JP6273116B2 - 男性用吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、男性用の軽失禁ライナー、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来より、前記男性用の吸収性物品として、生活の中でトイレに間に合わない人や、トイレに自力で行くことができない人などの介護を目的とした尿量100cc以上の多量の尿吸収用の失禁パッドや、健常者が普段トイレで排尿し下着内に男性器を戻した後に、尿道に残った少量の尿が漏れて下着を濡らしてしまうのを防止することを目的とした尿量2〜10cc程度の少量の尿漏れ用の軽失禁ライナー等が開発されている。
前者の多量の尿漏れ用の失禁パッドとしては、所要の吸収量が得られ、漏れが防止できるものが種々開発され、市場に多く提供されている。一方、後者の少量の尿漏れ用の軽失禁ライナーとしては、下記のものを挙げることができる。
例えば、下記特許文献1においては、男性器を収容するためのカップ状に形成された本体部を有する男性用失禁パッドが開示されている。また、下記特許文献2においては、一枚のシート状部材からカップ形状に形成された男性用失禁パッドであって、性器をその下方からガードする下部ガード部と、性器をその前方からガードする前部ガード部とからなり、前記シート状部材の形状は、上縁中央がV形状を有しており、前記ガード部は、前記上縁におけるV形状を形成する一対の側縁部が互いに接合されて形成される男性用失禁パッドが開示されている。
特開2012−200453号公報 特許第5147222号公報
このように、少量の尿漏れ用の軽失禁ライナーとしては、上記特許文献1、2のように、男性器の可動範囲が広いため、カップ形状などに形成した失禁パッドで男性器を包み込むことによって、その内側で尿漏れした場合でも失禁パッドで吸収しようとするものが多く開発されている。
しかしながら、健常者が普段の生活の中で、軽失禁ライナーによって男性器が包み込まれると、男性器の可動範囲が制限され、不快感が発生し、男性器と失禁パッドとの接触面積が増加して摩擦による肌トラブルの原因となることが懸念される。
そこで本発明の主たる課題は、男性器を包み込むことなく少量の尿漏れにより下着が汚れるのを防止するとともに、装着時に違和感を与えない男性用吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された男性用吸収性物品であって、
前方から後方に亘って本体部が形成されるとともに、
前記本体部の後方の両側に、斜め後ろの側方に向けて突出する左右一対の側方部が形成され
前記側方部より前側の前記本体部の前後方向長さL1は6cm≦L1≦7cm、前記本体部の側方部が設けられる部分の前後方向長さL3は5cm≦L3≦12cm、前記本体部の幅L4は5cm≦L4≦7cm、前記側方部の本体部からの突出長さL5は5cm≦L5≦12cm、前記側方部の幅L6は5cm≦L6≦8cmであることを特徴とする男性用吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、前記男性用吸収性物品として、前後方向に沿う本体部と、この本体部の後方の両側に、斜め後ろの側方に向けて突出する左右一対の側方部とから構成している。前記男性用吸収性物品を下着に装着するに際しては、下着の前身頃の内側に対して、前記本体部をウエスト開口部近傍から股間部にかけての前後方向に沿って配設するとともに、前記側方部を下着の股間部から脚部開口の近傍にかけて配設する。
これによって、前記中央部によって、排尿後に下着内に男性器を戻したときの少量の尿漏れによる尿が吸収され、下着を濡らすのが防止できる。また、男性器が左右に移動したときに少量の尿漏れがあった場合でも、前記側方部によって尿が吸収されるので、下着を濡らすのが防止できる。
このとき、男性器をカップ状のものによって包み込むのではなく、男性用吸収性物品が平面的に形成され下着に沿って配設されるので、男性器の可動範囲を制限せず、不快感や摩擦による肌トラブルなどが生じず、装着時に違和感を与えることがない。
請求項2に係る本発明として、前記本体部の後方の幅方向中央に、後方に向けて突出する後方部が形成されているとともに、前記後方部の前後方向の長さL2は2cm≦L2≦5cmである請求項1記載の男性用吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記本体部の後方の幅方向中央に、後方に向けて突出する後方部を形成してあるため、男性器が下方に移動したときに少量の尿漏れがあった場合でも下着を濡らすのが防止できるとともに、尿が股下に伝っても下着の汚れが防止できるようになる。
請求項3に係る本発明として、前記側方部の前側外形線と後側外形線とは平行であり、前記側方部の後側外形線と、男性用吸収性物品の前後方向線との成す角が60度〜90度である請求項1、2いずれかに記載の男性用吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、男性器が左右に移動した場合に対応するため、前記側方部の前側外形線の角度を一定の範囲内に規定している。
請求項4に係る本発明として、前記側方部の後側外形線と、男性用吸収性物品の前後方向線との成す角が60度〜90度である請求項1、2いずれかに記載の男性用吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明では、脚を動かしたときに脚の付け根の内側部分の抵抗を軽減するため、前記側方部の後側外形線の角度を一定の範囲内に規定している。
請求項5に係る本発明として、前記裏面シートの外面側に下着への固定を図るためのズレ止め粘着剤層が設けられ、
前記ズレ止め粘着剤層は、前記側方部の少なくとも先端近傍に設けられている請求項1〜4いずれかに記載の男性用吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明では、前記側方部のめくれを防止するため、側方部の少なくとも先端近傍にズレ止め粘着剤層を設けるようにしている。
請求項6に係る本発明として、前記吸収体は、前記側方部の基端部に前後方向に沿ってスリットが形成されるとともに、前記本体部の前方部分に幅方向に沿ってスリットが形成されている請求項1〜5いずれかに記載の男性用吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明では、前記側方部の基端部に前後方向に沿ってスリットを設けることによって、前記側方部を脚の動きに追従しやすくし、股関節の動きにくさを軽減している。また、前記本体部の前方部分に幅方向に沿ってスリットを形成することによって、本体部の前方部分を折れ曲がりやすくして、下着のウエスト開口部からの男性器の出し入れを容易にしている。また、前記吸収体にスリットを設けることによって、男性用吸収性物品を個装する際の折り畳みが容易になる。
請求項7に係る本発明として、前記本体部の前方部分に、一方の側方に向けて突出するとともに、下着の前開き部分に折り返して固定するためのウイング状フラップが設けられている請求項1〜6いずれかに記載の男性用吸収性物品が提供される。
上記請求項7記載の発明では、男性用吸収性物品を下着の前開き部分に折り返して固定するためのウイング状フラップを設けている。
以上詳説のとおり本発明によれば、男性器を包み込むことなく少量の尿漏れにより下着が汚れるのを防止するとともに、装着時に違和感を与えない男性用吸収性物品が提供できるようになる。
本発明に係る男性用失禁ライナー1の一部破断展開図である。 そのII−II線矢視図である。 男性用失禁ライナー1の装着状態を示す、下着の正面図である。 他の形態例に係る男性用失禁ライナー1の展開図である。 (A)〜(D)は男性用失禁ライナー1の裏面図である。 吸収体4の平面図である。 ウイング状フラップを有する男性用失禁ライナー1の展開図である。 その装着状態を示す、(A)は下着の正面図、(B)は(A)のB−B線矢視図である。 他の形態例に係る男性用失禁ライナー1の展開図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。本発明に係る男性用失禁ライナー1(以下、単に失禁ライナー1という。)は、寝たきりの老人などが排尿する場合の多量の尿を吸収するための尿吸収用の失禁パッドではなく、健常者が普段の生活の中でトイレで排尿した後などに起こり得る少量の尿漏れによる下着の汚れを防止するための失禁ライナーである。このような失禁ライナーでは、少量の尿漏れ、具体的には2cc〜10cc程度の尿漏れを対象としている。
前記失禁ライナー1は、図1及び図2に示されるように、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、尿などを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、前記透液性表面シート3と吸収体4との間に介在された親水性不織布からなるセカンドシート6とから主に構成されている。前記吸収体4の周囲において、前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、外周に吸収体4の存在しない外周フラップ部が形成されている。
以下、さらに前記失禁ライナー1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。
これら不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性ポリマーを混入したものが使用される。前記吸収体4は、形状保持、および尿等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した尿等の逆戻りを防止するためにクレープ紙5によって囲繞することが好ましいが、無くても構わない。
前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。薄型のライナーとする場合には、前記吸収体4として、エアレイド法により作製されたものが用いられる。また、前記高吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(SAP)や高吸水ポリマー繊維(SAF)を用いることができる。
前記透液性表面シート3と吸収体4との間に配置される親水性セカンドシート6は、体液に対して親水性を有するものであればよい。具体的には、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることにより素材自体に親水性を有するものを用いるか、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維を親水化剤によって表面処理し親水性を付与した繊維を用いることができる。
本失禁ライナー1は、図1に示されるように、前記不透液性裏面シート2、吸収体4、セカンドシート6及び透液性表面シート3が積層された平面的なパッド状に形成されている。平面形状は、図1に示されるように、前方から後方にかけての幅方向中央に本体部10が形成されるとともに、前記本体部10の後方の両側に、側方又は斜め後ろの側方に向けて突出する左右一対の側方部11、11が形成されている。また、図1に示される例では、本体部10の後方の幅方向中央に、後方に向けて突出する後方部12が形成されている。
前記本体部10は、前方から後方にかけての幅方向中央に存在するものであり、図示例では両側縁が前後方向に直線的に延びる略長方形状に形成されているが、両側縁を曲線、波状線など任意の形状で形成してもよい。また、本体部10と前記側方部11及び後方部12との境界は必ずしも明確である必要はなく、幅方向中央に存在するものを本体部10、その両側に延在するものを側方部11、前記側方部11より後方に延在するものを後方部12などと識別できればよい。
前記側方部11は、前記本体部10の吸収体4が側方に延在するとともに、同じく本体部10の不透液性裏面シート2、透液性表面シート3及びセカンドシート6がそれぞれ側方に延在して設けられ、これらの積層構造によって構成されている。
また、前記後方部12も同様に、前記本体部10の吸収体4が後方に延在するとともに、同じく本体部10の不透液性裏面シート2、透液性表面シート3及びセカンドシート6がそれぞれ後方に延在して設けられ、これらの積層構造によって構成されている。
前記失禁ライナー1を下着に装着するには、図3に示されるように、下着の前身頃に対し、前記本体部10を幅方向中央部のウエスト開口の近傍位置から股下部にかけて配置するとともに、側方部11、11をそれぞれ、股下部から脚部開口の近傍にかけて配置する。また、前記後方部12を下着の股下側に湾曲して配置する。
前記失禁ライナー1の装着状態においては、ライナーが平面的なパッド状に形成され下着に沿って装着されるため、従来のカップ状に形成されたものによって男性器を包み込む場合に比べて、男性器の可動範囲を制限せず、不快感や摩擦による肌トラブルなどが防止できるようになる。
また、装着状態においては、前記本体部10が前身頃の幅方向中央に上下方向に沿って配置されるため、該本体部10によって排尿後に下着内に男性器を戻したときに少量の尿漏れがあっても前記本体部10で吸収でき、下着を濡らすのが防止できる。さらに、男性器が左右に移動した場合でも、前記側方部11が股下部から脚部開口の近傍にかけて配置されているため、この位置で少量の尿漏れがあっても前記側方部11に吸収され、下着を濡らすのが防止できる。
さらに、前記後方部12が股下部から後方に配置されているため、男性器が股下部に移動した場合、又は股下部まで伝う排尿があった場合でも、前記後方部12に尿が吸収され、下着を濡らすのが防止できる。
また、男性器をカップ状のものによって包み込むのではなく、失禁ライナー1が平面的に形成され下着に沿って配設されるので、男性器の可動範囲を制限せず、不快感や摩擦による肌トラブルなどが生じず、装着時に違和感を与えることがない。
前記側方部11の前側外形線11aと、失禁ライナー1の前後方向線L(本体部10の側縁に沿った線)のうち前記前側外形線11aの基端部より前側に延びる線との成す角αは、90度≦α≦120度であることが好ましい。すなわち、側方部11の前側外形線11aは、本体部10の側縁に対し、側方又は斜め後ろの側方に向けて突出するように形成されている。この角度範囲で形成することにより、男性器が左右に移動した場合でも、男性器から排出される尿が前記側方部11に確実に吸収されるようになる。
また、前記側方部11の後側外形線11bと、失禁ライナー1の前後方向線L(本体部10の側縁に沿った線)のうち前記後側外形線の基端部より後側に延びる線との成す角βは、60度≦β≦90度であることが好ましい。すなわち、側方部11の後側外形線11bは、本体部10の側縁に対し、側方又は斜め後ろの側方に向けて突出するように形成されている。この角度範囲で形成することにより、脚を動かした際の股下の抵抗が軽減できるようになる。
前記側方部11の前側外形線11aと後側外形線11bとは、図示例ではほぼ平行に形成されているが、必ずしも平行である必要はない。例えば、前側外形線11aと後側外形線11bとの離間幅が外側に向けて漸次幅狭になるように形成してもよい。また、前側外形線11a及び後側外形線11bは、図示例ではそれぞれ直線で形成されているが、直線、曲線、波状線のいずれか又はこれらの組み合わせによって形成することも可能である。
各部の寸法について説明すると、図1に示されるように、側方部11より前側の前記本体部10の前後方向長さL1は、下着のウエスト開口から男性器を出して排尿した後、男性器を下着へ戻したときの排尿が吸収できるようにするため、6cm≦L1≦7cmとするのがよい。また、必要に応じて前記後方部12を設けた場合の前記後方部12の前後方向の長さL2は、股下側への漏れを防止するとともに、股下の違和感を軽減するため、2cm≦L2≦5cmとするのがよい。さらに、前記本体部10の側方部11が設けられる部分の前後方向長さL3は、5cm≦L3≦12cmとするのがよい。前記本体部10の幅L4は、5cm≦L4≦7cmとするのがよい。L4を7cmより大きくすると、下着の前開き部分を覆う可能性があるため好ましくない。前記側方部11の本体部10からの突出長さL5は、男性器が左右に移動した場合でも尿を確実に吸収できるようにするとともに、下着の脚部開孔からライナーがはみ出ないようにするため、5cm≦L5≦12cmとするのがよい。前記側方部11の幅L6は、下着の前開き部分にかからない程度の幅とするため、5cm≦L6≦8cmとするのがよい。
前記後方部12は、図1に示される例では、幅方向は本体部10とほぼ同幅に形成され、前後方向は側方部11の後端とほぼ同じ位置まで形成されている。前後方向の位置は、側方部11の後端位置と揃える必要はなく、後方部12の後端位置が側方部11の後端位置より後方に突出するように形成してもよいし、側方部11の後端位置より前方に位置するように形成してもよい。
また、後方部12の後端縁の形状は、図1に示される例では、本体部10の前端縁の形状と同様に、外側に膨出する曲線状に形成されているが、図4に示されるように、後方に向けて直線的に漸次幅狭となるような三角形状で形成してもよい。三角形状で形成した場合には、後方の臀裂部の開始点に向けて漸次幅狭となる人体の股下構造にフィットしやすくなる。
本失禁ライナー1では、図5に示されるように、前記透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在された前記本体部10の不透液性裏面シート2の外面側(非肌当接面側)に、下着に対する固定のために適宜の塗布パターンによって1又は複数条の本体ズレ止め粘着剤層7が形成されている。また、前記側方部11の不透液性裏面シート2の外面側(非肌当接面側)に、適宜の塗布パターンによって側方ズレ止め粘着剤層8が形成されている。前記ズレ止め粘着剤層7、8は、失禁ライナー1の個装状態で図示されない剥離材によって覆われている。
前記本体ズレ止め粘着剤層7は、本体部10の前方から後方に亘るとともに、本体部10の後方に延在する後方部12に亘って連続的又は不連続的に設けられるようにするのが好ましい。前記側方ズレ止め粘着剤層8は、側方部11のめくれを防止するため、前記側方部11の少なくとも先端近傍に設けられている。
前記本体ズレ止め粘着剤層7及び側方ズレ止め粘着剤層8は、適宜のパターンで形成することができる。例えば、図5(A)に示される例では、本体ズレ止め粘着剤層7が前後方向に沿って2条の帯状で設けられるとともに、側方ズレ止め粘着剤層8が側方部11の突出方向に沿って基端部から先端部にかけて2条の帯状で設けられている。また、図5(B)に示される例では、側方ズレ止め粘着剤層8が側方部11の先端近傍にのみ設けられ、この側方ズレ止め粘着剤層8が三角形状や長方形状など適宜の平面形状で(図示例では三角形状で)形成されている。
さらに、図5(C)に示される例では、本体ズレ止め粘着剤層7として、本体部10の幅方向中央に前方から後方にかけて連続する1条の粘着剤層7aが設けられるとともに、その両側の前方部分に粘着剤層7b、7bが設けられ、且つ前記粘着剤層7aの前後にそれぞれ幅方向に沿って粘着剤層7c、7cが設けられている。また、側方ズレ止め粘着剤層8として、側方部11の両側縁に沿うとともに、それぞれ側方部の先端側から基端側に向けて漸次幅狭となる2条で設けられている。これにより、側方部11の中央領域から本体部10の両側部にかけて粘着剤層が設けられない非固定領域が形成されるため、この非固定領域が装着時に下着から浮き上がりやすくなり、男性器と接触しやすくなる。
また、図5(D)に示される例では、本体ズレ止め粘着剤層7及び側方ズレ止め粘着剤層8がそれぞれライナー前後方向に沿って設けられている。これにより、粘着剤層7、8を1回の塗布工程で設けることができ、複数の塗布工程で設けた場合に比べ各粘着剤層の塗布位置のずれが防止できるようになる。
図6に示されるように、前記吸収体4は、前記側方部11の基端部に前後方向に沿ってそれぞれスリット13が形成されるとともに、前記本体部10の側方部11が形成されない前方部分に幅方向に沿ってスリット14が形成されるようにすることが好ましい。前記スリット13、14は、吸収体4が分断されるような連続線で形成してもよいし、分断部と非分断部とが交互に連続して配置された破線で形成してもよい。前記スリット13を設けることによって、側方部11が脚の動きに追従しやすくなり、股関節の動きにくさが軽減できるようになる。また、前記スリット14を設けることによって、下着のウエスト開口部から男性器を出し入れする際に、本体部10の前方部分が容易に折れ曲がるようになるので、男性器が出し入れしやすくなる。さらに、前記スリット13、14を設けることによって、失禁ライナー1を個装する際に折り畳みやすくなる。
前記失禁ライナー1は、図7に示されるように、本体部10の前方部分に、一方の側方に向けて突出する下着の前開き部分に折り返して固定するためのウイング状フラップWを設けることができる。前記ウイング状フラップWは、装着状態では、図8に示されるように、失禁ライナー1を装着した状態で、男性器を出し入れする下着の前開き部分の内側ポケット部に、ウイング状フラップWを折り返し、ウイング状フラップWの不透液性裏面シート2側の面に備えられたズレ止め粘着剤層15によって固定されている。前記ズレ止め粘着剤層15は、少なくともウイング状フラップWの先端部に設けてあればよく、ウイング状フラップWの全長に亘って設けてもよいし、先端部にのみ設けてもよい。
前記ウイング状フラップWは、不透液性裏面シート2及び/又は透液性表面シート3を延在させて本体部10と一体的に設けてもよいし、別部材をホットメルト接着剤やヒートシールなどによって固定してもよい。別部材とする場合には、股間部の通気性を確保する観点から通気性の良い不織布などの素材を用いるのが望ましい。
〔他の形態例〕
上記形態例では、本体部10の後方の幅方向中央部に、後方に向けて突出する後方部11が形成されていたが、前記後方部12は図9に示されるようになくてもよい。すなわち、本体部10の後端の両側に前記側方部11、11が形成されるようにしてもよい。前記後方部12を設けないことにより、股下のゴワ付き感が低減し、股関節が動かしやすくなる。
1…男性用失禁ライナー、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…セカンドシート、7…本体ズレ止め粘着剤層、8…側方ズレ止め粘着剤層、10…本体部、11…側方部、12…後方部、13・14…スリット

Claims (7)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された男性用吸収性物品であって、
    前方から後方に亘って本体部が形成されるとともに、
    前記本体部の後方の両側に、斜め後ろの側方に向けて突出する左右一対の側方部が形成され
    前記側方部より前側の前記本体部の前後方向長さL1は6cm≦L1≦7cm、前記本体部の側方部が設けられる部分の前後方向長さL3は5cm≦L3≦12cm、前記本体部の幅L4は5cm≦L4≦7cm、前記側方部の本体部からの突出長さL5は5cm≦L5≦12cm、前記側方部の幅L6は5cm≦L6≦8cmであることを特徴とする男性用吸収性物品。
  2. 前記本体部の後方の幅方向中央に、後方に向けて突出する後方部が形成されているとともに、前記後方部の前後方向の長さL2は2cm≦L2≦5cmである請求項1記載の男性用吸収性物品。
  3. 前記側方部の前側外形線と後側外形線とは平行であり、前記側方部の後側外形線と、男性用吸収性物品の前後方向線との成す角が60度〜90度である請求項1、2いずれかに記載の男性用吸収性物品。
  4. 前記側方部の後側外形線と、男性用吸収性物品の前後方向線との成す角が60度〜90度である請求項1、2いずれかに記載の男性用吸収性物品。
  5. 前記裏面シートの外面側に下着への固定を図るためのズレ止め粘着剤層が設けられ、
    前記ズレ止め粘着剤層は、前記側方部の少なくとも先端近傍に設けられている請求項1〜4いずれかに記載の男性用吸収性物品。
  6. 前記吸収体は、前記側方部の基端部に前後方向に沿ってスリットが形成されるとともに、前記本体部の前方部分に幅方向に沿ってスリットが形成されている請求項1〜5いずれかに記載の男性用吸収性物品。
  7. 前記本体部の前方部分に、一方の側方に向けて突出するとともに、下着の前開き部分に折り返して固定するためのウイング状フラップが設けられている請求項1〜6いずれかに記載の男性用吸収性物品。
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