JP5112969B2 - 自走式大腸内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、挿入チューブの軟性部の内外にループ状に配設したエンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可能な内視鏡に関する。
現在の大腸内視鏡検査は、内視鏡を大腸内に手で押し込みながら挿入して行われており、特に大腸の湾曲部を通して奥に挿入するために、腸管の過伸展や過屈曲などを伴い、被験者が強い痛みを感じることが多い。又、時々大腸を穿孔させる。これに対して、被験者に苦痛を与えない大腸内視鏡として、大腸の湾曲形状に沿って自走する方式のものが提案されている。
本発明者は、挿入チューブの軟性部の内外にループ状に配設したエンドレスベルトを走行させて自走式に大腸内に挿入可能な内視鏡を提案した(例えば特許文献1参照)。エンドレスベルトは軟性部の外側でガイドフックに支持されており、大腸壁に接触しつつ反挿入方向に走行して前進力を生じさせる。一方、軟性部の内側では、エンドレスベルトは長さ方向に延びるように設けられたガイドパイプ内を通る。エンドレスベルトが駆動装置により駆動されると、軟性部の外側では大腸壁との摩擦により内視鏡を大腸内へ誘導し、同部の内側ではガイドパイプ内をスムーズに進む。したがって、内視鏡は腸管を過度に伸展させたり屈曲させることなく進む。このように大腸の位置と形態を比較的そのままの状態に保ちながら、大腸内視鏡を大腸内にスムーズに進入させることができるため、被験者へ与える苦痛はほとんどない。
特許第3514252号
このタイプの自走式大腸内視鏡においては、エンドレスベルトの往復経路の一方の経路は、軟性挿入部の内側に設けられたガイドパイプ内を通るようになっている。軟性挿入部内には、一般に、受像された画像を伝達するライン、鉗子が通される内孔、送気送水用の内孔、光照射用のライドガイドなどが配設されている。このため、軟性挿入部の内側にガイドパイプを配設するスペースがとれない場合もある。
本発明は、上記の自走式大腸内視鏡において、軟性挿入部内にガイドパイプを配設するスペースがとれない場合にも大腸に挿入される部分の径をできるだけ小さくできるようにエンドレスベルトを配設した自走式大腸内視鏡を提供することを目的とする。
本発明のベースとなる自走式大腸内視鏡は、 大腸内に挿入されるチューブ状の軟性挿入部と、 該軟性挿入部の管壁の外側に沿う往復周回経路に配設されたエンドレスベルトと、 該ベルトの駆動手段と、 前記エンドレスベルトの往復周回経路の往又は復の一方の経路に沿って、前記軟性挿入部外面から所定寸法突出するように配置されたガイドフックと、 前記往復周回経路の復又は往の他方の経路に沿って、かつ前記軟性挿入部外面に沿って延び、前記エンドレスベルトをその内孔においてガイドするガイドパイプと、を備える。この自走式大腸内視鏡においては、前記軟性挿入部が上部消化管用内視鏡の寸法に対応することも可能である。
軟性挿入部内にガイドパイプを配設するスペースがない場合に、ガイドパイプを軟性挿入部の外面に沿って配設する。なお、ガイドパイプの一部が軟性挿入部の外面に埋まっていてもよい。一般的な大腸内視鏡の径は14mm程度であり、上部消化管用内視鏡(いわゆる胃カメラ)の径は6mmや9mmのものが多い。本発明によれば、軟性挿入部の径を上部消化管用内視鏡の径程度とすれば、ガイドパイプを軟性挿入部の外面に配設しても、大腸内に挿入される部分(エンドレスベルトが配設された軟性挿入部)の径を20mm程度(人間の成人の肛門の直径程度)以下とすることができる。
本発明においては、 前記エンドレスベルトの周回経路の先端に、前記軟性挿入部外周面の接線方向に対してやや傾斜した面に沿って、プーリーが回転可能に配設されており、 前記ガイドパイプから出る、あるいは入るベルトを、前記軟性挿入部中心に比較的近い位置において案内し、 前記ガイドフックに入る、あるいは出るベルトを、前記軟性挿入部中心に比較的遠い位置において案内することが好ましい。
本発明のエンドレスベルトを用いた自走式大腸内視鏡においては、エンドレスベルトが軟性挿入部の先端でほぼ180°ターンして折り返される。この部分では、エンドレスベルトと周回経路の内壁(ガイドパイプの内壁)とが接触しているので、両者間の摩擦力が高くなり、エンドレスベルトを高い駆動力で駆動させる必要がある。そこで、この先端にプーリーを設けて、エンドレスベルトの走行方向を反転させることにより、エンドレスベルトをスムーズにターンさせることができる。
そして、プーリーを軟性挿入部外周面の接線方向に対してやや傾斜した面に沿って配設することにより、エンドレスベルトが配設された軟性挿入部の径方向の寸法の増大を、プーリーの径の数分の一程度に抑えることができる。
本発明においては、 前記ガイドパイプが極低摩擦材であることとすれば、ガイドパイプとエンドレスベルトとの摩擦を小さくすることができるので、エンドレスベルトをよりスムーズに走行させることができる。
本発明においては、 前記プーリーが前記軟性挿入部の長さ方向において異なる位置に配置されていることが好ましい。
プーリー(即ち、エンドレスベルトの周回経路の先端の位置)が軟性挿入部の長さ方向において同じ位置に配置されていると、その位置で軟性挿入部の径が部分的に太くなり、挿入時に抵抗が大きくなることが予想される。そこで、プーリーを長さ方向に異なる位置に配置することにより、軟性挿入部の径が太くなる位置を長さ方向に分散でき、スムーズに挿入できるようになる。
以上の説明から明らかなように、軟性挿入部内にエンドレスベルトが通るガイドパイプを配設するスペースがない場合には、エンドレスベルトを軟性挿入部の外面に沿って配設する。また、エンドレスベルトの周回経路の先端にプーリーを設けて、エンドレスベルトの進行方向を反転させるようにしたので、エンドレスベルトをスムーズにターンさせることができる。ただしこのように、エンドレスベルトを軟性挿入部の外面に配設したり、プーリーを設けると、大腸に挿入される部分の径が大きくなってしまう。そこで、、プーリーを、軟性挿入部外周面の接線方向に対してやや傾斜した面に沿って配設することにより、ガイドパイプが軟性挿入部の外側に配設されたことによる、大腸内に挿入される部分(エンドレスベルトが配設された軟性挿入部)の径方向の寸法の増大をできるだけ抑えることができる。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、自走式大腸内視鏡(一例)の外観を示す斜視図である。
自走式大腸内視鏡1は、上部に駆動部ケーシング70で保護されたベルト駆動部5、その下方に操作部7、操作部7から延びて、大腸内に挿入される挿入部(挿入チューブ)9等を備える。挿入部9は、先端部11、湾曲部13、軟性部(軟性挿入部)15よりなり、軟性部15の表面には複数のエンドレスベルト17が長手方向に配設されている。
図2は、図1の内視鏡の挿入部の先端部の断面図である。
挿入部9の先端部11には、図2に示すように、受像口19、一つ又は二つ(この例では2つ)の投光口21、吸引鉗子口23、送気送水口25が設けられている。受像口19には、観察装置がファイバースコープの場合は対物レンズが、電子スコープの場合はCCD等の撮像素子が設置され、先端面からの画像を受像する。受像された画像は、挿入部9内に挿通された、ファイバースコープの場合はイメージガイド、電子スコープの場合はリード線によって操作部7に伝えられ、ユニバーサルコード27を介してディスプレイ等に送られて表示される。投光口21の内孔には光ファイバー等のライトガイドが挿通され、操作部7を通り、ユニバーサルコード27を介して外部の光源に接続されている。光源の光は先端面から照射される。
吸引鉗子口23は操作部7の鉗子挿入口29(図1参照)とつながっており、別体の鉗子31が通される。挿入部9の先端から突き出た鉗子31の先端は鉗子31の基部で操作され、患部の治療や組織の採取に用いられる。
送気送水口25の内孔は送気送水管となっており、操作部7の送気送水ボタン33の操作により空気と洗浄水が送気送水口25から噴射される。また、大腸内に滞留した体液や洗浄水は、吸引鉗子口23から吸引され、外部へ排出される。この操作は操作部7の吸引ボタン35により行われる。
挿入部9の湾曲部13は、操作部7に設けられた操作つまみ37を操作することによって上下左右斜めに屈曲させることができる。湾曲部13の長さは、例えば約10cmである。
次に、エンドレスベルト17が配設された挿入部15を、図3、図4を参照して説明する。
図3は、エンドレスベルトが配設された挿入部の第1の例を説明する図である。
図4は、挿入部の断面図である。
挿入部9の軟性部15には、図3、図4に示すように、長手方向に複数のエンドレスベルト17が配設されている。軟性部15の直径は9mm以下、特には7mm程度が好ましい。この例では、エンドレスベルト17を6本設けた例を説明する。なお、エンドレスベルト17の数は、多ければ多いほど自走性が増すため好ましい。
エンドレスベルト17は、図3、図4に示すように、軟性部15の管壁の外側に沿った往復周回経路に沿って配設されている。往復周回経路は、駆動部ケーシング70内の駆動ローラ51(詳細後述)と軟性部15の先端との間を往復する経路であり、駆動部ケーシング70から軟性挿入部15の管壁の外側に沿って軟性部先端まで配設されたガイドパイプ41と、ガイドパイプ41の外側の面に沿って配設されたガイドフック39とで構成される。つまり、図4に示すように、ガイドパイプ41とガイドフック39が、軟性部15の表面から径方向に突出している。ガイドパイプ41は、軟性部先端で折り返されている。駆動ローラ51から軟性部先端までの往経路において、エンドレスベルト17はガイドパイプ41の内孔を通り、ガイドパイプ41の先端で折り返される。そして、軟性部先端から駆動ローラ51までの復経路においては、エンドレスベルト17は、ガイドフック39に支持される。
ガイドパイプ41は、極低摩擦材(例えば、極細チューブ、極肉薄チューブ(仁礼工業株式会社製)で作製されている。具体的には、ぺバックス又はハイトレル(登録商標)で作製された外チューブと、PEEK(登録商標)で作製された内チューブとからなる、外径が3mm程度のチューブを使用することができる。これにより、ガイドパイプ41とエンドレスベルト17との摩擦を小さくでき、エンドレスベルト17がガイドパイプ41内をスムーズに走行できる。
ガイドフック39は、図4に示すように断面の中心角が180°を越える円弧状であり、各エンドレスベルト17の外側の面がガイドフック39から露出している。したがって、ガイドフック39に支えられたエンドレスベルト17の外側表面は、大腸への挿入時に大腸内壁と十分な面積をもって接触する。また、軟性部15が強く湾曲してもエンドレスベルト17はガイドフック39から外れることがない。
ガイドフック39は、ガイドパイプの長さ方向に1〜3cm間隔で形成されている。なお、ガイドフック39を長手方向に連続して形成することもできる。
次に、エンドレスベルト17の構造を説明する。
図5(A)は、エンドレスベルトの構造を模式的に示す斜視図、図5(B)はエンドレスベルトが巻かれるプーリの形状を模式的に示す側面図、図5(C)はエンドレスベルトとプーリの噛み合い状態を模式的に示す側面図である。
エンドレスベルト17は、柔軟で強い強度をもつ例えば炭素繊維や樹脂等で作られ、図5(A)、(C)に示すように、軸18aと、軸18aの長さ方向に沿って配列された複数のラック歯18bからなる。軸18aの断面形状は円形で、直径は、例えば1〜3mmである。ラック歯18bの断面形状も円形で、軸18aの外周に、一定の間隔で、軸18aと同軸上に固定されている。ラック歯18bの直径は、例えば1〜3mm、厚さは、例えば0.1〜1.0mmであり、ラック歯18b間の間隔は、例えば0.1〜1.0mmである。軸18aの直径と、ラック歯18bの直径は、ラック歯18bの直径が軸18aの直径よりも大きくなるように、上記の範囲内で選定される。ラック歯18bの外面は、高い摩擦力をもつような材料でコーティングしてもよい。また、後述するピニオン歯51cも含めてプーリ51bの外周面も高い摩擦力をもつような材料でコーティングしてもよい。
エンドレスベルト17の断面形状を円形にしたことにより、エンドレスベルト17は軸芯に対して全方向に等しい力で柔軟に屈曲することができる。このため、大腸の湾曲に沿って挿入部9を挿入するときに、エンドレスベルト17が挿入部9の動きに追随しやすくなる。このとき、エンドレスベルト17の全外周面にラック歯18bが形成されているため、エンドレスベルト17がねじれても、ラック歯18bの一部が必ず大腸内壁と接触し、エンドレスベルト17を大腸内壁と摩擦させることができる。このため、エンドレスベルト17と大腸内壁との摩擦力が増し、挿入部9の自走性が向上する。
次に、エンドレスベルト駆動部5の構造を図6を参照して説明する。
図6は、エンドレスベルト駆動部の構造を説明する図である。
エンドレスベルト駆動部5は、駆動部ケーシング70内に収容されており、エンドレスベルト17の各々が巻き回される歯車組立50(図6には一つのみ図示)と、歯車組立50を回転駆動するモータ55とを有する。各歯車組立50は、モータ55の軸55aに対して、等間隔で配置されている。
各歯車組立50は、図6に示すように、エンドレスベルト17を挟持する駆動ローラ51を有する。駆動ローラ51は、エンドレスベルト17が巻き回されたプーリ51bと、プーリ51bと同軸に連結された笠歯車51aよりなる。各プーリ51bの側面には、図5(B)に示すように、断面が凹状の溝が形成されている。そして、この凹状溝内には、上述のエンドレスベルト17のラック歯18bと噛み合うピニオン歯51cが形成されている。
モータ55の軸55aには大平歯車59が固定されている。図6に示すように、各歯車組立50は、大平歯車59に噛み合う小平歯車54、同小平歯車54の軸54aに固定されて、駆動ローラ51の笠歯車51aと噛み合う笠歯車53を有する。
モータ55が駆動され、モータ軸55aが回転すると、大平歯車59、小平歯車54、笠歯車53を介して笠歯車51aが回転し、それとともにプーリ51bが回転する。これにより、エンドレスベルト17が走行する。
ガイドパイプ41の端部は、ケーシング70に開けられた孔70aに接続している。駆動ローラ51から送り出されるエンドレスベルト17は、ケーシング70から孔70aを通ってガイドパイプ41(往経路)に入る。一方、軟性挿入部15の先端から戻ってくるエンドレスベルト17は、ケーシング70に開けられた孔70bからケーシング70内に入り、駆動ローラ51に巻き回される。
なお、この大腸内視鏡を洗浄する際には、例えば、ケーシング70を反割り構造として、孔70aからガイドパイプ41内に洗浄ブラシを挿入して、ガイドパイプ41の内壁を洗浄することができる。
挿入時には、軟性部15の外側でガイドフック39に支持されたエンドレスベルト17は、軟性部15の外側で大腸壁に接触しつつ反挿入方向に走行して前進力を生じさせる。一方、内視鏡を体内から抜き出す際は、エンドレスベルト17を前述の挿入時と逆方向に走行させる。つまり、エンドレスベルト17を、軟性部15の外側では挿入方向に走行させ、内側では反挿入方向に走行させる。
図7は、エンドレスベルトが配設された挿入部の第2の例を説明する図である。
図8は、図7の挿入部の断面図である。
図9は、プーリーを配置したことによる軟性挿入部の径の増大を説明する図である。
この例では、軟性挿入部15先端の、各エンドレスベルト17の折り返し部に、エンドレスベルト17が巻き回されるプーリー71が回転可能に配設されている。プーリー71は、軟性挿入部15の外周面の接線方向に対してやや傾斜した面に沿うように配置されている。
ガイドパイプ41は軟性挿入部15の外面上に配設されているので、プーリー71をこのように配置すると、ガイドフック39は、ガイドパイプ41から軟性挿入部15の円周方向にやや離れた位置であって、かつ、軟性挿入部15の外面から同部の径方向にやや離れた(外面から浮いた)位置に配設されることになる。つまり、図8や図9(B)に示すように、軟性挿入部15の中心Cとガイドパイプ41の中心P1との距離D1と、軟性挿入部15の中心Cとガイドフック39の中心C2との距離D2とが異なり、距離D2が距離D1よりも長くなる。そして、図7に示すように、ガイドパイプ41から出る(あるいは入る)エンドレスベルト17は、軟性挿入部15の中心に比較的近い位置においてプーリー71に巻き回される。また、ガイドフック39に入る(あるいは出る)エンドレスベルト17は、軟性挿入部中心に比較的遠い位置においてプーリーに巻き回される。
本発明のエンドレスベルトを用いた自走式大腸内視鏡においては、エンドレスベルト17が軟性挿入部15の先端でほぼ180°ターンして折り返される。この部分では、エンドレスベルト17とガイドパイプ41の内壁とが接触しているので、両者間の摩擦力が高くなり、エンドレスベルト17を高い駆動力で駆動させる必要がある。そこで、この先端にプーリー71を設けて、エンドレスベルト17の走行方向を反転させることにより、エンドレスベルト17をスムーズにターンさせることができる。
ただし、このようなプーリー71を設けると、軟性挿入部15の外面から突き出しているエンドレスベルトの周回経路の高さが高くなり、エンドレスベルトが配設された軟性挿入部の径が大きくなってしまう。この問題点を図9を参照して説明する。
図9(A)に示したように、ガイドパイプ41とガイドフック39とを軟性挿入部15の径方向に並んで配設する場合(図3参照)、プーリー71を設けると、突出高さは、エンドレスベルト17の径D1の2倍程度にプーリー71の径D2を加えた高さとなる(ガイドパイプ41とガイドフック39の径をエンドレスベルト17の径とほぼ等しいとする)。一例として、エンドレスベルト17の径D1を2mm、プーリー71の径D2を6mmとすると、突出高さは10mm程度となる。軟性挿入部15の径D3を7mmとすると、エンドレスベルト17が配設されている部分の径は27mm程度と大きくなってしまう。
そこで、図9(B)に示すように、プーリー71を軟性挿入部15の外周面の接線方向に対してやや傾斜した面に沿って配設すると(図7、8参照)、傾斜角度によっては、プーリー71を設けても、突出高さを低く抑えることができる。一例として、プーリー71の径を、図9(A)と同様に6mmとしても、プーリー71を傾斜して配置することにより、プーリー71の軟性挿入部15の径方向の高さD2´を2mm程度とすることができる。すると、エンドレスベルト17の径D1を2mmとした場合、突出高さは、エンドレスベルト17の径D1の2倍程度(4mm)とプーリー71の軟性挿入部15の径方向の高さD2´(2mm)を加えた6mm程度とすることができる。この場合、軟性挿入部15の径D3を7mmとすると、エンドレスベルト17が配設されている部分の径は19mm程度となり、従来の大腸内視鏡よりいく分大きい程度の太さとなる。
さらに、プーリー71の位置を軟性挿入部15の長さ方向に異ならせて配置することにより、軟性挿入部15の径が太くなる位置を長さ方向に分散でき、スムーズに挿入できるようになる。また、プーリー71の傾斜角度を大きくすることができる。
なお、ガイドパイプ41の一部を軟性挿入部15の外面に埋め込むこともできる。この場合、エンドレスベルト17が配設されている部分の径をさらに小さくすることができる。
図10は、本発明の自走式大腸内視鏡の駆動部の他の例を説明する図である。
図11は、図10の駆動部の断面図である。
この例のエンドレスベルト駆動部5は、モータ55と、同モータ55の回転軸55aに接続するスパイラルシャフト80とを有する。スパイラルシャフト80は、回転軸81の表面に螺旋状の溝部81aと山部81bとが形成されたものである。溝部81aには、各エンドレスベルト17のラック歯18bが噛み合っている。この例では、エンドレスベルト17を3本設けた例を説明する。
スパイラルシャフト80の周囲にはブッシュ83が配置されている。ブッシュ83は滑らかな内面を有する円筒である。ブッシュ83は、スパイラルシャフト80の軸81の外面を滑らかに案内して、同軸81を回転可能に支持している。さらに、ブッシュ83の内面には、エンドレスベルト17の各々が通る凹部83aが形成されている。スパイラルシャフト80の回転軸81の溝部81aに噛み合って入るエンドレスベルト17の各々は、ブッシュ83によって回転軸81から離れないように支持されている。ブッシュ83の外面では、エンドレスベルト17はガイドフック85に支持されている。
モータ55が駆動され、モータの回転軸55aが回転すると、スパイラルシャフト80の回転軸81が回転する。すると、回転軸81の溝部81aに噛み合っているエンドレスベルト17のラック歯18bは、回転軸81の山部81bの先端側又は基端側の面に押されて、エンドレスベルト17が周回運動する。
詳細に説明すると、エンドレスベルト17のラック歯18bが、回転軸81の山部81bの先端側の面で押されると、エンドレスベルト17は先端方向に走行し、軟性部15は大腸内を前進する。逆に、エンドレスベルト17のラック歯18bが、スパイラルシャフト回転軸81の山部81bの基端側の面で押されると、エンドレスベルト17は基端方向に走行し、軟性部15は大腸内を後退する。
この例の駆動部は、図6に示した駆動部に比べると、歯車を使用していないので、機構を簡単にできる利点がある。
図1は、自走式大腸内視鏡(一例)の外観を示す斜視図である。 図1の内視鏡の挿入部の先端部の断面図である。 図3は、エンドレスベルトが配設された挿入部の第1の例を説明する図である。 挿入部の断面図である。 図5(A)は、エンドレスベルトの構造を模式的に示す斜視図、図5(B)はエンドレスベルトが巻かれるプーリの形状を模式的に示す側面図、図5(C)はエンドレスベルトとプーリの噛み合い状態を模式的に示す側面図である。 エンドレスベルト駆動部の構造を説明する図である。 エンドレスベルトが配設された挿入部の第2の例を説明する図である。 図7の挿入部の断面図である。 プーリーを配置したことによる軟性挿入部の径の増大を説明する図である。 本発明の自走式大腸内視鏡の駆動部の他の例を説明する図である。 図10の駆動部の断面図である。
符号の説明
1 自走式大腸内視鏡 5 ベルト駆動部
7 操作部 9 挿入部
11 先端部 13 湾曲部
15 軟性部(軟性挿入部)
17 エンドレスベルト 18a 軸
18b ラック歯
19 受像口 21 投光口
23 吸引鉗子口 25 送気送水口
27 ユニバーサルコード 29 鉗子挿入口
31 鉗子 33 送気送水ボタン
35 吸引ボタン 37 操作つまみ
39 ガイドフック 41 ガイドパイプ
50 歯車組立 51 駆動ローラ
51a 笠歯車 51b プーリ
51c ピニオン歯 52 軸
53 笠歯車 54 小平歯車
55 モータ 55a モータ軸
59 大平歯車
71 プーリー
80 スパイラルシャフト 81 回転軸
81a 溝 81b 山部
83 ブッシュ 85 ガイドフック

Claims (3)

  1. 大腸内に挿入されるチューブ状の軟性挿入部と、
    該軟性挿入部の管壁の外側に沿う往復周回経路に配設されたエンドレスベルトと、
    該ベルトの駆動手段と、
    前記エンドレスベルトの往復周回経路の往又は復の一方の経路に沿って、前記軟性挿入
    部外面から所定寸法突出するように配置されたガイドフックと、
    前記往復周回経路の復又は往の他方の経路に沿って、かつ前記軟性挿入部外面に沿って
    延び、前記エンドレスベルトをその内孔においてガイドするガイドパイプと、
    を備えるとともに、
    前記エンドレスベルトの周回経路の先端に、前記軟性挿入部外周面の接線方向に対して傾斜した面に沿って、プーリーが回転可能に配設されており、
    前記ガイドパイプから出るベルトを前記軟性挿入部中心に近い位置において案内するとともに、前記ガイドフックに入るベルトを前記軟性挿入部中心に遠い位置において案内するか、 又は、 前記ガイドパイプに入るベルトを前記軟性挿入部中心に近い位置において案内するとともに、前記ガイドフックから出るベルトを前記軟性挿入部中心に遠い位置において案内し、
    前記ガイドパイプから出る、あるいは入るベルトを案内する位置と前記軟性挿入部中心との距離と、 前記ガイドフックに入る、あるいは出るベルトを案内する位置と前記軟性挿入部中心との距離が異なることを特徴とする自走式大腸内視鏡。
  2. 前記ガイドパイプが極低摩擦材であることを特徴とする請求項1記載の自走式大腸内視鏡。
  3. 前記プーリーが前記軟性挿入部の長さ方向において異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自走式大腸内視鏡。
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