JP6850329B2 - ヒンジ装置及び電子機器 - Google Patents

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本発明は、ヒンジ装置及び該ヒンジ装置を備えた電子機器に関する。
近年、タッチパネル式の液晶ディスプレイを有し、物理的なキーボードを持たないタブレット型PCやスマートフォン等の電子機器が急速に普及している。この種の電子機器のディスプレイは、使用時には大きい方が望ましい反面、携帯時には小型化されることが望まれている。そこで、本出願人は、有機EL(Electro Luminescence)等のフレキシブルディスプレイを用いることで、筐体だけでなくディスプレイまでも折り畳み可能に構成した電子機器を提案している(例えば、特許文献1参照)。
特許第6507183号公報
上記特許文献1の構成では、ヒンジ装置による筐体の折り畳み時の回動中心をディスプレイの表面に一致させることで、ディスプレイの円滑な折曲動作を可能としている。このため、ヒンジ装置は、その構造上、構成要素の一部がディスプレイの表面よりも上方に突出した配置となっていた。その結果、ヒンジ装置が筐体の上面に露出して外観品質を低下させていた。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、外観品質の低下を抑制することができるヒンジ装置及び該ヒンジ装置を備えた電子機器を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係るヒンジ装置は、ヒンジ装置であって、電子機器の第1筐体に固定するための第1ブラケットと、前記第1ブラケットと対向するように設けられ、前記電子機器の第2筐体に固定するための第2ブラケットと、第1端部が第1軸を介して前記第1ブラケットと回転可能に連結された第1連結アームと、第1端部が第2軸を介して前記第2ブラケットと回転可能に連結された第2連結アームと、第1端部が第3軸を介して前記第1ブラケットと回転可能に連結され、第2端部が第4軸を介して前記第2連結アームの第2端部と回転可能に連結された第1リンクアームと、第1端部が第5軸を介して前記第2ブラケットと回転可能に連結され、第2端部が第6軸を介して前記第1連結アームの第2端部と回転可能に連結された第2リンクアームと、前記第1連結アームの第1端部と第2端部との間の部分と、前記第2連結アームの第1端部と第2端部との間の部分とを回転可能に連結する第7軸と、を備え、前記第1ブラケットの上面と前記第2ブラケットの上面とが略同一平面上に配置された開き姿勢から、前記第1ブラケットの上面と前記第2ブラケットの上面とが対面する閉じ姿勢まで回動可能である。
このような構成によれば、当該ヒンジ装置は、その回動姿勢に関わらず、各アームが各ブラケットの上面よりも上方に突出することが防止される。このため、当該ヒンジ装置は、回動姿勢によって搭載された電子機器の外観上に各アームが突出することがなく、電子機器の外観品質を低下させることを抑制できる。
前記開き姿勢において、前記第1軸の軸方向から見た場合に、前記第1軸は、前記第1ブラケットの上面側に配置され、前記第2軸は、前記第2ブラケットの上面側に配置され、前記第7軸は、前記第1軸及び前記第2軸よりも下方であると共に該第1軸と該第2軸との間となる位置に配置され、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの境界部に重なる構成としてもよい。
前記第1軸、前記第2軸、及び前記第7軸は、三角形の各頂点となる位置に配置された構成としてもよい。
前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの間の回動に所定の回動トルクを付与する第1トルク発生器を備える構成としてもよい。
前記第1トルク発生器は、前記第3軸と前記第4軸との間に架け渡された第1ブリッジ部材を有し、前記第1ブリッジ部材は、前記第3軸を構成するシャフトが回転可能に圧入される第1圧入部と、前記第4軸を構成するシャフトが回転可能に挿入される第1挿入部と、を有する構成としてもよい。
前記第3軸は、前記第1軸を構成するシャフトよりも大径のシャフトで構成されてもよい。
前記第1トルク発生器は、前記第5軸と前記第6軸との間に架け渡された第2ブリッジ部材を有し、前記第2ブリッジ部材は、前記第5軸を構成するシャフトが回転可能に圧入される第2圧入部と、前記第6軸を構成するシャフトが回転可能に挿入される第2挿入部と、を有する構成としてもよい。
前記第5軸は、前記第2軸を構成するシャフトよりも大径のシャフトで構成されてもよい。
さらに、前記第7軸を構成するシャフトが挿入されて前記第1連結アームと前記第2連結アームとの間に挟まれることで、前記第7軸に対する前記第1連結アーム及び前記第2連結アームの回動に所定の回動トルクを付与する第2トルク発生器を備える構成としてもよい。
本発明の第2態様に係る電子機器は、上記構成のヒンジ装置を備える電子機器であって、前記第1筐体に前記第1ブラケットが固定され、前記第2筐体に前記第2ブラケットが固定され、さらに、前記第1筐体の上面と前記第2筐体の上面とに亘るように設けられ、前記ヒンジ装置によって前記第1筐体と前記第2筐体とが相対的に回動することに応じて折り曲げられる折曲領域を有するディスプレイを備える。
本発明の上記態様によれば、外観品質の低下を抑制することができる。
図1は、一実施形態に係る電子機器を閉じて収納形態とした状態での斜視図である。 図2は、図1に示す電子機器を開いて使用形態とした状態を模式的に示す平面図である。 図3は、図2中のIII−III線に沿う模式的な断面図である。 図4は、使用形態でのヒンジ装置の斜視図である。 図5は、収納形態でのヒンジ装置の斜視図である。 図6は、使用形態でのヒンジ装置の分解斜視図である。 図7Aは、使用形態でのヒンジ装置の状態を模式的に示す側面図である。 図7Bは、図7Aに示す状態からヒンジ装置を折り畳み動作させた状態を模式的に示す側面図である。 図7Cは、図7Bに示す状態からヒンジ装置をさらに折り畳み動作させた状態を模式的に示す側面図である。 図7Dは、図7Cに示す状態からヒンジ装置をさらに折り畳み動作させて収納形態とした状態を模式的に示す側面図である。 図8は、第1ブリッジ部材の構成を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明に係るヒンジ装置及びこれを備えた電子機器について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る電子機器10を閉じて収納形態とした状態での斜視図である。図2は、図1に示す電子機器10を開いて使用形態とした状態を模式的に示す平面図である。図3は、図2中のIII−III線に沿う模式的な断面図である。
図1〜図3に示すように、電子機器10は、第1筐体12Aと、第2筐体12Bと、ヒンジ装置14と、ディスプレイ16とを備える。本実施形態の電子機器10は、本のように折り畳み可能なタブレット型PCである。電子機器10は、携帯電話、スマートフォン、電子手帳又は携帯用ゲーム機等であってもよい。
各筐体12A,12Bは、矩形の扁平な箱体である。筐体12A,12Bは、互いに隣接する縁部以外の3辺に側板17が起立形成されている(図3参照)。ディスプレイ16は、使用形態時に略1枚板状に構成される筐体12A,12Bの上面開口を塞ぐように配置されている。各筐体12A,12Bは、例えばステンレスやマグネシウム、アルミニウム等の金属板、或いは炭素繊維等の強化繊維を含む繊維強化樹脂板等で構成される。
以下、図1〜図3に示すように、電子機器10について、筐体12A,12Bの並び方向をX方向、X方向と直交する方向をY方向と呼び、さらに各筐体12A,12Bの厚み方向を上下方向と呼んで説明する。
筐体12A,12B間は、互いの隣接縁部である一縁部12Aa,12BaのY方向両端部に設けられた一対のヒンジ装置14,14を介して連結されている。ヒンジ装置14は、第1筐体12A及び第2筐体12Bの一縁部12Aa,12Ba同士を、第1筐体12Aに対して第2筐体12Bが開閉するように回動可能に連結している。筐体12A,12B間は、図1に示す収納形態と図2に示す使用形態との間で、所望の角度位置に動作させることができる。図2中に1点鎖線で示す線Cは、筐体12A,12Bの折り畳み動作の中心となる折曲中心Cを示している。
筐体12A,12Bは、図1に示す収納形態において、一縁部12Aa,12Ba間が大きく離間する。そこで、一縁部12Aa,12Baの境界部は、背表紙部材18によって覆われている。図3に示すように、背表紙部材18は、筐体12A,12Bの内面12Ab,12Bbに取り付けられている。背表紙部材18は、蛇腹形状のシート状部材である。背表紙部材18は、例えばX方向一端部が第1筐体12Aに固定され、X方向他端部が第2筐体12Bにスライド可能に支持されている。
ディスプレイ16は、例えばタッチパネル式の液晶ディスプレイである。ディスプレイ16は、例えば柔軟性の高いペーパー構造を持った有機EL等のフレキシブルディスプレイである。ディスプレイ16は、第1筐体12Aと第2筐体12Bとの上面を連続して覆い、筐体12A,12Bの開閉動作に伴って開閉する。ディスプレイ16は、その表面16aの外周縁部にベゼル部材20が配設されている(図2参照)。ベゼル部材20は、可撓性を持った枠状のシート状部材である。ベゼル部材20は、ディスプレイ16の表面16aの表示領域(アクティブ領域)を除く外周縁部の非表示領域(非アクティブ領域)を覆っている。ベゼル部材20は、側板17と、表面16aの外周縁部とに跨るように取り付けられている(図3参照)。
ディスプレイ16は、筐体12A,12Bの内面12Ab,12Bb間に亘るように設けられている。ディスプレイ16は、内面12Ab,12Bbに対して、第1支持プレート22A及び第2支持プレート22Bを介して支持されている(図3及び図4参照)。支持プレート22A,18Bは、それぞれ矩形状に形成された薄いプレート部材である。第1支持プレート22Aは、第1筐体12Aと固定されている。第2支持プレート22Bは、第2筐体12Bと固定されている。ディスプレイ16は、支持プレート22A,18Bの上面に両面テープ等を用いて固定されている。ディスプレイ16は、ヒンジ装置14と重なる位置でY方向に延びた帯状の領域が、筐体12A,12B間の回動に応じて折り曲げられる折曲領域16bとなる。折曲領域16bは、支持プレート22A,18Bに対して固定されておらず、相対移動可能な状態にある(図7A〜図7D参照)。
各筐体12A,12B内には、例えば各種半導体チップ等を実装した基板、バッテリ装置、アンテナ装置の各種電子部品の他、冷却装置等も収容されている。これらの電子部品等は、内面12Ab,12Bbと支持プレート22A,22Bとの間に形成された空間に収容されている。
次に、ヒンジ装置14の具体的な構成例を説明する。図4は、使用形態でのヒンジ装置14の斜視図である。図5は、収納形態でのヒンジ装置14の斜視図である。図6は、使用形態でのヒンジ装置14の分解斜視図である。図7A〜図7Dは、ヒンジ装置14を使用形態から収納形態まで折り畳む動作図である。図7A〜図7Dは、図7Aに示す使用形態での筐体12A,12B間の角度を180度と呼んだ場合に、図7Bに示す状態は120度を示し、図7Cに示す状態は60度を示し、図7Dに示す収納形態は0度を示す。
図2及び図3に示すように、各ヒンジ装置14は、ディスプレイ16の外周縁部の側方であって、ベゼル部材20の下方となる位置に配置されている。ヒンジ装置14は、ディスプレイ16の下方、つまり支持プレート22A,22Bの下方に配置されていてもよい。本実施形態のヒンジ装置14は、ディスプレイ16の表面16aを予め設定された開閉軌跡に沿って常に移動させることができるように、筐体12A,12B間を回動させる。
図4〜図6及び図7Aに示すように、ヒンジ装置14は、第1ブラケット30と、第2ブラケット31と、第1連結アーム32と、第2連結アーム33と、第1リンクアーム34と、第2リンクアーム35とを備える。これら各要素は、回転軸となる第1軸36〜第7軸42によって連結されている。以下では、特に説明する場合を除き、図6及び図7Aに示す使用形態でのヒンジ装置14の配置を基準として各要素の位置関係を説明する。
図4〜図6に示すように、第1ブラケット30は、Y方向で一対の第1分割部30Aと、第2分割部30Bとを連結した構成である。第1ブラケット30は、ヒンジ装置14の第1筐体12Aに対する取付部であり、全体としてブロック状の金属で形成されている。第1ブラケット30は、正面視で竿旗形状を成している。第1ブラケット30は、上面30aのX方向長さが下面30bのそれよりも長い。第1ブラケット30は、例えば下面30bに沿って図示しない取付片が突出形成され、この取付片を介して内面12Abにねじ止めされる。
第2ブラケット31は、第1ブラケット30と左右対称構造である。第2ブラケット31は、Y方向で一対の第1分割部31Aと、第2分割部31Bとを連結した構成である。第2ブラケット31は、ヒンジ装置14の第2筐体12Bに対する取付部であり、全体としてブロック状の金属で形成されている。第2ブラケット31は、正面視で竿旗形状を成している。第2ブラケット31は、上面31aのX方向長さが下面31bのそれよりも長い。第2ブラケット31は、例えば下面31bに沿って図示しない取付片が突出形成され、この取付片を介して内面12Bbにねじ止めされる。ブラケット30,31の形状は適宜変更可能である。ブラケット30,31は、分割構造ではなく、それぞれ1枚板状に構成されてもよい。
第1ブラケット30と第2ブラケット31とは、互いの内端面30c,31cが隙間44を介して対向配置されている。第1ブラケット30の第1分割部30A及び第2分割部30Bは、それぞれ一部の板厚を凹ませた凹状部30dを有する。第1分割部30Aの凹状部30dと、第2分割部30Bの凹状部30dとは、互いに連通し、上面30a、内端面30c及び下面30bに開口した1つの凹状部30dを形成する。第2ブラケット31の第1分割部31A及び第2分割部31Bについても、それぞれ一部の板厚を凹ませた凹状部31dを有する。これら凹状部31d,31dについても互いに連通し、上面31a、内端面31c及び下面31bに開口した1つの凹状部31dを形成する。
第1連結アーム32は、略ブーメラン形状を成した金属製の棒状部材である。図6及び図7Aに示すように、第1連結アーム32は、左上の第1端部から右下の第2端部に向かって、次第に下方に傾斜した後、第7軸42付近からはX方向に沿って延在している。第1連結アーム32の第1端部は、凹状部30d内に配置され、第1軸36を介して第1ブラケット30と回転可能に連結されている。第1連結アーム32の第2端部は、凹状部31d内に配置され、第6軸41を介して第2リンクアーム35と回転可能に連結されている。さらに第1連結アーム32は、第1端部と第2端部との間の部分が、第7軸42を介して第2連結アーム33と回転可能に連結されている。第7軸42は、隙間44に配置され、ブラケット30,31間の境界部に重なる位置にある。
第2連結アーム33は、X方向及びY方向に直交する鉛直軸回りに第1連結アーム32を180度回転させた構成である。つまり第2連結アーム33も、略ブーメラン形状を成した金属製の棒状部材である。図6及び図7Aに示すように、第2連結アーム33は、右上の第1端部から左下の第2端部に向かって、次第に下方に傾斜した後、第7軸42付近からはX方向に沿って延在している。第2連結アーム33の第1端部は、凹状部31d内に配置され、第2軸37を介して第2ブラケット31と回転可能に連結されている。第2連結アーム33の第2端部は、凹状部30d内に配置され、第4軸39を介して第1リンクアーム34と回転可能に連結されている。第2連結アーム33は、第1端部と第2端部との間の部分が、第7軸42を介して第1連結アーム32と回転可能に連結されている。連結アーム32,33の形状は適宜変更可能である。本実施形態の場合、第1連結アーム32及び第2連結アーム33は、第1軸36等の軸方向(Y方向)に向かって並んで配置されている。
第1リンクアーム34は、略カンマ形状を成した金属製のプレート状部材である。第1リンクアーム34は、上端の第1端部から下端の第2端部に向かって第2ブラケット31側とは逆側に膨らむように湾曲しながら延在している。第1リンクアーム34の第1端部は、第3軸38を介して第1ブラケット30と回転可能に連結されている。第1リンクアーム34の第2端部は、第4軸39を介して第2連結アーム33の第2端部と回転可能に連結されている。
第2リンクアーム35は、第1リンクアーム34と左右対称構造である。つまり第2リンクアーム35は、略カンマ形状を成した金属製のプレート状部材である。第2リンクアーム35は、上端の第1端部から下端の第2端部に向かって第1ブラケット30側とは逆側に膨らむように湾曲しながら延在している。第2リンクアーム35の第1端部は、第5軸40を介して第2ブラケット31と回転可能に連結されている。第2リンクアーム35の第2端部は、第6軸41を介して第1連結アーム32の第2端部と回転可能に連結されている。リンクアーム34,35の形状は適宜変更可能である。本実施形態の場合、第1リンクアーム34が第1連結アーム32の外側部に配置され、第2リンクアーム35が第2連結アーム33の外側部に配置されている。これにより、連結アーム32,33は、左右のリンクアーム34,35間に挟まれるように配置されている。
各軸36〜42は、円柱形状を成した金属製のシャフトである。図6及び図7Aに示すように、第1軸36は、第1ブラケット30の凹状部30dをY方向に横切っている。第1軸36は、第1分割部30Aの内面からY方向に突出し、第2分割部30Bの孔部30eに嵌挿されている。第1軸36は、第1連結アーム32の第1端部に設けられた軸受孔32aを回転可能に挿通している。第1軸36は、第1連結アーム32の第1端部に突設されてもよく、この第1軸36を軸支する軸受孔を第1ブラケット30に設ければよい。
第2軸37は、第2ブラケット31の凹状部31dをY方向に横切っている。第2軸37は、第1分割部31Aの内面からY方向に突出し、第2分割部31Bの孔部31eに嵌挿されている。第2軸37は、第2連結アーム33の第1端部に設けられた軸受孔33aを回転可能に挿通している。第2軸37は、第2連結アーム33の第1端部に突設されてもよく、この場合、この第2軸37を軸支する軸受孔を第2ブラケット31に設ければよい。
第3軸38及び第5軸40は、他の軸36,37,40〜42よりも大径のシャフトである。第3軸38は、第1軸36と並んで上面30a側に設けられ、第1軸36よりも第2ブラケット31から離間した位置で凹状部30dをY方向に横切っている。第3軸38は、第1分割部30Aの内面からY方向に突出し、第2分割部30Bの孔部30fに嵌挿されている。第3軸38は、第1リンクアーム34の第1端部に設けられた軸受孔34aを回転可能に挿通している。第3軸38は、第1リンクアーム34の第1端部に突設されてもよく、この場合、この第3軸38を軸支する軸受孔を第1ブラケット30に設ければよい。
第5軸40は、第2軸37と並んで上面31a側に設けられ、第2軸37よりも第1ブラケット30から離間した位置で凹状部31dをY方向に横切っている。第5軸40は、第1分割部31Aの内面からY方向に突出し、第2分割部31Bの孔部31fに嵌挿されている。第5軸40は、第2リンクアーム35の第1端部に設けられた軸受孔35aを回転可能に挿通している。第5軸40は、第2リンクアーム35の第1端部に突設されてもよく、この場合、第5軸40を軸支する軸受孔を第2ブラケット31に設ければよい。
第4軸39は、第2連結アーム33の第2端部からY方向に突出し、第1リンクアーム34の第2端部に設けられた軸受孔34bに回転可能に挿入されている。第4軸39は、第3軸38の下方に配置されている。第4軸39は、第2連結アーム33と第1リンクアーム34とを相対的に回動可能な状態で連結している。第4軸39は、第1リンクアーム34の第2端部に突設されてもよく、この場合、第4軸39を軸支する軸受孔を第2連結アーム33の第2端部に設ければよい。
第6軸41は、第1連結アーム32の第2端部からY方向に突出し、第2リンクアーム35の第2端部に設けられた軸受孔35bに回転可能に挿入されている。第6軸41は、第5軸40の下方に配置されている。第6軸41は、第1連結アーム32と第2リンクアーム35とを相対的に回動可能な状態で連結している。第6軸41は、第2リンクアーム35の第2端部に突設されてもよく、この場合、第6軸41を軸支する軸受孔を第1連結アーム32の第2端部に設ければよい。
第7軸42は、第1連結アーム32の第1端部と第2端部との間となる部分からY方向に突出し、第2連結アーム33の第1端部と第2端部との間となる部分に設けられた軸受孔33cを回転可能に挿通している。第7軸42は、第1連結アーム32と第2連結アーム33とを相対的に回動可能な状態で連結している。第7軸42は、軸受孔33cを挿通した先端部に固定リング46が取り付けられている。固定リング46は、第7軸42からの第2連結アーム33の脱落を防止するものである。固定リング46は、例えば第7軸42の外周面に嵌合する金属リングや第7軸42に設けた雄ねじに螺合する金属ナットである。第7軸42は、第1軸36と第2軸37との間であって、その下方となる位置で隙間44に配置されている。これにより、3本の軸36,37,42は三角形の各頂点となる位置に配置されている。本実施形態の場合、第1軸36、第2軸37及び第7軸42を線で結ぶと、下向きの二等辺三角形が描かれる。
図4及び図5に示すように、連結アーム32,33の大部分、及びリンクアーム34,35の全体は、ブラケット30,31の凹状部30d,31d内に収容されている。図7Aに示すように、ヒンジ装置14は、連結アーム32,33、リンクアーム34,35、及び第1軸36〜第6軸41が、第7軸42の軸心を含む上下方向の鉛直平面に対して左右対称構造となっている。
さらに、本実施形態のヒンジ装置14は、第1トルク発生器48と、第2トルク発生器50とを備える。第1トルク発生器48は、第1ブリッジ部材52と、第2ブリッジ部材53とを有する(図7A参照)。第2トルク発生器50は、皿ばね54を有する(図6及び図7A参照)。第1トルク発生器48及び第2トルク発生器50は、いずれか一方のみを用いてもよい。
図8は、第1ブリッジ部材52の構成を模式的に示す斜視図である。図7A及び図8に示すように、第1ブリッジ部材52は、第3軸38と第4軸39との間に架け渡された金属板である。第1ブリッジ部材52は、一端部に第1圧入部52aを有し、他端部に第1挿入部52bを有する。
第1圧入部52aは、第1ブリッジ部材52を構成する金属板の一端を円形状にカールさせた部分である。第1圧入部52aには、第3軸38が所定の摺動抵抗を発生可能な状態で相対回転可能に圧入される。第1挿入部52bは、第1ブリッジ部材52を構成する金属板の他端を円形状にカールさせた部分である。第1挿入部52bには、第4軸39がほとんど摺動抵抗のない状態で回転可能に挿入される。これにより、第1ブリッジ部材52は、第3軸38を中心とした第4軸39の旋回動作に所定の回動トルクを付与する。
ところで、本実施形態では、第3軸38を大径に構成することで、第1圧入部52aのカール形状の精度、つまり第3軸38に対する回動トルクの管理精度を向上することができる。換言すれば、仮に第3軸38が第4軸39等と同様に小径である場合、第1圧入部52aのカール形状の成形が難しく、回動トルクの管理を精度よく行うことが難しい。勿論、第1圧入部52aを所望のカール形状に成形できる場合、第3軸38を第4軸39等と同様な小径シャフトで構成してもよい。
第2ブリッジ部材53は、第1ブリッジ部材52と左右対称構造である。つまり第2ブリッジ部材53は、第5軸40が所定の摺動抵抗を発生可能な状態で相対回転可能に圧入される第2圧入部53aと、第6軸41がほとんど摺動抵抗のない状態で回転可能に挿入される第2挿入部53bとを有する。これにより、第2ブリッジ部材53は、第5軸40を中心とした第6軸41の旋回動作に所定の回動トルクを付与する。第2圧入部53aに圧入される第5軸40についても、上記した第3軸38と同じ理由で大径に構成されている。
従って、第1トルク発生器48は、各リンクアーム34,35の回動に所定の回動トルクを付与する。その結果、当該ヒンジ装置14は、ブラケット30,31間の相対的な回動に所定の回動トルクが付与される。第1トルク発生器48は、ブリッジ部材52,53の一方のみで構成されてもよい。
図6に示すように、第2トルク発生器50を構成する皿ばね54は、第7軸42を構成するシャフトに外挿され、第1連結アーム32と第2連結アーム33との間で挟持される。これにより、第2トルク発生器50は、連結アーム32,33の相対的な回動に所定の回動トルクを付与する。その結果、当該ヒンジ装置14は、ブラケット30,31間の相対的な回動に所定の回動トルクが付与される。皿ばね54は、例えば第7軸42に対する固定リング46の締付強度を調整することで、連結アーム32,33間に付与する回動トルクを調整できる。
なお、第1トルク発生器48を構成するブリッジ部材52,53は、特に圧入部52a,53aを高精度に成形することが難しい。このため、各軸38,40との間での摺動抵抗による発生トルクを厳格に管理しようとすると、歩留まりが低下する。そこで、本実施形態の場合、第2トルク発生器50を構成する皿ばね54で連結アーム32,33間の回動トルクを調整することで、左右のブラケット30,31間のトルクバランスを容易に調整できる。つまり第2トルク発生器50は、トルク調整部としての機能も有する。
次に、図7A〜図7Dを参照して、当該電子機器10を使用形態から収納形態まで回動させる動作を説明する。
ヒンジ装置14は、図7Aに示す使用形態では、第1ブラケット30と第2ブラケット31とがX方向に並んでおり、互いの上面30a,31aが略同一平面上に配置されている。この状態では、ブラケット30,31は、互いの内端面30c,31c同士が対向し、近接している。第1連結アーム32は、第1軸36を回動中心として、第1ブラケット30に対して最も時計方向に回動した姿勢にある。逆に、第2連結アーム33は、第2軸37を回動中心として、第2ブラケット31に対して最も反時計方向に回動した姿勢にある。第1リンクアーム34は、第3軸38を回動中心として、第1ブラケット30に対して最も時計方向に回動した姿勢にある。逆に、第2リンクアーム35は、第5軸40を回動中心として、第2ブラケット31に対して最も反時計方向に回動した姿勢にある。第7軸42は、ディスプレイ16から最も離間した位置に引き下げられ、第4軸39と第6軸41との間に位置している。
従って、ヒンジ装置14は、使用形態では、各要素が上下方向に圧縮されて薄型化されている。このため、ヒンジ装置14は、側面視で筐体12A,12Bの内側に完全に収容されている。
次に、電子機器10を使用形態(180度)から図7Dに示す収納形態(0度)とする場合は、例えば各筐体12A,12Bをそれぞれ左右の手で把持し、ディスプレイ16を閉じる方向に折り畳む。
そうすると、図7A〜図7Dに示すように、ヒンジ装置14は、第7軸42を中心とした連結アーム32,33の相対的な回動に伴って左右のブラケット30,31間が相対的に回動し、次第に折り畳まれる。その際、第1連結アーム32は、第1軸36を回動中心として反時計方向に回動する。同時に、第6軸41で第1連結アーム32と連結された第2リンクアーム35は、第5軸40を回動中心として時計方向に回動する。逆に、第2連結アーム33は、第2軸37を回動中心として時計方向に回動する。同時に、第4軸39で第2連結アーム33と連結された第1リンクアーム34は、第3軸38を回動中心として反時計方向に回動する。このため、連結アーム32,33間を連結した第7軸42は、次第にディスプレイ16側に近づくように移動する。同時に、ディスプレイ16は、その折曲領域16bが次第に円弧状に折り曲げられる。
ここで、第1連結アーム32は、第1端部が第1ブラケット30と連結され、第2端部が第2リンクアーム35を介して第2ブラケット31と連結されている。また、第2連結アーム33は、第1端部が第2ブラケット31と連結され、第2端部が第1リンクアーム34を介して第1ブラケット30と連結されている。つまりヒンジ装置14は、第7軸42で互いに回動可能に連結されて交差した第1連結アーム32と第2連結アーム33とが筋交い状にブラケット30,31間を連結している。その結果、ヒンジ装置14は、連結アーム32,33間の回動が同期し、ブラケット30,31間の回動も同期する。その結果、ヒンジ装置14によってブラケット30,31間(筐体12A,12B間)が回動する際、ディスプレイ16は、折曲領域16bに左右で偏ったアンバランスな折曲負荷を受けることが抑制され、バランスよく折り曲げられる。従って、ヒンジ装置14は、ディスプレイ16の折曲領域16bを所望の曲率に維持したまま円滑に折り曲げることができ、ディスプレイ16が不具合を生じることを抑制できる。
しかも、図7A及び図7Bに示すように、筐体12A,12B間の回動開始直後から、左右のブラケット30,31の内端面30c,31c間は、第1軸36と第2軸37とが離間する動作に伴って離間移動する。このため、回動開始直後に、ディスプレイ16の折曲領域16bに圧縮力が付与され、この部分にしわや浮き上がりを生じることも防止される。
さらにヒンジ装置14は、トルク発生器48,50を備えるため、筐体12A,12B間の回動動作が安定する。このため、例えば図7Bに示すように、筐体12A,12Bを120度に回動させてこの状態で筐体12A,12B間の角度位置を維持することもできる。そうすると、例えば図7B中で第2筐体12B側のディスプレイ16の一部にソフトウエアキーボード等を表示し、当該電子機器10をノート型PCとしても利用することができる。
ヒンジ装置14は、図7Dに示す収納形態では、左右のブラケット30,31の上面30a,31Aが互いに対面した配置となる。この状態では、第1連結アーム32は、第1軸36を回動中心として最も反時計方向に回動した姿勢となる。同時に、第2リンクアーム35は、第5軸40を回動中心として最も時計方向に回動した姿勢となる。逆に、第2連結アーム33は、第2軸37を回動中心として最も時計方向に回動した姿勢となる。同時に、第1リンクアーム34は、第3軸38を回動中心として最も反時計方向に回動した姿勢となる。このため、連結アーム32,33間を連結した第7軸42は、ディスプレイ16の折曲領域16bの裏面に対して最も近接した位置に配置される。そして、第7軸42は、略U字状を成した折曲領域16bの裏面との間に所定の隙間を介して配置される。その結果、収納形態において、ヒンジ装置14は、特に第7軸42及びその周辺部がブラケット30,31の内端面30c,31cから大きく突出することが抑制される。
なお、図7Dに示す収納形態から図7Aに示す使用形態への回動動作は、上記した折り畳み動作と逆の動作となるため、説明は省略する。
以上のように、本実施形態のヒンジ装置14は、ブラケット30,31と、連結アーム32,33と、リンクアーム34,35と、これらの回転軸となる第1軸36〜第7軸42と、を備える。
従って、当該ヒンジ装置14は、その回動姿勢に関わらず、各アーム32〜35が各ブラケット30,31の上面30a,31aよりも上方に突出することが防止される。このため、当該ヒンジ装置14は、搭載された電子機器10の筐体12A,12Bの外観上に各アーム32〜35が突出せず、その外観品質の低下を抑制できる。具体的には、当該電子機器10では、ディスプレイ16の表面16aよりも外側にあるヒンジ装置14の各要素は、折り畳み時に内輪差を受ける。しかしながら、ヒンジ装置14は、各アーム32〜35によって上記の内輪差を吸収でき、ディスプレイ16に干渉することを防止できる。このため、当該ヒンジ装置14は、電子機器10に搭載された際、ブラケット30,31、連結アーム32,33、リンクアーム34,35及び第1軸36〜第7軸42を、ディスプレイ16の表面16aよりも外側に配置できる。これにより、ヒンジ装置14が筐体12A,12Bの上面に露出し、電子機器10の外観品質を低下させることを抑制できる。従って、当該電子機器10は、このようなヒンジ装置14を備えたことで、その外観品質を確保しつつ、ディスプレイ16の安定した折曲動作が可能となっている。
当該ヒンジ装置14において、第1軸36、第2軸37及び第7軸42は、三角形の各頂点となる位置に配置されている。このため、当該ヒンジ装置14は、図7A〜図7Dに示すようにディスプレイ16の円滑且つ正確な曲率での折曲動作を可能としつつ、可及的に小型化が図られている。
当該ヒンジ装置14では、連結アーム32,33のブラケット30,31への連結軸となる第1軸36及び第2軸37は、それぞれブラケット30,31の上面30a,31aに近接した位置に配置されている。これにより、連結アーム32,33のブラケット30,31に対する連結軸である第1軸36及び第2軸37は、その軸心が可及的にディスプレイ16に近接した位置に配置される。このため、当該ヒンジ装置14は、連結アーム32,33やリンクアーム34,35を最小限の大きさで構成しつつ、ディスプレイ16を所望の曲率で折り曲げることができる。
すなわち、仮に第1軸36及び第2軸37の軸心が、例えば図7Aで示す位置よりも下面30b,31b側に配置されている構成を考えてみる。この構成では、図7A〜図7Dに示す構成例よりも連結アーム32,33やリンクアーム34,35を大型化しないと、図7A〜図7Dに示す構成例と同様な曲率でのディスプレイ16の折り曲げができない事態を生じる。その結果、ヒンジ装置14が全体として大型化し、筐体12A,12Bの薄型化を阻害する。
また、このような理由から、本実施形態では、第1トルク発生器48を構成するブリッジ部材52,53の圧入部52a,53aは、第1軸36及び第2軸37ではなく、第3軸38及び第5軸40に連結している。これにより、軸38,40を大径に構成し、軸38,40の軸心が上面30a,31aから下方に離間しても、第1軸36及び第2軸37の位置は維持される。このため、ヒンジ装置14が大型化することが抑制される。但し、このようなヒンジ装置14の大型化の問題を考慮する必要のない仕様等では、例えば第1ブリッジ部材52を第1軸36と第7軸42との間に架け渡し、第2ブリッジ部材53を第2軸37と第7軸42との間に架け渡し、これら各軸36,37を大径化してもよい。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記では、図7Dに示す収納形態において、左右のブラケット30,31の上面30a,31a同士が互いに平行して対面する構成を例示した。しかしながら、上面30a,31aは、収納形態において多少傾いた状態で対面する構成であってもよい。
上記では、本のように二つ折りに折り畳み可能な電子機器10を例示したが、本発明は、同形の筐体同士を二つ折りに折り畳む構成以外、例えば大形の筐体の左右縁部にそれぞれ小形の筐体を折り畳み可能に連結した観音開きの構成、1つの筐体の左右縁部にそれぞれ折り畳み方向の異なる筐体を連結したS型の折り畳み構成、大形の筐体の左右一方の縁部に小形の筐体を折り畳み可能に連結したJ型の折り畳み構成等、各種構成に適用可能であり、筐体の連結数は4以上としてもよい。
10 電子機器
12A 第1筐体
12B 第2筐体
14 ヒンジ装置
16 ディスプレイ
16a 表面
16b 折曲領域
30 第1ブラケット
31 第2ブラケット
32 第1連結アーム
33 第2連結アーム
34 第1リンクアーム
35 第2リンクアーム
36 第1軸
37 第2軸
38 第3軸
39 第4軸
40 第5軸
41 第6軸
42 第7軸
48 第1トルク発生器
50 第2トルク発生器
52 第1ブリッジ部材
53 第2ブリッジ部材
54 皿ばね

Claims (9)

  1. ヒンジ装置であって、
    電子機器の第1筐体に固定するための第1ブラケットと、
    前記第1ブラケットと対向するように設けられ、前記電子機器の第2筐体に固定するための第2ブラケットと、
    第1端部が第1軸を介して前記第1ブラケットと回転可能に連結された第1連結アームと、
    第1端部が第2軸を介して前記第2ブラケットと回転可能に連結された第2連結アームと、
    第1端部が第3軸を介して前記第1ブラケットと回転可能に連結され、第2端部が第4軸を介して前記第2連結アームの第2端部と回転可能に連結された第1リンクアームと、
    第1端部が第5軸を介して前記第2ブラケットと回転可能に連結され、第2端部が第6軸を介して前記第1連結アームの第2端部と回転可能に連結された第2リンクアームと、
    前記第1連結アームの第1端部と第2端部との間の部分と、前記第2連結アームの第1端部と第2端部との間の部分とを回転可能に連結する第7軸と、
    を備え、
    前記第1ブラケットの上面と前記第2ブラケットの上面とが略同一平面上に配置された開き姿勢から、前記第1ブラケットの上面と前記第2ブラケットの上面とが対面する閉じ姿勢まで回動可能であり、
    前記開き姿勢において、前記第1軸の軸方向から見た場合に、
    前記第1軸は、前記第1ブラケットの上面側に配置され、
    前記第2軸は、前記第2ブラケットの上面側に配置され、
    前記第7軸は、前記第1軸及び前記第2軸よりも下方であると共に該第1軸と該第2軸との間となる位置に配置され、前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの境界部に重なることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 請求項に記載のヒンジ装置であって、
    前記第1軸、前記第2軸、及び前記第7軸は、三角形の各頂点となる位置に配置されていることを特徴とするヒンジ装置。
  3. ヒンジ装置であって、
    電子機器の第1筐体に固定するための第1ブラケットと、
    前記第1ブラケットと対向するように設けられ、前記電子機器の第2筐体に固定するための第2ブラケットと、
    第1端部が第1軸を介して前記第1ブラケットと回転可能に連結された第1連結アームと、
    第1端部が第2軸を介して前記第2ブラケットと回転可能に連結された第2連結アームと、
    第1端部が第3軸を介して前記第1ブラケットと回転可能に連結され、第2端部が第4軸を介して前記第2連結アームの第2端部と回転可能に連結された第1リンクアームと、
    第1端部が第5軸を介して前記第2ブラケットと回転可能に連結され、第2端部が第6軸を介して前記第1連結アームの第2端部と回転可能に連結された第2リンクアームと、
    前記第1連結アームの第1端部と第2端部との間の部分と、前記第2連結アームの第1端部と第2端部との間の部分とを回転可能に連結する第7軸と、
    を備え、
    前記第1ブラケットの上面と前記第2ブラケットの上面とが略同一平面上に配置された開き姿勢から、前記第1ブラケットの上面と前記第2ブラケットの上面とが対面する閉じ姿勢まで回動可能であり、
    前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの間の回動に所定の回動トルクを付与する第1トルク発生器を備えることを特徴とするヒンジ装置。
  4. 請求項に記載のヒンジ装置であって、
    前記第1トルク発生器は、前記第3軸と前記第4軸との間に架け渡された第1ブリッジ部材を有し、
    前記第1ブリッジ部材は、前記第3軸を構成するシャフトが回転可能に圧入される第1圧入部と、前記第4軸を構成するシャフトが回転可能に挿入される第1挿入部と、を有することを特徴とするヒンジ装置。
  5. 請求項に記載のヒンジ装置であって、
    前記第3軸は、前記第1軸を構成するシャフトよりも大径のシャフトで構成されていることを特徴とするヒンジ装置。
  6. 請求項のいずれか1項に記載のヒンジ装置であって、
    前記第1トルク発生器は、前記第5軸と前記第6軸との間に架け渡された第2ブリッジ部材を有し、
    前記第2ブリッジ部材は、前記第5軸を構成するシャフトが回転可能に圧入される第2圧入部と、前記第6軸を構成するシャフトが回転可能に挿入される第2挿入部と、を有することを特徴とするヒンジ装置。
  7. 請求項に記載のヒンジ装置であって、
    前記第5軸は、前記第2軸を構成するシャフトよりも大径のシャフトで構成されていることを特徴とするヒンジ装置。
  8. 請求項のいずれか1項に記載のヒンジ装置であって、
    さらに、前記第7軸を構成するシャフトが挿入されて前記第1連結アームと前記第2連結アームとの間に挟まれることで、前記第7軸に対する前記第1連結アーム及び前記第2連結アームの回動に所定の回動トルクを付与する第2トルク発生器を備えることを特徴とするヒンジ装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載のヒンジ装置を備える電子機器であって、
    前記第1筐体に前記第1ブラケットが固定され、
    前記第2筐体に前記第2ブラケットが固定され、
    さらに、前記第1筐体の上面と前記第2筐体の上面とに亘るように設けられ、前記ヒンジ装置によって前記第1筐体と前記第2筐体とが相対的に回動することに応じて折り曲げられる折曲領域を有するディスプレイを備えることを特徴とする電子機器。
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