JP5109744B2 - 電気泳動表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気泳動表示装置に関するものである。
コレステリック液晶表示装置や電気泳動表示装置をはじめとする記憶性表示体は、一度画像を表示すれば給電していなくても画像を保持する。そのため、コンテンツの各ページを切換表示させる方式の電池駆動型表示装置に好適に用いることができる。
この種の表示装置では、ページの書き換え時にのみ電力消費が大きくなるため、電池残量を使用可能時間で規定することができず、電池残量自体を表示したとしても実行可能な作業量との関係をユーザーは把握することができない。そこで特許文献1では、電池残量を駆動時間ではなく書き換え可能なページ数で表示し、実行可能な作業量をユーザーが把握できるようにした。
特開2005−164672号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術は、主にコレステリック液晶表示装置を対象とするものであったため、必ずしも電気泳動表示装置に好適な技術ではなかった。例えば、特許文献1では、書き換え可能なページ数を計算するに際して、温度条件に応じて駆動時間を長く取る等の対策を講じていたが、基本の書換シーケンスは一つのみ用意すればよかった。これに対して電気泳動表示装置では、画像の消去が十分でないと残像が発生し、確実に残像を消去しようとすると書換速度が低下するという特性があり、そのためにページ書換速度や、残像の発生度合に応じた消去動作を含む複数の書換シーケンスを用意し、これらを切り替えながら表示を行っている。そうすると、書換シーケンスごとに消費電力が異なるため、書換シーケンスの切り替えを想定していない従来の技術では適切な残量表示ができない場合があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、複数の書換シーケンスを用いたページ書き換えにおいても適切な残量表示を行うことができる電気泳動表示装置を提供することを目的の一つとする。
本発明の電気泳動表示装置は、上記課題を解決するために、ページを切り替えつつ画像を表示する電池駆動型の電気泳動表示装置であって、前記ページの表示動作を規定した複数の書換シーケンスを有するとともに、前記電池の残量を検出する残量検出部と、検出された残量に基づいて表示可能ページ数を算出し、前記表示可能ページ数をユーザーに報知する残量報知部と、を有しており、前記残量報知部は、複数の前記書換シーケンスのうちで最も消費電力が大きい前記書換シーケンスのみを用いる場合の第1の前記表示可能ページ数と、最も消費電力が小さい前記書換シーケンスのみを用いる場合の第2の前記表示可能ページ数とを算出し、前記第1及び第2の表示可能ページ数を報知することを特徴とする。
この構成によれば、電力消費量の最も大きい書換シーケンスを用いた場合の表示可能ページ数と、電力消費量の最も小さい書換シーケンスを用いた場合の表示可能ページ数の両方を表示することで、表示可能ページ数の最大値と最小値をユーザーに報知することができる。
よって、本発明の電気泳動表示装置によれば、複数の書換シーケンスを用いたページ書き換えにおいても適切な残量表示を行うことができる。したがって、書換シーケンスが頻繁に切り替わることがあっても、表示可能ページ数の正確な範囲をユーザーに報知することができる。
複数の前記ページを含むドキュメントを表示する場合において、前記残量報知部は、同一の前記ドキュメント内で前記ページを切り替える場合には前記表示可能ページ数を更新せず、前記ドキュメントを選択し直す場合に前記表示可能ページ数を更新してユーザーに報知することが好ましい。
この構成によれば、同一ドキュメントを閲覧している間に表示可能ページ数が増減しないので、表示可能ページ数が頻繁に変動することによってユーザーを混乱させたり、不快感を与えることがなくなる。
複数の前記ページを含むドキュメントを表示する場合において、前記残量報知部は、同一の前記ドキュメント内で前記ページを切り替えるごとに前記表示可能ページ数を1ずつ減じてユーザーに報知することが好ましい。
この構成によれば、ドキュメントを閲覧中のユーザーに報知する表示可能ページ数が大きく増減するのを回避することができ、自然な態様で電池残量を報知することができる。
前記残量報知部は、前記ドキュメントを選択し直すときに前記表示可能ページ数の再計算を実行することが好ましい。
この構成によれば、ドキュメント閲覧中に単純なカウントダウンによって表示可能ページ数を表示することで、実際の電池残量との乖離が生じたとしても、ドキュメントの選択画面に復帰する際に、正確な表示に戻すことができる。
複数の前記ページを含むドキュメントを表示する場合において、前記残量報知部は、前記ドキュメントを選択したときに、実行時の消費電力が最大である前記書換シーケンスの前記消費電力に基づいて前記表示可能ページ数を算出し、算出された前記表示可能ページ数と前記ドキュメントの前記ページ数との比較結果をユーザーに報知することが好ましい。
この構成によれば、選択されたドキュメントを現在の電池残量で最後まで閲覧できるか否かを予めユーザーに報知することができるので、ドキュメントを閲覧し始めたにもかかわらず途中で電池切れが発生してしまうことによる不快感をユーザーに与えることが無くなる。
稼働時間に応じて電力消費量が変化する特定回路に電力を供給する特定回路用電池と、前記ページの切り替え表示のための駆動用電池とを備え、前記残量検出部は、前記駆動用電池の残量を検出することが好ましい。
この構成によれば、表示可能ページ数表示処理に関わる電源と、稼働時間に応じて電力消費量が変化する電源ととが切り離されるので、利用者の閲覧時間の長短によって表示可能ページ数が変動したり、不正確な値となるのを防止することができる。
自装置の制御処理において生成されるデータの保存に用いられるメモリを、不揮発性メモリとした構成とすることが好ましい。
この構成によれば、メモリにおける電力消費がアクセス時以外にはほとんど発生しなくなるので、利用者の閲覧時間に依存する電力消費量を抑え、表示可能ページ数をより高精度に算出できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態の電気泳動表示装置は、所定のページに区切られたドキュメントからなる電子ブック等を閲覧できる電子ブックリーダである。
図1は、本実施形態の電子ブックリーダ100の外観図である。図2は、本実施形態の電子ブックリーダ100の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、電子ブックリーダ100は、筐体101と、筐体101の開口部に装着された電気泳動表示部112とを備えている。筐体101には、ページ送りボタン105と、ページ戻しボタン106と、連続送りボタン107と、決定ボタン108とが設けられている。
電子ブックリーダ100は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit )102、ワークメモリ(RAM(Random Access Memory))103、プログラムメモリ(ROM(Read Only Memory))104、入力I/F109、VRAM(Video RAM)110、表示部制御回路111、電気泳動表示部112、タッチパネルI/F114、電池残量検出回路115、及び表示部用温度センサ116を備えており、各部はバス118を介して信号を授受可能に接続されている。
また、入力I/F109には、入力ボタン130が接続されている。入力ボタン130は、図1に示したページ送りボタン105、ページ戻しボタン106、連続送りボタン107及び決定ボタン108を含む。タッチパネルI/F114には、タッチパネル113が接続されている。さらに、表示部制御回路111には、電気泳動表示パネル119に備えられた走査線駆動回路120とデータ線駆動回路121とが接続されている。
CPU102は、プログラムメモリ104に格納された基本制御プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラム及びデータを読み込み、それら各種プログラム及びデータをワークメモリ103内に設けられるワークエリアに展開実行して、電子ブックリーダが備える各部の制御を実行する。
また、CPU102は、入力I/F109から後述するページ送り信号が出力されていると、電気泳動表示部112に表示されているドキュメントの次ページに対応する画像データ(以下、ラスタデータとも呼ぶ。)を生成し、そのラスタデータをVRAM110に格納する。
さらに、CPU102は、入力I/F109から後述するページ戻し信号が出力されていると、電気泳動表示部112に表示されているドキュメントの前ページに対応するラスタデータを生成し、そのラスタデータをVRAM110に格納する。また、入力I/F109から後述する連続送り信号が出力されていると、電気泳動表示部112に表示されているドキュメントの次ページ以降に対応するラスタデータを次々と生成し、そのラスタデータをVRAM10に次々と格納する。
さらに、CPU102は、入力ボタン130(ページ送りボタン105、ページ戻しボタン106、連続送りボタン107及び決定ボタン108のいずれか)が押下操作されるたびに、後述する表示可能ページ数表示処理を実行し、現在の駆動用電池の残量で表示可能なページ数(表示可能ページ数)を示す画像のラスタデータを生成し、そのラスタデータをVRAM110に格納する。
ワークメモリ103は、CPU102が各種プログラムに従って上記処理を実行するときに、各種プログラムを展開するワークエリアを形成するとともに、CPU102により実行される各種処理に係るデータを展開するためのメモリ領域を形成する。
なお、ワークメモリ103としては、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)やMRAM(Magnetoresistive random access memory)等の不揮発性メモリを使用する。
ワークメモリ103として不揮発メモリを使用することで、利用者によるコンテンツの閲覧時間に関わらず、1ページ分のコンテンツの表示に消費されるワークメモリ103の消費電力を一定とすることができ、表示可能ページ数を容易かつ正確に算出することができる。これに対してワークメモリ103として駆動用電池の電力を消費するDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリを使用する方法では、コンテンツの閲覧時間に応じてワークメモリ103の消費電力が変化してしまい、表示可能ページ数を精度よく算出することが困難となる。
プログラムメモリ104は、CPU102により実行される基本制御プログラム、各種アプリケーションプログラム及びこれら各プログラムに係るデータ等を格納する。そして、CPU102からの読み出し要求に従って、それら各種プログラムやデータをCPU102に出力する。
なお、プログラムメモリ104内の各種プログラム及びデータは、いずれもCPU102により読み取り及び実行可能な形式で格納されている。
入力I/F109には、入力ボタン130として、次ページの画像を電気泳動表示部112に切換表示させるためのページ送りボタン105、前ページの画像を電気泳動表示部112に切換表示させるためのページ戻しボタン106、次ページのコンテンツを電気泳動表示部112に次々と切換表示させるための連続送りボタン107、及び決定ボタン108が接続されている。入力I/F109は、ページ送りボタン105が押下操作されるとページ送り信号をCPU102に出力する。また、ページ戻しボタン106が押下操作されるとページ戻し信号をCPU102に出力し、連続送りボタン107が押下操作されると連続送り信号をCPU102に出力する。
VRAM110は、CPU102からの書き込み要求に従ってページごとの画像のラスタデータを格納する。また、格納したラスタデータを、表示部制御回路111からのデータ送出要求に従ってデータ線駆動回路121に出力する。表示部制御回路111は、VRAM110に格納されているラスタデータを電気泳動表示部112に表示させるための各種制御信号を生成し、走査線駆動回路120及びデータ線駆動回路121に供給する。
電気泳動表示部112は、複数の画素がアレイ状に形成された電気泳動表示パネル119、つまり電力の供給を止めてもそれまでの表示内容を保持可能な電気泳動素子を具備したパネルを有する。電気泳動表示パネル119は、画素形成領域(表示領域)119aの一辺端部に沿って設けられた走査線駆動回路120と、表示領域119aの他の一辺端部に沿って設けられたデータ線駆動回路121とを備えている。
走査線駆動回路120は、表示部制御回路111から出力される制御信号に基づいて複数の画素に選択信号を入力する。データ線駆動回路121は、表示部制御回路111から出力される制御信号に基づいて、走査線駆動回路120から選択信号を入力された画素にVRAM110から出力されるラスタデータを入力する。これにより、電気泳動表示パネル119に、VRAMに保持されたページの画像を表示することができる。
なお、本実施形態では走査線駆動回路120とデータ線駆動回路121とを備えたアクティブマトリクス方式の電気泳動表示パネル119を示しているが、電気泳動表示パネル119としてはセグメント駆動方式の電気泳動表示パネルであってもよい。また、走査線駆動回路120及びデータ線駆動回路121以外の駆動回路(共通電極駆動回路等)が設けられ、表示部制御回路111に接続されている構成であってもよい。
タッチパネルI/F114には、電気泳動表示パネル119の前面側(表示面側)に配設されたタッチパネル113が接続されている。そして、タッチパネル113が押圧操作されると操作位置を示すタッチパネル信号をCPU102に出力する。タッチパネル113としては任意の方式のものを用いることができる。すなわち、抵抗膜方式や静電容量方式のタッチパネルを用いることができる。
電池残量検出回路115は、バス118に接続される一方、駆動用電池140と駆動用電池140に接続されたレギュレータ150とを有する電子ブックリーダ100の電源系に接続されており、駆動用電池140とレギュレータ150との間で駆動用電池140の出力電圧を検出し、かかる出力電圧に基づいて駆動用電池140の使用可能残量を算出する。
電池残量検出回路115は、図3に示すように、A/Dコンバータ122、電圧データラッチ123、電池用温度センサ124、内部ROM125、制御回路126及び演算器127を有する。
A/Dコンバータ122は、電子ブックリーダ100の駆動用電池140の出力電圧を検出し、その検出された出力電圧をデジタルデータ化し、デジタルデータである電圧データを電圧データラッチ123に出力する。
電圧データラッチ123は、A/Dコンバータ122から出力されるデジタル化された電圧データをラッチし、そのラッチされた電圧データを演算器127に出力する。
電池用温度センサ124は、電子ブックリーダ100の駆動用電池140の温度を検出し、その検出された温度を制御回路126に出力する。内部ROM125は、電子ブックリーダ100の駆動用電池140の温度と閾値電圧との関係、つまり駆動用電池140の温度特性を示す制御マップを格納している。内部ROM125は、制御回路126からの読み出し要求に従って、制御マップのデータを制御回路126に出力する。なお、内部ROM125内の制御マップのデータは、いずれも制御回路126により読み取り可能な形式で格納されている。
制御回路126は、内部ROM125に格納された制御マップを読み込んで参照し、電池用温度センサ124で検出された温度に基づいて電子ブックリーダ100の駆動用電池140の閾値電圧を算出し、算出された閾値電圧を演算器127に出力する。
演算器127は、電圧データラッチ123から出力される電圧データと制御回路126から出力される閾値電圧とに基づいて電子ブックリーダ100の駆動用電池140が出力可能な電力、つまり駆動用電池140の使用可能残量を算出し、算出された駆動用電池140の使用可能残量をCPU102に出力する。このように駆動用電池140の温度特性を示す制御マップに基づいて駆動用電池140の使用可能残量を算出することで、使用可能残量を適切に算出することができる。
表示部用温度センサ116は、電気泳動表示パネル119の温度を検出し、検出された温度をCPU102に出力する。表示部用温度センサ116としては例えばサーミスタを使用し、その出力電圧を測定することで電気泳動表示パネル119の温度を検出する。表示部用温度センサ116で検出された温度は、後述する表示可能ページ数の算出において使用される。
(表示可能ページ数の報知動作)
次に、電気泳動表示部112における表示可能ページ数の報知動作(表示可能ページ数表示処理)について、図面を参照しつつ説明する。
[書換シーケンス]
まず、表示可能ページ数表示処理の説明に先立って、本実施形態の電子ブックリーダ100に備えられた書換シーケンスについて説明する。
図4は、本実施形態の電子ブックリーダ100に備えられた複数の書換シーケンス(駆動方式)を示す図である。図4に示すように、電子ブックリーダ100は、電気泳動表示パネル119におけるページ表示動作を規定した複数の書換シーケンスを有している。
<第1の書換シーケンス>
第1の書換シーケンス(駆動方式1)は、残像消去モードであり、図4に示す12ステップからなる。
ステップ1〜3では、白黒反転消去ステップが3回繰り返される。白黒反転消去ステップは、電気泳動表示パネル119に現在表示されている画像の白黒を反転させて表示する動作である。かかるステップにおいて、CPU102は現在の表示ページに対応する画像の白黒を反転させたラスタデータを作成してVRAM110に格納し、表示部制御回路111を介して電気泳動表示パネル119を動作させることで表示領域119aに白黒反転画像を表示する。なお、上記ラスタデータの作成は、最初のステップ1のみで実行されればよく、続くステップ2,3では、電気泳動表示パネル119を再駆動するのみでよい。
ステップ4〜6では、全黒消去ステップが3回繰り返される。全黒消去ステップは、電気泳動表示パネル119の表示領域119aの全面を黒表示する動作である。かかるステップにおいて、CPU102は全画素が黒の画像に対応するラスタデータを作成してVRAM110に格納し、表示部制御回路111を介して電気泳動表示パネル119を動作させることで表示領域119aの全体を黒表示する。なお、上記ラスタデータの作成は、最初のステップ4のみで実行されればよく、続くステップ5,6では、電気泳動表示パネル119を再駆動するのみでよい。
ステップ7〜9では、全白消去ステップが3回繰り返される。全白消去ステップは、電気泳動表示パネル119の表示領域119aの全面を白表示する動作である。かかるステップにおいて、CPU102は全画素が白の画像に対応するラスタデータを作成してVRAM110に格納し、電気泳動表示パネル119を動作させることで表示領域119aの全体を白表示する。なお、上記ラスタデータの作成は、最初のステップ7のみで実行されればよく、続くステップ8,9では、電気泳動表示パネル119を再駆動するのみでよい。
ステップ10〜12では、画像書き込みステップが3回繰り返される。画像書き込みステップは、電気泳動表示パネル119に新たなページの画像を表示させる動作である。かかるステップにおいて、CPU102は新たなページの画像に対応するラスタデータを作成してVRAM110に格納し、表示部制御回路111を介して電気泳動表示パネル119を動作させることで表示領域119aに新たなページの画像を表示する。なお、上記ラスタデータの作成は、最初のステップ10のみで実行されればよく、続くステップ11,12では、電気泳動表示パネル119を再駆動するのみでよい。
以上の第1の書換シーケンスでは、白黒反転消去ステップ、全黒消去ステップ、及び全白消去ステップを3回ずつ繰り返して実行するので、電気泳動表示パネル119の電気泳動粒子を十分に攪拌することができ、表示領域119aの表示画像を十分に消去することができる。さらに、画像書き込みステップも3回繰り返して実行されるため、電気泳動粒子を十分に移動させることができ、高コントラストの表示を得ることができる。
<第2の書換シーケンス>
第2の書換シーケンス(駆動方式2)は、高速描画モードであり、図4に示す3ステップからなる。
ステップ1は白黒反転消去ステップ、ステップ2は全白消去ステップ、ステップ3は画像書き込みステップである。第2の書換シーケンスでは、画像の消去に係るステップが2回のみであるため表示画像の消去が不十分で残像が残りやすくなり、また画像の書き込みに係るステップも1回のみの実行であるため、新たなページの画像のコントラストも第1の書換シーケンスに比べて低くなる。しかし、総ステップ数は第1の書換シーケンスの1/4であるため、実行時間も1/4程度に短縮され、極めて高速に新たなページの画像を表示することができる。また、総ステップ数が少ないことから、実行時の消費電力も第1の書換シーケンスに比べて大幅に削減される。
<第3の書換シーケンス>
第3の書換シーケンス(駆動方式3)は、コントラスト強調モードであり、図4に示す5ステップからなる。
ステップ1は白黒反転消去ステップ、ステップ2は全白消去ステップ、ステップ3は画像書き込みステップである点は第2の書換シーケンスと同様であるが、さらにステップ4,5として、画像書き込みステップが2回追加されている。
第3の書換シーケンスでは、画像の書き込みに係るステップが3回繰り返して実行されるため、第2の書換シーケンスに比して画像の書き込みが十分になされ、表示画像のコントラストを向上させることができ、また表示速度も十分に高速である。実行時の消費電力に関しては、ステップ4,5が追加されている分だけ第2の書換シーケンスよりも消費電力が大きくなるが、第1の書換シーケンスと比較すると総ステップ数は1/2以下であり、第1の書換シーケンスと比較すると消費電力は大幅に小さくなる。
<第4の書換シーケンス>
第4の書換シーケンス(駆動方式4)は、バランスモードであり、図4に示す8ステップからなる。
ステップ1,2は白黒反転消去ステップ、ステップ3,4は全黒消去ステップ、ステップ5,6は全白消去ステップ、ステップ7,8は画像書き込みステップである。すなわち、第1の書換シーケンスから、各ステップを1回ずつ減じた書換シーケンスである。
第4の書換シーケンスは、第2及び第3の書換シーケンスと比較するとステップ数が多いため、表示速度が低下し、消費電力も大きくなるが、画像消去に係るステップが多く実行されるため残像は発生しにくくなる。また、第1の書換シーケンスと比較すると、各ステップの繰り返し回数が減っている分、残像が発生しやすく表示画像のコントラストは低くなるが、表示速度は1.5倍程度に高速化され、消費電力は2/3程度に抑えられる。
すなわち第4の書換シーケンスは、残像の消去度合、表示速度、表示品質のすべてを中程度にバランスさせた動作モードである。
以上説明したように、本実施形態の電子ブックリーダ100は、残像が生じやすいという電気泳動表示パネル119の特性に適合させるために4種類の書換シーケンスを備えている。すなわち、表示するページの内容等に応じて、残像をどの程度消去するか、いかに高速に画像を表示するか、どの程度のコントラストが必要であるかを勘案して書換シーケンスを決定し、ページ画像の表示を行うようになっている。
残像消去、描画速度、コントラストのすべてにおいて必要な特性を満たせる理想的なシーケンスを構築できればそれに越したことなはないが、残像が多少残っていても、とにかく書き換えを高速に行うことが望まれる場合もあり、うまくバランスを取って書換シーケンスを切り替えて動作させる必要がある。そして、上述したように、書換シーケンスが異なれば、ページ書換時の消費電力は大幅に異なってくる。本実施形態の例では、第2の書換シーケンスと第1の書換シーケンスとでは、消費電力が4倍程度も異なる。
本実施形態の電子ブックリーダ100では、このような書換シーケンスの切り替えが生じるような場合でも表示可能ページ数を良好に表示できるように、以下に説明する表示可能ページ数表示処理を採用したものである。
[表示可能ページ数表示処理]
次に、電子ブックリーダ100における表示可能ページ数表示処理について、図面を参照しつつ具体的に説明する。電子ブックリーダ100には、表示可能ページ数の表示形態や算出手順の別に応じて複数の表示可能ページ数表示処理を適用する可能である。
以下、かかる表示可能ページ数表示処理の第1〜第6構成例について順に説明する。
<第1構成例>
図5は、第1構成例に係る表示可能ページ数表示処理のフローチャートである。図6は、第1構成例において表示可能ページ数の算出に用いられるデータテーブルを示す図である。
表示可能ページ数表示処理は、ページ送りボタン105、ページ戻しボタン106、連続送りボタン107及び決定ボタン108のいずれかが押下操作されると実行される処理であり、図5に示すステップS101〜S106を含む。
まず、ステップS101では、表示部用温度センサ116で検出された電気泳動表示パネル119の温度が読み出される。読み出された温度情報はCPU102の内部メモリ、又はワークメモリ103に保持される。
次に、ステップS102では、電池残量検出回路115で検出された電子ブックリーダ100の駆動用電池140の使用可能残量が読み出される。読み出された使用可能残量はCPU102の内部メモリ、又はワークメモリ103に保持される。
次に、ステップS103では、ステップS101で読み込まれた温度情報に基づいて図5に示すデータテーブルが参照される。そして、データテーブルから、現在の温度において1ページの画像を電気泳動表示パネル119に書き換え表示させるのに必要な電力(1ページ消費電力)の最大値と最小値とが取得される。取得された1ページ消費電力は、CPU102の内部メモリ又はワークメモリ103に保持される。
より詳しくは、第1構成例では、総ステップ数が最も多く、消費電力が最大である第1の書換シーケンスに対応する1ページ消費電力(最大値)と、総ステップ数が最も少なく、消費電力が最小である第2の切り替えシーケンスに対応する1ページ消費電力(最小値)とが取得される。
図5に示すデータテーブルには、書換シーケンスの種類(駆動方式1〜4)ごとに、電気泳動表示パネル119の温度に対応する1ページ消費電力が記載されている。このデータテーブルは、アプリケーションプログラム等とともにプログラムメモリ104に記憶されている。
次に、ステップS104では、ステップS102で読み込まれた駆動用電池の使用可能残量を、ステップS103で取得された1ページ消費電力で除算する演算処理が実行される。この演算処理における除算結果が表示可能ページ数である。第1構成例では、2種類の表示可能ページ数が取得される。すなわち、使用可能残量を1ページ消費電力(最大値)で除算した結果が第1の表示可能ページ数であり、使用可能残量を1ページ消費電力(最小値)で除算した結果が第2の表示可能ページ数である。
次に、ステップS105では、ステップS104で算出された第1の表示可能ページ数及び第2の表示可能ページ数を示す画像のラスタデータが生成され、生成されたラスタデータはVRAM110に格納される。以上によりCPU102における演算処理が終了する。
その後、ステップS106において、表示部制御回路111を介して電気泳動表示パネル119に表示可能ページ数が表示される。すなわち、表示部制御回路111により走査線駆動回路120及びデータ線駆動回路121が駆動され、VRAM110に格納されているラスタデータが読み出されて表示領域119aに入力される。
これにより、表示可能ページ数を示す文字情報を含んだ画像200が電気泳動表示パネル119(電気泳動表示部112)に表示される。画像200において、「800」と表示された文字情報200aが、最大の1ページ消費電力に基づき算出された第1の表示可能ページ数に対応する。一方、「1000」と表示された文字情報200bが、最小の1ページ消費電力に基づき算出された第2の表示可能ページ数に対応する。
なお、表示部制御回路111は、表示部用温度センサ116で検出された温度に基づく補正信号を、各種制御信号とともに走査線駆動回路120及びデータ線駆動回路121に供給する。これにより、電気泳動表示パネル119の温度特性を補正し、所定の品質の表示を得ることができる。
このように、本実施形態の電子ブックリーダ100によれば、閲覧しているコンテンツの残りページを現在の駆動用電池140の残量で読み終わることができるのか否かを容易に判断できる表示、つまり電気泳動表示パネル119に適する残量報知を行うことができる。例えば、駆動用電池140の使用可能残量で切り替え表示できるページ数が少ないときには、ページ送り以外の操作を極力避けた閲覧方法とするというように、ユーザーは駆動用電池140の使用可能残量に応じた適切な閲覧方法を採用することができ、電池切れが突然発生することも防止できる。
従って、電子ブックリーダ100によれば、残量表示に応じた表示駆動が可能であるため、消費電力を低減することができる。また、例えば、駆動用電池の使用可能残量が一定の閾値に達した場合には、消費電力が最小の書換シーケンスのみを選択可能とすることであっても良い。これによれば、消費電力を極力低減することができるため、残された残量にて最大限の閲覧を行うことが可能となる。
そして、電子ブックリーダ100では、図4に示した複数の書換シーケンスを用いてページに対応する画像の表示を行うため、以降の表示動作においてどの書換シーケンスが選択されるかによって表示可能ページ数が変動する。そこで、上記第1構成例に係る表示可能ページ数表示処理では、複数設けられている書換シーケンスのうち、消費電力が最大である書換シーケンスのみを用いて以降のページを表示した場合に対応する第1の表示可能ページ数(文字情報200a)と、消費電力が最小である書換シーケンスのみを用いて表示した場合に対応する第2の表示可能ページ数(文字情報200b)の両方を画像200として表示することとした。
これにより、中間的な消費電力の書換シーケンスを含む複数の書換シーケンスをどのように切り替えて表示を行っても、必ず表示可能ページ数の最大値と最小値の間に収まるので、電気泳動表示パネル119を備えた電子ブックリーダ100において良好に残量を表示することができる。
また、本実施形態の電子ブックリーダ100によれば、電気泳動表示パネル119の温度に応じて1ページ消費電力を算出しているため、環境の変化による電力消費量の変動を見込んだ高精度の表示可能ページ数を算出できる。
上記の第1構成例では、図2の電池残量検出回路115及び図5のステップS102が、本発明における残量検出部を構成する。以下同様に、CPU102及び図5のステップS104が表示可能ページ数算出部を構成し、かかる表示可能ページ数算出部と図5のステップS105とが、本発明における残量報知部を構成する。これらの構成は、以降の構成例においても同様である。
<第2構成例>
次に、表示可能ページ数表示処理の第2構成例について説明する。
図8は、第2構成例に係る表示可能ページ数表示処理で用いられる平均消費電力の演算処理を示すフローチャートである。
第2構成例に係る表示可能ページ数表示処理は、第1構成例と同様に、ページ送りボタン105、ページ戻しボタン106、連続送りボタン107及び決定ボタン108のいずれかが押下操作されると実行される処理である。そして、基本的な動作は図5に示したステップS101〜S106と同様であるが、表示可能ページ数の算出に用いられる1ページ消費電力が、図8に示す演算処理で得られる平均消費電力である点で異なっている。
まず、平均消費電力の演算処理について、図8を参照しつつ説明する。
図8に示すステップS201〜S204は、ページ送りボタン105、ページ戻しボタン106、連続送りボタン107等の押圧操作により指示されたページの書き換えが発生する度に実行される処理である。
ステップS201では、新たなページの態様に応じて第1から第4の書換シーケンスが選択される。つまり、新たに表示すべきページが、低速であっても高画質で表示すべき画像、残像が発生しても高速に表示すべき画像、画質と速度をバランスさせて表示べき画像のいずれであるか等の情報に基づいて、ページ書き換えに用いられる第1から第4の書換シーケンスが選択される。
ステップS202では、ステップS201で選択された書換シーケンスを用いて、新たなページの画像が電気泳動表示パネル119に表示される。つまり、新たなページに対応するラスタデータが作成されてVRAM110に格納された後、表示部制御回路111を介して電気泳動表示パネル119が駆動され、上記選択された書換シーケンスが実行される。これにより、VRAM110のラスタデータが表示領域119aに入力され、新たなページの画像が表示される。
次に、ステップS203では、ステップS202で用いた書換シーケンスの実行回数が更新される。詳しくは、電子ブックリーダ100はワークメモリ103又はプログラムメモリ104に、書換シーケンスの実行回数(ページ書き換え回数)を記憶するエリアが設けられており、かかるエリアに記憶されている実行回数がカウントアップされる。
さらに本実施形態の電子ブックリーダ100では、表示部用温度センサ116を備えていることから任意のタイミングで電気泳動表示パネル119の温度を取得することができ、さらには、図6に示した書換シーケンスごとの1ページ消費電力のデータテーブルを有している。したがって、ステップS203では、単なる実行回数のカウントアップではなく、ステップS202において実行されたページ書き換え処理における消費電力も積算される。
すなわち、ステップS203においては、ステップS201で選択された書換シーケンスと、別途表示部用温度センサ116から読み込んだ温度情報とに基づいて図6に示したデータテーブルが参照され、ステップS202における実行時の1ページ消費電力が取得される。そして、取得された1ページ消費電力は、ワークメモリ103又はプログラムメモリ104に設けられた累積の消費電力を記憶する記憶エリアに、累積消費電力として記憶される。
次に、ステップS204では、記憶された書換シーケンスの実行回数と累積消費電力とから平均消費電力が算出される。すなわち、累積消費電力を実行回数で除算し、得られた除算結果が平均消費電力である。算出された平均消費電力は、ワークメモリ103又はプログラムメモリ104に設けられている記憶エリアに読み書き可能に記憶される。
以上により、平均消費電力の演算処理が終了する。
次に、図5を参照しつつ上記平均消費電力を用いた表示可能ページ数表示処理について説明する。
まず、ステップS101及びステップS102は第1構成例と同様であり、電気泳動表示パネル119の温度情報と、駆動用電池140の使用可能残量とが取得される。
次に、ステップS103では、図8に示した演算処理により算出された平均消費電力が、1ページ消費電力として、記憶エリアから読み込まれる。この点、第1構成例では書換シーケンスに対応する1ページ消費電力が図6に示したデータテーブルから取得されることとしていたのとは異なっている。
次に、ステップS104では、ステップS102で読み込まれた駆動用電池の使用可能残量を、ステップS103で取得された平均消費電力(1ページ消費電力)で除算する演算処理が実行される。この演算処理における除算結果が、第2構成例における表示可能ページ数となる。
次に、ステップS105では、ステップS104で算出された表示可能ページ数を示す画像のラスタデータが生成され、生成されたラスタデータはVRAM110に格納される。以上によりCPU102における演算処理が終了する。
その後、ステップS106において、第1構成例と同様に、表示部制御回路111を介して電気泳動表示パネル119に表示可能ページ数が表示される。これにより、図9に示すように、表示可能ページ数を示す「900」という文字情報200cを含んだ画像210が電気泳動表示パネル119(電気泳動表示部112)に表示される。
なお、上記の第2構成例では、CPU102と、図8に示したステップS204とが、本発明における消費電力演算部を構成する。また、ワークメモリ103又はプログラムメモリ104が、本発明に係る記憶部を構成する。
以上に説明した第2構成例では、書換シーケンスごとの使用履歴に基づいて1ページ表示に係る平均消費電力を算出し、この平均消費電力を用いて表示可能ページ数表示処理を実行するので、ユーザーの使用状況に適合した表示可能ページ数を報知することができる。
また、第2構成例において、記憶エリアに保持される実行回数や累積消費電力は、所定期間の経過や所定の動作ごとに初期化される構成としてもよい。具体的には、実行回数や累積消費電力の保持期間を数日〜数ヶ月程度に制限したり、駆動用電池140の充電時や交換時に記憶内容を初期化(消去)することが好ましい。
このような構成とすることで、記憶エリアのサイズを制限することができ、メモリを有効に利用することができる。また、書換シーケンスごとの使用状況について最新の情報を用いることができるため、現在の使用状況に基づく表示可能ページ数の表示が可能になる。
また、第2構成例では、実際に実行された書換シーケンスの実行回数をカウントアップするため、図6に示したデータテーブルを用いずに累積消費電力を取得することも可能である。
この場合、1ページの書き換えを行うたびに、書き換え前の駆動用電池140の使用可能残量から書き換え後の駆動用電池140の使用可能残量を減じ、その減算結果を1ページ消費電力として記憶エリアに積算する。駆動用電池140の使用可能残量は、任意のタイミングで電圧データラッチ123にラッチされていた電圧データに基づいて算出することができるので、ページ書き換え前に取得した使用可能残量を記憶しておき、ページ書き換え後に取得した使用可能残量と比較すればよい。
<第3構成例>
次に、表示可能ページ数表示処理の第3構成例について説明する。
第3構成例に係る表示可能ページ数表示処理は、第1構成例と同様に、ページ送りボタン105、ページ戻しボタン106、連続送りボタン107及び決定ボタン108のいずれかが押下操作されると実行される処理である。そして、基本的な動作は図5に示したステップS101〜S106と同様であるが、表示可能ページ数の算出に用いられる1ページ消費電力が、最新の書換シーケンスに基づくものである点で異なっている。
以下、図5を参照しつつ第3構成例の表示可能ページ数表示処理について具体的に説明する。
まず、ステップS101及びステップS102は第1構成例と同様であり、電気泳動表示パネル119の温度情報と、駆動用電池140の使用可能残量が取得される。
次に、ステップS103では、ステップS101で取得した温度情報と、直前に実行された書換シーケンスとに基づいて図6に示したデータテーブルが参照され、データテーブルから1ページ消費電力が取得される。この点において、第1構成例におけるステップS103とは異なっている。
上記データテーブルの参照に用いられる「直前に実行された書換シーケンス」は、表示可能ページ数表示処理を実行する時点で、電気泳動表示パネル119にページの画像を表示するために最後に使用された書換シーケンスである。例えば、現在電気泳動表示パネル119に表示されているページの画像が第1の駆動シーケンスを用いて表示されたものであれば、ステップS103では、図6のデータテーブルの「駆動方式1」の項目からステップS101で取得された温度に対応する1ページ消費電力が取得される。
次に、ステップS104では、ステップS102で読み込まれた駆動用電池の使用可能残量を、ステップS103で取得された1ページ消費電力で除算する演算処理が実行される。この演算処理における除算結果が、第3構成例における表示可能ページ数となる。
次に、ステップS105では、ステップS104で算出された表示可能ページ数を示す画像のラスタデータが生成され、生成されたラスタデータはVRAM110に格納される。以上によりCPU102における演算処理が終了する。
その後、ステップS106において、第1構成例と同様に、表示部制御回路111を介して電気泳動表示パネル119に表示可能ページ数が表示される。これにより、図9に示す第2構成例の場合と同様に、表示可能ページ数を示す「900」という文字情報200dを含んだ画像220が電気泳動表示パネル119(電気泳動表示部112)に表示される。
以上に説明した第3構成例では、表示可能ページ数の算定基準となる書換シーケンスを、表示可能ページ数の演算処理の直前に使用された書換シーケンスに設定している。類似の態様のページ(例えばドキュメントの本文部分)を閲覧する場合には、同一の書換シーケンスが連続して使用される蓋然性が高いため、第3構成例の表示可能ページ数表示処理を用いることで、現在の使用状況に適合した表示可能ページ数をユーザーに報知することができる。
なお、第3構成例の表示可能ページ数表示処理では、直近の書換シーケンスを基準にして表示可能ページ数を演算するため、頻繁に書換シーケンスが切り替わるような使用態様では表示可能ページ数が大きく増減することもある。
<第4構成例>
次に、表示可能ページ数表示処理の第4構成例について説明する。
第4構成例に係る表示可能ページ数表示処理は、第1構成例と同様に、ページ送りボタン105、ページ戻しボタン106、連続送りボタン107及び決定ボタン108のいずれかが押下操作されると実行される処理である。そして、基本的な動作は図5に示したステップS101〜S106と同様であるが、表示可能ページ数の算出に用いられる1ページ消費電力が、初期設定又はユーザー設定により選択された基準シーケンスである点で異なっている。
図10は、第4構成例で用いる基準シーケンスの設定画面の一例を示す図である。図10に示す設定画面では、画面タイトル300とともに4つのラジオボタン301〜304が表示されている。各ラジオボタン301〜304は、図4に示した第1から第4の書換シーケンスに対応している。そして、排他的に選択可能なラジオボタン301〜304をユーザーに選択させることで、選択されたラジオボタン301〜304に対応する第1〜第4の書換シーケンスを、表示可能ページ数の演算処理で用いる基準シーケンスとして設定する。設定された基準シーケンスは、CPU102の内部メモリやワークメモリ103、あるいはプログラムメモリ104に読み書き可能に記憶される。
なお、基準シーケンスが設定されていない状態では、表示可能ページ数表示処理を実行することができないため、図10に示すように、初期設定においていずれかの書換シーケンスがデフォルトで選択されるようにしておき、その後のユーザー操作により設定を変更可能に構成するとよい。
以下、図5を参照しつつ第4構成例の表示可能ページ数表示処理について具体的に説明する。
まず、ステップS101及びステップS102は第1構成例と同様であり、電気泳動表示パネル119の温度情報と、駆動用電池140の使用可能残量が取得される。
次に、ステップS103では、ステップS101で取得した温度情報と、設定されている基準シーケンスとに基づいて図6に示したデータテーブルが参照され、データテーブルから1ページ消費電力が取得される。例えば、基準シーケンスとして第1の書換シーケンスが選択されていれば、図6のデータテーブルの「駆動方式1」の項目からステップS101で取得された温度に対応する1ページ消費電力が取得される。この点において、第1構成例におけるステップS103とは異なっている。
次に、ステップS104では、ステップS102で読み込まれた駆動用電池の使用可能残量を、ステップS103で取得された1ページ消費電力で除算する演算処理が実行される。この演算処理における除算結果が、第4構成例における表示可能ページ数となる。
次に、ステップS105では、ステップS104で算出された表示可能ページ数を示す画像のラスタデータが生成され、生成されたラスタデータはVRAM110に格納される。以上によりCPU102における演算処理が終了する。
その後、ステップS106において、第1構成例と同様に、表示部制御回路111を介して電気泳動表示パネル119に表示可能ページ数が表示される。これにより、図9に示した第2構成例の場合と同様に、表示可能ページ数を示す「900」という文字情報200eを含んだ画像230が電気泳動表示パネル119(電気泳動表示部112)に表示される。
以上に説明した第4構成例では、表示可能ページ数の算出に用いられる書換シーケンスを、予め初期設定又はユーザー設定により選択された書換シーケンス(基準シーケンス)とするので、基準シーケンスの設定を変更しない限り、表示可能ページ数が大きく増減することはない。すなわち、使用時間の経過に伴って表示可能ページ数が一様に減少していくため、電池残量の減少に対して自然な減少傾向を示す表示可能ページ数の表示が可能である。
<第5構成例>
次に、表示可能ページ数表示処理の第5構成例について説明する。
第5構成例は、複数のページを含むドキュメントを電子ブックリーダ100で閲覧する場合における表示可能ページ数表示処理に関する。
図11は、電子ブックリーダ100におけるドキュメント選択画面の一例を示す図である。図12は、選択されたドキュメントの1ページ目を表示した状態を示す図であり、図13は、同ドキュメントの2ページ目を表示した状態を示す図である。図14は、ドキュメント表示後にドキュメント選択画面に復帰した状態を示す図である。
まず、図11に示すように、先の第2から第4構成例のいずれかの処理により、表示可能ページ数である文字情報201を含む画像240が電気泳動表示パネル119(電気泳動表示部112)に表示されているとする。
図11に示す状態は、画面上に複数のページを含む7つのドキュメント401〜407を表示し、ユーザーに対して選択を促す画面が表示された状である。ユーザーはこれらのドキュメント401〜407から閲覧するドキュメントをボタンやタッチパネルの操作により選択することができる。図11には、表示可能ページ数として「901」ページと表示されている。
そして、ユーザーが例えばドキュメント401を選択すると、図12に示すように、ドキュメント401の1ページ目が電気泳動表示部112に表示される。図11から図12への移行により1ページの書き換えが発生しているので、図12では、表示可能ページ数は「900」ページとなっている。
その後、ユーザーがページ送りボタン105を押圧操作すると、図13に示すように、ドキュメント401の2ページ目が表示される。図13では、図12から図13への移行により発生した1ページの書き換えを差し引いた「899」が表示可能ページ数として表示されている。
このように、第5構成例の表示可能ページ数表示処理では、図11のドキュメント選択画面から、同一ドキュメント内でページ送りが発生する度に表示可能ページ数を1ずつ減じて表示するようになっている。具体的には、図11のドキュメント選択画面において表示されている表示可能ページ数を、CPU102の内部メモリやワークメモリ103に保持しておき、ページ送り又はページ戻りが発生する度に、保持されている表示可能ページ数をカウントダウンする。
その一方で、ユーザー操作によりドキュメント401内のページの閲覧が終了され、図14に示すようなドキュメント選択画面に復帰する場合には、表示可能ページ数の演算処理を実行し、駆動用電池140の使用可能残量に基づいて算出された表示可能ページ数が表示される。この再計算により取得された表示可能ページ数は、ドキュメント内のページを表示する際の初期値としてCPU102の内部メモリやワークメモリ103に記憶される。図14には、再計算により算出された表示可能ページ数「450」が表示されている。
このように、第5構成例は、図11のドキュメント選択画面から図12,13のページ表示画面を経由して図14のドキュメント選択画面に戻る一連の操作における表示可能ページ数の演算処理を規定したものである。
具体的には、図11のドキュメント選択画面から図12のページ表示画面に移行するときと、同一ドキュメント内でのページ送り、ページ戻り(図12と図13との相互移行)とにおいては、先に算出されて保存されている表示可能ページ数からページ書き換えが発生する度に1ずつ減じた値を表示可能ページ数として表示する。
これにより、ドキュメントを閲覧中のユーザーに報知する表示可能ページ数が増減するのを回避し、自然な態様で電池残量を報知することができる。
そして、ドキュメント内のページを表示している状態からドキュメント選択画面に復帰する場合に、表示可能ページ数の再計算を行うので、上記の単純なカウントダウンによる表示によって表示可能ページ数と電池残量との乖離が生じたとしても、ドキュメント選択画面に復帰する際により正確な表示に戻すことができる。
なお、上記の説明では、図11のドキュメント選択画面から図12のページ表示画面に移行する際には、表示可能ページ数の演算を行わないとしたが、このときに表示可能ページ数の演算を実行して表示を更新してもよい。これにより、ページ表示画面における表示可能ページ数をより正確な値とすることができる。
また、第5構成例の変形例として、同一ドキュメント内のページ表示では表示可能ページ数を更新しない態様とすることもできる。すなわち、図11に示したドキュメント選択画面に表示された表示可能ページ数を、図12,13に示したページ表示画面では固定しておき、図14のドキュメント選択画面に復帰する際に、表示可能ページ数の再計算を実施して表示を更新するのである。この場合には、ドキュメント内のページを閲覧中に表示可能ページ数が更新されないが、ドキュメントの閲覧を開始したときの表示可能ページ数をユーザーは把握できるため、電池残量を大まかに見積もることはできる。
<第6構成例>
次に、表示可能ページ数表示処理の第6構成例について説明する。
第6構成例は、複数のページを含むドキュメントを電子ブックリーダ100で閲覧する場合における表示可能ページ数表示処理に関する。
図15は、第6構成例に係るフローチャートを示す図である。図16は、第6構成例に係るページ表示画面の一例を示す図である。図16には、図11に示したドキュメント選択画面からドキュメントの1ページ目に移行した状態を示している。
図15に示すように、第6構成例の表示可能ページ数表示処理は、ステップS301〜S304の各処理を含む。
ステップS301では、ユーザーによるドキュメント選択がなされる。選択されたドキュメントの最初のページに対応する画像のラスタデータが作成され、VRAM110に書き込まれる。また、選択されたドキュメントの全ページ数が、CPU102の内部メモリ又はワークメモリ103に保持される。
ステップS302では、消費電力が最大となる条件で表示可能ページ数の演算が実行される。ステップS302における基本動作は、図5に示したステップS101〜S104と同様である。
まず、ステップS101、S102において電気泳動表示パネル119の温度情報と、駆動用電池140の使用可能残量が取得される。
次に、ステップS103では、ステップS101で取得した温度情報と、消費電力が最大である書換シーケンス(すなわち第1の書換シーケンス)とに基づいて図6に示したデータテーブルが参照され、データテーブルから1ページ消費電力が取得される。
次に、ステップS104では、ステップS102で読み込まれた駆動用電池の使用可能残量を、ステップS103で取得された1ページ消費電力で除算する演算処理が実行される。つまり、第6構成例では、今後常に1ページ消費電力が最大である条件でドキュメントが閲覧された場合における表示可能ページ数が算出される。
次に、ステップS303では、ステップS302で算出された表示可能ページ数と、ステップS301で取得された選択ドキュメントの全ページ数との比較がなされる。
次に、ステップS304では、ステップS303における比較結果に基づいて、ユーザーに対する報知が実行される。すなわち、ステップS303での比較の結果、表示可能ページ数がドキュメントの全ページ数を上回っていれば、その旨を報知するための画像のラスタデータが作成され、VRAM110に書き込まれる。そして、例えば図16に示すように、「ドキュメントの全ページ閲覧可能です。」との画像250が電気泳動表示パネル119(電気泳動表示部112)に表示される。
以上に説明した第6構成例では、複数のドキュメントから選択されたドキュメントについて、その全ページを表示可能であることをユーザーに報知する。そして第6構成例では、全ページ閲覧の可否を判断するにあたり、1ページ消費電力が最大である書換シーケンスに基づいて算出された表示可能ページ数を用いるため、ほぼ確実に全ページを閲覧可能である場合にのみ閲覧可能である旨が報知される。よって、ドキュメントを読み始めたにもかかわらず途中で電池切れになってしまい、ユーザーにストレスを与えてしまうといったことがなくなる。
また、第6構成例では、全ページ閲覧が可能である場合にその旨をユーザーに報知することとしたが、全ページを閲覧できない場合にその旨をユーザーに報知することとしてもよい。この場合には、1ページ消費電力が最大である書換シーケンスや、1ページ消費電力が中程度である書換シーケンスに基づいて表示可能ページ数を算出すると、ユーザーに正確な情報を報知することができない。そこで、全ページの閲覧が不可能である旨を報知する構成では、上記のステップS302において、1ページ消費電力が最小である書換シーケンス(図4に示した第2の書換シーケンス)に基づいて表示可能ページ数を演算する。そして、ステップS303において、算出された表示可能ページ数とドキュメントの全ページ数を比較するとよい。
なお、第6構成例では、選択されたドキュメント全体の閲覧が可能であるかを画像250として表示するので、画像250には電池残量に基づく表示可能ページ数が含まれない。そこで、図16に示すように、表示可能ページ数「900」を含む画像(アイコン)260を、画像250とともに示すことも好ましい。画像260に含まれる表示可能ページ数としては、ステップS302で取得された表示可能ページ数であってもよいし、先の第1から第4構成例の表示可能ページ数の演算処理により取得されたものであってもよい。
以上、本発明の電気泳動表示装置の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記の内容に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、電子ブックリーダ100の駆動用電池140の電圧に基づいて駆動用電池140の使用可能残量を算出する例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、電流検出用の抵抗にかかる電圧をA/Dコンバータ122で定期的に検出し、その検出毎に得られる電流を逐次加算し、その逐次加算された電流量を駆動用電池140の使用可能な総電流量から差し引いて、駆動用電池140の使用可能残量を算出するようにしてもよい。
さらに、電子ブックリーダ100の駆動用電池140とは別に、タッチパネル113、タッチパネルI/F114及び表示部用温度センサ116等といった、電子ブックリーダ100の使用時間に応じて電力消費量が変化する特定回路に電力を供給する特定回路用電池を設けてもよい。
また、ワークメモリ103として不揮発性メモリを使用する例を示したが、これに限られるものではなく、例えばDRAM等の揮発性メモリを使用し、電子ブックリーダ100の駆動用電池140とは別に、ワークメモリ103を上記の特定回路用電池により駆動する構成としてもよい。また、タッチパネル113やワークメモリ103用に特定回路用電池を用意する場合には、表示可能ページ数とともに特定回路用電池の使用可能残量を電気泳動表示パネル119に表示するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、表示可能ページ数を電気泳動表示パネル119に表示することとしたが、表示可能ページ数のユーザーへの報知手段としては、電気泳動表示パネル119に限られるものではなく、他のサブディスプレイ等に表示させるようにしてもよい。また、スピーカ等に音声で報知させるようにしてもよい。
さらに、予め定められたデータテーブルを参照して1ページ消費電力を算出する例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、1ページの書き換えを行うたびに、書き換え前の駆動用電池140の使用可能残量から書き換え後の駆動用電池140の使用可能残量を減じ、その減算結果を1ページ消費電力とするようにしてもよい。
また、上記の1ページ消費電力を算出する方法を採用する場合には、新たに算出された1ページ消費電力に基づいてデータテーブルを補正するようにしてもよい。これにより、電気泳動表示パネル119の消費電力のバラツキを適切に補正することができ、表示可能ページ数をより精度よく算出することができる。
なお、データテーブルの補正時には、それまでデータテーブルに格納されていた1ページ消費電力と新たに算出された1ページ消費電力との間の平均値を補正結果としてもよく、それまでのデータテーブルに格納されていた1ページ消費電力に新たに算出された1ページ消費電力よりも大きい重みをつけて加算算出するようにしてもよい。
また、図6には電気泳動表示パネル119の温度を0℃〜60℃の範囲で10℃毎に区切ったデータテーブルを用意する例を示したが、これに限られるものではなく、例えば5℃毎に区切ったテーブルを用意していてもよく、温度の区切りに粗密を設けたテーブルを用意してもよい。
実施形態に係る電子ブックリーダの外観図。 電子ブックリーダの内部構成を示すブロック図。 電池残量検出回路の内部構成を示すブロック図。 電気泳動表示部における複数の書換シーケンスを示す図。 表示可能ページ数表示処理を示すフローチャート。 表示可能ページ数表示処理で参照されるデータテーブル。 第1構成例に係る電子ブックリーダの動作画面を示す図。 第2構成例に係る平均消費電力の演算処理を示すフローチャート。 第3構成例に係る電子ブックリーダの動作画面を示す図。 第4構成例に係る電子ブックリーダの動作画面を示す図。 第5構成例に係る電子ブックリーダの動作画面を示す図。 第5構成例に係る電子ブックリーダの動作画面を示す図。 第5構成例に係る電子ブックリーダの動作画面を示す図。 第5構成例に係る電子ブックリーダの動作画面を示す図。 第6構成例に係るフローチャート。 第6構成例に係る電子ブックリーダの動作画面を示す図。
符号の説明
100 電子ブックリーダ(電気泳動表示装置)、102 CPU、103 ワークメモリ、104 プログラムメモリ、105 ページ送りボタン、106 ページ戻しボタン、107 連続送りボタン、108 決定ボタン、109 入力I/F、110 VRAM、111 表示部制御回路、112 電気泳動表示部、113 タッチパネル、114 タッチパネルI/F、115 電池残量検出回路、116 表示部用温度センサ、118 バス、119 電気泳動表示パネル、120 走査線駆動回路、121 データ線駆動回路、122 コンバータ、123 データラッチ、124 電池用温度センサ、125 内部ROM、126 制御回路、127 演算器

Claims (7)

  1. ページを切り替えつつ画像を表示する電池駆動型の電気泳動表示装置であって、
    前記ページの表示動作を規定した複数の書換シーケンスを有するとともに、
    前記電池の残量を検出する残量検出部と、検出された残量に基づいて表示可能ページ数を算出し、前記表示可能ページ数をユーザーに報知する残量報知部と、を有しており、
    前記残量報知部は、複数の前記書換シーケンスのうちで最も消費電力が大きい前記書換シーケンスのみを用いる場合の第1の前記表示可能ページ数と、最も消費電力が小さい前記書換シーケンスのみを用いる場合の第2の前記表示可能ページ数とを算出し、前記第1及び第2の表示可能ページ数を報知することを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 複数の前記ページを含むドキュメントを表示する場合において、
    前記残量報知部は、同一の前記ドキュメント内で前記ページを切り替える場合には前記表示可能ページ数を更新せず、前記ドキュメントを選択し直す場合に前記表示可能ページ数を更新してユーザーに報知することを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  3. 複数の前記ページを含むドキュメントを表示する場合において、
    前記残量報知部は、同一の前記ドキュメント内で前記ページを切り替えるごとに前記表示可能ページ数を1ずつ減じてユーザーに報知することを特徴とする請求項1に記載の電気泳動表示装置。
  4. 前記残量報知部は、前記ドキュメントを選択し直すときに前記表示可能ページ数の再計算を実行することを特徴とする請求項又はに記載の電気泳動表示装置。
  5. 複数の前記ページを含むドキュメントを表示する場合において、
    前記残量報知部は、前記ドキュメントを選択したときに、実行時の消費電力が最大である前記書換シーケンスの前記消費電力に基づいて前記表示可能ページ数を算出し、算出された前記表示可能ページ数と前記ドキュメントの前記ページ数との比較結果をユーザーに報知することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。
  6. 稼働時間に応じて電力消費量が変化する特定回路に電力を供給する特定回路用電池と、 前記ページの切り替え表示のための駆動用電池とを備え、前記残量検出部は、前記駆動用電池の残量を検出することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。
  7. 自装置の制御処理において生成されるデータの保存に用いられるメモリを、不揮発性メモリとしたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気泳動表示装置。
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