JP5114802B2 - ガスホルダーの運転方法及びガスホルダー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスホルダー内のガスの漏洩防止に使用されるシール油の劣化を防止するガスホルダーの運転方法及びガスホルダー装置に関する。
製鉄所においては、高炉ガス、転炉ガス、コークス炉ガス等の副生ガスを回収し、これを、熱源や自家発電用の燃料として用いることが一般的である。副生ガスの需要量と供給量を調整するために、製鉄所内には、余剰分の副生ガスを一時的に貯留し、供給量が不足した場合には、不足分の副生ガスを供給する、特許文献1に示されるようなガスホルダーが設置されているのが一般的である。
このようなガスホルダー50は、図3に示されるように、主に、略円筒形状の密封容器であるガスホルダー本体51と、ガスホルダー本体51内を、下部のガス室50aと上部の大気室50bに上下に仕切るピストン52とから構成されている。ピストン52は、ガスホルダー本体51内に、昇降可能に配設され、ガス室50aと大気室50bとの容量を調整することができるようになっている。ガスホルダー本体51の底部には、ガス出入口管60が接続している。このガスホルダー出入口管60から、余剰分の副生ガスをガス室50a内に流入させ、或いは、ガス室50a内の貯留された副生ガスを不足箇所に供給することにより、配管内の圧力が一定となるように調整している。
ガス室50aに貯留された副生ガスが、大気室50b側に漏洩することを防止するために、ピストン52の周囲には、特許文献2に示されるようなシール機構53が設けられている。このシール機構53の構造については、特許文献2に詳細に説明されているので、ここでは詳細に説明しないが、図4を用いて簡単に説明をする。
図4に示されるように、シール機構53は、押し付け機構53bによりシールゴム53aを、ガスホルダー本体51の内壁面に押し付ける構造のものである。更に、シール性を高めるために、シールゴム53aの上方に、ガスホルダー本体51の内周面に開放し、シール油55が満たされる油槽53cを設けている。このように構成することにより、シール油55が、ガスホルダー本体51の内周面に全周に渡って接触し、ガス室50aと大気室50bとの気密性が保たれるようになっている。また、このシール油55は、シールゴム53aの摩耗を防止する役割も持っている。なお、ガス室50a側から副生ガスが噴き出さないように、油槽53c内のシール油の水頭圧を、ガス室50aのガス圧よりも高くしている。
シールゴム53aを押し付ける力が強いと、ガスホルダー本体51が変形し、ガス室50aと大気室50bとの気密性を確保することが難しくなるため、押し付け機構53bは、適当な荷重で、シールゴム53aをガスホルダー本体51に押し付けている。このため、油槽53c内のシール油55が、シールゴム53aから漏れ出し、ガス室55a側のガスホルダー本体51の内壁面を伝って流下し、底部油溝51aに溜まる。底部油溝51aのシール油は、循環ポンプ57によって、再び油槽53cに供給されるようになっている。
特開2008−286255号公報 特開2008−208956号公報
ところで、コークス炉で石炭を乾留してコークスを製造する際に発生するコークス炉ガス(以下COGと略す)には、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素(以下、頭文字をとって、BTXと略す)が含まれている。コークス炉ガスをガス室50a内に貯留すると、ガスホルダー本体51の内周面の内周面を流下するシール油が、コークス炉ガスに含まれるBTXを吸収する。このため、コークス炉ガスの貯留期間の経過とともに、シール油の引火点が低下する。このため、シール油の引火点が、安全面から第3石油類の下限である70℃以上を維持されるように、シール油の引火点の管理基準を90℃以上としている。なお、新品のシール油の引火点は、約270℃である。従来では、所定期間をおいて、シール油の引火点を検査し、シール油の引火点が基準値以下に低下した場合には、シール油を全部又は一部交換していた。しかしながら、ガスホルダー50に使用されるシール油は大量なため(例えば100〜150kリットル)、シール油の交換には、莫大な費用がかかり、省資源の観点からも問題があった。
本発明は、上記問題を解決し、シール油の引火点が低下することを防止する、ガスホルダーの運転方法及びこれを実現するガスホルダーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、内部に昇降動可能に配設されたピストンで、ガス室の容量を可変とし、シール油で前記ガス室の壁面と前記ピストンとを気密にしたガスホルダーを、コークス炉で生成されるコークス炉ガスを貯留するコークス炉用のガスホルダーとして所定期間使用した後に、
当該ガスホルダーを、高炉で生成される高炉ガスを貯留する高炉ガス用のガスホルダーとして切り替えて使用することにより、前記シール油に溶解した前記コークス炉ガス由来の芳香族炭化水素を、高炉ガス側に移行させて、シール油の引火点の低下を回復させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、3基以上のガスホルダーを、順次、コークス炉用、高炉ガス用、待機中のガスホルダーとして使用することを特徴とする。
請求項1に記載の発明を具現化するためになされた請求項3に記載の発明は、内部に昇降動可能に配設されたピストンで、ガス室の容量を可変とし、シール油で前記ガス室の壁面と前記ピストンとを気密にし、前記ガス室にコークス炉ガス又は高炉ガスを貯留する2基以上のガスホルダーと、
前記各ガスホルダーに接続するガスホルダー出入口管と、
コークス炉ガスが生成されるコークス炉及びコークス炉ガスを使用する設備に接続したコークス炉ガス配管と、高炉ガスが生成される高炉及び高炉ガスを使用する設備に接続した高炉ガス配管とが接続され、前記各ガスホルダー出入口管に接続し、前記コークス炉ガス配管及び前記高炉ガス配管を閉塞又は開放する配管切替装置と、
前記配管切替装置に、前記コークス炉ガス配管及び前記高炉ガス配管を閉塞又は開放する信号を出力する操作部を有し、
前記ガスホルダーを、コークス炉ガス用又は高炉ガス用として切り替えて使用するように構成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、ガスホルダーは3基以上であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、1のガスホルダーを、コークス炉用のガスホルダーとして所定期間使用した後に、高炉ガス用のガスホルダーとして切り替えて使用することにより、前記シール油に溶解した前記コークス炉ガス由来の芳香族炭化水素を、高炉ガス側に移行させて、シール油の引火点の低下を回復させることとしたので、シール油を交換することなく、引火点を低下させずに運転することが可能となる。このため、シール油の交換が不要となり、ランニングコストを低下させることが可能となるだけでなく、省資源に寄与することも可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、3基以上のガスホルダーを、順次、コークス炉用、高炉ガス用、待機中のガスホルダーとして使用することとしたので、1のガスホルダーを、コークス炉用から高炉ガス用のガスホルダーに切り替える際に、待機中のホルダーをコークス炉用とし、前記1のガスホルダーに不活性ガスを注入して、内部に残留するコークス炉ガスを外部に排出してから、高炉ガス用のガスホルダーとして使用する運用が可能となり、コークス炉ガスと高炉用ガスが混ざることを防止することが可能となる。また、ガスホルターが待機中に、当該ガスホルダーをメンテナンスすることが可能となる。
請求項3に記載の発明は、内部に昇降動可能に配設されたピストンで、ガス室の容量を可変とし、シール油で前記ガス室の壁面と前記ピストンとを気密にし、前記ガス室にコークス炉ガス又は高炉ガスを貯留する2基以上のガスホルダーと、前記各ガスホルダーに接続するガスホルダー出入口管と、コークス炉ガスが生成されるコークス炉及びコークス炉ガスを使用する設備に接続したコークス炉ガス配管と、高炉ガスが生成される高炉及び高炉ガスを使用する設備に接続した高炉ガス配管とが接続され、前記各ガスホルダー出入口管に接続し、前記コークス炉ガス配管及び前記高炉ガス配管を閉塞又は開放する配管切替装置と前記配管切替装置に、前記コークス炉ガス配管及び前記高炉ガス配管を閉塞又は開放する信号を出力する操作部を有し、前記ガスホルダーを、コークス炉ガス用又は高炉ガス用として切り替えて使用するように構成したことを特徴とする。
このため、前記シール油に溶解した前記コークス炉ガス由来の芳香族炭化水素を、高炉ガス側に移行させて、シール油の引火点の低下を回復させることにより、シール油を交換することなく、引火点を低下させずに運転することが可能となり、ランニングコストを低下させることが可能となるだけでなく、省資源に寄与することも可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、ガスホルダーは3基以上であることを特徴とする。
このため、1のガスホルダーを、コークス炉用から高炉ガス用のガスホルダーに切り替える際に、待機中のホルダーをコークス炉用とし、前記1のガスホルダーに不活性ガスを注入して、内部に残留するコークス炉ガスを外部に排出してから、高炉ガス用のガスホルダーとして使用する運用が可能となり、コークス炉ガスと高炉用ガスが混ざることを防止することが可能となる。また、ガスホルターが待機中に、当該ガスホルダーをメンテナンスすることが可能となる。
本発明の実施の形態を示すガスホルダーの説明図である。 シール油の引火点の変化を表したグラフである。 ガスホルダーの断面図である。 シール機構の詳細図である。
(ガスホルダー装置の構成)
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。図1は本発明の実施の形態を示すガスホルダー装置の説明図である。図1に示される実施形態では、3基のガスホルダー151〜153が並設されている。ガスホルダー151〜153の容量は、例えば5〜15万mである。前述したように、各ガスホルダー151〜153の内部には、ガスホルダー151〜153内を、下部のガス室と上部の大気室に上下に仕切るピストンが昇降動自在に配設されていて、前記ガス室と大気室の容量を可変としている。また、前述したように、ピストンの周囲にはシール機構が設けられ、当該シール機構の油槽内に蓄えられたシール油で前記ガス室の壁面と前記ピストンとを気密にしている。
各ガスホルダー151〜153の底部には、それぞれガスホルダー出入口管161〜163が接続している。各ガスホルダー出入口管161〜163に、それぞれ配管切替装置131〜133が接続している。各配管切替装置131〜133には、それぞれCOG配管111〜113及びBFG配管121〜123が接続されている。なお、COG配管111〜113は、COGが生成されるコークス炉や、COGを使用する加熱炉等の設備に接続している。BFG配管121〜123は、BFG(高炉ガス)が生成される高炉や、BFGを使用する高炉、コークス炉、ボイラー等の設備に接続している。
中央操作監視室200内に設けられた操作部100を、作業者が操作することにより、各配管切替装置131〜133を作動させることができるようになっている。各配管切替装置131〜133は、操作部100が出力する信号に基づいて、COG配管111〜113及びBFG配管121〜123を、開放又は閉塞する。このように構成することにより、各ガスホルダー151〜153を、COG用又はBFG用のガスホルダーとして切り替えて使用することができるようになっている。
例えば、配管切替装置131が、COG配管111を開放し、BFG配管121を閉塞することにより、ガスホルダー151をCOG用のガスホルダーとして使用することができる。コークス炉で生成されるCOGの供給量が、COGを使用する設備の需要量を上回った場合には、余剰分のCOGが、COG配管111を流通して、COG用のガスホルダー151内に貯留される。一方で、前記需要量が前記供給量を上回った場合には、COG用のガスホルダー151内に貯留されたCOGが、COG配管111を流通して、COGを使用する設備に供給される。一方で、ガスホルダー151を、BFG用のガスホルダーとして使用する場合は、配管切替装置131が、COG配管111を閉塞し、BFG配管121を開放する。
(ガスホルダー装置の運転方法)
本発明では、所定期間以上、ガスホルダー151〜153のいずれかをCOG用として使用した場合には、当該COG用として使用したガスホルダーを、BFG用のガスホルダーとして切り替えて使用することにしている。この理由を以下に説明する。
例えば、ガスホルダー151を、COG用のガスホルダーとして使用した場合には、稼働期間の経過とともに、ガスホルダー151に使用されるシール油中に、BTXが溶解し、シール油の引火点が低下する。そこで、本発明では、所定期間COG用として使用したガスホルダー151を、配管切替装置131で配管を切り替えて、BFG用のガスホルダー151として使用することにしている。所定期間COG用として使用したガスホルダー151を、BFG用のガスホルダー151として使用すると、BFGにはBTXが殆ど含まれていないので、シール機構からガスホルダー151の内壁面を流下するシール油に含まれるBTXがBFG側に放出されて移行し、ガスホルダー151の稼働に伴って、シール油中のBTX成分の濃度が低下して、シール油の引火点が回復する。
図2、シール油の引火点の変化を表したグラフを示す。図2の例では、余裕をみて、シール油の引火点が160℃以下に低下した際に、ガスホルダー151を、COG用からBFG用に切り替えている。図2に示されるように、BFG用としてガスホルダー151を稼働させた場合には、約1ヶ月でシール油の引火点が回復している。消防法に基づく管理値である70℃以上を常に維持するため、この例では自主管理値として90℃以上を維持することとしている。COGの貯留量及び貯留期間に応じて、BTXがCOGからシール油に移行するため、シール油の引火点の低下する割合が異なる。このため、自主管理値を下回らないようにシール油の引火点の変化を想定し、シール油の引火点が管理値に到達する前に、ガスホルダー151をCOG用からBFG用に切替える。この例では、引火点が1ヶ月あたり約30℃低下し、COG用からBFG用へ切り替えなければ、2ヶ月で自主管理値を下回ることが想定されたため、160℃以下となった時点でガスホルダー151の切り替えを実施した。
(運転手順の説明)
以下に、本発明のガスホルダー装置の運転手順について説明する。図1に示される状態では、COG配管111は開放し、BFG用配管121は閉塞し、ガスホルダー151はCOG用のガスホルダーとして使用されている。一方で、COG配管112は閉塞し、BFG用配管121は開放し、ガスホルダー152はBFG用のガスホルダーとして使用されている。なお、COG配管113及びBFG配管123は閉塞していて、ガスホルダー153は予備のガスホルダーとして待機している状態である。
所定期間以上、ガスホルダー151をCOG用として使用した場合に、作業者は操作部100を操作することにより、COG配管111を閉塞させるとともに、COG配管113を開放させて、ガスホルダー153を、COG用のガスホルダーにする。
次に、ガスホルダー151に窒素ガス等の不活性ガスを注入して、ガスホルダー151内に残留するCOGを、前記不活性ガスで置換するとともに、外部に排出する。
次に、作業者は、操作部100を操作することにより、BFG配管122を閉塞させるとともに、BFG配管121を開放させて、ガスホルダー151を、BFG用のガスホルダーとし、ガスホルダー152を待機中のガスホルダーにする。待機中のガスホルダー152に、不活性ガスを注入して、ガスホルダー152内に残留しているBFGを、前記不活性ガスで置換するとともに、外部に排出する。
このように、COG用として使用しているガスホルダー151を、BFG用のガスホルダーとして切り替える前に、ガスホルダー151に不活性ガスを注入しているのは、COGとBFGが混ざることを防止するためである。
所定期間以上、ガスホルダー151をBFG用として使用し、ガスホルダー152を待機中とし、ガスホルダー153をCOG用として使用した場合には、同様に、作業者は、操作部100を操作することにより、COG配管113を閉塞させるとともに、COG配管112を開放させて、ガスホルダー152を、COG用のガスホルダーにする。ガスホルダー153に窒素ガス等の不活性ガスを注入して、ガスホルダー153内に残留するCOGを、前記不活性ガスで置換するとともに、外部に排出する。次に、作業者は、操作部100を操作することにより、BFG配管121を閉塞させて、ガスホルダー151を待機中のガスホルダーにすると同時に、BFG配管122を開放させて、ガスホルダー152をBFG用のガスホルダーとする。
このように、本発明では、各ガスホルダー151〜153を、順次、COG用のガスホルダー→BFG用のガスホルダー→待機中のガスホルダーとして、使用することにより、COG由来の芳香族炭化水素(BTX)を、BFG側に移行させて、シール油中のBTX濃度が所定値以上になることを防止し、シール油の引火点の低下を回復させ、シール油の引火点が使用下限引火点以下に低下することを防止している。
なお、図1に示した実施形態では、3基のガスホルダー151〜153を、順次、COG用のガスホルダー→BFG用のガスホルダー→待機中のガスホルダーとして、使用することにしているが、ガスホルダーの数は3基に限定されず、4基以上のガスホルダーを、順次、COG用のガスホルダー→BFG用のガスホルダー→待機中のガスホルダーとして、使用することにしても差し支えない。また、COGとBTXが混ざってもいい場合には、2基のガスホルダーを、順次、COG用のガスホルダー、BFG用のガスホルダーとして使用することにしても差し支えない。
なお、ガスホルダー151〜153が待機中の状態にある場合には、当該ガスホルダー151〜153をメンテナンスすることができる。待機中のガスホルダー151〜153の内部に作業者が入ってメンテナンス作業を行う場合には、作業者が窒息することを防止するために、待機中のガスホルダー151〜153内に空気を注入する。
以上説明した実施形態のガスホルダー装置では、作業者が操作部100を操作することにより、配管切替装置131〜133を遠隔より作動させているが、配管切替装置131〜133を現場手動式とし、作業者が現場において手動で配管切替装置131〜133を作動させ、COG配管111〜113及びBFG配管121〜123を閉塞又は開放することにして、各ガスホルダー151〜153を、順次、COG用のガスホルダー→BFG用のガスホルダー→待機中のガスホルダーとして使用する構成にしても差し支えない。或いは、配管切替装置131〜133に制御信号を出力する制御装置で、配管切替装置131〜133を自動制御する構成にしても差し支えない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うガスホルダーの運転方法及びガスホルダー装置もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
50 ガスホルダー
50a ガス室
50b 大気室
51 ガスホルダー本体
51a 底部油溝
52 ピストン
53 シール機構
53a シールゴム
53b 押し付け機構
53c 油槽
55 シール油
57 ポンプ
60 ガスホルダー出入口管
100 操作部
111〜113 COG配管
121〜123 BFG配管
131〜132 配管切替装置
151〜153 ガスホルダー
161〜163 ガスホルダー出入口管
200 中央操作監視室

Claims (4)

  1. 内部に昇降動可能に配設されたピストンで、ガス室の容量を可変とし、シール油で前記ガス室の壁面と前記ピストンとを気密にしたガスホルダーを、コークス炉で生成されるコークス炉ガスを貯留するコークス炉用のガスホルダーとして所定期間使用した後に、
    当該ガスホルダーを、高炉で生成される高炉ガスを貯留する高炉ガス用のガスホルダーとして切り替えて使用することにより、前記シール油に溶解した前記コークス炉ガス由来の芳香族炭化水素を、高炉ガス側に移行させて、シール油の引火点の低下を回復させることを特徴とするガスホルダーの運転方法。
  2. 3基以上のガスホルダーを、順次、コークス炉用、高炉ガス用、待機中のガスホルダーとして使用することを特徴とする請求項1に記載のガスホルダーの運転方法。
  3. 内部に昇降動可能に配設されたピストンで、ガス室の容量を可変とし、シール油で前記ガス室の壁面と前記ピストンとを気密にし、前記ガス室にコークス炉ガス又は高炉ガスを貯留する2基以上のガスホルダーと、
    前記各ガスホルダーに接続するガスホルダー出入口管と、
    コークス炉ガスが生成されるコークス炉及びコークス炉ガスを使用する設備に接続したコークス炉ガス配管と、高炉ガスが生成される高炉及び高炉ガスを使用する設備に接続した高炉ガス配管とが接続され、前記各ガスホルダー出入口管に接続し、前記コークス炉ガス配管及び前記高炉ガス配管を閉塞又は開放する配管切替装置と、
    前記配管切替装置に、前記コークス炉ガス配管及び前記高炉ガス配管を閉塞又は開放する信号を出力する操作部を有し、
    前記ガスホルダーを、コークス炉ガス用又は高炉ガス用として切り替えて使用するように構成したことを特徴とするガスホルダー装置。
  4. ガスホルダーは3基以上であることを特徴とする請求項3に記載のガスホルダー装置。
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