JP3878981B2 - 男性用体液処理用品およびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、ペニス格納部と吸収部とを備えた男性用体液処理用品およびその製造方法に関する。詳しくは、本発明は、ペニス格納部と、このペニス格納部の左右両側において少なくとも1つずつこのペニス格納部に連接された吸収部とを備え、所望の構成を有する男性用体液処理用品およびその製造方法に関する。上記の処理用品は特に尿の処理に有効である。
従来の吸収体物品、例えば、おむつ、大人用おむつ、女性用品、女性用失禁用品すべてに共通していることは、トップシートとバックシートとその間に吸収体を介在させるという基本構造にある。従って上記の吸収性物品においては、排出された体液、特に尿がトップシートを透過し、吸収体に受容・吸収される。
また、男性用体液処理用品としては、幼児用あるいは女性用の体液処理用品とは著しく異なる使用形態となるので、特有の構成が必要とされる。このような男性用体液処理用品として、例えば特許文献1に記載されたものがある。この公知の男性用パンツでは、前身頃に長穴Aを設けて、前身頃に左前身頃を重ね、開き口を残して周囲を縫い合わせて袋状にし、前身頃と重ね縫いした左前身頃に更に、右前身頃を重ね合わせて第2の開き口を残し周囲を縫い合わせて袋状にし、さらに前身頃と左右前身頃を縫い合わせて男性ケアポケットを形成する。
さらに他の先行技術として、特許文献2に、尿吸収のために吸水性かつ水溶性の強い素材のみで平面性のパッドを構成したものが開示されている。このパッドを折りたたんで携帯し、尿失禁の予想される事態となったときに適当な取り付け用具を用いてパンツやブリーフに着装する構成となっている。
更に特許文献3には、カンガルーのように吸収体を格納する前袋をもっていて、そこから吸収体を着脱できるような男性用尿処理用品が開示されている。
特開平11−172502号公報 特開2003−41404号公報 特開2004−65857号公報
解決しようとする問題点は、従来の男性用体液処理用品では、吸収スピードや吸収能力が十分でなく、したがって軽失禁状態の排出には辛うじて対応できても、乳児による通常の排泄や大人の重度失禁の排泄には対応することができない、ということである。さらに従来の男性用体液処理用品では、体液の受容・移送・吸収が同一の吸収体の存在サイトで行われるため、吸収体全体が尿を含んだ状態で体表面に接してしまうことが避けられない、という大きな問題があった。これにより男性用体液処理用品内では湿度、温度が上がり、極めて不快な環境を現出することになる。
本発明の目的は、従来の同種商品では不十分であった吸収スピードや吸収能力を大幅に向上させ、軽失禁時のような少量の体液排泄はもちろん、重度失禁の体液排泄にも十分に対応でき、しかも長時間着用しつづけてもむれやカブレを生じることの少ない男性用体液処理用品を提供することである。
本発明は、尿を受容する体液受容機能、受容した体液を吸収部までガイド・移送するガイド機能、そして尿をトラップして吸収する機能の3つの機能を有する体液処理用品であって、その中でも特に男性用に特化したものである。
すなわち本発明の男性用体液処理用品は、
着用者の体に装着された状態でその着用者のペニスを収容する機能と前記着用者から排出された体液を収容する機能を有するペニス格納部と、このペニス格納部の左右両側において少なくとも1つずつ前記ペニス格納部に連接された吸収部とを備え、
前記ペニス格納部および前記吸収部が連通し、前記体液の相互の移動を可能にし、且つ、前記ペニス格納部および前記吸収部は一体のものとして前記体液が外部に漏れ出さないように構成されていること、ただし、前記ペニス格納部が開口を有し、その開口は前記ペニスを挿入するためのペニス挿入口として機能すること、及び
前記吸収部が前記ペニス格納部から流入する前記体液を吸収する吸収体をその内部に収容していること
を特徴とする。
上記の発明の好ましい態様を以下に示す。
前記着用者の体に装着された状態で、前記吸収部の下端が、前記ペニス格納部の下端よりも下方に位置している。
前記ペニス格納部の内部に設けられた体液ガイド層が前記吸収部の吸収体に接する位置に達する。
前記ペニス格納部および前記吸収部は、液体不透過性の内側シートおよび外側シートによって液密な袋体として一体に構成され、前記ペニス挿入口は前記内側シート間に形成されたスリット状開口であり、この開口の両側にシール機構としての入口補強材が配置されている。
前記ペニス格納部からの前記体液のリークに備えるリーク液捕集袋が前記ペニス挿入口の側に設けられている。
前記リーク液捕集袋を前記ペニスの基部に固定するためのシール機構としての外側シール材が前記リーク液捕集袋に設けられ、前記入口補強材とともに2重のシール構造を形成するように構成されている。
前記リーク液捕集袋は、その内部に陰嚢部を収容し得る大きさを有している。
前記リーク液捕集袋の内部に吸収体が設けられている。
前記入口補強材および外側シール材が弾性体である。
さらに本発明の男性用体液処理用品の製造方法は、
液体不透過性の第1シート状材料と、前記第1シート状材料よりも幅狭の第2シート状材料とを重ね合わせ、次いで貼り合せる工程、
長方形のシート状吸収体をその短辺に平行な第一折り曲げ線に沿って折り曲げ、次いでその短辺に平行な第二折り曲げ線に沿って反対方向に折り曲げて、断面がZ字状の第一パーツを形成する工程、
長方形のシート状吸収体をその短辺に平行な第一折り曲げ線に沿って折り曲げ、次いでその短辺に平行な第二折り曲げ線に沿って反対方向に折り曲げて、断面がZ字状の第二パーツを形成する工程、
前記第一パーツおよび第二パーツを、それぞれ、前記第2シート状材料の左側縁部および右側縁部に、各側縁のうち外側の側縁同士を合せて、間隔を置いて配置する工程、
前記第1シート状材料の両縁部を折りたたんで、それぞれ前記各パーツの側面および上面を覆う工程、
折りたたまれた前記第1シート状材料の折りたたみ線に直交する方向に所望の幅ごとに裁断して、前記第1シート状材料、前記第2シート状材料および前記パーツからなる複数のユニットを形成する工程、
前記各ユニットの側縁が液体不透過性シートの1辺に平行になるように、かつ、前記第2シート状材料が露出するように、前記各ユニットを前記液体不透過性シート上に配置して接合する工程、
前記液体不透過性シートの左右両端の余剰部分を折り曲げて、前記ユニットの、左右のシート状吸収体を格納する部分を覆う工程、
前記覆われたユニットの側縁に平行な線に沿って前記液体不透過性シートの余剰部分を切断して複数のユニットを形成する工程、
前記ユニットを、前記左右のシート状吸収体の間の中心線(L1)に沿って前記左右のパーツが互いに重なり合うように折りたたみ、ついで矩形を成す前記第2シート状材料の内側のそばと外側のそばを結ぶ線を中心線(L2)とし、前記各パーツがこの中心線(L2)から相互に離れた状態に位置するように前記各ユニットを反対方向に折り返し、前記第2シート状材料同士が向かい合い、ペニスを収容する機能と体液を収容する機能を有するペニス格納部を形成する工程;前記ペニス格納部の入口側はペニス挿入口として機能すること、
前記ペニス格納部の両側に、間隔を置いて、両側面を液体不透過性シートで覆った弾性シートを入口補強材として配置し、前記液体不透過性シートと、前記ペニス格納部の左上側縁部と右上側縁部、左側吸収部の縦方向対角線の中央寄りの部分および右側吸収部の縦方向対角線の中央寄りの部分とを接合する工程、および
上記入口補強材と液体不透過性シートのうち余剰部分を切断・除去する工程
からなることを特徴とする。
上記の発明の好ましい態様を以下に記述する。
不織布フィルムの一端に液体不透過性シート状材料を積層し、貼り付ける工程、
液体透過性シート状材料の上に微細繊維を帯状に積層し、前記微細繊維の帯が内側に配されるように、前記帯の長手方向に沿った折りたたみ線で前記液体透過性シート状材料を折りたたむ工程、
前記折りたたんだ液体透過性シート状材料を、前記液体不透過性シート状材料の上に積層し、貼り付ける工程、
前記不織布フィルムの他端の余剰部分を所望の形状に切断する工程、
前記切断された不織布フィルムを前記折りたたんだ液体透過性シート状材料の上に折り返して接合する工程、
前記所望の形状に切断された不織布フィルムの所望の位置にフック材を取り付けて簡便な接合を可能にするリーク液捕集袋を形成する工程、および
前記捕集袋を、上記方法の余剰部分を切断・除去する工程で得られた男性用体液処理用品の入口補強材側の面上に貼り付ける工程から構成される。
本発明の男性用体液処理用品は、尿排出口のみに密着して吸収される構造のため、液が排出口以外の部位には全く接触しないので体表面を濡らすことがなく、体表面がむれたり、体表面の温度上昇が起こったりすることがない。このため、いわゆるオムツかぶれのような障害を生じることがない。また、排泄された体液は、密閉状態で、しかもSAP粒子に吸収・保持されているため、臭気の発生も効果的に防止できるという顕著な効果が得られる。
図1は、本発明の体液処理物品の一例を模式的に示す平面図、図2は図1のII−II’における断面図である。
図1および図2に示す男性用体液処理用品は、直立した着用者の所定の位置に装着された状態を正面から見たものとして、略逆V字型の平面形状を有し、中央部の体液受容部1と、その両側に位置する2つの吸収部2および3から構成されていて、装着状態で人体に対面する側に配置される液体不透過性の内側シート11と、その外側に位置する液体不透過性の外側シート12を備えている。また内側シート11および外側シート12は、各々の周縁で、液体が外部に漏れないような適宜の手段、例えばヒートシールで相互に結合されて、液密な袋体を構成している。
この袋体の内部は、ペニス格納部1が2つの吸収部2および3とそれぞれ連通し、このペニス格納部1には、ペニス格納部1から吸収部2および3の内部に達するように、体液ガイド層4が設けられ、また吸収部2および3の各々の内部には、高吸水性樹脂を含有する吸収層5が収容されている。
一方、ペニス格納部1は、着用者に装着された状態でペニスを収容する機能を有し、このペニス格納部1には、内側シート11を貫通して、この例では細長い長方形のペニス挿入口7が形成されている。さらにこのペニス挿入口7の両側に、その形状を適度な弾性を伴って保持するための入口補強材8が、内側シート11の表面に固定された状態で取り付けられている。また、ペニス格納部1は、着用者から排出された体液を収容する機能も有する。
入口補強材8を構成する素材としては、適度な弾性と柔軟性を有するものが選択される。例えば、比較的硬度の低い合成ゴムシート、弾性チューブ、発泡体(例えば、PU、PP、PP/EVA製)、嵩高でレジリエンスの高い不織布が挙げられる。上記のような弾力性を有する部材(弾性シート)は、その反発弾性により、ペニスとの密着を容易にすることができる。
図3は、図1および図2に示した男性用体液処理用品Aを男性着用者の所定の位置に取り付けた使用状態を示している。男性用体液処理用品Aは、その内側シート11が着用者の側に向き、かつ略逆V字型の頂点が真上を向く配置でペニス格納部1内に、そのペニス挿入口7からペニスPのほぼ全体が収容された状態に配置される。ペニスPは図3に示した状態に限らず、横向きの位置、上あるいは下向きの位置になっても支障はない。ペニスPに対する男性用体液処理用品Aの係合は、ペニス挿入口7の両側に設けられた一対の入口補強材8の弾性的復元性によって確実に維持される。この係合の形態については、後に詳しく考察する。
通常の生活環境では、着用者はその上にパンツを履くことになるが、パンツがトランクス型であっても、あるいは図3のようなブリーフ型であっても、その股部が男性用体液処理用品Aを下方から支える状態となるので、他の補助的な保持手段を用いなくても、通常の生活で男性用体液処理用品Aが所定の位置から不用意に移動するおそれはない。とくに、本実施態様のように、全体が略逆V字型である場合には、その下側の谷部にパンツの股部が入り込むので、この保持がさらに確実に行われるという利点がある。
この状態でペニスPから体液が放出されると、この体液は、まずペニス格納部1内に流入し、ついでそこに存在する体液ガイド層4に導かれて、ペニス格納部1の両側に位置する吸収部2および3内に移行し、その内部に収容されている吸収層5に吸収される。したがって、着用者は股下部において不快感を感じることがない。
ここで、本発明の男性用体液処理用品の各部を構成する素材について検討する。
<内側シート、外側シート>
内側シート11、外側シート12の材質としては、多くの吸収体製品においてバックシートとして一般に用いられているものを適用することができる。具体的には、例えば、PE、PP、PET、EVA等の樹脂のフィルム、および前記樹脂の発泡シート等の液不透過性材料を用いることができる。また、前記樹脂フィルムを用いる場合には、感触や外観を向上させるために、フィルムと不織布とを積層した複層シートを用いることもできる。不織布としては、比較的低目付のSB、SMS、サーマルボンド不織布等が好適に用いられる。また、フィルムとしていわゆる”通気性フィルム”を用いることも好ましい。
<吸収層>
また吸収層5の材質としては、体液を吸収し得るものであれば特に限定されず、例えば、粉体状吸収体を用いることもできるが、形態安定性、脱落の可能性等を考慮すると、シート状吸収体が好ましい。
中でも、SAP(Super Absorbent Polymer)粒子を主成分とする極薄の高吸水性シート状吸収体であって、SAP粒子を40重量%以上、好ましくは60〜95重量%含有する高吸水性シートが好ましい。このような高吸水性シートは、その高いSAP粒子の含有量のために、極めて薄いものでも、十分な吸収能力を有する。高吸水性シートの厚さとして、1.5mm以下が好ましく、1mm以下がさらに好ましい。
本発明において、高吸水性シートは、その構成要素の材質、あるいは製造方法に特に限定されない。例えば、粉砕した木材パルプとSAP粒子とを混合し、結合剤を添加してシート状に成形して得られた高吸水性シートは、好適なものの一つである。このような高吸水性シートは、例えば、米国レオニヤ(Rayonier)社製のノバシン(NOVATHIN)(R)、王子キノクロス社製のB−SAP(R)等として市場から入手可能である。
その他に、SAP粒子とミクロフィブリル化セルロース(MFC)とを、水−エタノール混合溶媒に分散させた分散スラリーを不織布等の体液透過性シートの上にコーティングする方法で得られた高吸水性シートも挙げられる。この方法で得られた高吸水性シートとしては、例えば、(株)日本吸収体技術研究所製のメガシン(MegaThin)(R)がよく知られている。
さらに他の高吸水性シートとして、起毛状不織布にSAP粒子を大量に担持させ、ホットメルトバインダー、エマルジョンバインダ一、水溶性繊維等で固定する方法で得られたもの、SAP粒子をPET繊維と混合してウェブ状に成形する方法で得られたもの、SAP粒子を上下テッシュでサンドイッチ状にしたSAPシート等も挙げられる。
吸収層5は、上記のような高吸水性シートの1層だけで構成することもできるが、2層もしくはそれ以上の多層であってもよい。
<体液ガイド層>
体液ガイド層4として好ましい条件は下記のとおりである。
(i)体液の通路となる多数のチャネル状空隙と厚みを持つこと。
(ii)体液に対して表面濡れ性、浸透拡散性を持つためには、親水性である必要があり、表面を親水化処理したフィルム、プラスチックネット、デニールの太いPP、PE、PET等の疎水性不織布が適している。
(iii)加圧抵抗性を持つこと。すなわち加圧下でもつぶれない形状保持性を持つことが望ましい。加圧下の厚みで表現すると10g/cmの荷重をかけたとき、少なくとも0.3mm以上、好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1.0mm以上の厚みを維持することが望ましい。1層で不十分の場合は2層積層して厚みを維持してもよい。
上記のような条件を満たす体液ガイド層として使用できる素材の例を列挙すると下記の通りである。
(a)熱成形性を持つフィルムに流路となる溝状構造を賦与したもの。
(b)凹凸を持つように加工したPE、PP、PETの熱可塑性フィルム。
(c)液分配効果のある凹凸開口フィルムや凹凸成形プラスチックネット。
(d)圧縮抵抗性(いわゆるレジリエンス)の高い積層不織布(たとえば本発明者らが特許文献3(特開2003−103740号明細書)、および特許文献4(特開2003−103677号明細書)において開示した、表面が平滑なペーパー層または不織布層と表面が嵩高で凹凸のある繊度の太い繊維ウェブとを積層一体化した不織布)。
体液ガイド層4として、上記(c)のような疎水性の開口フィルムを用いる場合には、その開口フィルムの下層に比較的目付の低い親水性不織布状物を組み合わせて用いることが望ましい。これによってフィルムの滑りによるズレが防止され、形状安定化に寄与するとともに、湿潤・浸透・拡散状態が大幅に改善される。
体液ガイド層4に組合せて用いられる親水性不織布状物は、たとえば下記のようなものである。
(1)レーヨン、コットン、木材パルプ等を含有させたティッシュ、親水性不織布。
(2)PP、PE、PETのスパンボンド不織布、PPのサーマルボンド不織布。
(3)PE/PETのスルーエア不織布等の合繊不織布を界面活性剤等で表面処理することにより親水化処理を施した不織布。
なお開口フィルムを不織布状物と積層する場合には、単に重ね合わせただけでもよいが、ホットメルトや熱ラミネートにより複合一体化してもよい。
<体液処理用品の形状>
図4(A)〜(C)は、本発明の男性用体液処理用品のそれぞれ異なる変形例を示している。なお、これらの図において、簡略化のために、ペニス格納部に設けられるペニス挿入口および入口補強材は省かれている。図4(A)の例では、2つの吸収部2と3の内側端が、ペニス格納部1の一部に食い込むように構成されている。また図4(B)の例では、2つの吸収部2と3の交差する角度が、図4(A)の例と比較してやや大きくなるように設定されている。さらに図4(C)の例では、ペニス格納部1の下方に連なるように、第3の吸収部21が追加されている。
さらに図5(A)〜(G)は、本発明の男性用体液処理用品のさらに他の変形例を示している。すなわち図5(A)および(B)は、ペニス格納部1をその中央部で折り曲げて立体的に構成した例を示す。また図5(C)、(D)および(E)では、吸収部2、3の一部を図示のように折り曲げている。図5(C)および(D)の例では折返し部22を、図5(E)ではタック部23を形成した例を示している。
さらに図5(F)および(G)は、左側吸収部および右側吸収部としてそれぞれ2個ずつの吸収部を有する例を示す。すなわち図5(F)の例では、同じ大きさの吸収部2−1および2−2が図の左側に、また同様の吸収部3−1および3−2が右側に配置されている。また図5(G)は、図5(F)に示したものと同程度の大きさの吸収部2−1および3−1がそれぞれ左右に、これよりも小さい吸収部2−3および3−3がそれぞれ左右に、配置された例を示している。
このような構成の男性用体液処理用品によれば、ペニス格納部1に放出された体液は、その両側に位置するそれぞれ2つの吸収部に同時に吸収されるので、短時間に大量の体液が供給された場合にも急速に吸収され、溢れ出るような事態は生じない。また少量ずつが多数回にわたって供給され、その結果として供給量が多くなった場合にも対応できる。
図1〜図5に示した例においては、本発明の男性用体液処理用品は、直立姿勢の着用者に装着した状態で、吸収部(2、3等)がペニス格納部1よりも下方に位置し、重力が効果的に働いて液がスムーズに移動できるように、全体が略逆V字型に構成されており、このような形状のものが、上記のようないくつかの利点を有する点で好ましい形態である。しかし、体液の移動に重力を利用する必要がない場合、あるいは着用者が横臥の姿勢で使用するなど、体液の移動に重力を利用できない場合などには、各吸収部をペニス格納部1の側方に設けた場合でも同等の機能が得られる。
図6(A)は、ペニス格納部1の両側方に、ほぼ長方形の平面形状を有する吸収部2および3を設けた例を示している。また図6(B)は、図6(A)の構成において、吸収部2および3をペニス格納部1よりも下方に延びるように形成した例を示し、図6(C)は、ペニス格納部1の下方に延びる第3の吸収部21を設けた例を示している。
<入口補強材及びペニス挿入口部の形状>
前述の構成の男性用体液処理用品において、ペニス格納部1に設けられた入口補強材8は、図1に示したようにペニス挿入口7の両側に沿って配置された一対の弾性シート状物である。ペニスPを所定の位置に確実に保持することを望む場合には、例えば図7に示すような入口補強材を設ける。
図7(A)は、図1に示した例よりも狭い間隔で平行に弾性シート31を配置することで、両者間にスリット状のペニス挿入口7を形成した例を示す。図7(B)は、図7(A)の2枚の弾性シート31の両端部を覆い、かつペニス挿入口7の両端を規制するように、適当な間隔で配置された別の2枚の弾性シート32を設けた例を示している。また図7(C)は、同様の弾性シート31を、幅方向の一部が互いに重なり合うように配置した例を示し、ペニス挿入口は、この重なり合った2枚の弾性シート31を押し広げることにより形成されるようになっている。さらに図7(D)は、適度な柔軟性と伸縮性を有する長方形の弾性シート33に、長楕円形の開口34を形成した例を示す。
図8(A)〜(C)は、ペニスPを両側方および下方から支えることができるように構成された入口補強材のそれぞれ異なる構成例を示す。図8(A)は、適度な柔軟性と伸縮性を有する細長い弾性シート84をその長さ方向の中央部で折り返してほぼV字型に構成した例、図8(B)は、図8(A)の構成において、弾性シート84のV字型の下端部を別の弾性シート85で覆った例、さらに図8(C)は、弾性シート86を略U字型に形成した例をそれぞれ示している。
さらに図9(A)〜(C)は、入口補強材を円筒状部材で構成した例を示し、図9(A)はやや長い円筒体87、図9(B)はそれよりも短い円筒体88、図9(C)は、略C字型の部材89の両端を弾性帯89aで連結したものを示す。
図10〜図13は、さらに異なる形態の入口補強材を示している。
まず図10は、適度な柔軟性と伸縮性を有する長方形の2枚の弾性シート91を、中央部にペニス挿入口7が形成されるように互いに平行に配置し、各弾性シート91を、ペニス挿入口7の両端の位置で相互に伸縮帯体92で連結した構成を示している。男性用体液処理用品の装着に当たっては、ペニス挿入口7の幅が広がるように各弾性シート91を変形させ、ペニス(図示せず)を挿入したのちに弾性シート91を解放する。これにより、伸縮帯体92が元の長さに収縮してペニス挿入口7の開口面積を縮小させるので、ここに挿通されたペニスをその周囲で確実に保持する。図10の例では、伸縮帯体92は、弾性シート91に、これと重なり合う部分のほぼ全体で結合されているが、図11に示すように、伸縮帯体92を弾性シート91に、ペニス挿入口7とは最も離れた端部のみで結合した場合には、図11の(解放状態)に示すように、弾性シート91の変形、すなわちペニス挿入口7の開口面積を大きくする操作が容易になる。
図12は、適度な柔軟性と伸縮性を有する長方形の2枚の弾性シート93に、そのペニス挿入口7側の縁部に沿って緊締紐94を取り付け、その両端部を弾性シート93の外に引き出してそこに固定具95を設けた構造を例示している。男性用体液処理用品の装着に際して、ペニス挿入口7内にペニス(図示せず)を挿通し、ついで緊締紐94を引き締めてから固定具95で緊締紐94の両端を固定することにより、図12の(閉鎖状態)に示すように、ペニス挿入口7の開口面積を適度に縮小してペニスを固定することができる。
また図13は、2枚の弾性シート96を、各々の一端部でクリップ96を用いて連結した構造を示している。この弾性クリップは96、常時先端が互いに拡がるようにされているので、弾性シート96は相互に接近した状態に保たれ、ペニス挿入口7の開口面積は小さいが、手指で弾性クリップ97を狭くすれば、図13(B)に示すように、ペニス挿入口7の開口面積を適度に縮小してペニスを固定することができる。
<カバーとの固定手段>
既に述べたように、本発明の男性用体液処理用品は、ペニスとの適度な係合により、他の保持手段を設けなくても、通常の生活状態であれば、所定の位置に安定に保持されるが、運動時等のように、身体の運動により大きい外力が作用するような使用状態が想定される場合には、男性用体液処理用品を着用者の身体あるいは下着等の衣類に連結することが望まれる場合もある。
図14〜図17は、男性用体液処理用品に設けられる固定手段を例示している。
図14(A)および(B)は、男性用体液処理用品本体100の、着用者の身体に対向する面の反対側の面、すなわち外側シート12の表面に、下着、例えば、パンツの内側と係着するペルクロファスナーの雄体のような係着体101を取り付けた、相互に異なる例を示している。
また図15(A)〜(C)は、男性用体液処理用品本体100の外側シート12の表面に、それぞれ異なる形状の連結用テープ102を取り付けた例を示している。すなわち図15(A)は、男性用体液処理用品本体100の、着用者の身体に対面するとは反対側の表面、すなわち外側シート12の表面に、下着、例えば、パンツの内側に結びつけるための、先が2つに分岐した連結用テープ102が取り付けられている。連結用テープは、図15(B)に示すように、1本のテープ103であってもよく、あるいは図15(C)に示すように離れた位置に設けられた2本のテープ104であってもよい。
さらに固定手段は、図16に示すように、男性用体液処理用品本体100の両端にループ状のテープ105を取り付けたものでもよい。また男性用体液処理用品本体100が、図6(A)に示すような長方形のものである場合には、図17(A)に示すように、その中央部に適当な間隔を置いた状態で2本のテープ106を取り付けた構成であってもよい。この場合には、図17(B)に示すように身体に着用した場合には吸収体100が両側に垂れ下がる状態となる。なお、このテープ106は、図16に示したようなループ状にして下着等に結びつけるように構成してもよい。
上述のような構成を有する本発明の男性用体液処理用品は、通常の使用形態において、着用者の様々な姿勢、ならびに姿勢の変化に対応して、十分な尿処理能力を維持することが可能であるが、さらに高度な確実性を望む場合には、補助的な漏れ防止手段を設けることができる。
図18(A)は、男性用体液処理用品の本体100に、着用者と対面する側において、上端のみが解放された前袋(リーク液捕集袋ともいう)110を設けた例を示している。この前袋110を設けた場合には、図18(B)および(C)に示すように、着用者の所定の位置に装着された状態で、ペニスPが挿入されたペニス挿入口7の下方に開口が配置されるので、不自然な姿勢での放尿等によって少量の体液がペニスを伝ってペニス挿入口7から本体100の外に漏出すような事態が生じても、この体液は前袋110に収容されるので、下着等を濡らすおそれはない。
図19(A)および(B)は、図18に示した例において、前袋(リーク液捕集袋ともいう)120として、本体100のペニス挿入口7の前方を覆うに足りる面積を有するものを設け、この前袋120に、着用者のペニスPを容易に挿通するための外側シール材71を設けたものを示している。装着状態においては、図(C)および(D)に示すように、着用者のペニスPは前袋120の外側シール材71を、さらに本体100のペニス挿入口7を貫通する。また、前袋120は着用者の陰嚢部Qと本体100との間に位置する。
さらに図20(A)および(B)は、図19の例において、前袋120として、外側シール材71を貫通して、図20(C),(D)に示すような状態で、着用者のペニスPおよび陰嚢部Qの両方を収容し得る容積を有するものを設けた例を示している。
また図21(A)は、異なる形態の前袋130を備えた本発明の男性用体液処理用品を、着用者に対面する側から見た平面図、(B)は(A)のIII−III’線における断面図、(C)は前袋130のみの縦断面図を示している。この例において、符号100で示す男性用体液処理用品の本体は、基本的には図1および図2に示したものと同等であるので、同一部分は同一の参照符号で示し、その詳細な説明は省略する。
図21(A)において、液体不透過性シートからなる前袋130は、図21(C)に示すように、本体100の内側シート11の表面にヒートシール等の手段で取り付けられた第1のシート131と、その外側に配置された第2のシート132を備え、この第2のシート132は、両側縁および下縁において、第1のシート131に結合されて袋体を構成している。また第2のシート132は、上端に向かうに従って幅狭になるようにカットされ、さらにその幅方向の中央部において、上端から下方に向けて延びる切欠き133が設けられ、これにより2つの細長いタブ132aが形成され、各タブ132aの先端部には、必要に応じて粘着シート134が取り付けられている。この切欠き133は、それを通してペニスを本体100のペニス挿入口7に挿通することを可能にするためのものである。
さらに第1のシート131および第2のシート132で構成された袋体130の内部には、第1のシート131に近い位置に開孔フィルム(以下、「LDU」と略記する)135が、また第2のシート132に近い位置に吸収体136が収容されている。
このような構成を有する男性用体液処理用品において、本体100内に正しく導かれなかった、あるいは不用意に本体100の外側に漏れ出た体液は、本体100と着用者との間に位置する袋体130内に流入し、LDU135に導かれたのち、吸収体136に吸収される。したがって、予想を超える量の体液が短時間に供給された場合、あるいは不完全な装着により不用意に体液が本体100の外側に漏れ場合にも、男性用体液処理用品の外部に流出するような不都合は生じない。
本発明の男性用体液処理用品は、成人男性は勿論、乳幼児にも使用可能である。本発明の男性用体液処理用品はこれ単体としても用いることができるが、カバー部と組合せてもよいし、使い捨ておむつの尿処理部として組合せて、尿便分離機能を持つおむつとして機能させることもできる。
以上に説明した本発明の男性用体液処理用品を製造する方法の一例を図に従って説明する。
製造工程の第1の部分
図22(A)は、長方形の液体透過性シート(以下、TCFと記す。)201に、これよりも幅の狭いLDU202を重ね合わせたものを示す。一方、図22(B)は、シート状基材に、ほぼ平行な帯状に複数の吸収層を設けたシート状吸収体を、ほぼZ字状およびほぼ逆Z字状に折りたたんで構成した2つのパーツ203aおよび203bを示している。このような折りたたみ構造は、ほぼ長方形のシート状吸収体の両側縁を相互に重なり合うように折りたたんだ後、この折りたたみ部分を中心線にそって切り離すことで容易に構成することが可能である。このパーツ203aおよび203bは、図22(C)に示すように、LDU202の両縁に沿って配置され、必要であればその位置に接着剤等で接合される。次に、図22(D)に示すように、TCF201のうち、LDU202の両側に延出した部分がそれぞれパーツ203aおよび203bの外側面および上面を覆うように折りたたまれる。
製造工程の第2の部分
ついで、図23において、TCF201およびLDU202と、パーツ203aおよび203bは、パーツ203aおよび203bを横切る方向に沿って、所望の幅で裁断される。裁断された3つのパーツ204A、204B、204Cを図23(A)に示す。各パーツ204A、204Bおよび204Cは、図23(B)に示すように、適当な大きさの液体不透過性シート205上に、所望の間隔を置いて相互に平行になるように配置され、ついでシート205が、各パーツ204A、204B、204Cの両端から外側に延びる部分で折り返され(図23(C))、このシート205が、各部分204A、204B、204Cの間に位置する部分で裁断されて、3つのユニット206A、206B、206Cに分割される。さらに、各ユニット206A、206B、206Cは、シート205の折返し部分で向かい合った縁部のシール部207のみで相互にシールされる。これらのユニット206A、206B、206Cは、それぞれが1つの男性用体液処理用品を構成するので、以下には、ユニット206Aについてのみ説明する。
製造工程の第3の部分
図24(A)に、上記の工程を経て構成されたユニット206Aをやや拡大して示す。このユニット206Aは、その長辺の約1/4だけ二重になるように左右両縁部が折りたたまれ、外側シートとなるTCF201と、この二重部分の内部に配置された吸収層203aおよび203bとから構成される。
このユニット206Aは、図24(B)に示すように、その長辺の一部、すなわちTCF201上にLDU202が存在する部分の中央部の折曲線(L1)で、吸収層203aおよび203bが相互に接するように谷折りに折り曲げられ、折曲線(L1)から折曲部先端までの範囲のみにおいて、互いに向かい合った部分でシート205がシールされてシール部208を形成し、これを広げて図24(C)に示した状態のパーツ207となる。
このさい、折り曲げて2つ折りしたシール部208を形成するかわりに、広げたままでペニス格納部を形成することもできる。即ち、ユニット206Aの縦方向中心線より、左右に離れた部位にそれぞれZ字状および逆Z字状に折りたたみ、使用時にはペニス格納部として働くような構造を形成する工程を採用してもよい。
図24(C)に示した状態で、パーツ207は、対角線上にペニス挿入口7を有する1つの長方形状のペニス格納部1と、その対角線の両側の2辺に連なる2つの長方形状の吸収部2と3とから構成され、ほぼ逆V字型の平面形状のものであり、入口補強材を備えていない点を除き、図1に示したような、ペニス格納部1およびこれに連なる2つの吸収部2と3を備えた男性用体液処理用品の形態に近いものとなる。
製造工程の第4の部分
図25(A)〜(D)は、図24(D)に示したものに、入口補強材を形成する工程の一例を示している。図25(A)において、符号210Aは、長方形の液体不透過性シート211の一方の側縁部に帯状の弾性シート212を貼り付けたパーツを示している。また符号210Bは、折り曲げた方向が逆である以外はパーツ210Aと同様のパーツを示す。図25(B)において、液体不透過性シート211の余剰部分を弾性シート212の側縁に沿って折り曲げ、弾性シート212の上面および下面を液体不透過性シート211で覆った構造体とする。
これらのパーツ210Aおよび210Bは、各々の弾性シート212が微少間隔を置いて隣接するような配置で、図25(C)に示すように、図24(C)に示したパーツ207の上に重ねられる。パーツ207と弾性シート212の接合は、ペニス格納部1の左上の側縁部と右上の側縁部(符号L3で示される部分)、左側吸収部の縦方向対角線の中央寄り全面、および右側吸収部の縦方向対角線の中央寄り全面においてヒートシール等の手段により行われる。ついで図25(D)に破線で示す切断線L4およびL5に沿って余剰部分が切断・除去される。この工程を経ることで、図1に示したものと同様の男性用体液処理用品が完成する。
次に図26および図27に従ってリーク液捕集袋の製造方法について概要を説明する。
図26(A)において、不織布フィルムの一端に液体不透過性シート状材料(LDU)を積層し、貼り付ける。
図26(B)〜(C)において、液体透過性シート状材料の上に微細繊維を帯状に積層し、前記微細繊維の帯が内側に配されるように、前記帯の長手方向に沿った折りたたみ線で前記液体透過性シート状材料を折りたたむ。
図26(D)において、前記折りたたんだ液体透過性シート状材料を、前記液体不透過性シート状材料の上に積層し、貼り付ける。
図27(E)において、前記不織布フィルムの他端の余剰部分を所望の形状に切断する。
図27(F)において、前記切断された不織布フィルムを前記折りたたんだ液体透過性シート状材料の上に折り返して接合する。
図27(G)において、前記所望の形状に切断された不織布フィルムの所望の位置にフック材を取り付けて簡便な接合を可能にするリーク液捕集袋を形成する。
図27(H)において、必要に応じて上記の捕集袋の集合体を切断して、複数枚の補修袋を得る。
このようにして得られた捕集袋を、上記の余剰部分を切断・除去する工程で得られた男性用体液処理用品の入口補強材側の面上に貼り付ける。
実施例
<着用テストによる吸収機能の実証>
1. テスト対象者
排尿機能の正常な下記の男性健常者5名により着用テストを実施した。
a. 28才(日本人)
b. 30才(中国人)
c. 45才(フィリピン人)
d. 55才(日本人)
e. 65才(日本人)
2. 対象商品
図21に示す、2重の結合機能構造をもった吸収体物品であって、下記の仕様をもつものを用いた。吸収体として日本吸収体技術研究所のメガシン(MegaThin、登録商標)を用いた。メガシンのSAP目付は200g/mであった。保持量(脱水吸収量)、自由吸収量(総吸収量)の測定はJIS K−7273(1996)の吸収量試験法に基づいて行った。結果を表1に示す。
Figure 0003878981
3. テスト結果
上記5人の被験者が各体位をとって測定し、モレの発生しない範囲で吸収させ、吸収量の平均値を求めた。尚、被験者1人当り5枚の吸収体樹脂を使用した。結果を表2に示す。
Figure 0003878981
上記の結果から、立位、座位ではSAPシートの設計自由吸収量(575ml)を上回る吸収結果が得られた。横臥位を含めて全ての体位で保持量(345ml)を大幅に上回る吸収結果が得られた。
本発明の男性用体液処理用品は、尿排出口に密着して吸収される構造のため、液が排出口以外の部位には接触しないので体表面を濡らすことがなく、このため、いわゆるオムツかぶれのような障害を生じることがない。また、排泄された体液は、密閉状態で、SAP粒子によって吸収され、安定に保持されるため、臭気の発生も効果的に防止できるために、通常の生活を送ることが可能であるが、失禁のみが問題となって社会生活に支障をきたす人々にとって、きわめて有効なものであり、社会問題の解決に寄与するところが大である。
本発明の一実施例による男性用体液処理用品を示す平面図である。 図1のII−II’線に沿った断面図である。 図1および図2に示した本発明の男性用体液処理用品を着用した状態を概略的に示す説明図である。 (A)〜(C)は、本発明の男性用体液処理用品のそれぞれ異なる変形例を概略的に示す平面図である。 (A)〜(G)は、本発明の男性用体液処理用品のそれぞれ異なる変形例を概略的に示す平面図である。 (A)〜(C)は、本発明の男性用体液処理用品のそれぞれ異なる変形例を概略的に示す平面図である。 (A)〜(D)は、本発明の男性用体液処理用品に適用される入口補強材のそれぞれ異なる例を示す概略的に示す平面図である。 (A)〜(C)は、本発明の男性用体液処理用品に適用される他の入口補強材のそれぞれ異なる例を示す概略的に示す平面図である。 (A)〜(C)は、本発明の男性用体液処理用品に適用されるさらに他の入口補強材のそれぞれ異なる例を示す概略的に示す平面図である。 本発明の男性用体液処理用品に適用される、弾性体を備えた入口補強材の例を示す概略的に示す平面図である。 本発明の男性用体液処理用品に適用される、弾性体を備えた入口補強材の他の例を示す概略的に示す平面図である。 本発明の男性用体液処理用品に適用される、締結具を備えた入口補強材のそれぞれ異なる例を示す概略的に示す平面図である。 本発明の男性用体液処理用品に適用される、ペニス挿入口の開口面積を適度に縮小する手段を示す説明図である。 (A)および(B)は、下着の内側と係着する手段を備えた本発明の男性用体液処理用品を示す説明図である。 (A)および(B)は、下着の内側と係着する他の手段を備えた本発明の男性用体液処理用品を示す説明図である。 (A)および(B)は、下着の内側と係着するために、さらに他の手段を備えた本発明の男性用体液処理用品を示す説明図である。 (A)および(B)は、下着の内側と係着するために、さらに異なる手段を備えた本発明の男性用体液処理用品を概略的に示す説明図である。 (A)は本発明の男性用体液処理用品の変形例を概略的に示す平面図、(B)はその装着状態を示す説明図、(C)は(B)の縦断面を示す説明図である。 (A)は本発明の男性用体液処理用品の変形例を概略的に示す平面図、(B)はその断面図、(C)は装着状態の正面を示す説明図、(D)は(C)の断面を示す説明図である。 (A)は本発明の男性用体液処理用品の変形例を概略的に示す平面図、(B)はその断面図、(C)は装着状態の正面を示す説明図、(D)は(C)の縦断面を示す説明図である。 本発明の他の実施例にもとづく男性用体液処理用品を示し、(A)は平面図、(B)は(A)のIII−III’線に沿った断面図、(C)は袋体の縦断面図である。 本発明の男性用体液処理用品を製造する方法における工程の第1の部分を示す説明図である。 本発明の男性用体液処理用品を製造する方法における工程の第2の部分を示す説明図である。 本発明の男性用体液処理用品を製造する方法における工程の第3の部分を示す説明図である。 本発明の男性用体液処理用品を製造する方法における工程の第4の部分を示す説明図である。 本発明のリーク液捕集袋を製造する工程の前半を示す図である。 本発明のリーク液捕集袋を製造する工程の後半を示す図である。
符号の説明
1 ペニス格納部
2,2−1,2−2,2−3 吸収部
3,3−1,3−2,3−3 吸収部
4 体液ガイド層
5 吸収層
7 ペニス挿入口
8 入口補強材
11 内側シート
12 外側シート
21 吸収部
22 折返し部
23 タック部
24 吸収部
31〜33 弾性シート
34 開口
71 外側シール材
84〜86 弾性シート
87,88 円筒体
89 部材
89a 弾性帯
91 弾性シート
92 伸縮帯体
93 弾性シート
94 緊締紐
95 固定具
96 弾性シート
97 弾性クリップ
100 男性用体液処理用品本体
101 係着体
102 連結用テープ
103〜106 テープ
110,120,130 前袋
131 第1のシート
132 第2のシート
132a タブ
133 切欠き
134 粘着シート
135 LDU
136 吸収体
201 TCF
202 LDU
203a,203b パーツ
204A,204B,204C パーツ
205 シート
206A,206B,206C ユニット
207 パーツ

Claims (10)

  1. 着用者の体に装着された状態でその着用者のペニスを収容する機能と前記着用者から排出された体液を収容する機能を有するペニス格納部と、このペニス格納部の左右両側において少なくとも1つずつ前記ペニス格納部に連接された吸収部とを備え、
    前記ペニス格納部および前記吸収部が連通し、前記体液の相互の移動を可能にし、且つ、前記ペニス格納部および前記吸収部は一体のものとして前記体液が外部に漏れ出さないように構成されていること、ただし、前記ペニス格納部が開口を有し、その開口は前記ペニスを挿入するためのペニス挿入口として機能すること、及び
    前記吸収部が前記ペニス格納部から流入する前記体液を吸収する吸収体をその内部に収容しており、
    前記ペニス格納部と、前記左右両側に配置された2つの吸収部とが、平面形状において略逆V字型となるように、且つ該ペニス格納部が該略逆V字型の頂点となるように、構成されており、
    前記ペニス格納部の内部に設けられた体液ガイド層が前記吸収部の吸収体に接する位置に達することを特徴とする男性用体液処理用品。
  2. 前記吸収部は、前記着用者の体に装着された状態で、当該男性用体液処理用品の最下部に位置している請求項1に記載の男性用体液処理用品。
  3. 前記ペニス格納部および前記吸収部は、液体不透過性の内側シートおよび外側シートによって液密な袋体として一体に構成され、前記ペニス挿入口は前記内側シート間に形成されたスリット状開口であり、この開口の両側にシール機構としての入口補強材が配置されている請求項1又は2記載の男性用体液処理用品。
  4. 前記ペニス格納部からの前記体液のリークに備えるリーク液捕集袋が前記ペニス挿入口の側に設けられている請求項に記載の男性用体液処理用品。
  5. 前記リーク液捕集袋を前記ペニスの基部に固定するためのシール機構としての外側シール材が前記リーク液捕集袋に設けられ、前記入口補強材とともに2重のシール構造を形成するように構成されている請求項に記載の男性用体液処理用品。
  6. 前記リーク液捕集袋は、その内部に陰嚢部を収容し得る大きさを有している請求項に記載の男性用体液処理用品。
  7. 前記リーク液捕集袋の内部に吸収体が設けられている請求項4〜6のいずれか1項に記載の男性用体液処理用品。
  8. 前記入口補強材および外側シール材が弾性体である請求項に記載の男性用体液処理用品。
  9. 液体透過性の第1シート状材料と、前記第1シート状材料よりも幅狭の第2シート状材料とを重ね合わせ、次いで貼り合せる工程、
    長方形のシート状吸収体をその短辺に平行な第一折り曲げ線に沿って折り曲げ、次いでその短辺に平行な第二折り曲げ線に沿って反対方向に折り曲げて、断面がZ字状の第一パーツを形成する工程、
    長方形のシート状吸収体をその短辺に平行な第一折り曲げ線に沿って折り曲げ、次いでその短辺に平行な第二折り曲げ線に沿って反対方向に折り曲げて、断面がZ字状の第二パーツを形成する工程、
    前記第一パーツおよび第二パーツを、それぞれ、前記第2シート状材料の左側縁部および右側縁部に、各側縁のうち外側の側縁同士を合せて、間隔を置いて配置する工程、
    前記第1シート状材料の両縁部を折りたたんで、それぞれ前記各パーツの側面および上面を覆う工程、
    折りたたまれた前記第1シート状材料の折りたたみ線に直交する方向に所望の幅ごとに裁断して、前記第1シート状材料、前記第2シート状材料および前記パーツからなる複数のユニットを形成する工程、
    前記各ユニットの側縁が液体不透過性シートの1辺に平行になるように、かつ、前記第2シート状材料が露出するように、前記各ユニットを前記液体不透過性シート上に配置して接合する工程、
    前記液体不透過性シートの左右両端の余剰部分を折り曲げて、前記ユニットの、左右のシート状吸収体を格納する部分を覆う工程、
    前記覆われたユニットの側縁に平行な線に沿って前記液体不透過性シートの余剰部分を切断して複数のユニットを形成する工程、
    前記ユニットを、前記左右のシート状吸収体の間の中心線(L1)に沿って前記左右のパーツが互いに重なり合うように折りたたみ、ついで矩形を成す前記第2シート状材料の内側のそばと外側のそばを結ぶ線を中心線(L2)とし、前記各パーツがこの中心線(L2)から相互に離れた状態に位置するように前記各ユニットを反対方向に折り返し、前記第2シート状材料同士が向かい合い、ペニスを収容する機能と体液を収容する機能を有するペニス格納部を形成する工程;前記ペニス格納部の入口側はペニス挿入口として機能すること、
    前記ペニス格納部の両側に、間隔を置いて、両側面を液体不透過性シートで覆った弾性シートを入口補強材として配置し、前記液体不透過性シートと、前記ペニス格納部の左上側縁部と右上側縁部、左側吸収部の縦方向対角線の中央寄りの部分および右側吸収部の縦方向対角線の中央寄りの部分とを接合する工程、および
    上記入口補強材と液体不透過性シートのうち余剰部分を切断・除去する工程
    からなることを特徴とする男性用体液処理用品の製造方法。
  10. 不織布フィルムの一端に液体不透過性シート状材料を積層し、貼り付ける工程、
    液体透過性シート状材料の上に微細繊維を帯状に積層し、前記微細繊維の帯が内側に配されるように、前記帯の長手方向に沿った折りたたみ線で前記液体透過性シート状材料を折りたたむ工程、
    前記折りたたんだ液体透過性シート状材料を、前記液体不透過性シート状材料の上に積層し、貼り付ける工程、
    前記不織布フィルムの他端の余剰部分を所望の形状に切断する工程、
    前記切断された不織布フィルムを前記折りたたんだ液体透過性シート状材料の上に折り返して接合する工程、
    前記所望の形状に切断された不織布フィルムの所望の位置にフック材を取り付けて簡便な接合を可能にするリーク液捕集袋を形成する工程、および
    前記捕集袋を、請求項の余剰部分を切断・除去する工程で得られた男性用体液処理用品の入口補強材側の面上に貼り付ける工程
    からなることを特徴とする請求項に記載の男性用体液処理用品の製造方法。
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