JPH11331975A - スピーカの構造 - Google Patents

スピーカの構造

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JPH11331975A
JPH11331975A JP15358298A JP15358298A JPH11331975A JP H11331975 A JPH11331975 A JP H11331975A JP 15358298 A JP15358298 A JP 15358298A JP 15358298 A JP15358298 A JP 15358298A JP H11331975 A JPH11331975 A JP H11331975A
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JP
Japan
Prior art keywords
speaker
bracket
range
magnet
magnetic circuit
Prior art date
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Application number
JP15358298A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Koike
伸彦 小池
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Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高域用スピーカの保持力にバラツキが生じない
のは勿論、ブラケットや保持枠等に塗装はがれが生じた
り傷が付いたりするおそれはなく、また、部品点数が増
加したりすることがないのは勿論、薄型化が可能なスピ
ーカの構造を提供することにある。 【解決手段】中低域用スピーカの前面側にブラケットを
介して高域用スピーカを向き角度可変可能に配置してな
るスピーカにおいて、中低域用スピーカの磁気回路を構
成するマグネットと高域用スピーカの磁気回路を構成す
るマグネットの吸引作用又は反発作用を利用して高域用
スピーカをブラケットに圧接させることにより向き角度
可変可能に保持せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカの構造に
係り、特に中低域用スピーカの前面側にブラケットを介
して高域用スピーカを向き角度可変可能に配置してなる
同軸型のスピーカの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図5に示すように、中低域用
スピーカ21の前面側に取付支柱等を介してブラケット
23を固定し、該ブラケット23内に高域用スピーカ2
2を包持させるようにして配置することにより高域用ス
ピーカ22の向き角度を可変し得るように構成した同軸
型スピーカがある。
【0003】ブラケット23は合成樹脂で成形されると
共に椀状の後部ブラケット23aとその前面側に配置さ
れる前部ブラケット23bとからなり、高域用スピーカ
22は合成樹脂製の保持枠24を備えていて前記ブラケ
ット23内に回転自在に保持され、前記ブラケット23
と保持枠24の樹脂の粘性で高域用スピーカ22がブラ
ケット23内でみだりに回転しないように保持されてい
る。従って、高域用スピーカ22はその中心Pを可変軸
として一定の角度範囲α内で回転でき、向きを変えるこ
とができる。
【0004】また、高域用スピーカ22がみだりに回転
しないようにブラケット23に保持させる構造として
は、図6に示すように、椀型のブラケット23内に高域
用スピーカ22を包持するように配置すると共にブラケ
ット23の開口縁から抜け出さないようにし、ブラケッ
ト23の内底面と高域用スピーカ22の底面との間にバ
ネ25を介装して高域用スピーカ22を前方向に押し付
けるようにしたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す構造のもの
においては、ブラケット23の成形におけるバラツキに
より保持力にバラツキが生じ、また、樹脂同士の摩擦に
よりブラケット23と保持枠24の接合球面に塗装はが
れが生じたり傷が付く等の欠点がある。
【0006】一方、図6に示す構造では部品点数が多く
なってコストアップになると共にバネ25を介装する空
間分だけ高域用スピーカ22が前方向に突出することと
なり、突出量が多くなって薄型化の障害となる、という
欠点があった。
【0007】本発明の目的は、前記のような従来の欠点
を解消し、高域用スピーカの保持力にバラツキが殆どな
くなり、ブラケットや保持枠等に塗装はがれが生じたり
傷が付いたりするおそれはなく、また、部品点数が増加
したりすることがないのは勿論、薄型化が可能なスピー
カの構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカの構造
は、請求項1記載のものにおいては、中低域用スピーカ
の前面側にブラケットを介して高域用スピーカを向き角
度可変可能に配置してなるスピーカにおいて、中低域用
スピーカの磁気回路を構成するマグネットと高域用スピ
ーカの磁気回路を構成するマグネットの吸引作用又は反
発作用を利用して高域用スピーカをブラケットに圧接さ
せることにより向き角度可変可能に保持せしめることを
特徴とする。
【0009】これにより、高域用スピーカは低域用スピ
ーカのマグネットと該高域用スピーカのマグネットの吸
引作用又は反発作用でブラケットに向き角度可変可能に
保持されるから、ブラケットの成形上のバラツキ等に基
づく保持力のバラツキはなく確実に保持される。また、
樹脂の粘性で保持させるものではないから、ブラケット
や保持枠等の塗装はがれや傷の発生等はない。
【0010】更に、バネ等の部品を介装したりする構造
ではないから、コストアップになることがないのは勿
論、中低域用スピーカと高域用スピーカをむしろ近接さ
せて配置することにより、保持力がより増大する。
【0011】請求項2記載のものにおいては、中低域用
スピーカが、2つのマグネットを同極同士が対向するよ
うに配置すると共に両マグネット間に磁性材からなるセ
ンタープレートを挟持せしめて該センタープレートの外
周に生じる反発磁束により磁界内にボイスコイルを配置
して構成された反発磁気回路型スピーカであることを特
徴とする。
【0012】これにより、中低域用スピーカの反発磁気
回路の漏洩磁束を有効に利用することができ、反発磁気
回路を用いることによる中低域用スピーカの薄型化と相
俟って同軸型スピーカ全体をより薄型化することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るスピーカの構造の実
施例を図1〜図4に基づいて説明する。本発明のスピー
カの構造は、中低域用スピーカ1の前面側にブラケット
17を介して高域用スピーカ11を向き角度可変可能に
配置してなるスピーカにおいて、中低域用スピーカ1の
磁気回路2を構成するマグネット3と高域用スピーカ1
1の磁気回路12を構成するマグネット13の吸引作用
又は反発作用を利用して高域用スピーカ11をブラケッ
ト17に圧接させることにより向き角度可変可能に保持
せしめるように構成したものである。
【0014】図1及び図2は前記マグネット3とマグネ
ット13の反発作用を利用する形態を示すスピーカの断
面図であり、図3及び図4は前記マグネット3とマグネ
ット13の吸引作用を利用する形態を示すスピーカの断
面図である。
【0015】中低域用スピーカ1は反発磁気回路型スピ
ーカであり、2つのマグネット3,3を同極同士が対向
するように、しかも両マグネット3,3間に磁性材から
なるセンタープレート4を挟持せしめるように配置して
反発磁気回路2が構成され、前記センタープレート4の
外周に生じる反発磁束による磁界内にボイスコイル5を
配置して反発磁気回路型スピーカが構成されている。図
中、6は磁気回路部を保持するホルダー、7は振動板、
8はフレーム、9はダンパである。
【0016】高域用スピーカ11は、椀型のヨーク14
と、該ヨーク14内に配置された前記マグネット13
と、該マグネット13の上に配置されたプレート15と
で構成された内磁型の磁気回路12を備え、前記ヨーク
14の開口部の内端部と前記プレート15の外周部との
間に形成される磁気ギャップにボイスコイル16を配置
したスピーカである。
【0017】中低域用スピーカ1の反発磁気回路2を保
持するホルダー6の中心部にビス穴が形成され、該ビス
穴から挿通された取付ビス10でブラケット17が固定
されると共に該ブラケット17を介して前記高域用スピ
ーカ11が向き角度可変可能に配置される。
【0018】図1及び図2は前記中低域用スピーカ1の
マグネット3と高域用スピーカ11のマグネット13の
反発作用を利用して高域用スピーカ11を浮かせた状態
でブラケット17内に保持させる構造であり、ブラケッ
ト17は略椀状をなす後部ブラケット17aとその前面
側に配置される前部ブラケット17bとで構成され、そ
の開口部18側に高域用スピーカ11を圧接させるよう
にしてある。
【0019】この実施例においては、高域用スピーカ1
1は合成樹脂製の保持枠19に保持されていて、ブラケ
ット17の開口部18からは抜け出さないでブラケット
17内で回転できるように配置されている。なお、20
aは高域用スピーカ11のパンチングネットである。
【0020】図3及び図4は前記中低域用スピーカ1の
マグネット3と高域用スピーカ11のマグネット13の
吸引作用を利用して高域用スピーカ11をブラケット1
7側に圧接させて保持させる構造であり、ブラケット1
7は前面側が略筒状に形成されると共に前端縁に球面が
形成されており、高域用スピーカ11の保持枠19は略
椀状に形成されていて、前記ブラケット17の前面の球
面で受けるように配置されている。なお、20bは高域
用スピーカ11のデフューザーである。
【0021】図1〜図4の構成のように、中低域用スピ
ーカ1のマグネット3と高域用スピーカ11のマグネッ
ト13の反発作用又は吸引作用を利用して高域用スピー
カ11をブラケット17側に圧接させて保持させる構造
においては、前記中低域用スピーカ1のマグネット3と
高域用スピーカ11のマグネット13が平行になろうと
するから、高域用スピーカ11の向き角度を変えても元
に戻ってしまうおそれがある。そこで、保持枠19の外
周面にはブラケット17内でみだりに回転しないように
するために、例えば、表面を粗面に形成したり表面にウ
レタン等のパッキング材を貼設する等の滑り止め手段が
施されている。
【0022】次に、操作例を述べると、図1及び図2に
示す実施例のものにおいては、高域用スピーカ11をブ
ラケット17内に押し込むようにして所定の向き角度に
設定し、押し込みを離すとその向き角度に設定保持され
る。また、図3及び図4に示す実施例のものにおいて
は、高域用スピーカ11を若干持ち上げるようにして所
定の向き角度に設定し、持ち上げを離すとその向き角度
に設定保持される。
【0023】
【実施例】図1及び図2に示すようにマグネット同士の
反発作用を利用する形態においては、高域用スピーカ1
1は中低域用スピーカ1のマグネット3の洩れ磁束を受
けて浮いている状態であるから、高域用スピーカ11は
本来のマグネット13の磁力よりも増大した磁力を得て
いることとなり、能率が向上する。
【0024】図3及び図4に示すようにマグネット同士
の吸引作用を利用する形態においては、高域用スピーカ
11のマグネット13の着磁を逆にすれば、中低域用ス
ピーカ1のマグネット3と吸引し合うから、ブラケット
17の構造を単純化でき、また、高域用スピーカ11を
回転させるときは該高域用スピーカ11の回りを持って
回転させることができるからパンチングネットも不用と
なる。但し、マグネット3,13を吸引し合う方向にす
ると高域用スピーカ11のマグネット13の磁力は逆に
多少弱くなってしまう。
【0025】一方、この形態においては高域用スピーカ
11をブラケット17から簡単に取り外すことが可能で
あるから、端子部を半田ではなくファストン端子等の取
り外し可能な仕様にすれば、他の高域用スピーカと交換
することができ、これにより異なった音色を楽しむこと
ができる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るスピーカの構造によれば、
請求項1記載のものにおいては、高域用スピーカは低域
用スピーカのマグネットと該高域用スピーカのマグネッ
トの吸引作用又は反発作用でブラケットに向き角度可変
可能に保持されるから、ブラケットの成形上のバラツキ
等に基づく保持力のバラツキはなく確実に保持すること
ができる。また、樹脂の粘性で保持させるものではない
から、ブラケットや保持枠等の塗装はがれや傷の発生等
はない。
【0027】更に、バネ等の部品を介装したりする構造
ではないから、コストアップになることがないのは勿
論、バネ等の配置スペースは必要がなく薄型可が可能で
あり、むしろ中低域用スピーカと高域用スピーカを近接
させて配置することにより保持力がより増大する。
【0028】請求項2記載のものにおいては、中低域用
スピーカの反発磁気回路の漏洩磁束を有効に利用するこ
とができ、中低域用スピーカの薄型化と相俟って同軸型
スピーカ全体をより薄型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスピーカの構造の実施例を示し、
マグネット同士の反発作用を利用する形態の断面図。
【図2】図1における要部を示す拡大断面図。
【図3】本発明に係るスピーカの構造の他の実施例を示
し、マグネット同士の吸引作用を利用する形態の断面
図。
【図4】図3における要部を示す拡大断面図。
【図5】従来の向き角度可変型の同軸型スピーカを示す
要部の断面図。
【図6】従来の向き角度可変型の同軸型スピーカの他の
例を示す要部の断面図。
【符号の説明】
1 中低域用スピーカ 2 磁気回路 3 マグネット 4 センタープレート 5 ボイスコイル 11 高域用スピーカ 12 磁気回路 13 マグネット 17 ブラケット 18 開口部 19 保持枠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中低域用スピーカの前面側にブラケット
    を介して高域用スピーカを向き角度可変可能に配置して
    なるスピーカにおいて、中低域用スピーカの磁気回路を
    構成するマグネットと高域用スピーカの磁気回路を構成
    するマグネットの吸引作用又は反発作用を利用して高域
    用スピーカをブラケットに圧接させることにより向き角
    度可変可能に保持せしめることを特徴とするスピーカの
    構造。
  2. 【請求項2】 中低域用スピーカが、2つのマグネット
    を同極同士が対向するように配置すると共に両マグネッ
    ト間に磁性材からなるセンタープレートを挟持せしめて
    該センタープレートの外周に生じる反発磁束により磁界
    内にボイスコイルを配置して構成された反発磁気回路型
    スピーカであることを特徴とする請求項1記載のスピー
    カの構造。
JP15358298A 1998-05-18 1998-05-18 スピーカの構造 Pending JPH11331975A (ja)

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