JP5108567B2 - 入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電容量の変化を検出して、人の指などの操作体の接近を検知する入力装置に係り、特に、操作体が複数箇所に接近したのを検知できる入力装置に関する。
パーソナルコンピュータなどの各種電子機器には、平板状の走査パッドを有する入力装置が設けられている。この種の入力装置は、前記走査パッドに指が触れると、指の接触位置が走査パッドの表面の座標位置として検知される。指が接触した位置を検出することで、各種電子機器への入力操作が可能とされる。
従来のこの種の入力装置は、入力パッドの1箇所に指が触れたことのみを検知できる構造が一般的である。しかし、電子機器によっては、入力パッドの複数箇所に指が同時に触れたときに、それぞれの指の接触位置を個別に検知することが必要とされる場合がある。
そこで、以下の特許文献1と特許文献2には、入力パッドの複数箇所に触れた指の位置を検知できる入力装置が開示されている。
特許文献1に記載された入力パッドは、複数本のX方向電極と複数本のY方向電極とが設けられており、X方向電極とY方向電極とにAC信号が印加される。いずれかのX方向電極といずれかのY方向電極との交点に指が近づくと、そのX方向電極とY方向電極との間の交差容量が減衰するために、X方向電極とY方向電極との間のAC信号のレベルが低下する。前記X方向電極とY方向電極に対してAC信号を順番に印加することで、複数箇所に指が接近していたときに、それぞれの指が接近した電極の交差部を個別に検知できるようにしている。
一方、特許文献2に記載された入力装置は、表面弾性波方式のタッチプレートや、2次元光センサアレイ方式のタッチプレートを使用することで、指が多点で接触したときに、その接触位置を個別に検知できるようにしている。
特開平7−230352号公報 特開平8−16307号公報
前記特許文献1に記載された入力装置は、X方向電極とY方向電極との間の交差容量の変化を検知するものである。よって、複数箇所の指の接近位置を個別に検知するためには、全ての電極交点の交差容量を順番に見ていくことが必要である。そのためには、選択しているX方向電極と選択しているY方向電極との間の信号の変化を個別に検知し、これを全てのX方向電極とY方向電極に対して順番に切り替えて行なうことが必要である。このような検知方法では、検出回路の負荷が大きくなるのみならず、全ての交点の交差容量の変化を順番に検査することが必要であるため、入力パネル全体の交点を走査し終わるのに時間を要し、迅速な検知動作を行なうことができない。
また、特許文献2に記載された入力装置は、表面弾性波方式や2次元光センサアレイ方式であるため、タッチプレートの構造が複雑で高価なものとなり、また検知回路も複雑になって実用的ではない。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、電極間の静電容量の変化を検知する比較的簡単な構成の入力パッドを使用して、指などが複数箇所に触れたときに、その接触位置を個別に検知できる入力装置を提供することを目的としている。
本発明は、Y方向に延び且つ前記Y方向と直交するX方向に間隔を開けて配置された複数の走査電極と、検出領域内にある全ての走査電極との間に静電容量が形成される検出電極と、走査電極にパルス状の駆動信号を与えるドライバーと、前記検出電極から得られる検出信号と走査電極に駆動信号が与えられるタイミングとから操作体がどの走査電極に接近しているかを認識する検出部とが設けられており、
前記ドライバーから、前記走査電極に対して、パルス状の第1の駆動信号と、前記第1の駆動信号とはパルスの立上がりと立下りのタイミングが逆である第2の駆動信号とが、同じ走査時間内に異なる走査電極に同時に与えられ、
前記第1の駆動信号が、検出領域内にある走査電極に順番に与えられるとともに、同じ走査時間内に、前記第1の駆動信号が与えられている走査電極の両側に隣接していない電極に対して前記第2の駆動信号が与えられることを特徴とするものである。
本発明の入力装置は、それぞれの走査電極に駆動信号を順番に与えているときに、走査電極よりも数が少ない例えば1本の検出電極からの検出信号を検出することで、操作体がどの走査電極に接近しているかを知ることができる。従来のように複数の電極からの検知信号を切り替えて検出する方式ではないために、検出回路を簡単に構成できる。しかも、立上がりと立下りのタイミングが逆である2種の駆動信号を使用し、この2種の駆動信号が隣接する走査電極に同時に与えられないようにすることで、複数箇所で操作体が接近したときにその位置を個別に検知することが可能になる。
すなわち、本発明は、前記検出部では、前記検出電極から得られる検出信号と走査電極に駆動信号が与えられるタイミングとから、複数の操作体がそれぞれどの走査電極に接近しているかを個別に認識可能である。
例えば、本発明は、前記第2の駆動信号が、前記検出領域内の端に位置する走査電極に与えられる。好ましくは、前記検出領域の一方の端に位置する走査電極および他方の端に位置する走査電極に対して、前記第2の駆動信号が選択的に与えられる。
また、本発明の入力装置は、同じ走査時間内に、前記第1の駆動信号が与えられている走査電極の両側に隣接していない電極に対して前記第2の駆動信号が与えられる前記のいずれかに記載の第1の駆動モードと、
前記ドライバーによって、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号が隣接する走査電極に与えられ、前記第1の駆動信号を与える走査電極と前記第2の駆動信号が与えられる走査電極が順に移動させられる第2の駆動モードとが、
切り替え可能であることを特徴とするものである。
さらに本発明の入力装置は、前記X方向に延び且つ前記Y方向に間隔を開けて配置された複数のY走査電極を有し、検出領域内にある全てのY走査電極と前記検出電極との間に静電容量が形成され、
Y走査電極に対しても、ドライバーによって前記走査電極と同様に第1の駆動信号と第2の駆動信号が与えられるものとして構成できる。
本発明の入力装置は、Y方向に延び且つX方向に間隔を開けて配置された複数のX走査電極と、それぞれのX走査電極との間で容量を形成する検出電極のみが設けられたものとして構成できる。この入力装置は、操作体の接近位置がX座標の情報としてのみ得られる。
または、複数のX走査電極がY方向に延び且つX方向に間隔を開けて配置され、さらに複数のY走査電極がX方向に延び且つY方向に間隔を開けて配置されており、X走査電極とY走査電極の双方との間で容量を形成する共通の検出電極が設けられているものとして構成できる。この入力装置は、操作体の接近位置がX座標とY座標の双方の情報として得られる。
本発明は、検出電極で検出信号を検知しているために、検出回路で検出電極を切り替えるなどの複雑な処理が不要になり、比較的簡単な構成で迅速に操作体の接近位置を検知できる。しかも、操作体が複数箇所に接近したときに、それぞれの接近位置を個別に知ることが可能である。
図1は本発明の入力装置1の実施の形態を示すものであり、入力装置1の構造の概略説明図である。
この入力装置1は、入力パッドを有しており、この入力パッドは、操作体である指で操作可能な所定面積の検出領域2を有している。入力パッドには、複数本のX走査電極と複数のY走査電極および複数本の検出電極が設けられている。
検出領域2には、6本のX走査電極X0,X1,X2,X3,X4,X5が設けられている。それぞれのX走査電極は、Y方向へ直線状に延びて互いに平行である。また、X走査電極は、X方向へ向けて一定のピッチで間隔を空けて配置されている。検出領域2には、6本のY走査電極Y0,Y1,Y2,Y3,Y4,Y5が設けられている。それぞれのY走査電極は、X方向へ直線状に延びて互いに平行である。また、Y走査電極は、Y方向へ向けて一定のピッチで間隔を空けて配置されている。
6本のX走査電極と6本のY走査電極は、それぞれが検出領域2内で交差している。ただし、各交差点において、X走査電極とY走査電極は絶縁されている。
検出領域2には、6本の検出電極S0,S1,S2,S3,S4,S5が設けられている。検出電極は、Y方向に直線状に延び、X方向へ向けて一定のピッチで間隔を空けて配置されている。それぞれのX走査電極とそれぞれの検出電極はX方向へ一定の間隔を空けて平行に配置されている。
X走査電極X0は、検出電極S0と検出電極S1との間に位置している。また、X走査電極X1は、検出電極S1と検出電極S2との間に位置し、X走査電極X2は、検出電極S2と検出電極S3との間に位置し、X走査電極X3は検出電極S3と検出電極S4との間に位置し、X走査電極X4は、検出電極S4と検出電極S5との間に位置している。また、検出電極S5は、X走査電極X4とX走査電極X5との間に位置している。
それぞれの検出電極は、それぞれのX走査電極と絶縁されており、且つそれぞれのY走査電極と絶縁されている。
6本のX走査電極と6本の検出電極は、同じ平面に形成され、6本のY走査電極は、X走査電極および検出電極との間に絶縁層を介して前記平面とは異なる平面に形成されている。また、X走査電極と検出電極が形成されている面は絶縁シートで覆われており、入力パッドは、前記絶縁シートの表面が平面状の入力面となっている。この入力装置1では、前記検出領域2内において、前記入力面に接地電位の操作体である指を触れることで入力操作が行なわれる。
図1に示す入力装置1は、回路構成として、Xドライバー5とYドライバー6および検出部7を有している。Xドライバー5は、6本のX走査電極X0,X1,X2,X3,X4,X5に順番に駆動信号を与え、Yドライバー6は、6本のY走査電極Y0,Y1,Y2,Y3,Y4,Y5に順番に駆動信号を与える。
6本の検出電極S0,S1,S2,S3,S4,S5は、単一の検出ラインSaに接続され、この検出ラインSaに得られる検出信号が検出部7に与えられる。
検出部7には、検出ラインSaから得られる検出信号である検出電流を電圧値として検知する検知回路と、前記電圧値がディジタル変換されて与えられる演算部とを有している。前記演算部では、一定の間隔で走査時間が設定される。この走査時間に検出ラインSaを介して得られる検出電圧値の変化と、Xドライバー5からX走査電極に駆動信号が与えられるタイミングおよびYドライバー6からY走査電極に駆動信号が与えられるタイミングとから、操作体である人の指8が、検出領域2内において入力面のどの位置に触れているかを検出できる。
図2は、入力装置1の検出動作を示す駆動信号と検出信号の波形図である。
この入力装置1は、X走査電極X0とその両側の検出電極S0,S1との間に容量が形成され、X走査電極X1とその両側の検出電極S1,S2との間に容量が形成されている。その他、全てのX走査電極X0,X1,X2,X3,X4,X5と検出電極との間に容量が形成されている。
また、全ての検出電極S0,S1,S2,S3,S4,S5と、それぞれのY走査電極Y0,Y1,Y2,Y3,Y4,Y5との間にも容量が形成されている。
図2(A)は、X走査電極とY走査電極に与えられる第1の駆動信号Pを示しており、図2(C)は、X走査電極とY走査電極に与えられる第2の駆動信号Nを示している。第1の駆動信号Pは、基準電位(0)よりもプラス側で立上がりと立下りを繰り返すパルス信号である。時刻ta,tc,te,tg,ti,・・・で電圧が立上がり、時刻tb,td,tf,th,tj,・・・で電圧が立下がる。第2の駆動信号Nも、基準電位(0)よりもプラス側で立下りと立上がりを繰り返すパルス信号である。ただし、第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nとでは、パルスの立上がりと立下がりのタイミングが互いに逆であり、第2の駆動信号Nは、時刻ta,tc,te,tg,ti,・・・で電圧が立下がり、時刻tb,td,tf,th,tj,・・・で電圧が立上がる。
Xドライバー5によって、第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nが、同じ走査時間内において、異なるX走査電極に対して同時に与えられる。そして、第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nが与えられるX走査電極が走査時間ごとに順番に切り替えられる。同様に、Yドライバー5によって、第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nが、同じ走査時間内において、異なるY走査電極に対して同時に与えられる。そして、第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nが与えられるY走査電極が走査時間ごとに順番に切り替えられる。
ただし、X走査電極とY走査電極に対して、同じ走査時間内に駆動信号が重複して与えられることはなく、X走査電極に駆動信号が与えられる時間とY走査電極に駆動信号が与えられる時間は別々である。
なお、図2(A)(C)に示す基準電位(0)は、0ボルトであってもよいし、正または負の所定の電位であってもよい。図2(A)(C)では、基準電位(0)が0ボルトであり、第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nのパルスの立上がり電位(Va)が3ボルトまたは5ボルトである。
また、図2(C)に示す駆動信号が第1の駆動信号であって、図2(A)に示す駆動信号が第2の駆動信号であってもよい。
次に、第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nを与える駆動モードにおいて指の接近位置を検出する原理について説明する。
例えば、ある走査時間内に、X走査電極X1に対して図2(A)に示す第1の駆動信号Pが与えられ、同じ走査時間内にX走査電極X2に対して図2(C)に示す第2の駆動信号Nが与えられているとする。
図2(B)(D)は、時刻taから時刻thまでの間に、指8がX走査電極X1とX走査電極X2の双方から離れているときに検出ラインSaから得られる検出波形を示し、時刻ti以降は、図1に示すように、指8がX走査電極X1に接近したときの検出波形を示している。
図2(B)に示すように、時刻taから時刻thまでの間は、第1の駆動信号PがX走査電極X1に与えられたときに、X走査電極X1に隣接する検出電極S1および検出電極S2に、検出電流が発生しようとする。図2(B)は、この検出電極から得られる検出電圧を示している。図2(B)に示す基準電位は、図2(A)に示すパルスの電圧Vaの中点(Va/2)である。
時刻ta,tc,te,tgでは、X走査電極X1に与えられる第1の駆動信号Pが立上がったときに、これに隣接する検出電極S1,S2にプラス側に電流が流れようとし、時刻tb,td,tf,thでは、X走査電極X1に与えられる第1の駆動信号Pが立下がるために、これに隣接する検出電極S1,S2にマイナス側の電流が流れようとする。
すなわち、前記検出電極S1,S2に発生する電流波形は、第1の駆動信号Pの電圧波形を微分したものに相当している。図2(B)は、その電流波形から得られる検出電圧を示している。基準電位(Va/2)よりも正側に発生する検出電圧が+Spであり、基準電位よりも負側に発生する検出電圧が−Spである。
図2(D)に示すように、時刻taから時刻thまでの間は、第2の駆動信号NがX走査電極X2に与えられると、X走査電極X2に隣接する検出電極S2および検出電極S3に、検出電流が発生しようとする。時刻ta,tc,te,tgでは、X走査電極X2に与えられる第2の駆動信号Nが立下がるため、これに隣接する検出電極S2,S3に、マイナス側に電流が流れようとし、時刻tb,td,tf,thでは、X走査電極X2に与えられる第2の駆動信号Nが立上がるために、これに隣接する検出電極S2,S3にはプラス側の電流が流れようとする。このときの電流波形は、第2の駆動信号Nの電圧波形を微分したものに相当している。
図2(D)では、前記電流波形から得られる検出電圧を示している。図2(B)と同様に、基準電位は(Va/2)であり、基準電位よりも負側の検出電圧が−Snであり、プラス側の検出電圧が+Snである。
図2(A)に示す検出電圧±Spと、図2(D)に示す検出電圧±Snは、同じ検出ラインSaの検出電流から得られるものである。よって、時刻taから時刻thまでは、検出電圧±Spと検出電圧±Snが互いに相殺される。すなわち、検出ラインSaから検出部7へ与えられる検出電流はほぼゼロであり、検出電圧もほぼゼロである。
次に、時刻ti以降は、図1に示すように、指8がX走査電極X1の上で入力面に押し付けられ、ほぼ接地電位の指8が、広い面積でX走査電極X1に接近し、広い面積の指8とX走査電極X1との間に容量Cが形成される。
よって、時刻ti以降は、X走査電極X1に与えられる第1の駆動信号Pの立上がりと立下りの際に、検出電極よりも広い面積で対向し且つ検出電極よりも接近している指8へ電流が優先的に流れる。そのため、時刻ti,tj,tk,・・・においては、X走査電極X1の両側に隣接する検出電極S1,S2に発生しようとする電流は、減衰してほぼゼロになる。よって図2(B)に示すように検出電圧もほぼゼロとなる。
一方、第2の駆動信号Nが与えられるX走査電極X2には指8が接近していないため、時刻ti,tj,tk,・・・においても、X走査電極X2の両側に位置する検出電極S2,S3には、それまでと変わらないプラス側の電流とマイナス側の電流値が発生しようとし、図2(D)に示すように、検出電圧±Spが継続して得られる。
図2(B)に示すように、時刻ti以降は、第1の駆動信号Pに起因して検出電圧が減衰するために、第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snのみが得られるようになる。
検出部7では、例えば、時刻ta,tc,te,tg,ti,tk,・・・のタイミングで検出ラインSaから与えられる検出信号が監視される。X走査電極X1から指8が離れているときは、時刻ta,tc,te,tg,において、前記タイミングで得られる検出信号は、ほぼ相殺されてゼロの信号となるが、指8がX走査電極X1に接近すると、時刻ti,tk,・・・において、マイナス側の検出信号−Snが検出される。このように、検知部7で第2の駆動信号Nに起因する検出信号が検出されたときに、その走査時間に第1の駆動信号Pが与えられているX走査電極X1に指8が接近していると判断できる。
逆に、第2の駆動信号Nが与えられているX走査電極X2に指8が接近しているときは、時刻ti,tk,・・・において、第2の駆動信号Nに起因する検出電圧が減衰するため、検出ラインSaからは、第1の駆動信号Pが与えられたことに起因する検出信号+Spのみが検出される。
よって、どのX走査電極に第1の駆動信号Pが与えられ、どのX走査電極に第2の駆動信号Nが与えられているかの情報と、検出ラインSaから得られる検出信号を監視することで、指8が入力面に触れている位置のX座標を知ることができる。
同様に、Yドライバー6から、隣接するY走査電極に第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nを与え、検出ラインSaから第1の駆動信号Pに起因する検出信号が得られるか、第2の駆動信号Nに起因する検出信号が得られるかを判断することで、第1の駆動信号Pが与えられているY走査電極に指8が接近しているか否か、および第2の駆動信号Nが与えられているY走査電極に指8が接近しているか否かを知ることができる。
そして、どのY走査電極に第1の駆動信号Pが与えられ、どのY走査電極に第2の駆動信号Nが与えられているかの情報と、検出ラインSaから得られる検出信号を監視することで、指8が入力面に触れている位置のY座標を知ることができる。
図3ないし図8は、X走査電極X0,X1,X2,X3,X4,X5に第1の駆動信号Pおよび第2の駆動信号Nを与えるタイミングを各駆動モード毎に示している。
なお、図3ないし図8では、X走査電極へ駆動信号を与えるタイミングのみを示しているが、それぞれの駆動モードでは、Y走査電極Y0,Y1,Y2,Y3,Y4,Y5に対しても、図3ないし図8に示すのと同じタイミングで第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nが与えられる。ただし、X走査電極と、Y走査電極に対しては、印加時間が重複しないように駆動信号が与えられる。
以下の説明では、X走査電極への駆動信号の印加タイミングとそのときの検出出力についてのみ説明するが、これはY走査電極への駆動信号の印加タイミングとそのときの検出出力についても同じである。
図3は第2の駆動モードを示している。第2の駆動モードは、入力面の1箇所に指8が触れたことを検出でき、複数箇所に同時に指が触れたときにその位置を検出することはできない。ただし、第2の駆動モードでは、指が触れた位置のX座標を細かに算出することが可能である。図4以下は第1の駆動モードを示している。第1の駆動モードは、入力面の複数箇所に指8が触れたときに、それぞれの指8の接触位置を個別に検出するモードである。
入力装置1では、第1の駆動モードと第2の駆動モードを切り替えることが可能である。あるいは、第1の駆動モードと第2の駆動モードとが異なる時間帯に交互に実施され、第1の駆動モードと第2の駆動モードの双方を使用して指8の接触位置を検出してもよい。
図3以下に示すそれぞれの表においてT1,T2,T3,T4,T5,T6は、走査時間を意味している。それぞれの走査時間T1,T2,T3,T4,T5,T6の長さは同じである。
図3に示す第2の駆動モードでは、走査時間T1において、X走査電極X0とこれに隣接するX走査電極X1の双方に、第1の駆動信号Pが与えられる。また、同じ走査時間T1において、X走査電極X1に隣接するX走査電極X2とこれに隣接するX走査電極X3の双方に、第2の駆動信号Nが与えられる。
1回の走査時間T1は数μs(マイクロ秒)から数十μs程度の長さで、図2(A)(C)に示す第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nのパルスの周期は、数十ns(ナノ秒)から数百nsである。
1回の走査時間T1内に、第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nが、数十パルス与えられる。よって、1回の走査時間内で、図2(B)に示す検出電圧と図2(D)に示す検出電圧が数十パルス分積算される。検出部7では、積算されて判別が可能な大きさの検出信号を成形して、検出ラインSaから第1の駆動信号Pに起因する検出電圧Spが得られているか、第2の駆動信号Nに起因する検出電圧Snが得られているかを判断する。
図3に示すように、次の走査時間T2では、X走査電極X1とX走査電極X2に第1の駆動信号Pが与えられ、X走査電極X3とX走査電極X4に第2の駆動信号Nが与えられる。その後は、図3に示すように「P・P・N・N」の駆動信号を与えるX走査電極が、X0,X1,X2,X3,X4,X5,X0,X1,X2,・・・の順番で1つ右隣のX走査電極に移動していく。
図3に示すように、指8がX走査電極X1の上において入力面に触れている場合には、走査時間T1において、図2(B)の時刻ti,tj,tkに示したのと同様に、X走査電極X1に与えられる第1の駆動信号Pに起因して検出電極に発生しようとする電流値が減衰してほとんどゼロとなる。一方、X走査電極X0に与えられる第1の駆動信号Pに起因する検出電圧は、図2(B)の時刻ta,tb,tc,td,te,tf,tg,thに示したのと同様に、+Spと−Spの波形である。また、X走査電極X2に与えられる第2の駆動信号Nに起因する検出電圧、およびX走査電極X3に与えられる第2の駆動信号Nに起因する検出電圧は、それぞれ図2(D)に示す−Snと+Snの波形である。
検出ラインSaから得られる検出信号は、それぞれの検出電圧が加算されたものである。そのため、走査時間T1に検出ラインSaから得られる検出信号は、1つの第1の駆動信号Pに起因する検出信号Spと1つの第2の駆動信号Nに起因する検出信号Snとが相殺されて、1つの第2の駆動信号Nに起因する検出信号Snのみが得られる。
走査時間T2では、指8が接近しているX走査電極X1に第1の駆動信号Pが与えられているため、このときに検出ラインSaから得られる検出信号は、1つの第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snである。走査時間T3と走査時間T4では、指8が接近しいているX走査電極X1に駆動信号が与えられていない。よって、検出ラインSaでは、第1の駆動信号Pに起因する2つの検出電圧±Spと、第2の駆動信号Nに起因する2つの検出電圧±Snとが互いに相殺され、その出力信号がほぼゼロとなる。走査時間T5と走査時間T6では、指8が接近しているX走査電極X1に第2の駆動信号Nが与えられるので、検出ラインSaには、第1の駆動信号Pに起因する1つの検出電圧±Spが得られる。
検出部7では、それぞれの走査時間T1,T2,T3,T4,T5,T6に、検出ラインSaから得られる検出信号に基づいて、指8がX走査電極X1上に位置していることを検出できる。
また、図3に示す第2の駆動モードでは、互いに隣接するX走査電極に第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nが同時に作用するために、隣り合うX走査電極とX走査電極の中間に指8が接近したときに、その指8のX座標位置を細かく演算することが可能である。例えば、指8が、X走査電極X1とX走査電極X2との中間であってX走査電極X1寄りの位置に接近していると、図3に示す走査時間T1と走査時間T2に得られる検出電圧±Snは、指8がX走査電極X1の真上に位置しているときよりもレベルが小さくなる。これは、走査時間T5と走査時間T6において検出ラインSaから得られる検出電圧±Spのレベルにおいても同じである。検出電圧±Snと検出電圧±Spのレベルの低下率から、指8が、X走査電極X1とX走査電極X2との間のどの位置に接近しているかを高精度な座標位置で認識できる。そのため、検出領域2に設けられているX走査電極の本数が6本であっても、指8が入力面に接触している位置のX座標を、細かな分解能で算出することが可能である。
なお、第2の駆動モードでは、走査時間T1において、1つのX走査電極X0にのみ第1の駆動信号Pが与えられ、これに隣接する1つのX走査電極X2にのみ第2の駆動信号Nが与えられ、次の走査時間T2において、1つのX走査電極X1にのみ第1の駆動信号Pが与えられ、これに隣接する1つのX走査電極X2にのみ第2の駆動信号Nが与えられ、走査時間T3に、1つのX走査電極X2に第1の駆動信号Pが与えられ、これに隣接する1つのX走査電極X3に第2の駆動信号Nが与えられるように、第1の駆動信号Pが1つのX走査電極にのみ与えられ、第2の駆動信号Nが1つのX走査電極にのみ与えられ、さらに駆動信号が与えられるX走査電極が、1本づつ順番にずれていくものであってもよい。
次に、図4ないし図7に示す第1の駆動モードについて説明する。
図4ないし図7に示す第1の駆動モードでは、第1の駆動信号Pが、X走査電極X0,X1,X2,X3,X4,X5に対して順番に与えられるが、第1の駆動信号Pが与えられるX走査電極と隣接しているX走査電極に、第2の駆動信号Nが同時に与えられることがない。第2の駆動信号Nは、検出領域2の両端に位置するX走査電極X0とX走査電極X5にのみ与えられる。
図4ないし図7に示す第1の駆動モードでは、走査時間T1に、X走査電極X0に第1の駆動信号Pが、X走査電極X5に第2の駆動信号Nが与えられる。走査時間T2では、X走査電極X1に第1の駆動信号Pが、X走査電極X5に第2の駆動信号Nが与えられ、走査時間T3では、X走査電極X2に第1の駆動信号Pが、X走査電極X5に第2の駆動信号Nが与えられる。その後の、走査時間T4では、X走査電極X0に第2の駆動信号Nが与えられ、X走査電極X3に第1の駆動信号Pが与えられる。走査時間T5では、X走査電極X0に第2の駆動信号Nが与えられて、X走査電極X4に第1の駆動信号Pが与えられ、走査時間T6では、X走査電極X0に第2の駆動信号Nが与えられ、X走査電極X5に第1の駆動信号Pが与えられる。
すなわち、X走査電極X0,X1,X2,X3,X4,X5に対して、第1の駆動信号Pが順番に与えられ、最初の3回の走査時間T1,T2,T3では、右端のX走査電極X5に第2の駆動信号Nが続けて与えられ、その後の3回の走査時間T4,T5,T6では、左端のX走査電極X0に第2の駆動信号Nが続けて与えられる。
図4は、第1の駆動モードにおいて、指8がX走査電極X1の真上とX走査電極X4の真上の双方において、入力面に接触しているときの検出出力を示している。
走査時間T1では、指8が接近しているX走査電極X1と同じく指8が接近しているX走査電極X4の双方に駆動信号が与えられていないため、検出ラインSaでは、第1の駆動信号Pに起因する検出電圧±Spと第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snとが相殺され、出力信号がほぼゼロである。これは走査時間T3と走査時間T4および走査時間T6においても同じである。
一方、走査時間T2では、そのときに第1の駆動信号Pが与えられているX走査電極X1の上に指8が位置しているため、検出ラインSaでは、第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snが得られる。走査時間T5においても、そのときに第1の駆動信号Pが与えられるX走査電極X4の上に指8が位置しているため、検出ラインSaでは、第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snが得られる。このように、走査時間T2と走査時間T5で、検出ラインSaに検出電圧±Snが得られることにより、X走査電極X1の上とX走査電極X4の上の双方に指8が位置していることを検出できる。
また、ひとつの指8のみがX走査電極X1の上に位置しているときは、走査時間T2において検出ラインSaの検出電圧が±Snになるが、その他の走査時間では検出ラインSaの検出電圧が全てゼロである。このように、第1の動作モードにおいても、1つの指が接触した位置を知ることができる。
図5は、2つの指8を入力面に強く押し付けて、一方の指がX走査電極X1とX走査電極X2の双方の上に位置し、他方の指がX走査電極X3とX走査電極X4の双方の上に位置しているときの検知出力を示している。
この場合、走査時間T1と走査時間T6では、検出ラインSaで得られる検出信号はほぼゼロになるが、走査時間T2,T3,T4,T5では、検出ラインSaで得られる検出電圧はSnになる。
すなわち、最初の走査時間T1と最後の走査時間T6において、検出ラインSaからの出力が、検出電圧±Spと検出電圧±Snとが相殺された値(例えばゼロ)となる。そして、走査時間T2ないし走査時間T5のいずれかにおいて、検出ラインSaから、X走査電極に順番に与えられている第1の駆動信号Pとは逆の第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snが検出されるときには、両端のX走査電極X0とX5を除いたX走査電極X2ないしX4のいずれかの上に指8が位置していると判断できる。
図6は、検出領域2内において最も左に位置するX走査電極X0の真上においてのみ入力面に指8が触れているときの検出出力を示している。
この場合、前半の3回の走査時間T1,T2,T3では、まず、指8が位置するX走査電極X0に第1の駆動信号Pが与えられる走査時間T1において、検知ラインSaの検出信号が、第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snとなるが、その後の走査時間T2と走査時間T3では、検出ラインSaにおいて、第1の駆動信号Pに起因する検出電圧±Spと第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snとが相殺されるため、検出ラインSaの出力がほぼゼロになる。
後半の走査時間T4,T5,T6では、指8が触れている最も左に位置するX走査電極X0に、第2の駆動信号Nが印加され続けているので、検出ラインSaでは、第1の駆動信号Pに起因する検出電圧±Spが続けて得られる。
また、図6において、指8が左端のX走査電極X0の上にあるのではなく、右端のX走査電極X5の真上にのみ位置している場合には、最初の3回の走査時間T1,T2,T3で、指が位置しているX走査電極X5に第2の駆動信号Nが印加され続けているために、検出ラインSaで得られる検出信号は、第1の駆動信号Pに起因する検出電圧±Spである。その後の3回の走査時間T4,T5,T6は、検出ラインSaに得られる検出信号が、ゼロ、ゼロ、±Snである。
図7は、第1の駆動モードの際に、左端のX走査電極X0の真上と、右端のX走査電極X5の真上の双方において、入力面に指8が触れている状態を示している。
この場合、最初の走査時間T1と最後の走査時間T6では、一方の指8が接近しているX走査電極X0と他方の指が接近しているX走査電極X5とに、第1の駆動信号Pと第2の駆動信号Nがそれぞれ与えられている。よって、走査時間T1と走査時間T5では、検出ラインSaにおいて第1の駆動信号Pに起因する検出電圧±Spと第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snとが相殺され、検出信号がゼロである。
中間の走査時間T2ないしT5では、一方の指8が接近しているX走査電極に第2の駆動信号Nが与えられ、指8が接近していないX走査電極に第1の駆動信号Pが与えられている。よって、走査時間T2ないしT5では、検出ラインSaの検出信号は、いずれも±Spである。
検出部7では、図6と図7に示す検出ラインSaの検出信号のパターンを記憶しておくことにより、指8が接近しているX走査電極が、図4ないし図7のどのパターンであるのかを認識でき、その結果、指がどのX走査電極に接近しているのかを認識できる。
その認識方法は、最初の走査時間T1と最後の走査時間T6の双方で検出ラインSaから得られる出力信号が、第1の駆動信号Pによる検出電圧±Spと第2の駆動信号Nによる検出電圧±Snとが相殺されたものである場合には、中間の走査時間T2ないし走査時間T5での検出電圧を監視し、端のX走査電極X0,X5に与えられている第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snが得られたときの走査時間に応じて、どの位置に指8が接近しているかを判断する。
また、最初の走査時間T1と最後の走査時間T6の双方で検出ラインSaから得られる出力信号が、第1の駆動信号Pによる検出電圧±Spと第2の駆動信号Nによる検出電圧±Snとが相殺されてゼロとなっており、中間の走査時間T2ないし走査時間T5の全てにおいて、順番に走査している第1の駆動信号Pに起因する検出電圧±Spが得られている場合には、両側のX走査電極X0とX5の双方に指8が接近しているものと判断する。
また、検出部7では、全走査時間のうちの、前半の3回の走査時間T1,T2,T3に得られる検出信号と、後半の3回の走査時間T4,T5,T6に得られる検出信号とを個別に監視することが好ましい。そして、図6に示すように、後半の走査時間T4,T5,T6の検出信号が、全て電極を走査している第1の駆動信号Pに起因する検出電圧±Spである場合には、前半の走査時間T1,T2,T3を見て、検出信号が±Sn、ゼロ、ゼロであったら、左端のX走査電極X0に指8が接近していると判断する。前半の走査時間T1,T2,T3の検出信号が全て±Spである場合には、後半の走査時間T4,T5,T6を見て、検出信号がゼロ、ゼロ、±Snの順であったら、右端のX走査電極X5に指8が接近していると判断できる。
図8は、第1の動作モードの変形例を示す説明図である。
この変形例では、入力装置1の検出領域2内に、6本のX走査電極X0,X1,X2,X3,X4,X5が設けられており、検出領域2から外れた位置にダミー電極Xdが設けられている。このダミー電極XdとX走査電極X5との間には検出電極が設けられており、またはダミー電極Xdの両側に検出電極が設けられて、ダミー電極Xdと検出電極との間にも容量が形成されている。そして、ダミー電極Xdとの間に容量を形成している検出電極も検出ラインSaに接続されている。
なお、Y走査電極Y5の隣りであって且つ検出領域2から外れた位置にもダミー電極Ydが設けられているが、以下ではX走査電極とダミー電極Xdを使用したX方向の位置の検出についてのみ説明する。ただし、Y走査電極とダミー電極Ydを使用してY方向の位置を検出する場合もその検出原理は同じである。
図8に示すように、検出領域2から外れているダミー電極Xdには常に第2の駆動信号Nが印加されている。一方、検出領域2内に位置する全てのX走査電極X0,X1,X2,X3,X4,X5に、第1の駆動信号Pが順番に印加される。
図8の駆動モードでは、指8が接近していないX走査電極X1,X2,X3,X4に第1の駆動信号Pが与えられたとき、検出ラインSaでは、第1の駆動信号Pに起因する検出電圧±Spと第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snとが相殺されて検出出力がほぼゼロになる。ただし、指8が接近しているX走査電極X0とX5に第1の駆動信号Pが印加されているときに、検出信号は第2の駆動信号Nに起因する検出電圧±Snとなる。
図8に示す駆動モードでは、X走査電極X0ないしX5のいずれかに指が接近したときに、必ず検出電圧Snが得られる。よって、検出電圧Snが得られる走査時間を監視することにより、どのX走査電極に指8が接近したかを検出でき、複数のX走査電極に指が同時に接近したときもこれを検出することができる。すなわち、図8に示す駆動モードでは、図6、図7に示したように、端に位置するX走査電極に指が接近したときに異なる出力となるのを防止でき、検出部7の回路構成を簡単にできる。
本発明の入力装置の実施の形態を示すものであり、走査電極と検出電極の配置例を示す説明図、 (A)は第1の駆動信号の波形図、(B)は第1の駆動信号に起因して検出信号に発生する検出信号の波形図、(C)は第2の駆動信号の波形図、(D)は第2の駆動信号に起因して検出信号に発生する検出信号の波形図、 入力装置を第2の駆動モードで駆動したときの検出動作を示す説明図、 入力装置を第1の駆動モードで駆動したときの検出動作を示す説明図、 入力装置を第1の駆動モードで駆動したときの検出動作を示す説明図、 入力装置を第2の駆動モードで駆動しているときに、片方の端の検出電極に指が接近したときの検出動作を示す説明図、 入力装置を第2の駆動モードで駆動しているときに、両端の検出電極に指が接近したときの検出動作を示す説明図、 入力装置を第2の駆動モードの変形例のモードで駆動したときの検出動作を示す説明図、
符号の説明
1 入力装置
2 検出領域
5 Xドライバー
6 Yドライバー
7 検出部
X0,X1,X2,X3,X4,X5 X走査電極
Y0,Y1,Y2,Y3,Y4,Y5 Y走査電極
S0,S1,S2,S3,S4,S5 検出電極
Sa 検出ライン
P 第1の駆動信号
N 第2の駆動信号
Sp 第1の駆動信号Pに起因する検出電圧
Sn 第2の駆動信号Nに起因する検出電圧

Claims (6)

  1. Y方向に延び且つ前記Y方向と直交するX方向に間隔を開けて配置された複数の走査電極と、検出領域内にある全ての走査電極との間に静電容量が形成される検出電極と、走査電極にパルス状の駆動信号を与えるドライバーと、前記検出電極から得られる検出信号と走査電極に駆動信号が与えられるタイミングとから操作体がどの走査電極に接近しているかを認識する検出部とが設けられており、
    前記ドライバーから、前記走査電極に対して、パルス状の第1の駆動信号と、前記第1の駆動信号とはパルスの立上がりと立下りのタイミングが逆である第2の駆動信号とが、同じ走査時間内に異なる走査電極に同時に与えられ、
    前記第1の駆動信号が、検出領域内にある走査電極に順番に与えられるとともに、同じ走査時間内に、前記第1の駆動信号が与えられている走査電極の両側に隣接していない電極に対して前記第2の駆動信号が与えられることを特徴とする入力装置。
  2. 前記検出部では、前記検出電極から得られる検出信号と走査電極に駆動信号が与えられるタイミングとから、複数の操作体がそれぞれどの走査電極に接近しているかを個別に認識可能である請求項1記載の入力装置。
  3. 前記第2の駆動信号が、前記検出領域内の端に位置する走査電極に与えられる請求項1または2記載の入力装置。
  4. 前記検出領域の一方の端に位置する走査電極および他方の端に位置する走査電極に対して、前記第2の駆動信号が選択的に与えられる請求項3記載の入力装置。
  5. 同じ走査時間内に、前記第1の駆動信号が与えられている走査電極の両側に隣接していない電極に対して前記第2の駆動信号が与えられる請求項1ないし4のいずれかに記載の第1の駆動モードと、
    前記ドライバーによって、前記第1の駆動信号と前記第2の駆動信号が隣接する走査電極に与えられ、前記第1の駆動信号を与える走査電極と前記第2の駆動信号が与えられる走査電極が順に移動させられる第2の駆動モードとが、
    切り替え可能であることを特徴とする入力装置。
  6. 前記X方向に延び且つ前記Y方向に間隔を開けて配置された複数のY走査電極を有し、検出領域内にある全てのY走査電極と前記検出電極との間に静電容量が形成され、
    Y走査電極に対しても、ドライバーによって前記走査電極と同様に第1の駆動信号と第2の駆動信号が与えられる請求項1ないし5のいずれかに記載の入力装置。
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