JP2021015492A - 携帯用情報機器 - Google Patents

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Kenji Tomura
憲司 渡村
李暉 陳
Chi-Hui Chen
李暉 陳
文武 溝口
Fumitake Mizoguchi
文武 溝口
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Abstract

【課題】外観品質の低下を抑制すると共に、ディスプレイ等の不具合の発生を抑制することができる携帯用情報機器を提供する。【解決手段】携帯用情報機器10は、第1筐体12A及び第2筐体12Bの一縁部12Aa,12Ba同士を回動可能に連結したヒンジ装置14と、ディスプレイ16と、ヒンジ装置14の側部を覆うカバー部材15と、を備える。ヒンジ装置14は、第1筐体12Aと第2筐体12Bとの間を、第1筐体12Aの上面と第2筐体12Bの上面とが略同一平面上にある使用形態から、第1筐体12Aと第2筐体12Bの上面同士が対面する収納形態まで折り畳み可能に連結している。カバー部材15は、使用形態では、第1筐体12A及び第2筐体12Bの内部に収容され、収納形態では、第1筐体12A及び第2筐体12Bの一縁部12Aa,12Ba同士が離間して形成される隙間の側部を覆う。【選択図】図4A

Description

本発明は、折り畳み可能な携帯用情報機器に関する。
近年、タッチパネル式の液晶ディスプレイを有し、物理的なキーボードを持たないタブレット型PCやスマートフォン等の携帯用情報機器が急速に普及している。この種の携帯用情報機器のディスプレイは、使用時には大きい方が望ましい反面、携帯時には小型化されることが望まれている。そこで、本出願人は、有機EL(Electro Luminescence)等のフレキシブルディスプレイを用いることで、筐体だけでなくディスプレイまでも折り畳み可能に構成した携帯用情報機器を提案している(例えば、特許文献1参照)。
特許第6507183号公報
上記特許文献1の構成では、2枚の板状の筐体間を一対のヒンジ装置で回動可能に連結している。この構成では、筐体間を折り畳んだ場合に、筐体間に形成された隙間の側方にヒンジ装置が露出し、その外観品質を低下させていた。さらに、ユーザが、筐体間の隙間の側方からディスプレイの折曲部やベゼル部材を直接的に触ることができる。そうすると、ディスプレイやベゼル部材が不具合を生じる懸念もある。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、外観品質の低下を抑制すると共に、ディスプレイ等の不具合の発生を抑制することができる携帯用情報機器を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る携帯用情報機器は、携帯用情報機器であって、第1筐体と、前記第1筐体と一縁部同士が隣接した第2筐体と、前記第1筐体及び前記第2筐体の前記一縁部同士を回動可能に連結したヒンジ装置と、前記第1筐体と前記第2筐体との間を連続して覆い、折り畳み可能なディスプレイと、前記ヒンジ装置の側部を覆うカバー部材と、を備え、前記ヒンジ装置は、前記第1筐体と前記第2筐体との間を、前記第1筐体の上面と前記第2筐体の上面とが略同一平面上にある使用形態から、前記第1筐体と前記第2筐体の上面同士が対面する収納形態まで折り畳み可能に連結しており、前記カバー部材は、前記使用形態では、前記第1筐体及び前記第2筐体の内部に収容され、前記収納形態では、前記第1筐体及び前記第2筐体の前記一縁部同士が離間して形成される隙間の側部を覆う。
前記カバー部材は、前記ヒンジ装置に取り付けられる取付部と、前記ヒンジ装置の側部で起立するカバー板部と、を有し、前記収納形態では、前記カバー板部の先端面が前記ディスプレイの折曲部の表面よりも該ディスプレイの折曲方向で内側に突出した位置に配置される構成としてもよい。
前記ヒンジ装置は、前記第1筐体と固定された第1ベースプレートと、前記第2筐体と固定された第2ベースプレートと、第1端部が第1軸を介して前記第1ベースプレートと回転可能に連結された第1リンクアームと、第1端部が第2軸を介して前記第2ベースプレートと回転可能に連結された第2リンクアームと、第1端部が第3軸を介して前記第1リンクアームの第2端部と回転可能に連結され、第2端部が第4軸を介して前記第2リンクアームの第2端部と回転可能に連結された連結プレートと、を有し、前記カバー部材は、前記取付部が前記連結プレートに取り付けられ、前記カバー板部が前記第1ベースプレート、前記第2ベースプレート、前記第1リンクアーム、前記第2リンクアーム及び前記連結プレートの側方に配置される構成としてもよい。
前記第1筐体及び前記第2筐体の外周縁部には、前記一縁部に開口し、互いに連通した切欠形状部がそれぞれ設けられ、前記カバー板部は、前記切欠形状部に配置された構成としてもよい。
前記ヒンジ装置は、少なくとも前記第1筐体及び前記第2筐体の前記一縁部の長手方向で第1端部及び第2端部にそれぞれ配置された構成としてもよい。
さらに、前記第1筐体及び前記第2筐体のディスプレイ面のうち、前記ディスプレイ以外の部分を覆うベゼル部材を備え、前記ヒンジ装置は、前記ベゼル部材の下方に配置され、前記カバー部材は、前記収納形態では、さらに、前記隙間に介在した前記ベゼル部材を覆う構成としてもよい。
本発明の上記態様によれば、外観品質の低下を抑制すると共に、ディスプレイ等の不具合の発生を抑制することができる。
図1は、一実施形態に係る携帯用情報機器を閉じて収納形態とした状態での斜視図である。 図2は、図1に示す携帯用情報機器を開いて使用形態とした状態を模式的に示す平面図である。 図3は、図2に示す携帯用情報機器の内部構造を模式的に示す平面図である。 図4Aは、ヒンジ装置にカバー部材を取り付ける前の状態での分解斜視図である。 図4Bは、ヒンジ装置にカバー部材を取り付けた状態でのカバー部材及びその周辺部を拡大した斜視図である。 図5は、カバー部材の斜視図である。 図6は、Y方向一端側のヒンジ装置及びその周辺部を拡大した模式的な平面図である。 図7Aは、使用形態でのヒンジ装置及びカバー部材の状態を模式的に示す側面図である。 図7Bは、図7Aに示す状態からヒンジ装置を折り畳み動作させた状態を模式的に示す側面図である。 図7Cは、図7Bに示す状態からヒンジ装置をさらに折り畳み動作させて収納形態とした状態を模式的に示す側面図である。
以下、本発明に係る携帯用情報機器について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る携帯用情報機器10を閉じて収納形態とした状態での斜視図である。図2は、図1に示す携帯用情報機器10を開いて使用形態とした状態を模式的に示す平面図である。図3は、図2に示す携帯用情報機器10の内部構造を模式的に示す平面図である。
図1〜図3に示すように、携帯用情報機器10は、第1筐体12Aと、第2筐体12Bと、ヒンジ装置14と、カバー部材15と、ディスプレイ16とを備える。本実施形態の携帯用情報機器10は、本のように折り畳み可能なタブレット型PCである。携帯用情報機器10は、携帯電話、スマートフォン、電子手帳又は携帯用ゲーム機等であってもよい。
各筐体12A,12Bは、矩形の扁平な箱体であり、それぞれ底板の四周に側板17が起立形成され(図3参照)、開口した上面にディスプレイ16が配置されている。各筐体12A,12Bは、例えばステンレスやマグネシウム、アルミニウム等の金属板、或いは炭素繊維等の強化繊維を含む繊維強化樹脂板等で構成される。
筐体12A,12Bは、互いに隣接して配置されている。筐体12A,12B間は、互いの隣接縁部である一縁部12Aa,12BaのY方向両端部に設けられた一対のヒンジ装置14,14を介して連結されている。ヒンジ装置14は、第1筐体12A及び第2筐体12Bの一縁部12Aa,12Ba同士を、第1筐体12Aに対して第2筐体12Bが開閉するように回動可能に連結している。筐体12A,12B間は、ヒンジ装置14によって回動可能に連結されている。筐体12A,12B間は、図1に示す収納形態と図2に示す使用形態との間で、所望の角度位置に動作させることができる。図3中に1点鎖線で示す線Cは、筐体12A,12Bの折り畳み動作の中心となる折曲中心Cを示している。筐体12A,12Bは、図1に示す収納形態において、一縁部12Aa,12Ba間が大きく離間する。そこで、一縁部12Aa,12Baの境界部は、背表紙部材18によって覆われている。
以下、図1〜図3に示すように、携帯用情報機器10について、筐体12A,12Bの並び方向をX方向、X方向と直交する背表紙部材18の長手方向をY方向と呼んで説明する。
図1及び図3に示すように、背表紙部材18は、筐体12A,12Bの内面12Ab,12Bbに取り付けられている。背表紙部材18は、蛇腹形状のシート状部材である。背表紙部材18は、例えばX方向一端部が第1筐体12Aに固定され、X方向他端部が第2筐体12Bにスライド可能に支持されている。
ディスプレイ16は、例えばタッチパネル式の液晶ディスプレイである。ディスプレイ16は、例えば柔軟性の高いペーパー構造を持った有機EL等のフレキシブルディスプレイである。ディスプレイ16は、第1筐体12Aと第2筐体12Bとのディスプレイ面を連続して覆い、筐体12A,12Bの開閉動作に伴って開閉する。ディスプレイ16は、その表面(ディスプレイ面)16aの外周縁部にベゼル部材20が配設されている(図2参照)。ベゼル部材20は、可撓性を持った枠状のシート状部材である。ベゼル部材20は、ディスプレイ16の表面16aの表示領域(アクティブ領域)を除く外周縁部の非表示領域(非アクティブ領域)を覆っている。ベゼル部材20は、筐体12A,12Bの側板17と、ディスプレイ16の表面16aの外周縁部とに跨るように取り付けられている(図2参照)。これによりベゼル部材20は、第1筐体12A及び第2筐体12Bのディスプレイ面のうち、ディスプレイ16以外の部分を覆っている。
ディスプレイ16は、筐体12A,12Bの内面12Ab,12Bb間に亘るように設けられている。ディスプレイ16は、内面12Ab,12Bbに対して、第1支持プレート22A及び第2支持プレート22Bを介して支持されている(図3参照)。図3中に2点鎖線で示すように、支持プレート22A,18Bは、それぞれ矩形状に形成された薄いプレート部材である。第1支持プレート22Aは、第1筐体12Aと固定されている。第2支持プレート22Bは、第2筐体12Bと固定されている。ディスプレイ16は、支持プレート22A,18Bの上面に両面テープ等を用いて固定されている。ディスプレイ16は、ヒンジ装置14と重なる帯状の領域が、折曲領域16bとなる。折曲領域16bは、支持プレート22A,18Bに対して固定されておらず、相対移動可能な状態となっている(図7B及び図7C参照)。
各筐体12A,12B内には、例えば各種半導体チップ等を実装した基板24、バッテリ装置25、アンテナ装置26の他、各種電子部品、冷却装置等が収容されている。これらの電子部品等は、内面12Ab,12Bbと支持プレート22A,22Bとの間に形成された空間に収容されている。
次に、ヒンジ装置14及びカバー部材15の具体的な構成例を説明する。図4Aは、ヒンジ装置14にカバー部材15を取り付ける前の状態での分解斜視図である。図4Bは、ヒンジ装置14にカバー部材15を取り付けた状態でのカバー部材15及びその周辺部を拡大した斜視図である。図5は、カバー部材15の斜視図である。図6は、Y方向一端側のヒンジ装置14及びその周辺部を拡大した模式的な平面図である。図7A〜図7Cは、ヒンジ装置14を使用形態から収納形態まで折り畳む動作図である。図7Aは、使用形態でのヒンジ装置14及びカバー部材15の状態を模式的に示す側面図である。図7Bは、図7Aに示す状態からヒンジ装置14を折り畳み動作させた状態を模式的に示す側面図である。図7Cは、図7Bに示す状態からヒンジ装置14をさらに折り畳み動作させて収納形態とした状態を模式的に示す側面図である。
図2及び図3に示すように、各ヒンジ装置14は、ディスプレイ16の外周縁部の側方であって、ベゼル部材20の下方となる位置に配置されている。本実施形態のヒンジ装置14は、ディスプレイ16の表面16aを予め設定された開閉軌跡に沿って常に移動させることができるように、筐体12A,12B間を回動させる。各ヒンジ装置14の側部は、カバー部材15によって覆されている。
先ず、ヒンジ装置14の構成例を説明する。図4A、図4B及び図7Aに示すように、ヒンジ装置14は、第1ベースプレート30と、第2ベースプレート31と、第1リンクアーム32と、第2リンクアーム33と、連結プレート34と、第1ギヤアーム36と、第2ギヤアーム37とを備える。さらにヒンジ装置14は、第1ブラケット38と、第2ブラケット39とを備える。ヒンジ装置14は、これら各要素を回転軸となる軸40〜47で支承している。以下では、特に説明する場合を除き、図7Aに示す使用形態でのヒンジ装置14の配置を基準として各要素の位置関係を説明する。
図3及び図4Aに示すように、第1ブラケット38は、ヒンジ装置14の第1筐体12Aに対する取付ブラケットであり、ブロック状の金属で形成されている。第1ブラケット38は、例えば各所に形成された複数の締結孔38aを介して内面12Abにねじ止めされる。第2ブラケット39は、ヒンジ装置14の第2筐体12Bに対する取付ブラケットであり、ブロック状の金属や樹脂で形成されている。第2ブラケット39は、例えば各所に形成された複数の締結孔39aを介して内面12Bbにねじ止めされる。各ブラケット38,39は、互いに向き合う端面にそれぞれ凹状部38b,39bを有する。本実施形態の場合、一部の締結孔39a及び一部の締結孔38aは、それぞれ支持プレート22A,22Bの取り付けに使用される。
図4B及び図7Aに示すように、第1ベースプレート30は、薄い金属プレートである。第1ベースプレート30は、複数枚が第1リンクアーム32や第1ギヤアーム36の板厚分の間隔を介して板厚方向に並設されている。隣接する第1ベースプレート30,30間には、第1リンクアーム32及び第1ギヤアーム36が摺動可能な状態で挟持されている。第1ベースプレート30は、一端側が凹状部38b内で第1ブラケット38に固定され、他端側が凹状部38b外へと突出している。第1ベースプレート30は、凹状部38bから外に突出した先端部30aが側面視で先細りの略三角形状を有する。先端部30aには、第1軸40と、第5軸41とが軸支されている。第5軸41は、先端部30aの先端に設けられている。第1軸40は、第5軸41よりも第1ブラケット38寄りの位置であって、多少下となる位置に設けられている。ベースプレート30,31の形状は適宜変更可能である。各軸40〜47は、例えば金属製のシャフトである。
第2ベースプレート31は、第1ベースプレート30と左右対称構造である。つまり第2ベースプレート31は、一端側が凹状部39b内で第2ブラケット39に固定され、他端側が凹状部39b外へと突出している。第2ベースプレート31についても、複数枚が第2リンクアーム33や第2ギヤアーム37の板厚分の間隔を介して板厚方向に並設されている。隣接する第2ベースプレート31,31間には、第2リンクアーム33及び第2ギヤアーム37が摺動可能な状態で挟持されている。第2ベースプレート31は、凹状部39bから外に突出した先端部31aに、第2軸42及び第7軸43が軸支されている。各軸42,43の配置も、第1ベースプレート30での各軸40、41の配置と左右対称配置である。
第1リンクアーム32は、薄い金属プレートである。第1リンクアーム32は、複数枚が第1ベースプレート30の板厚分の間隔を介して板厚方向に並設されている。第1リンクアーム32は、例えば矩形状のプレートであり、第1軸40側の第1端部から逆側の第2端部に向かって次第に下方に傾斜している。リンクアーム32,33の形状は適宜変更可能である。第1リンクアーム32は、第1ギヤアーム36と同一面内で並んで配置され、隣接する第1ベースプレート30,30間に挟持されている。第1リンクアーム32は、一縁部12Aa側の第1端部が、第1軸40を介して第1ベースプレート30と回転可能に連結されている。第1リンクアーム32は、第1端部とは逆側の第2端部が、第3軸44を介して連結プレート34と回転可能に連結されている。つまり第1リンクアーム32は、連結プレート34を、第1ブラケット38を介して第1筐体12Aと固定された第1ベースプレート30に対して相対移動可能に連結している。
第2リンクアーム33は、第1リンクアーム32と左右対称構造である。つまり第2リンクアーム33は、第1端部が第2軸42を介して第2ベースプレート31と回転可能に連結され、第2端部が第4軸45を介して連結プレート34と回転可能に連結されている。つまり第2リンクアーム33は、連結プレート34を、第2ブラケット39を介して第2筐体12Bと固定された第2ベースプレート31に対して相対移動可能に連結している。第2リンクアーム33についても、複数枚が第2ベースプレート31の板厚分の間隔を介して板厚方向に並設されている。
連結プレート34は、左右のリンクアーム32,33間を連結した金属プレートである。連結プレート34は、側面視で湾曲して略皿形状を成している。連結プレート34の外周端面34a(図7A中の下端面)は、図1に示す収納形態時の背表紙部材18の内面に沿って配置される。連結プレート34は、各ベースプレート30,31と同一面内に配置され、各ベースプレート30,31の下方(外側)に位置している。連結プレート34は、複数枚が第1リンクアーム32や第2リンクアーム33の板厚分の間隔を介して板厚方向に並設されている。連結プレート34は、第1端部が第3軸44を介して第1リンクアーム32と回転可能に連結されている。連結プレート34は、第1端部とは逆側の第2端部が第4軸45を介して第2リンクアーム33と回転可能に連結されている。連結プレート34の中央部には、折曲中心Cを挟んで左右に並んだ第6軸46及び第8軸47が軸支されている。
第1ギヤアーム36は、金属プレートである。第1ギヤアーム36は、側面視で略眼鏡形状を成している。第1ギヤアーム36は、第1筐体12Aの一縁部12Aaの端面に沿って上下方向に延びている。第1ギヤアーム36は、第1リンクアーム32と同一面内で並んで配置され、隣接する第1ベースプレート30,30間に摺動可能な状態で挟持されている。第1ギヤアーム36は、第1リンクアーム32よりも一縁部12Aa側に位置している。第1ギヤアーム36は、複数枚が第1ベースプレート30の板厚分の間隔を介して板厚方向に並設されている。第1ギヤアーム36は、上端部が第5軸41を介して第1ベースプレート30と回転可能に連結されている。第1ギヤアーム36は、下端部が第6軸46を介して連結プレート34と回転可能に連結されている。第1ギヤアーム36は、第6軸46の軸回りに形成された円周状の端面に第1ギヤ36aを有する。
第2ギヤアーム37は、第1ギヤアーム36と左右対称構造である。つまり第2ギヤアーム37は、上端部が第7軸43を介して第2ベースプレート31と回転可能に連結され、下端部が第8軸47を介して連結プレート34と回転可能に連結されている。第2ギヤアーム37は、複数枚が第2ベースプレート31の板厚分の間隔を介して板厚方向に並設されている。第2ギヤアーム37は、第8軸47の軸回りに形成された円周状の端面に第2ギヤ37aを有する。第2ギヤ37aは、第1ギヤ36aと噛合している。
第1ギヤアーム36と第2ギヤアーム37とは、各ギヤ36a,37aの噛合作用下に同期回転する。すなわち、例えば図7Aに示す状態から、第1ギヤアーム36が第6軸46を回動中心として反時計方向に回動すると、第2ギヤアーム37は第8軸47を回動中心として時計方向に回動し、両者の回動動作は同期する。このように、第1ギヤアーム36及び第2ギヤアーム37は、ヒンジ装置14の第1筐体12A側の各要素(第1ベースプレート30や第1リンクアーム32)と、第2筐体12B側の各要素(第2ベースプレート31や第2リンクアーム33)との動作を同期させる機構を構成している。
従って、ヒンジ装置14は、第1筐体12A側では、第1ベースプレート30及び連結プレート34の左半部が複数枚並列され、その間に第1リンクアーム32及び第1ギヤアーム36を挟んだ積層構造となっている。ヒンジ装置14は、第2筐体12B側では、第2ベースプレート31及び連結プレート34の右半部が複数枚並列され、その間に第2リンクアーム33及び第2ギヤアーム37を挟んだ積層構造となっている。そして、各軸40〜47は、これら積層されたベースプレート30,31、リンクアーム32,33、連結プレート34、及びギヤアーム36,37を積層方向に貫通して支承している。なお、ヒンジ装置14の各要素、つまりベースプレート30,31、リンクアーム32,33と、連結プレート34、ギヤアーム36,37、及びブラケット38,39の形状は適宜変更してもよいことは勿論である。
次に、カバー部材15の構成例を説明する。
図4A、図4B及び図5に示すように、カバー部材15は、各ヒンジ装置14の側部を覆うキャップ状部材である。カバー部材15は、例えば金属材料や樹脂材料によって形成されている。カバー部材15は、Y方向で一端側(図3中で上端側)のヒンジ装置14に対しては、その外側(図3中で上側)に取り付けられる。カバー部材15は、Y方向で他端側(図3中で下端側)のヒンジ装置14に対しては、その外側(図3中で下側)に取り付けられる。これによりカバー部材15は、収納形態で離間した一縁部12Aa,12Ba間のY方向両側部をそれぞれ覆っている(図1参照)。カバー部材15は、取付部50と、カバー板部52とを有する。
取付部50は、当該カバー部材15のヒンジ装置14に対する装着部である。取付部50は、上方を向いたフォーク形状を有し、例えばX方向に並んだ一対の嵌合凹部50a,50bを有する。嵌合凹部50a,50bは、それぞれ下から上に向かって連結プレート34間の隙間に差し込まれ、各軸46,47に外嵌される。これにより取付部50は、ヒンジ装置14に取り付けられ、連結プレート34と一体に構成されている。取付部50の下端部には、カバー板部52に向かってY方向に延びたブリッジ板54が設けられている。ブリッジ板54は、Y方向に並んだ連結プレート34の外周端面34aに沿って延在している。取付部50は、当該カバー部材15をヒンジ装置14に装着可能であればよく、その形状や構成、ヒンジ装置14に対する取付位置等は適宜変更可能である。
カバー板部52は、ブリッジ板54の端部に設けられ、ヒンジ装置14の側部で起立している。カバー板部52は、例えば左右のブラケット38,39間の隙間に応じた形状を有し、この隙間から露出するヒンジ装置14の各要素をほとんど覆い隠している(図4A及び図4B参照)。すなわち、カバー板部52は、ベースプレート30,31、リンクアーム32,33、及び連結プレート34の側方に配置される。本実施形態の場合、カバー板部52の形状は、例えば下向きの矢印形状を成しており、板部52a,52bを有する。板部52aは、ブリッジ板54が設けられた下側の略台形状の部分である。板部52bは、板部52aの上側の略矩形状の部分である。
図6に示すように、第1筐体12Aの側板17は、一縁部12Aaに面して開口した切欠形状部17aを有する。第2筐体12Bの側板17は、一縁部12Baに面して開口した切欠形状部17bを有する。切欠形状部17a,17bは、側板17の一縁部12Aa,12Baに向いた内側の角部を切り欠いた形状を有し、互いに連通している。使用形態において、カバー板部52は、板部52bがこの切欠形状部17a,17b内に配置されている。このため、カバー板部52は、側板17の外面に露出すること、或いはこの外面の外側に出っ張ることがない。
次に、図7A〜図7Cを参照して、当該携帯用情報機器10を使用形態から収納形態まで回動させる動作を説明し、併せて各形態でのカバー部材15の状態及び作用効果を説明する。なお、図7A〜図7Cでは、ヒンジ装置14の構成を明示するため、カバー部材15を2点鎖線で図示しているが、実際には、カバー部材15のカバー板部52は、図4Bに示すようにヒンジ装置14の外側部を覆っている。
ヒンジ装置14は、図7Aに示す使用形態では、第1ベースプレート30と第2ベースプレート31とがX方向に並んで平行に配置されている。この状態では、各ベースプレート30,31の先端部30a,31aは、互い先端面同士が当接又は近接している。また、第1リンクアーム32は、第1軸40を回動中心として最も時計方向に回動した姿勢にある。同様に、第2リンクアーム33は、第2軸42を回動中心として最も反時計方向に回動した姿勢にある。このため、連結プレート34は、左右両端が各リンクアーム32,33によって引き上げられて最も上昇した位置にある。なお、第1ギヤアーム36は、第6軸46を回動中心として最も時計方向に回動した姿勢にある。同様に、第2ギヤアーム37は、第8軸47を回動中心として最も反時計方向に回動した姿勢にある。
従って、ヒンジ装置14は、使用形態では、連結プレート34が各ベースプレート30,31の下端部に最接近して薄型化されている。このため、ヒンジ装置14は、側面視で筐体12A,12Bの内側に完全に収容されている。また、カバー部材15は、筐体12A,12Bの側板17の内側に完全に収容された状態となる。この際、カバー部材15は、カバー板部52の板部52bの先端面52cが側板17の上端面、つまりベゼル部材20やディスプレイ16の表面16aと略同一面上に配置される。
次に、携帯用情報機器10を使用形態(180度位置)から図7Cに示す収納形態(0度位置)とする場合は、例えば各筐体12A,12Bをそれぞれ左右の手で把持し、ディスプレイ16を閉じる方向に折り畳む。
そうすると、図7A及び図7Bに示すように、連結プレート34は、左右両端の軸44,45間を引き離す方向の力と、筐体12A,12B間の角度に応じた回動力とを受ける。その結果、ヒンジ装置14は、第1リンクアーム32が第1軸40を回動中心として図7A中で反時計方向に回動する。同時に、第2リンクアーム33が第2軸42を回動中心として図7A中で時計方向に回動する。その結果、連結プレート34は、その左右中央部及びその周辺部がベースプレート30,31から離間する方向に押し出される。これにより、ヒンジ装置14は、使用形態から収納形態へと回動する際、連結プレート34が次第に外側へと張り出すように移動する。つまり連結プレート34は、互いに離間した筐体12A,12Bの一縁部12Aa,12Ba間の隙間を塞ぐように進出し、次第にディスプレイ16の折曲領域16bの裏面から離間する。この際、カバー部材15は、取付部50を介して連結プレート34と一体に構成されている。このため、カバー部材15も連結プレート34と一体的に動作する。
このように、当該ヒンジ装置14は、ディスプレイ16の折曲領域16bの裏面側に位置する連結プレート34が筐体12A,12B間の閉じ動作に伴ってディスプレイ16から離間する。すなわち、上記の通り、当該ヒンジ装置14は、ディスプレイ16の表面16aを予め設定された開閉軌跡に沿って常に移動させる構成となっている。このため、折り畳み動作時には、ディスプレイ16よりも外側にある連結プレート34が、内輪差によってディスプレイ16に接近し、干渉する懸念がある。この点、当該ヒンジ装置14は、折り畳み動作時に連結プレート34がディスプレイ16から逃げる方向に移動するため、両者間の干渉が防止されている。その結果、ヒンジ装置14は、ディスプレイ16の折曲領域16bを所望の曲率に維持したまま円滑に折り曲げることができ、ディスプレイ16での不具合の発生を抑制できる。なお、カバー部材15のカバー板部52は、ディスプレイ16の側方に配置されている。このため、先端面52cは、次第にディスプレイ16の側方から表面16aを越えて張り出すように移動する。
この回動動作時、各ギヤアーム36,37は、互いのギヤ36a,37aの噛合作用によって逆方向に同期して回動する。具体的には、第1ギヤアーム36は、第5軸41を回動中心として見ると、図7A中で反時計方向に回動する。同時に、第2ギヤアーム37は、第7軸43を回動中心として見ると、図7A中で時計方向に回動する。このギヤアーム36,37の同期作用により、各リンクアーム32,33間の逆方向の回動動作も同期する。その結果、回動動作中、連結プレート34は、傾き等を生じることなく、筐体12A,12B間の角度位置と対応した姿勢のまま回動及び移動を行う。つまりヒンジ装置14は、筐体12A,12B間を回動させる際の第1筐体12A側の各要素と、第2筐体12B側の各要素との動作が同期する。このため、ヒンジ装置14は、連結プレート34の動作が左右の筐体12A,12Bに対して均等に維持され、高い安定性を持って筐体12A,12B間を回動させることができる。なお、回動動作時の安定性を高める必要のない仕様等では、各ギヤアーム36,37及びこれと連結された第5軸41、第7軸43、第6軸46、第8軸47は省略してもよい。
ここで、ヒンジ装置14は、各ベースプレート30,31が複数枚並列されると共に、その間に各リンクアーム32,33及び各ギヤアーム36,37を挟持した積層構造を有する。このため、回動動作時、これら各ベースプレート30,31と各リンクアーム32,33及び各ギヤアーム36,37との摺動抵抗により、ヒンジ装置14は所定の回動トルクを発生することができる。その結果、ヒンジ装置14による筐体12A,12B間の回動動作が安定する。このため、例えば図7Bに示すように、筐体12A,12Bを120度位置に回動させてこの状態で筐体12A,12B間の角度位置を維持することもできる。そうすると、例えば図7B中で第2筐体12B側のディスプレイ16の一部にソフトウエアキーボード等を表示し、当該携帯用情報機器10をノート型PCとしても利用することができる。なお、ヒンジ装置14の回動トルクは、例えば各軸40〜47と第1ベースプレート30や第1リンクアーム32等との回転部分にトルクを負荷した構成等で発生させてもよい。
ヒンジ装置14は、図7Cに示す収納形態では、各ベースプレート30,31がそれぞれ互いに平行し、ディスプレイ16を介して互いに向かい合った配置となる。この状態では、第1リンクアーム32は、第1軸40を回動中心として、第1ベースプレート30に対して最も反時計方向に回動した姿勢となる。同様に、第2リンクアーム33は、第2軸42を回動中心として第2ベースプレート31に対して最も時計方向に回動した姿勢となる。
従って、収納形態において、連結プレート34は、その左右両端部が各リンクアーム32,33によって、再びディスプレイ16に近接する方向に引き寄せられた位置となる。この際、連結プレート34は、その外周端面34aを含む大部分が各筐体12A,12Bの一縁部12Aa,12Baから外側に張り出している。一方、外周端面34aとは逆の内周側の端面は、ディスプレイ16の折曲領域16bの裏面に対して、所定の隙間を挟んで対向した配置となる。従って、当該ヒンジ装置14は、収納形態では、X方向に薄型化されつつも、ディスプレイ16には干渉しない構成となっている。図7Cでは背表紙部材18の図示を省略しているが、収納形態において、Y方向両端の各ヒンジ装置14の連結プレート34の外周端面34aは、背表紙部材18や両筐体12A,12Bの裏面全体を連続的に覆うカバー部材(不図示)で覆われる。
この収納形態において、カバー部材15は、筐体12A,12Bの一縁部12Aa,12Ba同士が離間して形成される隙間の側部の少なくとも一部をカバー板部52が覆った状態となる(図7C参照)。この際、カバー板部52は、ディスプレイ16の側方にて、その先端面52cがディスプレイ16の表面16aを越えて内側に張り出した位置となる。具体的には、カバー板部52の先端面52cは、円弧状に形成されたディスプレイ16の折曲部(折曲領域16b)の表面16aよりもディスプレイ16の折曲方向で内側(図7C中で右側)に突出した位置になる。これにより当該携帯用情報機器10は、その収納形態時に筐体12A,12Bの一縁部12Aa,12Ba間の隙間の両側方がカバー部材15によって覆われる。カバー板部52は、収納形態時、一縁部12Aa,12Ba間の隙間に介在したベゼル部材20の側方をも覆い隠す。
なお、図7Cに示す収納形態から図7Aに示す使用形態への回動動作は、上記した折り畳み動作と逆の動作となるため、説明は省略する。
以上のように、本実施形態の携帯用情報機器10は、第1筐体12A及び第2筐体12Bの一縁部12Aa,12Ba同士を回動可能に連結したヒンジ装置14と、折り畳み可能なディスプレイ16と、ヒンジ装置14の側部を覆うカバー部材15と、を備える。ヒンジ装置14は、第1筐体12Aと第2筐体12Bとの間を、互いの上面同士が略同一平面上にある使用形態から、互いの上面同士が対面する収納形態まで折り畳み可能に連結している。そして、カバー部材15は、使用形態では、筐体12A,12Bの内部に収容され(図7A参照)、収納形態では、各筐体12A,12Bの一縁部12Aa,12Ba同士が離間して形成される隙間の側部の少なくとも一部を覆う(図7C参照)。
このように、カバー部材15は、収納形態時に筐体12A,12Bの一縁部12Aa,12Ba間の隙間の側方からヒンジ装置14やディスプレイ16の折曲部が露出することを抑制するカバー機能を有する。このため、当該携帯用情報機器10は、折り畳んだ際の外観品質の低下を抑制できる。また、カバー部材15は、ユーザが筐体12A,12B間の隙間の側部からディスプレイ16の折曲部やベゼル部材20を直接的に触ることを抑止するカバー機能も有する。このため、当該携帯用情報機器10は、折り畳んだ際に指等でディスプレイ16の折曲部やベゼル部材20に触れ、これらが不具合を生じることも抑制できる。カバー部材15は、筐体12A,12Bの隙間の側方からの異物の侵入も抑制できる。
本実施形態のカバー部材15は、収納形態時、カバー板部52の先端面52cがディスプレイ16の折曲部の表面16aよりも内側に突出した位置に配置される。すなわち、当該携帯用情報機器10は、図7Cに示すように、折り畳んだ筐体12A,12B間にキーボード装置56等を収容して持ち運ぶ状況も想定される。この状態で携帯用情報機器10に対し、運搬や落下等による衝撃が加わることもある。この際、当該携帯用情報機器10では、万一、キーボード装置56が図7C中の矢印の方向に相当な速度で移動した場合であっても、キーボード装置56はカバー板部52の先端面52cに当接して停止する。このため、当該携帯用情報機器10では、キーボード装置56のような異物がディスプレイ16の折曲部に衝突することを抑制できる。つまりカバー部材15は、異物のディスプレイ16への衝突を抑えるストッパー機能も有する。キーボード装置56は、例えば無線によって携帯用情報機器10と接続されるワイヤレスキーボードである。
本実施形態の携帯用情報機器10では、ヒンジ装置14は、第1ベースプレート30と、第2ベースプレート31と、第1端部が第1軸40を介して第1ベースプレート30と回転可能に連結された第1リンクアーム32と、第1端部が第2軸42を介して第2ベースプレート31と回転可能に連結された第2リンクアーム33と、第1端部が第3軸44を介して第1リンクアーム32の第2端部と回転可能に連結され、第2端部が第4軸45を介して第2リンクアーム33の第2端部と回転可能に連結された連結プレート34と、を有する。そして、ヒンジ装置14は、第1筐体12Aに対する第2筐体12Bの開閉状態に関わらず、その全体がディスプレイ面の下方、上記の構成例ではベゼル部材20の下方に配置されている。
このように、当該携帯用情報機器10は、筐体12A,12Bと固定されたベースプレート30,31に対して、リンクアーム32,33を介して連結プレート34を連結している。これにより、当該携帯用情報機器10は、筐体12A,12B間の折り畳み動作時に連結プレート34がディスプレイ16の折曲領域16bから離間するように移動する。すなわち、当該携帯用情報機器10では、ディスプレイ16の表面16aよりも外側にあるヒンジ装置14の各要素は、折り畳み時に内輪差を受ける。しかしながら、ヒンジ装置14は、連結プレート34が折り畳み時にディスプレイ16から離間する方向に移動することで、上記の内輪差を吸収できる。そこで、当該携帯用情報機器10では、ベースプレート30,31、リンクアーム32,33、及び連結プレート34や各軸40等のヒンジ装置14の全要素を、ディスプレイ16の表面16aよりも外側に配置している。具体的には、上記構成例では、ヒンジ装置14をベゼル部材20の下に収容している。このため、当該携帯用情報機器10は、ヒンジ装置14が筐体12A,12Bの上面に露出し、外観品質が低下することを抑制できる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記では、一縁部12Aa,12Baの両端部にあるヒンジ装置14のそれぞれにカバー部材15を装着した構成を例示した。しかしながら、例えばY方向で両端側のカバー部材15のそれぞれのブリッジ板54をY方向で延長させて一体に形成してもよい。これにより2つのカバー部材15が1部品で構成されるため、部品点数を削減できる。また、この構成では、Y方向に延在したブリッジ板54の下面が実質的に背表紙部材18として機能するため、背表紙部材18を省略することもできる。
上記では、複数枚のベースプレート30,31等を積層した構成のヒンジ装置14にカバー部材15を適用した構成を例示した。しかしながら、ヒンジ装置14は、筐体12A,12B間を回動可能に連結できれば他の構成であってもよい。
上記では、ブラケット38,39を介してベースプレート30,31を筐体12A,12Bに固定した構成を例示した。しかしながら、ベースプレート30,31は、ブラケット38,39を介さずに直接的に筐体12A,12Bに固定してもよい。なお、ブラケット38,39を用いることで、ヒンジ装置14の筐体12A,12Bに対する取付性や製造効率が向上する。
上記では、本のように二つ折りに折り畳み可能な携帯用情報機器10を例示したが、本発明は、同形の筐体部材同士を二つ折りに折り畳む構成以外、例えば大形の筐体部材の左右縁部にそれぞれ小形の筐体部材を折り畳み可能に連結した観音開きの構成、1つの筐体部材の左右縁部にそれぞれ折り畳み方向の異なる筐体部材を連結したS型の折り畳み構成、大形の筐体部材の左右一方の縁部に小形の筐体部材を折り畳み可能に連結したJ型の折り畳み構成等、各種構成に適用可能であり、筐体部材の連結数は4以上としてもよい。
10 携帯用情報機器
12A 第1筐体
12B 第2筐体
14 ヒンジ装置
15 カバー部材
16 ディスプレイ
16a 表面
16b 折曲領域
17 側板
17a,17b 切欠形状部
20 ベゼル部材
30 第1ベースプレート
31 第2ベースプレート
32 第1リンクアーム
33 第2リンクアーム
34 連結プレート
36 第1ギヤアーム
37 第2ギヤアーム
38 第1ブラケット
39 第2ブラケット
50 取付部
52 カバー板部
52c 先端面
54 ブリッジ板

Claims (6)

  1. 携帯用情報機器であって、
    第1筐体と、
    前記第1筐体と一縁部同士が隣接した第2筐体と、
    前記第1筐体及び前記第2筐体の前記一縁部同士を回動可能に連結したヒンジ装置と、
    前記第1筐体と前記第2筐体との間を連続して覆い、折り畳み可能なディスプレイと、
    前記ヒンジ装置の側部を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記ヒンジ装置は、前記第1筐体と前記第2筐体との間を、前記第1筐体の上面と前記第2筐体の上面とが略同一平面上にある使用形態から、前記第1筐体と前記第2筐体の上面同士が対面する収納形態まで折り畳み可能に連結しており、
    前記カバー部材は、前記使用形態では、前記第1筐体及び前記第2筐体の内部に収容され、前記収納形態では、前記第1筐体及び前記第2筐体の前記一縁部同士が離間して形成される隙間の側部を覆うことを特徴とする携帯用情報機器。
  2. 請求項1に記載の携帯用情報機器であって、
    前記カバー部材は、
    前記ヒンジ装置に取り付けられる取付部と、
    前記ヒンジ装置の側部で起立するカバー板部と、
    を有し、
    前記収納形態では、前記カバー板部の先端面が前記ディスプレイの折曲部の表面よりも該ディスプレイの折曲方向で内側に突出した位置に配置されることを特徴とする携帯用情報機器。
  3. 請求項2に記載の携帯用情報機器であって、
    前記ヒンジ装置は、
    前記第1筐体と固定された第1ベースプレートと、
    前記第2筐体と固定された第2ベースプレートと、
    第1端部が第1軸を介して前記第1ベースプレートと回転可能に連結された第1リンクアームと、
    第1端部が第2軸を介して前記第2ベースプレートと回転可能に連結された第2リンクアームと、
    第1端部が第3軸を介して前記第1リンクアームの第2端部と回転可能に連結され、第2端部が第4軸を介して前記第2リンクアームの第2端部と回転可能に連結された連結プレートと、
    を有し、
    前記カバー部材は、前記取付部が前記連結プレートに取り付けられ、前記カバー板部が前記第1ベースプレート、前記第2ベースプレート、前記第1リンクアーム、前記第2リンクアーム及び前記連結プレートの側方に配置されることを特徴とする携帯用情報機器。
  4. 請求項2又は3に記載の携帯用情報機器であって、
    前記第1筐体及び前記第2筐体の外周縁部には、前記一縁部に開口し、互いに連通した切欠形状部がそれぞれ設けられ、
    前記カバー板部は、前記切欠形状部に配置されていることを特徴とする携帯用情報機器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯用情報機器であって、
    前記ヒンジ装置は、少なくとも前記第1筐体及び前記第2筐体の前記一縁部の長手方向で第1端部及び第2端部にそれぞれ配置されていることを特徴とする携帯用情報機器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の携帯用情報機器であって、
    さらに、前記第1筐体及び前記第2筐体のディスプレイ面のうち、前記ディスプレイ以外の部分を覆うベゼル部材を備え、
    前記ヒンジ装置は、前記ベゼル部材の下方に配置され、
    前記カバー部材は、前記収納形態では、さらに、前記隙間に介在した前記ベゼル部材を覆うことを特徴とする携帯用情報機器。
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