JP5115507B2 - 筒内圧センサの故障診断装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧センサの故障診断装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、筒内圧センサの故障診断装置が開示されている。この従来の故障診断装置では、筒内圧センサの出力値から得られるトルク推定値と、クランク角センサの出力値から得られるトルク推定値との比較結果に基づいて、筒内圧センサの故障の有無を判定するようにしている。
特開2005−330847号公報 特開2006−234469号公報
ところで、クランク角速度からトルク(図示トルク)を推定する際には、微分演算が必要となる。微分演算は、高周波ノイズを増幅させる特性を有している。従って、そのノイズが原因で、筒内圧センサの故障判定精度が低下してしまうことが考えられる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、高周波ノイズの増幅を防止して、筒内圧センサの故障判定精度を良好に向上させ得る筒内圧センサの故障診断装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、筒内圧センサの故障診断装置であって、
内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧センサの出力値を用いて、所定の規則に従って第1クランク角速度を算出する第1クランク角速度算出手段と、
クランク角度を検出するクランク角センサの出力値を用いて、第2クランク角速度を算出する第2クランク角速度算出手段と、
前記第1クランク角速度と前記第2クランク角速度とを比較して、前記筒内圧センサの故障の有無を判定する筒内圧センサ故障判定手段と、
を備え
前記第1クランク角速度算出手段は、
前記第1クランク角速度を所定区間で積分して第1クランク角度を算出する第1クランク角度算出手段と、
前記クランク角センサにより取得される第2クランク角度に対する前記第1クランク角度の偏差が小さくなるように、前記第1クランク角度を補正するクランク角度補正手段と、
前記クランク角度補正手段による補正後の前記第1クランク角度に基づいて、前記第1クランク角速度の補正値を算出するクランク角速度補正手段と、を含み、
前記筒内圧センサ故障判定手段は、前記第1クランク角速度の前記補正値と前記第2クランク角速度とを比較して、前記筒内圧センサの故障の有無を判定することを特徴とする。
第1の発明によれば、筒内圧センサの故障診断を、微分演算を伴わないクランク角速度とすることができるので、高周波ノイズの影響を受けることなく、筒内圧センサの故障診断を精度良く行うことが可能となる。また、本発明によれば、クランク角センサにより取得される第2クランク角度に対する第1クランク角度の偏差が小さくなるように当該第1クランク角度が補正されたうえで、当該第1クランク角度の補正値に基づく第1クランク角速度の補正値を判断基準として、筒内圧センサの故障判定が行われるようになる。その結果、筒内圧センサの出力値を用いて第1クランク角速度を算出する際に重畳し得る誤差影響を除去することができ、これにより、筒内圧ベースのクランク角速度の算出精度を向上させることができる。このため、筒内圧センサの故障診断における誤判定を抑制することができる。
本発明の実施の形態1における筒内圧センサの故障診断装置を備える内燃機関の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 図2に示すルーチン中で用いる故障判定値ε、εの設定を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の故障診断手法との対比のために参照する図である。 本発明の実施の形態2における筒内圧センサの故障診断装置を備える内燃機関の構成を説明するための図である。 筒内圧センサの電圧値補正時のオフセットずれが筒内圧ベースのクランク角度θの算出値に与える影響を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1の筒内圧センサの故障診断装置について、図1乃至図4を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における筒内圧センサの故障診断装置を備える内燃機関10の構成を説明するための図である。
図1に示すように、内燃機関10には、燃焼室12内の圧力(筒内圧)に応じた信号を出力する筒内圧センサ14が組み込まれている。また、内燃機関10のクランクシャフト16の近傍には、クランクシャフト16の角度位置信号を出力するクランク角センサ18が設置されている。
また、本実施形態のシステムは、ECU(Electronic Control Unit)20を備えている。ECU20には、筒内圧センサ14およびクランク角センサ18に加え、内燃機関10の運転状態を検出するための各種のセンサが接続されている。ECU20は、それらのセンサ信号に基づき、燃料噴射弁等の各種アクチュエータを所定のプログラムに従って駆動させることにより、内燃機関10の運転状態を制御する装置である。
[筒内圧センサの故障診断手法]
また、ECU20は、本実施形態の筒内圧センサ14の故障診断装置としても機能する。ECU20の内部には、図1に示すように、図示トルク計算部20aと、物理モデル計算部20bと、筒内圧センサ故障判定部20cとが仮想的に構築されている。
ECU20は、アンプ22により増幅された筒内圧センサ14の出力信号に基づいて、筒内圧データを取得する。図示トルク計算部20aは、取得された筒内圧データを利用して、筒内圧Pの関数である次の(1)式に従って、筒内圧ベースの図示トルクTiPを算出する。
[数1]
iP=f(P) ・・・(1)
物理モデル計算部20bは、上記筒内圧データとクランク角センサ18から得たクランク角度θとを利用して、次の(2)式のように表される物理モデル(ピストン−クランクモデル)を変形して得た次の(3)式に従って、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtを算出する。
Figure 0005115507
ただし、上記(2)式において、Tは、内燃機関10のフリクショントルクであり、Jは、内燃機関10の慣性モーメントである。
Figure 0005115507
また、ECU20は、クランク角センサ18の出力値に基づいて、クランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtの算出を行う機能を有している。
次に、筒内圧センサ故障判定部20cの機能について説明する。具体的には、当該判定部20cの機能は、本実施形態の筒内圧センサの故障診断手法を実現するためのものである。この判定部20cは、物理モデル計算部20bにより算出された筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtと、上記クランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtとを比較して、筒内圧センサ14の故障の有無を判定する。
図2は、上述した筒内圧センサの故障診断手法を実現するために、本実施の形態1においてECU20が実行するルーチンのフローチャートである。
図2に示すルーチンでは、先ず、筒内圧センサ14の出力値を用いて、筒内圧Pが取得される(ステップ100)。次いで、取得された筒内圧Pを用いて、上記(1)式に従って、筒内圧ベースの図示トルクTiPが算出される(ステップ102)。また、これらのステップ100および102の処理と並行して、クランク角センサ18の出力値を用いて、クランク角度θが取得される(ステップ104)。
次に、上記ステップ102において算出された筒内圧ベースの図示トルクTiPと上記ステップ104において取得されたクランク角度θとを用いて、上記(3)式に従って、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtが算出される(ステップ106)。
また、上記ステップ106の処理と並行して、上記ステップ104において取得されたクランク角度θを用いて、クランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtが算出される(ステップ108)。
次に、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtとクランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtとの偏差Xが所定の判定値εよりも大きいか否かが判別される(ステップ110)。
図3は、図2に示すルーチン中で用いる故障判定値ε、εの設定を説明するための図である。より具体的には、図3は、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtの算出値およびクランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtの算出値を、それらの頻度との関係で表した確率分布である。
上記判定値εは、上記クランク角速度dθ/dtおよび上記クランク角速度dθ/dtのそれぞれのばらつきを考慮して、図3に示すように、筒内圧センサ14が正常である場合に想定される上記クランク角速度dθ/dtの上限値と、クランク角センサ18が正常である場合に想定される上記クランク角速度dθ/dtの下限値との偏差に等しい値(正の値)となるように設定されている。
図2に示すルーチンでは、上記ステップ110において、上記偏差Xが上記のように設定された判定値εよりも大きいと判定された場合には、当該偏差Xが上記ばらつきを考慮して想定される上限値よりも大きくなっているため、筒内圧センサ14の出力値が異常であり、当該筒内圧センサ14に故障が生じていると判定される(ステップ112)。
一方、上記ステップ110において、上記偏差Xが上記判定値ε以下であると判定された場合には、次いで、当該偏差Xが所定の判定値εよりも小さいか否かが判別される(ステップ114)。当該判定値εは、上記クランク角速度dθ/dtおよび上記クランク角速度dθ/dtのそれぞれのばらつきを考慮して、図3に示すように、筒内圧センサ14が正常である場合に想定される上記クランク角速度dθ/dtの下限値と、クランク角センサ18が正常である場合に想定される上記クランク角速度dθ/dtの上限値との偏差に等しい値(負の値)となるように設定されている。
上記ステップ114において、上記偏差Xが上記のように設定された判定値εよりも小さいと判定された場合には、当該偏差Xが上記ばらつきを考慮して想定される下限値よりも小さくなっているため、筒内圧センサ14の出力値が異常であり、当該筒内圧センサ14に故障が生じていると判定される(ステップ116)。
一方、上記ステップ114において、上記偏差Xが上記判定値ε以上であると判定された場合には、当該偏差Xの値が上記ばらつきを考慮して想定される所定範囲内(ε〜εの間)にあるため、筒内圧センサ14の出力値は正常であり、当該筒内圧センサ14に故障が生じていないと判定される(ステップ118)。
以上説明した図2に示すルーチンによれば、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtと、クランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtとの比較結果に基づいて、筒内圧センサ14の故障の有無が判定される。以下、本実施形態の故障診断手法とは異なり、クランク角速度ベースの図示トルクTiNEを筒内圧センサの故障診断に用いる手法を例に挙げて、本実施形態の故障診断手法の効果について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1の故障診断手法との対比のために参照する図であり、上記図示トルクTiNEを筒内圧センサの故障診断に用いる手法の問題点を説明するための図である。
この対比のために参照する手法は、より具体的には、筒内圧ベースの図示トルクTiPと、クランク角速度ベースの上記図示トルクTiNEとの比較結果に基づいて、筒内圧センサの故障の有無を判定する手法である。
クランク角速度ベースの上記図示トルクTiNEは、例えば、次の(4)式に従って算出することができる。
Figure 0005115507
上記(4)式に示すように、図示トルクTiNEは、クランク角度θ、クランク角速度dθ/dt、および、クランク角加速度dθ/dtの関数fとして表される。このように、クランク角速度ベースの図示トルクTiNEを算出する際には、クランク角速度dθ/dtを微分する必要がある。しかしながら、微分演算は、高周波ノイズを増幅させる特性を有している。このため、図示トルクTiNEの算出値は、図4に示すように、上記ノイズが原因で、大きなばらつきを有する値となる。従って、このような図示トルクTiNEを利用して筒内圧センサの故障診断を行う場合には、図4に示すように、故障判定値ε’、ε’をそれぞれ大きくせざるを得ない。このため、筒内圧センサの故障判定精度が大幅に悪化してしまう。
これに対し、本実施形態では、既述したように、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtと、クランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtとの比較結果に基づいて、筒内圧センサ14の故障の有無を判定するようにしている。このように、本実施形態では、筒内圧センサの故障診断の判断基準が、図示トルクTではなく、微分演算を伴わないクランク角速度dP/dtとされる。
上記のような手法によれば、故障診断のためのパラメータの算出時に、微分演算が入らないので、上記図3に示すように、故障診断の余裕代である故障判定値ε、εを小さくすることができ、これにより、故障判定精度を向上させることができる。すなわち、本実施形態の手法によれば、筒内圧センサの故障診断を、微分演算を伴わないクランク角速度dθ/dtとすることができるので、上記ノイズの影響を受けることなく、筒内圧センサの故障診断を行うことが可能となる。
また、本実施形態の故障診断手法によれば、上記のように微分演算が入らないので、計算値の発散による計算の不具合を抑制することもできる。
尚、上述した実施の形態1においては、上記(3)式が前記第1の発明における「所定の規則」に、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtが前記第1の発明における「第1クランク角速度」に、クランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtが前記第1の発明における「第2クランク角速度」に、それぞれ相当している。また、ECU20が、上記ステップ106の処理を実行することにより前記第1の発明における「第1クランク角速度算出手段」が、上記ステップ108の処理を実行することにより前記第1の発明における「第2クランク角速度算出手段」が、上記ステップ110〜118の一連の処理を実行することにより前記第1の発明における「筒内圧センサ故障判定手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2における筒内圧センサの故障診断装置を備える内燃機関10の構成を説明するための図である。尚、図5において、上記図1に示す構成要素と同一の要素については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図5に示す構成は、ECU30の内部構成が異なる点を除き、上述した図1に示す構成と同様である。ECU30には、図5に示すように、図示トルク計算部20aおよび物理モデル計算部20bに加え、クランク角速度補正部30aと、当該クランク角速度補正部30aによる補正が反映された状態で筒内圧センサの故障を診断する筒内圧センサ故障判定部30bとが仮想的に構築されている。
上述した実施の形態1の手法もそうであるように、筒内圧センサ14の出力値を利用して筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtを算出する際には、上記(2)式で表されるような物理モデル(ピストン−クランクモデル)を用いる。しかしながら、そのような物理モデルにおいて、ピストン−クランク系のすべての動きを網羅することは、現実には困難である。従って、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtの算出値には、モデル誤差が少なからず重畳してしまう。
また、一般に、筒内圧センサ14の出力値(電圧値)は、その出力に影響する筒内温度等の因子を考慮した補正が行われる。このため、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtを算出する際には、筒内圧センサ14の出力としてそのような補正後の値が使用される。
図6は、筒内圧センサ14の電圧値補正時のオフセットずれが筒内圧ベースのクランク角度θの算出値に与える影響を説明するための図である。
筒内圧センサ14の補正電圧値に上記のようなオフセットずれが生じている場合には、それに伴い、図6に示すように、筒内圧ベースのクランク角度θにも、クランク角センサ18により検出されるクランク角度θに対するオフセットずれが生じてしまう。
以上のようなモデル誤差やオフセットずれ等の誤差要因があると、仮に筒内圧センサ14自体が正常であったとしても、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtとクランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtとが乖離することとなるため、筒内圧センサの故障診断において、誤判定が生じ得る。
そこで、本実施形態では、上記の誤判定を抑制すべく、上述した実施の形態1の筒内圧センサの故障診断処理に対して、次のような処理を加えるようにした。具体的には、先ず、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtを所定区間(例えば、720°CA)で積分することによって、筒内圧センサベースのクランク角度θを算出する。次いで、クランク角センサベースのクランク角度θに対する筒内圧センサベースのクランク角度θのずれ量(偏差)を算出する。そして、当該偏差に基づいて、筒内圧ベースのクランク角度θを補正値θP,compに補正したうえで、その微分値として、当該偏差に基づく補正後のクランク角速度dθP,comp/dtを得るようにした。
図7は、上述した本実施の形態2の筒内圧センサの故障診断手法を実現するために、ECU30が実行するルーチンのフローチャートである。尚、図7において、実施の形態1における図2に示すステップと同一のステップについては、同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
図7に示すルーチンでは、ステップ106において筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtが算出された後には、現在の時刻tθが取得される(ステップ200)。次いで、現在の時刻tθでのクランク角度θ(tθ)よりも720°CA前の時刻tθ−720が取得される(ステップ202)。
次に、上記720°CA区間でのクランク角度(筒内圧ベース)θが、図7中のステップ204中に示すように、時刻tθ−720から時刻tθまでの区間でクランク角速度dθ/dtを積分することによって取得される(ステップ204)。
次に、上記ステップ204において算出された過去720°CA区間でのクランク角度(筒内圧ベース)θの補正が実行される(ステップ206)。すなわち、本ステップ206では、時刻t(tθ−720≦t≦tθ)におけるクランク角度(筒内圧ベース)の補正量θP,comp(t)が算出される。次の(5)式は、その補正量θP,comp(t)の算出式の一例である。
Figure 0005115507
次に、ステップ208では、上記ステップ206において算出された筒内圧ベースのクランク角度の補正値θP,compの微分値であるクランク角速度の補正値dθP,comp/dtが算出されたうえで、当該補正値dθP,comp/dtと、クランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtとの偏差Yが所定の判定値εよりも大きいか否かが判別される(ステップ208)。
その結果、上記ステップ208において、上記偏差Yが上記判定値εよりも大きいと判定された場合には、筒内圧センサ14の出力値が異常であり、当該筒内圧センサ14に故障が生じていると判定される(ステップ210)。
一方、上記ステップ208において、上記偏差Yが上記判定値ε以下であると判定された場合には、次いで、当該偏差Yが上記判定値εよりも小さいか否かが判別される(ステップ212)。その結果、上記偏差Yが上記判定値εよりも小さいと判定された場合には、筒内圧センサ14の出力値が異常であり、当該筒内圧センサ14に故障が生じていると判定される(ステップ214)。また、上記ステップ212において、上記偏差Yが上記判定値ε以上であると判定された場合には、筒内圧センサ14の出力値は正常であり、当該筒内圧センサ14に故障が生じていないと判定される(ステップ216)。
以上説明した図7に示すルーチンによれば、上記(5)式によって得られたクランク角度の補正量θP,comp(t)の微分値として得られたクランク角速度dθP,comp/dtと、クランク角センサベースのクランク角速度dθ/dtとの偏差Yに基づいて、筒内圧センサの故障診断が実行される。
上記(5)式によれば、当該(5)式を変形すれば判るように、時間(tθ−tθ−720)に対するクランク角度の偏差(θ(tθ)−θ(tθ))の比と、時間(t−tθ−720)に対する変化量(θP,comp(t)−θ(t))の比とを等しくする値として、時刻tにおけるクランク角度(筒内圧ベース)の補正量θP,comp(t)が算出される。その結果、クランク角センサ18により検出されるクランク角度θに対するクランク角度(筒内圧ベース)θの偏差(ずれ)が小さくなるように、当該クランク角度θが補正される。
上記の補正により、モデル誤差や筒内圧Pのオフセットずれの影響が取り除かれるように、クランク角度(筒内圧ベース)θを補正することができる。このように、物理モデルや筒内圧センサ電圧値補正の誤差影響を除去することにより、筒内圧ベースのクランク角速度dθ/dtの算出精度を向上させることができる。このため、筒内圧センサの故障診断における誤判定を抑制することができる。
また、上記のクランク角度(筒内圧ベース)θの補正を実機上で行うようにすることで、物理モデルや筒内圧センサ電圧値補正への要求精度を低くすることができ、開発期間を短縮することもできる。
尚、上述した実施の形態2においては、ECU30が、上記ステップ204の処理を実行することにより前記第の発明における「第1クランク角度算出手段」が、上記ステップ206の処理を実行することにより前記第の発明における「クランク角度補正手段」が、上記ステップ208において筒内圧ベースのクランク角度の補正値θP,compの微分値であるクランク角速度dθP,comp/dtを算出することにより前記第の発明における「クランク角速度補正手段」が、それぞれ実現されている。
10 内燃機関
12 燃焼室
14 筒内圧センサ
16 クランクシャフト
18 クランク角センサ
20、30 ECU(Electronic Control Unit)
20a 図示トルク計算部
20b 物理モデル計算部
20c、30b 筒内圧センサ故障判定部
22 アンプ
30a クランク角速度補正部

Claims (1)

  1. 内燃機関の筒内圧を検出する筒内圧センサの出力値を用いて、所定の規則に従って第1クランク角速度を算出する第1クランク角速度算出手段と、
    クランク角度を検出するクランク角センサの出力値を用いて、第2クランク角速度を算出する第2クランク角速度算出手段と、
    前記第1クランク角速度と前記第2クランク角速度とを比較して、前記筒内圧センサの故障の有無を判定する筒内圧センサ故障判定手段と、
    を備え
    前記第1クランク角速度算出手段は、
    前記第1クランク角速度を所定区間で積分して第1クランク角度を算出する第1クランク角度算出手段と、
    前記クランク角センサにより取得される第2クランク角度に対する前記第1クランク角度の偏差が小さくなるように、前記第1クランク角度を補正するクランク角度補正手段と、
    前記クランク角度補正手段による補正後の前記第1クランク角度に基づいて、前記第1クランク角速度の補正値を算出するクランク角速度補正手段と、を含み、
    前記筒内圧センサ故障判定手段は、前記第1クランク角速度の前記補正値と前記第2クランク角速度とを比較して、前記筒内圧センサの故障の有無を判定することを特徴とする筒内圧センサの故障診断装置。
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