JP5109640B2 - 窓開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、障子の開閉移動により建物の開口を開閉させる窓開閉装置に関する。
特開2000−160922号公報
例えば特許文献1においては、障子の上部を枠体に対して昇降自在に連結している連結機構と、障子の前記上部に対して下方に配される障子の他の部位を、枠体に対して建物内外方向に移動自在に連結している連結機構とを具備しており、障子自体の重心及び障子の他の部位の相互位置との関係において障子に開口開放位置に向かう移動力を生じさせる窓開閉装置が提案されている。
ところで、斯かる窓開閉装置では、障子自体の重心及び障子の他の部位の相互位置との関係において障子に開口開放位置に向かう移動力を生じさせるために、障子の開口開放位置に向かう移動力を一定に近づけることが困難である。
本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、障子の開口開放位置に向かう移動力を一定に近づけることのできる窓開閉装置を提供することにある。
本発明の窓開閉装置は、建物に装着される枠体と、枠体に画成された開口に配されていると共に当該開口を開閉する障子と、この障子が開口を開閉自在となるように、障子の上下方向における一方側の部位を枠体に対して回転自在に連結している連結手段と、障子を開口開放位置に向かって付勢すべく障子及び枠体に連結されている付勢手段とを具備しており、付勢手段は、障子の前記部位に対して上下方向において異なる位置に存する他の部位及び当該他の部位に対して上下方向において異なる位置に存する枠体の部位の夫々に回転自在に連結されていると共に回動により障子の他の部位に対して建物内側から建物外側に向かう移動力を付与する回動部材と、障子及び枠体のうちの一方に設けられていると共に回動部材の回動に伴う障子及び枠体のうちの一方に対する揺動を案内する案内路と、回動部材並びに障子及び枠体のうちの他方の夫々に回転自在に連結されていると共に弾性により障子の他の部位に対して前記移動力を付与する回動力を回動部材に与える弾性部材とを具備しており、回動部材の障子及び枠体のうちの他方に対する回転軸心を通る線が弾性部材の回動部材に対する回転軸心並びに障子及び枠体のうちの他方に対する回転軸心を通る線に対して直交する交点から回動部材の障子及び枠体のうちの他方に対する回転軸心までの長さは、障子の開口開放位置に向かう移動において漸次伸長されるようになっている。
本発明の窓開閉装置によれば、特に、付勢手段は、障子の前記部位に対して上下方向において異なる位置に存する他の部位及び当該他の部位に対して上下方向において異なる位置に存する枠体の部位の夫々に回転自在に連結されていると共に回動により障子の他の部位に対して建物内側から建物外側に向かう移動力を付与する回動部材と、障子及び枠体のうちの一方に設けられていると共に回動部材の回動に伴う障子及び枠体のうちの一方に対する揺動を案内する案内路と、回動部材並びに障子及び枠体のうちの他方の夫々に回転自在に連結されていると共に弾性により障子の他の部位に対して前記移動力を付与する回動力を回動部材に与える弾性部材とを具備しており、回動部材の障子及び枠体のうちの他方に対する回転軸心を通る線が弾性部材の回動部材に対する回転軸心並びに障子及び枠体のうちの他方に対する回転軸心を通る線に対して直交する交点から回動部材の障子及び枠体のうちの他方に対する回転軸心までの長さは、障子の開口開放位置に向かう移動において漸次伸長されるようになっているために、障子による開口の開閉に伴う弾性部材の引張量、圧縮量等の変化に基づく回動部材に対する回動力の変化を減少させることができ、而して、障子の開口開放位置に向かう移動力を一定に近づけることができる。
本発明の窓開閉装置の好ましい例では、弾性部材は、障子の開口開放位置に向かう移動において引張量が漸減するように回動部材並びに障子及び枠体のうちの他方の夫々に回転自在に連結された引張ばねからなる。このような好ましい例によれば、障子の開口開放位置に向かう移動における弾性部材の引張量の漸減に応じて、上述の交点から回動部材の障子及び枠体のうちの他方に対する回転軸心までの長さを漸次伸長させることができ、而して、障子の開口開放位置に向かう移動力を一定に近づけることができる。尚、弾性部材は、引張ばねに代えて、例えば、障子の開口開放位置に向かう移動において圧縮量が漸減するように回動部材並びに障子及び枠体のうちの他方の夫々に回転自在に連結された圧縮ばねからなっていてもよく、斯かる場合においても、障子の開口開放位置に向かう移動における弾性部材の圧縮量の漸減に応じて、上述の交点から回動部材の障子及び枠体のうちの他方に対する回転軸心までの長さを漸次伸長させることができ、而して、障子の開口開放位置に向かう移動力を一定に近づけることができる。
本発明の窓開閉装置の好ましい例では、案内路は、回動部材の回動に伴う枠体に対する揺動を案内するように枠体に設けられており、障子の他の部位は、障子の重心と同位置に配されている。このような好ましい例によれば、障子による開口の開閉において当該障子の自重に基づく開口開放位置に向かう移動力及び開口閉鎖位置に向かう移動力を生じさせることなく、付勢手段による障子の開口開放位置に向かうほぼ一定の移動力をもって障子を付勢することができる。
本発明の窓開閉装置の好ましい例では、付勢手段は、回動部材の障子に対する回転軸心及び枠体に対する回転軸心間の部位及び当該部位に対して上下方向において回動部材の障子に対する回転軸心側に位置する枠体の他の部位の夫々に回転自在に連結されている連結部材を具備しており、案内路は、回動部材の枠体に対する回転軸心を、当該回転軸心と連結部材の枠体に対する回転軸心とを通る上下方向に伸びる線上において直動自在に案内するように枠体に設けられており、連結手段は、障子の上下方向における一方側の部位を枠体に対して昇降自在に連結しており、連結部材の回動部材に対する回転軸心から連結部材の枠体に対する回転軸心までの長さと回動部材の枠体に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さとの比は、回動部材の枠体に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さと回動部材の障子に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さとの比に対して等しくなっている。このような好ましい例によれば、障子による開口の開閉において当該障子の他の部位にいわゆる近似平行運動を行わせることができる。
本発明の窓開閉装置の好ましい例では、回動部材の枠体に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さは、回動部材の障子に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さと等しくなっている。このような好ましい例によれば、障子による開口の開閉において当該障子の他の部位に厳正直線運動を行わせ得る。
本発明の窓開閉装置の好ましい例では、連結手段は、障子の上側の部位を枠体に対して回転自在に且つ昇降自在に連結しており、回動部材は、障子の上側の部位に対して下方に位置する他の部位に回転自在に連結されており、回動部材の枠体に対する回転軸心は、当該回動部材の障子に対する回転軸心に対して下方に配されており、連結部材の枠体に対する回転軸心は、回動部材の枠体に対する回転軸心に対して上方に配されている。このような好ましい例によれば、例えば連結手段と付勢手段とを互いに近接して配置した場合においても、障子による開口の開閉において付勢手段が連結手段に干渉する虞をなくし得て、連結手段及び付勢手段の夫々の配置の自由度を向上させることができ、種々の寸法の障子を枠体に連結し得る。
本発明によれば、障子の開口開放位置に向かう移動力を一定に近づけることのできる窓開閉装置を提供し得る。
次に本発明を、図に示す好ましい実施の形態の例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1から図5において、本例の窓開閉装置1は、建物(図示せず)に装着される枠体としての窓枠2と、窓枠2に画成された開口3に配されていると共に当該開口3を開閉する障子4と、障子4が気流に基づいて開口3を開閉自在となるように、障子4の上下方向における一方側の部位、本例では障子4の鉛直方向Vにおける上側の部位31を窓枠2に対して回転自在に連結している連結手段32と、障子4を図5に示す開口開放位置に向かって付勢すべく障子4及び窓枠2に連結されている付勢手段5とを具備している。
窓開閉装置1は、建物外7側に向かう障子4の開口開放移動により図5に示すように開口3を開き、建物内8側に向かう障子4の開口閉鎖移動により図1に示すように開口3を閉じるようになっている。図4は、障子4が図5に示す開口開放位置と図1に示す開口閉鎖位置との間の中間位置に配された状態の窓開閉装置1を示す。障子4が開口閉鎖位置から開口開放位置まで移動する場合及び障子4が開口開放位置から開放閉鎖位置まで移動する場合のいずれにおいても、障子4は図4に示す状態を経ることになる。
窓枠2は、鉛直方向Vで互いに対向する上枠12及び下枠13並びに横方向Yで互いに対向する一対の縦枠14を有している。上枠12、下枠13並びに一対の縦枠14が障子4に当接する部位には、障子4に当接するシール部材が装着されている。一対の縦枠14は、夫々互いに同様に形成されているので、一対の縦枠14のうちの一方についての詳細な説明を省略する。
障子4は、連結手段32及び付勢手段5を介して窓枠2に装着される。障子4は、ガラス板等からなる矩形状の障子本体21、上框22、下框23並びに一対の縦框24を有している。一対の縦框24は横方向Yで互いに対向している。障子本体21の周囲は、上框22、下框23並びに一対の縦框24によって覆われている。一対の縦框24は、夫々互いに同様に形成されているので、一対の縦枠24のうちの一方についての詳細な説明を省略する。障子4は、開口開放位置において静止した状態となり、建物外7側から建物内8側に向かう気流に基づく開口閉鎖移動により、開口3を狭めたり、気流に基づく開口開放移動により開口3を拡げたりするようになっている。部位31に対して鉛直方向Vにおいて異なる位置、本例では部位31に対して鉛直方向Vにおいて下方に位置する障子4の他の部位33は、障子4の重心Gと同位置に配されている。部位31は上框22側において一対の縦框24の夫々に配置されており、部位33は上框22及び下框23間において一対の縦框24の夫々に配されている。
連結手段32は、本例では部位31を窓枠2に対して回転自在に且つ昇降自在に連結している。連結手段32は、縦框24の上框22側の部位31に装着されていると共に縦枠14に対して昇降する軸体41と、縦枠14に装着されていると共に軸体41の縦枠14に対する昇降を案内する案内部材42とを具備している。軸体41には転動ローラが装着されていてもよく、斯かる転動ローラの装着により案内部材42に円滑に案内され得る。斯かる軸体41及び案内部材42は、一対の縦框24及び一対の縦枠14の夫々に装着されている。連結手段32は、障子4の開口開放位置に向かう移動力若しくは開口閉鎖位置に向かう移動力を調整すべく、部位31を窓枠2に対して上方若しくは下方に向かって弾性的に付勢するばね等からなる付勢部材(図示せず)を具備していてもよい。
案内部材42は、本例では、部位31を鉛直方向Vに案内する案内路43と、案内路43の上端に連接していると共に、部位31を当該案内路43に対して建物外7側から建物内8側に向かって傾斜した方向に案内する案内路44とを具備している。部位31に装着された軸体41は、案内路43において鉛直方向Vに直動自在に、案内路44において前記傾斜する方向に移動自在に夫々配置される。案内路43及び44は軸体41を介して部位31を案内するようになっている。
付勢手段5は、部位33及び当該部位33に対して鉛直方向Vにおいて異なる位置、本例では部位33に対して鉛直方向Vにおいて下方の位置に存する窓枠2の部位15の夫々に回転自在に連結されていると共にR1方向の回動により部位33に対して建物内外方向Xにおいて建物内8側から建物外7側に向かう移動力Aを付与する回動部材としての回動アーム51と、障子及び枠体のうちの一方、本例では窓枠2の縦枠14に設けられていると共に回動アーム51の回動に伴う窓枠2に対する揺動を案内する案内路71と、回動アーム51並びに障子4及び窓枠2のうちの他方、本例では障子4の縦框24の夫々に回転自在に連結されていると共に弾性により部位33に対して移動力Aを付与するR1方向の回動力を回動アーム51に与える弾性部材、本例では引張ばね75と、回動アーム51の障子4に対する回転軸心C1及び窓枠2に対する回転軸心C2間の部位52及び当該部位52に対して鉛直方向Vにおいて回転軸心C1側に位置する窓枠2の他の部位16の夫々に回転自在に連結されている連結部材としての連結アーム61とを具備している。本例における建物内外方向Xは、水平方向に対して平行であって横方向Yに対して直交する方向とする。
回動アーム51の障子4側の端部は縦框24に横方向Yに伸びる水平軸としての回転軸心C1を中心として回転自在に連結されており、回動アーム51の窓枠2側の端部は案内路71を介して縦枠14に横方向Yに伸びる水平軸としての回転軸心C2を中心として回転自在に連結されている。回転軸心C2は、回転軸心C1に対して下方に配されている。一対の縦框24及び一対の縦枠14に夫々連結されている一対の回動アーム51は、互いに同様に形成されている。
連結アーム61の回動アーム51側の端部は当該回動アーム51に横方向Yに伸びる水平軸としての回転軸心C3を中心として回転自在に連結されており、連結アーム61の窓枠2側の端部は縦枠14に横方向Yに伸びる水平軸としての回転軸心C4を中心として回転自在に連結されている。回転軸心C4は、回転軸心C2に対して上方に配されている。一対の回動アーム51及び一対の縦枠14に夫々連結されている一対の連結アーム61は、互いに同様に形成されている。
案内路71は、一対の縦枠14の夫々に形成された鉛直方向Vに伸びた長孔又はスリットからなる。案内路71には、回転軸心C2を中心として回転自在となるように回動アーム51の窓枠2側の端部に装着された軸体72が配されている。軸体72には転動ローラ等が装着されていてもよい。案内路71は、軸体72を回転軸心C2及びC4を通る線上において鉛直方向Vに直動案内するようになっている。斯かる案内路71により、回転軸心C2を前記線上において鉛直方向Vに直動自在としている。尚、直動により軸体72が案内路71の上端に到達した場合には、回動アーム51のR1方向の回動は禁止され、これにより、障子4の開口開放位置に向かう移動も禁止されるようになっていてもよく、また、直動により軸体72が案内路71の下端に到達した場合には、回動アーム51のR2方向の回動は禁止され、これにより、障子4の開口閉鎖位置に向かう移動も禁止されるようになっていてもよい。尚、案内路71は、縦枠14の鉛直方向Vに伸びた本体17の下部に固着された板状体18に形成されている。
回転軸心C3から回転軸心C4までの長さL1と回転軸心C2から回転軸心C3までの長さL2との比は、長さL2と回転軸心C1から回転軸心C3までの長さL3との比に対して等しくなっている。回動アーム51及び連結アーム61は「L1:L2=L2:L3」の関係となるように夫々形成されている。このように形成された回動アーム51、連結アーム61及び案内路71とを具備する付勢手段5は、障子4による開口3の開閉に伴い、部位33に建物内外方向Xにおいていわゆる近似平行運動(スコットラッセル近似平行運動(Scott Russell’s parallel motion))を行わせ得る。長さL2及びL3は、本例では互いに等しくなっており、これにより、付勢手段5は、障子4による開口3の開閉に伴い、部位33に建物内外方向Xにおいていわゆる厳正直線運動を行わせ得る。回動アーム51の障子4側の端部、特に当該端部に位置する回転軸心C1は、障子4が開口開放位置に向かって移動し又は開口閉鎖位置に向かって移動する場合において、回転軸心C1及びC4を通る建物内外方向Xに伸びる線上で厳正直線運動を行い、これにより、回動アーム51に連結されている部位33もまた前記線上で厳正直線運動を行う。長さL1は、本例では長さL2及びL3に対して等しくなっている。
捩りばね等からなる引張ばね75の縦框24に対する連結端76は、部位31及び33間に配されている。引張ばね75の回動アーム51に対する連結端77は、回転軸心C1及びC3間に配されている。引張ばね75は、障子4の開口開放位置に向かう移動において引張量が漸減するように回動アーム51並びに縦框24の夫々に回転自在に連結されている。回転軸心C1を通る線49が引張ばね75の回動アーム51に対する回転軸心C5及び障子4に対する回転軸心C6を通る線50に対して直交する交点Pから回転軸心C1までの長さL4は、障子4の開口開放位置に向かう移動において漸次伸長される一方、障子4の開口閉鎖位置に向かう移動において漸次短縮されるようになっている。換言すれば、長さL4は、回動アーム51のR1方向の回動において漸次伸びる一方、回動アーム51のR2方向の回動において漸次縮まる。線50は、障子4が開口閉鎖位置にある場合には鉛直方向Vに伸びている。回転軸心C5は、回動アーム51のR1方向の回動に基づいて障子4が開口閉鎖位置から開口開放位置に向かって移動された場合には回転軸心C6に対して建物外7側に向かって移動され、これにより、線50は鉛直方向Vに対して傾斜される。線50と回転軸心C1及びC2を結ぶ線48との交差角θは、回動アーム51のR1方向の回動に応じて90度を超えない範囲内において漸増する。回転軸心C5は、回動アーム51のR1方向の回動において回転軸心C1に対して建物内8側に且つ上方に向かって移動される。斯かる引張ばね75による回動アーム51の引張方向は、障子4の開口開放位置に向かう移動に伴い、回動アーム51のR1方向の回動軌跡の接線方向に対して漸次平行となるように変化していくので、回動アーム51のR1方向の回動において引張ばね75の弾性に基づく引張力が弱まっても、当該引張力に基づく回動アーム51に対するR1方向の回動力をほぼ一定に維持し得る。尚、障子4が開口開放位置にある場合には、引張ばね75による回動アーム51に対するR1方向の回動力の付与はほぼ一定に維持されていてもよいが、当該引張ばね75の引張量をゼロにして当該回動力の付与が解除されてもよい。尚、付勢手段5は、引張ばね75に代えて、例えば、回動アーム51にR1方向の回動力を与えられるように回動アーム51及び障子4の夫々に回転自在に連結された弾性部材としての圧縮ばね(図示せず)を具備していてもよい。また、付勢手段5の弾性部材は、空気圧若しくは油圧シリンダ等からなっていてもよい。
窓開閉装置1は、障子4の開口開放位置に向かう移動を解除自在に禁止するように、開口閉鎖位置にある障子4を窓枠2に係止する係止部材(図示せず)を更に具備している。斯かる係止部材は、障子4が開口閉鎖位置にある場合に操作により回転されて窓枠2、例えば下枠13に係止される一方、操作により逆回転されて下枠13への係止が解除されるように、例えば障子4の下框23に回転自在に取り付けられていてもよい。
以上の窓開閉装置1による窓開閉操作について以下説明する。まず、操作により係止部材による障子4の窓枠2への係止を解除する。当該係止が解除されると、引張ばね75による弾性によりR1方向の回動力が与えられている回動アーム51が回転軸心C1を中心としてR1方向に回動し、この回動により開口閉鎖位置にある障子4には移動力Aが与えられ、而して、開口閉鎖位置にある障子4は、付勢手段5による付勢によって開口開放位置に向かって移動される。回動アーム51の前記R1方向の回動において当該回動アーム51の窓枠2側の端部は、案内路71に案内されながら上方に向かって直動し、連結アーム61は回動アーム51の前記R1方向の回動に基づいて回転軸心C4を中心としてr1方向に回動する。このようにR1方向に回動する回動アーム51の障子4側の端部における回転軸心C1は、建物内外方向Xにおいて建物内8側から建物外7側に向かって近似平行運動、本例では厳正直線運動を行い、これにより、部位33もまた建物内外方向Xにおいて建物内8側から建物外7に向かって移動される。障子4が開口閉鎖位置にある場合においては、引張ばね75の弾性に基づく引張力は大きいが、長さL4が短くなっている状態であり、交差角θが鋭角となっており、当該引張ばね75による回動アーム51の引張方向が回動アーム51のR1方向の回動軌跡の接線方向に対して大きな角度をもって交差しているので、引張ばね75の前記引張力は、減殺されて回動アーム51に伝達される。尚、障子4が開口閉鎖位置にある場合には開口3は全閉された状態であり、障子4が開口開放位置にある場合には開口3は全開された状態である。
上述のように付勢手段5により付勢され、開口開放位置に向かって移動される障子4は、図4に示す位置を経て開口開放位置まで移動される。斯かる障子4の移動に伴い、回転軸心C5は回転軸心C6に漸次接近するために、引張ばね75の引張量が漸減して引張力も漸次小さくなるが、長さL4が漸次伸ばされ、交差角θが漸次大きくなり、当該引張ばね75による回動アーム51の引張方向が回動アーム51のR1方向の回動軌跡の接線方向に対して漸次平行となるように変化していくので、引張ばね75の弾性に基づいて回動アーム51に対して与えるR1方向の回動力は殆ど減少されることなく、障子4が開口閉鎖位置にある場合において回動アーム51に対して与えられるR1方向の回動力とほぼ同等である。
開口開放位置に向かう移動によって障子4が開口開放位置に到達すると、引張ばね75の引張量は、本例ではゼロとなるために、引張ばね75の弾性に基づく回動アーム51に対するR1方向の回動力もなくなり、回動アーム51から部位33に対して与えられる移動力Aもなくなるので、障子4は、開口開放位置において静止する。障子4が開口開放位置にある場合においても、回転軸心C2は回転軸心C1に対して下方に位置している。尚、案内路71の上端が、障子4が開口開放位置に到達した際に軸体72に当接して当該端部の更なる上方への直動を禁止するようになっている場合には、軸体72の上方への直動の禁止によって障子4の開口開放位置に向かう移動も禁止されるので、引張ばね75は、障子4が開口開放位置に到達した場合においても引張ばね75の引張力が残存するように配設されていてもよい。
障子4が開口開放位置にある場合において、気流に基づき障子4よりも建物外7側が正圧に且つ障子4よりも建物内8側が負圧になると、障子4には気流に基づいて開口閉鎖位置に向かう移動力が付与される。この気流に基づく前記移動力によって障子4が開口閉鎖位置に向かって移動すると、建物外7及び建物内8間を流れる気体流量は減少する。気流に基づいて障子4に付与される開口閉鎖位置に向かう移動は、当該気流に基づく開口閉鎖位置に向かう移動力が引張ばね75の弾性に基づいて回動アーム51から障子4に与えられるほぼ一定の移動力Aを上回った場合に生じる。回動アーム51の障子4に対する移動力Aはほぼ一定であり、障子4が開口閉鎖位置に向かって移動されても殆ど増大されないので、気流に基づく開口閉鎖位置に向かう移動力が付与される障子4は、当該移動力に基づいて速やかに開口閉鎖位置に向かって移動し得、而して、建物外7から建物内8に向かう強風の開口3における吹き抜けを防止し得る。逆に、気流により障子4よりも建物外7側が負圧に且つ障子4よりも建物内8側が正圧になると、障子4には開口開放移動力が付与される。この気流に基づく開口開放位置に向かう移動力によって障子4が開口開放位置に向かって移動すると、建物外7及び建物内8間を流れる気体流量は増大する。気流に基づく開口開放位置に向かう移動力及び開口閉鎖位置に向かう移動力が障子4に対して生じなくなると、障子4は付勢手段5によって付勢され、開口開放位置に復帰し、静止する。
開口開放位置にある障子4が操作により開口閉鎖位置に向かって移動された場合においては、回動アーム51はR1方向とは逆のR2方向に回動し、この回動により軸体72は案内路71に案内されながら下方に直動される。連結アーム61は回動アーム51のR2方向の回動に伴ってr1方向とは逆のr2方向に回動する。このように回動アーム51がR2方向に回動すると、回転軸心C1は建物内外方向Xにおいて建物外7から建物内8に向かって近似平行運動、本例では厳正直線運動を行い、これにより、部位33もまた建物内外方向Xにおいて建物外7から建物内8に向かって厳正直線運動を行う。引張ばね75は、上述のように回動アーム51がR2方向に回動されると引張されるので当該回動アーム51に対してR1方向の回動力を与えるが、斯かるR1方向の回動力はほぼ一定であるので、障子4を操作により開口閉鎖位置に向かって容易に移動させることができる。操作により開口閉鎖位置まで移動された障子4は、係止部材によって窓枠2に係止されることによって開口3の全閉状態を維持する。尚、気流に基づく障子4の開口閉鎖位置に向かう移動に抗する抗力は、気流に基づく回動アーム51のR2方向の回動において、回動アーム51の回動角の関係で漸減する軸体72の案内路71に対する抵抗力と付勢手段5による回動アーム51に対するR1方向の回動力の付与の関係で漸増する軸体72の案内路71に対する抵抗力との釣り合いによっても、一定に近づけ得る。
本例の窓開閉装置1によれば、建物に装着される窓枠2と、窓枠2に画成された開口3に配されていると共に当該開口3を開閉する障子4と、障子4が開口3を開閉自在となるように、障子4の鉛直方向Vにおける一方側の部位31を窓枠2に対して回転自在に連結している連結手段32と、障子4を開口開放位置に向かって付勢すべく障子4及び窓枠2に連結されている付勢手段5とを具備しており、付勢手段5は、部位31に対して鉛直方向Vにおいて異なる位置に存する部位33及び当該部位33に対して鉛直方向Vにおいて異なる位置に存する窓枠2の部位15の夫々に回転自在に連結されていると共にR1方向の回動により部位33に対して建物内8側から建物外7側に向かう移動力Aを付与する回動アーム51と、障子4及び窓枠2のうちの一方、本例では窓枠2に設けられていると共に回動アーム51の回動に伴う窓枠2に対する揺動を案内する案内路71と、回動アーム51並びに障子4及び窓枠2のうちの他方、本例では障子4の夫々に回転自在に連結されていると共に弾性により部位33に対して前記移動力Aを付与するR1方向の回動力を回動アーム51に与える引張ばね75とを具備しており、回動アーム51の障子4に対する回転軸心C1を通る線49が引張ばね75の回動アーム51に対する回転軸心C5及び障子4に対する回転軸心C6を通る線50に対して直交する交点Pから回転軸心C1までの長さL4は、障子4の開口開放位置に向かう移動において漸次伸長されるようになっているために、障子4による開口3の開閉に伴う引張ばね75の引張量の変化に基づく回動アーム51に対するR1方向の回動力の変化を減少させることができ、而して、障子4の開口開放位置に向かう移動力を一定に近づけることができる。
窓開閉装置1によれば、付勢手段5の弾性部材が、障子4の開口開放位置に向かう移動において引張量が漸減するように回動アーム51及び障子4の夫々に回転自在に連結された引張ばね75からなるために、障子4の開口開放位置に向かう移動における引張ばね75の引張量の漸減に応じて、交点Pから回転軸心C1までの長さL4を漸次伸長させることができ、而して、障子4の開口開放位置に向かう移動力を一定に近づけることができる。
窓開閉装置1によれば、案内路71は、回動アーム51の回動に伴う窓枠2に対する揺動を案内するように窓枠2に設けられており、部位33は、障子4の重心Gと同位置に配されているために、障子4による開口3の開閉において当該障子4の自重に基づく開口開放位置に向かう移動力及び開口閉鎖位置に向かう移動力を生じさせることなく、付勢手段5による障子4の開口開放位置に向かうほぼ一定の移動力をもって障子4をより好ましく付勢することができる。
窓開閉装置1によれば、付勢手段5は、回転軸心C1及びC2間の部位52及び当該部位52に対して鉛直方向Vにおいて回転軸心C1側に位置する窓枠2の部位16の夫々に回転自在に連結されている連結アーム61を具備しており、案内路71は、回転軸心C2を、回転軸心C2及びC4を通る鉛直方向Vに伸びる線48上において直動自在に案内するように窓枠2に設けられており、連結手段32は、部位31を窓枠2に対して昇降自在に連結しており、回転軸心C3から回転軸心C4までの長さL1と回転軸心C2から回転軸心C3までの長さL2との比は、長さL2と回転軸心C1から回転軸心C3までの長さL3との比に対して等しくなっているために、障子4による開口3の開閉において部位33にいわゆる近似平行運動を行わせることができる。また、窓開閉装置1によれば、長さL2は長さL3と等しくなっているために、障子4による開口3の開閉において部位33に厳正直線運動を行わせ得る。
窓開閉装置1によれば、連結手段32は、障子4の上側の部位31を窓枠2に対して回転自在に且つ昇降自在に連結しており、回動アーム51は、部位31に対して下方に位置する部位33に回転自在に連結されており、回転軸心C2は、回転軸心C1に対して下方に配されており、回転軸心C4は、回転軸心C2に対して上方に配されているために、例えば連結手段32と付勢手段5とを互いに近接して配置した場合においても、障子4による開口3の開閉において付勢手段5が連結手段32に干渉する虞をなくし得て、連結手段32及び付勢手段5の夫々の配置の自由度を向上させることができ、種々の寸法の障子4を窓枠2に連結し得る。
図6から図12において、本例の窓開閉装置80は、窓開閉装置1と同様の構成を具備しており、これらに加えて、減衰機構81を更に具備している。窓開閉装置80の窓開閉装置1と同様の構成を具備しているので、当該各構成については図に適宜同符号を付してこれらの詳細な説明を省略する。
図11に示すように開口閉鎖位置の近傍に位置する障子4の図12に示す開口閉鎖位置に向かう移動において生じる回動アーム51の障子4及び窓枠2のうちの一方に対する揺動、本例では窓枠2に対する直動を減衰する減衰機構81は、例えば図10に示すように、回転体82の一方向の回転に基づいて前記直動を減衰するための抵抗力を生じる一方向ダンパ83と、回転体82に当接した状態において一方向ダンパ83に対して相対的に移動することにより当該回転体82を一方向に回転させる当接部材84とを具備しており、一方向ダンパ83及び当接部材84のうちの一方は、回動アーム51の前記直動に基づいて、一方向ダンパ83及び当接部材84のうちの他方に対する前記相対的な移動を生じるようになっている。本例では、一方向ダンパ83は、窓枠2に案内路71に沿って直動自在に装着されており、当接部材84は窓枠2に固着されている。
減衰機構81は、一方向ダンパ83及び当接部材84に加えて、一方向ダンパ83及び当接部材84が互いに相対的に移動した場合において、一方向ダンパ83を当接部材84に対する初期位置に復帰させるように付勢する付勢部材85と、回動アーム51の窓枠2側の部位、本例では回動アーム51の窓枠2側の端部に装着されていると共に、開口閉鎖位置の近傍に位置する障子4の当該開口閉鎖位置に向かう移動において生じる回動アーム51の窓枠2に対する直動を一方向ダンパ83に伝達するように当該一方向ダンパ83に当接する伝達部材86とを具備している。
一方向ダンパ83は、例えば図6から図10に示すように、上述の回転体82と、回転体82に対して隙間をもって配された固定体87と、回転体82と固定体87との隙間に配された粘性体88とを具備しており、回転体82は、固定体87に対する相対的な回転により粘性体88を剪断するように固定体87に隙間をもって配されている回転本体89と、当接部材84に対する移動により回転するように当該当接部材84に当接する当接体90と、図11に示すように開口閉鎖位置の近傍に位置する障子4の図6に示す開口閉鎖位置に向かう移動において生じる回動アーム51の窓枠2に対する直動に基づく当接部材84に対する移動による当接体90のR3方向の回転が回転本体89に伝達される一方、付勢部材85の一方向ダンパ83に対する付勢に基づく当接部材84に対する逆方向の移動による当接体90のR4方向の回転が回転本体89に伝達されないように、当接体90と回転本体89との間に介在されている一方向クラッチ91とを具備している。当接体90は、本例ではR3及びR4方向に回転自在な歯車98からなる。
固定体87は、回転本体89を覆うハウジングからなる。固定体87は、回転本体89の凹部92に滑接して当該回転本体89の揺動を防止する凸部93を具備している。固定体87は、縦枠14の本体17と板状体18との間に鉛直方向Vに直動自在に配設されている。粘性体88は、回転本体89の固定体87に対する相対的な回転に基づいて粘性抵抗力を生じるように、固定体87と回転本体89との隙間に収容されている。
円板状の回転本体89は、例えば図9に示すように、歯車98が回転自在に装着されている軸部94を具備している。軸部94は、固定体87から突出しており、固定体87が配されている板状体18の一方側から案内路71を介して他方側まで伸びている。歯車98は、板状体18の他方側において軸部94に回転自在に装着されている。
一方向クラッチ91は、例えば図9に示すように、本例では回転本体89の軸部94に巻き回されたコイルばね95からなり、コイルばね95の一端96は歯車98に固着されており、コイルばね95の他端97は自由端となっている。コイルばね95は、歯車98のR3方向の回転に基づいて縮径することで歯車98を回転本体89に対して連結し、これにより、歯車98のR3方向の回転を回転本体89に伝達するようになっている。また、コイルばね95は、歯車98のR4方向の回転に基づいて拡径することで歯車98の回転本体89に対する連結を解除し、これにより、歯車98のR4方向の回転を回転本体89に伝達しないようになっている。
当接部材84は、本例では歯車98に歯合したラック歯101を有していると共に、縦枠14の板状体18の他方側の部位に鉛直方向Vに伸びて固着されている歯竿部材102からなる。歯竿部材102に対する歯車98の初期位置はラック歯101の上部に歯合する位置である。
付勢部材85は、本例では、弾性により歯車98を歯竿部材102に対する初期位置に復帰させるように一方向ダンパ83を鉛直方向Vにおいて上方に向かって付勢する圧縮ばね103からなる。圧縮ばね103の一端104は固定体87の下部に取り付けられており、圧縮ばね103の他端105は縦枠14に支持されている。斯かる圧縮ばね103は、回動アーム51の窓枠2に対する下方に向かう直動に基づく一方向ダンパ83の下方に向かう直動により圧縮され、この圧縮により鉛直方向Vにおいて上方に向かう付勢力を一方向ダンパ83に与えるようになっており、また、回動アーム51の窓枠2に対する上方に向かう直動によって伝達部材86が一方向ダンパ83から離反した場合には、前記付勢力により一方向ダンパ83を押圧して上方に向かって直動させて、初期位置に復帰させるようになっている。尚、圧縮ばね103の周囲には、当該圧縮ばね103の伸縮を案内する案内路を有した案内部材106が配設されていてもよい。
伝達部材86は、回動アーム51の窓枠2側の端部に装着されていると共に固定体87の上面107に当接する当接面108を有したL字状の板状部材109からなる。板状部材109は、回動アーム51の窓枠2側の端部の鉛直方向Vにおける直動によって直動される。板状部材109の当接面108は、障子4が開口閉鎖位置の近傍に位置した際に固定体87の上面107に当接するように配されている。斯かる板状部材109は、障子4の開口閉鎖位置に向かう移動に基づく回動アーム51の窓枠2に対する下方に向かう直動によって下方に向かって直動し、この直動により当接面108を上面107に当接させて当該直動を一方向ダンパ83に伝達し、而して、回転体82にR3方向の回転を生じさせるように一方向ダンパ83を歯竿部材102に対して下方に向かって直動させるようになっており、また、回動アーム51の窓枠2に対する上方に向かう直動によって上方に向かって直動し、この直動により当接面108を上面107から離反させるようになっている。尚、伝達部材86及び一方向ダンパ83には、当接面108が上面107に当接する際に互いに嵌合する一方、当接面108が上面107から離反する際に前記嵌合が解除される嵌合凸部110及び嵌合凹部(図示せず)が形成されていてもよく、斯かる嵌合凸部110及び嵌合凹部は、互いに嵌合することにより伝達部材86及び一方向ダンパ83の建物内外方向X及び横方向Yに関する相互の位置ずれを禁止するようになっていてもよい。
斯かる減衰機構81は、障子4の開口閉鎖位置に向かう移動に基づく回動アーム51の窓枠2に対する下方に向かう直動により伝達部材86が下方に向かって直動し、この直動により当接面108が上面107に当接して一方向ダンパ83に下方に向かう直動を伝達し、この伝達により一方向ダンパ83を歯竿部材102に対して相対的に下方に向かって移動させ、この移動により歯車98に生じるR4方向の回転を一方向クラッチ91を介して回転本体89に伝達し、この伝達により回転本体89を固定体87に対してR3方向に相対的に回転させて粘性体88の粘性抵抗力を生じさせ、而して、障子4が開口閉鎖位置に到達する直前において回動アーム51の窓枠2に対する下方に向かう直動を当該直動速度に依存する減衰力をもって減衰するようになっている。また、減衰機構81は、歯車98のR4方向の回転では回転本体89の固定体87に対する相対的な回転を生じさせないので、障子4の図12に示す開口開放位置に向かう移動に伴って伝達部材86が一方向ダンパ83から離反されると、付勢部材85により一方向ダンパ83を初期位置に速やかに復帰させ得る。
窓開閉装置80は、減衰機構81に代えて、例えば図13から図15に示すように、一方向ダンパ83が回動アーム51の障子4及び窓枠2のうちの他方の部位、本例では回動アーム51の窓枠2側の端部に装着された減衰機構111を具備していてもよい。
図14に示すように、開口閉鎖位置の近傍に位置する障子4の図13に示す開口閉鎖位置に向かう移動において生じる回動アーム51の障子4及び窓枠2のうちの一方に対する揺動、本例では窓枠2に対する直動を減衰する減衰機構111は、減衰機構81と同様に、回転体82の一方向の回転に基づいて前記直動を減衰するための抵抗力を生じる一方向ダンパ83と、回転体82に当接した状態において一方向ダンパ83に対して相対的に移動することにより当該回転体82を一方向に回転させる当接部材84とを具備しており、一方向ダンパ83及び当接部材84のうちの一方は、回動アーム51の前記直動に基づいて、一方向ダンパ83及び当接部材84のうちの他方に対する前記相対的な移動を生じるようになっている。本例では、一方向ダンパ83は、固定体87が回動アーム51の窓枠2側の端部に装着されており、当接部材84は窓枠2に固着されており、当接体90は歯車98からなり、当接部材84は歯竿部材102からなる。
斯かる減衰機構111は、障子4の開口閉鎖位置に向かう移動に基づく回動アーム51の窓枠2に対する下方に向かう直動により一方向ダンパ83が下方に向かって直動し、障子4が開口閉鎖位置の近傍に位置した際に歯車98を歯竿部材102のラック歯101に歯合させ、一方向ダンパ83の下方に向かう直動において歯車98をラック歯101に対して相対的に移動させ、この移動によって生じる歯車98のR3方向の回転を一方向クラッチ91を介して回転本体89に伝達し、この伝達により回転本体89を固定体87に対してR3方向に相対的に回転させて粘性体88の粘性抵抗力を生じさせ、而して、障子4が開口閉鎖位置に到達する直前において回動アーム51の窓枠2に対する下方に向かう直動を当該直動速度に依存する減衰力をもって減衰するようになっている。また、減衰機構111は、歯車98のR4方向の回転では回転本体89の固定体87に対する相対的な回転を生じさせないので、回動アーム51は窓枠2に対して上方に向かって速やかに直動され、而して、障子4を図15に示す開口開放位置に向かって軽快に移動させ得る。
減衰機構111は、縦枠14に支持されていると共に、開口閉鎖位置の近傍に位置する障子4の当該開口閉鎖位置に向かう移動において生じる回動アーム51の窓枠2に対する直動において当該回動アーム51の窓枠2側の端部に当接して当該端部に前記直動に抗する抗直動力を与える圧縮ばね121を更に具備していてもよい。
本例の窓開閉装置80によれば、減衰機構81又は111を具備するために、障子4が開口閉鎖位置に到達する直前に当該障子4の開口閉鎖位置に向かう移動を減衰させることができ、而して、障子4の窓枠2に対する衝突を阻止し得る。
本発明の実施の形態の例の開口全閉状態の断面説明図である。 図1に示す例の主に付勢手段の説明図である。 図1に示す例の一部拡大平面説明図である。 図1に示す例の開口開放状態の断面説明図である。 図1に示す例の開口全開状態の断面説明図である。 本発明の実施の形態の他の例の開口全閉状態の断面説明図である。 図6に示す例の主に付勢手段及び減衰機構の説明図である。 図6に示す例の一部拡大平面説明図である。 図6に示す例の主に一方向ダンパの拡大平面説明図である。 図6に示す例の主に減衰機構の斜視説明図である。 図6に示す例の開口開放状態の断面説明図である。 図6に示す例の開口全開状態の断面説明図である。 本発明の実施の形態の更に他の例の開口全閉状態の断面説明図である。 図13に示す例の開口開放状態の断面説明図である。 図13に示す例の開口全開状態の断面説明図である。
符号の説明
1 窓開閉装置
2 窓枠
3 開口
4 障子
5 付勢手段
7 建物外
8 建物内
31、33 部位
32 連結手段

Claims (5)

  1. 建物に装着される枠体と、枠体に画成された開口に配されていると共に当該開口を開閉する障子と、この障子が開口を開閉自在となるように、障子の上下方向における一方側の部位を枠体に対して回転自在に連結している連結手段と、障子を開口開放位置に向かって付勢すべく障子及び枠体に連結されている付勢手段とを具備しており、付勢手段は、障子の前記部位に対して上下方向において異なる位置に存する障子の他の部位及び当該障子の他の部位に対して上下方向において異なる位置に存する枠体の部位の夫々に回転自在に連結されていると共に回動により障子の他の部位に対して建物内側から建物外側に向かう移動力を付与する回動部材と、枠体に設けられていると共に回動部材の回動に伴う枠体に対する回動部材の揺動を案内する案内路と、回動部材及び子の夫々に回転自在に連結されていると共に弾性により障子の他の部位に対して前記移動力を付与する回動力を回動部材に与える弾性部材とを具備しており、回動部材の障子に対する回転軸心を通る線が弾性部材の回動部材に対する回転軸心及び子に対する回転軸心を通る線に対して直交する交点から回動部材の障子に対する回転軸心までの長さは、障子の開口開放位置に向かう移動において漸次伸長されるようになっており、障子の他の部位は、障子の重心と同位置に配されている窓開閉装置。
  2. 弾性部材は、障子の開口開放位置に向かう移動において引張量が漸減するように回動部材及び障子の夫々に回転自在に連結された引張ばねからなる請求項1に記載の窓開閉装置。
  3. 付勢手段は、回動部材の障子に対する回転軸心及び枠体に対する回転軸心間の部位及び当該部位に対して上下方向において回動部材の障子に対する回転軸心側に位置する枠体の他の部位の夫々に回転自在に連結されている連結部材を具備しており、案内路は、回動部材の枠体に対する回転軸心を、当該回転軸心と連結部材の枠体に対する回転軸心とを通る上下方向に伸びる線上において直動自在に案内するように枠体に設けられており、連結手段は、障子の上下方向における一方側の部位を枠体に対して昇降自在に連結しており、連結部材の回動部材に対する回転軸心から連結部材の枠体に対する回転軸心までの長さと回動部材の枠体に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さとの比は、回動部材の枠体に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さと回動部材の障子に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さとの比に対して等しくなっている請求項1又は2に記載の窓開閉装置。
  4. 回動部材の枠体に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さは、回動部材の障子に対する回転軸心から連結部材の回動部材に対する回転軸心までの長さと等しくなっている請求項3に記載の窓開閉装置。
  5. 連結手段は、障子の上側の部位を枠体に対して回転自在に且つ昇降自在に連結しており、回動部材は、障子の上側の部位に対して下方に位置する障子の他の部位に回転自在に連結されており、回動部材の枠体に対する回転軸心は、当該回動部材の障子に対する回転軸心に対して下方に配されており、連結部材の枠体に対する回転軸心は、回動部材の枠体に対する回転軸心に対して上方に配されている請求項3又は4に記載の窓開閉装置。
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