JP5109524B2 - ディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム - Google Patents

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Description

本発明はディスプレイ用部材を製造するために用いられるディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムに関するものである。
近年、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの急速な普及に伴って、これらのディスプレイを構成するディスプレイ用部材の需要が拡大している。
現在のフラットパネルディスプレイは、その用途をテレビやデスクトップモニターのみならず、携帯用ノートパソコン、携帯電話、携帯用ページャー、携帯用ゲーム機等の携帯型電子機器等にまで広く拡大していることから、さらなる軽量化、小型化、および、薄型化が求められている。そして、このようなフラットパネルディスプレイへの要求に伴って、ディスプレイ用部材に対しても軽量化、薄膜化が求められている。
このような状況において、従来、上記液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを構成するディスプレイ用部材としては、これまで主として用いられてきたガラス基板に替わり、可撓性を有するフレキシブルフィルムを用いたディスプレイ用部材が提案されている。このようなフレキシブルフィルムを用いたディスプレイ用部材は、すべての部材をフレキシブルフィルムから構成することにより、ディスプレイ全体として可撓性を有するフレキシブルディスプレイとすることも可能であることから、自由に変形可能なディスプレイを製造可能なフィルムとして着目されている。現に、このようなフレキシブルフィルムを用いたディスプレイとしては、例えば、透明タッチパネル、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が知られている。なお、上記フレキシブルフィルムとしては、例えば、特許文献1に記載されている
しかしながら、上記フレキシブルフィルムは従来のガラス基板等と比較して機械強度が低いことから、例えば、フレキシブルフィルムを用いてディスプレイ用部材を作製する際に、上記フレキシブルフィルムが歪んでしまうという問題点があった。特に上記フレキシブルフィルムとして長尺に形成されたもの用い、Roll to Rollプロセスによりディスプレイ用部材を作製する場合においては、フレキシブルフィルムを搬送する搬送テンションや、ロール状に巻き取る際の巻き取りテンション等に起因して、フィルムが歪んでしまうことが懸念されていた。
このため、フレキシブルフィルムを用いて表示品質に優れたディスプレイ用部材を高生産で作成することが困難であるという問題点があった。
特開昭56−130010号公報
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、表示品質に優れたディスプレイ用部材を高生産性で製造することができるディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、非表示領域に表示領域に対する応力緩和孔が形成されていることを特徴とする、ディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを提供する。
本発明によれば、上記非表示領域に形成された応力緩和孔が本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムに加わる応力を緩和する機能を有するため、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてディスプレイ用部材を作製する際に、表示領域に応力が加わることを防止できる。
このため、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いて、Roll to Rollプロセスによりディスプレイ用部材を作製する場合であっても、表示領域およびその周辺部が歪の少ないディスプレイ用部材を作製することができる。
このようなことから、本発明によれば、表示品質に優れたディスプレイ用部材を高生産性で製造することができる。
本発明においては、上記応力緩和孔が幅方向の全幅に形成されていることが好ましい。これにより、上記応力緩和孔による応力緩和機能をフィルムの全幅に渡って均等に発現させることができるため、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてディスプレイ用部材を作製する際に、表示領域に歪が生じることをより一層防止することができるからである。
また、本発明においては上記応力緩和孔の形状がスリット形であることが好ましい。上記応力緩和孔の形状がスリット形であることにより、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを製造することが容易になるからである。
本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムは、表示品質に優れたディスプレイ用部材を高生産性で製造することができるという効果を奏する。
以下、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムについて詳細に説明する。
本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムは、非表示領域に、表示領域に対する応力緩和孔が形成されていることを特徴とするものである。
このような本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムについて図を参照しながら説明する。図1は本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの一例を示す概略図である。図1に例示するように本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム10は、非表示領域Aに応力緩和孔1が形成されていることを特徴とするものである。
なお、図1中にBで示す領域は、後述する表示領域を示す。
次に、本発明おける上記「非表示領域」について説明する。本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムはディスプレイ用部材を形成するために用いられるものであり、通常、上記ディスプレイ用部材は、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム上に所望の機能を発現するディスプレイ機能部を積層することにより形成される。
ここで、本発明における「非表示領域」とは、本発明のフレキシブルディスプレイ用基板を用いてディスプレイ用部材を形成する際に、上記ディスプレイ機能部が積層されない領域を意味するものとする。
また、本発明においては、上記ディスプレイ機能部が積層される領域を「表示領域」と称する。
このような「非表示領域」および「表示領域」について図を参照しながら説明する。図2は、本発明における「非表示領域」および「表示領域」について説明する概略図である。図2(a)に例示するように、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム10は、所望の機能を有するディスプレイ機能部20を積層することにより、連続的にディスプレイ用部材を作製するために用いられるものであるが、ここで、本発明における「非表示領域」とは、上記ディスプレイ機能部20が積層されない領域(図2(b)中、Aで示す領域)を意味するものである。
一方、本発明における「表示領域」とは、上記ディスプレイ機能部が積層される領域(図2(b)中、Bで示す領域)を意味するものである。
本発明によれば、上記非表示領域に形成された応力緩和孔が本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムに加わる応力を緩和する機能を有するため、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてディスプレイ用部材を作製する際に、表示領域に応力が加わることを防止できる。
このため、本発明によれば、例えば、Roll to Rollプロセスによりディスプレイ用部材を作製する場合であっても、歪の少ないディスプレイ用部材を作成することができる。
このようなことから、本発明によれば表示品質に優れたディスプレイ用部材を高生産性で製造することができるディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを提供することができる。
本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムが上記応力緩和孔を備えることにより、表示領域に歪の少ないディスプレイ用部材を作製できる理由は次の通りである。
すなわち、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いて、ディスプレイ用部材を製造する場合、通常、Roll to Rollプロセスが用いられることになるが、この際、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを搬送したり、ロール状に巻き取ったりするには、少なくとも本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムにテンションを荷重することが必要になる。したがって、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてディスプレイ用部材を作成する場合、通常、上記搬送時のテンションや、巻き取り時のテンションに起因してフィルムに応力が加わることになる。このとき、上記の搬送時のテンションや、巻き取り時のテンション等に起因して加わる応力は、通常、フィルムの全面に均等に加わるため、応力緩和孔が形成されていない従来のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムにおいては、上記応力がフィルムの全面のうち、理論的には平均となるが、実際には不確定な部位において緩和されることになる。
このようなことから、従来のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムにおいては表示領域の変形によって上記応力に起因して、作製されるディスプレイ部材に歪が生じてしまうことがあった。
しかしながら、本発明によれば非表示領域に応力緩和孔が形成されていることにより、上記応力を上記応力緩和孔に集中させることができ、かつ、上記応力緩和孔が変形することにより、非表示領域で上記応力を緩和することができるため、上記応力の緩和に伴って表示領域に歪が生じることを防止できる。
このように、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムは、非表示領域に応力緩和孔が形成されていることを特徴とするものである。
以下、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムについて詳細に説明する。
1.応力緩和孔
まず、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムに形成された応力緩和孔について説明する。本発明に用いられる応力緩和孔は、非表示領域に形成され、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの表示領域に加わる応力を緩和する応力緩和機能を有するものである。
以下、このような応力緩和孔について詳細に説明する。
本発明に用いられる応力緩和孔としては、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムに加わる応力を集中させ、かつ、これを所望の程度まで緩和することができるものであれば特に限定されるものではない。このような応力緩和孔の形態としては、貫通孔からなるものと、局部的に厚みが薄い領域が形成された凹部からなるものとを挙げることができるが、なかでも本発明においては貫通孔であることが好ましい。上記凹部からなる応力緩和孔よりも、貫通孔からなる応力緩和孔のほうが、単位面積あたりの応力緩和量を自由に制御でき、かつ、応力緩和量が大きいからである。
本発明に用いられる応力緩和孔の形状としては、上記応力緩和機能を発現できるものであれば特に限定されるものではなく、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いて形成するディスプレイ用部材の種類や、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを構成する材料等に応じて、応力緩和孔に起因して、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムが切断されない形状を適宜選択して用いることができる。
なかでも本発明においては、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてディスプレイ用部材を作製する際に、応力緩和孔が弾性変形の範囲内で上記応力緩和機能を発現できる形状であることが好ましい。ディスプレイ用部材を作製する際に上記応力緩和孔が塑性変形すると、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺基板をロール状に均一に巻き取ることが困難となる可能性があるからである。
このような応力緩和孔の形状としては、例えば、スリット形、直線状、多角形、円形等を挙げることができるが、なかでも本発明においてはスリット形の応力緩和孔を用いることが好ましい。上記スリット形の応力緩和孔は、長尺フィルムに「切れ込み」を入れることのみで形成することができるため、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを生産性に優れたものにできるからである。
なお、本発明に用いられる応力緩和孔の形状が、例えば、楕円形、正方形、長方形等の円形以外の形状である場合、応力緩和孔が形成される向きとしては特に限定されるものではなく、任意の向きに形成することができる。
本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムに形成される応力緩和孔の数としては、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを構成する材料や、応力緩和孔の形状等に応じて所望の応力緩和機能を発現できる範囲内であれば特に限定されるものではないが、通常、複数個の応力緩和孔が用いられる。
本発明において複数個の応力緩和孔が形成される場合、個々の応力緩和孔の形状はすべて同一であってもよく、または、異なっていてもよい。また、すべて同一形状の応力緩和孔が形成される場合、その向きはすべて同一であってもよく、または、異なっていてもよい。ただし、応力の加わる方向、すなわち応力ベクトルの向きに対しては、各種緩和孔の配列は、そのベクトル方向に対して対称の配列であることが好ましい。
本発明において応力緩和孔が形成される位置としては、上記非表示領域内であれば特に限定されるものではなく、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いて作製するディスプレイ用部材の種類等に応じて適宜決定することができる。ここで、本発明における非表示領域は、長手方向に連続する表示領域の間に位置する領域(第1領域)と、幅方向に連続する非表示領域の間に位置する領域(第2領域)と、表示領域とフィルムの端部との間に位置する領域(第3領域)とに分けることができる。
図3は、上記第1領域、第2領域、および第3領域について説明する概略図である。図3(a)に例示するように、本発明における「非表示領域」は、長手方向に連続する表示領域Bの間に位置する第1領域(A1)と、幅方向に連続する表示領域Bの間に位置する第2領域(A2)と、表示領域Bとフィルムの端部との間に位置する第3領域(A3)とに分けることができる。
ここで、図3(b)に例示するように、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムが、幅方向に単一の表示領域Bを有するものである場合、上記第2領域(A2)は存在しないことになる。
上記第1領域に形成された応力緩和孔は、主として本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの長手方向に加わる応力を緩和する機能を発現することができる。
一方、上記第2領域および上記第3領域に形成された応力緩和孔は、主として本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの幅方向に加わる応力を緩和する機能を発現することができる。したがって、本発明において上記応力緩和孔が形成される位置としては、上記第1領域、第2領域、および、第3領域のいずれの領域であってもよく、例えば、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてディスプレイ用部材を製造する工程において、応力が加わりやすい方向等に応じて適宜選択することができる。
なかでも本発明においては、少なくとも上記第1領域に応力緩和孔が形成されていることが好ましい。その理由は次の通りである。すなわち、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムは長尺に形成されているものであることから、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてディスプレイ用部材を作製する際には、Roll to Rollプロセスが好適に用いられることになるが、Roll to Rollプロセスでは、搬送テンションや巻き取りテンション等に起因して、フィルムの長手方向に応力が生じやすい。しかしながら、少なくとも上記第1領域に応力緩和孔が形成されていることにより、このような長手方向に生じる応力を緩和し、表示領域に歪が生じることを防止できるからである。
上記第1領域に応力緩和孔が形成されている態様としては、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いて形成するディスプレイ用部材の種類や、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いる工程等に応じて、所望の応力緩和機能を発現できる態様であれば特に限定されるものではない。なかでも本発明においては、上記応力緩和孔が幅方向の全幅に形成されていることが好ましい。上記応力緩和孔が上記第1領域の幅方向の全幅に形成されていることにより、上記応力緩和孔による応力緩和機能がフィルムの全幅に渡って均等に発現されるため、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてディスプレイ用部材を作製する際に、表示領域に歪が生じることをより一層防止することができるからである。
ここで、上記「全幅に形成されている」とは、上記応力緩和孔が本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムが切断することなく形成されており、かつ、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの幅Dに対する、上記応力緩和孔の幅方向と平行な方向の距離Lの比率((応力緩和孔の幅方向と平行な方向の距離/本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの幅)×100(%))((ΣL/D)×100)が、50%以上となるように形成されていることを意味するものとする。なかでも本発明においては上記比率が、50%〜90%の範囲内であることが好ましく、特に60%〜80%の範囲内であることが好ましい。
ここで、上記「応力緩和孔の幅方向と平行な方向の距離」について図を参照しながら説明する。図4は、長手方向の軸がディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム10の幅方向Dと平行である単一の応力緩和孔1が形成された態様の一例を示すものである。このような例において、上記「応力緩和孔の幅方向と平行な方向の距離」は、上記応力緩和孔1の上記幅方向Dと平行方向の距離Lを意味する。
また、図5は、長手方向の軸がディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム10の幅方向Dと平行である複数の応力緩和孔1’が形成された態様の一例を示すものである(図5(a))。このような例において、上記「応力緩和孔の幅方向と平行な方向の距離」は、個々の応力緩和孔1’の上記幅方向Dと平行方向の距離L’の総和を意味する。
ここで、例えば図5(b)示すように、同一の第1領域にディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム10の幅方向Dと平行である複数の応力緩和孔1’が複数列に渡って形成されている場合、上記「応力緩和孔の幅方向と平行な方向の距離」は、各列における個々の応力緩和孔1’の上記幅方向Dと平行方向の距離L’の総和を意味する。
さらに、図6は、長手方向の軸がディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム10の幅方向Dと平行でない応力緩和孔1’’が複数形成された態様の一例を示すものである。このような例において、上記「応力緩和孔の幅方向の距離」は、個々の応力緩和孔1’’の上記幅方向Dと平行な方向に相当する距離L’’の総和を意味する。
なお、このように、長手方向の軸がディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム10の幅方向Dと平行でない複数の応力緩和孔1’’が形成されている場合は、上記「応力緩和孔の幅方向と平行な方向の距離」がディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム10の幅Dと同一になる場合がある。
本発明において応力緩和孔が全幅に形成されている態様としては、上記図4に例示したような、単一の応力緩和孔からなる態様であってもよく、または、上記図5および図6に例示したような複数の応力緩和孔からなる態様であってもよい。本発明においてはこれらのいずれの態様であっても好適に用いることできるが、なかでも複数の応力緩和孔からなる態様であることが好ましい。このような態様であることにより、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてディスプレイ用部材を作製する際に、上記応力緩和孔からフィルムが切断してしまうことを防止できるからである。
ここで、上記複数の応力緩和孔からなる態様においては、個々の応力緩和孔がすべて同一の形状のものであってもよく、または、異なる形状のものであってもよい。
また、上記複数の応力緩和孔からなる態様としては、上記図5(a)に例示したように、同一の第1領域に1列のみが形成されている態様と、上記図5(b)に例示したように複数の列が形成されている態様とを挙げることができ、本発明においてこれらのいずれの態様であっても好適に用いることができる。
ここで、上記複数の列が形成されている態様としては、同一形状の応力緩和孔から構成される列が組み合わされた態様であってもよく、または、異なる形状の応力緩和孔から構成される列が組み合わされた態様であってもよい。
また、各列を構成する応力緩和孔の数は、同一であってもよく、または、異なっていてもよい。ただし、応力緩和孔の配列パターンは、フィルムの搬送方向に対して対称であることが好ましい。
本発明において応力緩和孔が形成されている態様としては、応力緩和孔が幅方向の端部に凹部として形成されている態様であってもよく、応力緩和孔が幅方向の内側に形成されている態様であってもよく、または、これらの態様が並存した態様であってもよい。
これらの態様について図を参照しながら説明する。図7は本発明において応力緩和孔が形成されている態様の一例を説明する概略図である。図7に例示するように、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム10において応力緩和孔1が形成される態様としては、応力緩和孔1が幅方向Dの端部に凹部として形成されている態様であってもよく(図7(a))、応力緩和孔1が幅方向Dの内側に形成されている態様であってもよく(図7(b))、または、これらの態様が並存した態様であってもよい(図7(c))。
本発明においては、これらのいずれの態様であっても好適に用いることができるが、なかでも応力緩和孔が幅方向の内側に形成されている態様であることが好ましい。応力緩和孔が幅方向の端部に凹部として形成されていると、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いてRoll to Rollプロセスによりディスプレイ用部材を作成する場合に、フィルムが蛇行してしまう虞があるが、幅方向の端部と一体に形成されていない態様であればこのような虞がないからである。ただし、長尺フィルム自体が大きな歪を持っている場合には、すなわち、ワカメ状に変形しやすいフィルムの場合には、端部に凹部を設ける手法は、表示領域Bの位置合わせを容易にする効果がある。
2.ディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム
本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムは、長尺に形成されているものである。ここで、本発明において「長尺に形成されている」とは、長手方向と幅方向との距離の比(長手方向の距離/幅方向の距離)が、3以上であることを意味するが、本発明においては、上記比が10〜1000の範囲内であることが好ましく、なかでも20〜500の範囲内であることが好ましく、特に20〜100の範囲内であることが好ましい。
本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを構成する材料としては、可撓性を有するものであれば特に限定されるものではなく、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いて作製するディスプレイ用部材の用途等に応じて適宜選択して用いることができる。このような材料としては、透明性を有するものであってもよく、または、透明性を有さないものであってもよい。
上記透明性を有する材料としては、通常、プラスチック樹脂材料が好適に用いられる。このようなプラスチック樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等を挙げることができる。
一方、上記透明性を有さない材料としては、通常、金属材料が好適に用いられる。本発明に用いられる金属材料としては、例えば、ステンレス合金、銅合金、アルミニウム合金、ニッケル合金等を挙げることができる。
また、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムは、単一層からなる構成を有するものであっても良く、または、複数層が積層された構成を有するものであっても良い。さらに、複数層が積層された構成を有するものである場合は、同一組成からなる層が積層された構成を有するものであっても良く、または、異なる組成を有する層が積層された構成を有するものであっても良い。
本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの厚みとしては、特に限定されるものではなく、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いて作製するディスプレイ用部材の種類等に応じて任意に決定することができる。なかでも本発明においては、150μm〜500μmの範囲内であることが好ましく、特に100μm〜150μmの範囲内であることが好ましく、さらには30μm〜120μmの範囲内であることが好ましい。厚みが上記範囲内であることにより、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いて、より薄いディスプレイを作製可能なディスプレイ用部材を作成することが可能になるからである。
ここで、本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムが、上述したような複数層が積層された構成を有するものである場合、上記厚みは各層の厚みの総和を意味するものとする。
3.ディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの用途
本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムは、フレキシブルなディスプレイ用部材を作製するために用いられるものである。本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムを用いて作製されるディスプレイ用部材としては、例えば、カラーフィルター、TFT基板、パッシブマトリックス用基板、
有機ELディスプレイ用基板、電気泳動ディスプレイ用基板等がある。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、実施例を示すことにより本発明についてさらに具体的に説明する。
1.実施例
住友ベークライト株式会社製のポリエーテルサルフォン(PES)フィルム、幅300mm、長さ30m、厚さ100μmに対して、いかのような形状の応力緩和穴を作製した。作製方法は、炭酸ガスレーザー(最大出力500W)(ヒートモード)で、アシストガスを窒素ガスにして、毎秒10mmの速度で以下の寸法の抜き加工を行った。
両側の応力緩和孔1:幅1mm、長さ60mm
内側の独立応力緩和孔:幅1mm、長さ40mm、孔数 3、間隔 15mm
フィルム長尺方向に対するこれら応力緩和孔のピッチ:300mm
このような方法で応力緩和孔が作製されたPESフィルムは、表面に、レーザーの熱で蒸発したPES微粉が付着しているため、連続超音波洗浄機にて水洗処理を行い、その後乾燥させ、巻き取ってロール状にして保管した。
次いで、このPESフィルムに対して、その裏面にプロテクトフィルムを同じ幅300mmで貼合した。裏面にプロテクトフィルムが貼合されたこのPESフィルムの表面にダイコート方式で黒色の顔料分散型カラーレジストを全面に10μm(ウェット)塗布し、プレキュアーを行い、最終的には1μmのレジスト厚にした。
次に、作製したフレキシブルPES原反を、裏面のプロテクトフィルムを剥離しながら、連続露光現像機に投入して、最終的に線幅12μm、ピッチ42μmの液晶ディスプレイ用ブラックマトリクスのパターンを得た。
ここで、当該パターンはカラー液晶ディスプレイとしては200ppiの解像度に相当するものである。
なお、上記工程においては、300mm幅フィルムの長手方向に対して、5kg重から10kg重の張力がかけられていた。
このようにして作製した液晶ディスプレイ用ブラックマトリクスのパターンの画素部にあるブラックマトリックスの画素ピッチは、クリーンルームの室温21℃で、測長機による測定では20ppm以内の精度に入っていることが確認できた。
2.比較例
応力緩和孔を設けなかったこと以外は、実施例1と同一の方法により、液晶ディスプレイ用ブラックマトリクスのパターンを作製した。その結果、長機での測定では55ppmから200ppmの範囲とばらつき、安定したパターンの精度を得ることができなかった。
本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの一例を示す概略図である。 本発明において応力緩和孔が形成される非表示領域について説明する概略図である。 本発明において応力緩和孔が形成される非表示領域について説明する概略図である。 本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの他の例を示す概略図である。 本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの他の例を示す概略図である。 本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの他の例を示す概略図である。 本発明のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの他の例を示す概略図である。
符号の説明
1、1’、1’’ … 応力緩和孔
10,10’、10’’ … ディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム
A、A1,A2,A3 … 非表示領域
B … 表示領域

Claims (2)

  1. 非表示領域に、表示領域に対する応力緩和孔が形成されているディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムであって、
    前記応力緩和孔が幅方向の全幅に形成されており、かつ
    前記応力緩和孔が前記表示領域と前記ディスプレイ用フレキシブル長尺フィルムの端部との間に位置する領域に形成されていることを特徴とする、ディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム。
  2. 前記応力緩和孔の形状がスリット形であることを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイ用フレキシブル長尺フィルム。
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