JP5110016B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5110016B2
JP5110016B2 JP2009074348A JP2009074348A JP5110016B2 JP 5110016 B2 JP5110016 B2 JP 5110016B2 JP 2009074348 A JP2009074348 A JP 2009074348A JP 2009074348 A JP2009074348 A JP 2009074348A JP 5110016 B2 JP5110016 B2 JP 5110016B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waterproof packing
bellows
electronic device
holding base
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009074348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010226654A (ja
Inventor
純一 村社
裕 中村
智幸 長峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2009074348A priority Critical patent/JP5110016B2/ja
Publication of JP2010226654A publication Critical patent/JP2010226654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5110016B2 publication Critical patent/JP5110016B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Telephone Set Structure (AREA)

Description

本発明は、電子機器に関する。
携帯電話機やノートパソコン等の電子機器において、表示部を有する薄型の表示部筐体は、一般に縦長(例えば携帯電話機)又は横長(例えばノートパソコン)の形状を有する。そして、表示部筐体が縦長又は横長の状態に固定されていると、表示画面を見たり、或いは見ながら入力作業をするときに、使い勝手が悪い場合がある。即ち、文書作成や表作成等の入力作業時及びそれらの結果並びに画像等を表示画面上で見るときに、入力作業の種類や表示対象によっては、横長画面が適する場合と縦長画面が適する場合とがある。
そこで、上述の電子機器においては、表示部筐体を、キーボード等が装備してあるベース筐体に対して可動筐体とし、当該表示部筐体を所定の支持軸を中心に90度回転させることができる構造にし、縦長状態と横長状態とに変換して使用できる態様が提案されている。
また、ベース筐体の一端部に取り付けられた保持ベース上に、一部が重なる状態で表示部筐体がスライド(並進)しつつスイング(回転)するように取り付けられ、当該表示部筐体を左右(正逆両方向)に回転することができる態様も提案されている。かかる構造においては、表示部筐体が所定の支持軸を中心に回転しない動きをするため、装置全体として小型化することができる一方、大画面を有する表示部筐体を実現することができる。
なお、上部筐体と下部筐体とにより構成されており、前記上部筐体と前記下部筐体とがフレキシブルプリント配線板によって電気的に接続されている折り畳み型携帯電話機であって、前記フレキシブルプリント配線板を保護するとともに、前記上部筐体及び前記下部筐体の両方に連結されている蛇腹形状の蛇腹状連結部材を有する折り畳み型携帯電話機が提案されている。
特開2006−19853号公報
ところで、上述の電子機器は、例えば雨の日や風呂場や炊事場等で使用されることも少なくない。従って、上述の電子機器には、防水機能を有することが要求されることがある。例えば、表示部筐体を所定の支持軸を中心に90度回転させることができる態様にあっては、当該支持軸の周囲にOリングを設けて防水効果を奏することできる。
しかしながら、表示部筐体がスライド(並進)しつつスイング(回転)する態様にあっては、水が、表示部筐体と当該表示部筐体が取り付けられる保持ベースとの隙間から、表示部筐体をスライド(並進)させつつスイング(回転)させる機構内を介して、保持ベースの内部に浸入するおそれがある。保持ベースの内部には、表示筐体部に接続されたケーブルや、回路部品等が設けられるため、前記ケーブルや前記回路部品等を確実に防水することが求められる。しかるに、表示部筐体は保持ベース上に一部が重なる状態で取り付けられているため、単純にOリングを設けるだけの構造では防水機能として不十分である。一方、防水効果を奏するために、複雑な装置や部品を保持ベースに設けたのでは、電子機器の小型化を阻害することになる。
そこで、本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、表示部筐体が保持ベースに対してスライド(並進)しつつスイング(回転)する構造を備えた電子機器であって、簡易な構造で防水効果を奏することができる電子機器を提供することを本発明の目的とする。
本発明の実施の形態の一観点によれば、保持ベース上に、少なくとも一部が重なる状態で可動筐体を並進しつつ回転するように、前記可動筐体を取り付ける並進・回転取付ユニットと、前記保持ベースの裏面であって、前記並進・回転取付ユニットが設けられた領域に配置され、蛇腹形状を有する防水パッキンと、を含むことを特徴とする電子機器が提供される。
本発明によれば、表示部筐体が保持ベースに対してスライド(並進)しつつスイング(回転)する構造を備えた電子機器であって、簡易な構造で防水効果を奏することができる電子機器を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る折り畳み式携帯電話機の外観図である。 図1に示す並進・回転取付ユニットの分解斜視図である。 保持ベースに取り付けられた防水パッキンを示す図である。 図3に示す防水パッキンの斜視図である。 防水パッキンの、図4の点線B−Bにおける断面図である。 保持ベースにおける防水パッキンの取り付け箇所を説明するための図である。 可動筐体が基準姿勢にあるときの防水パッキンの状態を示す図である。 可動筐体が基準姿勢にあるときの折り畳み式携帯電話機を示す図である。 可動筐体が基準姿勢にあるときの並進・回転取付ユニットを示す図である。 可動筐体を基準姿勢から反時計方向に回転させているときの防水パッキンの状態を示す図(その1)である。 可動筐体を基準姿勢から反時計方向に回転させているときの防水パッキンの状態を示す図(その2)である。 可動筐体を基準姿勢から反時計方向へ45度回転させたときの折り畳み式携帯電話機を示す図である。 可動筐体を基準姿勢から反時計方向へ45度回転させたときの並進・回転取付ユニットを示す図である。 可動筐体を基準姿勢から反時計方向へ45度回転させたときの防水パッキンの状態を示す図である。 可動筐体を基準姿勢から反時計方向へ90度回転させたときの折り畳み式携帯電話機を示す図である。 可動筐体を基準姿勢から反時計方向へ90度回転させたときの並進・回転取付ユニットを示す図である。 可動筐体を反時計方向に回転させているときの防水パッキンの状態を示す図(その1)である。 可動筐体を反時計方向に回転させているときの防水パッキンの状態を示す図(その2)である。 可動筐体を基準姿勢から反時計方向へ90度回転させたときの防水パッキンの状態を示す図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る防水パッキンの部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る防水パッキンの断面図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る防水パッキンを示す図である。 本発明の実施の形態の第4の変形例に係る防水パッキンを示す図である。 本発明の実施の形態の第5の変形例に係る防水パッキンを示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の電子機器の一例として折り畳み式携帯電話機について説明する。
図1に、本発明の実施の形態に係る折り畳み式携帯電話機を示す。本発明の実施の形態に係る折り畳み式携帯電話機500は、可動筐体3、ベース筐体4、及び保持ベース2等から大略構成される。可動筐体3は、図示を省略する受話部及び表示部を有する。また、ベース筐体4は、図示を省略する送話部、テンキーや操作ボタン等の入力部、電池を収容する電池収容部等を有する。
ベース筐体4の一端部には、保持ベース2が、ベース筐体4へ重なった状態から約150乃至約170度開いた状態まで折畳み可能にヒンジ5を介して連結されている。そして、可動筐体3が、保持ベース2に対しスライド(並進)しつつスイング(回転)するように、並進・回転取付ユニット1を介して保持ベース2に取り付けられている。
図2に、並進・回転取付ユニット1の分解斜視図を示す。並進・回転取付ユニット1は、保持ベース2と可動筐体3との対向面において、ベース板10と板カム11を有する。ベース板10は、保持ベース2へ取り付けられ、板カム11は可動筐体3へ取り付けられる。
ベース板10の略中央には、可動筐体2の基本使用モード(縦長表示モード)である基準姿勢において上下方向に沿うスリット又は溝からなるスライドガイド100が形成されている。また、ベース板10のスライドガイド100の下端部延長上には、板カム11側へ突出するガイドピン101が取り付けられている。
板カム11には、スライドガイド100へ抜け止め状態で並進可能且つ回転可能に係合される連結ピン12が設けられている。板カム11とベース板10は、連結ピン12により互いに並進且つ回転するように連結されている。
連結ピン12は、軸方向へ連続する中空部12aを有するとともに、一端部にフランジ状の係止部12bを有する。中空部12a内には、可動筐体3の表示部に接続されたケーブル(図示を省略)が設けられる。係止部12bは、ベース板10のスライドガイド100の両側部へ抜け止め状に係止される状態で当該スライドガイド100に通され、その他端部を板カム11の取付孔115へ挿入固定する(例えばかしめる)ことにより、板カム11へ取り付けられている。
板カム11の外周には、第1の凹部110、第2の凹部111、及び第3の凹部112が形成されている。可動筐体3が基準姿勢のときに、ガイドピン101が第1の凹部110に案内される。可動筐体3が基準姿勢から一方向(時計方向)へ90度回転したときに、ガイドピン101が第2の凹部111に案内される。可動筐体3が基準姿勢から他方向(反時計方向)へ90度回転したときに、ガイドピン101が第3の凹部112に案内される。
また、第1の凹部110と第2の凹部111との間には凸部113が形成され、第1の凹部110と第3の凹部112との間には凸部114が形成されている。凸部113の外周部と凸部114の外周部は、板カム11が回転するときガイドピン101と連続的に摺接する。
ベース板10には、板カム11を常時下方へ(板カム11へ可動筐体3の荷重が作用する方向へ)付勢する付勢部材13が設けられている。
並進・回転取付ユニット1により、可動筐体3は以下の様に保持ベース2に並進しつつ回転するように取り付けられる。
先ず、付勢部材13の付勢力を板カム11へ作用させる状態で、ベース板10と板カム11とを、連結ピン12により互いに並進可能且つ回転可能に連結する。
次いで、保持ベース2の裏側から保持ベース2の底板20に設けられた螺子ガイド2aへ螺子10aを通し、螺子10aによりベース板10を保持ベース2へ固定する。他方、板カム11は、可動筐体3の表面側から可動筐体3の底板30に設けられた螺子ガイド3aに螺子11aを通し、螺子11aにより可動筐体3の裏側へ固定する。
保持ベース2への可動筐体3の取付けは、取付け後に可動筐体3が回転するときに可動筐体3の下端部がヒンジ5へ接触しない(干渉しない)状態でなされる。
かかる構造を有する折り畳み式携帯電話機500において、保持ベース2の裏面(図2において矢印Aで示す方向から見たときの面)上に、防水パッキン550が設けられている。これについて、図3及び図7を参照して説明する。
図3は、保持ベース2の裏面保護カバー(図示を省略)を取ったとき状態において、保持ベース2を当該裏面(図2において矢印Aで示す方向から見たときの面)側から見たときの斜視図である。図3に示すように、保持ベース2から裏面保護カバー(図示を省略)を取って、並進・回転取付ユニット1が部分的に露出した面上に、防水パッキン550が、接着剤(図示を省略)を介して取り付けられている。
図4に、防水パッキン550の斜視図を示し、図5に、図4に示す防水パッキン550の点線B−Bにおける断面図を示す。
防水パッキン550は、例えばゴム、エラストマー等の防水性を持つ弾性体を含む。防水パッキン550は平面視略円形形状を有し、略中央部分に略円形状を有する開口部Opが形成されている。そして、防水パッキン550の外周部分から開口部Opにおいて、半径方向に蛇腹形状が形成されている。当該蛇腹の断面形状は、例えば半径方向に正弦波状に蛇腹の山および谷が、平面視同心円状に形成されてなる形状である。本例では例えば蛇腹の山および谷は7個形成され、蛇腹の山および谷の間の長さ(図4において矢印Hで示す長さ)として約2.0mmが設定されている。
次に、図6及び図7を参照して、保持ベース2におけるパッキン550の取り付けについて説明する。
図6は、可動筐体3を基準姿勢から時計方向に約40度回転させた状態において、可動筐体3を裏面(図2において矢印Aで示す方向から見たときの面)側から見たときの斜視図である。説明の便宜上、図6において防水パッキン550の図示は省略している。
図6において梨地模様を付した箇所、即ち、保持ベース2の裏面上における前記並進・回転取付ユニット1が設けられた領域に、接着剤を介して防水パッキン550が取り付けられる。具体的には、防水パッキン550は、防水パッキン550の外周縁部550−1が、並進・回転取付ユニット1が部分的に露出している箇所よりも外側に位置し、且つ、防水パッキン550の開口部の周縁部550−2が連結ピン12の中空部12aの周縁上に位置するように、接着剤を介して保持ベース2に取り付けられる。
本例の折り畳み式携帯電話機500においては、可動筐体3と可動筐体3が取り付けられる保持ベース2との隙間から、水が、並進・回転取付ユニット1に形成されたスリット又は溝からなるスライドガイド100を介して保持ベース2の内部に浸入するおそれがある。しかしながら、仮に水が浸入してきたとしても、並進・回転取付ユニット1上に、保持ベース2に取り付けられた防水パッキン500が設けられているため、保持ベース2に水が浸入することが防止される。
従って、可動筐体3の表示部に接続され、連結ピン12の中空部12a内に設けられたケーブル(図示を省略)や、保持ベース内に設けられる回路部品等に水が付着することはなく、前記ケーブルや前記回路部品等を確実に防水することができる。
なお、前記接着剤として、例えば、DIC株式会社製の#8625HPW等、防水性を有する両面テープを用いてもよい。
防水パッキン550は、可動筐体3を基準姿勢から約5mm上方に並進させた状態で、図6において梨地模様を付した箇所に接着剤を介して取り付けられる。そして、防水パッキン550の取り付け後、可動筐体3を約5mm下方に並進させ、可動筐体3を基準姿勢に戻したときの防水パッキン550の状態を図7に示す。
なお、図7、図10、図11、図14、及び図17乃至図19は、可動筐体3の並進・回転操作に伴う防水パッキン550の形状変化のシミュレーション結果を示す図である。図7、図10、図11、図14、及び図17乃至図19の上方側が、図3のX1方向側に相当し、図7、図10、図11、図14、及び図17乃至図19の下方側が、図3のX2方向側に相当する。また、図7、図10、図11、図14、及び図17乃至図19において、防水パッキン550の開口部Op内に記載された点線が直交する点が、防水パッキン550の中心点Cである。
図7に示すように、可動筐体3が基準姿勢にあるときは、防水パッキン550は保持ベース2に取り付けられた状態から変形している。即ち、防水パッキン550において、開口部Opよりも上側の部分の蛇腹部分は伸長しているのに対し、開口部Opよりも下側の蛇腹部分は折り畳まれている。
防水パッキン550が図7に示す状態にあるときは、折り畳み式携帯電話機500は、図8に示すように可動筐体2の基本使用モード(縦長表示モード)にある。このとき、スライド・回転取付けユニット1は、図9に示すように、ベース板10のガイドピン101が板カム11の第1の凹部110へ案内された態にある。また、連結ピン12はスライドガイド110の下端部分に位置する。
次に、可動筐体3を基準姿勢から反時計方向へ90度回転させた横長の表示モードへ変換するために、可動筐体3を、ディスプレイ側から(図1において矢印Dで示す方向に)見て左に倒し始める。即ち、可動筐体3を保持ベース2に沿って押し上げながら(又は持ち上げながら)反時計方向へ回転させる。このとき、連結ピン12はスライドガイド100に沿って上方へ移動しながら回転する。即ち、連結ピン12の並進と回転の運動が同時に生じる。
その結果、防水パッキン550は、図10に示すように、開口部Opよりも上側の部分の蛇腹部分が折り畳まれ始め、一方、開口部Opよりも下側の蛇腹部分が伸長し始める。そして、可動筐体3を基準姿勢から約5mm上方に並進させて、図6において梨地模様を付した箇所に接着剤を介して取り付けられたときの状態を経て、図11に示すように、開口部Opよりも上側の部分の蛇腹部分の折り畳み、及び、開口部Opよりも下側の蛇腹部分の伸長が更に進行する。また、開口部Opの左右側の蛇腹部分は歪んでいる。
図12に示すように、可動筐体3を基準姿勢から反時計方向へ45度回転すると、図13に示すように、摺動・回転取付ユニット1の連結ピン12は最上位に位置すると共に、ガイドピン101は、第1及び第3の凹部110、112間の周方向への凸部114の突端へ摺接した状態になる。
このとき、防水パッキン550は、図14に示すように、開口部Opよりも上側の部分の蛇腹部分は最も折り畳まれ、一方、開口部Opよりも下側の蛇腹部分は最も伸長した状態にある。また、開口部Opの左右側の蛇腹部分は歪んでいる。
上述のように、防水パッキン550は、可動筐体3を基準姿勢から約5mm上方に並進させた状態で、図6において梨地模様を付した箇所に接着剤を介して取り付けられている。従って、図13に示すように、摺動・回転取付ユニット1の連結ピン12が最上位に位置しても、防水パッキン550の変位量は最小限で済んでいる。
図12に示す状態から、可動筐体3を僅かに反時計方向へ回転させると、図15及び図16に示すように、付勢部材13と重力の作用により、可動筐体3は、板カム11と共に反時計方向へ90度まで一気に回転する。即ち、ガイドピン101が板カム11の第3の凹部112へ案内されることにより可動筐体3が停止し、可動筐体3は横長姿勢に変換する。連結ピン12はスライドガイド100に沿って下方へ移動しながら回転する。即ち、連結ピン12の並進と回転の運動が同時に生じる。
一方、防水パッキン550は、図12に示す状態から、可動筐体3を僅かに反時計方向へ回転させると、図17及び図18に示すように、開口部Opよりも上側の部分の蛇腹部分は伸長し始め、一方、開口部Opよりも下側の蛇腹部分は折り畳まれ始める。また、開口部Opの左右側の蛇腹部分は歪んでいる。図17は、可動筐体3を基準姿勢から反時計方向へ約70度回転させたときの防水パッキン550の状態を示している。図18は、可動筐体3を基準姿勢から反時計方向へ約80度回転させたときの防水パッキン550の状態を示している。
そして、可動筐体3を基準姿勢から反時計方向へ約90度回転させると、図19に示すように、防水パッキン550は、開口部Opよりも上側の部分の蛇腹部分が伸長し、開口部Opよりも下側の蛇腹部分が折り畳まれ、また、開口部Opの左右側の蛇腹部分は歪んだ状態となる。
なお、可動筐体3を縦長姿勢に変換するには、図15に示す状態から可動筐体3を時計方向へ45度を超える量回転させると、可動筐体3は90度倒れた状態となり、図8に示す基準姿勢に復帰し、ガイドピン101が第1の凹部110へ案内される。また、可動筐体3を図8に示す基準姿勢から時計方向へ90度回転した姿勢に変換するときは、可動筐体3を上記とは逆方向に操作すればよく、ガイドピン101が第2の凹部111へ案内される。
このように、防水パッキン550は、同一平面内で並進運動(直線運動)と回転運動の双方の動きを行う連結ピン12に対応して、蛇腹部分が同一平面内で並進し変形する。
即ち、防水パッキン550は、連結ピン12の運動に基づき、同一平面内における並進方向に蛇腹部分を折り畳むことによって移動する。そして、連結ピン12の回転に対しては、防水パッキン550を蛇腹形状にすることによって形成される余長と、防水パッキン550を構成する材料の弾性に基づき、防水パッキン550は形状を変形させて対応することができる。
即ち、蛇腹部分を有する防止パッキン550を連結ピン12と同一平面内に取り付け、連結ピン12の動作に伴い、同一平面内で当該蛇腹部分を並進し変形させている。従って、可動筐体3を保持ベース2に対し並進・回転させ、連結ピン12が並進・回転しても、可動筐体3と保持ベース2との隙間からスライドガイド100を介して浸入してきた水が、保持ベース2に浸入することは防止される。従って、当該防水パッキン550により、自由度の高い防水構造が形成される。
また、上述のように、防水パッキン550を蛇腹形状により、連結ピン12の回転に基づいて防水パッキン550の形状が変形するときの余長が構成されている。よって、蛇腹の山および谷の間の長さ(図4において矢印Hで示す長さ)を短くでき、折り畳み式携帯電話機500の厚さを薄くすることができる。
また、弾性材料を含む防水パッキン550は、形状を当該蛇腹形状に対応させた金型を用いて大量に製造することができるため、防水パッキン550の製造コストを低く抑えることができる。
ところで、上述の例では、防水パッキン550は、の蛇腹の断面形状は、半径方向に正弦波状に蛇腹の山および谷が、平面視同心円状に形成されてなる形状であり、蛇腹の山および谷は7個形成され、蛇腹の山および谷の間の長さ(図4において矢印Hで示す長さ)として約2.0mmが設定されていた。しかしながら、本発明において、防水パッキンの蛇腹の断面はかかる例に限定されない。
例えば、図20に示す防水パッキン600のように、蛇腹の山および谷を、それぞれ半円形状とし、当該半円を接続させた断面形状としてもよい。また、図21に示す防水パッキン650のように、蛇腹の断面形状を、半径方向に余弦波状に蛇腹の山および谷が、平面視同心円状に形成されてなる形状としてもよい。また、防水パッキンの蛇腹の断面形状は、図5、図20、及び図21に示す例を組み合わせて接続して形成される形状であってもよい。
更に、防水パッキンの蛇腹の山および谷の形成数および蛇腹の山および谷の間の長さ(図4において矢印Hで示す長さ)も適宜設定し得る。例えば、図22及び図23に示す防水パッキンを採用することができる。
図22及び図23は、本発明の実施の形態の第3及び第4の変形例に係る防水パッキンを示す図である。図22及び図23において、(a)は、外力が作用していない初期状態を示す。(b)は、当該防水パッキンを折り畳み式携帯電話機500の保持ベース2に取り付け、更に、可動筐体3(図1参照)が基準姿勢にあるときの防水パッキンを示す。(c)は、可動筐体3を基準姿勢から反時計方向へ45度回転させたときの防水パッキンの状態を示す。(d)は、可動筐体3を基準姿勢から反時計方向へ90度回転させたときの防水パッキンの状態を示す図である。
図22に示す防水パッキン700は、平面視略円形形状を有し、略中央部分に略円形状を有する開口部Opが形成されている。そして、防水パッキン700の外周部分から開口部Opにおいて、半径方向に蛇腹形状が形成されている。当該蛇腹の断面形状は、半径方向に正弦波状に蛇腹の山および谷が、平面視同心円状に形成されてなる形状である。蛇腹の山および谷は5個形成され、蛇腹の山および谷の間の長さ(図4において矢印Hで示す長さ)として約3.4mmが設定されている。
即ち、図22に示す防水パッキン700は、図4及び図5等に示す防水パッキン550に比し、蛇腹の山および谷の形成数が小さい一方、蛇腹の山および谷の間の長さ(図4において矢印Hで示す長さ)は長い。つまり、蛇腹部分の変形の自由度を高めるべく、図22に示す防水パッキン700においては、連結ピン12(図3参照)の並進・回転動作に基づいて防水パッキン700の形状が変形するときの余長を、図4及び図5等に示す防水パッキン550よりも多くもたせている。従って、図22に示すように、防水パッキン700は、余長が多めにある分、可動筐体3の並進・回転動作に伴い、余裕をもって(無理なく)変形する。
図23に示す防水パッキン750は、平面視略円形形状を有し、略中央部分に略円形状を有する開口部Opが形成されている。そして、防水パッキン750の外周部分から開口部Opにおいて、半径方向に蛇腹形状が形成されている。当該蛇腹の断面形状は、半径方向に正弦波状に蛇腹の山および谷が、平面視同心円状に形成されてなる形状である。蛇腹の山および谷は9個形成され、蛇腹の山および谷の間の長さ(図4において矢印Hで示す長さ)として約1.6mmが設定されている。
即ち、図23に示す防水パッキン750は、図4及び図5等に示す防水パッキン550に比し、蛇腹の山および谷の形成数が大きい一方、蛇腹の山および谷の間の長さ(図4において矢印Hで示す長さ)は短い。従って、防水パッキン750の厚さは図4及び図5等に示す防水パッキン550に比し薄く、折り畳み式携帯電話機500の厚さを一層薄くすることができる。また、図23に示すように、本例においても、連結ピン12(図3参照)の並進・回転動作に基づいて防水パッキン750の形状が変形するため、可動筐体3と保持ベース2との隙間からスライドガイド100を介して浸入してきた水が、保持ベース2に浸入することは防止される。
ところで、図4及び図5等に示す防水パッキン550の、蛇腹の断面形状は、半径方向に蛇腹の山および谷が形成されているが、防水パッキンの円周方向にも蛇腹の山および谷を重畳的に形成してもよい。これについて、図24を参照して説明する。
図24は、本発明の実施の形態の第5の変形例に係る防水パッキンを示す図である。図24において、(a)は、外力が作用していない初期状態を示す。(b)は、当該防水パッキンを折り畳み式携帯電話機500の保持ベース2に取り付け、可動筐体3を基準姿勢から反時計方向へ回転させたときの防水パッキンの状態を示す。
図24に示す防水パッキン800は、平面視略円形形状を有し、略中央部分に略円形状を有する開口部Opが形成されている。そして、防水パッキン800の外周部分から開口部Opにおいて、半径方向に蛇腹形状が形成されている。当該蛇腹の断面形状は、半径方向に正弦波状に蛇腹の山および谷が、平面視同心円状に形成されてなる形状である。当該蛇腹の山および谷は5個形成されている。更に、防水パッキン800の円周方向にも蛇腹の山および谷が重畳的に12個形成されている。
このように、図24に示す防水パッキン800においては、防水パッキン800の半径方向に加え、防水パッキン800の円周方向、即ち、回転方向にも蛇腹の山および谷が形成されて、防水パッキン800に余長をもたせている。従って、図4及び図5等に示す防水パッキン550に比し、防水パッキン800の円周方向における変形の自由度が増している。よって、連結ピン12(図3参照)の並進・回転動作に基づいて防水パッキン800の形状が変形するときに、防水パッキン800の厚さが増すことを抑えることができ、余裕をもった(無理のない)防水パッキン800の変形を実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上述の例では、本発明の電子機器の一例として折り畳み式携帯電話機について説明したが、ベース筐体に対し可動する可動筐体を備えたノートパソコン等の他の電子機器についても本発明を適用することができる。
1 並進・回転取付ユニット
2 保持ベース
3 可動筐体
10 ベース板
11 板カム
12 連結ピン
500 折り畳み式携帯電話
550、600、650、700、750、800 防水パッキン
Op 開口部

Claims (6)

  1. 保持ベース上に、少なくとも一部が重なる状態で可動筐体を並進しつつ回転するように、前記可動筐体を取り付ける並進・回転取付ユニットと、
    前記保持ベースの裏面であって、前記並進・回転取付ユニットが設けられた領域に配置され、蛇腹形状を有する防水パッキンと、を含むことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1又は2記載の電子機器であって、
    前記防水パッキンの中央部分に開口部が形成されており、
    前記防水パッキンの外周部分から前記開口部において、半径方向に前記蛇腹形状が形成されることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器であって、
    前記並進・回転取付ユニットは、前記保持ベースに取り付けられるベース板と、前記可動筐体に取り付けられる板カムと、を有し、
    前記ベース板と前記板カムとは、直線上に移動自在な連結ピンにより、互いに並進且つ回転するように連結されており、
    前記防水パッキンの外周縁部が、前記並進・回転取付ユニットが露出している箇所よりも外側に位置し、且つ、前記防水パッキンの前記開口部の周縁部が前記連結ピンに形成された穴部の周縁上に位置するように、前記防水パッキンは前記保持ベースの裏面に取り付けられることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3記載の電子機器であって、
    前記防水パッキンは、前記連結ピンの同一面内での並進・回転運動に伴い、同一面内で変形することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項2乃至5いずれか一項記載の電子機器であって、
    前記蛇腹形状は、前記防水パッキンの前記半径方向に、正弦波又は余弦波状に形成された箇所を有することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項2乃至6いずれか一項記載の電子機器であって、
    前記蛇腹の山および谷は、断面が半円形状であり、前記蛇腹部分を、前記半円を接続させてなることを特徴とする電子機器。
JP2009074348A 2009-03-25 2009-03-25 電子機器 Expired - Fee Related JP5110016B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009074348A JP5110016B2 (ja) 2009-03-25 2009-03-25 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009074348A JP5110016B2 (ja) 2009-03-25 2009-03-25 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010226654A JP2010226654A (ja) 2010-10-07
JP5110016B2 true JP5110016B2 (ja) 2012-12-26

Family

ID=43043318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009074348A Expired - Fee Related JP5110016B2 (ja) 2009-03-25 2009-03-25 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5110016B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0879865A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Toshiba Corp 防水膜
JP5044281B2 (ja) * 2007-05-15 2012-10-10 株式会社山本精密 スライド回転取付ユニット及び携帯電話機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010226654A (ja) 2010-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10656685B2 (en) Hinge module and electronic device using the same
US9104374B2 (en) Electronic device
EP2669759B1 (en) Hinge apparatus and computing apparatus having the same
US8947863B2 (en) Electronic device
JP2021015492A (ja) 携帯用情報機器
JP4638403B2 (ja) スライド・回転取付ユニット及び電子機器
US7564967B2 (en) Electronic device with two-dimensional sliding cover and two-dimensional slide apparatus
US20130120912A1 (en) Handheld electronic device having a flexible display
JP5175964B1 (ja) 電子機器
US20220206544A1 (en) Structure including internal gears and electronic device including the same
JP6124213B2 (ja) 電子機器
KR20220115380A (ko) 힌지 모듈 및 그를 포함하는 전자 장치
CN117223277A (zh) 包括铰链盖的电子装置
JP5110016B2 (ja) 電子機器
JP6310694B2 (ja) 二軸ヒンジ装置
JPWO2021210075A5 (ja)
EP4280576A1 (en) Hinge structure comprising complex gear, and foldable electronic device comprising same
JP2006285407A (ja) 電子機器
CN103677280B (zh) 键盘组件和电子设备
JP2012181623A (ja) 電子機器
KR101521936B1 (ko) 힌지 모듈 및 그를 구비하는 휴대용 전자기기
JP2011091566A (ja) 電子機器の表示筐体ヒンジユニット及び携帯端末
JP5316804B2 (ja) 折畳み式携帯機器
JP2017083966A (ja) 電子機器
JP5244138B2 (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120911

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120924

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5110016

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees