JP4166746B2 - 射出成形機の樹脂特性測定方法及び射出制御方法 - Google Patents

射出成形機の樹脂特性測定方法及び射出制御方法 Download PDF

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本発明は、射出成形機における溶融樹脂の樹脂特性を測定する射出成形機の樹脂特性測定方法及び射出工程の制御を行う際の射出成形機の射出制御方法に関する。
一般に、射出成形機における成形条件の設定は、オペレータのノウハウや経験等に大きく依存する側面があるとともに、各種物理量が相互に影響し合うため、多くの試打ちや設定作業時間が必要となる。このため、射出成形CAE(射出成形コンピュータ支援技術)により仮想成形(シミュレーション)を行い、この仮想成形に基づいて成形条件等を設定することも行われている。
ところで、射出成形CAEにおいては、金型に射出充填する溶融樹脂の流動状況(樹脂特性)を正確に把握することが良好な仮想成形を実現する鍵となる。通常、射出成形CAEでは、溶融樹脂の樹脂特性として、圧力P,比容積V及び樹脂温度Tを含むPVT特性を用いるとともに、金型における溶融樹脂の流動状況を予測する際には、射出ノズルから金型に流入する溶融樹脂の流量、即ち、スクリュの移動量に基づく射出量と時間の変化から得る射出率を用いている。
従来、このようなPVT特性を測定する手段としては専用測定器が知られている。しかし、射出成形機の場合、熱履歴や強い剪断応力に起因する分子量の分布変化等が発生するため、専用測定器で測定したPVT特性は、実際の射出成形機におけるPVT特性とは一致しない場合が多く、結局、専用測定器を用いても射出成形機にとっての望ましいPVT特性を得れないとともに、射出成形CAEに必要な射出ノズルから金型に流入する溶融樹脂の流出量や流量を得ることもできず、的確で正確な射出成形CAEは実現できない。
このため、実際の射出成形機によりPVT特性を測定し、測定したPVT特性を利用して射出成形機における射出制御を行うようにした射出成形機の射出制御方法も、特開平3−254922号公報で知られている。同公報で開示される射出制御方法は、成形品の目標重量,射出される溶融樹脂の温度,射出直前の樹脂圧力及び射出中の保圧について与えられた各値と、検出された射出前スクリュ位置の値とを演算装置へ入力し、射出後保圧中のスクリュ位置を、所定の計算式と、当該樹脂に基づき予め計測ずみのPVT関係式とに基づいて計算し、該計算により得られるストロークを該スクリュが移動した時点において金型キャビティへの溶融樹脂供給を中断するようにしたものであり、当該PVT関係式は、当該樹脂に基づき予め射出成形機のシリンダ内部から成形金型のキャビティ部に至るまでの間の溶融樹脂流路中の適宜個所に閉止手段を設けた射出成形機を用いて計測する。
特開平3−254922号
しかし、上述した従来の射出成形機の射出制御方法は、次のような問題点があった。
第一に、樹脂特性としてはPVT特性に留まり、射出ノズルから射出される溶融樹脂の流量(流出量)等を考慮していないため、射出成形CAEにとって望ましい形での利用に供することができない。結局、射出成形CAEを利用した解析等を正確かつ高い信頼性により行うには不十分となる。
第二に、溶融樹脂の流動状況を把握する観点からも十分とは言えないため、実際の射出工程における細部の設定や制御、例えば、多段設定した射出速度又は射出圧力の各段に切換える際の切換点の設定や切換制御、更には充填工程から保圧工程に切換える際の切換点の設定や切換制御などを安定かつ高い精度で行うことができない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形機の樹脂特性測定方法及び射出制御方法の提供を目的とするものである。
本発明に係る射出成形機の樹脂特性測定方法は、上述した課題を解決するため、射出成形機Mにおける溶融樹脂Rの樹脂特性を測定するに際し、射出ノズル2を閉鎖状態にし、かつ加熱筒3内におけるスクリュ4の前方に溶融樹脂Rを充填状態にするとともに、スクリュ4からの溶融樹脂Rに対する圧力Pを順次変化させることにより、圧力Pの変化に対応するスクリュ位置S及び樹脂温度Tを検出し、検出した任意の圧力Pに対するスクリュ位置S及び樹脂温度Tから、圧力Pの変化に対する溶融樹脂Rの圧縮率C(P,T)の変化特性を、圧力P及び樹脂温度Tに対する関数に変換して求めることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、圧縮率C(P,T)は、C(P,T)=ΔV/ΣV=a・Pbの関数に変換することができる。なお、ΔVは圧縮量、ΣVは圧縮前の樹脂量、aはc1・T+d1(c1,d1は樹脂の種類に対応した係数)、bはc2・T+d2(c2,d2は樹脂の種類に対応した係数)である。また、射出ノズル2を開放状態にし、かつスクリュ4を前進させた際に加熱筒3内から射出ノズル2を通して流出する任意の時刻t0,t1間における溶融樹脂Rの流出量Fは、圧縮率C(P,T)を用いて算出、即ち、F=〔(πr20+A)/(1−C(P0,T0))〕−〔(πr21+A)/(1−C(P1,T1))〕により求めることができる。なお、rはスクリュ半径、Aはスクリュ位置0における射出ノズル2及び加熱筒3内の樹脂量、S0は時刻t0におけるスクリュ位置、P0は時刻t0における圧力、T0は時刻t0における温度、S1は時刻t1におけるスクリュ位置、P1は時刻t1における圧力、T1は時刻t1における温度である。さらに、射出ノズル2から流出する溶融樹脂Rの単位時間当たりの流量Qを、Q=F/(t1−t0)により求めることができる。
一方、本発明に係る射出成形機の射出制御方法は、上述した課題を解決するため、射出成形機Mの射出工程の制御を行うに際し、射出ノズル2を閉鎖状態にし、かつ加熱筒3内におけるスクリュ4の前方に溶融樹脂Rを充填状態にするとともに、スクリュ4からの溶融樹脂Rに対する圧力Pを順次変化させることにより、圧力Pの変化に対応するスクリュ位置S及び樹脂温度Tを検出し、検出した任意の圧力Pに対するスクリュ位置S及び樹脂温度Tから、圧力Pの変化に対する溶融樹脂Rの圧縮率C(P,T)の変化特性を、圧力P及び樹脂温度Tに対する関数に変換して求め、さらに、射出ノズル2を開放状態にし、かつスクリュ4を前進させた際に加熱筒3内から射出ノズル2を通して流出する任意の時刻t0,t1間における溶融樹脂Rの流出量F及び/又は流量Qを圧縮率C(P,T)の変化特性を用いて求め、この流出量F及び/又は流量Qを用いて射出工程における切換点の設定及び切換制御を行うことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、切換点としては、多段設定した射出速度又は射出圧力の各段への切換点に適用することができるとともに、充填工程から保圧工程への切換点に適用することができる。また、圧縮率C(P,T)は、上述したC(P,T)=ΔV/ΣV=a・Pbの関数に変換することができる。さらに、流出量Fは、上述したF=〔(πr20+A)/(1−C(P0,T0))〕−〔(πr21+A)/(1−C(P1,T1))〕により求めることができるとともに、射出ノズルから流出する溶融樹脂の単位時間当たりの流量Qは、上述したQ=F/(t1−t0)により求めることができる。
このような手法による本発明に係る射出成形機の樹脂特性測定方法及び射出制御方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 実際の射出成形機Mから溶融樹脂Rの圧縮率C(P,T)の変化特性を得るため、射出ノズル2から射出される溶融樹脂Rの正確な流量Q及び流出量Fを算出することができ、射出成形CAEを用いる解析等を高い精度で行うことができるとともに、その信頼性を高めることができる。
(2) 溶融樹脂Rの流動状況を的確かつ容易に把握できるため、実際の射出工程における細部の設定や制御、具体的には、多段設定した射出速度又は射出圧力の各段に切換える際の切換点の設定や切換制御、更には充填工程から保圧工程に切換える際の切換点の設定や切換制御などを安定かつ高い精度で行うことができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る射出成形機の樹脂特性測定方法及び射出制御方法の実施に利用できる測定装置1の構成について、図3を参照して説明する。
測定装置1は、射出成形機Mと測定ユニット21を備え、射出成形機Mは、一般的なインラインスクリュ式射出成形機における射出装置Miをそのまま利用する。射出装置Miは、外周部に加熱ヒータ11…を付設した加熱筒3を備え、この加熱筒3の前端に射出ノズル2を備えるとともに、加熱筒3の後部にホッパ12を備える。また、加熱筒3の内部には、スクリュ4が挿通するとともに、加熱筒3の後端には、スクリュ4を駆動する駆動部13を備える。駆動部13は、スクリュ4を前進又は後退させる射出シリンダ14及びスクリュ4を回転させるオイルモータ15を備える。さらに、射出装置Miには、スクリュ位置Sを検出する位置検出器16を備えるとともに、射出ノズル2には、内部の溶融樹脂Rの圧力を検出する圧力検出器17及び溶融樹脂Rの温度を検出する温度検出器18を付設する。
一方、測定ユニット21は、全体を一体化し、外面に加熱ヒータ23…を付設したユニットブロック22を備える。ユニットブロック22は、マニホールド部24とプランジャユニット部25を備える。マニホールド部24は、内部に樹脂路26を有し、この樹脂路26の一端は、射出ノズル2の先端に当接することにより、射出ノズル2の内部に連通するノズル接続口26nになるとともに、樹脂路26の他端は、プランジャユニット部25のバレル27の内部に連通する。マニホールド部24におけるノズル接続口26nの近傍には、樹脂路26を開閉するシャットオフバルブ28を配設する。このシャットオフバルブ28は、開閉駆動用の操作シリンダ29を備える。また、マニホールド部24には、樹脂路26における樹脂圧を検出する圧力検出器30及び樹脂路26における樹脂温度を検出する温度検出器31を備える。さらに、マニホールド部24には、樹脂路26から分岐して外部に臨むドレン路32を有し、このドレン路32には、このドレン路32を開閉するドレンバルブ33を配設する。このドレンバルブ33は、開閉駆動用の操作シリンダ34を備える。他方、プランジャユニット部25は、バレル27に内蔵するプランジャ35を備えるとともに、バレル27の端部に付設してプランジャ35を前進又は後退させる駆動シリンダ36を備える。
また、測定装置1には、油圧ポンプ等を内蔵する油圧回路41と各種制御を司るコントローラ42を備え、油圧回路41には、前述した射出シリンダ14、オイルモータ15、操作シリンダ29,34及び駆動シリンダ36を接続するとともに、コントローラ42には、油圧回路41、更には、前述した位置検出器16、圧力検出器17、温度検出器18、圧力検出器30及び温度検出器31を接続する。
次に、測定装置1を用いた本実施形態に係る射出成形機の樹脂特性測定方法を含む射出制御方法について、図3〜図6を参照しつつ図1及び図2に示すフローチャートに従って説明する。
まず、測定装置1を用いて樹脂特性の測定を行う。具体的には、圧力P及び樹脂温度Tを変数とした溶融樹脂Rの圧縮率C(P,T)の変化特性を求めるとともに、射出ノズル2を通して流出する溶融樹脂Rの流出量F及び単位時間当たりの流量Qを求める。測定に際しては、測定対象となる樹脂材料を選定し、測定装置1におけるホッパ12に収容する(ステップS1)。本実施形態では、ポリプロピレンを使用した場合を例示する。
次いで、樹脂特性に対する測定処理を行う(ステップS2)。図2は、測定処理の具体的な処理手順を示すフローチャートである。測定に際しては、シャットオフバルブ28を閉側に制御して射出ノズル2を閉鎖状態にする(ステップS21)。この後、スクリュ4を回転させて樹脂材料に対する可塑化処理を行う(ステップS22)。可塑化処理により加熱筒3内におけるスクリュ4の前方に溶融樹脂Rが充填されるため、所定量の溶融樹脂Rが計量されたなら可塑化処理を終了する(ステップS23)。これにより、スクリュ4の前方に溶融樹脂Rが充填状態となるため、圧抜きにより溶融樹脂Rに付加される圧力Pを大気圧に解放する(ステップS24)。そして、このときの圧力Pを圧力検出器17により検出するとともに、スクリュ位置Sを位置検出器16により検出する。また、樹脂温度Tを温度検出器18により検出する(ステップS25)。なお、樹脂温度Tの目標温度は、予め設定しておく。このときの検出結果は、圧力がP0、スクリュ位置がS0、樹脂温度がT0となる。
一方、検出が終了したなら、射出シリンダ14を駆動制御してスクリュ4を圧力P1により前方へ加圧する(ステップS26,S27)。そして、このときの圧力Pを圧力検出器17により検出するとともに、スクリュ位置Sを位置検出器16により検出する。また、樹脂温度Tを温度検出器18により検出する(ステップS28)。このときの検出結果は、圧力がP1、スクリュ位置がS1、樹脂温度がT1となる。検出が終了したなら、圧抜きを行い、溶融樹脂Rに付加される圧力Pを大気圧に解放する(ステップS29,S30)。そして、このときの圧力Pを圧力検出器17により検出するとともに、スクリュ位置Sを位置検出器16により検出する。また、樹脂温度Tを温度検出器18により検出する(ステップS31)。このときの検出結果は、圧力がP2、スクリュ位置がS2、樹脂温度がT2となる。
以上の検出結果が得られたなら、圧縮率の演算を行う(ステップS32)。この場合、圧縮率C(P1,T1)は、πr2S+A(r:スクリュ半径,A:スクリュ位置0における射出ノズル及び加熱筒内の樹脂量)をU(S,T)とすれば、
C(P1,T1)=〔U(S0(P0,T0))−U(S1(P1,T1))〕
/U(S0(P0,T0))
又は
C(P1,T1)=〔U(S2(P2,T2))−U(S1(P1,T1))〕
/U(S2(P2,T2))
のいずれかの式により算出できる。なお、必要により双方の平均値を求めてもよい。
そして、得られた圧縮率C(P1,T1)はコントローラ42のメモリに登録する(ステップS33)。
全ての処理が終了したなら、スクリュ4に対して圧力P1とは異なる他の圧力Pnにより前方へ加圧し、同様に圧縮率C(P,T)を求めて登録する一連の処理を、目標圧力数になるまで順次圧力Pnを変化させて行う(ステップS34,S35,S28…S34)。このようにして得られた圧力Pに対する圧縮率C(P,T)の変化特性は、樹脂温度Tをパラメータとしてグラフ化することにより、図4に示すようになる。同図において、U1,U2,U3は、それぞれ樹脂温度Tが200〔℃〕,220〔℃〕,240〔℃〕の場合の変化特性を示す。
一方、圧縮率C(P,T)の変化特性は、圧力P及び樹脂温度Tに対する関数に変換する。この場合、圧縮率C(P,T)は、
C(P,T)=ΔV/ΣV
=a・Pb
但し、ΔV:圧縮量
ΣV:圧縮前の樹脂量
a:c1・T+d1
b:c2・T+d2
の関数で表すことができる。なお、c1,d1,c2,d2は、樹脂材料の種類に対応した係数であり、ポリプロピレンの場合、
1= 0.00503
1=−0.59992
2=−0.00141
2= 0.97381(以上、単位:百分率)
を適用できる。これらの係数c1,d1,c2,d2は、樹脂材料の種類毎に予めデータベースとして設定しておく。これにより、圧縮率C(P,T)=a・Pbの関数に変換処理する際は、樹脂材料に対応する係数c1,d1,c2,d2をデータベースから読み出し、これに基づいて変換処理すればよい(ステップS3,S4)。図5は、ポリプロピレンにおける樹脂温度Tに対する係数a,bの値の変化特性を示す。
次いで、射出ノズル2を開放状態にし、かつスクリュ4を前進させた際に加熱筒3内から射出ノズル2を通して流出する任意の時刻t0,t1間における溶融樹脂Rの流出量Fを算出する(ステップS5)。流出量Fは、圧縮率C(P,T)(=a・Pb)を用いることにより、
F=〔(U(S0)/(1−C(P0,T0))〕
−〔(U(S1)/(1−C(P1,T1))〕
=〔(πr20+A)/(1−C(P0,T0))〕
−〔(πr21+A)/(1−C(P1,T1))〕 …(1)
但し、r:スクリュ半径
A:スクリュ位置0における射出ノズル及び加熱筒内の樹脂量
0:時刻t0におけるスクリュ位置
0:時刻t0における圧力
0:時刻t0における温度
1:時刻t1におけるスクリュ位置
1:時刻t1における圧力
1:時刻t1における温度
により求めることができる。
また、射出成形CAEの利用に供するため、射出ノズル2から流出する溶融樹脂Rの単位時間当たりの流量Qを、
Q=F/(t1−t0
により求める(ステップS6)。
なお、流出量Fが(1)式により算出できる理由は次のとおりである。
まず、圧縮のない体積V0の溶融樹脂Rが、圧力P0によりΔV0だけ圧縮したとすれば、圧縮率がC(P0)の場合、この圧縮量ΔV0は、
ΔV0=V0C(P0) …(2)
となる。一方、圧縮した溶融樹脂Rの体積W0は、スクリュ位置S0により未充填量U(S0)であるから、Dをスクリュ径とした場合、(3)〜(5)式が成立する。
圧力P0のときの溶融樹脂Rの体積W0は、
0=V0−ΔV0=V0(1−C(P0)) …(3)
未充填量U(S0)は、
U(S0)=W0=V0(1−C(P0))=(S02π)/4 …(4)
圧縮のない体積V0は、
0=U(S0)/(1−C(P0))
=(S02π)/4(1−C(P0)) …(5)
次に、数値解析上の単位時間Δt後には、圧縮のない体積V0の溶融樹脂Rが、圧力P1によりΔV1だけ圧縮されるため、圧縮率C(P1)を用いた圧力P1における溶融樹脂Rの体積W1は、
1=V0(1−C(P0)) …(6)
となる。
しかし、射出ノズル2から溶融樹脂Rが体積N1だけ流出するため、Δt間の流出量N1は、体積W1から体積N1を引いた未充填量U(S1)、即ち、
1=W1−U(S1
=V0(1−C(P1))−U(S1
=〔U(S0)(1−C(P1))/(1−C(P0))〕−U(S1) …(7)
となる。
そして、この流出量N1を圧縮のない溶融樹脂Rの体積となる非圧縮ノズル流出量F1に換算すれば、
1=N1/(1−C(P1))
=〔U(S0)/(1−C(P0))〕
−U(S1)/(1−C(P1)) …(8)
となり、この(8)式は(1)式と同じになる。
図6は、このようにして得られる流出量F(非圧縮ノズル流出量F1)の正確性を検証する実験結果(スクリュ位置・速度、射出圧(圧力)、プランジャ位置・速度、マニホールド圧力)と計算値(非圧縮ノズル射出率、マニホールド圧縮ノズル射出率)を示す。この場合、計算値は、Δt毎のスクリュ位置Sと実測した射出圧(圧力)Pから(1)式((8)式)を用いてΔt間の非圧縮ノズル流出量を求めるとともに、それを非圧縮ノズル射出率に変換したものである。さらに、その積算値に対して実測値のマニホールド圧力による圧縮があるとしてマニホールド圧縮ノズル射出率を計算した。図6中、Uaはスクリュ速度、Ubはプランジャ速度、Ucはスクリュ位置、Udはマニホールド圧力、Ueはマニホールド圧縮ノズル射出率、Ufは非圧縮ノズル射出率、Ugは射出圧、Uhはプランジャ位置を示す。
なお、実験は、図3の測定装置1を使用して行なった。この場合、測定装置1のシャットオフバルブ28は開側に制御して射出ノズル2を開放状態にする。これにより、樹脂路26は、射出ノズル2及び加熱筒3の内部に連通した状態となる。また、プランジャ35は最前進位置にセットする。
そして、スクリュ4を回転させることにより可塑化処理(計量工程)を行い、このときの背圧で樹脂路26の内部に溶融樹脂Rを充満させる。次いで、スクリュ4を前進させる射出工程を行い、このときのスクリュ位置、スクリュ速度、射出圧(圧力)、プランジャ位置、プランジャ速度、マニホールド圧力(樹脂路26内の樹脂圧)を検出する。以上の検出が終了したなら、ドレンバルブ33を制御してドレン路32を開き、プランジャ35を前進させてバレル27内の溶融樹脂Rをドレン路32から外部に排出する。この後、可塑化処理から同様の処理(検出)を繰り返して行う。
この実験結果から明らかなように、溶融樹脂Rの圧縮率C(P,T)=a・Pbを用いて算出した流出量Fに基づく非圧縮ノズル射出率Ufと、マニホールド圧力により圧縮補正した結果であるマニホールド圧縮ノズル射出率Ueは、ほぼ一致した変化を示すことが分かる。したがって、任意の樹脂材料において、圧力Pに対する圧縮率C(P,T)の変化特性、即ち、C(P,T)=a・Pbが得られれば、金型における溶融樹脂Rの流動状況を容易かつ的確に把握できる。
なお、図6において、スクリュ速度Uaとプランジャ速度Ubを比較した場合、スクリュ4の前進により、射出圧はほぼ同時に上昇するが、プランジャ35はやや遅れて後退する。その後、スクリュ速度は、200〔mm/s〕まで上昇するが、プランジャ35は、180〔mm/s〕(飛び出し現象)まで上昇した後、一旦下降し、この後、0.16〔s〕で300〔mm/s〕(オーバシュート現象)に到達する。この現象は、溶融樹脂Rの圧縮性に基づく固有の現象と考えられる。したがって、射出ノズル2から流出する流量がスクリュ速度に追従しない原因は、溶融樹脂Rの圧縮性に基づくものであり、本実施形態に係る樹脂特性測定方法を利用して正確な射出率を実測値から算出すれば、射出成形CAEによる解析等の精度及び信頼性を格段に向上させることができる。
他方、本実施形態に係る樹脂特性測定方法により算出した流出量F(流量Q)を利用すれば、射出成形CAEを用いることにより、射出工程における切換点の設定及び切換制御を行うことができる(ステップS7)。即ち、射出工程において多段設定した射出速度又は射出圧力の各段への切換点の設定及び切換制御に利用できるととともに、充填工程から保圧工程への切換点の設定及び切換制御に利用できる。
例えば、図7に、一例となる多数の製品Zo…を有する多数個取り用の解析モデルZを示すとともに、図8に、この解析モデルZに対する射出ノズル2からの流量Q(算出値)、射出圧Um、スクリュ位置Unを示す。これにより、図8に示すように、特に、流量Qの変化を考慮して保圧Uoの設定を行うことができるとともに、充填工程から保圧工程への切換点Xcを設定することができる(ステップS8)。なお、Upは、成形機設定値による解析条件を示す。したがって、実成形時には、充填工程において順次算出する流量Q(積算)を監視し、設定した切換点に達したなら保圧工程に切換制御すればよい。これにより、精度の高い射出制御を行うことができる。さらに、流出量F及び流量Q、或いはこれらの積算値の変化をスクリュ位置に対して表示するようにすれば、溶融樹脂Rの流動状況を情報として的確に把握できる。
このように、本実施形態に係る射出成形機Mの樹脂特性測定方法及び射出制御方法によれば、実際の射出成形機Mから溶融樹脂Rの圧縮率C(P,T)の変化特性を得るため、射出ノズル2から射出される溶融樹脂Rの正確な流量Q及び流出量Fを算出することができ、射出成形CAEを用いる解析等を高い精度で行うことができるとともに、その信頼性を高めることができる。また、溶融樹脂Rの流動状況を的確かつ容易に把握できるため、実際の射出工程における細部の設定や制御、具体的には、多段設定した射出速度又は射出圧力の各段に切換える際の切換点の設定や切換制御、更には充填工程から保圧工程に切換える際の切換点の設定や切換制御などを安定かつ高い精度で行うことができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,手法,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、圧縮率(C(P,T))の変化特性を変換する関数として、C(P,T)=a・Pbを示したが、必ずしもこの関数に限定されるものではなく、必要により変形することができる。
本発明の最良の実施形態に係る射出成形機の射出制御方法を説明するためのフローチャート、 同射出制御方法に用いる樹脂特性測定方法の処理手順を説明するためのフローチャート、 同射出制御方法及び同樹脂特性測定方法の実施に利用できる測定装置の断面構成図、 同樹脂特性測定方法に用いる圧力に対する圧縮率の変化特性図、 同樹脂特性測定方法に用いる樹脂温度に対する係数の値を示す特性図、 同樹脂特性測定方法の効果を説明するための時間に対する各種物理量の実験結果と計算値の変化特性図、 同射出制御方法を用いた射出成形CAEの解析モデルの形状図、 同射出制御方法を用いて切換点を設定する方法を説明するための時間に対する各種物理量の変化特性図、
符号の説明
M 射出成形機
R 溶融樹脂
2 射出ノズル
3 加熱筒
4 スクリュ

Claims (11)

  1. 射出成形機における溶融樹脂の樹脂特性を測定する射出成形機の樹脂特性測定方法において、射出ノズルを閉鎖状態にし、かつ加熱筒内におけるスクリュの前方に溶融樹脂を充填状態にするとともに、スクリュからの溶融樹脂に対する圧力を順次変化させることにより、圧力の変化に対応するスクリュ位置及び樹脂温度を検出し、検出した任意の圧力Pに対するスクリュ位置及び樹脂温度Tから、圧力Pの変化に対する溶融樹脂の圧縮率C(P,T)の変化特性を、圧力P及び樹脂温度Tに対する関数に変換して求めることを特徴とする射出成形機の樹脂特性測定方法。
  2. 前記圧縮率C(P,T)は、
    C(P,T)=ΔV/ΣV=a・Pb
    但し、ΔV:圧縮量
    ΣV:圧縮前の樹脂量
    a:c1・T+d1(c1,d1は樹脂の種類に対応した係数)
    b:c2・T+d2(c2,d2は樹脂の種類に対応した係数)
    の関数に変換することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の樹脂特性測定方法。
  3. 前記射出ノズルを開放状態にし、かつスクリュを前進させた際に前記加熱筒内から前記射出ノズルを通して流出する任意の時刻間における前記溶融樹脂の流出量Fを、前記圧縮率C(P,T)を用いて求めることを特徴とする請求項2記載の射出成形機の樹脂特性測定方法。
  4. 前記流出量Fは、
    F=〔(πr20+A)/(1−C(P0,T0))〕
    −〔(πr21+A)/(1−C(P1,T1))〕
    但し、r:スクリュ半径
    A:スクリュ位置0における射出ノズル及び加熱筒内の樹脂量
    0:時刻t0におけるスクリュ位置
    0:時刻t0における圧力
    0:時刻t0における温度
    1:時刻t1におけるスクリュ位置
    1:時刻t1における圧力
    1:時刻t1における温度
    により求めることを特徴とする請求項3記載の射出成形機の樹脂特性測定方法。
  5. 前記射出ノズルから流出する溶融樹脂の単位時間当たりの流量Qを、
    Q=F/(t1−t0
    により求めることを特徴とする請求項4記載の射出成形機の樹脂特性測定方法。
  6. 射出成形機の射出工程の制御を行う際における射出成形機の射出制御方法において、射出ノズルを閉鎖状態にし、かつ加熱筒内におけるスクリュの前方に溶融樹脂を充填状態にするとともに、スクリュからの溶融樹脂に対する圧力を順次変化させることにより、圧力の変化に対応するスクリュ位置及び樹脂温度を検出し、検出した任意の圧力Pに対するスクリュ位置及び樹脂温度Tから、圧力Pの変化に対する溶融樹脂の圧縮率C(P,T)の変化特性を、圧力P及び樹脂温度Tに対する関数に変換して求め、さらに、前記射出ノズルを開放状態にし、かつ前記スクリュを前進させた際に前記加熱筒内から前記射出ノズルを通して流出する任意の時刻間における溶融樹脂の流出量F及び/又は流量Qを前記圧縮率の変化特性を用いて求め、この流出量F及び/又は流量Qを用いて前記射出工程における切換点の設定及び切換制御を行うことを特徴とする射出成形機の射出制御方法。
  7. 前記切換点は、多段設定した射出速度又は射出圧力の各段への切換点であることを特徴とする請求項6記載の射出成形機の射出制御方法。
  8. 前記切換点は、充填工程から保圧工程への切換点であることを特徴とする請求項6記載の射出成形機の射出制御方法。
  9. 前記圧縮率C(P,T)は、
    C(P,T)=ΔV/ΣV=a・Pb
    但し、ΔV:圧縮量
    ΣV:圧縮前の樹脂量
    a:c1・T+d1(c1,d1は樹脂の種類に対応した係数)
    b:c2・T+d2(c2,d2は樹脂の種類に対応した係数)
    の関数であることを特徴とする請求項6記載の射出成形機の射出制御方法。
  10. 前記流出量Fは、
    F=〔(πr20+A)/(1−C(P0,T0))〕
    −〔(πr21+A)/{1−C(P1,T1)}〕
    但し、r:スクリュ半径
    A:スクリュ位置0における射出ノズル及び加熱筒内の樹脂量
    0:時刻t0におけるスクリュ位置
    0:時刻t0における圧力
    0:時刻t0における温度
    1:時刻t1におけるスクリュ位置
    1:時刻t1における圧力
    1:時刻t1における温度
    により求めることを特徴とする請求項9記載の射出成形機の射出制御方法。
  11. 前記射出ノズルから流出する溶融樹脂の単位時間当たりの流量Qは、
    Q=F/(t1−t0
    により求めることを特徴とする請求項10記載の射出成形機の射出制御方法。
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