーカは、前記筒状筐体の一端開口に設けられ、前記ディフューザの一部、及び、前記第2のスピーカは、前記筒状筐体の一端開口から突出していることを特徴とする。
本発明にあっては、スピーカ装置は音域の異なる第1のスピーカ及び第2のスピーカを備え、これらは同軸上に配置される。第1のスピーカとしては、例えば低音用のウーハであり、第2のスピーカとしては、例えば高音用のツイータである。第1のスピーカからの音波を拡散するディフューザは、第1のスピーカのヨークに取り付けられる。ディフューザは例えば漏斗形状である。また、第2のスピーカを取り付ける取付軸は、第1のスピーカのヨークを貫通すると共に、ディフューザを非接触状態で貫通する。従って第1のスピーカからの音波はディフューザによりスピーカ装置周辺へ拡散される。また、ディフューザは、取付軸とは非接触であるので、第2のスピーカへ伝達される第1のスピーカの振動が低減される。
本発明にあっては、取付軸は、その一端がヨークに取り付けられる。また取付軸の他端は第2のスピーカに取り付けられる。取付軸の一端から他端までの中途部分はディフューザを非接触状態で貫通する。
本発明にあっては、第2のスピーカからの音波を拡散する第2ディフューザは、ディフューザに取り付けられる。
本発明にあっては、ヨークに設けられたネジ溝に、取付軸の一端及びディフューザの先端が螺合される。
本発明にあっては、保持部は第1のスピーカを収容する筒状筐体内部に架設される。この保持部は、ヨーク及びディフューザを非接触状態で貫通する取付軸の一端を、保持する。
本発明にあっては、第1のスピーカからの音波を拡散するディフューザは、第1のスピーカのヨークに取り付けられる。また、第2のスピーカを取り付ける取付軸は、第1のスピーカのヨークを貫通すると共に、ディフューザを非接触状態で貫通する。従って第1のスピーカからの音波はディフューザによりスピーカ装置周辺へ拡散される。また、ディフューザは、取付軸とは非接触であるので、第2のスピーカへ伝達される第1のスピーカの振動が低減される。これにより、第1スピーカの音波に起因する第2スピーカの振動を低減でき、また取付軸がディフューザに対して非接触状態で貫通するため第1スピーカの第2スピーカに対する振動を低減できる。その結果、音質の向上を図ることが可能となる。
本発明にあっては、取付軸は、その一端がヨークに取り付けられる。また取付軸の他端は第2のスピーカに取り付けられる。取付軸の一端から他端までの中途部分はディフューザを非接触状態で貫通する。これにより、ディフューザ及び取付軸が、強固なヨークに取り付けられるため、より振動を低減することが可能となる。
本発明にあっては、第2のスピーカからの音波を拡散する第2ディフューザは、ディフューザに取り付けられる。これにより、第2のスピーカの指向特性も良好となる。
本発明にあっては、ヨークに設けられたネジ溝に、取付軸の一端及びディフューザの先端が螺合される。これにより、第1のスピーカへのディフューザの取り付け及び第2のスピーカのヨーク及び取付軸への取り付けが容易となる。
本発明にあっては、保持部は第1のスピーカを収容する筒状筐体内部に架設される。この保持部は、ヨーク及びディフューザを非接触状態で貫通する取付軸の一端を、保持する。これにより、取付軸はディフューザのみならずヨークをも非接触で貫通する。その結果、第2のスピーカは、第1スピーカの振動の影響の少ない保持部で保持されるため、さらに振動による影響を低減できる等、本発明は優れた効果を奏する。
実施の形態1
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1はスピーカ装置の概要を示す模式的斜視図である。スピーカ装置は、筐体5、第1スピーカ1、第2スピーカ2、ディフューザ3、第2ディフューザ4及びスタンド51を含んで構成される。なお、以下では第1スピーカ1を低音用のウーハ1、第2スピーカ2を高音用のツイータ2であるものとして説明するが、これに限るものではなく、超低音用のサブウーハ、中音用のスコーカまたは超高音用のスーパーツイータ等を第1スピーカ1または第2スピーカ2に適宜組み合わせて適用しても良い。
筐体5は木材、アルミニウム等の金属、透光性樹脂、またはガラス等から製造され、中空の筒形状をなす。なお、本実施の形態においては筐体5が断面視略円形の筒形状をなすものとして説明するが、これに限るものではなく断面視楕円形状のものであっても良い。さらに筒形状に限るものではなく、中空三角柱状、または中空多角柱状のものであっても良い。筐体5の下側には、複数のスタンド51、51、51が筐体5外周面にビス止めまたは接着剤等により固定されている。
筐体5上側の開口には、ウーハ1が載置されており、筐体5の長手方向に沿うウーハ1の同軸上にディフューザ3の一部、ツイータ2及び第2ディフューザ4が筐体5上側の開口から突出している。ディフューザ3は例えば略漏斗形状をなし、支持軸31及び拡散板32を含んで構成される。支持軸31は後述するようにその一端(先端)がウーハ1のヨークに固定されて立設されており、支持軸31の他端はツイータ2近傍で拡散板32に連結している。拡散板32は平面視が円形、側面視が略Vの字型をなし、ウーハ1の振動板11からの音波を、支持軸31の軸方向と交差する方向へ拡散する。
支持軸31は中空の円筒であり、後述するように図示しない取付軸が内部を支持軸31内周面と接触することなく貫通している。取付軸の一端はヨークに固定され、他端はツイータ2に取り付けられている。ツイータ2は音波出力面を上側に向けて取付軸に支持されている。ツイータ2の上側にはディフューザ3と略同一形状をなす第2ディフューザ4が設けられている。第2ディフューザ4は、連結棒41、41・・・及び拡散板42を含んで構成される。連結棒41は一端が拡散板32の外周に着脱可能に取り付けられており、他端が拡散板42の外周に固定されている。なお、連結棒41と拡散板32の外周との連結を解除することにより、第2ディフューザ4は取り外しが可能である。拡散板42はツイータ2の上側に設けられる平面視円形、側面視略Vの字型をなし、ツイータ2からの音波を取付軸の軸方向と交差する方向へ拡散する。
図2はスピーカ装置の縦断面を示す模式的縦断面図、図3はスピーカ装置の縦断面を示す斜視図、図4はスピーカ装置を構成する部品の縦断面を示す分解斜視図である。ウーハ1は、ヨーク12、マグネット13、トップブレード14、フレーム15、コイルボビン16、ダンパ17、エッジ18及び振動板11を含んで構成される。ウーハ1の底部に設けられる底面視環状のヨーク12は、ボトムプレート121、センターポール122及びネジ溝123を含んで構成される。ドーナツ状のボトムプレート121は中心部において取付軸(以下、ネジ6という)を挿通するためのネジ孔124が設けられ、ボトムプレート121中心部から上側に向けてセンターポール122が突設されている。センターポール122は円筒形状をなし、ネジ孔124が内部を貫通しており、ネジ孔124の周囲、すなわちセンターポール122の内周面にはネジ溝123が形成されている。ネジ溝123には、ネジ6のネジ部64及び支持軸31の先端のネジ部34がそれぞれ螺合される。すなわち、センターポール122の内径と支持軸31の先端のネジ部34の外径及びネジ6のネジ部64の外径とが、螺合するよう略同一径としてある。
ボトムプレート121上にはドーナツ状のマグネット13、トップブレード14、フレーム15及びダンパ17が載置されている。コイルボビン16はセンターポール122の外周面上に設けられ、また図示しないボイスコイルによりセンターポール122の外周にて巻回されている。センターポール122は、外周にあるコイルボビン16と共に、さらにその外周にある同心円状のマグネット13及びトップブレード14を貫通し、コイルボビン16はその外周にあるフレーム15及びダンパ17を貫通している。
コイルボビン16の上側は振動板11に接続されており、コイルボビン16及び振動板11により断面視略Yの字型の略漏斗形状をなす。振動板11は上側に延びるに従って平面視における半径が大きくなる断面視略Vの字形態をなし、半径が最大となるその外周には断面視半円形の環状のエッジ18が周設される。エッジ18の外周側にはさらに断面視矩形状の環状の保持板151が周設されている。円筒状の筐体5の上側開口の外周面には断面視L字型の環状の段部51が周設されており、この段部51にウーハ1の保持板151が載置される。
次に、ディフューザ3及びネジ6の構成について説明する。ディフューザ3は支持軸31、ネジ部34、案内筒33、連結凹35、エッジ36及び拡散板32を含んで構成され、ネジ6は、ヘッド61、平ワッシャ65、ネジ部64、案内軸63及び先端ネジ部62を含んで構成される。支持軸31は円筒形状をなし下側一端(先端)にはネジ部34が突設されており、内周面にはネジ溝が切られていない案内筒33が設けられている。ネジ部34の外周面にはセンターポール122のネジ溝123に螺合するためのネジ山が形成されている。ネジ部34の外周の半径は上述したように、ヨーク12のセンターポール122内周面であるネジ溝123に螺合するよう、センターポール122の内周面半径と略同一となるよう作成されている。支持軸31の外周面の半径はネジ部34のネジ溝123への螺合を適宜の位置で終了させるべく、センターポール122の内周面の半径よりも大きくなるよう作成している。
以上をまとめると、支持軸31の外周面半径、次いで、ネジ部34の外周面半径またはセンターポール122の内周面の半径の順に半径が小さくなっている。ディフューザ3をウーハ1のヨーク12に固定する場合、支持軸31をウーハ1の上側からセンターポール122のネジ孔124に向けて挿入し、ネジ部34をセンターポール122のネジ溝123に螺合する。螺合が進行した場合、半径が大きくなる支持軸31の底面にセンターポール122の頭部が当接し、ディフューザ3の固定が完了する。なお、本実施の形態においてはネジ部34及びネジ溝123による取り付け方法を例に挙げたが、これに限るものではなく、接着剤等を用いて固定しても良く、またネジ部34に代えてフックを設け、ネジ溝123に代えて孔を設け当該孔にフックを係止させることにより両者を固定するようにしても良い。
円筒状の支持軸31の上側他端の開口は拡散板32に接続されており、支持軸31及び拡散板32により、断面視が略Yの字型の略漏斗形状をなす。振動板11は上側に延びるに従って平面視における半径が大きくなる断面視略Vの字形態をなし、半径が最大となるその外周には環状のエッジ36が周設される。エッジ36の適宜の位置、本実施の形態においては4カ所には連結棒41を支持するための連結凹35が開口を上側に臨ませて設けられている。
ネジ6は3つの半径の異なるネジ部64、案内軸63及び先端ネジ部62により構成される。半径は、ネジ部64、案内軸63及び先端ネジ部62の順に小さくなるよう構成する。なお、ヘッド61の底面視における半径は、ネジ部64の外周面半径よりも大きい。ネジ部64の外周面半径は、センターポール122のネジ溝123との螺合を可能にすべく、センターポール122の内周面半径と略同一となるよう設定される。またネジ部64の長手方向の長さは、当該ネジ部64の長さとディフューザ3のネジ部34の長手方向の長さとの和が、センターポール122の内周面であるネジ溝123の長手方向の長さと略等しい長さまたはそれ以下とすればよい。例えば、センターポール122の内周面であるネジ溝123の長手方向の長さを5cmとした場合、ネジ部64の長手方向の長さを4cm、ディフューザ3のネジ部34の長手方向の長さを1cmとすれば良い。
案内軸63はネジ部64と先端ネジ部62との間に設けられており、ネジ6の螺合時において、案内軸63がヨーク12のネジ溝123及びディフューザ3の案内筒33に接触しないようこれらを貫通する。そのため、案内軸63の半径はセンターポール122の内周面半径及び支持軸31の内周面(案内筒33の面)半径よりも小さく設定される。これにより案内軸63またはツイータ2に対するディフューザ3の支持軸31による振動の影響が低減される。なお、案内軸63には必ずしもネジ山を設ける必要はない。案内軸63の長手方向長さは、ネジ6をネジ溝123に完全に螺合した場合に、先端ネジ部62がツイータ2に螺合することが可能となるよう設定すればよい。また、本実施の形態においては、支持軸31を内部に案内筒33を有する筒状としたが、これに限るものではなく、ネジ6の案内軸63と接触しない形状であれば他の形状であっても良い。例えば内部に案内部を有する中空の多角柱形状としても良い。
ツイータ2はヨーク21及びネジ溝22を含んで構成される。ツイータ2の底面に設けられるドーナツ状のヨーク21の中央部内周面にはネジ溝22が形成されている。当該ネジ溝22の半径は、ネジ6の先端ネジ部62との螺合を可能とすべく、先端ネジ部62の半径と略同一と設定している。ウーハ1上にディフューザ3を螺合した後に、ネジ6及びツイータ2を取り付ける手順について説明する。ヨーク12の下側のネジ孔124へ平ワッシャ65を介在させてネジ6を挿通する。先端ネジ部62及び案内軸63は、上述した半径を有することから、ネジ溝123と螺合することなく貫通し、さらに、案内筒33を螺合完了時に接触しないように貫通する。ネジ6の挿通に従い、ネジ部64とネジ溝123とが噛み合いヘッド61を回転させることにより、上側方向へ向けて螺合が進行する。
螺合が進行し、平ワッシャ65を介してヘッド61がヨーク12に当接する時点で螺合が完了する。この場合、ネジ6のネジ部64は、ヨーク12のセンターポール122に接触して貫通するが、案内軸63はディフューザ3の支持軸31の案内筒33に接触することなく貫通し、先端ネジ部62が、支持軸31の先端開口から突出する。先端ネジ部62は、ツイータ2のネジ溝22に螺合されネジ6とツイータ2との螺合が完了する。なお、ツイータ2がディフューザ3に接触した場合、ディフューザ3を介してウーハ1の振動が伝わるため、ネジ6は、これらが接触しないように長さを設定する。
第2ディフューザ4は拡散板42、連結棒41及びエッジ43を含んで構成される。第2ディフューザ4はお椀形状をなし、拡散板42の外周には環状のエッジ43が周設されている。エッジ43の適宜の位置、本実施の形態においては4カ所には連結棒41が垂設されている。連結棒41の先端はディフューザ3のエッジ36上に設けられる連結凹35に挿入される。これにより、第2ディフューザ4のディフューザ3への取り付けが完了する。以上の手順により一体化されたウーハ1、ディフューザ3、ネジ6、ツイータ2及び第2ディフューザ4は筐体5の上側開口からウーハ1のヨーク12を下側にして挿入され、保持板151を段部51上に載置することにより、スピーカ装置が完成する。なお、保持板151と段部51との間に振動吸収用のゲル等を間挿するようにしても良い。
実施の形態2
実施の形態2はヨーク12でツイータ2を固定するのではなく、さらにその下部の保持部でツイータ2を固定する形態に関する。図5は保持部の構造を示す模式的斜視図である。ツイータ2を、ネジ6を介して保持するための保持部7はヨーク12の下側において筐体5内の適宜の位置に架設される。本実施の形態における保持部7は筐体5内の音の通り抜けを良くするために、保持棒71、71、71、71を、ネジ孔73を中心に放射状に延設し、終端側を筐体5の内周面に適宜の手段により取り付けることにより平面視Xの字型の形態としている。保持棒71は例えば木またはプラスチックが用いられ、保持棒71の終端は接着剤、ネジ止め、または筐体5内周面への嵌め込みにより固定する。本実施の形態においては筐体5内周面への嵌め込みにより固定する形態につき説明する。
保持部7は、上述したセンターポール122の内周面の中心及び支持軸31内周面の中心と同じ中心をもつネジ孔73が形成されている。ネジ孔73は内周面にネジ溝72が形成されており、ネジ6のネジ部64に螺合される。ネジ孔73の内周面半径は、ネジ部64との螺合を可能にすべく、ネジ部64の半径と略同一としている。
図6は実施の形態2に係るスピーカ装置の縦断面を示す模式的縦断面図、図7は実施の形態2に係るスピーカ装置の縦断面を示す斜視図、図8は実施の形態2に係るスピーカ装置を構成する部品の縦断面を示す分解斜視図である。実施の形態1と異なる点は、上述した保持部7がヨーク12の下側に架設されている点及びネジ6の案内軸63が実施の形態1よりも適宜延設されている点である。
中心部にネジ孔73を有する保持部7の断面視矩形状の保持棒71、71、71、71の終端は、筐体5の内周面に凹設された凹部52に挿入されている。保持棒71の長手方向の長さ、ネジ孔73の直径及び保持棒71の長手方向の長さの総和が筐体5の内周面直径よりも長くなるように保持部7を形成し、保持棒71を撓ませ、凹部52にその先端を挿入する。ディフューザ3のネジ部34がセンターポール122のネジ溝123に螺合されたウーハ1を筐体5の段部51に載置し、筐体5の下側開口からネジ6をネジ孔73に挿通する。
ネジ6の先端ネジ部62及び案内軸63は、固定時にネジ溝72、センターポール122のネジ溝123及び支持軸31の案内筒33に接触しないようこれらを順次貫通する。ネジ6の挿通に従い、ネジ部64と保持部7のネジ溝72とが噛み合いヘッド61を回転させることにより、上側方向へ向けて螺合が進行する。
螺合が進行し、平ワッシャ65を介してヘッド61が保持棒71の底面に当接する時点で螺合が完了する。この場合、ネジ6のネジ部64は、保持部7のネジ孔73に接触して貫通するが、案内軸63はヨーク12のセンターポール122の内周面、ディフューザ3の支持軸31の内周面である案内筒33に接触することなく貫通し、先端ネジ部62が、支持軸31の先端開口から突出する。先端ネジ部62は、ツイータ2のネジ溝22に螺合されネジ6とツイータ2との螺合が完了する。これにより、ネジ6は、ウーハ1のディフューザ3に接触しないばかりか、ウーハ1のヨーク12にも接触しないため、より振動を低減することが可能となる。
そして最後に第2ディフューザ4の連結棒41をディフューザ3の連結凹35に挿入することによりスピーカ装置が完成する。なお、保持部7はヨーク12の下側であれば、筐体5内部のどの位置に設けても良く、本実施の形態の如く、筐体5の長手方向略中央部に架設する他、筐体5の長手方向長さが短い場合は、筐体5の底面開口付近に保持部7を設けるようにしても良い。また保持部7は平面視X字型の保持棒71により構成したが、この形態に限るものではなく、ツイータ2を支持できる形態であれば他の形態であっても良い。例えば、中央部にネジ孔73を有する格子状またはメッシュ状の円盤により保持部7を形成しても良い。
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
スピーカ装置の概要を示す模式的斜視図である。 スピーカ装置の縦断面を示す模式的縦断面図である。 スピーカ装置の縦断面を示す斜視図である。 スピーカ装置を構成する部品の縦断面を示す分解斜視図である。 保持部の構造を示す模式的斜視図である。 実施の形態2に係るスピーカ装置の縦断面を示す模式的縦断面図である。 実施の形態2に係るスピーカ装置の縦断面を示す斜視図である。 実施の形態2に係るスピーカ装置を構成する部品の縦断面を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 ウーハ
2 ツイータ
3 ディフューザ
4 第2ディフューザ
5 筐体
31 支持軸
32 拡散板
33 案内筒
34 ネジ部
35 連結凹
11 振動板
12 ヨーク
14 トップブレード
121 ボトムプレート
122 センターポール
123 ネジ溝
124 ネジ孔
6 ネジ
61 ヘッド
64 ネジ部
63 案内軸
62 先端ネジ部
7 保持部
71 保持棒
72 ネジ溝
73 ネジ孔

Claims (10)

  1. 音域の異なる複数のスピーカを同軸上に配置したスピーカ装置において、
    第1のスピーカと、
    該第1のスピーカのヨークに取り付けられ、該第1のスピーカからの音波を拡散するディフューザと、
    第2のスピーカと、
    前記ヨークを貫通すると共に、前記ディフューザを非接触状態で貫通し、前記第2のスピーカを取り付ける取付軸と
    を備えることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記ディフューザは、漏斗形状であり、先端が前記ヨークに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記取付軸は、一端が前記ヨークに取り付けられ、前記ディフューザを非接触状態で貫通し、他端が前記第2のスピーカに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記第1のスピーカを収容する筒状筐体
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載のスピーカ装置。
  5. 前記ディフューザに取り付けられ前記第2のスピーカからの音波を拡散する第2ディフューザ
    を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のスピーカ装置。
  6. 前記ヨークは、前記取付軸の一端及び前記ディフューザの先端を螺合するためのネジ溝
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載のスピーカ装置。
  7. 前記第1のスピーカを収容する筒状筐体と、
    該筒状筐体内部に架設され、前記取付軸の一端を保持する保持部と
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカ装置。
  8. 前記取付軸は、一端が前記保持部で保持され、前記ヨーク及び前記ディフューザを非接触状態で貫通し、他端が前記第2のスピーカに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載のスピーカ装置。
  9. 前記第1のスピーカは、低音用のウーハであり、
    前記第2のスピーカは、高音用のツイータである
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載のスピーカ装置。
  10. 前記第1のスピーカは、前記筒状筐体の一端開口に設けられ、
    前記ディフューザの一部、及び、前記第2のスピーカは、前記筒状筐体の一端開口から突出している
    ことを特徴とする請求項4、7または8に記載のスピーカ装置。
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