JP5107714B2 - 3次元環境内での仮想アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動 - Google Patents

3次元環境内での仮想アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動 Download PDF

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Description

本発明は、電子歯列矯正に関し、特に、歯列矯正診断および治療を支援するコンピュータベースの技法に関する。
歯列矯正の分野は、咬合および美的外見をよくするために患者の歯の位置を変え整列させることに関する。たとえば、歯列矯正治療では、患者の前歯、犬歯および双頭歯に固定されるブラケットとして知られる、小さいスロット付き器具を使用することが多い。各ブラケットのスロットにはアーチワイヤが受容され、アーチワイヤは、歯の所望の向きへの移動を案内する軌跡としての役割を果たす。アーチワイヤの端部は、通常、患者の大臼歯に固定されるバッカルチューブとして知られる器具に受容される。
今日商用で使用される多数の歯列矯正器具は、ローレンス・F・アンドリュース歯学博士(Dr.Lawrence F. Andrews, D.D.S.)によって開発された「ストレートワイヤの概念(straight wire concept)」の原理に基づいて構成されている。この概念によれば、器具のスロットの向きを含む器具の形状は、スロットが治療の終了時に平坦な基準面において位置合せされるように選択される。さらに、通常平坦な基準面にある全体が湾曲した形状を有する弾性アーチワイヤが選択される。
アーチワイヤは、歯列矯正治療の開始時にストレートワイヤ器具のスロットに配置されると、患者の不正咬合に従って器具毎に上方にまたは下方にそれることが多い。しかしながら、アーチワイヤは、その弾性により、平坦な基準面にあるその通常湾曲した形状に戻る傾向がある。アーチワイヤが平坦な基準面に向かってシフトするに従い、取り付けられた歯は、それに対応して、位置合せされた審美的に満足のいく配列に向かって移動する。
理解することができるように、医師が、ストレートワイヤ器具を使用して、各ブラケットを対応する歯の厳密に適当な位置に固定することが重要である。たとえばブラケットが歯の表面において咬合方向に高すぎる位置に配置される場合、アーチワイヤは、治療の終了時に、歯冠を歯肉(歯ぐき)に近すぎる位置に配置する傾向がある。別の例として、ブラケットが近心方向かまたは遠心方向において歯の中心の一方の側に配置される場合、結果としての歯の向きは、その長軸を中心に過度に回転した向きになる可能性が高い。
ブラケットを患者の歯に対して位置決めし接合するプロセスには、相当な注意が必要であり、かつ医師は夫々の歯におけるブラケットの適当な位置を視覚的に確定する必要がある。インダイレクトボンディングとして知られる技法では、医師は、定規、分度器および鉛筆を使用して患者の歯の印象から作製された石膏型の特徴を測定しマークすることによってブラケット位置を確定することが多い。このプロセスは、精密に行うことが困難であることが多く、本質的に主観的である可能性がある。したがって、医師が、歯の正しい位置にブラケットが正確に配置されているのを確実にすることは困難であることが多い。
一般に、本発明は、歯列矯正対象(たとえば歯列矯正器具および/またはその関連する歯)を仮想アーチワイヤに沿って指定された位置まで移動させる技法に関する。歯列矯正対象のアーチワイヤに沿った移動を使用して、患者の歯列弓の3次元(3D)表現を生成することができる。対象を仮想アーチワイヤに沿って移動させる方法を、患者の治療計画の作成中に自動的に確定してもよく、または治療計画の作成の一部として歯列矯正医が確定し入力してもよい。
一実施形態では、本発明は、3次元(3D)環境内で複数のセグメントを用いてアーチワイヤを表現するステップと、アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動を指示する入力を受け取るステップと、3D環境内で、複数のセグメントに基づいてアーチワイヤに沿って歯列矯正対象を指示されるように移動させるステップと、を含む方法に関する。
別の実施形態では、本発明は、コンピューティング装置と、コンピューティング装置で実行するモデリングソフトウェアと、を備えるシステムに関し、モデリングソフトウェアは、3次元(3D)環境内で複数のセグメントを用いてアーチワイヤを表現し、アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動を指示する入力を受け取り、複数のセグメントに基づいてアーチワイヤに沿って歯列矯正対象を指示されるように移動させる対象移動制御モジュールを備える。
別の実施形態では、本発明は、命令を格納するコンピュータ可読媒体に関する。命令により、プログラム可能プロセッサは、3次元(3D)環境内で複数のセグメントを用いてアーチワイヤを表現し、アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動を指示する入力を受け取り、複数のセグメントに基づいてアーチワイヤに沿って歯列矯正対象を指示されるように移動させる。
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細を、添付図面および以下の説明に示す。本発明の他の特徴、目的および利点は、それら説明および図面からならびに特許請求の範囲から明らかとなろう。
図1は、例示的なコンピュータ環境2を示すブロック図であり、そこでは、クライアントコンピューティング装置4が、仮想アーチワイヤに沿った所望の移動を指示する入力に応じて、歯列矯正器具および/またはその関連する歯等の歯列矯正対象を移動させる環境を提示する。アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の位置を使用して、患者の歯列弓の3次元(3D)表現を生成することができる。歯列矯正対象の移動を、患者のための治療計画の作成中にクライアントコンピューティング装置4によって自動的に確定してもよく、または医師8が確定し入力してもよい。クライアントコンピューティング装置4はまた、医師が結果を視覚化することができるように歯列矯正対象の3D表現を表示してもよい。
歯列弓の3D表現は、最初に、患者6の歯の物理的な歯科印象をデジタルでスキャンすることによって生成してもよく、または印象から作製された鋳物をスキャンすることによって生成してもよい。あるいは、医師8が口内スキャナを使用して、患者6の歯から直接3Dデジタル表現を生成してもよい。他のスキャニング方法も可能である。医師8は、クライアントコンピューティング装置2と対話することにより、歯の3Dデジタル表現を見て、いくつかの幾何学的属性を具現化する仮想ブラケットを選択した後、それらブラケットをモデル化された歯列弓内の個々の歯の上に正確に配置することにより、提案歯列矯正処方を規定することができる。このプロセス中、モデリングソフトウェアは、各ブラケットおよび各歯を、3D環境内の別個のオブジェクトとして操作し、3D空間内でブラケットの関連する歯に関連する座標系に対して各ブラケットの位置を固定する。その結果、医師8は、3D環境内で各ブラケットを別個に見てその夫々の歯に対して正確に配置することができる。
提案歯列矯正処方が確定され、ブラケットが配置されかつ表示され、医師が自身の承認を示すと、クライアントコンピューティング装置4はブラケット配置位置を、ネットワーク14を介して製造施設12に通信する。それに応じて、製造施設は、ブラケットを患者6の歯に物理的に配置する際に使用されるインダイレクトボンディングトレー16を作成する。言い換えれば、製造施設12は、クライアントコンピューティング装置4によって提示される3D環境内において医師8によって選択されたブラケット配置位置に基づいて、インダイレクトボンディングトレー16を製作する。製造施設12は、たとえば、インダイレクトボンディングトレー16を形成するために医師8によって選択される従来の市販のブラケットを使用してもよい。製造施設12は、従来のインダイレクトボンディング手続きにおいてブラケットを患者6の歯に配置する際に使用されるように、医師8に対しインダイレクトボンディングトレー16を送る。
あるいは、クライアントコンピューティング装置4は、ブラケット配置位置を製造施設12に転送する必要はない。クライアントコンピューティング装置4は、代りに、医師8が患者6の歯の上でブラケットを手で位置決めするのを支援するために、各ブラケットに対して関連する距離および角度を出力、たとえば表示または印刷してもよい。
本説明は、一般に歯列矯正ブラケットの表示および位置決めについて論じるが、クライアントコンピューティング装置4は、本発明の範囲から逸脱することなく任意のタイプの歯列矯正器具を表示しかつ/または位置決めしてもよい、ということが理解されよう。かかる歯列矯正器具の例には、歯列矯正ブラケット、バッカルチューブ、シース、またはボタンがある。さらに、クライアントコンピューティング装置4は、器具の完全な視覚的表現を表示する必要はない。そうではなく、器具の一部を表示してもよい。別の代替例として、クライアントコンピューティング装置4は、器具自体を表示する必要はない。そうではなく、器具自体の代りにまたはそれに加えて、器具に関連するかまたは器具の配置に関連する別の対象を示してもよい。かかる他の対象の例には、十字線(器具の中心が配置されるべき歯の上の位置を示す交差線)、配置治具、配置ガイド、もしくは器具を表すかまたは器具に取り付けられる可能性のある、または器具および/またはその配置に他の方法で関連してもよい他の周辺器具がある。したがって、本明細書で使用する「器具」または「ブラケット」という用語は、任意のタイプの器具、器具の完全なまたは部分的な表現、もしくは器具および/またはその配置に関連する任意の対象を含むものと理解されよう。
図2は、クライアントコンピューティング装置4の実施形態例をさらに詳細に示すブロック図である。図示する実施形態では、クライアントコンピューティング装置4は、モデリングソフトウェア20に対する動作環境を提供する。上述したように、モデリングソフトウェア20は、患者6(図1)の歯の3D表現をモデル化し示すためのモデリング環境を提示する。図示する実施形態では、モデリングソフトウェア20は、ユーザインタフェース22と、対象移動制御モジュール24と、治療計画制御モジュール28と、レンダリングエンジン26と、を含む。
ユーザインタフェース22は、ブラケットの3D表現とともに患者の歯の3D表現を視覚的に表示するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供する。さらに、ユーザインタフェース22は、歯列矯正対象を操作しブラケットをモデル化された歯列弓内の夫々の歯に配置しまたはそこで移動させるために、たとえばキーボードおよびポインティングデバイスを介して医師8からの入力を受け取るインタフェースを提供する。ユーザインタフェース22はまた、患者の歯列弓のかつ/または患者の歯列弓の指定された位置の3D表現も視覚的に表示してもよい。
治療計画制御モジュール28を、歯列矯正治療計画の展開のための対話式モジュールとみなすことができる。アーチワイヤに沿ったブラケットまたは歯等の歯列矯正対象の移動が指示されると、治療計画制御モジュールは対象移動制御モジュール24と対話して、仮想アーチワイヤに沿って歯列矯正対象の仮想表現を指示されるように移動させる。
ブラケットおよび歯等の各歯列矯正対象が別々の独立した仮想オブジェクトであるため、たとえば各仮想ブラケットをその夫々の仮想歯の上に選択的に配置するように、それらを互いに対して自由に移動させることができる。治療計画制御モジュール28によって、医師8は、X軸、Y軸およびZ軸の任意の組合せに沿って歯列矯正対象のうちの任意のものを対話式に位置決めすることができるとともに、X軸、Y軸およびZ軸を中心に各歯列矯正対象を対話式に回転させることができる。医師8は、たとえば特定のブラケット、歯または他の歯列矯正対象の上をクリックし、ドロップダウンまたは他のメニューからブラケット番号または歯番号を選択することにより、もしくは対象を選択する他の任意の適当な手段により、移動させる個々の歯列矯正対象を選択することができる。ユーザインタフェース22はナビゲーションコントロールを含んでもよく、それは、仮想歯列矯正対象を移動させるナビゲーションコントロールを表示するアイコン上をクリックすることによる等、歯列矯正対象を移動させかつ/または位置決めするためのものである。また、ユーザインタフェース22により、ユーザは、個々の歯列矯正対象を互いに独立して移動させることができてもよい。たとえば、医師8は、ブラケットおよびそれらの関連する歯が互いに独立して移動すべきであるか否かを指定することができてもよい。あるいは、ユーザインタフェース22により、ユーザは、望ましい場合、たとえば歯をその関連するブラケットに沿って移動させるかまたはその逆により、歯列矯正対象を合せて移動させることができてもよい。その結果、クライアントコンピューティング装置4により、歯列矯正医は、各歯に対してブラケットを選択し歯の上の仮想ブラケットの配置を正確に位置決めすることにより、患者に対する治療計画を対話式に作成することができる。
対象移動制御モジュール24は、仮想アーチワイヤに沿った所望の移動を指示する入力に応じて、器具および/またはそれらの関連する歯等の歯列矯正対象をシームレスに移動させる。特定の歯列矯正対象がアーチワイヤに沿って移動する方法を、治療計画制御モジュール28が確定してもよく、またはユーザインタフェース22を介して医師8が入力してもよい。一実施形態では、対象移動制御モジュール24は、ストレートワイヤ概念を用いて歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って移動させる。しかしながら、ストレートワイヤ概念以外の方法を使用することも可能であり、本発明はこれに関して限定されない、ということが理解されよう。患者の歯列弓のデジタル表現をユーザインタフェース22に表示してもよい。
モデリングソフトウェア20は、データベース30と対話することにより、ブラケットデータ32、3Dデータ34、患者データ36および配置規則40等の種々のデータにアクセスする。データベース30を、データ格納ファイル、ルックアップテーブル、もしくは1つまたは複数のデータベースサーバで実行しているデータベース管理システム(DBMS)を含む種々の形態で表現してもよい。データベース管理システムは、リレーショナル(RDBMS)、階層(HDBMS)、多次元(MDBMS)、オブジェクト指向(ODBMSまたはOODBMS)またはオブジェクトリレーショナル(ORDBMS)もしくは他のタイプのデータベース管理システムであってもよい。データを、たとえば、マイクロソフト・コーポレーション(Microsoft Corporation)製のSQLサーバ等の単一リレーショナルデータベース内に格納してもよい。データベース30を、クライアントコンピューティング装置4に対してローカルであるように図示するが、クライアントコンピューティング装置4からリモートに配置して、公衆ネットワークまたは私設ネットワーク、たとえばネットワーク14を介してクライアントコンピューティング装置4に結合してもよい。
ブラケットデータ32は、医師8によって選択され3Dモデリング環境内で位置決めされ得る市販のブラケットまたは他の歯列矯正器具のセットについて記述する。たとえば、ブラケットデータ32は、寸法、スロット位置および特徴、トルク角、アンギュレーションおよび他の属性等、市販のブラケットに対する種々の属性を格納してもよい。ユーザインタフェース22は、メニュー駆動インタフェースを提供し、それによって医師8は、患者6に対する歯列矯正処方を規定するために使用するブラケットのタイプを選択する。
患者データ36は、医師8に関連する1人または複数の患者のセット、たとえば患者6ついて記述する。たとえば、患者データ36は、各患者に対し、名前、生年月日および歯科履歴等、一般的な情報を指定する。さらに、患者データ36は、医師8が患者の各々に使用するために選択したブラケットのタイプと、患者6の歯におけるそれらの関連する位置および向きと、を含む、患者の各々に対して指定された現処方を指定する。
歯列矯正業界は、多くの市販されている歯列矯正器具に対し標準処方を展開してきた。これら標準化された処方は、一般に、大部分の患者の機能的要求および審美的要求を満足する傾向がある。標準化処方を使用して、患者間の一様性を達成し、または各個々の患者に対し測定基準のカスタムセットを考案するより時間のかかるプロセスを回避することができる。
患者によっては、歯列における歯に対する測定基準の標準化されたセットが十分である場合がある。一方、患者によっては、医師8が、より審美的に満足な結果を達成するため、またはその患者の不正咬合をより適当に考慮するために、カスタマイズされた処方を作成したい場合もある。別の例として、歯列における異なる歯に対する標準化された処方とカスタマイズされた処方との組合せが使用される場合もある。医師8は、ユーザインタフェース22を介して所望の処方を入力し、それはその後、患者データ36としてデータベース30に格納される。
配置規則40は、市販の器具に対し業界規定配置モジュールを指定してもよい。さらに、配置規則40は、医師8によって指定されるユーザ規定規則または器具配置を制御する他の規則を含んでもよい。たとえば、いくつかの市販のブラケットに対する1つの規則は、ブラケットの中央線または長手方向軸を歯の臨床的歯冠の面軸(Facial Axis of the Clinical Crown(FACC))に位置合せするというものである。FACCは、歯の正中矢状面と正面との交差部分によって形成される曲線として規定される。別の例示的な業界規定配置規則は、ブラケットのベースの中心を、歯のFACCの、FACCの咬合縁または最咬合側点と歯冠の歯肉側縁とから等距離に配置するというものである。この位置は、面軸点(Facial Axis Point)(FA Point)としても知られる。別の例として、医師8は、FA Pointとは異なる位置にブラケットを配置したい場合がある。したがって、医師8は、歯列における異なるタイプの歯に対し、異なるタイプのブラケットに対し、または両方に対して異なる処方を指定してもよい。任意に、処方は、医師8によって選択される特定のタイプの器具に関連する既知の規則に全体としてまたは部分的に基づいてもよい。
レンダリングエンジン26は、3Dデータ34にアクセスしかつ3Dデータ34をレンダリングすることにより、ユーザインタフェース22によって医師8に提示される3Dビューを生成する。より詳細には、3Dデータ34は、3D環境内で各歯および器具を表す3Dオブジェクトを規定する情報を含む。レンダリングエンジン26は、各オブジェクトを処理して、3D環境内で医師8の視点に基づいて3D三角形メッシュをレンダリングする。ユーザインタフェース22は、医師8に対しレンダリングされた3D三角形メッシュを表示し、医師が3D環境内で視点を変更しオブジェクトを操作することができるようにする。本明細書において一般に言及する歯列矯正器具またはブラケットを、最初に、いくつかの異なる方法のうちの任意のものを使用して3D環境に配置してもよい。たとえば、ブラケットを、レイビー(Raby)らによる2005年6月16日に公開された「3D仮想世界において歯列矯正ブラケットを歯の上に配置する方法(Method of Placing Orthodontic Brackets on Teeth in a 3D Virtual World)」と題する同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第05−0130095−A1号明細書に記載されている方法を使用して、最初に3D環境に配置してもよい。レイビー(Raby)らによって2004年2月4日に出願された「3次元(3D)環境内で歯列矯正器具配置を視覚的に支援する平面ガイド(Planar Guides to Visually Aid Orthodontic Appliance Placement within a Three−Dimensional(3D) Environment)」と題する同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/771,641号明細書に記載されているように、歯列矯正ブラケットの手動調整を、視覚的平面ガイドを使用することによって支援してもよい。その出願では、システムは、ブラケット位置および向きに対しユーザが手動調整を通してブラケットを手動で配置するのを視覚的に支援する。歯の上にブラケットを配置しまたは歯の上におけるブラットの位置を調整する他の方法を使用してもよい。たとえば、歯列矯正器具の所望の咬合高さへの自動調整のためのシステムは、レイビー(Raby)らにより2004年7月30日に出願された「3次元(3D)環境内での歯列矯正ブラケットの所望の咬合高さへの自動調整(Automatic Adjustment of an Orthodontic Bracket to a Desired Occlusal Height Within a Three−Dimensional(3D) Environment)」と題する、同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/903,686号明細書に記載されている。歯および/またはブラケットをアーチワイヤに沿って歯位置するシステムについては、レイビー(Raby)らにより2004年10月6日に出願された「3次元(3D)環境内でアーチワイヤに沿って歯列矯正対象を配置する方法(Placing Orthodontic Objects Along An Archwire within a Three−Dimensional(3D) Environment)」と題する、同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/959624号明細書に記載されている。
これらおよび/または他の任意の技法を使用して、最初に3D環境において歯列矯正器具を歯の上に配置し、それにより患者の処方を確定してもよく、本発明はこれに関して限定されない、ということが理解されよう。さらに、例示の目的でクライアントコンピューティング装置4で実行するモデリングソフトウェア20に関して説明したが、本技法を、医師8からリモートのサーバを含む任意のコンピューティング装置によって適用してもよい。
図3Aは、アーチワイヤ150の半分の例示的な仮想表現を示す図である。図3Aに示すように、モデリングソフトウェア20(図2)は、3D仮想環境においてアーチワイヤ150を一連のセグメントSEGiとして規定するデータを格納する。図3Aの例では、SEG0・・・SEG3と呼ぶ4つのセグメントがある。しかしながら、アーチワイヤ150を表すためにそれより多いか少ないセグメントを使用することができ、本発明はこれに関して限定されない、ということが理解されよう。
モデリングソフトウェア20は、幾何学的関係を用いて各セグメントSEGiを表す。セグメントを表す幾何学的関係は、線形であっても非線形であってもよい。線形関係の例は、ライン、ラインセグメント、一連のポリラインまたは他の任意の線形幾何学的関係を含んでもよい。非線形関係の例は、円曲線、放物曲線、楕円曲線、カテナリ曲線または他の任意のタイプの非線形幾何学的関係を含んでもよい。さらに、セグメントSEGiを、パラメトリック3次曲線セグメント、3次スプラインもしくは他の任意のより高次の幾何学的関係または複数の屈曲を含む関係等、他のより高次の幾何学的関係によって表してもよい。
一実施形態では、アーチワイヤの一部を表すセグメントSEGiのすべてを、同じタイプの幾何学的関係によって表してもよい。たとえば、セグメントSEGiのすべてを、円曲線によって表してもよい。あるいは、各セグメントを、他のセグメントとは異なる幾何学的関係によって表してもよい。たとえば、SEG0は円曲線であってもよく、SEG1は放物曲線であってもよく、SEG2はカテナリ曲線であってもよい、等である。さらに、アーチワイヤ150は、平面セグメントによって表される必要はない。代りに、セグメントは、患者の歯列弓をより正確に表すために望ましい場合は3次元において屈曲してもよい。
さらに、各セグメントSEGiは、平滑かつ連続的である必要はない。たとえば、各セグメントSEGiを、一連のポリライン(ラインセグメント)によって表してもよく、またはアーチワイヤ150の形状を近似しまたは表現する他の何らかの手段によって表してもよい。一実施形態では、システムは、標準化アーチワイヤのライブラリをデータベース30に格納してもよい。かかる標準化アーチワイヤを、広い母集団のサンプルに亙って歯列弓の許容できる表現を提供するように設計してもよい。別の実施形態では、仮想アーチワイヤを、特定の患者の歯列弓にカスタマイズしてもよい。その実施形態では、各患者の歯列弓に最良適合するセグメントSEGiを選択してもよい。あるいは、患者の歯列弓を、患者の歯列弓に最良適合する一連のポリラインによって表してもよい。標準化された仮想アーチワイヤまたはカスタマイズされた仮想アーチワイヤもまた、データベース30(図2)に格納してもよい。
モデリングソフトウェア20は、器具および/または歯がアーチワイヤ150に沿って移動する際に1つのセグメントから隣接するセグメントに連続して移動するのを可能にするように、アーチワイヤ150の仮想表現を規定し表示してもよい。すなわち、モデリングソフトウェア20は、各セグメントSEGiが隣接するセグメントSEGi-1およびSEGi+1の各々と境界(すなわち端点)を共有するように、アーチワイヤ150を規定してもよい。このため、対象移動制御モジュール24は、セグメントの幾何学的規定によって制約されるように器具および/または歯をアーチワイヤ150に沿って連続的に移動させてもよい。
このように、アーチワイヤ150を複数のセグメントSEGiによって表してもよく、各セグメントSEGiを、仮想的に任意の幾何学的関係によって表してもよく、それらは、1次元、2次元または3次元において屈曲してもよく、もしくはそれらを直線または一連の連結された線によって表してもよい、ということが理解されよう。したがって、本発明は、セグメントSEGiの任意のものを記述する数学的関係に関して限定されない。一実施形態では、セグメントSEGiは、仮想アーチワイヤの中心を表す。他の実施形態では、セグメントSEGiは、仮想アーチワイヤの唇側または舌側もしくはそれらの組合せを表してもよい。したがって、本発明はこれに関して限定されないということが理解されよう。
図3Bは、アーチワイヤ150の半分の1つの例示的な仮想表現を示す図である。図3Bのアーチワイヤ例では、モデリングソフトウェア20は、3D仮想環境において各セグメントSEGiを円弧として表す。各円形セグメントSEGiは、一定の幾何学的関係および対応する幾何学的パラメータによって規定される。対象移動制御モジュール24は、歯列矯正対象をアーチワイヤ150に沿って移動させる時、アーチワイヤ150のこれら幾何学的パラメータを使用する。
たとえば、図3Bの各セグメントSEGiは、位置Ciおよび対応する半径Riによって規定される円のセグメントである。これら点Ciおよび対応する半径Riを、アーチワイヤ製造業者が規定し提供してもよく、またはシステムが確定してもよい。点Ciは、対応するセグメントSEGiがアーチワイヤ150の数学的表現をもたらす円の中心に対応する。軸yiは、夫々の点Ciを通過し、アーチワイヤ150の中央線y0に対して平行である。先端角Aiは、角半径Riが対応する軸yiとなす角度として規定される。一実施形態では、対象移動制御モジュール24は、以下の式を用いて先端角Aiを確定してもよい。
Ai=tan‐1(|Ci+1.y−Ci.y|/|Ci+1.x−Ci.x|)
セグメント長Liは、アーチワイヤ150を表す各セグメントSEGiの長さとして規定される。言い換えれば、各セグメント長Liは、対応するセグメントSEGiに対しCiおよびRiによって規定される円の全円周の一部として規定される。一実施形態では、対象移動制御モジュール24は、以下の式を使用してアーチワイヤ150を構成する各セグメントの長さを確定してもよい。
i=2πRi*((Ai−Ai‐1)/360)
図3Cは、図3Bの例示的な仮想アーチワイヤと、歯列矯正対象を移動させるために対象移動制御モジュールによって使用される追加の幾何学的パラメータと、を示す図である。距離dspecは、アーチワイヤ150の中央線y0からアーチワイヤ150に沿って測定される。距離dspecは、アーチワイヤ150に沿った歯列矯正対象の所望の移動を指示する入力に対応する。所望の移動を、治療計画制御モジュール28から取得してもよく、または歯列矯正医8が手動で指定し入力してもよい。
点Pspecの座標は、歯列矯正対象が3D仮想環境に配置されるアーチワイヤ上の点の計算された座標である。ベクトルVspecは、点PspecにおけるセグメントSEGiに対する法線ベクトルである。角度Nは、点Pspecが位置するセグメントSEGi上で法線ベクトルVspecがy軸となす角度である。一実施形態では、対象移動制御モジュール24は、以下の式を用いてNを確定してもよい。
i=0の場合、N=|dspec|/Riまたは
i>0の場合、N=Ai+1+(|dspec|−sum(L0...Li-1))/Ri
歯列矯正対象の所望の移動に対応するアーチワイヤ上の実際の座標Pspecを、以下の式を用いて確定してもよい。
d≧0の場合、Pspec=(Ri*sin(−N)+Ci.x,Ri*cos(−N)+Ci.y)または
d<0の場合、Pspec=(−(Ri*sin(−N)+Ci.x),Ri*cos(−N)+Ci.y
指定された点Pspecにおける法線ベクトルVspecは、それが歯列弓の唇側に向けられていることを示す。一実施形態では、対象移動制御モジュール24は、以下の式を用いて法線ベクトルVspecを確定してもよい。
d≧0の場合、Vspec=(sin(−N),cos(−N))または
d<0の場合、Vspec=(−sin(−N),cos(−N))
対象移動制御モジュール24はまた、ブラケットスロット幅Wに基づいてオフセットOを確定する。ブラケットスロット幅Wは、個々のブラケットに関連する規定された測定基準である。一実施形態では、対象移動制御モジュール24は、以下の式を用いてオフセットOを確定してもよい。
O=Ri−sqrt(Ri 2−(W/2)2
表1は、図3Aおよび図3Bに示す一例としてのアーチワイヤ150に対する値を提示する。しかしながら、これら値は単に例示の目的のものであり、本発明の範囲から逸脱することなくアーチワイヤの他の多くの表現を用いることも可能である、ということが理解されよう。たとえば、図3Aおよび図3Bに示すアーチワイヤは4つの円形セグメントによって表されるが、アーチワイヤを、それより多いかまたは少ない数のセグメントを使用して、かつ他の非円形幾何学的関係によって表すことができる。したがって、本発明は、アーチワイヤパラメータを確定するいかなる特定の数のセグメントまたはいかなる特定の式にも限定されない。
Figure 0005107714
図4は、歯列矯正対象、すなわち歯列矯正器具162およびその関連する歯160の、アーチワイヤ150に沿った移動を示す。この実施形態では、歯160およびブラケット162の両方が示されている。別の実施形態では、ブラケット162または歯160のいずれかを単体で示してもよい。別の実施形態では、歯160の一部を、単体でまたはブラケット162と組み合わせて示してもよい。別の実施形態では、ブラケット162を、十字線またはブラケットの位置を例示する他の方法によって表してもよい。
図4の例では、対象移動制御モジュール24は、ブラケット162およびその関連する歯160を、その先の座標Pprevから新たな座標Pspecまで矢印168によって示す方向に移動させる。一実施形態では、医師8は、ユーザインタフェース22と対話して歯および/またはブラケット162を移動させてもよい。たとえば、医師8は、歯および/またはブラケット(または他の歯列矯正対象)をクリックしドラグして、アーチワイヤ150に沿った歯列矯正対象の所望の移動を示してもよい。この例では、モデリングソフトウェア20を、マウスまたは他の周辺デバイスの漸増的移動がアーチワイヤ150に沿った選択された歯列矯正対象の規定された移動に対応するように構成してもよい。たとえば、マウスまたは他の周辺デバイスの漸増的移動は、アーチワイヤに沿った、規定された距離dinc分の歯列矯正対象の移動に対応してもよい。あるいは、医師8は、歯列矯正対象の所望の移動を指示するデータを、たとえば隣接する歯列矯正対象からの規定された距離としてdincを指定することにより、手動で入力してもよい。別の実施形態では、距離dspecを、たとえば対話式治療計画セッションの間に治療計画制御モジュール28によって自動的に計算してもよい。位置Pspecの新たな座標を確定するために、対象移動制御モジュールは、まず距離dspecを計算する。距離dspecを、距離dincに先の距離dprevを加算することによって取得してもよい。
対象移動制御モジュール24は、選択された歯列矯正対象、この場合はブラケット162および/または歯160を、アーチワイヤに関連するセグメントの規定された幾何学的形状によって制約されるようにアーチワイヤ150に沿って移動させる。さらに、対象移動制御モジュール24は、ブラケットおよび歯が規定されたセグメントを横切る際にブラケット152および/または歯160をシームレスに移動させる。
図5は、歯列矯正対象の所望の移動を指示する入力にしたがって、3D環境内で歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って移動させるためにクライアントコンピュータ装置4で実行する対象移動制御モジュール24の例示的な動作を示すフローチャートである。より詳細には、図5のフローチャートは、図3に関連して上述したようにセグメントがアーチワイヤを表す円の半径および中心に基づいて確定される一連の点によって規定される仮想アーチワイヤに沿って、選択された歯列矯正対象を移動させる場合の、対象移動制御モジュール24の動作を示す。しかしながら、図5のフローチャートは円形セグメントに限定されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、図5のフローチャートにおいてセグメントに対する他の幾何学的関係を使用することも可能であるということが理解されよう。
最初に、対象移動制御モジュール24は、一連の点Ciおよび対応する半径Riによってアーチワイヤを規定する(120)。これらの値を、アーチワイヤ製造業者、医師または他のソースによって規定してもよい。対象移動制御モジュール24は、各セグメントに対して先端角Ai(104)とセグメント長Li(106)とを計算する。対象移動制御モジュール24は、歯列矯正対象の所望の移動に関する入力を受け取る(108)。たとえば、この入力は、歯列矯正対象がアーチワイヤに沿って移動する距離dinc(図4参照)に対応する、医師からの入力または他のソフトウェアモジュールからの入力を含んでもよい。
対象移動制御モジュール24は、セグメント長Liを用いていずれのセグメントSEGiの位置が特定されるかを識別する(110)。たとえば、適当なセグメントSEGiを、距離dspecをセグメント長Liと比較することによって識別してもよい。適当なセグメントSEGiは、距離dspecが対応するセグメント長Liの境界内に位置する時に識別される。
対象移動制御モジュール24は、次に、識別されたセグメントSEGiに対する角度Nを計算する(112)。そして、対象移動制御モジュールは、歯列矯正対象が移動するアーチワイヤ上の点Pspecの座標を計算することができる(114)。対象移動制御モジュール24はまた、法線ベクトルVspec(116)と点PspecにおけるオフセットO(118)とを計算する。最後に、対象移動制御モジュール24は、仮想アーチワイヤに沿って、歯列矯正対象を指定された点Pspec、オフセットOに配置する(120)。特に、対象移動制御モジュール24は、計算された法線ベクトルVspecおよびオフセットOに基づいて、歯列矯正対象に関連する原点を指定された点Pspecに並進させる。
図6Aおよび図6Bは、モデリングソフトウェア20によって提示される例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を示す表示図である。たとえば、図6Aおよび図6Bは、歯列矯正対象、この場合は歯160およびブラケット162の、アーチワイヤに沿った1つの位置から別の位置までの移動を示す、例示的なユーザインタフェース300を示す。
ユーザインタフェース300によって、医師は、患者の歯列のいくつかのビューのうちの任意のものから選択することができる。たとえば、1つのビューでは、ユーザインタフェース300は、歯列弓全体を表示してもよい(図6Aおよび図6Bに示すように)。他のビューでは、ユーザインタフェースは、患者の歯列弓の指定された位置を表示してもよく、もしくは1つまたは複数の個々の歯、1つまたは複数の歯の一部、もしくは医師8によって選択されてもよい1つまたは複数の器具もしくは器具の表現を表示してもよい。
治療計画制御モジュール28(図2参照)によって、医師8は、治療計画と対応する歯列矯正処方とを対話式に展開することができ、それにより、ユーザインタフェース300に提示される患者の歯列の仮想3次元モデルを使用して所望の機能的最終咬合がもたらされる。ユーザインタフェース300は、歯の視覚化および対話式の移動のために、医師8に対し歯冠および/または歯根または歯肉を提示してもよい。仮想歯列矯正対象を、3次元において独立して移動させてもよい。歯列矯正対象は、歯列矯正歯列弓全体、歯および/または器具の指定されたグループ、歯根または歯肉、もしくは個々の歯列矯正器具、もしくは個々の歯であってもよい。
図6Aの図示する実施形態では、ユーザインタフェース300はメニュー入力領域302を含み、それによってユーザ、たとえば医師8は、特定の患者6に対する患者データ306にアクセスすることができる。ユーザインタフェース300は、患者6の歯の3Dレンダリング表現を提示する表示領域304をさらに含む。図6Aの例では、表示領域304は、歯160がまだ歯列弓の歯の残りの部分に対して適所にない、患者6の歯列弓の仮想平面図308を提示する。図6Bの例では、表示領域304は、対象移動制御モジュール24が歯160をアーチワイヤに沿って指定された位置まで移動させた後の患者6の歯列弓の仮想平面図310を提示する。
ユーザインタフェース300は選択機構306を提供し、それによって医師8は、表示領域302内の患者の歯列弓のいくつかの異なるビューのうちの任意のもののレンダリングおよび表示を選択的に可能および不能にすることができる。ユーザインタフェース300は、ナビゲーションツール306、310および312を含み、それらは、たとえば、タイプされたコマンド、アイコンおよび/または表示されたモデルの上に重ね合されるグラフィカルな手段を含んでもよく、それによってユーザは、ディスプレイ上でモデルを操作し、3D環境においてモデルの指定された歯列矯正対象または歯列矯正対象のグループの、モデルの他の歯列矯正対象に対する移動をシミュレートすることができる。
また、ユーザインタフェースによって、医師8は、たとえば、所望の歯列矯正対象上でマウスまたは他の周辺デバイスをポイントしクリックするか、もしくは歯列矯正対象の位置を指定する、ブラケットまたは歯等の歯列矯正対象の互いに対するかもしくは歯列における他のブラケットまたは歯に対する所望の測定基準または測定値の手動入力により、歯列矯正対象の所望の移動または配置を指定することができる。たとえば、医師は、歯160またはブラケット162をクリックして仮想アーチワイヤの指定された点までドラグすることにより、仮想アーチワイヤ上の所望の点を指示する測定基準を手動で入力することにより、隣接する歯またはブラケットからの距離を指定することにより、等によって、歯160が配置される位置を指定してもよい。
新たな位置を、自動的に確定してもよい。たとえば、指定された位置を、治療計画制御モジュール28が、自動化されたまたは対話式治療計画セッションの一部として自動的に確定してもよい。一例では、クライアントコンピューティング装置4を、提案歯列矯正処方に基づいて歯をアーチワイヤに沿って自動的に配置することにより、その提案処方からもたらされ得る最終咬合を生成するように構成してもよい。かかるシステムについては、2004年10月6日に出願されたレイビー(Raby)らによる「3次元(3D)環境内でアーチワイヤに沿って歯を配置する方法(Placing Teeth Along an Archwire Within a Three−Dimensional(3D) Environment)」と題する、同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/959624号明細書に記載されている。別の例として、クライアントコンピューティング装置4を、医師が歯の上の歯列矯正器具の所望の位置を指定するのを可能にするように構成してもよい。かかるシステムについては、2004年7月30日に出願されたレイビー(Raby)らによる「3次元(3D)環境内での歯列矯正ブラケットの所望の咬合高さへの自動調整(Automatic Adjustment of an Orthodontic Bracket to a Desired Occlusal Height Within a Three−Dimensional(3D) Environment)」と題する、上述した同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/903,686号明細書に記載されている。
図7Aおよび図7Bは、モデリングソフトウェア20によって提示される例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を示す表示図である。図7Aおよび図7Bは、対象移動制御モジュール24によって実行される、歯170のアーチワイヤ150に沿った1つの位置から指定された位置への移動を示す例示的なユーザインタフェース300を示す。図7Aおよび図7Bはまた、歯170の移動からもたらされる、他の影響を受けた歯180のアーチワイヤ150に沿った対応する新たな位置への移動も示す。したがって、対象移動制御モジュール24は、必然的に目標ブラケットの指定された位置への移動の結果として移動することになる、歯列における影響をうける歯列矯正対象を識別し自動的に移動させる。一実施形態では、この機能を、医師が要求に応じてユーザインタフェース22との対話を通して可能または不能にしてもよい。
対象移動制御モジュール24は、ブラケットおよび/または歯等、隣接する歯列矯正対象間の相対位置が維持されるように、影響を受ける歯列矯正対象180を自動的に移動させる。図7Aおよび図7Bの例では、たとえば、医師8が、図7Aに示すその先の位置から図7Bの指定された位置まで最前方歯170を移動させたい場合がある。影響を受けるすべての歯180(この場合、歯170より前の歯)もまた、隣接する歯の間の距離を維持するように対応する量だけ移動する。同様に、システムによってまたは医師によって指定される他の任意の歯列矯正対象の移動により、隣接する歯の間の先に確定された距離が維持されるように、他の影響を受ける歯列矯正対象が適当に移動する可能性がある。
本出願では、以下の態様が提供される。
1. 3次元(3D)環境内で複数のセグメントを用いてアーチワイヤを表現するステップと、
該アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動を指示する入力を受け取るステップと、
該3D環境内で、該複数のセグメントに基づいて該アーチワイヤに沿って該歯列矯正対象を指示されるように移動させるステップと、
を含む、方法。
2. 前記歯列矯正対象のデジタル表現を表示するステップをさらに含む、態様1に記載の方法。
3. 前記複数のセグメントの各々を幾何学的関係によって規定するステップと、
該セグメントの該規定された幾何学的関係に基づいて前記歯列矯正対象を前記アーチワイヤに沿って移動させるステップと、
をさらに含む、態様1に記載の方法。
4. 前記幾何学的関係が幾何学的曲線である、態様3に記載の方法。
5. 前記幾何学的曲線が、円曲線、放物曲線、楕円曲線、カテナリ曲線、2次曲線、3次曲線、3次スプライン曲線、またはパラメトリック3次曲線である、態様4に記載の方法。
6. 前記幾何学的関係が線形関係である、態様5に記載の方法。
7. 前記複数のセグメントが一平面にある、態様1に記載の方法。
8. 前記複数のセグメントが3次元において屈曲する、態様1に記載の方法。
9. 前記歯列矯正対象を指示されるように移動させるステップが、前記複数のセグメントを規定する前記幾何学的関係に基づいて、指定される位置が該複数のセグメントのいずれの上に位置するかを確定するステップを含む、態様1に記載の方法。
10. 前記歯列矯正対象が歯列矯正器具であり、歯を該歯列矯正器具に関連づけ、該歯を該歯列矯正器具とともに移動させるステップをさらに含む、態様1に記載の方法。
11. 前記歯列矯正対象が、歯列矯正器具または歯を含む、態様1に記載の方法。
12. 前記歯列矯正器具が、歯列矯正ブラケット、バッカルチューブ、シースまたはボタンを含む、態様11に記載の方法。
13. 移動を指示する前記入力を、医師からユーザインタフェースを介して受け取るステップをさらに含む、態様1に記載の方法。
14. 前記医師が、前記歯列矯正対象をクリックし前記アーチワイヤに沿ってドラグすることによって、前記ユーザインタフェースと対話する、態様13に記載の方法。
15. 移動を指示する前記入力を治療計画制御モジュールから受け取るステップをさらに含む、態様1に記載の方法。
16. 前記複数のセグメントの各々が円曲線によって表され、各円曲線が中心および半径によって規定される、態様1に記載の方法。
17. 前記歯列矯正対象を指示されるように移動させるステップが、前記複数のセグメントを規定する前記中心および前記半径に基づいて、指定される位置が該複数のセグメントのいずれに位置するかを確定するステップを含む、態様16に記載の方法。
18. 提案される歯列矯正処方が、各々が歯列弓の複数の歯のうちの異なる1つに関連する複数の歯列矯正器具を含み、前記アーチワイヤが各歯列矯正器具のスロットに受容される、態様1に記載の方法。
19. 前記歯列矯正対象を指示されるように移動させる結果として、影響を受ける歯列矯正対象を前記アーチワイヤに沿って自動的に移動させるステップをさらに含む、態様1に記載の方法。
20. 前記影響を受ける対象が、隣接する歯列矯正対象間の相対位置が維持されるように自動的に移動する、態様19に記載の方法。
21. コンピューティング装置と、
該コンピューティング装置において実行するモデリングソフトウェアであって、
3次元(3D)環境内で複数のセグメントを用いてアーチワイヤを表現し、
該アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動を指示する入力を受け取り、
該複数のセグメントに基づいて該アーチワイヤに沿って該歯列矯正対象を指示されるように移動させる対象移動制御モジュール
を備えるモデリングソフトウェアと、
を備えるシステム。
22. 前記歯列矯正対象を前記3D環境内で表示するユーザインタフェースをさらに備える、態様21に記載のシステム。
23. 前記歯列矯正対象が、歯列矯正器具または歯を含む、態様22に記載のシステム。
24. 前記歯列矯正器具が、歯列矯正ブラケット、バッカルチューブ、シースまたはボタンを含む、態様23に記載のシステム。
25. 前記複数のセグメントの各々が幾何学的関係によって規定される、態様21に記載のシステム。
26. 前記幾何学的関係が非線形関係である、態様25に記載のシステム。
27. 前記非線形関係が、円曲線、放物曲線、楕円曲線、カテナリ曲線、2次曲線、3次曲線、3次スプライン曲線、またはパラメトリック3次曲線である、態様26に記載のシステム。
28. 前記幾何学的関係が線形関係である、態様25に記載のシステム。
29. 前記複数のセグメントが一平面にある、態様21に記載のシステム。
30. 前記複数のセグメントが3次元において曲がる、態様21に記載のシステム。
31. 前記歯列矯正対象を指示されるように移動させることが、前記複数のセグメントを規定する前記幾何学的関係に基づいて、指定される位置が該複数のセグメントのいずれの上に配置されるかを確定することを含む、態様21に記載のシステム。
32. 前記歯列矯正対象が歯列矯正器具であり、歯を該歯列矯正器具に関連づけ、該歯を該歯列矯正器具とともに移動させることをさらに含む、態様21に記載のシステム。
33. 前記対象移動制御モジュールが、前記指示される移動を治療計画制御モジュールから受け取る、態様21に記載のシステム。
34. 前記複数のセグメントの各々が円曲線によって表され、各円曲線が中心および半径によって規定される、態様21に記載のシステム。
35. 前記対象移動制御モジュールが、さらに、前記複数のセグメントを規定する前記中心および前記半径に基づいて、指定される位置が前記複数のセグメントのうちのいずれに配置されるかを確定する、態様34に記載のシステム。
36. 前記対象移動制御モジュールが、さらに、前記歯列矯正対象を指示されるように移動させる結果として、影響を受ける歯列矯正対象を前記アーチワイヤに沿って自動的に移動させる、態様21に記載のシステム。
37. 前記対象移動制御モジュールが、前記影響を受ける歯列矯正対象を、隣接する歯列矯正対象間の相対位置が維持されるように自動的に移動させる、態様36に記載のシステム。
38. アーチワイヤの仮想表現のライブラリを格納するデータベースをさらに備える、態様21に記載のシステム。
39. 前記データベースが前記コンピューティング装置からリモートに位置し、ネットワークを介して該コンピューティング装置に結合される、態様38に記載のシステム。
40. 前記指示される移動に関する入力を前記医師から受け取るユーザインタフェースをさらに備える、態様21に記載のシステム。
41. プログラム可能なプロセッサに、
3次元(3D)環境内で複数のセグメントを用いてアーチワイヤを表現させ、
該アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動を指示する入力を受け取らせ、そして
該複数のセグメントに基づいて該アーチワイヤに沿って該歯列矯正対象が指示されるように移動するようにさせる
ための命令を含む、コンピュータ可読媒体。
42. 前記命令により、前記プロセッサが、前記複数のセグメントの各々を幾何学的関係を用いて規定する、態様41に記載のコンピュータ可読媒体。
43. 前記命令により、前記プロセッサが、前記3D環境内で前記指定された位置に前記歯列矯正対象を表示する、態様41に記載のコンピュータ可読媒体。
44. 前記命令により、前記プロセッサが、前記複数のセグメントを規定する前記幾何学的関係に基づいて、指定された位置が前記複数のセグメントのいずれに配置されるかを確定する、態様41に記載のコンピュータ可読媒体。
45. 前記命令により、前記プロセッサが、前記歯列矯正対象を指示されるように移動させる結果として、隣接する歯列矯正対象間の相対位置が維持されるように、影響を受ける歯列矯正対象を前記アーチワイヤに沿って自動的に移動させる、態様41に記載のコンピュータ可読媒体。
本発明のさまざまな実施形態について説明した。これらおよび他の実施形態は冒頭の特許請求の範囲内にある。
クライアントコンピューティング装置がアーチワイヤに沿って歯列矯正器具を移動させる例示的なコンピュータ環境を示すブロック図である。 図1のクライアントコンピューティング装置の実施形態例をさらに詳細に示すブロック図である。 一連の弧によって画定される例示的な仮想アーチワイヤを示す。 一連の弧によって画定される例示的な仮想アーチワイヤを示す。 一連の弧によって画定される例示的な仮想アーチワイヤを示す。 歯列矯正器具およびその関連する歯のアーチワイヤに沿った移動を示す。 歯をアーチワイヤに沿って移動させるためにクライアントコンピュータ装置で実行するモデリングソフトウェアの例示的な動作を示すフローチャートである。 モデリングソフトウェアによって提示される例示的なユーザインタフェースの表示図である。 モデリングソフトウェアによって提示される例示的なユーザインタフェースの表示図である。 モデリングソフトウェアによって提示される例示的なユーザインタフェースの表示図である。 モデリングソフトウェアによって提示される例示的なユーザインタフェースの表示図である。

Claims (3)

  1. 3次元(3D)仮想環境内で複数のセグメントを用いてアーチワイヤを表現するステップと、
    該アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動を指示する入力を受け取るステップと、
    該3D仮想環境内で、該複数のセグメントに基づいて該アーチワイヤに沿って該歯列矯正対象を指示されるように移動させるステップと、
    該複数のセグメントの各々を幾何学的関係によって規定するステップと、
    該セグメントの該規定された幾何学的関係に基づいて該歯列矯正対象を該アーチワイヤに沿って移動させるステップと
    を含む方法であって、該歯列矯正対象を指示されるように移動させるステップが該セグメントの順番を確定するステップを含む、方法。
  2. コンピューティング装置と、
    該コンピューティング装置において実行するモデリングソフトウェアであって、
    3次元(3D)仮想環境内で複数のセグメントを用いてアーチワイヤを表現し、
    該アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動を指示する入力を受け取り、
    該3D仮想環境内で、該複数のセグメントに基づいて該アーチワイヤに沿って該歯列矯正対象を指示されるように移動させ
    該複数のセグメントの各々を幾何学的関係によって規定し、そして
    該セグメントの該規定された幾何学的関係に基づいて該歯列矯正対象を該アーチワイヤに沿って移動させる、
    対象移動制御モジュールを備えるモデリングソフトウェアと
    を備えるシステムであって、該歯列矯正対象を指示されるように移動させることが該セグメントの順番を確定することを含む、システム。
  3. プログラム可能なプロセッサに、
    3次元(3D)仮想環境内で複数のセグメントを用いてアーチワイヤを表現させ、
    該アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動を指示する入力を受け取らせ、
    該3D仮想環境内で、該複数のセグメントに基づいて該アーチワイヤに沿って該歯列矯正対象が指示されるように移動するようにさせ、
    該複数のセグメントの各々を幾何学的関係によって規定させ、そして
    該セグメントの該規定された幾何学的関係に基づいて該歯列矯正対象を該アーチワイヤに沿って移動するようにさせる
    ための命令を含むコンピュータ可読媒体であって、該歯列矯正対象を指示されるように移動させることが該セグメントの順番を確定することを含む、コンピュータ可読媒体。
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