JP6970794B1 - 電子機器及びヒンジ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれがディスプレイを有した筐体間を回動可能に連結した構成であっても、ディスプレイ間の隙間を低減することができる電子機器及びヒンジ装置を提供する。【解決手段】電子機器は、第1筐体と第2筐体と、第1筐体の上面に設けられた第1ディスプレイと第2筐体の上面に設けられた第2ディスプレイと、第1筐体と第2筐体との間を連結するヒンジ装置とを備える。ヒンジ装置は、第1筐体と固定される第1固定板を有する第1ブラケットと第2筐体と固定される第2固定板を有する第2ブラケットと、平板形態時に第1筐体と第2筐体との隣接端面間で上下に並んで配置される第1上ヒンジ軸及び第1下ヒンジ軸を支持する第1ヒンジブロックと、第1上ヒンジ軸及び第1下ヒンジ軸の軸方向で第1ヒンジブロックと並んで配置され、平板形態時に隣接端面間で上下に並んで配置される第2上ヒンジ軸及び第2下ヒンジ軸を支持する第2ヒンジブロックとを備える。【選択図】図5B

Description

本発明は、筐体間がヒンジ装置によって回動可能に連結された電子機器及びヒンジ装置に関する。
近年、タッチパネル式の液晶ディスプレイを有し、物理的なキーボードを持たないタブレット型PCやスマートフォン等の電子機器が急速に普及している。この種の電子機器のディスプレイは、使用時には大きい方が望ましい反面、携帯時には小型化されることが望まれている。
本出願人は、特許文献1において、それぞれがディスプレイを搭載した一対の筐体間を回動可能に連結した電子機器を提案している。このような電子機器は、持ち運び時や収納時には筐体間を閉じることで筐体を小型化でき、使用時には筐体間を平板状に配置することで2枚のディスプレイを1枚の大画面として利用できる。
特許第6023228号公報
上記特許文献1の構成では、各筐体の厚み方向で略中央にヒンジ軸が配置されている。従って、ヒンジ軸が筐体の表面に張り出すことがないため筐体を薄型化でき、さらに筐体間を0度位置から360度位置まで回動させることで多様な使用モードに変化させることができる。ところが、各筐体の隣接端面は、回動動作時の干渉を避けるために側面視で円弧状に形成されている。その結果、2枚のディスプレイ間に形成される隙間が大きくなり、2枚のディスプレイを1枚の大画面として利用した際、ディスプレイの中央に幅広な分断部分が形成されてしまう。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、それぞれがディスプレイを有した筐体間を回動可能に連結した構成であっても、ディスプレイ間の隙間を低減することができる電子機器及びヒンジ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る電子機器は、電子機器であって、第1筐体と、前記第1筐体と隣接して設けられた第2筐体と、前記第1筐体の上面に設けられた第1ディスプレイと、前記第2筐体の上面に設けられた第2ディスプレイと、前記第1筐体と前記第2筐体との間を、少なくとも互いに面方向で重なるように積層される積層形態から、互いに面方向と垂直な方向に並ぶ平板形態まで相対的に回動可能に連結するヒンジ装置と、を備え、前記ヒンジ装置は、前記第1筐体と固定される第1固定板を有する第1ブラケットと、前記第2筐体と固定される第2固定板を有する第2ブラケットと、前記平板形態時に前記第1筐体と前記第2筐体との隣接端面間で上下に並んで配置される第1上ヒンジ軸及び第1下ヒンジ軸を支持する第1ヒンジブロックと、前記第1上ヒンジ軸及び前記第1下ヒンジ軸の軸方向で前記第1ヒンジブロックと並んで配置され、前記平板形態時に前記隣接端面間で上下に並んで配置される第2上ヒンジ軸及び第2下ヒンジ軸を支持する第2ヒンジブロックと、を備え、前記平板形態時において、前記第1上ヒンジ軸と前記第2上ヒンジ軸とは、同軸上に配置され、前記平板形態において、前記第1下ヒンジ軸と前記第2下ヒンジ軸とは、同軸上に配置され、前記第1ブラケットは、さらに、前記第1下ヒンジ軸と連結されることで前記第1ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第1下アームと、前記第2上ヒンジ軸と連結されることで前記第2ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第1上アームと、を有し、前記第2ブラケットは、さらに、前記第1上ヒンジ軸と連結されることで前記第1ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第2上アームと、前記第2下ヒンジ軸と連結されることで前記第2ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第2下アームと、を有する。
本発明の第2態様に係るヒンジ装置は、電子機器の第1筐体と第2筐体との間を相対的に回動可能に連結するためのヒンジ装置であって、前記第1筐体に固定するための第1固定板を有する第1ブラケットと、前記第2筐体に固定するための第2固定板を有し、該第2固定板が前記第1固定板に対して、少なくとも互いに面方向で重なるように積層される積層形態から、互いに面方向と垂直な方向に並ぶ平板形態まで相対的に回動可能に設けられる第2ブラケットと、前記平板形態時に上下に並んで配置される第1上ヒンジ軸及び第1下ヒンジ軸を支持する第1ヒンジブロックと、前記第1上ヒンジ軸及び前記第1下ヒンジ軸の軸方向で前記第1ヒンジブロックと並んで配置され、前記平板形態時に上下に並んで配置される第2上ヒンジ軸及び第2下ヒンジ軸を支持する第2ヒンジブロックと、を備え、前記平板形態において、前記第1上ヒンジ軸と前記第2上ヒンジ軸とは、同軸上に配置され、前記平板形態において、前記第1下ヒンジ軸と前記第2下ヒンジ軸とは、同軸上に配置され、前記第1ブラケットは、さらに、前記第1下ヒンジ軸と連結されることで前記第1ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第1下アームと、前記第2上ヒンジ軸と連結されることで前記第2ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第1上アームと、を有し、前記第2ブラケットは、さらに、前記第1上ヒンジ軸と連結されることで前記第1ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第2上アームと、前記第2下ヒンジ軸と連結されることで前記第2ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第2下アームと、を有する。
本発明の上記態様によれば、それぞれがディスプレイを有した筐体間を回動可能に連結した構成であっても、ディスプレイ間の隙間を低減することができる。
図1は、一実施形態に係るヒンジ装置を備えた電子機器を180度姿勢とした状態での模式的な平面図である。 図2Aは、180度姿勢でのヒンジ装置の状態を示す要部拡大斜視図である。 図2Bは、135度姿勢でのヒンジ装置の状態を示す要部拡大斜視図である。 図2Cは、225度姿勢でのヒンジ装置の状態を示す要部拡大斜視図である。 図3Aは、ケーブル保持部を通過する平面で電子機器を切断した模式的な断面図である。 図3Bは、第5下アームを通過する平面で電子機器を切断した模式的な断面図である。 図4は、第3及び第4ブラケットの要部拡大斜視図である。 図5Aは、0度姿勢でのヒンジ装置及びその周辺部を拡大した模式的な斜視図である。 図5Bは、45度姿勢での斜視図である。 図5Cは、180度姿勢での斜視図である。 図5Dは、225度姿勢での斜視図である。 図5Eは、360度姿勢での斜視図である。 図6Aは、0度姿勢でのヒンジ装置及びその周辺部を拡大した模式的な側面図である。 図6Bは、90度姿勢での側面図である。 図6Cは、180度姿勢での側面図である。 図6Dは、270度姿勢での側面図である。 図6Eは、360度姿勢での側面図である。 図7Aは、変形例に係るヒンジ装置を備えた電子機器を180度姿勢とした状態での模式的な平面図である。 図7Bは、図7Aに示す電子機器を90度姿勢とした状態での模式的な斜視図である。 図7Cは、図7Bに示す電子機器を別の角度から見た斜視図である。 図8Aは、180度姿勢での図7Aに示す電子機器のヒンジ装置及びその周辺部を拡大した模式的な側面図である。 図8Bは、90度姿勢での側面図である。 図8Cは、360度姿勢での側面図である。
以下、本発明に係る電子機器及びヒンジ装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係るヒンジ装置10を備えた電子機器12を180度姿勢(平板形態)とした状態での模式的な平面図である。図1に示すように、電子機器12は、ヒンジ装置10と、第1筐体14Aと、第2筐体14Bと、第1ディスプレイ16Aと、第2ディスプレイ16Bと、を備える。
先ず、電子機器12の全体構成を説明する。本実施形態の電子機器12は、ノート型PC及びタブレット型PCとして使用可能なコンバーチブル型PCである。電子機器12は、筐体14A,14B間の角度姿勢を変化させることにより、ノートモード(図5C参照)、大画面タブレットモード(図1及び図5D参照)、タブレットモード(図5F参照)の各モードで使用できる。
ノートモードは、筐体14A,14B間を例えば90度〜180度姿勢の途中の角度姿勢とし、電子機器12をノート型PCとして使用するモードである。大画面タブレットモードは、筐体14A,14B間を例えば180度姿勢とし、2枚のディスプレイ16A,16Bを1枚のディスプレイとして使用することで、電子機器12を大画面のタブレット型PCとして使用するモードである。タブレットモードは、筐体14A,14B間を例えば360度姿勢とし、ディスプレイ16A,16Bのいずれか一方を主として使用することで、電子機器12をタブレット型PCとして使用するモードである。電子機器12は、このような3つのモードを備えたコンバーチブル型PC以外、例えばノートモードのないタブレット型PCやタブレットモードのないノート型PC等でもよい。電子機器12は、スマートフォンや携帯用ゲーム機等でもよい。
ヒンジ装置10は、筐体14A,14Bの互いに隣接する隣接端面14Aa,14Ba間に介在し、隣接端面14Aa,14Ba間を連結している。ヒンジ装置10は、筐体14A,14B間を0度姿勢(第1積層形態。図5A参照)から、180度姿勢(平板形態。図5C参照)を経て、360度姿勢(第2積層形態。図5E参照)まで回動可能に連結している。0度姿勢では、筐体14A,14Bが重ねて配置され、ディスプレイ16A,16Bの表示面同士、つまり筐体14A,14Bの上面14Ab,14Bb同士が対向する。180度姿勢では、各筐体14A,14Bが面方向と垂直な方向に並んで略同一平面上に配置され、各ディスプレイ16A,16Bが横に並んで1枚の大画面を構成する。360度姿勢では、0度姿勢と反転した向きで筐体14A,14Bが重ねて配置され、各筐体14A,14Bの下面14Ac,14Bc同士が対向する。
以下、図1等に示すように、電子機器12について、筐体14A,14Bの並び方向をX方向、筐体14A,14Bの隣接端面14Aa,14Baに沿った方向をY方向、筐体14A,14Bの厚み方向をZ方向と呼んで説明する。
筐体14A,14Bは、矩形の薄い箱体である。筐体14A,14Bは、例えばステンレス、マグネシウム若しくはアルミニウム等の金属板、各種樹脂材料、又は、炭素繊維等を含む繊維強化樹脂板等で箱状に形成されている。筐体14A,14Bの内部には、CPU(Central Processing Unit)等を実装したマザーボード、バッテリ装置、アンテナ、冷却装置等の各種電子部品が搭載されている。
ディスプレイ16A,16Bは、例えばタッチパネル式の液晶ディスプレイ或いは有機EL(Organic Electro luminescence)ディスプレイである。ディスプレイ16A,16Bは、それぞれ筐体14A,14Bの上面14Ab,14Bbに表示面が配置されている。例えばノートモードでは、一方のディスプレイ16Aは、ソフトウエア式のキーボードを表示してキーボード装置として使用できる。
本実施形態の筐体14A,14Bは、隣接端面14Aa,14BaがZ方向に沿った鉛直平面で形成されている(図5A等参照)。これら隣接端面14Aa,14Ba同士は、180度姿勢でX方向に幅狭なヒンジ装置10を挟んで隣接する。これにより電子機器12は、180度姿勢において、1枚板状に形成された筐体14A,14B間でディスプレイ16A,16Bがほとんど隙間なく連続し、1枚の大画面を形成する(図1参照)。
次に、ヒンジ装置10の構成例を説明する。図2A、図2B、図2Cは、それぞれ180度姿勢、135度姿勢、225度姿勢でのヒンジ装置10の状態を示す要部拡大斜視図である。図2A〜図2Cは、ヒンジ装置10の原理的な構成を例示したものである。ヒンジ装置10は、電子機器12に搭載される際には、例えば図5Aに示すように図2Aに示す構成を複数組使用し、さらに一部を変更した構成等としてもよい。
図2A〜図2Cに示すように、ヒンジ装置10は、ヒンジ本体部20と、ケーブル通過部22と、を有する。以下では、図2Aに示す180度姿勢での状態を基準として、ヒンジ装置10の各要素の構成や位置関係等を説明する。
先ず、ヒンジ本体部20の構成を説明する。ヒンジ本体部20は、筐体14A,14B間を所定の回動トルクを持って回動可能に連結しており、ヒンジ装置10のベースとなる部分である。ヒンジ本体部20は、X方向に並んだ第1ブラケット24及び第2ブラケット25と、Y方向に並んだ第1ヒンジブロック26及び第2ヒンジブロック27と、を有する。
第1ヒンジブロック26は、Y方向に所定の間隔を設けて並んだ一対のブロック26a,26bを有し、ブロック26a,26b間で第1上ヒンジ軸A1a及び第1下ヒンジ軸A1bを支持している。ブロック26a,26bは、上下端部が半円状に形成された金属製或いは樹脂製のプレートである。ブロック26a,26bは、図2Aに示す180度姿勢で面方向がYZ面に沿って配置され、X方向に幅狭となる。ブロック26a,26b間の幅は、ブラケット24,25のアーム24b,25bを配設可能な間隔である。
ヒンジ軸A1a,A1bは、金属シャフトである。ヒンジ軸A1a,A1bの両端部は、ブロック26a,26bに形成された軸穴に対して回転不能に嵌挿されている。ヒンジ軸A1a,A1bは、互いに平行している。ヒンジ軸A1a,A1bは、図2Aに示す180度姿勢で上下に並び、互いの軸中心が同一のYZ平面上に配置される。本実施形態のヒンジ装置10は、180度姿勢において、第1上ヒンジ軸A1aの軸中心が筐体14A,14Bの上面14Ab,14Bbと一致し、第1下ヒンジ軸A1bの軸中心が下面14Ac,14Bcと一致する(図6C参照)。
第2ヒンジブロック27は、第1ヒンジブロック26と同一構造又は略同一構造でよいため、詳細な説明は省略する。すなわち、第2ヒンジブロック27は、ブロック26a,26bと同様なブロック27a,27bと、第1上ヒンジ軸A1aと同様な第2上ヒンジ軸A2aと、第1下ヒンジ軸A1bと同様な第2下ヒンジ軸A2b(図5Aも参照)と、を有する。図2Aに示す180度姿勢において、ヒンジ軸A2a,A2bは、それぞれヒンジ軸A1a,A1bと同軸上に配置される。
第1ブラケット24は、平面視略凹形状の金属プレートである。第1ブラケット24は、第1固定板24aと、第1下アーム24bと、第1上アーム24cと、を有する。第1固定板24aは、第1筐体14Aと固定される矩形状の金属プレートである。第1固定板24aには、第1筐体14Aに対する締結用のねじが通される複数の締結孔24dが形成されている。
第1下アーム24b及び第1上アーム24cは、第1固定板24aの第2ブラケット25側端面におけるY方向端部からそれぞれ第2ブラケット25側へと突出している。アーム24b,アーム24cは、第1固定板24aよりもY方向に幅狭な板片である。第1下アーム24bは、図2A中で第1固定板24aの左側端部から斜め下方へと屈曲しながらX方向に突出している。第1上アーム24cは、図2A中で第1固定板24aの右側端部から斜め上方へと屈曲しながらX方向に突出している。第1下アーム24bと第1上アーム24cとは、XY平面(第1固定板24a)に対して上下に互い違いに突出している。
アーム24b,24cの先端には、それぞれ金属プレートを略円形にロールさせた筒状部(先端筒部)が形成されている。第1下アーム24bの先端筒部は、ブロック26a,26b間に配置され、第1下ヒンジ軸A1bが所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入されている。これにより第1下アーム24bは、第1ヒンジブロック26に対して相対的に回動可能に連結されている。第1上アーム24cの先端筒部は、ブロック27a,27b間に配置され、第2上ヒンジ軸A2aが所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入されている。これにより第1上アーム24cは、第2ヒンジブロック27に対して相対的に回動可能に連結されている。
第2ブラケット25は、第1ブラケット24を上下のヒンジ軸A1a,A1bの中間にあるY方向に沿った仮想ヒンジ軸を中心として180度回動させた構成である以外は、第1ブラケット24と同一構造又は略同一構造でよいため、詳細な説明は省略する。すなわち、第2ブラケット25は、第1固定板24aと同様な第2固定板25aと、第1下アーム24bと同様な第2上アーム25bと、第1上アーム24cと同様な第2下アーム25cと、締結孔24dと同様な締結孔25dと、を有する。
第2ブラケット25においても、第2上アーム25bと第2下アーム25cとは、XY平面(第2固定板25a)に対して上下に互い違いに突出している。第2上アーム25bの先端筒部は、ブロック26a,26b間に配置され、第1上ヒンジ軸A1aが所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入されている。これにより第2上アーム25bは、第1ヒンジブロック26に対して相対的に回動可能に連結されている。第2下アーム25cの先端筒部は、ブロック27a,27b間に配置され、第2下ヒンジ軸A2bが所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入されている。これにより第2下アーム25cは、第2ヒンジブロック27に対して相対的に回動可能に連結されている。
ヒンジ装置10は、回転トルクをアーム24b,24c,25b,25cとヒンジ軸A1b、A2a,A1a,A2bとの摺動抵抗によって発生する構成に代えて、ブロック26,27とヒンジ軸A1,A1b、A2a,A2bとの摺動抵抗によって発生する構成としてもよい。この構成とする場合、アーム24b,24c,25b,25cは、ヒンジ軸A1b、A2a,A1a,A2bに対して回転不能に連結される。一方、ブロック26には、ヒンジ軸A1a,A1bが所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入される。同様にブロック27には、ヒンジ軸A2a,A2bが所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入される。この際、ブロック26,27は、金属プレートと、その両端をそれぞれ略円形にロールさせた一対の筒状部(先端筒部)と、を有する板金部材で構成し、各先端筒部にヒンジ軸A1a等を所定の回転トルクで相対回転可能に圧入した構成等とすればよい。
ヒンジ本体部20は、例えば図2Aに示す180度姿勢から0度姿勢に向かって第2ブラケット25(第2筐体14B)を回動させると、図2Bに示すように第1上ヒンジ軸A1a及び第2上ヒンジ軸A2aが回転軸となる。これにより第2ブラケット25は、第2上アーム25bが第1上ヒンジ軸A1aの軸周りに回動する。一方、第2下アーム25cは、軸支された第2下ヒンジ軸A2bを介して第2ヒンジブロック27を引き寄せるため、第2ヒンジブロック27が第2上ヒンジ軸A2a周りに回動する。これにより第2ブラケット25は、第2下アーム25cが第2上ヒンジ軸A2aの軸周りに回動(旋回)する。その結果、第2ブラケット25は、上ヒンジ軸A1a,A2aを中心として回動する。
ヒンジ本体部20は、例えば図2Aに示す180度姿勢から360度姿勢に向かって第2ブラケット25(第2筐体14B)を回動させると、図2Cに示すように第1下ヒンジ軸A1b及び第2下ヒンジ軸A2bが回転軸となる。これにより第2ブラケット25は、第2下アーム25cが第2下ヒンジ軸A2bの軸周りに回動する。一方、第2上アーム25bは、軸支された第1上ヒンジ軸A1aを介して第1ヒンジブロック26を引き寄せるため、第1ヒンジブロック26が第1下ヒンジ軸A1b周りに回動する。これにより第2ブラケット25は、第2上アーム25bが第1下ヒンジ軸A1bの軸周りに回動(旋回)する。その結果、第2ブラケット25は、下ヒンジ軸A1b,A2bを中心として回動する。
このようにヒンジ装置10は、0度から180度の間では上ヒンジ軸A1a,A2aを回転中心となり、180度から360度の間では下ヒンジ軸A1b,A2bを回転中心となる。
次に、ケーブル通過部22の構成を説明する。図2A〜図2Cに示すように、ケーブル通過部22は、Y方向でヒンジ本体部20(第2ヒンジブロック27)と並ぶように設けられ、筐体14A,14B間を接続するケーブル28が通される部分である。ケーブル通過部22は、X方向に並んだ第3ブラケット30及び第4ブラケット31と、X方向に並んだ第5ブラケット32及び第6ブラケット33と、Y方向に並んだ第3ヒンジブロック34及び第4ヒンジブロック35と、を有する。ケーブル28が不要な構成では、ケーブル通過部22は省略してもよい。
第3ヒンジブロック34は、YZ平面で切断した際の断面の外形はブロック26a等と同一に構成された金属製或いは樹脂製のプレートである。第3ヒンジブロック34は、第2ヒンジブロック27との間にブラケット30,31を挟んで配置されている。第3ヒンジブロック34は、軸支持部34aと、第1ケーブル通過穴34bが形成されたケーブル保持部34cと、を有する。第3ヒンジブロック34は、図2A中で略左半部が軸支持部34aであり、略右半部がケーブル保持部34cである。
軸支持部34aは、第3上ヒンジ軸A3a及び第3下ヒンジ軸A3bを支持している。ヒンジ軸A3a,A3bは、金属シャフトである。ヒンジ軸A3a,A3bは、図2A中で右側端部が軸支持部34aによって回転不能に片持ち支持されている。ヒンジ軸A3a,A3bは、第3ヒンジブロック34の図2A中で左端面から左方向に突出している。図2Aに示す180度姿勢において、ヒンジ軸A3a,A3bは、それぞれヒンジ軸A1a,A1b(A2a,A2b)と同軸上に配置される。
図3Aは、ケーブル保持部34cを通過するYZ平面で電子機器12を切断した模式的な断面図である。図2A及び図3Aに示すように、ケーブル保持部34cは、中空状の第1ケーブル通過穴34bを有する。第1ケーブル通過穴34bは、上空間Saから下空間Sbまで連通し、第3ヒンジブロック34の右端面に開口した開口穴である。上空間Saは、第3上ヒンジ軸A3aの軸線上に重なる。下空間Sbは、第3下ヒンジ軸A3bの軸線上に重なる。
図2A〜図2Cに示すように、第4ヒンジブロック35は、YZ平面で切断した際の断面の外形はブロック26a等と同一に構成された金属製或いは樹脂製のプレートである。第4ヒンジブロック35は、第3ヒンジブロック34との間にブラケット32,33を挟んで配置されている。本実施形態の場合、第4ヒンジブロック35は、Y方向に延びた長尺なブロックである(図5A参照)。
第4ヒンジブロック35は、第4上ヒンジ軸A4a及び第4下ヒンジ軸A4bを支持している。ヒンジ軸A4a,A4bは、金属シャフトである。ヒンジ軸A4a,A4bは、図2A中で右側端部が第4ヒンジブロック35によって回転不能に片持ち支持されている。ヒンジ軸A4a,A4bは、第4ヒンジブロック35の図2A中で左端面から左方向に突出している。図2Aに示す180度姿勢において、ヒンジ軸A4a,A4bは、それぞれヒンジ軸A1a,A1b(A2a,A2b)(A3a,A3b)と同軸上に配置される。
第3ブラケット30は、平面視略長方形状の金属プレートである。第3ブラケット30は、第3固定板30aと、第3下アーム30bと、を有する。第3固定板30aは、第1筐体14Aと固定される矩形状の金属プレートである。第3固定板30aには、第1筐体14Aに対する締結用のねじが通される複数の締結孔30cが形成されている。
第3下アーム30bは、第3固定板30aの第4ブラケット31側端部から第4ブラケット31側へと突出している。第3下アーム30bは、図2A中で第3固定板30aから斜め下方へと屈曲しながらX方向に突出している。第3下アーム30bの先端には、金属プレートを略円形にロールさせた筒状部(先端筒部)が形成されている。第3下アーム30bの先端筒部は、ヒンジブロック27,34間に配置され、第3下ヒンジ軸A3bが所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入されている。これにより第3下アーム30bは、第3ヒンジブロック34に対して相対的に回動可能に連結されている。
第4ブラケット31は、第3ブラケット30を上下のヒンジ軸A3a,A3bの中間にあるY方向に沿った仮想ヒンジ軸を中心として180度回動させた構成である以外は、第3ブラケット30と同一構造又は略同一構造でよいため、詳細な説明は省略する。すなわち、第4ブラケット31は、第3固定板30aと同様な第4固定板31aと、第3下アーム30bと同様な第4上アーム31bと、締結孔30cと同様な締結孔31cと、を有する。第4上アーム31bの先端筒部は、ヒンジブロック27,34間に配置され、第3上ヒンジ軸A3aが所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入されている。これにより第4上アーム31bは、第3ヒンジブロック34に対して相対的に回動可能に連結されている。
第5ブラケット32は、平面視略矩形状の金属プレートの一側面を切欠いた形状である。第5ブラケット32は、第5固定板32aと、第5下アーム32bと、を有する。第5固定板32aは、第1筐体14Aと固定される金属プレートである。第5固定板32aは、略旗竿形状であり、第5下アーム32b側が幅狭になっている。第5固定板32aには、第1筐体14Aに対する締結用のねじが通される複数の締結孔32cが形成されている。
第5下アーム32bは、第5固定板32aの第6ブラケット33側端部から第6ブラケット33側へと突出している。第5下アーム32bは、図2A中で第5固定板32aから斜め下方へと屈曲しながらX方向に突出している。第5下アーム32bの先端には、金属プレートを略円形にロールさせた筒状部(先端筒部)が形成されている。第5下アーム32bの先端筒部は、ヒンジブロック34,35間に配置されている。第5下アーム32bの先端筒部は、図2A中で右半部には、第4下ヒンジ軸A4bが所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入されている。これにより第5下アーム32bは、第4ヒンジブロック35に対して相対的に回動可能に連結されている。
図3Bは、第5下アーム32bを通過するYZ平面で電子機器12を切断した模式的な断面図である。図4は、ブラケット32,33の要部拡大斜視図である。図2A、図3B及び図4に示すように、第5下アーム32bの先端筒部は、中空状の第2ケーブル通過穴32dを有する。第2ケーブル通過穴32dは、先端筒部の図2A中で左半部に設けられている。第2ケーブル通過穴32dは、第5下アーム32bの先端筒部内で第4下ヒンジ軸A4bが配置されない空間である。第2ケーブル通過穴32dは、第3ヒンジブロック34側を向いて開口している。さらに第2ケーブル通過穴32dは、図2Aに示す180度姿勢で第1筐体12A側(第5固定板32a側)を向いて開口する開口部32eを有する(図3B及び図4B参照)。これにより第2ケーブル通過穴32dは、第1筐体14Aと、第1ケーブル通過穴34bの下空間Sbとを向いて開口している。
第6ブラケット33は、第5ブラケット32を上下のヒンジ軸A4a,A4bの中間にあるY方向に沿った仮想ヒンジ軸を中心として180度回動させた構成である以外は、第5ブラケット32と同一構造又は略同一構造でよいため、詳細な説明は省略する。すなわち、第6ブラケット33は、第5固定板32aと同様な第6固定板33aと、第5下アーム32bと同様な第6上アーム33bと、締結孔32cと同様な締結孔33cと、第2ケーブル通過穴32dと同様な第3ケーブル通過穴33dと、開口部32eと同様な開口部33eと、を有する。第6上アーム33bの先端筒部は、ヒンジブロック27,34間に配置されている。第4上ヒンジ軸A4aは、第6上アーム33bの先端筒部の図2A中で右半部に対して、所定の回転トルクで相対回転可能な状態で圧入されている。これにより第6上アーム33bは、第4ヒンジブロック35に対して相対的に回動可能に連結されている。第3ケーブル通過穴33dは、第6上アーム33bの先端筒部の図2B中で左半部に設けられている。第3ケーブル通過穴33dは、第2筐体14Bと、第1ケーブル通過穴34bの上空間Saとを向いて開口している。
次に、ケーブル通過部22でのケーブル28の状態を説明する。ケーブル28は、第1筐体14Aから開口部32eを介して第2ケーブル通過穴32dに挿入された後、第1ケーブル通過穴34bの下空間Sbへと延びている。ケーブル28は、さらに下空間Sbから上空間Saへと延び、上空間Saから第3ケーブル通過穴33dに挿入された後、開口部33eを介して第2筐体14Bへと通されている。
この際、ケーブル通過部22では、第1筐体14Aに固定されるブラケット30,32が両方とも下側のヒンジ軸(第3下ヒンジ軸A3b、第4下ヒンジ軸A4b)に連結されている。また、第2筐体14Bに固定されるブラケット31,33が両方とも上側のヒンジ軸(第3上ヒンジ軸A3a、第4上ヒンジ軸A4a)に連結されている。
ケーブル通過部22は、例えば図2Aに示す180度姿勢から0度姿勢に向かってブラケット31,33(第2筐体14B)を回動させると、図2Bに示すように上ヒンジ軸A3a,A4aが回転軸となる。これによりブラケット31,33は、上アーム31b,33bを介して上ヒンジ軸A3a,A4aの軸周りに回動する。
ケーブル通過部22は、例えば図2Aに示す180度姿勢から360度姿勢に向かってブラケット31,33(第2筐体14B)を回動させると、図2Cに示すように下ヒンジ軸A3b,A4bが回転軸となる。これによりブラケット31,33の上アーム31b,33bは、軸支された上ヒンジ軸A3a,A4aを介してヒンジブロック34,35を引き寄せるため、ヒンジブロック34,35が下ヒンジ軸A3b,A4b周りに回動する。これによりブラケット31,33は、上アーム31b,33bが下ヒンジ軸A3b,A4bの軸周りに回動(旋回)する。その結果、ブラケット31,33は、下ヒンジ軸A3b,A4bを中心として回動する。
このようにケーブル通過部22は、ヒンジブロック34,35と、上下に並んだアーム31b,30bと、上下に並んだアーム33b,32bと、が常に同一方向に回動する。つまりケーブル28が通されたケーブル通過穴32d、34b,33dが形成された第3ヒンジブロック34及びアーム33b,32bは、常に一体的に同一方向に回動する。このため、ケーブル28は、回動動作時に第3ヒンジブロック34とブラケット32,33との間で逆向きの力を受けて破損や断線することが抑制されている。0度と180度との間、及び180度と360度との間のヒンジブロック34,35の回動方向は、上記した図2A〜図2Bに示す構成と逆方向に設定されてもよい。ヒンジ本体部20にケーブル通過穴34b,32d,33dと同様な構成を形成可能であれば、ケーブル通過部22は、ヒンジ本体部20に一体形成してもよい。
次に、筐体14A,14B間の回動動作について説明する。図5A〜図5Eは、筐体14A,14B間の回動動作の各角度でのヒンジ装置10及びその周辺部を拡大した模式的な斜視図である。図6A〜図6Eは、筐体14A,14B間の回動動作の各角度でのヒンジ装置10及びその周辺部を拡大した模式的な側面図である。
図5A〜図5Eに示す構成例のヒンジ装置10は、ヒンジ本体部20とケーブル通過部22の組をY方向で2組設置し、これら2組をXZ平面に対して面対称に構成したものである。なお、各組のケーブル通過部22は、第4ヒンジブロック35を兼用している。また、各組のヒンジ本体部20は、アーム24b,25b及び第1ヒンジブロック26を、図2A〜図2Cで示した構成から1個ずつ増設している。増設したアーム24b,25b及び第1ヒンジブロック26は、第2ヒンジブロック27とケーブル通過部22との間に配置した。これにより図5A〜図5Eに示す構成例のヒンジ装置10は、アーム24b,25bとヒンジ軸A1a,A1bと一組増加したことで、回動動作の安定性が一層増加し、一層高い回転トルクを発生可能となっている。
なお、図5A〜図5Eに示す構成例のケーブル通過部22は、図2A〜図2Cに示す構成例のケーブル通過部22に対して、第3ブラケット30と第4ブラケット31の上下を相互に重なる部分で反転させた構成としている。同様に、第5ブラケット32と第6ブラケット33の上下も相互に重なる部分で反転させている。従って、図5A〜図5Eに示す構成例のケーブル通過部22は、第3ブラケット30の第3下アーム30bが第3上ヒンジ軸A3aに連結され、第4ブラケット31の第4上アーム31bが第3下ヒンジ軸A3bに連結されている。つまり第3下アーム30bが実質的に第3上アームとして機能し、第4上アーム31bが実質的に第4下アームとして機能している。同様に、第5ブラケット32の第5下アーム32bが第4上ヒンジ軸A4aに連結され、第6ブラケット33の第6上アーム33bが第4下ヒンジ軸A4bに連結されている。つまり第5下アーム32bが実質的に第5上アームとして機能し、第6上アーム33bが実質的に第6下アームとして機能している。
ヒンジ本体部20及びケーブル通過部22の各要素の位置関係や設置数等は、図2A〜図2Cに示す構成例や図5A〜図5Eに示す構成例以外の構成としても勿論よく、適宜変更可能である。
先ず、図5A及び図6Aに示す0度姿勢において、筐体14A,14Bは、互いの上面14Ab,14Bb同士、つまりディスプレイ16A,16B同士が対向した第1積層形態となる。0度姿勢では、電子機器12が小型化され、ディスプレイ16A,16Bが筐体14A,14Bの内側で保護される。このため電子機器12は、持ち運びや収納が容易である。
0度姿勢において、ヒンジ本体部20は、側面視で上から下に向かって、第2下ヒンジ軸A2b、第1上ヒンジ軸A1a(第2上ヒンジ軸A2a)、第1下ヒンジ軸A1bの順に配置される。第1ヒンジブロック26は、第1筐体14Aの隣接端面14Aaに対向配置される。第2ヒンジブロック27は、第2筐体14Bの隣接端面14Baに対向配置される。一方、ケーブル通過部22は、側面視で上から下に向かって、第3下ヒンジ軸A3b(第4下ヒンジ軸A4b)、第3上ヒンジ軸A3a(第4上ヒンジ軸A4a)の順に配置される。ヒンジブロック34,35は、第2筐体14Bの隣接端面14Baに対向配置された状態となる。
次に、0度姿勢から180度姿勢までの回動動作を説明する。図5A〜図5C及び図6A〜図6Cに示すように、この回動動作は、上ヒンジ軸A1a,A2a(A3a,A4a)が回転軸となる。その結果、第2筐体14Bが第1筐体14Aの上面14Abから離間する回動動作と同期してヒンジブロック27(34,35)が回動する。この際、90度姿勢(図6B参照)から180度姿勢(図5C及び図6C参照)の間では、電子機器12がノードモードとなる。
180度姿勢では、電子機器12が大画面タブレットモードとなる。この際、ヒンジ装置10は、X方向に並んだ隣接端面12Aa,12Ba間で、上ヒンジ軸と下ヒンジ軸とが上下に並んで配置される(図5C及び図6C参照)。具体的には、第1上ヒンジ軸A1aと第1下ヒンジ軸A1bとが上下に並び、第2上ヒンジ軸A2aと第2下ヒンジ軸A2bとが上下に並ぶ。また、第3上ヒンジ軸A3aと第3下ヒンジ軸A3bとが上下に並び、第4上ヒンジ軸A4aと第4下ヒンジ軸A4bとが上下に並ぶ。これによりヒンジ装置10は、ヒンジブロック26,27,34,35のX方向の幅だけの最小厚みとなる。その結果、筐体14A,14Bは、互いの隣接端面12Aa,12Ba間が最接近する。このため、左右のディスプレイ16A,16B同士は、その隣接縁部同士が極めて近接し、見かけ上1枚の大画面を形成する。
次に、180度姿勢から360度姿勢までの回動動作を説明する。図5C〜図5E及び図6C〜図6Eに示すように、この回動動作は、下ヒンジ軸A1b,A2b(A3b,A4b)が回転軸となる。その結果、第2筐体14Bの下面14Bcが第1筐体14Aの下面14Acに近接する回動動作と同期してヒンジブロック26が回動する。360度姿勢において、筐体14A,14Bは、互いの下面14Ac,14Bc同士が対向し、それぞれのディスプレイ16A,16Bが外面に露出したタブレットモードとなる。
360度姿勢において、ヒンジ本体部20は、側面視で上から下に向かって、第2上ヒンジ軸A2a、第1下ヒンジ軸A1b(第2下ヒンジ軸A2b)、第1上ヒンジ軸A1aの順に配置される。第1ヒンジブロック26は、第2筐体14Bの隣接端面14Baに対向配置される。第2ヒンジブロック27は、第1筐体14Aの隣接端面14Aaに対向配置される。一方、ケーブル通過部22は、側面視で上から下に向かって、第3上ヒンジ軸A3a(第4上ヒンジ軸A4a)、第3下ヒンジ軸A3b(第4下ヒンジ軸A4b)の順に配置される。ヒンジブロック34,35は、第1筐体14Aの隣接端面14Aaに対向配置される。
360度姿勢から0度姿勢までの回動動作は、上記した0度姿勢から360度姿勢までの回動動作の逆の動作であるため詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施形態の電子機器12は、互いに隣接する筐体14A,14Bと、筐体14A,14Bの上面14Ab,14Bbに設けられたディスプレイ16A,16Bと、ヒンジ装置10と、を備える。本実施形態のヒンジ装置10は、筐体14A,14B間を0度姿勢から360度姿勢まで相対的に回動可能に連結している。このヒンジ装置10は、180度姿勢時に隣接端面12Aa,12Ba間において、上下に並んで配置される第1上ヒンジ軸A1a及び第1下ヒンジ軸A1bを支持する第1ヒンジブロック26と、上下に並んで配置される第2上ヒンジ軸A2a及び第2下ヒンジ軸A2bを支持する第2ヒンジブロック27と、を備える。そして、第1筐体12Aと固定される第1ブラケット24は、第1下ヒンジ軸A1bと連結される第1下アーム24bと、第2上ヒンジ軸A2aと連結される第1上アーム24cと、を有する。第2筐体12Bと固定される第2ブラケット25は、第1上ヒンジ軸A1aと連結される第2上アーム25bと、第2下ヒンジ軸A2bと連結される第2下アーム25cと、を有する。
従って、当該電子機器12は、筐体14A,14B間が180度姿勢とされた大画面タブレットモードにおいて、筐体14A,14Bの隣接端面12Aa,12Ba間に配置されるヒンジ装置10のX方向厚みが極めて薄くなる。すなわち、ヒンジ装置10は、180度姿勢時にヒンジ軸A1a,A1b(A2a、A2b)が上下に並んで配置される。つまりヒンジ装置10は、180度姿勢時にヒンジ軸がX方向に並んで厚みが増大することがなく、薄型化が図られる。これにより電子機器12は、筐体14A,14Bの隣接端面12Aa,12Ba同士が近接する。その結果、180度姿勢時にディスプレイ16A,16B間の隙間が低減され、ディスプレイ16A,16Bの中央に形成される分断部分を極めて幅狭に形成できる。
図2Aに示すように、当該ヒンジ装置10は、180度姿勢時に上下に並んだヒンジ軸A1a,A1b及びヒンジ軸A2a,A2bに対して連結される各アーム24b,24c,25b,25cが各ヒンジ軸に対して互い違いになっている。具体的には、第1筐体14Aと固定される第1ブラケット24は、一方のアーム24bが第1下ヒンジ軸A1bに連結され、他方のアーム24cが第2上ヒンジ軸A2aに連結され、互い違いになっている。また、第2筐体14Bと固定される第2ブラケット25は、一方のアーム25bが第1上ヒンジ軸A1aに連結され、他方のアーム25cが第2下ヒンジ軸A2bに連結され、互い違いになっている。
従って、ヒンジ装置10は、図2Aに示す180度姿勢時に、筐体14A,14B間がX方向で離間する方向の外力を受けた場合であっても、互い違いに配置されたアーム24b,24c,25b,25cが各ヒンジ軸を引っ張り合う。このため、第1ヒンジブロック26と第2ヒンジブロック27とは、互いに逆方向に回動する方向の力を受けて回動が相殺される。その結果、ヒンジブロック26,27が回動することがなく、各ヒンジ軸が上下に並んだ幅狭な配置が維持される。
当該ヒンジ装置10は、ヒンジ軸A1a,A1b等の軸方向で第2ヒンジブロック27と並ぶように設けられ、筐体14A,14B間を接続するケーブル28が通されるケーブル通過部22を備える。このため、当該電子機器12は、筐体14A,14B間がケーブル28で電気的に接続される場合には、ケーブル28を筐体14A,14B間に通しつつ、ケーブル28が外観上に露出することも抑制できる。ケーブル通過部22は、第1ヒンジブロック26と並ぶ位置に設けてもよい。
当該電子機器12は、180度姿勢において、第1上ヒンジ軸A1a及び第2上ヒンジ軸A2aは、その軸中心が筐体14,14Bの上面14Ab,14Bbと一致する位置にある。このため、180度姿勢から0度姿勢に回動させた際の隣接端面12Aa,12Ba同士の干渉を回避し、円滑な回動が可能となっている。同様に、電子機器12は、180度姿勢において、第1下ヒンジ軸A1b及び第2下ヒンジ軸A2bは、その軸中心が筐体14A,14Bの下面14Ac,14Bcと一致する位置にある。このため、180度姿勢から360度姿勢に回動させた際の隣接端面12Aa,12Ba同士の干渉を回避し、円滑な回動が可能となっている。
なお、本実施形態のヒンジ装置10は、各アーム24b,24c,25b,25cを斜め上方或いは斜め下方に延在させた構成とすることで、回動時の隣接端面12Aa,12Ba間の干渉をより確実に回避している。各アーム24b,24c,25b,25cを水平に延在させた構成とする場合には、上ヒンジ軸A1a,A2aを上面14Ab,14Bbよりも上方に配置し、下ヒンジ軸A1b,A2bを下面14Ac,14Bcよりも下方に配置するとよい。
次に、変形例に係るヒンジ装置10Aについて説明する。図7Aは、変形例に係るヒンジ装置10Aを備えた電子機器12を180度姿勢とした状態での模式的な平面図である。図7B及び図7Cは、図7Aに示す電子機器12を90度姿勢とした状態での模式的な斜視図である。図8A〜図8Cは、図7Aに示す電子機器12の筐体14A,14Bを回動させた際の各角度でのヒンジ装置10A及びその周辺部を拡大した模式的な側面図である。図7A〜図8Cにおいて、図1〜図6Eに示される参照符号と同一の参照符号は同一又は同様な構成を示し、このため同一又は同様な機能及び効果を奏するものとして詳細な説明を省略する。
上記したヒンジ装置10は、筐体14A,14B間を0度から360度の範囲で回動させるため、上ヒンジ軸A1a,A2aの軸中心を筐体14A,14Bの上面14Ab,14Bbと一致させていた。このため、ヒンジ装置10は、180度姿勢時にヒンジブロック26,27が上面14Ab,14Bbよりも上方に突出し、上面14Ab,14Bb間でリブ状の突起となっていた(図5C及び図6C参照)。
これに対し、図7A〜図8Cに示すヒンジ装置10Aは、ヒンジブロック26,27の上端面が上面14Ab,14Bbと面一又は下方にある構成となっている。つまりヒンジ装置10Aは、上ヒンジ軸A1a,A2aの軸中心が上面14Ab,14Bbよりも下方にある。従って、当該ヒンジ装置10Aは、180度姿勢時にディスプレイ16A,16B間でヒンジ装置10Aの各要素が突出せず、外観品質が向上する。
なお、ヒンジ装置10Aを備えた電子機器12は、筐体14A,14B間を180度から0度に向かって回動させると、90度で互いの隣接端面12Aa,12Ba同士が干渉し、それ以上の回動ができなくなる(図7B、図7C及び図8B参照)。しかしながら、筐体14A,14B間は、360度姿勢まで回動させることができるため、持ち運び性が低下することはない。
図7C及び図8Aに示すように、この電子機器12は、第1筐体14Aの下面14Acから下方に突出した膨出部38を有する。膨出部38は、薄型化された筐体14A,14B内に収納できない電子部品(例えばマザーボードやバッテリ装置)を収容する部分である。従って、当該電子機器12は、180度から360度までの回動動作を確保するため(図8C参照)、下ヒンジ軸A1b,A2bの軸中心を膨出部38の下面と一致する位置まで下げている(図8A参照)。膨出部38は、省略されてもよい。膨出部38は、図1〜図6Cに示す電子機器12に適用してもよい。
図7A〜図8Cに示すヒンジ装置10Aは、ケーブル通過部22を省略した構成を例示しているため、中央の第2ヒンジブロック27を左右のヒンジ本体部20で兼用している。ヒンジ装置10Aにおいても、上記したヒンジ装置10と同様にケーブル通過部22を備えてもよい。
ヒンジ装置10Aとは逆に、筐体14A,14B間を0度から270度の間で回動可能とする際は、ヒンジブロック26,27の下端面を下面14Ac,14Bcと面一又は上方にある構成、つまり下ヒンジ軸A1b,A2bの軸中心を下面14Ac,14Bcよりも上方に配置するとよい。そうすると、180度姿勢時に下面14Ac,14Bc間でヒンジ装置の各要素が突出しなくなる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記では、一対の筐体14A,14Bと一対のディスプレイ16A,16Bを備えた構成を例示したが、それぞれディスプレイが搭載された3体以上の筐体を備えた構成としてもよい。例えば3体構造の筐体の場合、中央の筐体の両側部にそれぞれ筐体がヒンジ装置10を用いて連結された観音開き構造等とすればよい。
上記では、携帯用情報機器としての電子機器12を例示したが、電子機器12はCPU等の処理装置を持たないディスプレイ装置でもよい。
10,10A ヒンジ装置
12 電子機器
14A 第1筐体
14B 第2筐体
16A 第1ディスプレイ
16B 第2ディスプレイ
20 ヒンジ本体部
22 ケーブル通過部
24 第1ブラケット
25 第2ブラケット
26 第1ヒンジブロック
27 第2ヒンジブロック
28 ケーブル
30 第3ブラケット
31 第4ブラケット
32 第5ブラケット
33 第6ブラケット
34 第3ヒンジブロック
35 第4ヒンジブロック
A1a 第1上ヒンジ軸
A1b 第1下ヒンジ軸
A2a 第2上ヒンジ軸
A2b 第2下ヒンジ軸
A3a 第3上ヒンジ軸
A3b 第3下ヒンジ軸
A4a 第4上ヒンジ軸
A4b 第4下ヒンジ軸

Claims (5)

  1. 電子機器であって、
    第1筐体と、
    前記第1筐体と隣接して設けられた第2筐体と、
    前記第1筐体の上面に設けられた第1ディスプレイと、
    前記第2筐体の上面に設けられた第2ディスプレイと、
    前記第1筐体と前記第2筐体との間を、少なくとも互いに面方向で重なるように積層される積層形態から、互いに面方向と垂直な方向に並ぶ平板形態まで相対的に回動可能に連結するヒンジ装置と、
    を備え、
    前記ヒンジ装置は、
    前記第1筐体と固定される第1固定板を有する第1ブラケットと、
    前記第2筐体と固定される第2固定板を有する第2ブラケットと、
    前記平板形態時に前記第1筐体と前記第2筐体との隣接端面間で上下に並んで配置される第1上ヒンジ軸及び第1下ヒンジ軸を支持する第1ヒンジブロックと、
    前記第1上ヒンジ軸及び前記第1下ヒンジ軸の軸方向で前記第1ヒンジブロックと並んで配置され、前記平板形態時に前記隣接端面間で上下に並んで配置される第2上ヒンジ軸及び第2下ヒンジ軸を支持する第2ヒンジブロックと、
    を備え、
    前記平板形態時において、前記第1上ヒンジ軸と前記第2上ヒンジ軸とは、同軸上に配置され、
    前記平板形態において、前記第1下ヒンジ軸と前記第2下ヒンジ軸とは、同軸上に配置され、
    前記第1ブラケットは、さらに、
    前記第1下ヒンジ軸と連結されることで前記第1ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第1下アームと、
    前記第2上ヒンジ軸と連結されることで前記第2ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第1上アームと、
    を有し、
    前記第2ブラケットは、さらに、
    前記第1上ヒンジ軸と連結されることで前記第1ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第2上アームと、
    前記第2下ヒンジ軸と連結されることで前記第2ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第2下アームと、
    を有し、
    前記ヒンジ装置は、さらに、前記軸方向で前記第1ヒンジブロック又は前記第2ヒンジブロックと並ぶように設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体との間を接続するケーブルが通されるケーブル通過部を備え、
    前記ケーブル通過部は、
    前記平板形態時に前記第1上ヒンジ軸及び前記第2上ヒンジ軸と同軸上に配置される第3上ヒンジ軸と、前記平板形態時に前記第1下ヒンジ軸及び前記第2下ヒンジ軸と同軸上に配置され、且つ前記第3上ヒンジ軸と上下に並んで配置される第3下ヒンジ軸と、を支持する第3ヒンジブロックと、
    前記平板形態時に前記第1上ヒンジ軸及び前記第2上ヒンジ軸と同軸上に配置される第4上ヒンジ軸と、前記平板形態時に前記第1下ヒンジ軸及び前記第2下ヒンジ軸と同軸上に配置され、且つ前記第4上ヒンジ軸と上下に並んで配置される第4下ヒンジ軸と、を支持する第4ヒンジブロックと、
    前記第1筐体と固定される第3固定板と、前記第3下ヒンジ軸と連結されることで前記第3ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第3下アームと、を有する第3ブラケットと、
    前記第2筐体と固定される第4固定板と、前記第3上ヒンジ軸と連結されることで前記第3ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第4上アームと、を有する第4ブラケットと、
    前記第1筐体と固定される第5固定板と、前記第4下ヒンジ軸と連結されることで前記第4ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第5下アームと、を有する第5ブラケットと、
    前記第2筐体と固定される第6固定板と、前記第4上ヒンジ軸と連結されることで前記第4ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第6上アームと、を有する第6ブラケットと、
    を備え、
    前記第3ヒンジブロックは、前記第3下アーム及び前記第4上アームと、前記第5下アーム及び前記第6上アームとの間に挟まれた位置に配置され、
    前記第4ヒンジブロックは、前記第5下アーム及び前記第6上アームの前記第3ヒンジブロック側とは逆側に並んで配置され、
    前記第3ヒンジブロックは、
    前記第3下アーム及び前記第4上アームと隣接し、前記第3上ヒンジ軸及び前記第3下ヒンジ軸を支持する軸支持部と、
    前記軸支持部と、前記第5下アーム及び前記第6上アームとの間に挟まれた位置に配置され、前記第3上ヒンジ軸の軸線上に位置する上空間から前記第3下ヒンジ軸の軸線上に位置する下空間までが連通し、且つ前記第5下アーム及び前記第6上アームに向かって開口する中空状の第1ケーブル通過穴と、
    を有し、
    前記第5ブラケットは、前記第1筐体と前記下空間との間を連通させ、且つ前記第1ケーブル通過穴と連通する中空状の第2ケーブル通過穴を有し、
    前記第6ブラケットは、前記第2筐体と前記上空間との間を連通させ、且つ前記第1ケーブル通過穴と連通する中空状の第3ケーブル通過穴を有す
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 請求項に記載の電子機器であって、
    前記平板形態において、前記第1上ヒンジ軸及び前記第2上ヒンジ軸は、その軸中心が前記第1筐体及び前記第2筐体の上面と一致する位置、又は該上面よりも上方の位置にある
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2に記載の電子機器であって、
    前記平板形態において、前記第1下ヒンジ軸及び前記第2下ヒンジ軸は、その軸中心が前記第1筐体及び前記第2筐体の下面と一致する位置、又は該下面よりも下方の位置にある
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の電子機器であって、
    前記ヒンジ装置は、前記第1ヒンジブロック、前記第2ヒンジブロック、前記第1ブラケット、及び前記第2ブラケットを有する組を複数組備えることを特徴とする電子機器。
  5. 電子機器の第1筐体と第2筐体との間を相対的に回動可能に連結するためのヒンジ装置であって、
    前記第1筐体に固定するための第1固定板を有する第1ブラケットと、
    前記第2筐体に固定するための第2固定板を有し、該第2固定板が前記第1固定板に対して、少なくとも互いに面方向で重なるように積層される積層形態から、互いに面方向と垂直な方向に並ぶ平板形態まで相対的に回動可能に設けられる第2ブラケットと、
    前記平板形態時に上下に並んで配置される第1上ヒンジ軸及び第1下ヒンジ軸を支持する第1ヒンジブロックと、
    前記第1上ヒンジ軸及び前記第1下ヒンジ軸の軸方向で前記第1ヒンジブロックと並んで配置され、前記平板形態時に上下に並んで配置される第2上ヒンジ軸及び第2下ヒンジ軸を支持する第2ヒンジブロックと、
    を備え、
    前記平板形態において、前記第1上ヒンジ軸と前記第2上ヒンジ軸とは、同軸上に配置され、
    前記平板形態において、前記第1下ヒンジ軸と前記第2下ヒンジ軸とは、同軸上に配置され、
    前記第1ブラケットは、さらに、
    前記第1下ヒンジ軸と連結されることで前記第1ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第1下アームと、
    前記第2上ヒンジ軸と連結されることで前記第2ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第1上アームと、
    を有し、
    前記第2ブラケットは、さらに、
    前記第1上ヒンジ軸と連結されることで前記第1ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第2上アームと、
    前記第2下ヒンジ軸と連結されることで前記第2ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第2下アームと、
    を有し、
    前記ヒンジ装置は、さらに、前記軸方向で前記第1ヒンジブロック又は前記第2ヒンジブロックと並ぶように設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体との間を接続するケーブルを通すためのケーブル通過部を備え、
    前記ケーブル通過部は、
    前記平板形態時に前記第1上ヒンジ軸及び前記第2上ヒンジ軸と同軸上に配置される第3上ヒンジ軸と、前記平板形態時に前記第1下ヒンジ軸及び前記第2下ヒンジ軸と同軸上に配置され、且つ前記第3上ヒンジ軸と上下に並んで配置される第3下ヒンジ軸と、を支持する第3ヒンジブロックと、
    前記平板形態時に前記第1上ヒンジ軸及び前記第2上ヒンジ軸と同軸上に配置される第4上ヒンジ軸と、前記平板形態時に前記第1下ヒンジ軸及び前記第2下ヒンジ軸と同軸上に配置され、且つ前記第4上ヒンジ軸と上下に並んで配置される第4下ヒンジ軸と、を支持する第4ヒンジブロックと、
    前記第1筐体と固定される第3固定板と、前記第3下ヒンジ軸と連結されることで前記第3ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第3下アームと、を有する第3ブラケットと、
    前記第2筐体と固定される第4固定板と、前記第3上ヒンジ軸と連結されることで前記第3ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第4上アームと、を有する第4ブラケットと、
    前記第1筐体と固定される第5固定板と、前記第4下ヒンジ軸と連結されることで前記第4ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第5下アームと、を有する第5ブラケットと、
    前記第2筐体と固定される第6固定板と、前記第4上ヒンジ軸と連結されることで前記第4ヒンジブロックに対して相対的に回動可能に連結される第6上アームと、を有する第6ブラケットと、
    を備え、
    前記第3ヒンジブロックは、前記第3下アーム及び前記第4上アームと、前記第5下アーム及び前記第6上アームとの間に挟まれた位置に配置され、
    前記第4ヒンジブロックは、前記第5下アーム及び前記第6上アームの前記第3ヒンジブロック側とは逆側に並んで配置され、
    前記第3ヒンジブロックは、
    前記第3下アーム及び前記第4上アームと隣接し、前記第3上ヒンジ軸及び前記第3下ヒンジ軸を支持する軸支持部と、
    前記軸支持部と、前記第5下アーム及び前記第6上アームとの間に挟まれた位置に配置され、前記第3上ヒンジ軸の軸線上に位置する上空間から前記第3下ヒンジ軸の軸線上に位置する下空間までが連通し、且つ前記第5下アーム及び前記第6上アームに向かって開口する中空状の第1ケーブル通過穴と、
    を有し、
    前記第5ブラケットは、前記第1筐体と前記下空間との間を連通させ、且つ前記第1ケーブル通過穴と連通する中空状の第2ケーブル通過穴を有し、
    前記第6ブラケットは、前記第2筐体と前記上空間との間を連通させ、且つ前記第1ケーブル通過穴と連通する中空状の第3ケーブル通過穴を有す
    ことを特徴とするヒンジ装置。
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