JP5113596B2 - 射出成形機の圧力異常検出装置 - Google Patents
射出成形機の圧力異常検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5113596B2 JP5113596B2 JP2008098768A JP2008098768A JP5113596B2 JP 5113596 B2 JP5113596 B2 JP 5113596B2 JP 2008098768 A JP2008098768 A JP 2008098768A JP 2008098768 A JP2008098768 A JP 2008098768A JP 5113596 B2 JP5113596 B2 JP 5113596B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- injection
- screw
- amount
- index
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
実際の樹脂圧力のピーク値は、図6に示されるようにシリンダ内にある樹脂量に応じて変動することがある。図6に示されるように、シリンダ内の樹脂量が少ない場合は樹脂量が多い場合に比べて、樹脂圧力が増大し易い傾向がある。このことは、特許文献2の図3にも記載されている。このように樹脂量に応じて樹脂圧力のピーク値が変動する場合には、特許文献1に開示される技術のように樹脂量を考慮しないで圧力変化量を予測すると、予測した圧力変化量と実際の圧力変化量との間の乖離が生じることがある。
特に、射出速度が高速となる射出成形の場合には、樹脂詰まりが発生していなくても圧力が急激に上昇するために、圧力の上昇が正常時のものであるのか異常時のものであるのかの判別が困難である。
図1は、本発明を電動式射出成形機に適用した場合の一実施形態の要部ブロック図である。
射出シリンダ1の先端にノズル部2が取り付けられ、射出シリンダ1内には射出スクリュ3が挿通されている。射出スクリュ3には、射出シリンダ1内の樹脂圧力を測定するために射出スクリュ3にかかる圧力を検出するロードセル等の圧力センサ5が設けられている。
射出スクリュ3は、スクリュ回転用サーボモータM2により、プーリやベルト等で構成された伝動手段6を介して回転させられる。また、射出スクリュ3は、射出用サーボモータM1によって、プーリ、ベルト、ボールネジ/ナット機構等の回転運動を直線運動に変換する機構を含む伝動手段7を介して駆動され、該射出スクリュ3の軸方向に移動させられる。
符号Penc1は、サーボモータM1の位置、速度を検出することによって、射出スクリュ3の軸方向の位置、速度を検出する位置・速度検出器であって、符号Penc2は、サーボモータM2の位置、速度を検出することによって、射出スクリュ3の回転位置(回転角度)及び回転速度を検出する位置・速度検出器である。また、符号4は、射出シリンダ1に樹脂材料を供給するホッパである。
まず、樹脂量の指標Voindexの求め方について説明する。
Voindex=Xmeter*S (数1)
数式1で、「VOindex」は樹脂量の指標、「Xmeter」は計量完了位置、「S」は射出スクリュ断面積、「*」は乗算、を表す。
図4はこの減速距離Dを求める方法の説明図である。図4で横軸は時間T、縦軸は射出速度Vを表している。また、符号Aは減速方向の加速度(以下、「減速度」という)であり、射出成形機の固有の値として予め求めておくものである。射出速度Vaから急減速を開始し、速度が0になるまでの時間をTdとすると、
D=Td*Va/2 (数2)
A=Va/Td (数3)
ここで、数式3からTdをAとVaとで表し、数式2のTdに代入すると、
D=Va2/2A (数4)
として、減速距離Dを求めることができる。
数式5で、「D」は射出スクリュが停止するまでの減速距離、「V」はスクリュ速度、「A」は機械固有の減速度を表わす。
スクリュ位置と圧力とを逐次検出し、前記検出したスクリュ位置と圧力とに基づいて、圧力傾きを逐次(例えば、第2の所定周期毎)に求める。
数式6で、「α」は圧力傾き、「Xn」はnサンプル目のスクリュ位置、「Pn」はnサンプル目の圧力である。
数式7で、「ΔP」は射出スクリュが停止するまでの圧力変化量(予測値)、「γは機械固有の係数」を表している。数式7について説明すると、数式6により求めた圧力傾きαを、樹脂量の指標VOindexと機械固有の係数γとに基づいて補正する。該補正した圧力傾きαと減速距離Dとに基づいて、射出スクリュが停止するまでの圧力変化量(予測値)ΔPを数式7により逐次(例えば、第3の所定周期毎)求める。数式7で、樹脂量の指標であるVOindexが分母にあることで、樹脂量が多いときには圧力変化量が小さくなり、樹脂量が少ない時には圧力変化量が大きくなるように圧力傾きαが調整される。なお、背景技術で説明した特許文献1の技術では、Voindexの補正や係数γによる補正が考慮されていなかった。
P+ΔP>Pmax → スクリュ停止 (数8)
P+ΔP≦Pmax → スクリュ停止しない (数9)
数式8,数式9で、「P」は現時点での圧力、「Pmax」は限界圧力である。
VOindex=Xinject*S (数10)
数式10で、VOindexは樹脂量の指標、Sはスクリュ断面積、Xinjectは射出開始位置を表す。
VOindex=Xmeter*S+Vnzl (数11)
数式11で、VOindexは樹脂量の指標、Sはスクリュ断面積、Vnzlはノズル部2内の樹脂の滞留量を表している。
VOindex=Xmeter (数12)
VOindex=Xmeter+Vnzl/S (数13)
数式13で、VOindexは樹脂量の指標、Sはスクリュ断面積、Vnzlはノズル部内の滞留量を表す。
そして、ROM21あるいは電源バックアップされたRAM22にあらかじめ記憶させた機械固有の係数γと減速度Aを読み込む(ステップS101)。
測値と実測値とが一致するように補正する値である。この係数による補正分は、樹脂量の
指標による補正より少なくてよいことから、機械固有の係数γによる補正を行わなくてもよいし、また、γ=1として計算処理を行うようにしてもよい。
2 ノズル部
3 射出スクリュ
4 ホッパ
5 圧力センサ
6,7 伝動手段
M1 射出用サーボモータ
M2 スクリュ回転用サーボモータ
Penc1,Penc2 位置・速度検出器
10 圧力異常検出装置を備えた射出成形機の制御装置
26 バス
VOindex 樹脂量の指標
γ 機械固有の係数
S スクリュ断面積
Claims (6)
- 射出スクリュの位置を検出する位置検出手段と、射出スクリュの速度を検出する速度検出手段と、前記射出スクリュの移動によって生じる射出圧力を検出する圧力検出手段とを有し、計量完了位置を求め、該求めた計量完了位置に基づいて樹脂量の指標を求め、
射出工程中、前記速度検出手段から求められた現在の速度と予め求められた射出スクリュの機械固有の減速度とから、射出スクリュが停止するまでの減速距離を逐次求め、
前記位置検出手段から求められたスクリュ位置と、前記圧力検出手段から求められた圧力とに基づいて、スクリュ位置に対する圧力傾きを逐次求め、
前記求められた減速距離と、圧力傾きと、樹脂量の指標とに基づいて、射出スクリュが停止するまでに生じる圧力変化量を逐次求め、
該圧力変化量に前記圧力検出手段によって検出された圧力を加えた結果が予め設定された限界圧力を超えた場合に射出スクリュを停止させる射出成形機の圧力異常検出装置。 - 前記圧力変化量は、前記求めた樹脂量の指標が大きくなるにつれて前記圧力変化量が小さくなり、前記求めた樹脂量の指標が小さくになるにつれて前記圧力変化量が大きくなることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の圧力異常検出装置。
- 前記圧力変化量は、前記求めた圧力傾きを樹脂量の指標で除算することにより補正し、該補正した圧力傾きと減速距離の積を演算して求めることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の圧力異常検出装置。
- 前記計量完了位置は、計量が完了した時点におけるスクリュ位置の検出値、または、計量完了位置の設定値であることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の圧力異常検出器。
- 前記樹脂量の指標は、計量完了位置とスクリュ断面積の積に射出ノズル内部の体積を加算したものであることを特徴とする請求項1〜4に記載の射出成形機の圧力異常検出装置。
- 前記樹脂量の指標は、計量完了位置とノズル内の滞留量をスクリュ断面積で除算した値とを加算したものであることを特徴とする請求項1〜4に記載の射出成形機の圧力異常検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008098768A JP5113596B2 (ja) | 2008-04-04 | 2008-04-04 | 射出成形機の圧力異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008098768A JP5113596B2 (ja) | 2008-04-04 | 2008-04-04 | 射出成形機の圧力異常検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009248437A JP2009248437A (ja) | 2009-10-29 |
JP5113596B2 true JP5113596B2 (ja) | 2013-01-09 |
Family
ID=41309571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008098768A Active JP5113596B2 (ja) | 2008-04-04 | 2008-04-04 | 射出成形機の圧力異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5113596B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022244221A1 (ja) * | 2021-05-21 | 2022-11-24 | 株式会社ジェイテクト | 射出成形装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08174609A (ja) * | 1994-12-20 | 1996-07-09 | Ube Ind Ltd | 射出成形機の速度制御方法 |
JP3292622B2 (ja) * | 1995-04-24 | 2002-06-17 | 東洋機械金属株式会社 | 射出成形機の射出制御装置 |
JP4166746B2 (ja) * | 2004-10-25 | 2008-10-15 | 日精樹脂工業株式会社 | 射出成形機の樹脂特性測定方法及び射出制御方法 |
JP4627250B2 (ja) * | 2005-11-14 | 2011-02-09 | 住友重機械工業株式会社 | 射出成形機の制御方法 |
JP4540597B2 (ja) * | 2005-11-28 | 2010-09-08 | 日精樹脂工業株式会社 | 射出成形機の射出制御方法及び装置 |
-
2008
- 2008-04-04 JP JP2008098768A patent/JP5113596B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009248437A (ja) | 2009-10-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4038226B2 (ja) | 射出成形機の計量方法及び制御装置 | |
US7313967B2 (en) | Pressure abnormality detecting device for injection molding machine | |
US6616872B2 (en) | Method of and apparatus for determining separating force of molded product from mold | |
JP4216318B2 (ja) | 射出成形機 | |
JP5059960B2 (ja) | 射出成形機の型締力設定方法および型締力設定装置 | |
JP5770317B2 (ja) | 射出成形機の型締力設定装置および型締力設定方法 | |
JP2012000929A (ja) | 可塑化状態監視手段を有する射出成形機の制御装置 | |
EP2002960B1 (en) | Injection molding machine | |
JP5351307B1 (ja) | 射出成形機の圧力制御装置 | |
JP5543632B2 (ja) | 樹脂供給量調節部を有する射出成形機 | |
JP2015066700A (ja) | 粘度測定機能を有する射出成形機および射出成形機を用いた粘度測定方法 | |
JP5302436B1 (ja) | 射出成形機の樹脂の状態監視装置 | |
JP5090996B2 (ja) | 射出成形機の圧力異常検出装置 | |
JP2691439B2 (ja) | 型締異常検出方式 | |
US7914716B2 (en) | Measurement control method of an injection molding machine | |
JP5289528B2 (ja) | 射出成形機のノズルタッチ制御装置 | |
JP5113596B2 (ja) | 射出成形機の圧力異常検出装置 | |
JP5073562B2 (ja) | 射出成形機の圧力異常検出装置 | |
JP2694587B2 (ja) | 射出成形機の計量方法 | |
JP5236363B2 (ja) | 射出成形機の制御装置 | |
JP3910974B2 (ja) | 射出成形機の射出制御方法およびその装置 | |
JP6077427B2 (ja) | 射出成形機の制御装置及び制御方法 | |
JP6426511B2 (ja) | 射出成形機の負荷検出装置 | |
JP3601871B2 (ja) | 電動式射出成形機の背圧制御方法および装置 | |
JP5710362B2 (ja) | 射出成形機の樹脂漏れ検出方法および樹脂漏れ防止方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120731 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120918 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121012 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5113596 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |