JP5113649B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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本発明は、センター役物が上ステージから下ステージに転動する遊技球を下ステージから上ステージに上げるリフトを備えて構成されているパチンコ遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機では、遊技球を下ステージから上ステージに上げるようなリフトを、センター役物に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このセンター役物では、上ステージの左右方向の中央付近に、入賞補助通路の流入口を配置させ、流入口の左右両側の部位に、リフトを配置させていた。左右のリフトは、それぞれ、遊技球を上面側で支持する支持面が、左右方向の両側を低くして、左右方向の中央に、前後に沿った稜線とするような山形状の突起を設けて構成されていた。なお、入賞補助通路は、流出口を下ステージ下方に位置した入賞口の上方で開口させて、流入口から流入した遊技球を、入賞口へ入り易くするように流出口から流出させるものである。この入賞口は、デジパチ等での抽選を開始する始動入賞口等であり、入球によって遊技者に特典を与えることとなる。
そして、上ステージは、左右のリフトのそれぞれの左右両側における流入口側のエリアを、流入口側に向かって低くなる流入案内面とし、左右のリフトのそれぞれの左右両側における流入口から離れた外側のエリアを、上ステージの左右両縁側に向けて低くなる傾斜面としていた。また、下ステージは、上ステージの左右の縁側に上面を連ならせて、左右方向の中央付近を下方へ低くし、左右方向の中央付近を、センター役物の下方へ落下させる排出路としていた。さらに、センター役物の周囲の飾り枠体におけるステージ部の上方側には、入球した遊技球を下ステージ上に転動可能に案内するワープ通路の入口が、開口していた。
既述の左右のリフトは、最下降時に、下ステージを転動する遊技球を支持面に受け入れ可能とし、最上昇時に、支持面の左右の縁を、上ステージにおける流入案内面と傾斜面とに連ならせるように、配設されていた。
そして、遊技球は、下ステージを転動中に、最下降時のリフトの支持面に受け入れられれば、リフトにより上昇し、リフトの最上昇時において、支持面上の突起より流入案内面側に載っていれば、流入案内面側に転動して流入口に流入し、あるいは、支持面上の突起より傾斜面側に載っていれば、傾斜面側に転動して、上ステージから下ステージに転動することとなる。この下ステージに転動した遊技球は、再度、最下降時のリフトの支持面に受け入れられれば、支持面で上昇して、突起で振り分けられ、そして、流入口側に転動するか、若しくは、戻しルートを通るように下ステージ側に転動する。あるいは、下ステージに転動した遊技球が、リフトの支持面に受け入れられなれけば、排出路から排出することとなっていた。
このようなパチンコ遊技機では、遊技球が、リフトの支持面に載って、入賞補助通路の流入口に入球するか、あるいは、下ステージに転動するかで、遊技者にハラハラドキドキさせることができた。
特開2005−131060号公報
しかし、従来のパチンコ遊技機では、遊技球がリフトの支持面に載った時点で、突起で振り分けられてしまい、遊技者が、支持面の上昇前に、突起より流入案内面側に載っていれば、流入案内面側に転動することが分かり、また、支持面上の突起より傾斜面側に載っていれば、傾斜面側に転動してしまうことが分かってしまい、一層、遊技者にハラハラドキドキさせる趣向性に関し、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、遊技球を流入口付近までリフトにより上昇させる際に、一層、遊技の趣向性を向上させることができるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係るパチンコ遊技機は、センター役物が、
遊技球をそれぞれ転動可能な上ステージと上ステージの下方に配置される下ステージとの少なくとも二つのステージを有するステージ部と、
遊技球を、上ステージに開口させた流入口から流入させ、流出口から入賞口へ向けて流出可能とする入賞補助通路と、
遊技球を、上面側の支持面上に載せて下ステージ側から上ステージ側まで上昇可能として、上下往復移動可能なリフトと、
流入口に流入しなかった遊技球を、上ステージから下ステージに戻し可能な戻しルートと、
下ステージに配置されて、下ステージの前縁から遊技球をセンター役物外へ排出可能な排出路と、
ステージ部に遊技球を入球させる入球口と、
を備えて構成されるパチンコ遊技機であって、
リフトが、
支持面の左右方向の幅寸法を、流入口の左右方向の開口寸法と、上ステージの戻しルートにおける流入口の左右にそれぞれ隣接する少なくとも遊技球1個の直径寸法分の隣接エリアの左右方向の幅寸法と、を合わせた寸法以上として、流入口の前側に配置されるとともに、
最下降時の支持面を、下ステージを転動する遊技球を受け入れ可能な高さ位置に配置させ、かつ、最上昇時の支持面の後縁側を、流入口の下縁付近の高さ位置に配置させるように、支持面を上下動可能に配設され、さらに、
支持面が、リフトの最上昇時に、流入口と左右の隣接エリアとにわたる前側に、後縁を配置させて、支持した遊技球を、流入口若しくは左右の隣接エリアに転動可能に、後下がりで、かつ、左右に揺動可能に支持するように、下方へ凹む凹面として、形成されていることを特徴とする。
本発明に係るパチンコ遊技機では、入球口を経てステージ部上に転動した遊技球がリフトに載れば、その遊技球は、左右に揺動可能な凹面からなる支持面上に載って上昇することから、支持面に載った時点のリフトの上昇前から、リフトの上昇途中を含めて、最上昇位置の上ステージ側の流入口若しくは隣接エリアに転動するまで、支持面上を左右に揺動可能となる。そして、支持面の左右方向の幅寸法が、流入口の左右方向の開口寸法と、上ステージの戻しルートにおける流入口の左右にそれぞれ隣接する少なくとも遊技球1個の直径寸法分の隣接エリアの左右方向の幅寸法と、を合わせた寸法以上としている。すなわち、支持面を左右に揺動する遊技球は、流入口に流入可能な位置を中心として、戻しルートとなる左右の隣接エリアに転動する可能性のある範囲まで、左右に大きく揺動するため、リフトが最上昇位置に上昇するまで、遊技球が流入口若しくは左右の隣接エリアのどちらに転動するかと、遊技者にハラハラドキドキさせることとなる。
したがって、本発明に係るパチンコ遊技機では、遊技球を、上昇時のリフトの支持面上で、流入口に流入しない隣接エリアを含めて、流入口の左右方向の開口寸法を超えて、左右に揺動可能としていることから、リフトが遊技球を支持面に受け入れた後から流入口付近まで上昇する際の遊技の趣向性を、向上させることができる。
そして、支持面は、流入口の前側の部位に、左右方向に沿う鉛直断面で最も低く凹む中央底部を設け、中央底部から左右両側に離れるに従って高くなるような凹面として、形成することが望ましい。このような構成では、リフトの支持面を、前後のスペースを小さく抑制しつつ、極力、遊技球の大きな左右の揺動を確保できるように構成できる。また、このような凹面の支持面では、流入口の左右両側に隣接エリアを設けて、遊技球が、支持面上を左右に揺動しても、中央底部に収束するように留まり易く、その結果、支持面上で支持する遊技球の中央底部から流入口に入る確率を高くできて、遊技の趣向性を一層向上させることができる。
さらに、この場合、支持面の凹面を、中央底部の後縁側を最も低く凹ませるすり鉢状に形成すれば、遊技球を留まり易くした中央底部が、さらに中央底部の後縁側で遊技球を留め易くすることとなって、遊技球を支持した支持面が、リフトの上昇に伴った流入口の下縁付近に到達した際、中央底部の後縁側から遊技球を流入口に流入させ易くなり、支持面で支持した遊技球を流入口に流入させる確率を高くできて、遊技の趣向性を一層向上させることができる。
また、本発明に係るパチンコ遊技機では、リフトの最下降時の支持面の前側における下ステージの前後の部位に、下ステージから落下させて排出路を構成する前下がりの傾斜面と、遊技球をリフトの支持面側に案内可能な後下がりの案内面と、を配設することが望ましい。
このような構成では、下ステージを遊技球が転動する際、遊技球が、案内面を経てリフトに載るか、あるいは、排出路を経て下ステージから落下するかと、遊技者にハラハラドキドキさせることとなって、一層、遊技の趣向性を向上させることができる。
さらに、リフトは、支持面上で支持した遊技球を落下させない範囲の振幅で上下若しくは左右に振動しつつ、上昇するように配設してもよい。このような構成では、支持面上で支持されて上昇する遊技球が、単に、時計の振り子のように左右に揺動するだけでなく、微妙に振動しつつ支持面上を左右に揺動するため、流入口に流入可能か否かと、遊技者に一層ハラハラドキドキさせることができる。
また、本発明に係るパチンコ遊技機では、入賞補助通路における流出口側の部位を、リフトの支持面の下方に配設するとともに、リフト側に延びる分岐通路を設けて、配設し、
リフトには、最上昇位置への配置時に、下ステージからリフト側に転動する遊技球を分岐通路を経て入賞補助通路へ流入可能に開口し、かつ、下降時に下ステージの下方に隠れる第2の流入口を、配設させてもよい。
このような構成では、上ステージ側に開口した第1の流入口への流入を逃した遊技球を、リフトの上昇時に開口する第2の流入口に流入させて、入賞補助通路の流出口から入賞口に入球させることができ、遊技者に、入賞補助通路への遊技球の流入の期待感を増進させることができる。また、この第2流入口は、常時開口している訳ではなく、リフトの下降に伴って閉口するものであって、リフトの上下往復移動に伴って開閉を繰り返すことから、第2流入口に入るか否かと遊技者にハラハラドキドキさせることができて、一層、遊技の趣向性を向上させることができる。
さらに、本発明に係るパチンコ遊技機では、入賞補助通路における流出口側の部位は、リフトの支持面の下方で、前後方向に貫通するように配設し、リフトには、下部に、入賞補助通路の内周側に延びて、入賞補助通路内の遊技球を減速させて流出口側へ案内可能に、遊技球に接触する干渉部、を設けることが望ましい。
このような構成では、入賞補助通路を通過する遊技球が、干渉部に接触して減速するため、流出口から流出する遊技球が、入賞口への入球確率を高めることができ、このため、流入口の存在感を高めて、流入口へ入るか否かと一層遊技者にハラハラドキドキさせることができ、遊技の趣向性を向上させることができる。そしてまた、このような構成では、流入口へ流入した遊技球に接触させて遊技球を減速させる干渉部を、支持面で支持した遊技球を流入口に流入可能に上下動を繰り返すリフトに、設けており、別途、干渉部を配設しなくともよく、部品点数を少なく構成できる。そして特に、干渉部が、上下動を繰り返すリフトに配設されていれば、干渉部の遊技球に接触するタイミングや接触の程度を、リフトの上下動に伴って種々設定でき、遊技球の減速の有無や減速の程度の調整や設定を、容易に行うことができる。例えば、干渉部が、リフトの上下動に伴って、通過時の遊技球に対する減速状態を変動可能に、遊技球に対する接触抵抗を上下にわたって変化させるように、配設されていれば、遊技球の減速の有無や減速の程度の調整や設定を、容易に行うことができる。また例えば、干渉部を、遊技球の前面側を受け止め可能に構成して、リフトの下降時に、干渉部を遊技球の前面側から離脱させるように下降移動させたり、あるいは、リフトの上昇時に、干渉部を遊技球の前面側から離脱させるように上昇移動させる構成とすれば、遊技球を、干渉部で受け止めて停止させるように減速させ、その後、流出口側へ転動させることができて、流出口から流出する遊技球の速度を、入賞口への入賞確率をより高めるように、安定させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のパチンコ遊技機(以下、単に遊技機と略す)1では、図1に示すように、遊技盤面2における外側レール3と内側レール4とで囲まれた遊技領域5を備え、遊技領域5には、その中央に、飾り枠体13に囲まれてセンター役物16が配設されている。センター役物16の後方には、液晶等で所定の図柄を表示する図柄表示装置14が配設されている。
遊技領域5の飾り枠体13の周囲には、図示しない釘、風車6、普通入賞口7、賞球の無い入賞口8、始動入賞口9、電動チューリップ10、大入賞口11、アウト口12等の公知の部材が配設されて、図示しないハンドルを操作し、遊技球を外側レール3と内側レール4との間から遊技領域5に打ち出せば、遊技球は、普通入賞口7、賞球の無い入賞口8、始動入賞口9、電動チューリップ10、大入賞口11、アウト口12のいずれかに入球する。そして、遊技球が、普通入賞口7や開放時の大入賞口11に入賞すれば、所定数の遊技球を獲得でき、入賞口8に入賞すれば、抽選により電動チューリップ10を所定時間若しくは所定回数開放させることとなる。また、遊技球が、始動入賞口9や開放時の電動チューリップ10に入賞すれば、抽選により、大当たり、中当たり、小当たり等の当たりや外れが決定され、当たりとなれば、大入賞口11を、その当たりに応じて開放時間、開放回数、入賞個数等を制限して、開放することとなる。これらの作動や遊技フローは、公知のものであり、遊技盤面2の背面側に配置された図示しないメイン制御基板が、入賞時のセンシングに基づき、各種の作動信号を出力し、そして、メイン制御基板からの当たりや外れ等の抽選結果に基づいて、図示しないサブ制御基板が、所定数の遊技球を払い出したり、所定のランプやスピーカ等を作動させつつ、所定の演出を図柄表示装置14に表示することとなる。
そして、飾り枠体13で囲まれた実施形態のセンター役物16は、図2に示すように、ステージ部19、ワープ通路17、入賞補助通路49、及び、リフト60を配設させて構成されている。ステージ部19は、飾り枠体13の下枠13a側に配置されて、遊技球Bを上面側でそれぞれ転動可能な上ステージ20と上ステージ20の下方に配置される下ステージ32との少なくとも二つのステージ20,32を有して構成されている。なお、実施形態では、図柄表示装置14に近い後部側に上ステージ20が配設され、下ステージ32が、前部側に配置されている。
ワープ通路17は、図1,2に示すように、ステージ部19への遊技球Bの入球口となるもので、飾り枠体13におけるステージ部19の上方側の左枠13b側で開口した入口17aから入る遊技球Bを、ステージ部19の上ステージ20の左縁側に転動可能に案内するように、配設されている。
入賞補助通路49は、図1,2に示すように、流出口51を下ステージ32の下方に位置した始動入賞口9の上方で開口させ、また、上ステージ20の左右方向の中央付近に流入口50を開口させて構成されて、流入口50から流入した遊技球Bを、自重により、流出口51まで転動させ、流出口51から、始動入賞口9へ流出可能として、始動入賞口9への入賞を補助するために配設されている。この入賞補助通路49は、図6に示すように、上ステージ20の左右方向の中央付近に配置された流入口50から、上ステージ20の背面、下方、さらに、下ステージ32の左右方向の中央の下方に位置する流出口51まで、前後方向に沿った略L字状の通路として構成されている。そして、実施形態の場合には、入賞補助通路49における流出口51側の前後方向に沿って前下がりの直線状とした流出側通路52には、上方のリフト60側に延びる分岐通路53が配設されている。この分岐通路53は、リフト60に設けた後述する第2流入口69から流入した遊技球Bを、分岐通路53に流入させて、さらに、分岐通路53を経て流出側通路52に流入させ、そして、流出口51から始動入賞口9側へ流出可能に構成されている。ちなみに、実施形態の場合、流出側通路52の上部側の周壁がリフト60により構成されて、リフト60の上昇に伴って第2流入口69が上方に移動しつつ開口する際に、第2流入口69から流出側通路52までのリフト60内を通過する部位として、分岐通路53が上下方向に沿って長く形成される構成としている。
そして、ステージ部19の上ステージ20は、図2,3に示すように、上面側で遊技球Bを転動可能な上転動面21を備え、上転動面21は、左右方向の中央付近となる中央部22を高くし、中央部22から左右に延びる左面部27と右面部28とを、それぞれ、中央部22から離れるに従って低くし、さらに、最も低い底部27a,28aから外縁27b,28b側にかけて、徐々に高くするように構成されている。ワープ通路17の出口17bは、中央部22側に向いて、左面部27の外縁27b付近に配設されている。そして、中央部22は、流入口50の前側に位置する前側部23に、流入口50への流入を補助するように流入口50の開口面積を前方側に広げる案内口23aを設けて構成されている。案内口23aの前側には、案内口23aへの遊技球Bの後方側への転動を僅かに邪魔するように、小さな突起23bが設けられている。
また、上ステージ20の後縁側には、図1,2に示すように、図柄表示装置14側との境界として、背面壁30が左右方向に沿って上方に突設され、背面壁30の左右方向の中央に流入口50が開口している。この流入口50は、案内口23aとともに、左右方向の開口寸法WHを、一個分の遊技球Bの直径寸法より僅かに大きな寸法(図7のA参照)としている。
また、上ステージ20の上転動面21の前縁側には、図2に示すように、底部27a,28aより外縁27b,28b側のエリアに、下ステージ32と区画するための仕切壁40,41が左右方向に沿って配設されている。また、底部27a,28a間の上転動面21の前縁側には、下降時のリフト60側への遊技球Bの落下を防止する突条26が突設されている。さらに、突条26の前方側におけるリフト60の配設部位を除いたエリアでは、上ステージ20と下ステージ32とを区画する区画壁39が、上転動面21より上方に突出するように配設されている。
ステージ部19の下ステージ32は、図2,4に示すように、上面側で遊技球Bを転動可能な下転動面33を備え、下転動面33は、左右方向の中央付近となる中央部34を低くし、中央部の左右両側を高くするように構成され、左右の外縁33a,33bに至る途中で、上ステージ20の上転動面21における左面部27と右面部28との底部27a,28a付近から、上転動面21と略面一の同じ曲面として構成されている。中央部34の後方側には、区画壁39の収納孔39aに収納された状態から上下往復移動を繰り返すリフト60が配設されている。そして、中央部34には、図4や図6のAに示すように、前部側に配置される二つの前下がりの傾斜面36,36と、後部側に配置されて遊技球Bをリフト60の支持面61側に案内可能な後下がりの一つの案内面35と、が配設されている。二つの傾斜面36,36は、遊技球Bを下ステージ32の前縁から飾り枠体13(センター役物16)外の下方へ自由落下させて排出する排出路44を構成するものであり、二つの傾斜面36,36の間には、下方の始動入賞口9に入賞するように自由落下することを邪魔するように、小さな突起37が形成されている。また、下転動面33の前縁側には、傾斜面36,36と突起37とが配設されたエリアを除いて、すなわち、排出路44のエリアを除いて、遊技球Bの前方側への落下を防止可能な突条42,43が、小さな突出量として、上方に突設されている。
また、上ステージ20の底部27a,28aの前方側には、仕切壁40,41と区画壁39との間に、上転動面21から下ステージ32の下転動面33に遊技球Bを転動させる連通口47,47が形成されている。
そして、遊技球Bが、図4に示すように、リフト60の支持面61で支持されて上転動面21の中央部22まで持ち上げられ、流入口50に流入しなかった場合には、その遊技球Bは、図2に示すように、左面部27若しくは右面部28を底部27a,28a付近まで転動し、連通口47,47を経て、底部27a,28aから下ステージ32の下転動面33に転動し、そして、中央部34のリフト60付近まで転動し、排出路44から排出されなければ、再度、リフト60で持ち上げられて循環するようなループ動作する場合が生ずる。すなわち、左面部27や右面部28は、下転動面33とともに、連通口47,47を利用して、遊技球Bをループ動作で戻すような戻しルート46を構成している。
リフト60は、図3〜5に示すように、遊技球Bを、上面側の支持面61上に載せて下ステージ32側から上ステージ20側まで上昇可能として、上下往復移動を繰り返すものであり、実施形態の場合には、飾り枠体13の内部に配設された一つの電動モータ76を駆動源とした駆動機構75により、上下往復移動を繰り返している。
駆動機構75は、簡単に説明すると、図8に示すように、電動モータ76の駆動軸76aに設けた偏心カム77、左右方向に往復移動可能に飾り枠体13内で支持されたカムレバー78,78R、上下方向に回動可能に飾り枠体13内で支持されたクランク80,80R、リンク79,79Rを備えて構成されている。そして、駆動機構75の作動時には、電動モータ76の駆動軸76aが回転駆動することにより、偏心カム77のピン77aを摺動させる摺動溝78aを有したカムレバー78が、左右方向に往復移動し、カムレバー78の先端78bとクランク80の下アーム80bの先端とに回転自在に軸支されたリンク79を介して、クランク80を軸支部80a回りで、上下方向に揺動させる。そして、クランク80が上下に揺動すれば、クランク80の上アーム80cの先端のピン80dを摺動溝部67内で左右に摺動させていたリフト60が、上下往復移動することとなる。なお、リフト60の右側のクランク80R、リンク79R、及び、カムレバー78Rは、電動モータ76の駆動力が直接作用しないものの、左側のクランク80、リンク79、及び、カムレバー78と、略左右対称形に配設されて同様な動作を行って、リフト60をバランス良く上下往復移動させるように、配設されている。また、図8に示す符号82の部材は、カムレバー78,78Rの左右方向の往復移動を支持する支持ガイドであり、符号83の部材は、クランク80,80Rを回動自在に支持する支持軸であり、これらの支持ガイド82や支持軸83は、飾り枠体13の内部の部位に配設固定されている。さらに、リフト60は、区画壁39の収納孔39aの内周面39bに案内されて(図7のA参照)、上下往復移動することとなる。
リフト60は、図8に示すように、略長方形板状として、上面の全域を支持面61として構成されている。そして、支持面61の左右方向の幅寸法WLは、図7のAに示すように、流入口50の左右方向の開口寸法WHと、上ステージ20の戻しルート46における流入口50の左右にそれぞれ隣接する少なくとも遊技球Bの1個の直径寸法分とした隣接エリア24,25の左右方向の幅寸法WA,WAと、を合わせた寸法以上として、流入口50の前側に配置されている。なお、実施形態の支持面61の左右方向の幅寸法WLは、遊技球Bの直径寸法の約4倍の寸法に設定されている。また、支持面61の前後方向の奥行寸法DLは、上転動面21や下転動面33の奥行寸法DRと略等しく、遊技球Bの1個の直径寸法より僅かに大きな寸法としている(図6のA参照)。
また、リフト60は、図6のAに示すように、最下降時の支持面61の前縁61aを、下ステージ32の下転動面33の中央部34を転動する遊技球Bを受け入れ可能な高さ位置に配置させ、かつ、図6のBに示すように、最上昇時の支持面61の後縁61b側を、流入口50の下縁付近の高さ位置に配置させるように、支持面61を上下動可能に配設されている。なお、実施形態の場合、支持面61は、最下降時の前縁61aを、下ステージ32の中央部34の案内面35に連なるように、設定され、最上昇時の支持面61の後縁61bは、実施形態の場合、突条26を僅かに超えた上方に配置されるように設定されている。
そして、リフト60は、図6〜8に示すように、支持面61が、リフト60の最上昇時に、流入口50と左右の隣接エリア24,25とにわたる前側に、後縁61bを配置させて、支持した遊技球Bを、流入口50若しくは左右の隣接エリア24,25に転動可能に、後下がりで、かつ、左右に揺動可能に支持するように、下方へ凹む凹面として、形成されている。さらに、実施形態の場合、支持面61が、流入口50の前側の部位に、左右方向に沿う鉛直断面で最も低く凹む中央底部62を設け、中央底部62から左右両側に離れる左縁部63や右縁部64に従って高くなるような凹面として、形成されている。実施形態では、支持面61は、円弧の曲面の一部から構成され、その半径寸法RL(図7のA参照)は、遊技球Bの直径寸法の20〜40倍程度の200〜400mm程度としている。なお、実施形態では、凹面自体は、支持面61の左右両縁まで形成されていないが、凹面上を左右の揺動する遊技球Bは、球形状であって、凹面上を左右に揺動すれば、支持面61の左右の略幅寸法WL分、揺動可能となる。
さらに、リフト60には、図4,5に示すように、最上昇位置への配置時に、下ステージ32の下転動面33における中央部34の案内面35からリフト60側に転動する遊技球Bを分岐通路53を経て入賞補助通路49の流出側通路52へ流入可能に開口する第2流入口69が、開口している。この第2流入口69は、図2,3に示すように、リフト60の下降時には、下ステージ32の下転動面33の案内面35の下方に隠れるように形成され、実施形態の場合、上縁側を半円形に開口させて、リフト60の下縁まで開口させた長穴状としている。そのため、実施形態のリフト60は、正面視として、上面を支持面61とした天井壁部65と、天井壁部65の左右両側から第2流入口69を間にして下方に延びる左右の支持脚部66,66と、を備えた門型(逆U字形)に形成されている(図8参照)。この第2流入口69の左右方向の開口寸法は、流入口50の開口寸法WHと等しく設定されて、一個分の遊技球Bの直径寸法より僅かに大きな寸法としている(図7のC参照)。なお、リフト60を上下動させる駆動機構75のクランク86,86Rのピン80dが摺動する摺動溝部67は、天井壁部65の後面側に設けられている。
さらに、リフト60の下部側における左右の支持脚部66,66の相互の対向部位には、図6〜8に示すように、略半円板形状の干渉部71,71が形成されている。各干渉部71は、リフト60を形成した合成樹脂等の形成材料で一体的に形成されて、相互に接近するように配設されている。そして、干渉部71,71は、入賞補助通路49の周壁に設けられたスリット54を経て、流出側通路52の内周側に延びるように配設されて、流出側通路52内を通過する遊技球Bを減速させて流出口51側へ案内可能に、遊技球Bに接触するように配設されている。この干渉部71は、リフト60の最上方位置の配置時から、下転動面33の案内面35から上方に開口している第2流入口69が、開口面積を略半分程度まで狭める高さ位置まで下降する際(図5,7のC,B参照)、流出側通路52の左右両側から流出側通路52の中心側へ延びるように配設されている。そして、流出側通路52を通過する遊技球Bが、干渉部71,71に接触すれば、停止するまで減速されて、リフト60の更なる下降に伴い(図5,7のC,B,A参照)、干渉部71,71が遊技球Bの前面側から下方に移動して、遊技球Bは、減速された状態で流出口51側に転動し、落下する放物線を始動入賞口9へ入賞し易い軌跡として、始動入賞口9に入賞する確率を高めて、流出口51から流出(落下)することとなる(図6のB参照)。
実施形態の遊技機1の作動を説明すれば、電源オンとともに、リフト60が、駆動機構75の作動によって上下往復移動を繰り返すこととなり、そして、遊技時、ワープ通路17の入口17aに遊技球Bが入球されれば、遊技球Bは、出口17bから上ステージ20の上転動面21の左面部27を中央部22側に駆け上がるように転動する(図3,4参照)。そして、遊技球Bが、流入口50に流入しなければ、その後、例えば、右面部28の底部28aから下ステージ32の下転動面33に転動し、中央部34のエリアに到達して、案内面35上に載り、その際、リフト60が最下降時に配置されていれば、支持面61上に案内されて、リフト60とともに上昇する。この時、図5のA,B,Cや図7のA,B,Cに示すように、リフト60に載った遊技球Bは、左右に揺動可能な凹面からなる支持面61上に載って上昇することから、支持面61に載った時点のリフト60の上昇前から、リフト60の上昇途中を含めて、最上昇位置の上ステージ20側の流入口50若しくは隣接エリア24,25に転動するまで、支持面61上を左右に揺動可能となる。
そして、支持面61の左右方向の幅寸法WLが、流入口50の左右方向の開口寸法WHと、上ステージ20の戻しルート46における流入口50の左右にそれぞれ隣接する少なくとも遊技球1個の直径寸法分の隣接エリア24,25の左右方向の幅寸法WA,WAと、を合わせた寸法以上としている。すなわち、支持面61を左右に揺動する遊技球Bは、流入口50に流入可能な位置を中心として、戻しルート46となる左右の隣接エリア24,25に転動する可能性のある範囲まで、左右に大きく揺動するため、リフト60が最上昇位置に上昇するまで、遊技球Bが流入口50若しくは左右の隣接エリア24,25のどちらに転動するかと、遊技者にハラハラドキドキさせることとなる。
したがって、実施形態の遊技機1では、遊技球Bを、上昇時のリフト60の支持面61上で、流入口50に流入しない隣接エリア24,25を含めて、流入口50の左右方向の開口寸法WHを超えて、左右に揺動可能としていることから、リフト60が遊技球Bを支持面61に受け入れた後から流入口50付近まで上昇する際の遊技の趣向性を、向上させることができる。
さらに、実施形態では、支持面61が、流入口50の前側の部位に、左右方向に沿う鉛直断面で最も低く凹む中央底部62を備え、中央底部62から左右両側に離れる左縁部63や右縁部64に向かうに従って高くなるような凹面として、形成されている。そのため、このような凹面の支持面61では、図6に示すように、リフト60の支持面61を、前後のスペースを小さく抑制しつつ、極力、遊技球Bの大きな左右の揺動を確保できるように構成できる。また、このような凹面の支持面61では、流入口50の左右両側に隣接エリア24,25を設けて、遊技球Bが、支持面61上を左右に揺動しても、中央底部62に収束するように留まり易く、その結果、支持面61上で支持する遊技球Bの中央底部62から流入口50に入る確率を高くできて、遊技の趣向性を一層向上させることができる。
なお、上記の作用効果を高めるために、図9〜11示す実施形態の変形例のリフト60Aのように、支持面61Aを構成してもよい。この支持面61Aは、その凹面が、中央底部62の後縁62a(61b)側を最も低く凹ませるすり鉢状に形成されている。このような支持面61Aでは、遊技球Bを留まり易くした中央底部62が、さらに中央底部62の後縁62a側で遊技球Bを留め易くすることとなって、遊技球Bを支持した支持面61Aが、リフト60Aの上昇に伴った流入口50の下縁付近に到達した際、中央底部62の後縁62a側から遊技球Bを流入口50に流入させ易くなり、支持面61Aで支持した遊技球Bを流入口50に流入させる確率を高くできて、遊技の趣向性を一層向上させることができる。
なお、上記の点を考慮しなければ、円弧状やすり鉢状に下方へ凹む凹面でなく、左右方向の中央付近を、左縁部63や右縁部64から下方へ凹ませるとともに、後下がりに傾斜した状態の平面状の部位とするような凹面として、支持面61を構成してもよい。
また、実施形態の遊技機1では、リフト60の最下降時の支持面61の前側における下ステージ32の下転動面33における中央部34の前後の部位に、下ステージ32から下方の始動入賞口9側に自由落下させる排出路44を構成する前下がりの傾斜面36,36と、遊技球Bをリフト60の支持面61側に案内可能な後下がりの案内面35と、が配設されている(図4,6参照)。そのため、下ステージ32の下転動面33を遊技球Bが転動する際、遊技球Bが、案内面35を経てリフト60に載るか、あるいは、排出路44を経て下ステージ32から落下するかと、遊技者にハラハラドキドキさせることとなって、一層、遊技の趣向性を向上させることができる。
さらに、図12,13に示す実施形態の変形例のリフト60Bのように、支持面61上で支持した遊技球Bを落下させない範囲の振幅で上下若しくは左右に振動しつつ、上昇するように配設してもよい。このリフト60Bでは、支持脚部66B,66Bの側面に、細かい凹凸部66aが上下方向に沿って連続的に形成され、区画壁39Bの収納孔39aの内周面側に、凹凸部66aに嵌合するような小さな突起39cが部分的に形成されている。左右の支持脚部66B,66Bに設けられる凹凸部66aは、略半ピッチ分、上下にずれ、収納孔39aの内周面側の突起39cは同じ高さ位置に配置されている。そのため、リフト60Bの上昇時には、左右の突起39c,39cを凹凸部66aが乗り越える際、左右でタイミングをずらしてリフト60Bが上昇し、その際のタイミングのずれを利用して、リフト60Bが、支持面61上で支持した遊技球Bを落下させない範囲の振幅で上下若しくは左右に振動しつつ、上昇することとなる。そのため、このような構成では、支持面61上で支持されて上昇する遊技球Bが、単に、時計の振り子のように左右に揺動するだけでなく、微妙に振動しつつ支持面61上を左右に揺動するため、流入口50に流入可能か否かと、遊技者に一層ハラハラドキドキさせることができる。
なお、このようなリフトを振動させる構成としては、他に、駆動機構75の一部に駆動時に断続的な動きとなるような凹凸を設けて、例えば、カムレバー78,78Rとその周囲の飾り枠体13の部位とに、あるいは、偏心カム77のピン77aとカムレバー78の摺動溝78aとに、さらに、クランク80,80Rのピン80dとリフト60の摺動溝部67とに、対応する凹凸を設けて、支持面61上で支持した遊技球Bを落下させない範囲の振幅で、リフト60を上下若しくは左右に振動させつつ、上昇させるように構成してもよい。
また、実施形態の遊技機1では、入賞補助通路49における流出口51側の流出側通路52に、リフト60側に延びる分岐通路53を設け、そして、リフト60には、最上昇位置への配置時に、下ステージ32の下転動面33の案内面35からリフト60側に転動する遊技球Bを分岐通路53を経て流出側通路52へ流入可能に開口し、かつ、下降時に下ステージ32の案内面35の下方に隠れる第2流入口69が、配設されている。そのため、実施形態では、上ステージ20側に開口した第1の流入口50への流入を逃した遊技球Bを、リフト60の上昇時に開口する第2流入口69に流入させて、入賞補助通路49の流出口51から始動入賞口9に入球させることができ(図6のB参照)、遊技者に、入賞補助通路49への遊技球Bの流入の期待感を増進させることができる。また、この第2流入口69は、常時開口している訳ではなく、リフト60の下降に伴って閉口するものであって、リフト60の上下往復移動に伴って開閉を繰り返すことから、第2流入口69に入るか否かと遊技者にハラハラドキドキさせることができて、一層、遊技の趣向性を向上させることができる。
さらに、実施形態の遊技機1では、入賞補助通路49における流出口51側の流出側通路52が、リフト60の支持面61の下方で、前後方向に貫通するように配設され、リフト60には、下部に、入賞補助通路49の流出側通路52の内周側に延びて、流出側通路52内の遊技球Bを減速させて流出口51側へ案内可能に、遊技球Bに接触する干渉部71が、配設されている。すなわち、入賞補助通路49の流出側通路52を通過する遊技球Bが、干渉部71に接触して減速するため(図5,7のC,B参照)、流出口51から流出する遊技球Bが、始動入賞口9への入球確率を高めることができ、このため、流入口50,69の存在感を高めて、流入口50,69へ入るか否かと一層遊技者にハラハラドキドキさせることができ、遊技の趣向性を向上させることができる。そしてまた、このような構成では、流入口50へ流入した遊技球Bに接触させて遊技球Bを減速させる干渉部71を、支持面61で支持した遊技球Bを流入口50に流入可能に上下動を繰り返すリフト60に、設けており、別途、干渉部71を配設しなくともよく、部品点数を少なく構成できる。そして特に、干渉部71が、上下動を繰り返すリフト60に配設されていれば、干渉部71の遊技球Bに接触するタイミングや接触の程度を、リフト60の上下動に伴って種々設定でき、遊技球Bの減速の有無や減速の程度の調整や設定を、容易に行うことができる。
なお、実施形態では、干渉部71の構成として、リフト60の最上方位置の配置時から、下転動面33の案内面35から上方に開口している第2流入口69が、開口面積をほぼ半分程度まで狭める高さ位置まで下降する際、流出側通路52の左右両側から流出側通路52の中心側へ延びるように配設されている(図5,7のC,B参照)。そして、流出側通路52を通過する遊技球Bは、リフト60の上昇時に、干渉部71,71に接触して停止する構成として、リフト60の下降に伴い、干渉部71,71が遊技球Bの前面側から下方に移動して、遊技球Bは、減速された状態で流出口51側に転動し、落下する放物線を始動入賞口9へ入賞し易い軌跡として、始動入賞口9に入賞する確率を高めて、流出口51から流出している。すなわち、リフト60の最上昇時に、流出側通路52に干渉部71,71を配置させて、リフト60の最下降時に、干渉部71,71を流出側通路52から離脱させる構成とし、リフト60の最上昇時に、支持面61上で支持した遊技球Bが、流入口50に流入して直ちに、流出側通路52を流出口51側に転動する際、あるいは、リフト60の上昇に伴って開口した第2流入口69から遊技球Bが流入しても、それらの遊技球Bを干渉部71,71が受け止めて、そして、リフト60の下降に伴って、それらの遊技球Bを減速させた状態で流出口51側に転動でき、リフト60で持ち上げた遊技球Bや第2流入口69に流入した遊技球Bを、始動入賞口9への入賞確率をより高めた安定した速度で、流出口51から流出させることができる。。
上記の点を考慮しなければ、図14,15に示す干渉部71A、71Aのように、リフト60の最下降時付近において、入賞補助通路49の周壁のスリット54を経て流出側通路52の内周側に侵入して、流出口51側へ通過する遊技球Bを減速させるように停止させ、そして、リフト60の上昇時、停止させた遊技球Bの前面から上方に離脱して、減速させた状態で遊技球Bを流出口51側に転動させるように構成してもよい。
なお、実施形態の干渉部71は、リフト60の最下降時の時期付近に流出側通路52を通過する遊技球Bには接触せず、その遊技球Bを減速できないように設定されている。また、図14,15に示す干渉部71Aは、リフト60の最上昇時の時期付近に流出側通路52を通過する遊技球Bには接触せず、その遊技球Bを減速できないように設定されている。
上記の点を改良する場合には、図16,17に示すように、リフト60の最上昇位置付近と最下降位置付近とにおいて、流出側通路52を通過する遊技球Bと接触可能な干渉部71B,71Bを、リフト60に設けてもよい。この干渉部71B,71Bは、ある程度の形状保持性を有して弾性変形可能なゴムや合成樹脂から形成される薄肉状のヒレ部72,72から構成されている。そして、各ヒレ部72,72は、入賞補助通路49の周壁のスリット54を経て流出側通路52内に侵入し、リフト60が最上昇位置付近と最下降位置付近とに配置される際に、流出側通路52を通過する遊技球Bと接触可能な二つの凸板部72a,72bを備えるとともに、凸板部72a,72b間に、左右のヒレ部72,72間に遊技球Bの外径寸法より僅かに大きな開口を形成可能な凹部72cを設けて構成されている。
このような干渉部71B,71Bでは、流出側通路52を流出口51側に通過する遊技球Bが、凸板部72a,72bに当たって減速されるように停止され、遊技球Bの前面側から凸板部72a,72bが離脱して、遊技球Bが減速された状態で、流出口51側に転動したり、あるいは、遊技球Bが、左右の凹部72c,72c間をヒレ部72,72に接触せずに通過して、減速されずに流出口51側に転動する。さらに、ヒレ部72の凸板部72a,72bの一部に接触して、遊技球Bが、ヒレ部72の一部を弾性変形させるように撓ませつつ、減速する程度を少なくして、流出口51側に転動させることができる。このような干渉部71Bでは、リフト60の上下往復移動する際のタイミングに応じて、遊技球Bの減速の程度を異ならせて、遊技球Bを流出口51側に転動させることができる。
なお、実施形態では、第2流入口69の下方に干渉部71を設けた場合を示したが、第2流入口69を開口させずに、干渉部71,71A,71Bを設けてもよい。勿論、干渉部71,71A,71Bを設けずに、第2流入口69を設けるようにリフト60を構成してもよい。
また、実施形態では、デジパチタイプの遊技機1について説明したが、デジパチタイプ以外のセンター役物のあるハネモノタイプのパチンコ遊技機等に、本発明を適用してもよい。
さらに、実施形態では、ステージ部19への遊技球Bの入球が、パイプ状のワープ通路17からなる入球口を使用して行われる場合を例示したが、単に、飾り枠体13の内外を貫通する入球口を利用して、ステージ部19上に遊技球Bを入球させるように構成してもよい。
さらにまた、リフト60,60A,60B、あるいは、ステージ部19の中央部22,34付近は、内部を通過する遊技球Bを視認できるように、ある程度の透明度を有した合成樹脂材料等からなる透明体(若しくは半透明体)から形成してもよい。
本発明の一実施形態のパチンコ遊技機における遊技盤面を示す概略正面図である。 実施形態のセンター役物を示す左方から見た概略斜視図であり、リフトの最下降時の状態を示す。 実施形態のセンター役物を示す右方から見た概略斜視図であり、リフトの最下降時の状態を示す。 実施形態のセンター役物を示す右方から見た概略斜視図であり、リフトの上昇時の状態を示す。 実施形態のリフト付近の概略正面図であり、最下降位置から最上昇位置まで上昇する状態を順に示す。 実施形態のリフト付近における図5のAのVI−VI部位に対応する前後方向に沿った概略縦断面図であり、リフトの最下降時と最上昇時との状態を示す。 実施形態のリフト付近における図6のAのVII−VII部位に対応する左右方向に沿った概略縦断面図であり、リフトの最下降位置から最上昇位置まで順に上昇する状態を示す。 実施形態のリフトとその駆動機構を示す概略斜視図である。 実施形態の変形例のリフトの斜視図である。 図9に示すリフトを使用した遊技機のリフト付近の概略正面図であり、リフトの最下降位置から最上昇位置まで上昇する状態を順に示す。 図9に示すリフトを使用した遊技機のリフト付近における図10のAのXI−XI部位に対応する前後方向に沿った概略縦断面図であり、リフトの最下降時と最上昇時との状態を示す。 実施形態の他の変形例のリフトの斜視図である。 図12に示すリフトを使用した遊技機のリフト付近の概略正面図であり、振動しつつ上昇する状態を示す図である。 実施形態のさらに他の変形例のリフトを使用した遊技機のリフト付近の左右方向に沿った概略縦断面図であり、リフトの最下降位置から最上昇位置まで上昇する状態を示す図である。 図14に示すリフトを使用した遊技機のリフト付近における前後方向に沿った概略縦断面図であり、リフトの最下降時と最上昇時との状態を示す。 実施形態のさらに他の変形例のリフトを使用した遊技機のリフト付近の左右方向に沿った概略縦断面図であり、リフトの最下降位置から最上昇位置まで上昇する状態を示す図である。 図16に示すリフトを使用した遊技機のリフト付近における前後方向に沿った概略縦断面図であり、リフトの最下降時と最上昇時との状態を示す。
符号の説明
1…(パチンコ)遊技機、
9…(始動)入賞口、
16…センター役物、
17…(入球口)ワープ通路、
19…ステージ部、
20…上ステージ、
24,25…隣接エリア、
32…下ステージ、
35…案内面、
36…傾斜面、
44…排出路、
46…戻しルート、
49…入賞補助通路、
50…流入口、
51…流出口、
52…(流出口側の部位)流出側通路、
53…分岐通路、
60,60A…リフト、
61,61A…支持面、
61a…前縁、
61b…後縁、
62…中央底部、
69…第2流入口、
71,71A,71B…干渉部、
B…遊技球。

Claims (2)

  1. センター役物が、
    遊技球をそれぞれ転動可能な上ステージと該上ステージの下方に配置される下ステージとの少なくとも二つのステージを有するステージ部と、
    遊技球を、前記上ステージに開口させた流入口から流入させ、流出口から入賞口へ向けて流出可能とする入賞補助通路と、
    遊技球を、上面側の支持面上に載せて前記下ステージ側から前記上ステージ側まで上昇可能として、上下往復移動可能なリフトと、
    前記流入口に流入しなかった遊技球を、前記上ステージから前記下ステージに戻し可能な戻しルートと、
    前記下ステージに配置されて、前記下ステージの前縁から遊技球をセンター役物外へ排出可能な排出路と、
    前記ステージ部に遊技球を入球させる入球口と、
    を備えて構成されるパチンコ遊技機であって、
    前記リフトが、
    前記支持面の左右方向の幅寸法を、前記流入口の左右方向の開口寸法と、前記上ステージの戻しルートにおける前記流入口の左右にそれぞれ隣接する少なくとも遊技球1個の直径寸法分の隣接エリアの左右方向の幅寸法と、を合わせた寸法以上として、前記流入口の前側に配置されるとともに、
    最下降時の前記支持面を、前記下ステージを転動する遊技球を受け入れ可能な高さ位置に配置させ、かつ、最上昇時の前記支持面の後縁側を、前記流入口の下縁付近の高さ位置に配置させるように、前記支持面を上下動可能に配設され、さらに、
    前記支持面が、前記リフトの最上昇時に、前記流入口と左右の前記隣接エリアとにわたる前側に、前記後縁を配置させて、支持した遊技球を、前記流入口若しくは左右の前記隣接エリアに転動可能に、後下がりで、かつ、左右に揺動可能に支持するように、下方へ凹む凹面として、形成され
    前記リフトが、前記支持面上で支持した遊技球を落下させない範囲の振幅で上下若しくは左右に振動しつつ、上昇するように配設されていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. センター役物が、
    遊技球をそれぞれ転動可能な上ステージと該上ステージの下方に配置される下ステージとの少なくとも二つのステージを有するステージ部と、
    遊技球を、前記上ステージに開口させた流入口から流入させ、流出口から入賞口へ向けて流出可能とする入賞補助通路と、
    遊技球を、上面側の支持面上に載せて前記下ステージ側から前記上ステージ側まで上昇可能として、上下往復移動可能なリフトと、
    前記流入口に流入しなかった遊技球を、前記上ステージから前記下ステージに戻し可能な戻しルートと、
    前記下ステージに配置されて、前記下ステージの前縁から遊技球をセンター役物外へ排出可能な排出路と、
    前記ステージ部に遊技球を入球させる入球口と、
    を備えて構成されるパチンコ遊技機であって、
    前記リフトが、
    前記支持面の左右方向の幅寸法を、前記流入口の左右方向の開口寸法と、前記上ステージの戻しルートにおける前記流入口の左右にそれぞれ隣接する少なくとも遊技球1個の直径寸法分の隣接エリアの左右方向の幅寸法と、を合わせた寸法以上として、前記流入口の前側に配置されるとともに、
    最下降時の前記支持面を、前記下ステージを転動する遊技球を受け入れ可能な高さ位置に配置させ、かつ、最上昇時の前記支持面の後縁側を、前記流入口の下縁付近の高さ位置に配置させるように、前記支持面を上下動可能に配設され、さらに、
    前記支持面が、前記リフトの最上昇時に、前記流入口と左右の前記隣接エリアとにわたる前側に、前記後縁を配置させて、支持した遊技球を、前記流入口若しくは左右の前記隣接エリアに転動可能に、後下がりで、かつ、左右に揺動可能に支持するように、下方へ凹む凹面として、形成され
    前記入賞補助通路における前記流出口側の部位が、前記リフトの前記支持面の下方に配設されるとともに、前記リフト側に延びる分岐通路を設けて、配設され、
    前記リフトが、最上昇位置への配置時に、前記下ステージから前記リフト側に転動する遊技球を前記分岐通路を経て前記入賞補助通路へ流入可能に開口し、かつ、下降時に前記下ステージの下方に隠れる第2の流入口を、配設させていることを特徴とするパチンコ遊技機。
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