JP5115439B2 - 車両の運転制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両の運転制御装置に関する。
内燃機関による車両の走行と電気モータによる車両の走行とが可能なハイブリッド車両において、内燃機関の排気通路内に配置された触媒の温度が活性化温度以下に低下しそうなときには触媒の温度を活性化温度以上に維持するために電気モータによる車両の走行、或いは電気モータと内燃機関による車両の走行を行うべきときであっても内燃機関のみによって車両の走行を行うようにした車両が公知である(特許文献1を参照)。一方、従来より吸着したアンモニアによって排気ガス中のNOXを選択的に還元可能なNOX選択還元触媒が公知であり、触媒としてこのようなNOX選択還元触媒を用いた場合でも触媒の温度は活性化温度以上に維持する必要がある。
特開2001−115869号公報
しかしながらこのNOX選択還元触媒を用いた場合には触媒の温度が活性化温度以上に維持されていたとしてもNOX選択還元触媒へのアンモニア吸着量が少なくなると排気ガス中のNOXを良好に還元できなくなり、斯くしてNOX浄化率が低下するという問題を生ずる。
上記問題を解決するために本発明によれば、機関排気通路内に配置されたNOX選択還元触媒と、NOX選択還元触媒にアンモニアを供給するためのアンモニア供給手段とを具備しており、NOX選択還元触媒に吸着されたアンモニアによって排気ガス中のNOXを還元するようにした車両において、NOX選択還元触媒へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下したときには、NO X 選択還元触媒へのアンモニアの供給を停止することなくNOX選択還元触媒に単位時間当り流入するNOX量を低下させるようにしている。
NOX選択還元触媒へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下したとしてもNOX選択還元触媒に単位時間当り流入するNOX量が低下せしめられるのでNOXを良好に浄化することができる。
図1に圧縮着火式内燃機関の全体図を示す。
図1を参照すると、1は機関本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内に夫々燃料を噴射するための電子制御式燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドを夫々示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結され、コンプレッサ7aの入口は吸入空気量検出器8を介してエアクリーナ9に連結される。吸気ダクト6内にはステップモータにより駆動されるスロットル弁10が配置され、更に吸気ダクト6周りには吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置11が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置11内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。
一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結され、排気タービン7bの出口は酸化触媒12の入口に連結される。酸化触媒12の下流には酸化触媒12に隣接して排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するためのパティキュレートフィルタ13が配置され、このパティキュレートフィルタ13の出口は排気管14を介してNOX選択還元触媒15の入口に連結される。このNOX選択還元触媒15は例えばFeゼオライトからなる。
また、NOX選択還元触媒15にアンモニアを供給するためのアンモニア供給手段が設けられており、図1に示される実施例ではこのアンモニア供給手段はNOX選択還元触媒15上流の機関排気通路内に尿素水を供給するための尿素水供給装置16からなる。この尿素水供給装置16は排気管14内に配置された尿素水供給弁17を具備しており、この尿素水供給弁17から排気管14内に尿素水が供給される。
尿素水供給弁17から供給された尿素水からはアンモニアNH3が発生し((NH22CO+H2O→2NH3+CO2)、このアンモニアNH3はNOX選択還元触媒15に吸着される。排気ガス中に含まれるNOXはNOX選択還元触媒15に吸着されているアンモニアによって還元され、それによって排気ガス中のNOXが浄化される。
なお、図1に示されるようにNOX選択還元触媒15にはNOX選択還元触媒15の温度を検出するための温度センサ18が配置されており、またNOX選択還元触媒15の入口および出口には夫々排気ガス中のNOX 度を検出するためのNOXセンサ19,20が配置されている。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路21を介して互いに連結され、EGR通路21内には電子制御式EGR制御弁22が配置される。また、EGR通路21周りにはEGR通路21内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置23が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置23内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管24を介してコモンレール25に連結され、このコモンレール25内へは電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ26から燃料が供給される。コモンレール25内に供給された燃料は各燃料供給管24を介して燃料噴射弁3に供給される。
一方、機関本体1には、機関による車両駆動力とは別個に車両駆動力を発生可能でかつ機関により発電可能な電動装置30が取付けられる。この電動装置30は電気モータからなり、図1に示される実施例では機関の出力軸が電動クラッチ31を介して電気モータ30のモータ軸32に連結される。このモータ軸32は変速機33を介して駆動輪に連結される。電気モータ30はモータ軸32上に取付けられかつ外周面に複数個の永久磁石を取付けたロータ34と、回転磁界を形成する励磁コイルを巻設したステータ35とを具備した交流同期電動機からなる。ステータ35の励磁コイルはモータ駆動制御回路36に接続され、このモータ駆動制御回路36は、電動装置30に車両駆動用電力を供給しかつ電動装置30による発電電力により充電されるバッテリ37に接続される。
電子制御ユニット40はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス41によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッサ)44、入力ポート45および出力ポート46を具備する。温度センサ18、NOXセンサ19,20および吸入空気量検出器8の出力信号は夫々対応するAD変換器47を介して入力ポート5に入力される。また、入力ポート45には変速機33の変速段を表わす信号が入力される。
一方、アクセルペダル50にはアクセルペダル50の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ51が接続され、負荷センサ51の出力電圧は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。更に入力ポート45にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ52が接続される。一方、出力ポート46は対応する駆動回路48を介して燃料噴射弁3、スロットル弁10の駆動用ステップモータ、尿素水供給弁17、EGR制御弁22、燃料ポンプ26、変速機33およびモータ駆動制御回路36に接続される。
電気モータ30による駆動力を発生させる必要がないときには電気モータ30のステータ35の励磁コイルへの電力の供給が停止せしめられ、このときロータ34は機関と共に回転している。一方、電気モータ30を駆動せしめるときにはバッテリ37の発生する直流高電圧がモータ駆動制御回路36において周波数がfmで電流値がImの三相交流に変換され、この三相交流がステータ35の励磁コイルに供給される。この周波数fmは励磁コイルにより発生する回転磁界をロータ34の回転に同期して回転させるのに必要な周波数であり、この周波数fmはCPU44で算出される。モータ駆動制御回路36ではこの周波数fmが三相交流の周波数とされる。
一方、電気モータ30の出力トルクは三相交流の電流値Imにほぼ比例する。この電流値Imは電気モータ30の要求出力トルクに基づきCPU44において算出され、モータ駆動制御回路36ではこの電流値Imが三相交流の電流値とされる。
また、外力により電気モータ30を駆動する状態にすると電気モータ30は発電機として作動し、このとき発生した電力がバッテリ37に回生される。外力により電気モータ30を駆動すべきか否かはCPU44において判断され、外力により電気モータ30を駆動すべきであると判別されたときにはモータ制御回路36により電気モータ30に発生した電力がバッテリ37に回生されるように制御される。
図1に示される実施例では概略的に言うと車速が予め定められた速度以下のときには車両は電気モータ30によって駆動される。このときには機関は停止されており、クラッチ31はオフにされている。これに対し、車速が予め定められた速度以上のときにはクラッチ31はオンとされ、車両は機関のみによって、或いは機関と電気モータ30の双方によって駆動される。
さて、排気ガス中のNOXを良好に還元するためには常時十分な量のアンモニアNH3をNOX選択還元触媒15に吸着させておく必要がある。しかしながら排気ガス温や排気ガス量が変化するとそれに伴なってNOX選択還元触媒15に吸着されるアンモニア量が大きく変化するので実際にはどのようなタイミングで尿素水を供給したとしても十分な量のアンモニアを常時NOX選択還元触媒15に吸着させておくのは困難である。従って実際にはNOX選択還元触媒15への吸着アンモニア量がかなり低下することもあり、この場合機関から多量のNOXが排出されるとNOXを良好に還元しえなくなるという問題を生ずる。
この場合、機関から最も多くのNOXが排出されたときでもNOXを十分に還元することのできるアンモニア吸着量の最小値を許容限界量と称すると、アンモニア吸着量が許容限界量よりも少なくなった場合には機関から排出されるNOX量によっては機関から排出される全NOXを良好に還元できない場合が生ずる。このようにアンモニア吸着量が許容限界量よりも少なくなった場合でも機関から排出されるNOXを良好に還元するには機関からのNOXの排出量を低下させればよいことになる。
そこで本発明では、NOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下したときにはNOX選択還元触媒15に単位時間当り流入するNOX量を低下させるようにしている。このようにNOX選択還元触媒15に単位時間当り流入するNOX量を低下させるとアンモニア吸着量が許容限界量まで低下したとしてもNOX選択還元触媒15に流入する全てのNOXを良好に還元することができる。
なお、機関から単位時間当り排出されるNOX量は機関の出力が増大するほど多くなり、従って機関の出力を低下させれば機関から単位時間当り排出されるNOX量を低下させることができる。従って本発明による実施例では、NOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下したときには機関の出力を要求出力よりも低下させることによってNOX選択還元触媒15に単位時間当り流入するNOX量を低下させるようにしている。
一方、このように機関の出力を要求出力よりも低下させると車両の運転性が悪化する。そこで本発明による実施例では、NOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下することにより機関の出力が要求出力よりも低下せしめられたときには機関出力の低下分を電動装置、即ち電気モータ30による車両駆動力によって補填するようにしている。
次にこのことについて図2および図3を参照しつつ説明する。図2には尿素水の供給作用と、NOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣQの変化と、機関による駆動トルクTeの変化と、電気モータ30による駆動トルクTmの変化とが示されている。また、図3には車両が機関によって駆動されているときの機関の要求トルクTrと、機関回転数Nと、アクセルペダル50の踏込み量(0%,25%,50%,75%,100%はアクセルペダル50の等踏込み量曲線を示す)との関係が示されている。
図2は車両が機関によって駆動されている場合を示しており、このとき図2に示される例では尿素水が尿素水供給弁17から間欠的に供給されている。次いで例えば機関運転中に機関から多量のNOXが排出されると図2に示されるようにアンモニア吸着量ΣQが許容限界量QXまで低下する。このときこの実施例では図2に示されるように機関の駆動トルクTeはΔTeだけ減少せしめられ、一方電気モータ30が駆動せしめられて電気モータ30の駆動トルクTmがΔTeだけ増大せしめられる。
このことを図3上で表わすと図に示す如くなる。即ち、図3において黒丸は機関の駆動トルクTeが減少せしめられる前の要求トルクTrを表しており、機関の駆動トルクTeがΔTeだけ減少せしめられたときには電気モータ30の駆動トルクTmがΔTeだけ増大せしめられる。即ち、機関の駆動トルクTeと電気モータ30の駆動トルクTmとの和は黒丸で示される要求トルクTrとなる。
図4に、この実施例を実行するためのアンモニア吸着量の算出ルーチンを示す。このルーチンは一定時間毎の割込みによって実行される。
図4を参照するとまず初めにステップ60においてNOXセンサ19,20の出力信号からNOX選択還元触媒15の入口および出口における排気ガス中のNOX濃度が検出される。次いでステップ61では排気ガス量を代表する吸入空気量Gaが算出される。次いでステップ62ではNOXセンサ19,20の出力信号および吸入空気量GaからNOX選択還元触媒15でのアンモニア消費量Qnが算出される。
即ち、NOX選択還元触媒15の入口と出口におけるNOX濃度の差に排気ガス量、即ち吸入空気量Gaを乗算すると単位時間当りNOX選択還元触媒15において還元されたNOX量が算出でき、NOX選択還元触媒15において単位時間当り還元されたNOX量が算出できるとNOX選択還元触媒15においてNOXを還元するために単位時間当り消費されたアンモニア量Qnを算出することができる。従ってNOXセンサ19,20の出力信号および吸入空気量Gaからアンモニア消費量Qnを算出できることになる。
次いでステップ63では尿素水供給弁17から供給される尿素水の量からNOX選択還元触媒15に単位時間当り供給されるアンモニア供給量Qsが算出される。次いでステップ64ではΣQにアンモニア供給量Qsを加算しかつΣQからアンモニア消費量Qnを減算することによってNOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣQが算出される。次いでステップ65ではアンモニア吸着量ΣQが許容限界量QXよりも低下したか否かが判別される。ΣQ≧QXのときにはステップ67に進んでNOX処理限界フラグがリセットされ、ΣQ<QXになるとステップ66に進んでNOX処理限界フラグがセットされる。
図5に車両の駆動制御ルーチンを示す。このルーチンも一定時間毎の割込みによって実行される。
図5を参照すると、まず初めにステップ70において図3に示される関係に基づいて機関回転数Nとアクセルペダル50の踏込み量から機関の要求トルクTrが算出される。次いでステップ71ではNOX処理限界フラグがセットされているか否かが判別される。NOX処理限界フラグがセットされていないときにはステップ72に進んで機関の駆動トルクTeが要求トルクTrとされ、次いでステップ73において要求トルクTrを発生するのに必要な量の燃料が燃料噴射弁3から噴射される。次いでステップ84では電気モータ30の駆動トルクTmが零とされる。
一方、ステップ71においてNOX処理限界フラグがセットされていると判別されたときにはステップ75に進んで機関の駆動トルクTeが予め定められた低いトルクTdとされ、次いでステップ76ではトルクTdを発生するのに必要な量の燃料が燃料噴射弁3から噴射される。次いでステップ77では機関の要求トルクTrと機関の出力トルクTeとの差(Tr−Te)が電気モータ30の駆動トルクTmとされ、ステップ78では電気モータ30がこのトルクTmを発生するように駆動される。
図6および図7に変形例を示す。なお、これら図6および図7は夫々図2および図3と同様な図を示している。
図6および図7に示される実施例ではNOX選択還元触媒13へのアンモニア吸着量ΣQが許容限界量QXまで低下したときには機関が停止され、電動装置、即ち電気モータ30によって車両が駆動される。このとき電気モータ30の駆動トルクTmは要求トルクTrとされる。
ところでこの実施例では機関が停止されて電気モータ30による車両の駆動が開始されるとバッテリ37の充電量が十分である限り、電気モータ30による車両の駆動が継続され、バッテリ37の充電量が低下してくると電気モータ30による車両の駆動から機関による車両の駆動に切換えられる。このときアンモニア吸着量ΣQは少ない状態に維持されている少くとも尿素水の供給が開始されるまでは機関から単位時間当り排出されるNOX量を低下させることが好ましい。
そこで本発明による実施例では、電動装置30によって車両が駆動されているときにバッテリ37の充電量が予め定められた下限値まで低下して電動装置30による車両の駆動から機関による車両の駆動に切換えられたときには機関から排出されるNOX量が低下するように機関の運転制御パラメータを制御するようにしている。このときNOX量を低下させることのできる運転制御パラメータは数多く存在するが、一例としてEGR制御弁22の開度を制御するようにした場合について図8を参照しつつ説明する。
排気ガス中に含まれるNOX量が一定であればNOX選択還元触媒15に単位時間当り流入するNOX量は排気ガス量、即ち吸入空気量Gaが増大するほど多くなる。従ってNOX選択還元触媒15に単位時間当り流入するNOX量を吸入空気量Gaにかかわらずに許容量以下に抑えるには図8(A)に示されるように機関から排出されるNOX量を吸入空気量Gaの増大に伴ない減少させる必要がある。
一方、EGR率を高くするとNOXの生成量が減少し、従ってNOX選択還元触媒15に単位時間当り流入するNOX量を吸入空気量Gaにかかわらずに許容量以下に抑えるには図8(B)の示されるように吸入空気量Gaの増大に伴ないEGR率を高くする必要がある。本発明による実施例では図8(B)に示されるEGR率を得るのに必要なEGR制御弁22の開度Eθが機関回転数Nおよび要求トルクTQの関数として図8(C)に示されるアップの形で予めROM42内に記憶されている。
図9(A)はバッテリ37の発生する電圧Vと充電量SOCとの関係を示しており、図9(B)は一定時間毎に実行される充電量SOCの算出ルーチンを示している。図9(B)に示される例ではSOCに充電電流Iを加算することによって充電量SOCが算出される。バッテリ37から電流が放電される場合にはこのIはマイナスとなる。図9(A)においてSXは充電量SOCの下限値を示しており、この実施例では充電量SOCが下限値SXよりも低下すると電気モータ30による車両の駆動から機関による車両の駆動に切換えられる。
図10に、図6から図9を参照しつつ説明した実施例を実行するための車両の駆動制御ルーチンを示す。なお、このルーチンも一定時間毎の割込みによって実行される。また、この実施例においても図4に示されるルーチンを用いてアンモニア吸着量が算出される。
図10を参照すると、まず初めにステップ80において図7に示される関係に基づいて機関回転数Nとアクセルペダル50の踏込み量から機関の要求トルクTrが算出される。次いでステップ81ではNOX処理限界フラグがセットされているか否かが判別される。NOX処理限界フラグがセットされていないときにはステップ82に進んで機関の駆動トルクTeが要求トルクTrとされ、次いでステップ83において要求トルクTrを発生するのに必要な量の燃料が燃料噴射弁3から噴射される。次いでステップ84では電気モータ30の駆動トルクTmが零とされる。
一方、ステップ81においてNOX処理限界フラグがセットされていると判別されたときにはステップ85に進んでバッテリ37の充電量SOCが下限値SXよりも大きいか否かが判別される。SOC>SXのときにはステップ86に進んで機関が停止される。次いでステップ87では要求トルクTrが電気モータ30の駆動トルクTmとされ、電気モータ30が要求トルクTrを発生するように駆動される。
これに対し、ステップ85においてSOC≦SXになったと判断されたときにはステップ89に進んで機関の駆動トルクTeが要求トルクTrとされ、次いでステップ90では要求トルクTrを発生するのに必要な量の燃料が燃料噴射弁3から噴射される。次いでステップ91では電気モータ30の駆動が停止される。次いでステップ92では図8(C)に示すマップからEGR制御弁22の目標開度Eθが算出されEGR制御弁22の開度がこの目標開度Eθとされる。
ところで、NOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣQが許容限界量QXまで低下したときには尿素水供給弁17から尿素水を供給してアンモニア吸着量ΣQを増大させることが好ましい。しかしながらこの場合、排気ガスの流速が速いときに尿素水を供給すると尿素水および尿素水から生成されたアンモニアがNOX選択還元触媒15をすり抜けてしまい、斯くしてアンモニア吸着量Qを適切に増大させることができない。
この場合、アンモニア吸着量Qを適切に増大させるためには、供給されたアンモニアがNOX選択還元触媒15をすり抜けないように排気ガスの流速が遅いときにアンモニアを供給する必要がある。そこで本発明による別の実施例では、NOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣQが許容限界量QXまで低下することにより機関の出力が要求出力よりも低下せしめられたときには機関出力の低下中又は機関出力の低下後にNOX選択還元触媒15にアンモニアを供給するようにしている。図2には機関出力の低下後にアンモニアを供給するようにした場合の一例が示されている。
一方、機関出力の低下中にアンモニアを供給するようにした場合の一例が図11に示されている。なお、この図11は図2或いは図6と同様な図を示している。図11に示されるようにこの例では、NOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣQが許容限界量QXまで低下したときには機関が停止されると共に機関が停止するまでの機関出力の低下時に尿素水を供給することによってNOX選択還元触媒15にアンモニアが供給され、機関が停止されたときには電動装置、即ち電気モータ30によって車両が駆動される。
具体的に言うと、機関を停止するために燃料噴射弁3からの燃料噴射停止命令が発せられた後、吸入空気量Gaが予め定められた量GX以下になったときに尿素水の供給が開始され、吸入空気量Gaが零になったとき、又は零になるまでに尿素水の供給が停止される。このように尿素水を供給することによって供給された全アンモニアをNOX選択還元触媒15に吸着させることができる。
図12に、図11に示す例を実行するためのアンモニア吸着量の算出ルーチンを示す。このルーチンも一定時間毎の割込みによって実行される。
図12を参照するとまず初めにステップ100においてNOXセンサ19,20の出力信号からNOX選択還元触媒15の入口および出口における排気ガス中のNOX濃度が検出される。次いでステップ101では排気ガス量を代表する吸入空気量Gaが算出される。次いでステップ102ではNOXセンサ19,20の出力信号および吸入空気量GaからNOX選択還元触媒15でのアンモニア消費量Qnが算出される。
次いでステップ103では尿素水供給弁17から供給される尿素水の量からNOX選択還元触媒15に単位時間当り供給されるアンモニア供給量Qsが算出される。次いでステップ104ではΣQにアンモニア供給量Qsを加算しかつΣQからアンモニア消費量Qnを減算することによってNOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣQが算出される。次いでステップ105ではアンモニア吸着量ΣQが許容限界量QXよりも低下したか否かが判別される。ΣQ≧QXのときには処理サイクルを完了し、ΣQ<QXになるとステップ106に進んでNOX処理限界フラグがセットされる。
図13に車両の駆動制御ルーチンを示す。このルーチンも一定時間毎の割込みによって実行される。
図13を参照すると、まず初めにステップ110において図7に示される関係に基づいて機関回転数Nとアクセルペダル50の踏込み量から機関の要求トルクTrが算出される。次いでステップ111ではNOX処理限界フラグがセットされているか否かが判別される。NOX処理限界フラグがセットされていないときにはステップ112に進んで機関の駆動トルクTeが要求トルクTrとされ、次いでステップ113において要求トルクTrを発生するのに必要な量の燃料が燃料噴射弁3から噴射される。次いでステップ114では電気モータ30の駆動トルクTmが零とされる。
一方、ステップ111においてNOX処理限界フラグがセットされていると判別されたときにはステップ115に進んで機関の駆動トルクTeが零とされ、次いでステップ116に進んで燃料噴射弁3からの燃料噴射の停止命令、即ち機関の停止命令が出される。次いでステップ117では電気モータ30の駆動トルクTmが要求トルクTrとされ、次いでステップ118では機関の駆動トルクTeの低下に伴い電気モータ30の駆動トルクTmが要求トルクTrまで上昇せしめられる。
次いでステップ119では吸入空気量Gaが零であるか否か、即ち機関が完全に停止したか否かが判別される。吸入空気量Gが零でないときにはステップ120に進んで吸入空気量Gaが予め定められた量GXよりも低下したか否かが判別される。Ga<GXになるとステップ121に進んで供給すべき尿素水の量が算出され、次いでステップ122において尿素水が供給される。なおNOX選択還元触媒15が吸着しうるアンモニア量はNOX選択還元触媒15の温度が高くなるほど減少する。従ってこのとき供給される尿素水の量は温度センサ18により検出されたNOX選択還元触媒15の温度を考慮に入れて決定される。
一方、ステップ119において吸入空気量Gaが零であると判別されたときには、即ち機関が完全に停止したときにはステップ123に進む。このとき依然として尿素水の供給作用が行われているときには尿素水の供給作用が停止される。ステップ123では吸入空気量Gaが零になった後、予め定められているΔt時間が経過したか否かが判別され、Δt時間経過したときにはステップ124に進んでNOX処理限界フラグがリセットされる。NOX処理限界フラグがリセットされると電気モータ30による車両の駆動から機関による車両の駆動に切換えられる。
図14に更に別の実施例を示す。この実施例では、図11から図13に示される実施例において機関の停止命令の発生時に供給される尿素水を加熱するために、NOX選択還元触媒15上流の機関排気通路内にバッテリ37からの供給電力により発熱せしめられるヒータ53が配置されている。このヒータ53上には例えば白金PtやパラジウムPdからなる加水分解触媒が担持されている。
この実施例ではNOX処理限界フラグがセットされたとき、即ち機関の停止命令が出されるときにバッテリ37の充電量SOCが十分であればヒータ53が加熱される。ヒータ53が加熱されると供給された尿素水はヒータ53により加熱されてアンモニアガスにされ、それによりアンモニアがNOX選択還元触媒15の全体に吸着される。
図15にヒータの制御ルーチンを示す。このルーチンも一定時間毎の割込みによって実行される。
図15を参照すると、まず初めにステップ200においてNOX処理限界フラグがセットされているか否かが判別される。NOX処理限界フラグがセットされていないときにはステップ204に進んでヒータ53がオフとされる。これに対し、NOX処理限界フラグがセットされているときにはステップ201に進んでバッテリ37の充電量SOCが下限値SXよりも大きいか否かが判別される。SOC≦SXのときにはステップ204に進み、SOC>SXのときにはステップ202に進む。
ステップ202では吸入空気量Gaが正であるか否か、即ち機関が完全に停止していないか否かが判別される。Ga>0のときにはステップ203に進んでヒータ53がオンとされる。即ち、ヒータ53がオンとされるのは、NOX処理限界フラグがセットされ、即ち機関の停止命令が出され、充電量SOCが下限値SX以上でかつ機関が完全に停止していないときである。機関が完全に停止するとステップ202からステップ204に進んでヒータ53がオフとされる。
図16に更に別の実施例を示す。この実施例ではNOX選択還元触媒15の上流にパティキュレートフィルタ13(図1および図14)に代えてNOX吸蔵触媒54が配置されている。このNOX吸蔵触媒54の基体上には例えばアルミナからなる触媒担体が担持されており、図17はこの触媒担体55の表面部分の断面を図解的に示している。図17に示されるように触媒担体55の表面上には貴金属触媒56が分散して担持されており、更に触媒担体55の表面上にはNOX吸収剤57の層が形成されている。
図16に示される実施例では貴金属触媒56として白金Ptが用いられており、NOX吸収剤57を構成する成分としては例えばカリウムK、ナトリウムNa、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つが用いられている。
機関吸気通路、燃焼室2およびNOX吸蔵触媒54上流の排気通路内に供給された空気および燃料(炭化水素)の比を排気ガスの空燃比と称すると、NOX吸収剤57は排気ガスの空燃比がリーンのときにはNOXを吸収し、排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOXを放出するNOXの吸放出作用を行う。
即ち、NOX吸収剤57を構成する成分としてバリウムBaを用いた場合を例にとって説明すると、排気ガスの空燃比がリーンのとき、即ち排気ガス中の酸素濃度が高いときには排気ガス中に含まれるNOは図17に示されるように白金Pt46上において酸化されてNO2となり、次いでNOX吸収剤47内に吸収されて炭酸バリウムBaCO3と結合しながら硝酸イオンNO3 -の形でNOX吸収剤57内に拡散する。このようにしてNOXがNOX吸収剤57内に吸収される。排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金Pt56の表面でNO2が生成され、NOX吸収剤57のNOX吸収能力が飽和しない限りNO2がNOX吸収剤57内に吸収されて硝酸イオンNO3 -が生成される。
これに対し、NOX吸蔵触媒54に流入する排気ガスの空燃比がリッチ或いは理論空燃比にされると排気ガス中の酸素濃度が低下するために反応が逆方向(NO3 -→NO2)に進み、斯くしてNOX吸収剤57内の硝酸イオンNO3 -がNO2の形でNOX吸収剤57から放出される。次いで放出されたNOXは排気ガス中に含まれる未燃HC,COによって還元される。このとき放出された一部のNO2は未燃HCと反応してアンモニアNH3を生成する。
このように排気ガスの空燃比がリーンであるとき、即ちリーン空燃比のもとで燃焼が行われているときには排気ガス中のNOXがNOX吸収剤57内に吸収される。しかしながらリーン空燃比のもとでの燃焼が継続して行われるとその間にNOX吸収剤57のNOX吸収能力が飽和してしまい、斯くしてNOX吸収剤57によりNOXを吸収できなくなってしまう。そこでこの実施例ではNOX吸収剤57の吸収能力が飽和する前にNOX吸蔵触媒54に流入する排気ガスの空燃比を一時的にリッチにし、それによってNOX吸収剤57からNOXを放出させるようにしている。このとき上述したようにアンモニアが生成され、生成されたアンモニアはNOX選択還元触媒15に吸着される。
従ってこの実施例では、NOX選択還元触媒15にアンモニアを供給するためのアンモニア供給手段がNOX吸蔵触媒54と、NOX吸蔵触媒54に流入する排気ガスの空燃比をリッチにする空燃比制御手段とにより構成される。
この実施例では排気ガス中のNOXは主にNOX吸蔵触媒54で浄化され、NOX吸蔵触媒54で浄化しきれなかったNOXがNOX選択還元触媒15において浄化される。この場合でもNOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量が少くなるとNOX選択還元触媒15に流入するNOXを十分に還元できなくなる。従ってこの実施例でもNOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量が許容限界量QYまで低下したときにはNOX選択還元触媒15に単位時間当り流入するNOX量を低下させるようにしている。
図18はNOX吸蔵触媒54に流入する排気ガスの空燃比A/Fと、NOX吸蔵触媒54に吸蔵されている吸蔵NOX量Miと、NOX吸蔵触媒54において生成されるアンモニア量Qtとの関係を示している。ここで吸蔵NOX量MiはM3>M2>M1の関係がある。従ってNOX吸蔵触媒54に流入する排気ガスの空燃比がリッチにされたときに生成されるアンモニア量Qtはリッチの度合が高くなるほど多くなり、吸蔵NOX量Miが多いほど多くなることがわかる。
吸蔵NOX量Miは、機関から単位時間当り排出されるNOX量を積算することによって算出することができる。本発明による実施例では機関から単位時間当り排出されるNOX量NOXAが要求トルクTQおよび機関回転数Nの関数として図19に示すマップの形で予めROM42内に記憶されている。
この実施例でもアンモニア吸着量ΣQが許容限界量QYまで低下したときには、生成されたアンモニアがNOX選択還元触媒15をすり抜けないように機関の出力が低下したときにNOX吸蔵触媒54に流入する排気ガスの空燃比がリッチにされる。具体的には機関を停止すべく機関の出力が低下せしめられるときに燃焼室2内における空燃比をリッチにすることによりNOX吸蔵触媒14に流入する排気ガスの空燃比がリッチにされる。
図20にNOXの放出を制御するためのルーチンを示す。このルーチンは一定時間毎の割込みによって実行される。
図20を参照すると、まず初めにステップ300において図19に示すマップから単位時間当りの排出NOX量NOXAが算出される。次いでステップ301ではこの排出NOX量NOXAをMiに加算することによって吸蔵NOX量Miが算出される。次いでステップ302では吸蔵NOX量Miが予め定められた許容量MXを越えたか否かが判別される。Mi>MXになったときにはステップ303に進む。
ステップ303では例えば膨張行程の初期に燃料噴射弁3から燃焼室2内に追加の燃料を供給することによって燃焼室2内における空燃比がリッチにされる。次いでステップ304ではリッチの度合および吸蔵NOX量Miから図18に基づいて単位時間当りのアンモニア生成量Qtが算出され、このアンモニア生成量Qtにリッチ時間Δtsを乗算することによってアンモニア生成量Qdが算出される。次いでステップ305において吸蔵NOX量Miがクリアされる。
図21にアンモニア吸着量の算出ルーチンを示す。このルーチンも一定時間毎の割込みによって実行される。
図21を参照するとまず初めにステップ310においてNOXセンサ19,20の出力信号からNOX選択還元触媒15の入口および出口における排気ガス中のNOX濃度が検出される。次いでステップ311では排気ガス量を代表する吸入空気量Gaが算出される。次いでステップ312ではNOXセンサ19,20の出力信号および吸入空気量GaからNOX選択還元触媒15でのアンモニア消費量Qnが算出される。
次いでステップ313では算出されているアンモニア生成量Qdが取込まれる。次いでステップ314ではΣQにアンモニア生成量Qdを加算しかつΣQからアンモニア消費量Qnを減算することによってNOX選択還元触媒15へのアンモニア吸着量ΣQが算出される。次いでステップ315ではアンモニア吸着量ΣQが許容限界量QYよりも低下したか否かが判別される。ΣQ≧QYのときには処理サイクルを完了し、ΣQ<QYになるとステップ316に進んでNOX処理限界フラグがセットされる。
図22に車両の駆動制御ルーチンを示す。このルーチンはステップ331および332を除いて図13に示す駆動制御ルーチンと全く同じである。
即ち、図22を参照すると、まず初めにステップ320において図7に示される関係に基づいて機関回転数Nとアクセルペダル50の踏込み量から機関の要求トルクTrが算出される。次いでステップ321ではNOX処理限界フラグがセットされているか否かが判別される。NOX処理限界フラグがセットされていないときにはステップ322に進んで機関の駆動トルクTeが要求トルクTrとされ、次いでステップ323において要求トルクTrを発生するのに必要な量の燃料が燃料噴射弁3から噴射される。次いでステップ324では電気モータ30の駆動トルクTmが零とされる。
一方、ステップ321においてNOX処理限界フラグがセットされていると判別されたときにはステップ325に進んで機関の駆動トルクTeが零とされ、次いでステップ326に進んで燃料噴射弁3からの燃料噴射の停止命令、即ち機関の停止命令が出される。次いでステップ327では電気モータ30の駆動トルクTmが要求トルクTrとされ、次いでステップ328では機関の駆動トルクTeの低下に伴い電気モータ30の駆動トルクTmが要求トルクTrまで上昇せしめられる。
次いでステップ329では吸入空気量Gaが零であるか否か、即ち機関が完全に停止したか否かが判別される。吸入空気量Gが零でないときにはステップ330に進んで吸入空気量Gaが予め定められた量GXよりも低下したか否かが判別される。Ga<GXになるとステップ331に進んで例えば膨張行程の初期に燃料噴射弁3から燃焼室2内に追加の燃料を供給することによって燃焼室2内における空燃比がリッチにされる。
次いでステップ332ではリッチの度合および吸蔵NOX量Miから図18に基づいて単位時間当りのアンモニア生成量Qtが算出され、このアンモニア生成量Qtにリッチ時間Δtsを乗算することによってアンモニア生成量Qdが算出される。一方、ステップ329において吸入空気量Gaが零であると判別されたときには、即ち機関が完全に停止したときにはステップ333に進む。このとき依然として尿素水の供給作用が行われているときには尿素水の供給作用が停止される。
ステップ333では吸入空気量Gaが零になった後、予め定められているΔt時間が経過したか否かが判別され、Δt時間経過したときにはステップ334に進んでNOX処理限界フラグがリセットされる。NOX処理限界フラグがリセットされると電気モータ30による車両の駆動から機関による車両の駆動に切換えられる。
次に図23を参照しつつ電動装置に別の実施例について説明する。
図23を参照するとこの実施例では電動装置が、電気モータおよび発電機として作動する一対のモータジェネレータ400,401と遊星歯車機構402とにより構成される。この遊星歯車機構402はサンギア403と、リングギア404と、サンギア403とリングギア404間に配置されたプラネタリギア405と、プラネタリギア405を担持するプラネタリキャリア406とを具備する。サンギア403はモータジェネレータ401の回転軸407に連結され、プラネタリキャリア406は内燃機関1の出力軸411に連結される。また、リングギア404は一方ではモータジェネレータ400の回転軸408に連結され、他方では駆動輪に連結された出力軸410にベルト409を介して連結される。従ってリングギア404が回転するとそれに伴なって出力軸410が回転せしめられることがわかる。
この電動装置の詳細な作動については説明を省略するが概略的に言うと、モータジェネレータ400は主に電動モータとして作動し、モータジェネレータ401は主に発電機として作動し、内燃機関1の運転を停止してモータジェネレータ400による車両の駆動が可能である。
例えば内燃機関1の運転を停止し、モータジェネレータ400のみによって車両を駆動する場合にはプラネタリキャリア406の回転が停止される。このときモータジェネレータ400が回転せしめられるとリングギア404が回転せしめられ、リングギア404の回転力はベルト409を介して出力軸410に伝達され、それによって車両が駆動せしめられる。一方、このときプラネタリキャリア406は回転しないのでリングギア404が回転するとサンギア403が回転せしめられ、このときモータジェネレータ401は空転する。
一方、内燃機関1による駆動力およびモータジェネレータ400の駆動力によって車両を駆動する場合にはリングギア404の回転力にプラネタリキャリア406の回転力が重疊される。一方、このときモータジェネレータ401は発電作用をなす。なお、このとき実際には出力軸410に要求トルクが加わるように内燃機関1の出力が制御され、モータジェネレータ401により発電された電力によってモータジェネレータ400が駆動されるよう制御されるがこのときの制御のやり方についての説明はここでは省略する。
圧縮着火式内燃機関の全体図である。 機関駆動トルクTeとモータ駆動トルクTmの変化を示す図である。 機関駆動トルクTeとモータ駆動トルクTmを示す図である。 アンモニア吸着量を算出するためのフローチャートである。 車両の駆動を制御するためのフローチャートである。 機関駆動トルクTeとモータ駆動トルクTmの変化を示す図である。 機関駆動トルクTeとモータ駆動トルクTmを示す図である。 EGR制御弁の開度θEのマップ等を示す図である。 バッテリの充電量SOCを説明するための図である。 車両の駆動を制御するためのフローチャートである。 機関駆動トルクTeとモータ駆動トルクTmの変化を示す図である。 アンモニア吸着量を算出するためのフローチャートである。 車両の駆動を制御するためのフローチャートである。 圧縮着火式内燃機関の別の実施例を示す全体図である。 ヒータを制御するためのフローチャートである。 圧縮着火式内燃機関の更に別の実施例を示す全体図である。 NOXの吸放出作用を説明するための図である。 アンモニア生成量Qtを示す図である。 機関から排出されるNOX量NOXAのマップを示す図である。 NOX放出制御を行うためのフローチャートである。 アンモニア吸着量を算出するためのフローチャートである。 車両の駆動を制御するためのフローチャートである。 電動装置の別の実施例を示す図である。
符号の説明
4 吸気マニホルド
5 排気マニホルド
7 排気ターボチャージャ
12 酸化触媒
13 パティキュレートフィルタ
15 NOX選択還元触媒
17 尿素水供給弁
30 電動装置

Claims (10)

  1. 機関排気通路内に配置されたNOX選択還元触媒と、該NOX選択還元触媒にアンモニアを供給するためのアンモニア供給手段とを具備しており、該NOX選択還元触媒に吸着されたアンモニアによって排気ガス中のNOXを還元するようにした車両において、上記NOX選択還元触媒へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下したときには、該NO X 選択還元触媒へのアンモニアの供給を停止することなく該NOX選択還元触媒に単位時間当り流入するNOX量を低下させるようにした車両の運転制御装置。
  2. 上記NOX選択還元触媒へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下したときには機関の出力を要求出力よりも低下させることによって該NOX選択還元触媒に単位時間当り流入するNOX量を低下させるようにした請求項1に記載の車両の運転制御装置。
  3. 機関による車両駆動力とは別個に車両駆動力を発生可能でかつ機関により発電可能な電動装置と、電動装置に車両駆動用電力を供給しかつ電動装置による発電電力により充電されるバッテリとを具備しており、上記NOX選択還元触媒へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下することにより機関の出力が要求出力よりも低下せしめられたときには機関出力の低下分を電動装置による車両駆動力によって補填するようにした請求項2に記載の車両の運転制御装置。
  4. 上記NOX選択還元触媒へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下したときには機関が停止され、電動装置によって車両が駆動される請求項3に記載の車両の運転制御装置。
  5. 電動装置によって車両が駆動されているときにバッテリの充電量が予め定められた下限値まで低下して電動装置による車両の駆動から機関による車両の駆動に切換えられたときには機関から排出されるNOX量が低下するように機関の運転制御パラメータが制御される請求項4に記載の車両の運転制御装置。
  6. 上記NOX選択還元触媒へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下することにより機関の出力が要求出力よりも低下せしめられたときには機関出力の低下中又は機関出力の低下後に上記アンモニア供給手段からNOX選択還元触媒にアンモニアを供給するようにした請求項3に記載の車両の運転制御装置。
  7. 上記NOX選択還元触媒へのアンモニア吸着量が許容限界量まで低下したときには機関停止命令が出てから機関が停止するまでの機関出力の低下時に上記アンモニア供給手段からNOX選択還元触媒にアンモニアが供給され、機関が停止されたときには電動装置によって車両が駆動される請求項6に記載の車両の運転制御装置。
  8. 上記アンモニア供給手段がNOX選択還元触媒上流の機関排気通路内に尿素水を供給するための尿素水供給装置からなる請求項6に記載の車両の運転制御装置。
  9. NOX選択還元触媒上流の機関排気通路内に上記バッテリからの供給電力により発熱せしめられるヒータを配置して上記尿素水供給装置から供給された尿素水を該ヒータにより加熱するようにした請求項8に記載の車両の運転制御装置。
  10. 上記NOX選択還元触媒上流の機関排気通路内に、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOXを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOXを放出するNOX吸蔵触媒が配置されており、該NOX吸蔵触媒に流入する排気ガスの空燃比がリッチにされると該NOX吸蔵触媒から放出されたNOXによりアンモニアが生成され、上記アンモニア供給手段が該NOX吸蔵触媒と、該NOX吸蔵触媒に流入する排気ガスの空燃比をリッチにする空燃比制御手段とにより構成される請求項6に記載の車両の運転制御装置。
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