JP6793234B1 - 携帯用情報機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能部の設置スペースを確保することができる携帯用情報機器を提供する。【解決手段】携帯用情報機器10は、第1筐体12Aと、第1筐体12Aに対して相対的に回動可能に連結された第2筐体12Bと、第1筐体12Aと第2筐体12Bとに亘って設けられ、折曲領域16aを有するディスプレイ部16と、を備える。ディスプレイ部16は、第1筐体12Aに対してはスライド可能に支持され、第2筐体12Bに対しては固定されている。第1筐体12Aは、ディスプレイ部16がスライドした場合にその縁部16dによって開閉される機能部28を有する。携帯用情報機器10は、少なくとも第1筐体12Aと第2筐体12Bとの間をそれぞれが略同一平面上にある使用形態とした場合には、ディスプレイ部16が収納形態での位置から第2筐体12B側へとスライドした位置になって縁部16dが機能部28を開くことで、機能部28にアクセス可能な状態となる。【選択図】図3E

Description

本発明は、第1筐体と第2筐体とを回動可能に連結した携帯用情報機器に関する。
タッチパネル式の液晶ディスプレイを有し、物理的なキーボードを持たないタブレット型PCやスマートフォン等の携帯用情報機器がある。この種の携帯用情報機器のディスプレイは、使用時には大きい方が望ましい反面、携帯時には小型化されることが望まれている。そこで、本出願人は、有機EL(Electro Luminescence)等のフレキシブルディスプレイを用いることで、筐体だけでなくディスプレイまでも折り畳み可能に構成した携帯用情報機器を提案している(例えば、特許文献1参照)。
特許第6507183号公報
上記のような携帯用情報機器は、筐体間を回動可能に連結するヒンジ装置だけでなく、折り畳み時に生じるディスプレイの周長差を吸収できる構造が必要となる場合がある。このため、一般的なタブレット型PC等と比較して、この種の携帯用情報機器は、筐体に搭載しなければならない装置や構造が多い。その結果、この種の携帯用情報機器では、例えばペン型入力装置の収納スペースや各種接続ポート等の設置スペースの確保、つまりこれら機能装備(機能部)の設置スペースの確保が一般的な携帯用情報機器に比べて難しい。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、機能部の設置スペースを確保することができる携帯用情報機器を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に係る携帯用情報機器は、携帯用情報機器であって、第1筐体と、前記第1筐体に対して相対的に回動可能に連結された第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とに亘って設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体が相対的に回動することに応じて折り曲げられる折曲領域を有するディスプレイ部と、を備え、前記ディスプレイ部は、前記第1筐体に対しては前記第1筐体と前記第2筐体の並び方向に沿ってスライド可能に支持され、前記第2筐体に対しては固定されており、前記第1筐体は、前記ディスプレイ部がスライドした場合に該ディスプレイ部の第1縁部によって開閉される機能部を有し、少なくとも前記第1筐体と前記第2筐体との間をそれぞれが対面する位置まで回動させて前記折曲領域が折り曲げられた収納形態とした場合に、前記第1縁部が前記機能部を閉じることで、該機能部にアクセス不能な状態となり、少なくとも前記第1筐体と前記第2筐体との間をそれぞれが略同一平面上にある使用形態とした場合には、前記ディスプレイ部が前記収納形態での位置から前記第2筐体側へとスライドした位置になって前記第1縁部が前記機能部を開くことで、該機能部にアクセス可能な状態となる。
このような構成によれば、その折曲時の周長差を吸収するために、ディスプレイ部を第1筐体に対してスライド可能に支持している。このため、ディスプレイ部の第1筐体側の第1縁部は、筐体間の回動時にスライドするため、その部分がデッドスペースとなる。そこで、当該携帯用情報機器は、このデッドスペースを利用して機能部を設置することで、その設置スペースを確保しつつ、必要な際にはこれらの使用が可能となる。
前記機能部は、前記ディスプレイ部に対するタッチ操作に利用可能なペン型入力装置を収納可能な溝部を有し、前記溝部は、前記収納形態では前記第1縁部によって前記溝部が閉じられ、前記使用形態では前記溝部が開かれて前記ペン型入力装置の出し入れが可能となる構成としてもよい。
前記機能部は、接続ポート、カメラ及び操作ボタンのうちのいずれか1つ又は複数を有する構成としてもよい。
前記第1筐体は、前記ディスプレイ部を前記並び方向に沿ってスライド可能に支持するスライド支持部を有し、前記スライド支持部は、前記ディスプレイ部のスライド方向に沿った第2縁部を支持している構成としてもよい。
前記ディスプレイ部は、前記第2縁部から突出した支持片と、該支持片に設けられ、前記スライド方向に延びた長孔と、を有し、前記スライド支持部は、前記長孔に対して相対移動可能に挿入されたガイド部材を有する構成としてもよい。
前記スライド支持部は、前記第1筐体の側面で開口し、前記ディスプレイ部の前記第2縁部が相対移動可能に挿入されるガイド溝を有する構成としてもよい。
前記ディスプレイ部は、ディスプレイと、前記第1筐体に固定され、前記ディスプレイの前記第1筐体側の領域の裏面を支持する第1支持プレートと、前記第2筐体に固定されて前記第1支持プレートと隣接して配置され、前記ディスプレイの前記第2筐体側の領域の裏面を支持する第2支持プレートと、を有し、前記ディスプレイ部は、前記第1支持プレートが前記第1筐体に対してスライド可能に支持され、前記第2支持プレートが前記第2筐体に対して固定された構成としてもよい。
本発明の上記態様によれば、機能部の設置スペースを確保することができる。
図1は、一実施形態に係る携帯用情報機器を閉じて収納形態とした状態での斜視図である。 図2は、携帯用情報機器を開いて使用形態とした状態での内部構造を模式的に示す平面図である。 図3Aは、携帯用情報機器を収納形態として状態を模式的に示す側面断面図である。 図3Bは、図3Aに示す状態から筐体間を45度姿勢まで開いた状態を模式的に示す側面断面図である。 図3Cは、図3Bに示す状態から筐体間を90度姿勢まで開いた状態を模式的に示す側面断面図である。 図3Dは、図3Cに示す状態から筐体間を135度姿勢まで開いた状態を模式的に示す側面断面図である。 図3Eは、図3Dに示す状態から筐体間をさらに開いて使用形態として状態を模式的に示す側面断面図である。 図4Aは、図2中のIVA−IVA線に沿う模式的な断面図である。 図4Bは、図4Aに示す部分の平面図である。 図5Aは、変形例に係るスライド支持部を備えた構成での要部拡大断面図である。 図5Bは、図5Aに示す部分を上方から見た斜視図である。 図6は、変形例に係る機能部を備えた構成での使用形態における内部構造を模式的に示す要部拡大平面図である。
以下、本発明に係る携帯用情報機器について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る携帯用情報機器10を閉じて収納形態とした状態での斜視図である。図2は、携帯用情報機器10を開いて使用形態とした状態での内部構造を模式的に示す平面図である。
図1及び図2に示すように、携帯用情報機器10は、第1筐体12Aと、第2筐体12Bと、ヒンジ装置14と、ディスプレイ部16とを備える。本実施形態の携帯用情報機器10は、本のように折り畳み可能なタブレット型PCである。携帯用情報機器10は、携帯電話、スマートフォン、電子手帳又は携帯用ゲーム機等であってもよい。
各筐体12A,12Bは、矩形の扁平な箱体である。筐体12A,12Bは、互いに隣接する縁部以外の3辺に側板17が起立形成されている。ディスプレイ部16は、使用形態時に略1枚板状に構成される筐体12A,12Bの上面開口を塞ぐように配置されている。各筐体12A,12Bは、例えばステンレスやマグネシウム、アルミニウム等の金属板、或いは炭素繊維等の強化繊維を含む繊維強化樹脂板等で構成される。
以下、図1及び図2に示すように、携帯用情報機器10について、筐体12A,12Bの並び方向をX方向、X方向と直交する方向をY方向と呼び、さらに各筐体12A,12Bの厚み方向を上下方向と呼んで説明する。
筐体12A,12B間は、互いの隣接縁部である一縁部12Aa,12BaのY方向両端部に設けられた一対のヒンジ装置14,14を介して連結されている。ヒンジ装置14は、一縁部12Aa,12Ba同士を相対的に回動可能に連結しており、これにより第1筐体12Aと第2筐体12Bとが折り畳まれる。筐体12A,12B間は、図1に示す収納形態と図2に示す使用形態との間で、所望の角度姿勢に設定することができる(図3A〜図3E参照)。図2中に1点鎖線で示す線Cは、筐体12A,12Bの折り畳み動作の中心となる折曲中心Cを示している。
図2に示すように、ヒンジ装置14は、例えば第1ブラケット14aと、第2ブラケット14bと、第1アーム14cと、第2アーム14dとを有する。各ブラケット14a,14bは、樹脂や金属等で形成された薄型ブロック状の部品である。第1ブラケット14aは、第1筐体12Aにねじ止め固定されている。第2ブラケット14bは、第2筐体12Bにねじ止め固定されている。各アーム14c,14dは、一端部が第1ブラケット14aに回動可能に連結され、他端部が第2ブラケット14bに回動可能に連結され、互い違いに配置されている。これによりヒンジ装置14は、筐体12A,12B間が折曲中心Oを中心に折り畳まれると、各アーム14c,14dが回動し、これにより筐体12A,12B間を回動させる。ヒンジ装置14の構成は適宜変更可能である。
筐体12A,12Bは、図1に示す収納形態において、一縁部12Aa,12Ba間が大きく離間する。そこで、一縁部12Aa,12Baの境界部は、背表紙部材18によって覆われている。背表紙部材18は、例えば蛇腹形状のシート状部材であり、筐体12A,12Bの内面12Ab,12Bbに取り付けられている。
図3A〜図3Eは、携帯用情報機器10の回動動作を模式的に示す側面断面図である。図3Aは、収納形態での状態を示している。図3Eは、使用形態での状態を示している。図3B〜図3Dは、収納形態と使用形態との間の状態を示している。図3A〜図3Eは、ディスプレイ部16の断面ハッチングを省略すると共に、ヒンジ装置14等の図示を省略している。
図2〜図3Eに示すように、ディスプレイ部16は、液晶表示部であるディスプレイ20と、ディスプレイ20を支持する第1支持プレート22A及び第2支持プレート22Bとを有する。ディスプレイ部16は、筐体12A,12Bの内面12Ab,12Bb間に亘るように設けられている。ディスプレイ部16は、第1筐体12A側の部分が第1筐体12Aに対してスライド可能に支持され、第2筐体12B側の部分が第2筐体12Bに対して固定されている。ディスプレイ部16のスライド構造は、詳細は後述する。
ディスプレイ20は、例えばタッチパネル式の液晶ディスプレイである。ディスプレイ部16は、例えば柔軟性の高いペーパー構造を持った有機EL等のフレキシブルディスプレイである。ディスプレイ20は、第1筐体12Aと第2筐体12Bとに亘って設けられ、筐体12A,12Bの開閉動作に伴って折り曲げられる。ディスプレイ20は、第1筐体12A側の領域の裏面20aが第1支持プレート22Aの上面で支持されている。ディスプレイ20は、第2筐体12B側の領域の裏面20bが第2支持プレート22Bの上面で支持されている。ディスプレイ20の裏面20a,20bには、その折曲動作を補助するための薄い金属シート、例えばステンレスシートが貼り付けられている。
支持プレート22A,22Bは、それぞれ矩形状に形成された薄いプレート部材である。第1支持プレート22Aは、第1筐体12Aに対してX方向にスライド可能に支持されているが、詳細は後述する。第2支持プレート22Bは、第2筐体12Bと固定されている。第2支持プレート22Bは、例えばY方向両側にあり、X方向に沿って延びた各縁部16bからそれぞれ突出した1又は複数の取付片24を有する(図2参照)。各取付片24は、第2筐体12Bの内面12Bbから突出したボス部(図示せず)に対して、ねじ25を用いて固定されている。ディスプレイ20は、支持プレート22A,22Bの上面に両面テープ等を用いて固定されている。
ディスプレイ部16は、ヒンジ装置14と重なる位置でY方向に延びた帯状の領域が、筐体12A,12B間の回動に応じて折り曲げられる折曲領域16aとなる(図2中の1点鎖線参照)。折曲領域16aでは、ディスプレイ20が支持プレート22A,22Bに対して固定されておらず、相対移動可能な状態にある(図3A〜図3E参照)。また、折曲領域16aでは、支持プレート22A,22Bの互いに隣接する内端面22Aa,22Baが筐体12A,12Bの回動状態に応じて接離する。
なお、図2中に2点鎖線で示す参照符号26は、ベゼル部材である。ベゼル部材26は、可撓性を持った枠状のシート状部材である。ベゼル部材26は、例えばディスプレイ部16のX方向に沿った各縁部16bのそれぞれに沿って設けられている。ベゼル部材26は、ディスプレイ部16の表面の表示領域(アクティブ領域)を除く縁部の非表示領域(非アクティブ領域)を覆っている。ベゼル部材26は、側板17と、ディスプレイ部16の表面の縁部とに跨るように取り付けられている。ベゼル部材26は、さらに、ディスプレイ部16の第2筐体12B側でY方向に沿って延びた縁部16cに沿うように設けてもよい。
各筐体12A,12B内には、例えば各種半導体チップ等を実装した基板、バッテリ装置、アンテナ装置の各種電子部品の他、冷却装置等も収容されている。これらの電子部品等は、内面12Ab,12Bbと支持プレート22A,22Bとの間に形成された空間に収容されている。第1筐体12Aには、さらに機能部28が搭載されている。
次に、ディスプレイ部16の第1筐体12A側の部分を第1筐体12Aに対してスライド可能に支持する構成を説明する。図4Aは、図2中のIVA−IVA線に沿う模式的な断面図である。図4Bは、図4Aに示す部分の平面図である。
図2、図4A及び図4Bに示すように、ディスプレイ部16は、X方向に沿う各縁部16bから突出した一対の支持片29,29を備える。また、第1筐体12Aは、各支持片29をスライド可能に支持する一対のスライド支持部30,30を備える。
各支持片29は、第1支持プレート22AにおけるY方向両側の縁部(第2縁部)16bのそれぞれから突出した板片である。支持片29には、X方向に延びた長孔29aが形成されている。
各スライド支持部30は、摺動面30aと、ガイド部材30bとを有する。摺動面30aは、支持片29と対向する側板17の内側面に設けられた段部の上面である。摺動面30aには、支持片29がX方向に沿って摺動可能な状態で載置される。ガイド部材30bは、摺動面30aから上方に突出するように設けられた棒状部材であり、例えばねじやシャフトである。本実施形態のガイド部材30bは、ねじである。ガイド部材30bは、摺動面30aに形成されたねじ穴30cに螺合して固定される。ガイド部材30bは、支持片29の長孔29aをX方向に相対移動可能に挿通している。ガイド部材30bは、長孔29aに対するX方向の相対移動可能な距離が、ディスプレイ部16のスライド量以上に設定されている。
従って、ディスプレイ部16は、ガイド部材30bによる支持片29のガイド作用下に、第1筐体12Aに対してX方向に相対的にスライド可能である。支持片29及びスライド支持部30は、Y方向で一方の縁部16bのみに設けられてもよいし、X方向で複数が並設されてもよい。
次に、機能部28の構成例を説明する。
図2〜図3Eに示すように、機能部28は、第1筐体12Aの一縁部12Aaとは反対側の他縁部12Acを構成する側板17の内側に設けられ、他縁部12Acに沿って延在している。機能部28は、第1筐体12Aの内面12Abに設けられ、側板17に沿って延在した溝部32を有する。溝部32の開口部32aは、上方に開口している。
溝部32は、開口部32aを介してペン型入力装置34を出し入れできる。ペン型入力装置34は、例えばディスプレイ20に対するタッチ操作に利用可能なスタイラス(デジタイザペン)と呼ばれる入力手段である。図3Aに示すように、機能部28は、例えば溝部32の底面に通電端子36を有する。通電端子36は、溝部32に収納されたペン型入力装置34の端子板37と接続され、ペン型入力装置34の充電が可能となっている。このように、機能部28は、溝部32を備えることで、ペン型入力装置34の収納部や充電部として機能する。
次に、図3A〜図3Eを参照して、当該携帯用情報機器10を使用形態から収納形態まで回動させる動作と、その際の機能部28の状態とを説明する。以下では、説明の便宜上、図3Aに示す収納形態を0度姿勢と呼び、図3Eに示す使用形態を180度姿勢と呼び、その間の角度姿勢である図3B、図3C、図3Dに示す状態をそれぞれ45度姿勢、90度姿勢、135度姿勢と呼んで説明する。
先ず、図3Aに示すように、携帯用情報機器10が収納形態にある状態を説明する。この状態では、筐体12A,12Bは、ディスプレイ部16を間に挟んで互いに対面するように配置され、互いの一縁部12Aa,12Ba間が離間している。ディスプレイ部16では、各支持プレート22A,22Bが各筐体12A,12Bと同じく互いに対面するように配置されている。一方、ディスプレイ20は、折曲領域16aが所定の曲率で折り曲げられ、略U字状を成している。
この収納形態では、ディスプレイ部16は、第1支持プレート22A及びこれに支持されたディスプレイ20が最も他縁部12Ac側にスライドした前進位置にある。この前進位置では、ディスプレイ部16は、溝部32の開口部32aの上方をX方向に横切った状態にある。そして、ディスプレイ部16は、先端の縁部(第1縁部)16dが他縁部12Acの側板17に形成された段部17aに支持されている。
従って、このような収納形態では、機能部28は、ディスプレイ部16(及び第2筐体12B)によって閉じされ、ペン型入力装置34にアクセス不能な状態となっている。換言すれば、機能部28は、ディスプレイ部16の縁部16dで蓋され、溝部32からのペン型入力装置34の脱落が防止されている。つまり収納形態時に必要のないペン型入力装置34は、機能部28の溝部32内で安定して保管されている。
次に、携帯用情報機器10を使用形態から収納形態に折り畳む場合、ディスプレイ部16は、第2筐体12B側の部分が第2筐体12Bと固定されているため、折曲動作で生じる周長差によって第1筐体12A側の部分がスライドする。具体的には、ディスプレイ部16は、第1筐体12A側の縁部16dが第2筐体12Bに向かう方向にスライドする。例えば、携帯用情報機器10が図3Bに示す45度姿勢になると、ディスプレイ部16は、縁部16dが段部17aから離間し、その端面がX方向で溝部32の略中央に配置される。
図3Cに示す90度姿勢では、ディスプレイ部16の縁部16dは、溝部32の側板17側とは逆側の壁面を形成する壁部32b上に位置する。このため、溝部32は、開口部32aが完全に開かれた状態となる。また、図3Dに示す135度姿勢では、ディスプレイ部16の縁部16dは、さらに開口部32aから退動した位置になる。このため、当該携帯用情報機器10は、例えばノート型PCとしての使用が想定される90度姿勢以上の角度姿勢では、機能部28が開かれてペン型入力装置34にアクセス可能な状態となる。その結果、ユーザは、ペン型入力装置34を利用した入力操作を行うことができる。
そして、図3Eに示す使用形態では、ディスプレイ部16は、縁部16dが壁部32b上に位置し、機能部28へのアクセスは依然として可能な状態にある。このため、ユーザは、タブレット型PCとしての使用が想定される180度姿勢においても、ペン型入力装置34を利用した入力操作行うことができる。なお、この状態では、ディスプレイ部16は、支持プレート22A,22Bの内端面22Aa,22Baの端面同士が当接して1枚の平板を形成し、ディスプレイ20もその上面で一枚の平板状を成した状態となる。このため、ディスプレイ部16は、一枚板状の大画面を形成し、また、ペン型入力装置34等でのタッチ操作時の安定性も確保される。なお、機能部28は、少なくとも使用形態時にアクセス可能であればよく、それより小さい角度姿勢ではディスプレイ部16によって一部又は全部が覆われたままになる構成としてもよい。
図3Eに示す使用形態から図3Aに示す収納形態への回動動作は、上記した動作と逆の動作となる。このため、ディスプレイ部16は、当該携帯用情報機器10が使用形態から収納形態に向かって次第に閉じられるのに従って、縁部16dが他縁部12Ac側へと前進することになる。
図5Aは、変形例に係るスライド支持部40を備えた構成での要部拡大断面図である。図5Bは、図5Aに示す部分を上方から見た斜視図である。
図5A及び図5Bに示すスライド支持部40は、図4A及び図4Bに示すスライド支持部30とその構成が異なる。スライド支持部40は、第1筐体12AのX方向に沿うY方向両側の側板17のそれぞれの内側面にX方向に延在するガイド溝40aを有する。一方、ディスプレイ部16は、第1支持プレート22Aに各縁部16bから突出した支持縁部42が形成されている。支持縁部42は、第1支持プレート22AのX方向全長に亘って設けられてもよいし、上記した支持片29と同様に一部のみに設けられてもよい。支持縁部42は、ガイド溝40aに対してX方向に摺動可能に挿入されている。
従って、このようなスライド支持部40を用いた構成においても、ディスプレイ部16の第1筐体12A側の部分の円滑なスライドが可能となる。ディスプレイ部16のスライド構造は、スライド支持部30,40と異なる構成であってもよい。
図6は、変形例に係る機能部44を備えた構成での使用形態における内部構造を模式的に示す要部拡大平面図である。
上記した機能部28は、ペン型入力装置34の収納部として機能する溝部32を有するであって。これに対して、図6に示す機能部44は、接続ポート45、カメラ46、操作ボタン47等の各種の電子デバイスを備えた構成である。接続ポート45は、例えばUSB規格に準拠した雌コネクタ等であり、1又は複数設けられる。カメラ46は、映像を撮像可能なカメラや赤外線カメラ等である。操作ボタン47は、例えば音量ボタンや各種機能ボタンであり、1又は複数設けられる。機能部44は、例えば上記した機能部28と併用し、両者をY方向に並べて搭載してもよい。このような機能部44についても、その使用が必要となる使用形態でディスプレイ部16が開かれてアクセス可能となり、収納形態ではディスプレイ部16が閉じられてアクセス不能となる。機能部44は、接続ポート45、カメラ46及び操作ボタン47のうちのいずれか1つ又は複数を有する。機能部44は、これら接続ポート45等と共に、又はこれらと代えて別の電子デバイスを有する構成としてもよい。
以上のように、本実施形態の携帯用情報機器10は、第1筐体12Aに対してはX方向にスライド可能に支持され、第2筐体12Bに対しては固定されたディスプレイ部16を備える。第1筐体12Aは、ディスプレイ部16がスライドした場合にその縁部16dによって開閉される機能部28(44)を有する。そして、機能部28(44)は、少なくとも収納形態ではアクセス不能な状態となり、少なくとも使用形態ではアクセス可能な状態となる。
すなわち、当該携帯用情報機器10は、その折曲時の周長差を吸収するために、ディスプレイ部16を第1筐体12Aに対してスライド可能に支持している。このため、ディスプレイ部16の第1筐体12A側の縁部16dは、X方向にスライドするため、その下方がデッドスペースとなる。そこで、当該携帯用情報機器10は、このデッドスペースを利用して機能部28(44)を設置している。このため、当該携帯用情報機器10は、ペン型入力装置34の収納用の溝部32や接続ポート46等の設置スペースを確保しつつ、必要な際にはこれらの使用が可能となり、また、これらが筐体12A,12Bの小型化や薄型化を妨げることが抑制されている。
このように、機能部28(44)は、少なくとも収納形態時にはアクセスできなくても、少なくとも使用形態時にアクセスできればよい機能であればよく、例えばペン型入力装置34の収納用の溝部32や接続ポート46等以外であってもよい。
当該携帯用情報機器10のディスプレイ部16は、液晶表示部であるディスプレイ20と共に、その裏面20a,20bを支持する支持プレート22A,22Bとを備える。このため、ディスプレイ部16は、硬質な支持プレート22A,22Bがスライド支持部30(40)で支持されることで、安定し且つ円滑なスライド動作が可能となる。一方、大きな外力を付与することが好ましくないディスプレイ20は、硬質な支持プレート22A,22Bで支持されることで、スライド動作時の負荷をほとんど受けることがなく、その不具合の発生が抑制されている。ディスプレイ部16は、第1筐体12Aに対するスライド構造を構成可能であれば、支持プレート22A,22Bを省略してもよい。また、ディスプレイ部16は、ディスプレイ20を第1支持プレート22Aに対してスライド可能に構成してもよい。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記では、本のように二つ折りに折り畳み可能な携帯用情報機器10を例示したが、本発明は、同形の筐体同士を二つ折りに折り畳む構成以外、例えば大形の筐体の左右縁部にそれぞれ小形の筐体を折り畳み可能に連結した観音開きの構成、1つの筐体の左右縁部にそれぞれ折り畳み方向の異なる筐体を連結したS型の折り畳み構成、大形の筐体の左右一方の縁部に小形の筐体を折り畳み可能に連結したJ型の折り畳み構成等、各種構成に適用可能であり、筐体の連結数は4以上としてもよい。
10 携帯用情報機器
12A 第1筐体
12B 第2筐体
14 ヒンジ装置
16 ディスプレイ部
22A 第1支持プレート
22B 第2支持プレート
28,44 機能部
30,40 スライド支持部
32 溝部
34 ペン型入力装置
45 接続ポート
46 カメラ
47 操作ボタン

Claims (7)

  1. 携帯用情報機器であって、
    第1筐体と、
    前記第1筐体に対して相対的に回動可能に連結された第2筐体と、
    前記第1筐体と前記第2筐体とに亘って設けられ、前記第1筐体と前記第2筐体が相対的に回動することに応じて折り曲げられる折曲領域を有するディスプレイ部と、
    を備え、
    前記ディスプレイ部は、前記第1筐体に対しては前記第1筐体と前記第2筐体の並び方向に沿ってスライド可能に支持され、前記第2筐体に対しては固定されており、
    前記第1筐体は、前記ディスプレイ部がスライドした場合に該ディスプレイ部の第1縁部によって開閉される機能部を有し、
    少なくとも前記第1筐体と前記第2筐体との間をそれぞれが対面する位置まで回動させて前記折曲領域が折り曲げられた収納形態とした場合に、前記第1縁部が前記機能部を閉じることで、該機能部にアクセス不能な状態となり、
    少なくとも前記第1筐体と前記第2筐体との間をそれぞれが略同一平面上にある使用形態とした場合には、前記ディスプレイ部が前記収納形態での位置から前記第2筐体側へとスライドした位置になって前記第1縁部が前記機能部を開くことで、該機能部にアクセス可能な状態となる
    ことを特徴とする携帯用情報機器。
  2. 請求項1に記載の携帯用情報機器であって、
    前記機能部は、前記ディスプレイ部に対するタッチ操作に利用可能なペン型入力装置を収納可能な溝部を有し、
    前記溝部は、前記収納形態では前記第1縁部によって前記溝部が閉じられ、前記使用形態では前記溝部が開かれて前記ペン型入力装置の出し入れが可能となることを特徴とする携帯用情報機器。
  3. 請求項1又は2に記載の携帯用情報機器であって、
    前記機能部は、接続ポート、カメラ及び操作ボタンのうちのいずれか1つ又は複数を有することを特徴とする携帯用情報機器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯用情報機器であって、
    前記第1筐体は、前記ディスプレイ部を前記並び方向に沿ってスライド可能に支持するスライド支持部を有し、
    前記スライド支持部は、前記ディスプレイ部のスライド方向に沿った第2縁部を支持していることを特徴とする携帯用情報機器。
  5. 請求項4に記載の携帯用情報機器であって、
    前記ディスプレイ部は、前記第2縁部から突出した支持片と、該支持片に設けられ、前記スライド方向に延びた長孔と、を有し、
    前記スライド支持部は、前記長孔に対して相対移動可能に挿入されたガイド部材を有することを特徴とする携帯用情報機器。
  6. 請求項4又は5に記載の携帯用情報機器であって、
    前記スライド支持部は、前記第1筐体の側面で開口し、前記ディスプレイ部の前記第2縁部が相対移動可能に挿入されるガイド溝を有することを特徴とする携帯用情報機器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の携帯用情報機器であって、
    前記ディスプレイ部は、
    ディスプレイと、
    前記第1筐体に固定され、前記ディスプレイの前記第1筐体側の領域の裏面を支持する第1支持プレートと、
    前記第2筐体に固定されて前記第1支持プレートと隣接して配置され、前記ディスプレイの前記第2筐体側の領域の裏面を支持する第2支持プレートと、
    を有し、
    前記ディスプレイ部は、前記第1支持プレートが前記第1筐体に対してスライド可能に支持され、前記第2支持プレートが前記第2筐体に対して固定されていることを特徴とする携帯用情報機器。
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