JP5110468B2 - 排泄処理具 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンディタイプの排泄処理具に関する。すなわち、屋外携帯用,介護用,軍事帯同用,その他各種の用途に使用可能な、排泄処理具に関するものである。
《技術的背景》
この種の排泄処理具としては、オムツが代表的であり、最近は携帯用,介護用として、各種のものが開発されている。
しかしながら、対象物(排泄物のこと代表的には大便、以下単に対象物と言う)が、事後、身体に付着するという難点や、臭いも伴うという難点がある。そして、このような難点を克服した排泄処理具は、従来なかった。
《従来技術》
これらの点に鑑み、本発明者は鋭意研究努力の結果、下記の特許文献1の発明を行い特許出願を行った。図8はその斜視図である。
この特許文献1の従来例の排泄処理具1は、左右枠2と前後枠3とからなり、短角筒状をなし、内部にスポンジ4が配設されている。そして、左右の両左右枠2の端と前後の両前後枠3の端との間が、それぞれ縦軸で枢着されると共に、両前後枠3は、更に中央が縦軸で枢着されている。スポンジ4は、中心部に貫通円穴5を縦に形成可能に切込穿設されており、全体の外周端部上つまり左右枠2や前後枠3上には、収容袋6が取付けられている。
使用に際しては、両左右枠2の外側を指先Aで挟持して、排泄処理具1の(図面では下面側の)中心を、肛門下に押し当てる。それから、肛門の開閉に従動して前後枠3が略V字状に開閉し、排泄処理具1が全体的に左右に拡大縮小して、スポンジ4の貫通円穴5が拡大,縮小,閉鎖する。つまり貫通円穴5が、口部7を形成可能となっている。
このようにして、対象物が肛門から、肛門形状に見合った略円環状の口部7を経由して、収容袋6内に収容されるようになっていた。従来の排泄処理具1は、このように使用され、もって対象物が身体に付着せず臭いも伴わず処理できること、を目的としていた。
《先行技術文献情報》
特開2003−175065号公報
ところで、このような従来例については、次の問題が指摘されていた。
《第1の問題点》
第1に、排泄処理具1の中心を肛門下に、正確にあてがい、位置決めすることが容易でなく、もって、対象物が外部に漏れ出すことがあった。
すなわち使用に際しては、まず、排泄処理具1の中心,スポンジ4の貫通円穴5の中心つまり口部7の中心を、肛門の中心に正確に一致させ、位置決めすることが必要である。そして、この位置決め操作が容易でなく、正確に行われないことが多々あった。
その原因としては、このような操作の主役となるべき指先Aが、排泄処理具1の左右枠2の外側にあり、肛門には直接届かず、位置合わせのポイントから距離的に離れていることが挙げられる。すなわち、直接的な感触,触感に基づく確認,位置決め操作ができず、間接的操作,手探り的操作となっていた。しかも、肛門付近の皮膚は柔らかく、一部が張り出していることもあり、これらも、追加的な原因と考えられる。
そこで、この種従来例の排泄処理具1にあっては、肛門の位置を的確に探り,特定することができず、その中心そして口部7が肛門からずれて押し当てられ、隙間が生じてしまうことが多々あった。
もって、この種従来例の排泄処理具1では、対象物が貫通円穴5外,口部7外,収容袋6外へと漏れ出す事故が発生することがあった。そして、対象物の身体や指先への付着や臭いの問題発生が、依然として指摘されていた。
《第2の問題点》
第2に、この種従来例の排泄処理具1は、動作が安定しないことが多々あり、もって対象物が外部に漏れ出すことがあった。
すなわち、排泄処理具1の中心そしてその口部7の中心を、肛門の中心に正確に位置決めできたとしても、事後の使用に際し、肛門の開閉に口部7が確実に従動して開閉しないことがあり、もって対象物が外部に漏れ出すことが多々あり、この面からも、対象物の身体への付着や臭いの問題が指摘されていた。
その原因としては、まず口部7つまり貫通円穴5が、スポンジ4にて形成されていることが挙げられる。
つまり、柔かく腰のないスポンジ4では、肛門周辺を確実に押さえることができず、もって、肛門の開閉に従動して、所期のごとく前後枠3そして排泄処理具1が動作しないことが多々あった。スポンジ4では、肛門の開閉を確実にフォローできず、スポンジ4を介することによっては、前後枠3そして排泄処理具1が所期のごとく追従開閉,拡大縮小しないことがあり、為に口部7が、開閉する肛門形状に見合った略円環状に従動開閉されず、ずれや隙間が生じてしまうことが多々あった。
もってこの面からも、この種従来例の排泄処理具1は、対象物が、貫通円穴5外,口部7外,収容袋6外へと漏れ出す事故が発生することがあった。つまり、対象物の身体や指先への付着や臭いの問題が、依然として指摘されていた。
更に、この種従来例の排泄処理具1では、両前後枠3が中央で等角度で開閉して、左右枠2が左右内外に平行移動するようになっているが、両前後枠3がこのように等角度で開閉せず、もって左右枠2が所期のとおり平行移動せず、口部7が肛門形状に見合った略円環状をなさず、歪化することが多々あり、この面からも、上述に準じ対象物の漏れ出し事故の発生が指摘されていた。
《本発明について》
本発明のは、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果、開発されたものである。
そして本発明は、第1に、口部を肛門下に正確にあてがい、位置決めすることができ、第2に、動作も安定しており、口部が肛門の開閉に確実に従動して開閉するようになる、排泄処理具を提案することを、目的とする。
本発明は、ベース板9,翼板10,収容袋12を備えたハンデイタイプの排泄処理具8であって、
左右方向が人体にとっては前後方向として対応する該ベース板9は、前後に長い略長板状をなし、左右一対設けられており、それぞれ中央に切欠部Cを備え、前後端部13がそれぞれ枢着点15により枢着され、前後端部13の枢着点15を支点とした左右の両該ベース板9の左右方向への変位に基づき、左右両者間において、開口Bをサイズ可変に形成可能となっており、
該翼板10は、前後一対設けられ、両該ベース板9上に取付けられ、先端部22と基端部20とからなり、該先端部22は幅狭の端縁中央部分を介して左右に分岐されており、該基端部20は、該先端部22の左右の分岐部分に連設され、その一端が左右一方の該ベース板9に、他端が他方の該ベース板9に枢着され、前後の各翼板10の先端部22は左右の該切欠部Cを間にして前後から該開口Bに臨みつつ対向位置して該開口Bの前後を形状規制すると共に、前後の両該翼板10は、それぞれ両該ベース板9に摺接され前後動可能であって、両該ベース板9が、前後端部13の枢着点15を支点として左右方向に変位することと、これと連動して両該翼板10の両先端部22が前後に接近したり離反することにより、口部Gをサイズ可変に形成可能であること、を特徴とする。
そして、該収容袋12は、該口部Gに貫挿され、端縁が解放された上端部が、反転して両該ベース板9及び両該翼板10上に被せられて装着され、その口部付近23が肛門に向かって下方から当接されて位置決め可能であり、底部29が肛門から排泄された対象物を口部付近23を経由して収容可能であることを、を特徴とする。
さらに、該口部Gの両左右スペースHは、両指先Aがそれぞれ挿入可能となっており、該収容袋12の該口部付近23は、両該左右スペースHに挿入され突出した両該指先Aを包囲し、両該指先Aがそれ以上上方に突出しないよう両該指先Aの突出を規制し、該包囲して規制することにより、両該指先Aが肛門付近に押し当てられた際、両該ベース板9により両該翼板10が押えられ、その先端部22のそれぞれの端縁による肛門付近への押えが可能であり、
両該指先A、及び両該翼板10の先端部22のそれぞれの端縁とにより、該収容袋12の該口部付近23が肛門付近に押えられることで、該口部付近23が肛門の開閉に従動して開閉可能になっており、
該口部Gは、少なくとも、挿入された左右の両該指先Aと、両該翼板10の先端部22とで左右サイズ可変および前後サイズ可変であり、もって該収容袋12の口部付近23が肛門の形状に見合った略円環状をなすことが可能となっている排泄処理具であることを、を特徴とする。
また、指貫挿部11を備えており、該指貫挿部11は左右の両該ベース板9の切欠部Cに臨むように両該ベース板9の下側にそれぞれ設けられ、該指先Aを下方から上方へ貫挿可能であり、両該指先Aを、該口部G付近の該収容袋12を介して肛門に直下から押し当て可能にガイドすると共に、該指貫挿部11は肛門の開閉に従動した両該指先Aの左右方向への移動により、両該ベース板9を前後端部13の枢着点15を支点として左右変位させ、且つ該両翼板10を前後に変位させて、該口部Gの左右サイズおよび前後サイズを可変とし、該収容袋12の該口部付近23を従動開閉させること、を特徴とする。
《作用について》
本発明は、以上説明したように構成されているので、次のようになる。
(1)使用に際しては、まず、人差指と中指の指先を、指貫挿部を介し口部のスペースに挿入する。そして、排泄処理具を両指先で挟持しつつ、人体の左右つまり屈んだ腰の側方から摺接移動させて、肛門付近へと導く。排泄処理具は、前後方向(長手方向)を人体の左右に向け、左右方向(短手方向)を人体の前後に向けられている。
(2)このようにして排泄処理具は、肛門下にあてがわれる。すなわち、ベース板の前後端部が人体の左右に向けられ、口部の左右スペースが人体の前後に向けられ、指先が真下から肛門の前後にあてがわれる。
(3)そして排泄処理具は、肛門下に正確にあてがわれる。すなわち、口部の左右スペースの両指先は、収容袋の口部付近を介して、肛門の位置を、的確に把握,特定し、位置確認して押し当てられる。
(4)なお、2本の指先は、当初は、接近せしめられて閉じられており、収容袋の口部付近は閉鎖状態となっている。
(5)それから排泄が行われ、対象物が、排泄処理具の収容袋に流下,収容される。そしてこれは、収容袋の口部付近を介して肛門下に押し当てられた2本の指先を、肛門の開閉にゆだねるだけで実施される。
(6)すなわち、対象物の排泄に伴い肛門が開閉すると、両指先が、対称的に接近,離反,開閉し、これに伴い、対称的に接近,離反する両指貫挿部,両ベース板,両翼板等を介し、口部が、前後左右サイズ可変に開閉形成される。そこで、収容袋の口部付近は、開閉する肛門形状に対応した各種略円環状や閉鎖状態に形成される。
(7)なお、このような収容袋の口部付近の開閉動作は、更に、ベース板の重なりや、ベース板の屈曲や舌片、収容袋の口部付近の止着、開閉中心の指先が排泄処理具の中心に位置していること、等々によって、一段と安定的に確保,担保される。
又、口部は、ベース板や翼板にて形成されるが、ベース板は、長手方向に長い閉鎖状態と、長手方向から接近して立ち気味となる略円錐台状の拡開状態との間で変形し、翼板も従動変形する。これにより、収容袋の口部付近は、同一平面上・同一高さレベルを保持しつつ開閉し、同様に開閉する肛門に対し、ずれや隙間を生じることがない。
(8)又、両指先を、収容袋の口部付近を介し、肛門に真下から押し当て続けることにより、両翼板の先端部の端縁も、肛門に真下から押し当て続けられる。そして、このような前後左右からの押し当てによっても、収容袋の口部付近と肛門との間に、ずれや隙間が生じることが防止され、肛門の上下動にも対応可能となる。
(9)排泄が終了すると、肛門が閉じられ、肛門に押し当てられていた両指先も、接近して閉じられ、収容袋の口部付近も閉鎖状態となる。それから、収容袋の上端部が、折り返し状態から延伸状態に戻され、紐操作により、収容袋の端縁が閉じられ、口部付近が外側から縛結される。
(10)そして、対象物が収容された収容袋は、排泄処理具から取外されて外袋内に収納され、密封されて廃棄処理される。なおこれによらず、収容袋を排泄処理具と共に、使い捨てるようにしてもよい。つまり、収容袋付の排泄処理具ごと外袋に収納,密封して、廃棄処理してもよい。
(11)さてそこで、本発明の排泄処理具は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、口部を肛門下に正確にあてがい、位置決めすることが、簡単容易にできるようになる。
すなわち、本発明の排泄処理具では、指先を口部の左右スペースに挿入することにより、口部付近の収容袋を介して、指先で肛門を探って位置確認し、位置合わせして、押し当てることができる。つまり、収容袋の口部付近を介して指先が肛門に直接届き、指先と、指で探られる肛門との双方の直接的感触,触感に基づき、排泄処理具の中心,口部の中心,口部付近の収容袋の中心と、肛門の中心とを正確に一致させて、位置決めする操作が簡単容易に実現される。
前述したこの種従来例の排泄処理具のように、肛門の位置を的確に把握,特定できず、肛門からずれて隙間が生じてしまうことは、確実に防止される。
もって、対象物が口部外そして収容袋外へと漏れ出す事故は解消され、対象物は確実に収容袋へと収容される。対象物の身体への付着,汚れや臭いの問題が、確実に解消,解決され、清潔度が大きく向上する。
《第2の効果》
第2に、動作も安定しており、口部が肛門の開閉に確実に従動して、開閉するようになる。
すなわち、本発明の排泄処理具では、ベース板の開口にて形成された口部が、肛門付近に押し当てられた指先と翼板にてサイズ可変に形状規制される。そして、収容袋の口部付近が、肛門形状にぴったりと見合った略円環状をなすことが可能であり、排泄に伴い肛門が開閉すると、肛門の開閉にゆだねられた指先が移動し、口部が肛門に従動一致して開閉するので、収容袋の口部付近が、開閉する肛門形状に見合って重なる略円環状等に、安定的かつ確実に追従形成される。
このような安定的動作は、更に、ベース板間の重なり、ベース板の屈曲、ベース板の舌片、収容袋の口部付近の止着、指先が中心部に位置すること等々によっても、担保,助長される。
そこで、前述したこの種従来例の排泄処理具のように、口部が肛門の開閉に従動動作しない事態は発生せず、ずれや隙間が生じてしまうことは確実に防止される。
もってこの面からも、対象物が口部外そして収容袋外へと漏れ出す事故は解消され、対象物は確実に収容袋内へと収容されて処理される。対象物の身体や指先への付着,汚れや臭いの問題は、確実に解消,解決され、清潔度が大きく向上し、臭いも遮断される。肛門付近は、ペーパーによる清拭や水による洗浄を必要としない程度まで清潔化され、臭いの流出も確実に防御される。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
《図面について》
以下、本発明の排泄処理具を、図面に示した発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。図1〜図7の各図は、本発明を実施するための最良の形態の説明に供する。
そして図1は、拡開,使用状態の下面図である。図2の(1)図は、閉鎖,使用状態の平面図、図2の(2)図は、拡開,使用状態の平面図である。図3は、使用状態の要部を切欠いた側面図である。
図4は、使用ステップを示し、(1)図は、使用状態の側面図、(2)図は、同背面図、(3)図は、(2)図の要部拡大図である。(4)図,(5)図,(6)図,(7)図は、使用後の事後ステップを順次示した、正面概略図である。
図5は、ベース板の平面図であり、(1)図は、枢着前の状態を、(2)図は、枢着されると共に開口サイズ小の状態を、(3)図は、開口サイズ大の状態を示す。図6は、ベース板上に翼板を取付けた平面図であり、(1)図は、口部サイズ小の状態を、(2)図は、口部サイズ大の状態を示す。(3)図は、ベース板に舌片を形成した例を示す。図7は、ベース板下に付設された指貫挿部等を示し、(1)図は、ベース板間が枢着前の状態の下面図、(2)図は、ベース板間が枢着された状態の下面図であり、閉鎖状態を示し、(3)図は、側面図である。
《排泄処理具8の概要について》
まず、本発明の排泄処理具8の概要について説明する。この排泄処理具8は、ハンディタイプよりなり、屋外携帯用,介護用,軍事帯同用,その他に使用される。例えば、トイレ設備がない屋外での携帯用、寝たきり者に対するベッド上での介護用、戦地における軍事車輌内への帯同用等々、広く各種用途に使用可能である。
そして、この排泄処理具8は、ベース板9,翼板10,指貫挿部11,収容袋12等を、有してなり、対象物(人体からの排泄物、代表的には大便だが小便や嘔吐物も可能)を、その使用対象とする。
ベース板9,翼板10,指貫挿部11は、湾曲性を備えた例えば肉厚0.75mm程度のポリプロピレン製シート材、その他の樹脂製シート材、紙製シート材,その他の材質のシート材を、型抜き成形等して製作され、事後必要に応じ、更にスリット加工,折曲加工等してなる。収容袋12は、例えば、柔軟であると共に中味を透視不能に着色されたポリエチレン製フィルム材、その他の樹脂製フィルム材よりなる。
以下、これらのベース板9,翼板10,指貫挿部11,収容袋12等について、詳述する。
《ベース板9について》
まず、図5その他の図面を参照して、この排泄処理具8のベース板9について、説明する。ベース板9は、左右一対用いられ、左右両者の前後端部13間がそれぞれ枢着されると共に、左右両者間において、開口Bをサイズ可変に形成可能である。
すなわち両ベース板9は、前後に略長板状をなし上方に湾曲可能であり、図示例では、前後端部13間がそれぞれ上下に重なって枢着されると共に、中央に切欠部Cを備えている。そして開口Bは、少なくとも左右の両切欠部Cにて形成されると共に、枢着された前後端部13の枢着点を支点とした左右の両ベース板9の左右方向への対称変位に基づき、サイズ可変となっている。
このようなベース板9について、更に詳述する。ベース板9は、例えば長さ140〜150mmで幅35mm程度の前後に長い略長板状をなし、中央部14を高く前後端部(前端部と後端部のこと、以下同様)13を低く、上方に向け湾曲可能である。
図示例では、図5の(1)図に示した左右一対のベース板9が、図5の(2)図,(3)図に示したように、前後端部13を中心に部分的に上下に重ねられると共に、上下の前後端部13間が、それぞれ縦軸のピン15を枢着点として、平面的に回動自在に取付けられている。重なり部分の横幅は、図の(2)図の状態で、例えば20mm程度となっている。
そして両ベース板9は、図5の(2)図に示したように、前後長手方向に長く伸長した状態と、図5の(3)図に示したように、ピン15を支点として前後長手方向がより短く接近すると共に左右短手方向に広がり、もって全体的に立ち気味となる略円錐台状、つまり逆すり鉢状・逆椀状とに、変位可能となっている。
枢着用のピン15は、通常は、両ベース板9とは別部材よりなるが、これによらず、両ベース板9との一体成形品とすることも可能であり、この場合のピン15は、成形当初から両ベース板9間に一体介装される。
更に図示例によらず、左右のベース板9の前後端部13が全く重ならず、左右のベース板9が並設される例も可能であり、この場合のピン15は横軸のピンとなる。このような例の代表例では、1枚の平板の中央にスリットを入れて、左右一対のベース板9を分割形成すると共に、このような両ベース板9の前後端部13の端縁側部間については、スリットを入れずに一体連結されたまま残し、該部分を横軸のピン15とする。
又、両ベース板9の中央内側・相互対応側には、それぞれ内側に向け開放された切欠部Cが、対称的に切欠形成されている。そして、このような左右の切欠部Cにて、両ベース板9間に1個の連続した開口Bが形成される。
そして、開口Bはサイズ可変であり、前後端部13の枢着点であるピン15を支点とした、両ベース板9の左右方向への対称変位に基づき、開口Bサイズが大小変化する。図示例の切欠部Cは、左右奥側の方形をなす左右エリアDと、より内側・相互対応側・開放側の傾斜を伴った台形エリアEとが、内外に連続形成されてなる。
そして、図5の(2)図では、両左右エリアDのみが外部露出し(収容袋12を考えない状態)、もって開口Bサイズが最小状態となっている。これに対し図5の(3)図では、両左右エリアDに加え、左右の両台形エリアE、更には、左右の両台形エリアE間や両ベース板9の内側辺にて形成される中央エリアF等が外部露出し(収容袋12を考えない状態)、もって開口Bサイズが最大状態となっている。
又、図示例の両ベース板9は、切欠部Cの左右エリアDの前後に隣接位置して、それぞれ前後ガイド突起16が垂下設されている。この前後ガイド突起16は、3辺を切込まれて形成された穴17の残辺を、前後折曲,垂下することにより形成され、前後ガイド突起16は、指先Aガイドとして機能する。
又、図示例の両ベース板9は、切欠部Cの左右エリアDの左右に隣接位置する中央部14が、略凸字状に上方に向け予め屈曲18されている。この屈曲18は、例えば前後間隔10mm程度で折り目状に形成されており、もって両ベース板9は、図3や図7の(3)図等に示したように、それぞれその前後端部13間が、例えば略く字状に90度の角度をなしている。
この屈曲18は、両ベース板9を、枢着された前後端部13の枢着点であるピン15を支点として、湾曲を伴いつつ左右方向に変位させる際、変位動作の基本となる指先Aへの負荷を軽減すべく機能する。つまり屈曲は、両ベース板9の変位を、安定的に実施させるべく機能する。
更に、図6の(3)図に示した例では、両ベース板9は、前後端部13寄りにそれぞれ舌片19が切込形成されており、この舌片19は、翼板10の基端部20を挟み込み、もって、翼板10をベース板9に沿って摺動すべくガイドする。
すなわち、図6の(3)図の例の両ベース板9には、それぞれ、前後端部13寄りに略コ字状の舌片19が切込形成されており、対応して翼板10の二股状の基端部20には、それぞれ、内側にガイド突片21が突出形成されている。つまり、舌片19やガイド突片21は、各々計4個形成されている。
そして常時、舌片19はガイド突片21を下に挟み込んでおり、もって、所期のごとく翼板10がベース板9上を摺動すべくガイドする。つまり舌片19は、摺動する翼板10の先端部22が、上方へ反り返ったりしないように、翼板10を安定的に摺動させるべく機能する。特に、両翼板10間が離反状態から接近状態へと摺動して前後動する際に、先端部22が反り返って段ができたりしないように、ガイドする。
ベース板9は、このようになっている。
《翼板10について》
次に、図6その他の図面を参照して、この排泄処理具8の翼板10について、説明する。翼板10は、前後一対用いられ、ベース板9上に取付けられており、前後両者の先端部22が、ベース板9間に形成される開口Bに、前後から臨みつつ対向位置して、開口Bの前後を形状規制し、もって口部Gをサイズ可変に形成可能である。
すなわち、前後の両翼板10は、上方に若干湾曲しつつ前後対称的に前後動可能であり、それぞれ両ベース板9に摺接されている。
そして、基端部20の一端が左右一方のベース板9に、他端が他方のベース板9に枢着されており、両ベース板9が、前後端部13の枢着点のピン15を支点として左右方向に変位することと、これと連動して両翼板10の先端部22が、前後に接近,離反することにより、口部Gが、サイズ可変となっている。
このような翼板10について、更に詳述する。前後の両翼板10は、それぞれ、先端部22と二股状をなす基端部20とからなる。先端部22は、前後幅寸法が例えば5mm以下程度と幅狭の端縁中央部分を介して、左右に分岐されており、基端部20は、このような先端部22の左右分岐部分に連設され、もって略二股状をなす。
そして先端部22は、その端縁中央部分が変位性,折曲性,湾曲性を備えている。左右の基端部20は、それぞれ、その端付近において縦軸のピン15’にて、対応する左右のベース板9に平面的に回動自在に枢着されている。左右のピン15’間の寸法距離は、例えば40mm程度である。
なお、枢着用のピン15’は、通常は、翼板10やベース板9とは別部材よりなるが、これによらず、翼板10の基端部20とベース板9との一体成形品とすることも可能であり、この場合のピン15’は、成形当初から基端部22とベース板9間に一体介装されている。
このような翼板10が、前後から開口Bに臨みつつ、前後対称的に対向位置し、もって、開口Bの前後を形状規制して、口部Gを形成している。
そして、両ベース板9が左右方向に対称変位すると、ピン15’による枢着点を介し、翼板10が前後方向に対称変位する関係にあり、もって、開口Bをベースに形成される口部Gは、これにより、左右サイズと前後サイズとが連動して可変となっている。
すなわち翼板10は、ベース板9の左右変位に伴い、図6の(1)図に示したように、先端部22の端縁が略直線状をなす状態と、図6の(2)図,(3)図に示したように、先端部22の端縁が、中央部分が高く左右部分が低く湾曲すると共に、左右部分が接近するように略V字状に向け湾曲する状態とに、変位可能となっている。
これは、ベース板9が前述したように、図5の(2)図の状態と図5の(3)図の状態とに変位することに基づき、その上に摺接された翼板10が変位することを原因とするが、図6の(2)図,(3)図の状態により、後述する収容袋12の口部付近23の略円環状化が促進される。
そして、両ベース板9にて形成される開口Bのサイズが、小の場合は(図5の(2)図を参照)、開口Bがベースとなると共に更に翼板10にて規制される口部Gのサイズも、小となる関係にある(図6の(1)図を参照)。又、開口Bのサイズが、大の場合は(図5の(3)図を参照)、口部Gのサイズも、大となる関係にある(図6の(2)図,(3)図を参照)。
なお、前後の両翼板10の対向する先端部22の端縁には、それぞれクッション片(図示せず)が取付けられる。このクッション片は、例えばゴム製よりなり、収容袋12の口部付近23を介し肛門付近に下から当接され、もって、肛門に対するクッション性を発揮すると共に、肛門との間の上下隙間の根絶機能も発揮する。
翼板10は、このようになっている。
《指貫挿部11について》
次に、図7その他の図面を参照して、この排泄処理具8の指貫挿部11について、説明する。指貫挿部11は、左右一対用いられ、左右の両ベース板9の切欠部C下にそれぞれ付設されており、指先Aを丁から上へ貫挿可能、そして指先Aを、収容袋12の口部付近23を介し、肛門付近に直下から押し当て可能にガイドする。
これと共に指貫挿部11は、肛門の開閉に従動した指先Aの左右方向への移動により、両ベース板9を、前後端部13の枢着点であるピン15を支点として左右変位させ、もって、口部Gの左右サイズおよび前後サイズを可変として、収容袋12の口部付近23を従動開閉させる。
このような指貫挿部11について、更に詳述する。指貫挿部11は、左右対をなして用いられ、左右のベース板9にそれぞれ取付けられており、図示例では、前後の延出板部24が、ベース板9に例えばホッチキスにてそれぞれ取付け固定される。
そして指貫挿部11は、中央に指貫挿穴25を備えている。この指貫挿穴25は、その前後と中央を略I字状・エ字状に切込んで、左右に折曲,垂下することにより、前後に長い長方形穴に形成される。左右に折曲,垂下されて形成された左右ガイド突起26は、指先Aガイドとして機能する。
そして、左右の指貫挿部11の指貫挿穴25は、それぞれ、左右のベース板9の切欠部Cの左右エリアD下に、対向位置している。指貫挿穴25の左右端縁には、それぞれ、左右ガイド突起26が垂下されており、前後端縁には、前述したベース板9の前後ガイド突起16が、挿嵌入,垂下されている。
そこで、この指貫挿部11では、左右ガイド突起26と前後ガイド突起16にガイドされつつ、指先Aを、指貫挿穴25に対し下から上へと貫挿可能、そして、切欠部Cの左右エリアD,開口Bの対応エリア,対応する口部Gの左右スペースHに向け貫挿可能、そして、収容袋12の口部付近23に向けることが可能となっている。
指貫挿部11は、このように貫挿された指先Aにて左右方向へ移動可能であり、もって、左右の指貫挿部11が取付け固定された左右のベース板9を、対称的に左右変位させることが可能となっている。これにより、口部Gの左右サイズ更には前後サイズが可変となっており、収容袋12の口部付近23を従動開閉可能となっている。
例えば、左右の指貫挿部11の指先Aが、接近すべく内に向け左右移動すると、左右のベース板9そして前後の翼板10も接近して、開口Bサイズが小となり、口部Gサイズも小となる。これに対し、左右の指貫挿部11の指先Aが、離反すべく外に向け左右移動すると、左右のベース板9そして前後の翼板10も離反して、開口Bサイズが大となり、口部Gサイズも大となる。
図7の(2)図には、口部Gサイズの最小状態が示されている(前述した図5の(2)図,図6の(1)図に対応)。この状態では、左右の指貫挿部11の左右ガイド突起26が、左右から当接する関係にあり、このような左右の指貫挿部11に貫挿された指先Aは、収容袋12の口部付近23を介し、左右からほぼ当接する関係となる。
なお、左右の指貫挿部11の一方の延出板部24の内側コーナーは、若干下方へと反らされており、もって、左右対応する他方の延出板部24の内側コーナーが、接近すべく移動した際に衝突することなく、反らされた一方の内側コーナー下に、滑り込むようになっている。
指貫挿部11は、このようになっている。
《収容袋12について》
次に、図1,図2,図3,その他の図面を参照して、この排泄処理具8の収容袋12について説明する。収容袋12は、口部Gに上下貫挿され、その口部付近23が、肛門下付近に下から当接,位置決め可能であると共に、肛門の開閉に従動して開閉可能となっている。
すなわち収容袋12は、着脱可能に付加的に装着され、端縁27が開放された上端部28が、反転して両ベース板9や両翼板10上に被せられて装着されると共に、底部29が、肛門から排泄された対象物を、口部付近23を経由して流下,収容する。
そして、口部Gの左右スペースHには、指先Aがそれぞれ挿入可能となっており、収容袋12の口部付近23は、挿入された両指先Aが大きく上方に突出しないように包囲規制する。開口Bをベースとして形成された口部Gは、左右の両指先A間と前後の両翼板10の先端部22との間にて、左右サイズ可変および前後サイズ可変に形状規制され、もって、収容袋12の口部付近23は、開閉する肛門形状に見合った略円環状等をなす。
このような収容袋12について、更に詳述する。収容袋12は、例えば縦350mmで横180mm程度の袋状をなし、上端部28と口部付近23と底部29とからなり、常時、空気が抜かれて略平たくなった状態で使用される。
上端部28は、その端縁27に中空の紐通し30が周設されると共に、紐通し30に紐31が通されており、収容袋12は、紐31の操作により開閉され、排泄処理具8としての使用前や使用中は開、使用後は閉とされる。
そして収容袋12は、口部Gに上下貫挿された後、上端部28が、ベース板9や翼板10上に、折り返され反転して被せられる。
収容袋12の口部付近23は、口部Gに上下貫挿された部分のみならず、これと隣接する開口平面部分をも包含する。
そしてまず、口部Gの左右スペースHには、指貫挿部11の指貫挿穴25、切欠部Cの左右エリアD、開口Bの対応エリア等を介して、両指先Aがそれぞれ左右に挿入される。そこで、開口Bをベースとして形成された口部Gは、挿入された左右の指先Aと前後の翼板10にて、左右前後のサイズが形状規制される。
そして、このように形状規制された口部Gに対し、より大径の収容袋12が、貫挿して折り返し反転されるので、収容袋12の口部付近23は、口部G内に沿うと共に、各コーナー部分に湾曲が付加形成されつつ、大きな多数の重なり皺を伴っている。そこで、収容袋12の口部付近23は、各コーナーの湾曲と重なり皺とに基づき、多くの場合略円環状をなす。
更に、このような収容袋12の口部付近23は、肛門の開閉形状そして口部Gのサイズ変更に伴い、サイズ可変である。
すなわち、図2の(1)図の閉鎖状態では、指貫挿部11の左右ガイド突起26が左右から当接し、指貫挿部11を経由した後の両指先Aは、切欠部Cの左右エリアDそして口部Gの左右スペースHを介し、左右当接する程度まで接近する(図5の(2)図,図6の(1)図,図7の(2)図に対応)。
この場合、収容袋12の口部付近23は、略閉鎖状態の最小サイズとなる。つまり、略円環状と言うよりは、閉じた肛門に対応すべく縦の直線状に近い溝状をなす。
これに対し、図1,図2の(2)図の拡開状態では、口部Gの左右スペースHの両指先Aが左右に拡開されており、図示例では、切欠部Cの台形エリアE,中央エリアF,前後翼板10の先端部22等により、例えば略6角形や10角形等の多角形の口部Gが形成される(図5の(3)図,図6の(2)図,(3)図に対応)。
この場合、収容袋12の口部付近23は、その時の肛門形状に見合った略円環状をなすが、この略円環状は、肛門の開閉程度そして口部Gのサイズ変化に伴い、各種サイズで可能である。
さて、このような収容袋12の口部付近23は、例えば両面テープを用いて、指貫挿部11,ベース板9,翼板10に対し、止着される。
すなわち、指貫挿部11の左右ガイド突起26の両左右対向面(左右のガイド突起26の中央寄りのものの両対向縦面)と、左右のベース板9のそれぞれ中央部14上面と、前後の翼板10の対向する先端部22の端縁(前述したクッション片付近)とに対し、例えば計6箇所において、収容袋12の口部付近23の外表面は、両面テープ等を用いて貼り付け止着されている。
収容袋12の口部付近23は、このように6箇所で止着されているので、口部Gの左右スペースHに挿入されて突出した指先Aを包囲,カバーすると共に、それ以上は上方に突出しないように規制する。更に、収容袋12の口部付近23は、このように6箇所で止着されているので、安定的に略円環状を形成可能となっている。
収容袋12の底部29は、このような口部付近23を介し、対象物を流下,収容する。なお図3に示したように、収容袋12の口部付近23から底部29にかけては、腰体32が添設されており、腰体32は、添設部分のフレキシブル度を低下させて、対象物の流下を促進させる。
このような腰体32としては、例えば、収容袋12の樹脂製フィルム材等よりは硬質の腰のあるテープ等が用いられ、口部付近23下付近から底部29にかけて、収容袋12の外表面に貼り付けられる。そして腰体32は、特に対象物が軟質の場合において、口部付近23から底部29に向けて、対象物が詰まることなく円滑,スムーズに流下させるべく機能する。
収容袋12は、このようになっている。
《作用等について》
本発明の排泄処理具8は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のように使用される。
(1)使用に際しては、まず、左手の掌上に、紐31を手元側にして排泄処理具8を載せてから、右手の人差指の指先Aと中指の指先Aとを、左右の指貫挿部11を介し、口部Gの左右スペースHへと、下から挿入する(右利きの場合であり、左利きの場合は左右の手は逆となる)。
そして、図4の(1)図に示したように、口部Gを上に向けた排泄処理具8を、2本の指先Aで挟持して保持しつつ、人体の左右横側つまり屈んだ腰の側方から手を差し伸べ、お尻の左右の臀部ふくらみに沿って摺接移動させて、肛門付近へと導く。
その際、排泄処理具8は、その前後方向(長手方向)を人体の左右に向け、その左右方向(短手方向)を人体の前後に向けられている。
(2)このようにして排泄処理具8は、肛門下に真下からあてがわれる。すなわち、図4の(2)図,(3)図に示したように、排泄処理具8は、そのベース板9の前後端部13が、人体の左右に向けられて、臀部ふくらみに沿わされると共に、その口部Gの左右スペースHが、人体の前後に向けられて、臀部間の谷間に沿わされる。
排泄処理具8は、このような向きとされ、2本の指先Aは、排泄処理具8を挟持,保持すると共に、真下から肛門の前後にあてがわれている。そして、事後の両指先Aの接近,離反移動に伴い、口部Gが開閉可能となっている。
(なお以下の説明において、排泄処理具8(指先Aも含む)について左右とは、人体にとっては前後、排泄処理具8(指先Aも含む)について前後とは、人体にとっては左右の位置関係となる。)
(3)そして、図4の(2)図,(3)図に示したように、排泄処理具8は、肛門下に正確にあてがわれ、位置決めされる。
すなわち、口部Gの左右スペースHに真下から差し込まれて挿入された両指先Aは、収容袋12の口部付近23を介して、肛門の位置を真下から的確に把握,特定することができる。両指先Aは、収容袋12の口部付近23を介して、肛門の位置を探って位置確認し、位置合わせてして、押し当てられる。
このようにして、両指先Aと、指先Aで得られる肛門との双方の直接的感触,触感に基づき、排泄処理具8の口部Gの中心、そして収容袋12の口部付近23の中心と、肛門の中心とが、狂いなく,ずれなく,隙間なく,正確に一致せしめられ、適正に位置決めされる。もって対象物は、所期のとおり口部付近23を介し、収容袋12内に流下,回収される。
(4)なお、このようにして肛門下にあてがわれた排泄処理具8において、挿入された2本の指先Aは、当初は、図2の(1)図等に示したように、ほぼ当接する程度まで左右から接近せしめられて閉じられており、収容袋12の口部付近23は、閉鎖状態となっている。
又、空いている方の手で、すぼまっている肛門を押し拡げ気味としておくと、前述した排泄処理具8側の手の指先Aによる肛門の位置確認,位置特定,位置決め等が、より容易化すると共に、上述した両指先Aの当接,接近も、一段と容易化する。そして更に、このように拡げられた肛門の内側まで、排泄処理具8の収容袋12の口部付近23、そして両指先Aを押し当てるようにすると、前述した位置決め等が一段と確実化される。
このようにして、排泄処理具8と肛門とが正確に位置決めされると、すぼめられている肛門と両指先Aとに、共に締まり感が感取されるようになる。
(5)それから排泄が行われ、適宜開閉する肛門からの対象物が、排泄処理具8の収容袋12の口部付近23を経由して、収容袋12の底部29へと流下,収容される。
そして、このような排泄処理具8による対象物の収容は、収容袋12の口部付近23を介して、肛門下付近に真下から押し当てられた2本の指先Aを、肛門の開閉にゆだねるだけで、容易かつ確実に実施される。
肛門は、排泄に伴い各種大きさの径に開口広さを変化しつつ開閉するが、これを確実にフォローすることができる。
(6)すなわち、この排泄処理具8では、開口Bをベースに形成される口部Gは、肛門付近に押し当てられた左右の両指先Aと前後の翼板10にて、サイズ可変に形状規制されるようになっている。そこで、収容袋12の口部付近23が、肛門形状にぴったりと見合った略円環状をなすことが可能となる。
対象物の排泄に伴い肛門が開閉すると、肛門の開閉にゆだねられた両指先Aが、左右に対称的に接近,離反すべく従動移動,開閉し、これに伴い、前後左右に対称的に接近,離反する両指貫挿部11,両ベース板9,両翼板10等を介し、口部Gが肛門に従動一致しつつ、サイズ可変に開閉形成される。つまり、ベース板9間にて形成された開口Bが、両指先Aの内側間と両翼板10の先端部22間にて、前後左右を規制されることにより、口部Gがサイズ可変に形成される。
そこで、収容袋12の口部付近23は、図1や図2の(2)図に示したように、開閉する肛門形状に対応した大小各種の略円環状の拡開状態や、図2の(1)図に示したように、閉鎖された肛門形状に対応した閉鎖状態に、安定的かつ確実に追従形成される。
収容袋12の口部付近23は、ずれや隙間なく、肛門の順次変化する径,開口広さでの開閉に従動し、肛門が開いた分の径で一致して重なるように開閉される。もって対象物は、所期のとおり口部付近23を介し、収容袋12内に流下,回収される。
(7)なお、このような収容袋12の口部付近23の開閉動作は、更に、前述した左右のベース板9間の重なりや、ベース板9に形成された屈曲18の存在や、舌片19の存在、収容袋12の口部付近23の両面テープ等による止着等によって、更に一段と安定的に確保,担保,助長される。更に、開閉の中心となる指先Aが、排泄処理具8の中心そしてベース板9の中央部に位置していることも、動作の安定化の要因となる。
又、このような収容袋12の口部付近23の開閉は、湾曲を伴って実施され、この面からも、開閉する肛門形状に見合った略円環状を形成可能となっている。
すなわち口部Gは、ベース板9間の開口Bや翼板10にて形成されるが、このベース板9や翼板10は、湾曲動を伴いつつ、前後動や左右動をして接近,離反する。つまり、ベース板9は、図2の(1)図に示した閉鎖状態、つまり長手方向に長い状態と、図1や図2の(2)図に示した拡開状態、つまり長手方向がより短く接近して、全体的に立ち気味となる略円錐台状・逆すり鉢状の状態との間で、全体的に変形し、翼板10もこれに従動して変形する。
これにより、収容袋12の口部付近23は、開閉するものの、同一平面上・同一高さレベルを保持しつつ開閉し、同様に同一平面上・同一高さレベルで開閉する肛門に対し、ずれや隙間を生じることなく確実にマッチするようになる。つまりこの面からも、肛門形状に見合った略円環状が形成されるようになる。
(8)又、両指先Aを、収容袋12の口部付近23を介し、肛門付近に真下から押17当て続けることにより、両指貫挿部11,両ベース板9を介し、両翼板10の先端部22の端縁も、収容袋12の口部付近23を介し、肛門付近に真下から押し当て続けられる。
そして、このような前後左右からの押し当てにより、この面からも、肛門形状に見合った略円環状の収容袋12の口部付近23と肛門との間に、ずれや隙間が生じることが防止される。
更に、このような押し当てにより、肛門の上下動にも容易に対応可能である。すなわち、対象物が硬質の場合、肛門が上下動することが多々あるが、その際にも、上述した押し当てにより、この面からも、収容袋12の口部付近23と肛門との間に、ずれや隙間が生じることが、確実に防止される。
(9)このようにして排泄が終了すると、肛門が閉じられ、肛門に押し当てられていた左右の両指先Aも、図2の(1)図等に示したように、腹部間がほぼ当接する程度まで接近して閉じられる。
そして、両指先A間を強めに閉じることにより、肛門付近に付着,残存した対象物が収容袋12へと掴み取り掴み入れられると共に、収容袋12の口部付近23も閉鎖状態となる。
つまり、左右の両指先Aは、それぞれ指貫挿部11の指貫挿穴25を経由した後において、相互間には収容袋12の口部付近23のみしか介在しないので、相互間にはハードな介在物が存しないので、密に接近して閉じることができ、もって上記した掴み機能や閉鎖機能を確実に発揮することができる。
それから、図4の(3)図に示したように、収容袋12の上端部28が、それまでの折り返し反転被せ状態から、本来の垂直に伸びた延伸状態に戻される。
そして、紐31を引張り操作することにより、収容袋12の開口していた端縁27が閉じられると共に、図4の(5)図に示したように、紐31の延長部を利用して、収容袋12の口部付近23が、外側から縛結閉鎖される。
(10)このようにして、対象物が封入,収容された収容袋12は、排泄処理具8から取外されて(必要に応じ両面テープ等が剥がされて)、図4の(6)図に示したように、別途準備されていた外袋J内に収納された後、外袋Jの余分なエアー抜きが実施される。外袋Jとしては、通気性がなく臭い遮断性に優れた材質のもの、例えばアルミ箔製のものが使用される。
そして、対象物が収容された収容袋12を収納した外袋Jは、図4の(7)図に示したように、シール等を利用して密封される。そして、廃棄処理される。
なお図示例では、対象物が収容された収容袋12は、排泄処理具8から分離され取外されていたが、これによらず、全体を使い捨て使用するようにしてもよい。つまり、対象物入りの収容袋12付の排泄処理具8ごと、全体的に外袋Jに収納,密封して廃棄処理するようにしてもよい。
本発明の排泄処理具8は、以上説明したように使用される。
本発明に係る排泄処理具について、発明を実施するための最良の形態の説明に供し、拡開,使用状態の下面図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、(1)図は、閉鎖,使用状態の平面図、(2)図は、拡開,使用状態の平面図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、その使用状態の要部を切欠いた側面図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、使用ステップを示し、(1)図は、使用状態の側面図、(2)図は、同背面図、(3)図は、(2)図の要部拡大図である。(4)図,(5)図,(6)図,(7)図は、使用後の事後ステップを順次示した、正面概略図である。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、ベース板の平面図であり、(1)図は、枢着前の状態を、(2)図は、枢着されると共に開口サイズ小の状態を、(3)図は、開口サイズ大の状態を示す。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、ベース板上に翼板を取付けた平面図であり、(1)図は、口部サイズ小の状態を、(2)図は、口部サイズ大の状態を示す。(3)図は、ベース板に舌片を形成した例を示す。 同発明を実施するための最良の形態の説明に供し、ベース板下に付設された指貫挿部等を示し、(1)図は、ベース板間が枢着前の状態の下面図、(2)図は、ベース板間が枢着された状態の下面図であり、閉鎖状態を示し、(3)図は側面図である。 この種従来例の斜視図である。
符号の説明
1 排泄処理具(従来例)
2 左右枠
3 前後枠
4 スポンジ
5 貫通円穴
6 収容袋(従来例)
7 口部(従来例)
8 排泄処理具(本発明)
9 ベース板
10 翼板
11 指貫挿部
12 収容袋(本発明)
13 前後端部
14 中央部
15 ピン
15’ピン
16 前後ガイド突起
17 穴
18 屈曲
19 舌片
20 基端部
21 ガイド突片
22 先端部
23 口部付近
24 延出板部
25 指貫挿穴
26 左右ガイド突起
27 端縁
28 上端部
29 底部
30 紐通し
31 紐
32 腰体
A 指先
B 開口
C 切欠部
D 左右エリア
E 台形エリア
F 中央エリア
G 口部(本発明)
H 左右スペース
J 外袋

Claims (1)

  1. ベース板(9),翼板(10),収容袋(12)を備えたハンデイタイプの排泄処理具(8)であって、
    左右方向が人体にとっては前後方向として対応する該ベース板(9)は、前後に長い略長板状をなし、左右一対設けられており、それぞれ中央に切欠部(C)を備え、前後端部(13)がそれぞれ枢着点(15)により枢着され、前後端部(13)の枢着点(15)を支点とした左右の両該ベース板(9)の左右方向への変位に基づき、左右両者間において、開口(B)をサイズ可変に形成可能となっており、
    該翼板(10)は、前後一対設けられ、両該ベース板(9)上に取付けられ、先端部(22)と基端部(20)とからなり、該先端部(22)は幅狭の端縁中央部分を介して左右に分岐されており、該基端部(20)は、該先端部(22)の左右の分岐部分に連設され、その一端が左右一方の該ベース板(9)に、他端が他方の該ベース板(9)に枢着され、前後の各翼板(10)の先端部(22)は左右の該切欠部(C)を間にして前後から該開口(B)に臨みつつ対向位置して該開口(B)の前後を形状規制すると共に、前後の両該翼板(10)は、それぞれ両該ベース板(9)に摺接され前後動可能であって、両該ベース板(9)が、前後端部(13)の枢着点(15)を支点として左右方向に変位することと、これと連動して両該翼板(10)の両先端部(22)が前後に接近したり離反することにより、口部(G)をサイズ可変に形成可能であり、
    該収容袋(12)は、該口部(G)に貫挿され、端縁が解放された上端部が、反転して両該ベース板(9)及び両該翼板(10)上に被せられて装着され、その口部付近(23)が肛門に向かって下方から当接されて位置決め可能であり、底部(29)が肛門から排泄された対象物を口部付近(23)を経由して収容可能であり、
    該口部(G)の両左右スペース(H)は、両指先(A)がそれぞれ挿入可能となっており、該収容袋(12)の該口部付近(23)は、両該左右スペース(H)に挿入され突出した両該指先(A)を包囲し、両該指先(A)がそれ以上上方に突出しないよう両該指先(A)の突出を規制し、該包囲して規制することにより、両該指先(A)が肛門付近に押し当てられた際、両該ベース板(9)により両該翼板(10)が押えられ、その先端部(22)のそれぞれの端縁による肛門付近への押えが可能であり、
    両該指先(A)、及び両該翼板(10)の先端部(22)のそれぞれの端縁とにより、該収容袋(12)の該口部付近(23)が肛門付近に押えられることで、該口部付近(23) が肛門の開閉に従動して開閉可能になっており、
    該口部(G)は、少なくとも、挿入された左右の両該指先(A)と、両該翼板(10)の先端部(22)とで左右サイズ可変および前後サイズ可変であり、もって該収容袋(12)の口部付近(23)が肛門の形状に見合った略円環状をなすことが可能となっている排泄処理具において、
    指貫挿部(11)を備えており、該指貫挿部(11)は左右の両該ベース板(9)の切欠部(C)に臨むように両該ベース板(9)の下側にそれぞれ設けられ、該指先(A)を下方から上方へ貫挿可能であり、両該指先(A)を、該口部(G)付近の該収容袋(12)を介して肛門に直下から押し当て可能にガイドすると共に、該指貫挿部(11)は肛門の開閉に従動した両該指先(A)の左右方向への移動により、両該ベース板(9)を前後端部(13)の枢着点(15)を支点として左右変位させ、且つ該両翼板(10)を前後に変位させて、該口部(G)の左右サイズおよび前後サイズを可変とし、該収容袋(12)の該口部付近(23)を従動開閉させること、を特徴とする排泄処理具。
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