JP5112162B2 - 駐車装置及び昇降装置 - Google Patents

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本発明は、車両を駐車させる駐車装置及び車両を昇降路の中で昇降させる昇降装置に係り、特に車両を吊る構造に特徴のある駐車装置と昇降装置とに関する。
車両を駐車させるのに機械式の駐車装置が利用される。例えば、車両は上下方向に重なって並んだ格納棚に格納される。この形式の一例の駐車装置は、複数のパレットと複数の格納棚と昇降装置とケージ支持装置とで構成される(例えば特許文献1参照)。
昇降装置は、リフトケージ(搬器ともいう)とワイヤ(ワイヤロープの略称)と巻上装置とで構成される。パレットは、車両を乗せる四辺形の構造体であり、種々の形式と大きさの車両をハンドリングするのに便利であることから、一般の駐車装置ではパレットが用いられている。なお、パレットを用いないで車両をハンドリングする駐車装置も存在する。
格納棚は、車両を格納できる棚であり、複数の格納棚が上下方向に並んで設けられる。通例、上下に並んだ複数の駐車棚が昇降路の左右に配置され、昇降路の途中に入出庫スペースが設けられる。
リフトケージは、車両を乗せることができる構造体であり、車両の乗ったパレットを格納棚とリフトケージの上との間で移動する移載機構を内蔵している。ワイヤは、リフトケージを格納棚に沿って吊る機械要素であり、巻上装置は、ワイヤの巻き上げと巻き下げを行ってリフトケージを昇降路内で昇降させる装置である。ケージ支持装置は、複数の格納棚の内の一つの格納棚の横にリフトケージが並んだときにリフトケージを駐車装置の建屋の主構造体に支持させる装置である。
車両を駐車装置に入庫させる場合の作動を説明する。車両が、入出庫スペースに置かれたリフトケージに自走して入る。巻上装置が、ワイヤを巻き上げて、複数の格納棚のうちの一つの格納棚の横に停止する。ケージ支持装置が、リフトケージを建屋の主構造体に支持させる。移載装置が、車両の乗ったパレットを格納棚に移載し、入庫が完了する。
次に、車両を駐車装置から出庫させる場合の作動を説明する。巻上装置が、ワイヤを巻き上げて、複数の格納棚のうちの一つの格納棚の横に停止する。ケージ支持装置が、リフトケージを建屋の主構造体に支持させる。移載装置が、車両の乗ったパレットを格納棚からリフトケージに移載する。ケージ支持装置が、リフトケージの支持を外す。巻上装置が、ワイヤを巻き下げて、リフトケージを入出庫スペースへ下ろす。車両が、入出庫スペースから自走して出る。
リフトケージには複数の吊点が配置され(例えば四隅に計4つの吊点が配置され)、各吊点にはワイヤを複数本ずつ(例えば3本ずつ)接続するワイヤ接続部材が設けられている。図8は従来の駐車装置におけるリフトケージ側のワイヤ接続部材を示す図である。リフトケージ(図示省略)の吊点には一本の吊ロッド61bを介してワイヤ接続部材80が設けられ、このワイヤ接続部材80には前記複数本例えば3本のワイヤ40の端部がターンバックル88を介してそれぞれ接続されている。
具体的な構造の例としては、各ワイヤ40の端部に、これをU字状に折り返してクリップ83で止めることにより楔部材84が嵌め込まれ、この楔部材84に、ターンバックル88の一方のネジ軸88aを有するソケット85が嵌合されている。ワイヤ接続部材80にはターンバックル88の他方のネジ軸88bが3本取り付けられている。ターンバックル88を軸回りに正・逆回転することで各ワイヤ40の張力を調整できるようになっている。
特開2006−188840号公報
しかしながら、前記駐車装置ないし昇降装置においては、リフトケージの各吊点において、十分な安全率を確保するため複数本(例えば3本)のワイヤ40が使用され、且つ各ワイヤ40の張力を調整する機構(ターンバックル88)を備えているものの、これらワイヤ40間の張力のバランスを計測ないし確認する手段を備えていないため、ワイヤ40間の張力のバランスを計測ないし確認することが困難であった。このため、ワイヤ40間に張力のアンバランスがあり、一部のワイヤに必要以上の張力が加わっていた場合、ワイヤの耐久性の低下や巻上装置の偏磨耗の発生を招くおそれがあった。また、これによって、ワイヤの巻き上げ又は巻き下げが不安定になる不具合を発生する場合があった。
近年、駐車数を増加するために格納棚の数を増加させた場合に、巻上装置が大きくならないように、ワイヤの他方の端部にカウンタウェイトを吊り下げ、駆動シーブにワイヤを巻き掛けてトラクションで巻き上げと巻き下げを行う形式の巻上装置を採用する傾向があることから、前記不具合の発生を防止することが望まれる。
本発明は、前記事情を考慮してなされたものであり、複数本のワイヤ間の張力のバランスを目視により容易に確認することができ、安定して運転ができる駐車装置及び昇降装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、第1の発明は、車両を駐車させる駐車装置であって、上下方向に並んで車両を格納する複数の格納棚を有する主構造体と、車両を乗せて主構造体内の昇降路の中を昇降して搬送するためのリフトケージと、昇降路の中の該リフトケージの四隅を吊ると共に各隅を複数本一組で吊るワイヤと、該ワイヤの巻き上げと巻き下げを行って前記リフトケージを昇降させる巻上装置と、前記リフトケージの四隅の吊点にそれぞれワイヤを接続するためのワイヤ接続部材と、該ワイヤ接続部材に設けられ、ワイヤの張力に対応して弾性変位する弾性部材と、該弾性部材を介してワイヤの張力を調整する張力調整機構とを備え、前記弾性部材の弾性変位量の差で各組のワイヤ間に張力のアンバランスが生じた時、各組の弾性部材の長さが同じ圧縮長さになるように弾性部材の弾性変位量の大きい方のワイヤを前記張力調整機構により調整することを特徴とする。前記リフトケージの各吊点には、一本の吊ロッドを介して前記ワイヤ接続部材が設けられていることが好ましい。
第2の発明は、対象物を昇降路の中で昇降させる昇降装置であって、前記昇降路の中の対象物の四隅を吊ると共に各隅を複数本一組で吊るワイヤと、該ワイヤの巻き上げと巻き下げを行って前記対象物を昇降させる巻上装置と、前記対象物の四隅の吊点にそれぞれワイヤを接続するためのワイヤ接続部材と、該ワイヤ接続部材に設けられ、ワイヤの張力に対応して弾性変位する弾性部材と、該弾性部材を介してワイヤの張力を調整する張力調整機構とを備え、前記弾性部材の弾性変位量の差で各組のワイヤ間に張力のアンバランスが生じた時、各組の弾性部材の長さが同じ圧縮長さになるように弾性部材の弾性変位量の大きい方のワイヤを前記張力調整機構により調整することを特徴とする。前記対象物の各吊点には、一本の吊ロッドを介して前記ワイヤ接続部材が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、複数本のワイヤ間の張力のバランスを目視により容易に確認でき、安定して運転できる。ワイヤ間の張力のバランスを目視で容易に確認することができ、弾性部材の弾性変位量の差でワイヤ間に張力のアンバランスが生じた時、各組の弾性部材の長さが同じ圧縮長さになるように弾性部材の弾性変位量の大きい方のワイヤを張力調整機構により調整するため、ワイヤ間の張力のアンバランスを容易に解消することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施形態に係る駐車装置を示す正面図、図2は同駐車装置の斜視図、図3は同駐車装置の平面図、図4は同駐車装置の正面断面図である。
これらの図に示すように、駐車装置は、車両1を駐車させる装置であり、パレット10と主構造体20と昇降装置とケージ支持装置70とで構成される。昇降装置は、対象物であるリフトケージ30とワイヤ40と巻上装置50と連結機構60又はワイヤ接続部材80とで構成される。
前記パレット10は、車両1を乗せることのできる構造体である。パレット10は、上から見て、略長四辺形の形状を有する。パレットは短辺に沿って車輪(図示省略)を有し、短辺に沿った方向に移動可能である。車両1は、パレット10の長辺に沿った向きに自走して、パレット10の上に乗る。パレット10は、後述するリフトケージ30に設けられたパレットレール33と格納棚21との上に車輪を転動して、リフトケージ30と格納棚21との間を移動可能になっている。
車両1を駐車する際には、パレット10は、車両1を乗せて、格納棚21に格納される。昇降路Hは、入出庫スペースSを含んで上下方向に延びる空間である。例えば、地上に据付けられる駐車装置では、入出庫スペースSは地面に設けられ、昇降路Hが、入出庫スペースSの上方に設けられる。車両1を入出庫する際には、パレット10は、リフトケージ30に乗って、昇降路Hを昇降して、入出庫スペースSと格納棚21の横との間を移動する。
前記主構造体20は、駐車装置の建屋の骨格であり、格納棚21と柱22と梁23と支持部材24とで構成される。複数の格納棚21は、上下方向に並んで車両1を格納することができる棚である。例えば、格納棚21は、パレット10の車輪が転動するパレットレールからなっていてもよい。通常、格納棚21は、昇降路Hの左右に配置される。
前記柱22は、格納棚21を支持する構造部材であり、梁23は、柱22を左右に繋ぐ構造部材である。支持部材24は、リフトケージ30を昇降路Hの中の格納棚21の横に位置決めするために、後述するケージ支持装置70の作用よりリフトケージ30を支持する部材である。支持部材24は、昇降路Hの左右に建てられた柱22に固定される。
リフトケージ30は、車両1を乗せることができる装置であり、リフトケージ構造体31と移載装置32とパレットレール33とで構成される。リフトケージ構造体31は、上から見て矩形に配された長手の横部材31aと矩形の四隅に固定され縦方向に延びる縦部材31bとでできた構造体であり、これらの縦部材31bがリフトケージ30の吊点を構成する。
前記移載装置32は、パレット10をリフトケージ30の上と格納棚21との間で移載できる装置であり、例えば、チェーン駆動して左右方向に移動できるクランプを有する。移載装置32は、パレット10に係止したクランプを左右方向に移動し、パレット10を格納棚21からパレットレール33へ移動し、パレットレール33から格納棚21へ移動する。パレットレール33は、パレット10の車輪が転動できる1対の長手部材であり、左右方向に延びるパレットレール33が、リフトケージ構造体31の横部材31aに固定される。
前記ワイヤ40は、後述する連結機構60を介してリフトケージ30を昇降路Hの中に吊ることができる機械要素である。ワイヤ40の一方の端部が、リフトケージ30の縦部材31bに連結機構60を介して接続される。ワイヤ40の中間が、巻上装置50に巻き掛けられる。ワイヤ40の一方の端部が、昇降路Hの中を上下移動し、ワイヤ40の他方の端部が、主構造体20に沿って上下移動する。例えば、各2本のワイヤを一組とし、4組のワイヤの一方の端部が、各々連結機構60を介して縦部材31bに連結される。合計8本のワイヤは、巻上装置50のシーブに巻き掛けられ、合計8本のワイヤの他方の端部にカウンタウェイト56が連結される。
前記巻上装置50は、昇降路Hの中でワイヤ40の巻き上げと巻き下げを行ってリフトケージ30を昇降させる装置であり、巻上シーブ51と駆動シーブ52とアイドルシーブ53と減速機54と巻上モータ55とカウンタウェイト56と転向シーブ57とカウンタウェイト用シーブ58で構成される。巻上シーブ51は、リフトケージ30の四隅から立ち上がるワイヤ40を昇降路Hの上部に巻き掛け、駆動シーブ52に転向シーブ57を介して誘導するシーブである。
前記駆動シーブ52は、ワイヤ40を巻き掛けられて生じた摩擦力によりワイヤ40の巻き上げと巻き下げとを行うシーブであり、駆動シーブ52が回転すると、摩擦力でワイヤ40を引っ張る。アイドルシーブ53は、駆動シーブ52に隣り合って空転し、駆動シーブ52でのワイヤの巻き掛け角度ないし巻き掛け量を大きくするシーブである。
前記巻上シーブ51から転向シーブ57を介して駆動シーブ52に誘導されたワイヤ40は、駆動シーブ52とアイドルシーブ53との間に巻き掛けられてからカウンタウェイト用シーブ58に巻き掛けられ、カウンタウェイト用シーブ58から下方に下ろされたワイヤ40の他方の端部がカウンタウェイト56に連結されている。減速機54は、入力軸の回転を減速して駆動シーブ52に連結する出力軸を回転させる機械要素であり、巻上モータ55は、減速機54の入力軸を回転させる機械要素である。
図5、図6に示すように、前記連結機構60は、ワイヤ40の一方の端部をリフトケージ30に連結する機構であり、第一連結部材61と第二連結部材62と付勢機構63と検知手段64とで構成される。第一連結部材61は、後述する第二連結部材62に下側から当接可能であり、第二連結部材62に当接する位置から下方向に相対移動可能になった部材である。第一連結部材61は、ワイヤ40の一方の端部に固定される。例えば、第一連結部材61は、第一ブロック61aと第一ロッド(吊ロッドともいう。)61bと第一ワイヤ接続部材(ワイヤ接続部材ともいう。)80とで構成される。第一ブロック61aは、6面体のブロックであり、第一ロッド61bの下端が固定される。第一ロッド61bは、上下に伸びるロッドであり、後述する第二連結部材62に上下方向に移動自在に案内される。第一ワイヤ接続部材80は、第一ロッド61bの上方の端部に固定され、ワイヤ40の一方の端部を接続する部材である。
前記第一ブロック61aが、リフトケージ30の総重量の略1/4の重さを支える。空車時のリフトケージ30の総重量は、リフトケージ30単体の重量である。実車時のリフトケージ30の総重量は、リフトケージ30単体の重量とパレットと車両の総合計である。第一ブロック61aに作用した力は、第一ロッド61bと第一ワイヤ接続部材80とを介して、ワイヤ40に伝わる。
前記第二連結部材62は、リフトケージ30に固定される。例えば、第二連結部材62は、第二下部ブロック62aと第二上部ブロック62bと第二円筒部材62cとで構成される。第二下部ブロック62aは、リフトケージ30の縦部材31bに固定されるブロックであり、上下方向に下部貫通穴が設けられる。後述する弾性ばね63aが、下部貫通穴を上下方向に貫通できる。更に、第一ブロック61aの上面が、第二下部ブロック62aの下面に当接可能であり、例えば、第一ブロック61aの四辺形の上面の四隅が、第二下部ブロック62aに当接する。
前記第二上部ブロック62bは、第二下部ブロック62aの上部に配置され、リフトケージ30の縦部材31bに固定される。第二上部ブロック62bは、上下方向に上部貫通穴が設けられ、第一ロッド61bが、上部貫通穴を貫通し、上下方向に移動自在である。
第二円筒部材62cは、第二下部ブロック62aと第二上部ブロック62bとを繋ぐ円筒部材であり、後述する弾性ばね63aが、第二円筒部材62cの中空空間に納められる。従って、第二下部ブロック62aの下面が第一ブロック61aの上面に当接する。説明の便宜上、図5ないし図6において、第二下部ブロック62aの下面を基準位置Lとして説明する。第一ブロック61aの上面が所定の基準位置Lに位置する際に、第二連結部材62は下側から第一連結部材61に当接する。第一ブロック61aの上面が所定の基準位置Lより下側に位置する際に、第二連結部材62は第一連結部材61の下側への相対移動を許容する。
前記付勢機構63は、所定の付勢力を第一連結部材61に下向きに作用させる機構である。例えば、付勢機構63は、予め長さを自由長さから変えて生じた弾性力を第一連結部材61に下向きに作用させ、第二連結部材62に上向きに作用させる弾性ばね63aを有する。予め圧縮された弾性ばね63aが、第二円筒部材62cの中に格納される。弾性ばね63aの上端が第二上部ブロック62bの下部に当接し、弾性ばね63aの上向きの予圧縮力が第二上部ブロック62bに作用する。弾性ばね63aの下端が第一ブロック61aの上部に当接し、弾性ばね63aの下向きの予圧縮力が第一連結部材61に作用する。
前記所定の付勢力は、車両1を乗せていないリフトケージ30がワイヤ40の吊り力のみによって支持された際には、リフトケージ30の重量により第二連結部材62に作用する下向きの力よりも小さくてもよい。4個の連結機構60がリフトケージ30の四隅の縦部材31bの各々に連結しており、車両1の乗っていないリフトケージの重量W0がほぼ均等に4個の連結機構60に作用している場合には、弾性ばね63aの予圧縮力を1/4×W0より小さくする。このようにすると、リフトケージ30がワイヤ40の吊り力のみによって吊られる場合、第一ブロック61aの上面が第二下部ブロック62aの下面に当接する。リフトケージ30が後述するケージ支持装置70の作用により主構造体20に支持される場合、第一ブロック61aの上面が第二下部ブロック62aの下面から離れて、ワイヤ40には弾性ばね63aの予圧縮力に相当する引っ張り力が作用する。
前記検知手段64は、第一連結部材61が第二連結部材62に当接する位置から下側へ相対移動したことを検知する手段である。検知手段64が第一連結部材61の相対移動を検知すると巻上装置50がワイヤを巻き下げるのを停止する。例えば、検知手段64は、第一ブロック61aが第二下部ブロック62aから離れて下側にΔLだけ移動した時に接点がオンオフするように調整されたリミットスイッチである。このようにすると、リフトケージ30が後述するケージ支持装置70の作用により主構造体20により支持される場合、第一ブロック61aの上面が第二下部ブロック62aの下面から離れてΔLだけ下降した位置で、第一連結部材61が停止する。従って、リフトケージ30が後述するケージ支持装置70の作用により主構造体20に支持される場合には、ワイヤ40に付勢手段の付勢力が常に作用し、駆動シーブ52の作動の安定を維持できる。
ケージ支持装置70は、リフトケージ30が複数の格納棚21の内の一つの格納棚21の横に並んだ際にリフトケージ30を主構造体20により支持させる装置である。ケージ支持装置70は、例えば、揺動部材71と揺動支持部材72と係止部材73と引張ばね74と揺動ケーブル75と支持姿勢確認スイッチ76と退避姿勢確認スイッチ77と揺動アクチエータ78とで構成される。揺動部材71は、中央部を揺動中心として支持姿勢と退避姿勢との間で揺動できる略L字型の部材である。支持姿勢では、揺動部材71のL字型の一方の端部が縦部材31bの外側に突き出し、揺動部材71のL字型の他方の端部が係止部材73に当接する。揺動部材71のL字型の一方の端部は、主構造体20の支持部材34の上面に係止することができる。
前記揺動部材71が支持部材34に係止すると、リフトケージの重量による上向きの力が揺動部材71のL字型の一方の端部に作用し、係止部材73が揺動部材71のL字型の一方の端部を支える。退避姿勢では、揺動部材71のL字型の一方の端部が縦部材31bの内側へ引っ込む。揺動支持部材72は、揺動部材71をその中央部を回転中心として揺動自在に支持する部材であり、縦部材31bに固定される。係止部材73は、支持姿勢にある揺動部材71を支える部材であり、縦部材31bに固定される。
前記引張ばね74は、揺動部材71を退避姿勢になるように引っ張るばねであり、一端が揺動部材71に固定され、他端が縦部材31bに固定される。揺動ケーブル75は、揺動部材71を支持姿勢になるように引っ張ることのできるケーブルであり、一端が揺動部材71に固定され、他端が後述する揺動アクチエータ78に固定される。
前記支持姿勢確認スイッチ76は、揺動部材71が支持姿勢にあるときの接点がオンオフするリミットスイッチである。退避姿勢確認スイッチ77は、揺動部材71が退避姿勢にあるときの接点がオンオフするリミットスイッチである。揺動アクチエータ78は、揺動ケーブル75を引っ張ることのできるアクチエータであり、リフトケージ30に固定される。従って、揺動アクチエータ78が、揺動ケーブル75を引っ張ると揺動部材71が支持姿勢になり、支持姿勢確認スイッチ76の接点がオンオフする。揺動アクチエータ78が、揺動ケーブル75を弛めると揺動部材71が退避姿勢になり、退避姿勢確認スイッチ77の接点がオンオフする。
前記第一ワイヤ接続部材80には、図7に示すように、複数本例えば2本のワイヤ40の端部が接続されるが、この場合、2本のワイヤ40間の張力のバランスを目視で確認可能とするために、張力に対応して弾性変位する弾性部材であるバネ(例えばコイル状の圧縮バネ)81を介して各ワイヤ40が接続される。
各ワイヤ40の一方の端部に、ネジ棒82が結合される。この場合、各ワイヤ40の一方の端部に、これをU字状に折り返してクリップ83で止めることにより楔部材84が嵌め込まれ、この楔部材84に、ネジ棒82を有するソケット85が嵌合される。前記第一ワイヤ接続部材80は矩形枠からなり、その上端部材80aに設けられた2つの孔部86に2本のネジ棒82の先端部が上下方向に挿通され、上端部材80aから下方に突出した各ネジ棒82にバネ81が装着されると共に、各ネジ棒82の先端部に張力調整機構であるナット87が螺合される。各バネ81はワイヤ40に作用する張力に対応して上端部材80aとナット87との間で圧縮されて上下方向に弾性変位する。なお、両バネ81は同じバネ定数とされている。なお、図7中、90は上端部材80aに当接してバネ81の一端を受けるキャップであり、91はナット87に当接してバネ81の他端を受ける座金である。
次に、本発明の実施形態に係る駐車装置及び昇降装置の作用を説明する。図7において、例えば右側のワイヤ40の張力が左側のワイヤ40の張力よりも大きい場合、右側のバネ81の方が左側のバネ81よりも余計に圧縮されて弾性変位するため、その弾性変位量の差で両ワイヤ間の張力のバランスを目視で容易に確認することができる。そして、両ワイヤの張力を等しくする場合には、例えば右側のバネ81を締め付けているナット87を緩め、両バネの長さを同じ圧縮長さにすればよく、両ワイヤ間の張力のアンバランスを容易に解消することができる。これにより、ワイヤの耐久性の向上及び巻上装置の偏磨耗の発生を防止することができ、ワイヤの巻き上げ又は巻き下げが不安定になるのを防止でき、安定して運転することができる。
一方、パレット10と主構造体20とリフトケージ30とワイヤ40と巻上装置50とで構成される駐車装置において、連結機構60がワイヤに固定された第一連結部材61とリフトケージ30に固定された第二連結部材62と付勢機構63とで構成され、第一連結部材61が第二連結部材62に下側から当接可能であり第二連結部材62に当接する位置から下方向に相対移動可能になっており、付勢機構63が所定の付勢力を第一連結部材61に下向きに作用させるように構成されているため、車両1を乗せたリフトケージ30をワイヤ40に吊って巻上装置50で巻き上げと巻き下げをして、リフトケージ30を格納棚21に沿って移動できる。また、第二連結部材62が第一連結部材61に当接されているときにワイヤ40の吊り力が第一連結部材61と第二連結部材62とを介してリフトケージ30を支持し、第二連結部材62が第一連結部材61から離れている時に付勢力が第一連結部材61を介してワイヤ40に張力を与え、ワイヤがたるむのを防止できる。
また、パレット10に乗った車両1をリフトケージ30と格納棚21との間で移載する際に、リフトケージの総重量が大きな重量変化をしても、ワイヤに伸びの変動が少なく、安定して巻上装置50が作動する。
巻上装置50が、ワイヤ40を駆動シーブ52に巻き掛け、ワイヤ40の張力により生ずる摩擦力によりワイヤ40を巻き上げ、巻き下げる形式である場合に、ワイヤ40の張力を一定の値以上に維持できるので、安定して運転できる。上記の形式の巻上装置を採用できれば、上下に並べる格納棚の数が増えて、ワイヤ40の長さが長くなっても、駆動シーブ52を大きくする必要がなく、巻上装置50の大きさをコンパクトにすることができる。
また、所定の付勢力が、車両1を乗せていないリフトケージ30がワイヤ40の吊り力のみによって支持された際にリフトケージ30の重量によって第二連結部材62に作用する力よりも小さいようにしたので、リフトケージ30をワイヤ40の吊り力のみによって支持した際に、第一連結部材61は付勢力に逆らって上方に移動して第二連結部材62に当接するので、ワイヤ40の吊り力が第一連結部材61と第二連結部材62を介してリフトケージ30に伝わる。また、付勢機構63を弾性ばねで構成し、第一連結部材61と第二連結部材62との間に仕込んだので、軽量で簡易な構造で付勢機構63を構成できる。付勢機構63としては、付勢力を調整する調整機構を有していてもよい。また、第一連結部材61が第二連結部材62に当接する位置から相対移動したことを検知すると、巻上装置50がワイヤ40を巻き下げるのを停止するようにしたので、ワイヤ40が必要以上に巻き下げられることを防ぐことをできる。
また、ケージ支持装置70がリフトケージ30が昇降路Hで停止した際にリフトケージ30を主構造体20により支持させるようにしたので、リフトケージ30が上下動をしない。また、その際にワイヤに付勢力が作用しており、ケージ支持装置70がリフトケージ30の支持を外した際に、ワイヤ40がリフトケージ30に作用する吊り力の変動が小さい。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の設計変更が可能である。例えば、前記実施形態ではワイヤ40の一方の端部が連結機構60を介してリフトケージ30の吊点に連結されているが、該連結機構60に代えて、ワイヤの一方の端部が張力のバランスを目視可能なバネ8を有するワイヤ接続部材80及び吊ロッド61bを介してリフトゲージ30の吊点に接続されていてもよい。
本発明の実施形態に係る駐車装置を示す正面図である。 同駐車装置の斜視図である。 同駐車装置の平面図である。 同駐車装置の正面断面図である。 同駐車装置の部分図その1である。 同駐車装置の部分図その2である。 ワイヤのリフトケージ側の接続部の構造を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のB部の側面図である。 従来の駐車装置におけるワイヤロープのリフトケージ側の接続部の構造を示す図である。
符号の説明
1 車両
20 主構造体
21 格納棚
30 リフトケージ
40 ワイヤ
50 巻上装置
80 第一ワイヤ接続部材(ワイヤ接続部材)
81 バネ(弾性部材)
87 ナット(張力調整機構)
61b 第一ロッド(吊ロッド)

Claims (4)

  1. 車両を駐車させる駐車装置であって、上下方向に並んで車両を格納する複数の格納棚を有する主構造体と、車両を乗せて主構造体内の昇降路の中を昇降して搬送するためのリフトケージと、昇降路の中の該リフトケージの四隅を吊ると共に各隅を複数本一組で吊るワイヤと、該ワイヤの巻き上げと巻き下げを行って前記リフトケージを昇降させる巻上装置と、前記リフトケージの四隅の吊点にそれぞれワイヤを接続するためのワイヤ接続部材と、該ワイヤ接続部材に設けられ、ワイヤの張力に対応して弾性変位する弾性部材と、該弾性部材を介してワイヤの張力を調整する張力調整機構とを備え、前記弾性部材の弾性変位量の差で各組のワイヤ間に張力のアンバランスが生じた時、各組の弾性部材の長さが同じ圧縮長さになるように弾性部材の弾性変位量の大きい方のワイヤを前記張力調整機構により調整することを特徴とする駐車装置。
  2. 前記リフトケージの各吊点には、一本の吊ロッドを介して前記ワイヤ接続部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の駐車装置。
  3. 対象物を昇降路の中で昇降させる昇降装置であって、前記昇降路の中の対象物の四隅を吊ると共に各隅を複数本一組で吊るワイヤと、該ワイヤの巻き上げと巻き下げを行って前記対象物を昇降させる巻上装置と、前記対象物の四隅の吊点にそれぞれワイヤを接続するためのワイヤ接続部材と、該ワイヤ接続部材に設けられ、ワイヤの張力に対応して弾性変位する弾性部材と、該弾性部材を介してワイヤの張力を調整する張力調整機構とを備え、前記弾性部材の弾性変位量の差で各組のワイヤ間に張力のアンバランスが生じた時、各組の弾性部材の長さが同じ圧縮長さになるように弾性部材の弾性変位量の大きい方のワイヤを前記張力調整機構により調整することを特徴とする昇降装置。
  4. 前記対象物の各吊点には、一本の吊ロッドを介して前記ワイヤ接続部材が設けられていることを特徴とする請求項3記載の昇降装置。
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