JP5021482B2 - 3次元(3d)環境内でアーチワイヤに沿って歯列矯正対象を配置する方法 - Google Patents

3次元(3d)環境内でアーチワイヤに沿って歯列矯正対象を配置する方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子歯列矯正に関し、特に、歯列矯正診断および治療を支援するコンピュータベースの技法に関する。
歯列矯正の分野は、咬合および美的外見をよくするために患者の歯の位置を変え整列させることに関する。たとえば、歯列矯正治療では、患者の前歯、犬歯および小臼歯に固定されるブラケットとして知られる、小さいスロット付き器具を使用することが多い。各ブラケットのスロットにはアーチワイヤが受容され、アーチワイヤは、歯の所望の向きへの移動を案内する軌跡としての役割を果たす。アーチワイヤの端部は、通常、患者の大臼歯に固定されるバッカルチューブとして知られる器具に受容される。
今日商用で使用される多数の歯列矯正器具は、ローレンス・F・アンドリュース歯学博士(Dr.Lawrence F. Andrews, D.D.S.)によって開発された「ストレートワイヤの概念(straight wire concept)」の原理に基づいて構成されている。この概念によれば、器具のスロットの向きを含む器具の形状は、スロットが治療の終了時に平坦な基準面において位置合せされるように選択される。さらに、通常平坦な基準面にある全体が湾曲した形状を有する弾性アーチワイヤが選択される。
アーチワイヤは、歯列矯正治療の開始時にストレートワイヤ器具のスロットに配置されると、患者の不正咬合に従って器具毎に上方にまたは下方にそれることが多い。しかしながら、アーチワイヤは、その弾性により、平坦な基準面にあるその通常湾曲した形状に戻る傾向がある。アーチワイヤが平坦な基準面に向かってシフトするに従い、取り付けられた歯は、それに対応して、位置合せされた審美的に満足のいく配列に向かって移動する。
理解することができるように、医師が、ストレートワイヤ器具を使用して、各ブラケットを対応する歯の厳密に適当な位置に固定することが重要である。たとえばブラケットが歯の表面において咬合方向に高すぎる位置に配置される場合、アーチワイヤは、治療の終了時に、歯冠を歯肉(歯ぐき)に近すぎる位置に配置する傾向がある。別の例として、ブラケットが近心方向かまたは遠心方向において歯の中心の一方の側に配置される場合、結果としての歯の向きは、その長軸を中心に過度に回転した向きになる可能性が高い。
ブラケットを患者の歯に対して位置決めし接合するプロセスには、相当な注意が必要であり、かつ医師は夫々の歯におけるブラケットの適当な位置を視覚的に確定する必要がある。インダイレクトボンディングとして知られる技法では、医師は、定規、分度器および鉛筆を使用して患者の歯の印象から作製された石膏型の特徴を測定しマークすることによってブラケット位置を確定することが多い。このプロセスは、精密に行うことが困難であることが多く、本質的に主観的である可能性がある。したがって、医師が、歯の正しい位置にブラケットが正確に配置されているのを確実にすることは困難であることが多い。
一般に、本システムは、歯列矯正処方案に基づいて3次元(3D)環境内でアーチワイヤに沿った歯列矯正対象(歯および/または歯列矯正器具)の位置を自動的に確定する。歯列矯正医が、システムと対話して歯列矯正処方案を入力してもよく、またはシステムが、データベースに格納された多数の標準化処方から歯列矯正処方案を選択してもよい。システムはまた、確定された位置における歯のデジタル表現を表示してもよい。
一実施形態では、本発明は、歯列矯正処方案に基づいて3次元(3D)環境内でアーチワイヤに沿った歯列矯正対象の位置を自動的に確定するステップと、確定された位置における歯列矯正対象のデジタル表現を表示するステップと、を含む方法に関する。
別の実施形態では、本発明は、3次元(3D)環境を提供するコンピューティング装置およびコンピューティング装置で実行しているモデリングソフトウェアを備えるシステムに関する。モデリングソフトウェアは、歯列矯正処方案に基づいて3次元(3D)環境内でアーチワイヤに沿った歯列矯正対象の位置を自動的に確定する歯パッキング(packing)制御モジュールと、確定された位置における歯列矯正対象のデジタル表現を表示するユーザインタフェースと、を備える。
別の実施形態では、本発明は、命令を格納するコンピュータ可読媒体に関する。命令により、プログラム可能プロセッサは、歯列矯正処方案に基づいて3次元(3D)環境内でアーチワイヤに沿った歯列矯正対象の位置を確定し、確定された位置における歯列矯正対象のデジタル表現を表示する。
本発明の1つまたは複数の実施形態の詳細を、添付図面および以下の説明に示す。本発明の他の特徴、目的および利点は、それら説明および図面からならびに特許請求の範囲から明らかとなろう。
図1は、例示的なコンピュータ環境2を示すブロック図であり、そこでは、クライアントコンピューティング装置4が、歯列矯正処方案に基づいて、歯および/または歯列矯正器具等の歯列矯正対象のアーチワイヤに沿った位置を自動的に確定する環境を提示する。クライアントコンピューティング装置はまた、確定された位置における歯列矯正対象の3次元(3D)表現を生成することも可能である。歯列矯正医8が、システムと対話することにより歯列矯正処方案を入力してもよく、またはクライアントコンピューティング装置4が、データベースに格納されている多数の標準処方から処方案を選択してもよい。このように、本システムによって、医師は、治療の終了時に歯列矯正処方案からもたらされる最終咬合を視覚化することができる。
確定された位置における歯の視覚化により、医師は、歯列矯正処方案が許容できる機能的かつ/または審美的結果を達成するか否かを判断することができる。医師は、表示された最終咬合に基づいて、所望の機能的または審美的結果を達成するように、歯列矯正対象のあるいくつかまたはすべてに対して歯列矯正処方案を変更または修正するよう判断することができる。医師は、許容できる結果が達成されるまで、処方案を修正し、関連する確定された位置にある歯列矯正対象を見ることができる。医師が処方案に対して最終咬合を視覚化することができるようにすることにより、かつ/または医師が、許容できる機能的かつ審美的結果が達成されるまで処方案を修正することができるようにすることにより、不正確なブラケット配置からもたらされるブラケット再ボンディングを低減することができ、治療時間を最小限にすることができる。
本明細書で使用する「歯列矯正処方」または「処方」という用語は、選択された歯列矯正器具に固有の幾何学的属性と、各器具の、その関連する歯に対する相対位置および向きと、に関する。医師8は、モデリングソフトウェアと対話することにより、歯の3Dデジタル表現を見て、歯列矯正処方案を定義することができる。医師8は、いくつかの幾何学的属性を具現化する仮想ブラケットを選択し、モデル化歯列弓内で個々の歯にそれら仮想ブラケットを正確に配置することにより、歯列矯正処方案を定義することができる。このプロセス中、モデリングソフトウェアは、3D環境内で各ブラケットを別個のオブジェクトとして操作し、3D空間内でブラケットの関連する歯に関連する座標系に対して各ブラケットの位置を固定する。その結果、医師8は、3D環境内において各ブラケットを別個に見てその夫々の歯に対して正確に位置を配置することができる。
医師8が、歯列矯正処方案を定義し、クライアントコンピューティング装置がその処方案に基づいて歯の位置を確定し、医師が自身の承認を示すと、クライアントコンピューティング装置4は、ブラケット配置位置を、ネットワーク14を介して製造施設12に通信する。それに応じて、製造施設は、ブラケットを患者6の歯に物理的に配置する際に使用されるインダイレクトボンディングトレー16を作成する。言い換えれば、製造施設12は、クライアントコンピューティング装置4によって提示される3D環境内において医師8によって選択されたブラケット配置位置に基づいて、インダイレクトボンディングトレー16を製作する。製造施設12は、たとえば、インダイレクトボンディングトレー16を形成するために医師8によって選択される従来の市販のブラケットを使用してもよい。製造施設12は、従来のインダイレクトボンディング手続きにおいてブラケットを患者6の歯に配置する際に使用されるように、医師8に対しインダイレクトボンディングトレー16を送る。
あるいは、クライアントコンピューティング装置4は、ブラケット配置位置を製造施設12に転送する必要はない。クライアントコンピューティング装置4は、代りに、医師8が患者6の歯の上でブラケットを手で位置決めするのを支援するために、各ブラケットに対して関連する距離および角度を出力、たとえば表示または印刷してもよい。
本説明は、一般に歯列矯正ブラケットの表示および位置決めについて論じるが、クライアントコンピューティング装置4は、本発明の範囲から逸脱することなく任意のタイプの歯列矯正器具を表示しかつ/または位置決めしてもよい、ということが理解されよう。かかる歯列矯正器具の例には、歯列矯正ブラケット、バッカルチューブ、シース、またはボタンがある。さらに、クライアントコンピューティング装置4は、器具の完全な視覚的表現を表示する必要はない。そうではなく、器具の一部を表示してもよい。別の代替例として、クライアントコンピューティング装置4は、器具自体を表示する必要はない。そうではなく、器具自体の代りにまたはそれに加えて、器具に関連するかまたは器具の配置に関連する別の対象を示してもよい。かかる他の対象の例には、十字線(器具の中心が配置されるべき歯の上の位置を示す交差線)、配置治具、配置ガイド、もしくは器具を表すかまたは器具に取り付けられる可能性のある、または器具および/またはその配置に他の方法で関連してもよい他の周辺器具がある。したがって、本明細書で使用する「器具」または「ブラケット」という用語は、任意のタイプの器具、器具の完全なまたは部分的な表現、もしくは器具および/またはその配置に関連する任意の対象を含むものと理解されよう。
クライアントコンピューティング装置4は、医師が見るために、歯列弓全体、歯列弓の一部、歯列弓内の個々の歯、または歯列弓内の歯の一部、もしくはその何らかの組合せのデジタル表現を示してもよい。クライアントコンピューティング装置4はまた、歯列弓における歯のすべての上の器具、歯列弓における歯の一部の上の器具、単一の歯の上の器具、または歯の一部の上の器具のデジタル表現を示してもよい。同様に、クライアントコンピューティング装置4は、器具全体、器具の一部、または単に器具の十字線(それは、たとえば、器具の中心が配置されるべき歯の上の位置を示してもよい)のデジタル表現を示してもよい。したがって、クライアントコンピューティング装置4によって医師8に提示される画像は多くの異なる形態をとってもよく、かつ本発明はこれに関して限定されない、ということが理解されよう。
歯列弓の3D表現を、最初に、患者6の歯の物理的な歯科印象をデジタルでスキャンすることによって生成してもよく、または印象から作製された鋳物をスキャンすることによって生成してもよい。あるいは、医師8が口内スキャナを使用して、患者6の歯から直接3Dデジタル表現を生成してもよい。他のスキャニング方法も使用することができる。
図2は、クライアントコンピューティング装置4の実施形態例をさらに詳細に示すブロック図である。図示する実施形態では、クライアントコンピューティング装置4は、モデリングソフトウェア20に対する動作環境を提供する。上述したように、モデリングソフトウェア20は、患者6(図1)の歯の3D表現をモデル化し示すためのモデリング環境を提示する。図示する実施形態では、モデリングソフトウェア20は、ユーザインタフェース22と、歯パッキング制御モジュール24と、レンダリングエンジン26と、を含む。
ユーザインタフェース22は、ブラケットの3D表現とともに患者の歯の3D表現を視覚的に表示するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供する。さらに、ユーザインタフェース22は、ブラケットを操作しかつモデル化された歯列弓内の夫々の歯にブラケットを配置するために、たとえばキーボードおよびポインティングデバイスを介して医師8からの入力を受け取るインタフェースを提供する。ユーザインタフェース22はまた、歯パッキング制御モジュール24によって生成される最終咬合の3D表現も視覚的に表示する。
モデリングソフトウェア20は、データベース30と対話することにより、ブラケットデータ32、3Dデータ34、患者データ36および配置規則40等の種々のデータにアクセスする。データベース30を、データ格納ファイル、ルックアップテーブル、もしくは1つまたは複数のデータベースサーバで実行しているデータベース管理システム(DBMS)を含む種々の形態で表現してもよい。データベース管理システムは、リレーショナル(RDBMS)、階層(HDBMS)、多次元(MDBMS)、オブジェクト指向(ODBMSまたはOODBMS)またはオブジェクトリレーショナル(ORDBMS)もしくは他のタイプのデータベース管理システムであってもよい。データを、たとえば、マイクロソフト・コーポレーション(Microsoft Corporation)製のSQLサーバ等の単一リレーショナルデータベース内に格納してもよい。データベース30を、クライアントコンピュータ装置4に対してローカルであるように図示するが、クライアントコンピューティング装置からリモートに配置して、公衆ネットワークまたは私設ネットワーク、たとえばネットワーク14を介してクライアントコンピューティング装置に結合してもよい。
ブラケットデータ32は、医師8によって選択され3Dモデリング環境内で位置決めされ得る市販のブラケットのセットについて記述する。たとえば、ブラケットデータ32は、寸法、スロット位置および特徴、トルク角、アンギュレーションおよび他の属性等、市販のブラケットに対する種々の属性を格納してもよい。ユーザインタフェース22は、メニュー方式インタフェースを提供し、それによって医師8は、患者6に対する歯列矯正処方を定義するために使用するブラケットのタイプを選択する。
患者データ36は、医師8に関連する1人または複数の患者のセット、たとえば患者6ついて記述する。たとえば、患者データ36は、各患者に対し、名前、生年月日および歯科履歴等、一般的な情報を指定する。さらに、患者データ36は、医師8が患者の各々に使用するために選択したブラケットのタイプと、患者6の歯におけるそれらの関連する位置および向きと、を含む、患者の各々に対して指定された現処方を指定する。
歯列矯正業界は、多くの市販されている歯列矯正ブラケットに対し標準処方を展開してきた。これら標準化された処方は、一般に、大部分の患者の機能的要求および審美的要求を満足する傾向がある。標準処方を使用して、患者間の一様性を達成し、または各個々の患者に対し測定基準のカスタムセットを考案するより時間のかかるプロセスを回避することができる。
患者によっては、歯列における歯に対する測定基準の標準化されたセットが十分である場合がある。一方、患者によっては、医師8が、より審美的に満足な結果を達成するため、またはその患者の不正咬合をより適当に考慮するために、カスタマイズされた処方を作成したい場合もある。別の例として、歯列における異なる歯に対する標準化された処方とカスタマイズされた処方との組合せが使用される場合もある。医師8は、ユーザインタフェース22を介して所望の処方を入力し、それはその後、患者データ36としてデータベース30に格納される。
配置規則40は、市販のブラケットに対し業界定義配置モジュールを指定してもよい。さらに、配置規則40は、医師8によって指定されるユーザ定義規則またはブラケット配置を制御する他の規則を含んでもよい。たとえば、いくつかの市販のブラケットに対する1つの規則は、ブラケットの中央線または長手方向軸を歯の臨床的歯冠の面軸(Facial Axis of the Clinical Crown(FACC))に位置合せするというものである。FACCは、歯の正中矢状面と正面との交差部分によって形成される曲線として定義される。別の例示的な業界定義配置規則は、ブラケットのベースの中心を、歯のFACCの、FACCの咬合縁または最咬合側点と歯冠の歯肉側縁とから等距離に配置するというものである。この位置は、面軸点(Facial Axis Point)(FA Point)としても知られる。別の例として、医師8は、FA Pointとは異なる位置にブラケットを配置したい場合がある。したがって、医師8は、歯列における異なるタイプの歯に対し、異なるタイプのブラケットに対し、または両方に対して異なる処方を指定してもよい。任意に、処方は、医師8によって選択される特定のタイプの器具に関連する既知の規則に全体としてまたは部分的に基づいてもよい。
レンダリングエンジン26は、3Dデータ34にアクセスしかつ3Dデータ34をレンダリングすることにより、ユーザインタフェース22によって医師8に提示される3Dビューを生成する。より詳細には、3Dデータ34は、3D環境内で各歯およびブラケットを表す3Dオブジェクトを定義する情報を含む。レンダリングエンジン26は、各オブジェクトを処理して、3D環境内で医師8の視点に基づいて3D三角形メッシュをレンダリングする。ユーザインタフェース22は、医師8に対しレンダリングされた3D三角形メッシュを表示し、医師が3D環境内で視点を変更しオブジェクトを操作することができるようにする。
歯パッキングモジュール24は、患者データ36から処方案を受け取り、その処方案に基づいて自動的に歯をアーチワイヤに沿って配置する。結果としての最終咬合のデジタル表現を、ユーザインタフェース22に表示してもよい。そして、医師8は、最終咬合の視覚的表現を見て、処方案が所望の機能的かつ/または審美的結果を与えるか否か、もしくは処方案を修正すべきであるか否かを判断することができる。
本明細書において一般に言及する歯列矯正器具またはブラケットを、最初に、いくつかの異なる方法のうちの任意のものを使用して3D環境に配置してもよい。たとえば、ブラケットを、レイビー(Raby)らによる2005年6月16日に公開された「3D仮想世界において歯列矯正ブラケットを歯の上に配置する方法(Method of Placing Orthodontic Brackets on Teeth in a 3D Virtual World)」と題する同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第05−0130095−A1号明細書に記載されている方法を使用して、最初に3D環境に配置してもよい。レイビー(Raby)らによって2004年2月4日に出願された「3次元(3D)環境内で歯列矯正器具配置を視覚的に支援する平面ガイド(Planar Guides to Visually Aid Orthodontic Appliance Placement within a Three−Dimensional(3D) Environment)」と題する同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/771,641号明細書に記載されているように、歯列矯正ブラケットの手動調整を、視覚的平面ガイドを使用することによって支援してもよい。その出願では、システムは、ブラケット位置および向きに対しユーザが手動調整を通してブラケットを手動で配置するのを視覚的に支援する。歯の上にブラケットを配置しまたは歯の上におけるブラットの位置を調整する他の方法を使用してもよい。たとえば、歯列矯正器具を所望の咬合高さに自動調整するシステムが、レイビー(Raby)らによって2004年7月30日に出願された「3次元(3D)環境内での歯列矯正ブラケットの所望の咬合高さへの自動調整(AUTOMATIC ADJUSTMENT OF AN ORTHODONTIC BRACKET TO A DESIRED OCCLUSAL HEIGHT WITHIN A THREE−DIMENSIONAL(3D) ENVIRONMENT)」と題する同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/903,686号明細書に記載されている。アーチワイヤに沿って歯および/またはブラケットを移動させるシステムは、レイビー(Raby)らによって2004年10月6日に出願された「3次元環境内での仮想アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動(Movement of Orthodontic Objects Along a Virtual Archwire within a Three−Dimensional Environment)」と題する同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/959625号明細書に記載されている。
これらおよび/または他の任意の技法を使用して、最初に3D環境で歯の上に歯列矯正器具を配置しそれによって患者の処方を確定してもよく、かつ本発明はこれに関して限定されない、ということが理解されよう。処方案に関連する歯の位置を自動的に確定するために、歯パッキング制御モジュール24は、歯を仮想アーチワイヤに沿って「パックする(pack)」(言い換えれば、配置または位置決めする)。特に、歯パッキング制御モジュール24は、隣接する歯がオーバラップせず定義された距離を越えて離れないように、アーチワイヤに沿って歯の位置を自動的に確定する。
歯パッキング制御モジュール24が歯の位置を確定すると、レンダリングエンジン26は、治療の最後に、仮想歯列弓に対する各仮想ブラケットの相対位置および向きの表現を生成する。一実施形態では、歯パッキング制御モジュール24は、ストレートワイヤ概念を使用して処方案に基づいてアーチワイヤに沿った歯の位置を自動的に確定する。しかしながら、ストレートワイヤ概念以外の方法も使用することができ、本発明はこれに関して限定されない、ということが理解されよう。確定された位置における歯の仮想表現は、治療の終了時に患者の歯の実際の相対位置および向きを近似する。
一般に、歯パッキング制御モジュール24は、最初に、アーチワイヤに沿って、その象限に配置された先の歯から距離dに歯を配置する。歯が、象限に最初に配置された歯である場合、歯パッキング制御モジュール24は、最初に、アーチワイヤに沿ってアーチワイヤの中線から距離dに歯を配置する。歯パッキング制御モジュール24は、所望の許容差tに達するまで、歯を、移動の量を低減しながら、たとえば先の移動の半分だけ移動させる。一実施形態では、歯の最初の移動はd/2単位であってもよく、第2の移動はd/4となり、以下続く。各移動jの後、歯は、その理想的な(隣接する歯と一接点において接触する)位置(t=d/2j)のd/2j単位内にある。
図3Aおよび図3Bは、歯列矯正処方案に基づいてアーチワイヤに沿った歯の位置を自動的に確定する方法を示すフローチャート100である。より詳細には、図3Aおよび図3Bのフローチャートは、歯列矯正処方案に基づいて3D仮想環境内で最終咬合のデジタル表現を生成するように、歯の仮想アーチワイヤに沿った位置を自動的に確定するモデリングソフトウェア20の動作を示す。
所与の歯列弓において、歯パッキング制御モジュール24は、まず、右象限および左象限の各々において最前方歯TR0およびTL0を特定する(102)。最初に、歯パッキング制御モジュール24は、アーチワイヤに沿ってアーチワイヤの中央から定義された距離dに各歯を配置する(104)。歯パッキング制御モジュール24は、歯を、アーチワイヤがその歯のブラケットのスロットを貫通するように向けて、アーチワイヤに沿って配置する。歯パッキング制御モジュール24は、次に、2つの歯が交差するか否かを判断する(106)。歯パッキング制御モジュール24が、2つの歯が交差するか否かを判断するために用いてもよい1つの例示的な方法については、図12Aおよび図12Bを参照して後述する。2つの歯が交差する場合、歯パッキング制御モジュール24は、各歯を、アーチワイヤの中線からd/2単位だけ離れるように(遠心に)移動させる(108)。それらが交差しない場合、歯パッキング制御モジュール24は、各歯を、d/2単位だけ中線に向かって(近心に)移動させる(110)。距離dは、次の繰返しのためにd/2に設定される(112)。各繰返しにおいて、歯パッキング制御モジュール24は、両歯を、それらが交差しない場合はアーチワイヤの中線に向かって移動させ、それらが交差する場合はアーチワイヤの中央線から離れる方向に移動させる。歯パッキング制御モジュール24は、距離dが所望の許容差t内になるまで(114)、繰返し毎に距離dをその先の値の1/2に設定して(112)、このプロセスを続ける。許容差tは、定義された値であってもよく、または定義された繰返しの数であってもよい。
最前方歯を、アーチワイヤに沿って所望の許容差t内で左象限および右象限の各々に配置した後、歯パッキング制御モジュール24は、残りの歯をその歯列弓に配置する。一実施形態では、歯パッキング制御モジュール24は、一度に1象限、アーチワイヤに沿って歯を配置する。たとえば、歯パッキング制御モジュール24は、右象限で開始してもよい(116)。歯パッキング制御モジュール24はその後、その象限の第2前方歯(TQi)を、アーチワイヤに沿って、先のステップで確定されたようなその象限の最前方歯(TQi-1)の最終位置から距離dだけ遠心に配置してもよい(120)。指数iは、現象限(Qによって示す)における選択された歯を示し、0から象限内の歯の数より1少ない数の範囲である。最前方歯の配置と同様に、歯パッキング制御モジュール24はその後、最前方歯と第2前方歯とが交差するか否かを判断する(122)。
歯が交差する場合、歯パッキング制御モジュール24は、第2前方歯を、開始距離の半分、すなわちd/2だけ最前方歯から離れるように移動させる(124)。それらが交差しない場合、歯パッキング制御モジュール24は、第2前方歯を、開始距離の半分、すなわちd/2だけ最前方歯に向かって移動させる(126)。次の繰返しに備えて、歯パッキング制御モジュール24は距離dをd/2に設定する(128)。
歯パッキング制御モジュール24は、このようにして、第2前方歯が所望の許容差tの範囲内に配置されるまで続ける(130)。歯パッキング制御モジュール24は、指数iの値を検査することにより、その象限における遠心端の歯が配置されたか否かを判断する(132)。配置されていない場合、歯パッキング制御モジュール24は、右象限における残りの歯の各々を繰返し配置することによりこのプロセスを繰り返し、各繰返しでは、その象限における残りの次に前方の歯を配置する。歯パッキング制御モジュール24は、その後、最後の残りの象限の歯を配置したか否かを判断する(134)ことにより、両象限の歯が配置されたか否かを検査する。配置されていない場合、歯パッキング制御モジュール24は、残りの象限(この例では左象限)でプロセス全体を繰り返す(136)。歯パッキング制御モジュール24が左象限の歯のすべてを配置した後(134)、歯列弓全体に沿った隣接する歯は、何らかの指定されかつ所定の許容差t内で、交差することなくアーチワイヤに沿って配置される。
図4〜図8は、上述した方法によりアーチワイヤに沿った歯の位置を確定することを示す。図4は、2つの最前方歯160Aおよび160Bを示し、各々、アーチワイヤ150の中線152から距離dに配置されている。距離dを、歯に関連する器具、たとえばブラケットの中点等、歯の上の任意の適当な点から測定してもよい。各歯160Aおよび160Bは、アーチワイヤ150がブラケット162Aおよび162Bの夫々のスロット164Aおよび164Bの各々を貫通するように向けられる。歯パッキング制御モジュール24は、交差検査を実行し、歯160Aおよび160Bが交差していないと判断する。そして、歯パッキング制御モジュール24は、各歯160Aおよび160Bを、アーチワイヤ150に沿って近心に(すなわちアーチワイヤ中線152に向かって)d/2の距離だけ移動させる。図5は、歯パッキング制御モジュール24がともにアーチワイヤ150の中線152に向かってd/2の距離だけ近心に移動させた後の最前方歯160Aおよび160Bを示す。
歯パッキング制御モジュール24は、次に、この新たな位置において交差検査を実行し、この例では歯160Aおよび160Bは交差していないと判断する。したがって、歯パッキング制御モジュール24は、各歯160Aおよび160Bを、アーチワイヤ150に沿って近心に(すなわちアーチワイヤ中線152に向かって)d/4の距離だけ移動させる。図6は、さらなる繰返し後、すなわち、歯パッキング制御モジュール24が両方の歯160Aおよび160Bを図5に示すそれらの先の位置から中線152に向かってd/4の距離だけ移動させた後の最前方歯160Aおよび160Bを示す。
歯パッキング制御モジュール24は、図6に示すこの新たな位置において交差検査を実行し、歯が交差していると判断する。したがって、歯パッキング制御モジュール24は、図7に示すように、各歯160Aおよび160Bを中線152から離れるようにアーチワイヤ150に沿って距離d/8だけ遠心に移動させる。この移動の後、図7の歯160Aおよび160Bはもはや交差しない。
歯パッキング制御モジュール24は、現象限の歯のすべてが何らかの所望の所定許容差t内に配置されるまでこのプロセスを続ける。各移動jの後、tはd/2jに等しく、この許容差は、各歯が位置するその理想的な位置(隣接する歯と一接点において接触するものとして定義される)からの最大距離を表す。
歯160Aおよび160Bが所望の許容差t内にある時、歯パッキング制御モジュール24は、アーチワイヤ150に沿って右象限の第2前方歯を配置してもよい。図8は、ブラケット172Aが最前方歯160Aのブラケット162Aから距離dに配置される第2前方歯170Aを示す。歯パッキング制御モジュール24は、右象限の第2前方歯170Aに対し、その歯が最前方歯の所望の許容差t内にあるまでこのプロセスを繰り返す。歯パッキング制御モジュール24は、右象限のすべての歯が配置されるまで、その後再び左象限のすべての歯が配置されるまで、このプロセス全体を繰り返す。すでに配置された任意の歯は移動しないこと以外、上に示したものと同じタイプの移動が、後続する歯に対して実行される。
図9Aおよび図9Bは、モデリングソフトウェア20によって提示される例示的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を示す表示図である。たとえば、図9Aおよび図9Bは、歯パッキング制御モジュール24によって確定される位置にしたがって歯を示す例示的なユーザインタフェース300を示す。
図9Aの図示する実施形態では、ユーザインタフェース300はメニュー入力領域302を含み、それによって、ユーザ、たとえば医師8は、患者6のための提案電子処方にアクセスする。ユーザインタフェース300は、患者6の歯の3Dレンダリング表現を表す表示領域304をさらに含む。図9Aの例では、表示領域304は、歯列矯正処方案からもたらされる患者6の歯列弓の仮想化正面ビュー308を提示する。図9Bの例では、表示領域304は、歯が、歯列矯正処方案に基づいて歯パッキング制御モジュール24によって確定される位置にある、患者6の歯列弓の仮想化底面ビュー310を提示する。ユーザインタフェース300は選択機構306を提供し、それによって医師8は、表示領域302内の患者の歯列弓のいくつかの異なるビューのうちの任意のもののレンダリングおよび表示を選択的に可能かつ不能にすることができる。最終咬合の3Dレンダリング表現308および310により、医師8は、処方案が機能的咬合を十分達成し、医師のかつ/または患者の審美的要件をみたすか否かを判断することができる。
図10A、図10B、図11Aおよび図11Bは、モデリングソフトウェア20が、2つの歯が交差しているか否かを判断するために利用することができる方法の簡易例を示す。一実施形態では、本方法は、各歯が、スロットがアーチワイヤ、すなわち平面物体の周囲に適合するブラケットを含むという事実を利用する。最初にブラケットを歯に配置した後、モデリングソフトウェア20は、3Dアフィン変換をデータベース30に格納する。この変換は、各ブラケットのその関連する歯に関する位置および向きに関する詳細を含む。モデリングソフトウェア20は、元のブラケット座標系を、ブラケットのスロットに位置し、かつモデリングソフトウェアがブラケットのアーチワイヤスロットの平面に関する情報を抽出することができるように向けられる座標系に変換する、別の3Dアフィン変換を生成してもよい。これら変換およびそれらの関連データを使用して、モデリングソフトウェア20は、歯に関してアーチワイヤの平面を画定することができる。この平面は歯と交差し、この交差により、歯の断面、より詳細には断面の輪郭を描くポリラインがもたらされる。アーチワイヤの元の平面に対して平行な平面であり、かつそれらの方向において歯の大きさによって制約される何らかの所与の距離だけ元の平面の上方または下方に並進する、新たな平面を考慮することによって、複数の歯の断面を作成することができる。
図10Aは、2つの最前方歯160Aおよび160Bと夫々それらの関連するブラケット162Aおよび162Bとの例示的な正面図である。平面P0は、アーチワイヤの平面に位置する平面である。平面P1およびP2は、平面P0に対して平行であり、平面P0の上方に位置する。平面P3およびP4は平面P0に対して平行であり、平面P0の下方に位置する。図10Aの例では、アーチワイヤ平面の上方および下方に2つの平面が描かれている。図10Bは、対応する平面P0、P1、P2、P3およびP4夫々の歯160Aおよび160Bとの交差によって形成される断面C0、C1、C2、C3およびC4を示す。図10Aおよび図10Bにおいて、断面のいずれにも交差は検出されないため、歯パッキング制御モジュール24は、歯160Aおよび160Bは交差しないと判断する。
図11Aは、2つの最前方歯160Aおよび160Bと、夫々それらの関連するブラケット162Aおよび162Bと、平面P0〜P4と、の正面図である。図11Bは、対応する断面C0〜C4を示す。図11Aおよび図11Bにおいて、歯パッキング制御モジュール24は、断面のうちの3つ(C0、C3およびC4)において交差を検出する。この場合、したがって、歯パッキング制御モジュール24は、図11Aおよび図11Bにおける歯160Aおよび160Bが交差していると判断する。
実際には、歯パッキング制御モジュール24は、それより少ない平面か、またはより多くの断面および/またはポリライン情報を収集するためにより多くの平面を利用してもよい。より多くの断面を使用することにより、交差検出の精度を向上させることができる。一実施形態では、少なくとも50の断面を使用してもよい。別の実施形態では、少なくとも100の断面を使用してもよい。
したがって、調整することができる1つのパラメータは、使用される平面の数であり、したがって各歯に対していくつの断面が考慮されるかを確定することである、ということが理解されよう。使用される断面の数が多いほど、アルゴリズムの精度を向上させることができる。しかしながら、使用される断面の数が少ないほど、アルゴリズムの実行速度を向上させることができる。本明細書では特定の例を与えるが、使用される平面および断面の正確な数を、速度および精度の所望のレベルを達成するために変更してもよく、本発明はこれに関して限定されない、ということが理解されよう。
歯パッキング制御モジュール24は、交差しているか検査されている2つの歯の各々において断面を見つけるために使用される平面のセットを画定する。歯パッキング制御モジュール24は、各歯から断面を得るために同じ平面を使用するため、断面は同じ平面にあり、交差しているか検査することができる。1つまたは複数の対応する断面が交差する場合、歯パッキング制御モジュール24は、2つの歯対象が交差すると判断する。
一般に、歯パッキング制御モジュール24は、1つの歯のポリラインの各セグメントが、第2歯のポリラインの各セグメントと交差するか検査する。第1歯からのいずれかのポリラインセグメントが第2歯のいずれかのポリラインセグメントと交差する場合、歯パッキング制御モジュール24は、2つの歯が交差すると判断する。対応するポリラインセグメントのいずれもが交差しない場合、歯パッキング制御モジュール24は、2つの歯が交差していないと判断する。
図12Aおよび図12Bは、モデリングソフトウェア20が、2つの歯対象が上述したような断面のセットに基づいて交差するか否かを判断するために利用することができる一プロセス例を示すフローチャートである。この方法を、たとえば図3Aおよび図3Bのフローチャートにおける参照数字106においてさらにまた参照数字122において使用してもよい。
一般に、図12Aおよび図12Bに示す方法は、2つの歯の間に交差があるか各断面を検査する。これを行うために、歯パッキング制御モジュール24は、歯のうちの第1歯における第1セグメントを選択し、その第1セグメントが第2歯のセグメントのすべてと交差するか検査する。そして、歯パッキング制御モジュール24は、第1歯の第2セグメントを選択し、その第2セグメントが第2歯のセグメントのすべてと交差するか検査し、以下、第1歯の現ポリラインのセグメントのすべてが、第2歯の現ポリラインのセグメントのすべてと交差するか検査されるまで続ける。プロセスは、2つの歯のすべての断面が交差しているか検査されるまで続く。セグメントのいずれかが交差していることが分かった場合、歯パッキング制御モジュール24は、2つの歯が交差していると判断する。ポリラインのいずれのセグメントのいずれも交差していないことが分かった場合、歯パッキング制御モジュール24は、2つの歯が交差していないと判断する。
図12Aおよび図12Bにおいて、歯パッキング制御モジュール24は、まず指数kを画定する(202)。指数kは、現断面(Ck)を表し、プロセスの最初の繰返しにおいてゼロに設定される(204)。歯パッキング制御モジュール24は次に、交差しているか検査される断面Ckにおける2つのポリラインL0およびL1を画定する。L0は、交差しているか検査されている歯のうちの第1歯におけるポリラインを表す。たとえば、L0は、図10Bまたは図11Bにおける断面C0のポリライン180Aを現してもよい。同様に、L1は、交差しているか検査されている第2の隣接する歯におけるポリラインを表す。たとえば、L1は、図10Bまたは図11Bにおける断面C0のポリライン180Bを表してもよい。表1は、断面CkとポリラインL0およびL1とがいかに対応し得るかの一例を示す。
Figure 0005021482
ポリラインL0およびL1が交差しているか否かを判断するために、歯パッキング制御モジュール24は、各ポリラインL0およびL1をより小さいセグメントに分断する。ポリラインL0の各セグメントは、ポリラインL1の各セグメントと交差しているか検査される。一実施形態では、歯パッキング制御モジュール24は、2つの指数、iおよびjを画定することにより、このセグメント比較を達成する(206)。指数iは、ポリラインL0の第iセグメントを表し、指数jはポリラインL1の第jセグメントを表す。
交差するセグメントの例を図13、図14および図15に示す。図13は、断面C4(図11B参照)の拡大図、すなわちポリラインL0 184Aと、ポリラインL1 184Bと、セグメント190Aおよび190Bと、セグメント192Aおよび192Bと、を示す。図13において分かるように、セグメント190Aおよび190Bは、セグメント192Aおよび192Bと同様に交差する。歯パッキング制御モジュール24は、これら交差しているセグメントを見つけると、対応する歯が交差すると判断する。
図14は、断面C3(図11B参照)の拡大図、すなわちポリラインL0 183Aと、ポリラインL1 183Bと、交差しているラインセグメント194Aおよび194Bと、交差しているラインセグメント196Aおよび196Bと、を示す。同様に、図15は、断面C0(図11Bを参照)の拡大図、すなわちポリラインL0 180Aと、ポリラインL1 180Bと、交差しているラインセグメント198Aおよび198Bと、を示す。歯パッキング制御モジュール24は、これら交差しているセグメントを見つけると、対応する歯が交差すると判断する。
再び図12を参照すると、歯パッキング制御モジュール24は、最初の繰返しの場合、指数iおよびjをゼロに設定する(210)。歯パッキング制御モジュール24は、次に、現ポリラインセグメントL0iおよびL1jが交差するか否かを判断する(212)。これを行うために、歯パッキング制御モジュール24は、多数の異なる交差検出方法のうちの任意のものを利用してもよい。たとえば、歯パッキング制御モジュール24は、現ラインセグメントを記述する式を比較することにより、それらが交差するか否かを判断してもよい。現セグメントが交差する場合、歯パッキング制御モジュール24は、対応する歯が交差すると判断する(228)。一実施形態では、プロセスはこの時点で終了してもよい(230)。別の実施形態では、歯パッキング制御モジュール24は、交差情報を格納し、ポリラインのすべてが検査されるまで、任意の関連交差情報を格納しながらポリラインのすべてが交差しているか検査し続けてもよい。
現セグメントが交差していない場合、歯パッキング制御モジュール24は、jをインクリメントし(214)、ポリラインL1のすべてのセグメントが検査されたか否かを判断する(216)。検査されていない場合、歯パッキング制御モジュール24は、現ポリラインセグメントL0iがポリラインL1、すなわちL1jの次のポリラインセグメントと交差するか検査する。歯パッキング制御モジュールは、すべてのポリラインセグメントL1jが現ポリラインセグメントL0iと交差しているか検査されるまでjをインクリメントし続ける。そして、歯パッキング制御モジュール24は、jを0にリセットし、ポリラインL0の次のセグメントを検査するためにiをインクリメントする(218)。歯パッキング制御モジュール24は、ポリラインL0のすべてのセグメントがポリラインL1のすべてのセグメントと検査されるまでプロセスを続ける(220)。そして、歯パッキング制御モジュール24は、次の断面Ck(たとえば図10Bまたは図11BのポリラインC1)を検査するために指数kをインクリメントする(222)。交差しているかすべての断面Ckを検査した(224)後、交差しているポリラインセグメントがない場合、歯パッキング制御モジュール24は、歯が交差しないと判断する(226)。そして、プロセスは終了してもよい(230)。
クライアントコンピューティング装置4は、上述した歯パッキングアルゴリズムに従って3D環境内において仮想アーチワイヤに沿って歯列矯正対象を移動させてもよい。クライアントコンピューティング装置はまた、歯列矯正医8からの入力に応じて歯列矯正対象を移動させてもよい。いずれの場合も、歯列矯正対象を仮想アーチワイヤに沿って実際に移動させるために、モデリングソフトウェア20は、3D環境内で仮想アーチワイヤを表す(言い換えれば定義する)何らかの方法を含んでもよい。一実施形態では、仮想アーチワイヤを、一続きの幾何学的セグメントとして表してもよい。仮想アーチワイヤを表すこの方法と、歯列矯正対象を仮想アーチワイヤに沿って移動させる対応する方法と、は、レイビー(Raby)らによって2004年10月6日に出願された「3次元(3D)環境内での仮想アーチワイヤに沿った歯列矯正対象の移動(MOVEMENT OF ORTHODONTIC OBJECTS ALONG A VIRTUAL ARCHWIRE WITHIN A THREE−DIMENSIONAL(3D) ENVIRONMENT)」と題する同時係属でありかつ本出願と同一の譲受人に譲渡された米国特許出願第10/959625号明細書に記載されている。
その出願は、歯列矯正対象(たとえば1つまたは複数の歯列矯正器具および/またはそれらの関連する歯)を仮想アーチワイヤに沿って1つの位置から別の位置まで移動させる技法について記載している。一実施形態では、その出願は、3次元(3D)環境内のアーチワイヤを複数のセグメントで表すことと、歯列矯正対象のアーチワイヤに沿った移動を示す入力を受け取ることと、複数のセグメントに基づいてアーチワイヤに沿って示されるように3D環境内で歯列矯正対象を移動させることと、を記載している。
本発明のさまざまな実施形態について説明した。これらおよび他の実施形態は冒頭の特許請求の範囲内にある。
クライアントコンピューティング装置が歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って自動的に配置する例示的なコンピュータ環境を示すブロック図である。 図1のクライアントコンピューティング装置の実施形態例をさらに詳細に示すブロック図である。 歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って配置するためにクライアントコンピューティング装置で実行するモデリングソフトウェアの例示的な動作を示すフローチャートである。 歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って配置するためにクライアントコンピューティング装置で実行するモデリングソフトウェアの例示的な動作を示すフローチャートである。 歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って配置する歯パッキング制御モジュールの動作例を示す。 歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って配置する歯パッキング制御モジュールの動作例を示す。 歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って配置する歯パッキング制御モジュールの動作例を示す。 歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って配置する歯パッキング制御モジュールの動作例を示す。 歯列矯正対象をアーチワイヤに沿って配置する歯パッキング制御モジュールの動作例を示す。 モデリングソフトウェアによって提示される例示的なユーザインタフェースの表示図である。 モデリングソフトウェアによって提示される例示的なユーザインタフェースの表示図である。 歯パッキング制御モジュールが、2つの隣接する歯列矯正対象が交差するか否かをいかに確定し得るかの表現例を示す。 歯パッキング制御モジュールが、2つの隣接する歯列矯正対象が交差するか否かをいかに確定し得るかの表現例を示す。 歯パッキング制御モジュールが、2つの隣接する歯列矯正対象が交差するか否かをいかに確定し得るかの表現例を示す。 歯パッキング制御モジュールが、2つの隣接する歯列矯正対象が交差するか否かをいかに確定し得るかの表現例を示す。 2つの隣接する歯列矯正対象が交差するか否かを確定するためにクライアントコンピューティング装置で実行するモデリングソフトウェアの例示的な動作を示すフローチャートである。 2つの隣接する歯列矯正対象が交差するか否かを確定するためにクライアントコンピューティング装置で実行するモデリングソフトウェアの例示的な動作を示すフローチャートである。 2つの歯列矯正対象が交差するか否かを確定するために歯パッキング制御モジュールが使用してもよい2つの隣接する歯のポリラインセグメントの拡大図を示す。 2つの歯列矯正対象が交差するか否かを確定するために歯パッキング制御モジュールが使用してもよい2つの隣接する歯のポリラインセグメントの拡大図を示す。 2つの歯列矯正対象が交差するか否かを確定するために歯パッキング制御モジュールが使用してもよい2つの隣接する歯のポリラインセグメントの拡大図を示す。

Claims (3)

  1. クライアントコンピューティング装置が、患者の歯の3次元(3D)表現をモデル化し示すためのモデリング環境内でアーチワイヤに沿った歯列矯正対象の位置を、歯列矯正処方案に基づいて自動的に確定するステップであって、前記歯列矯正対象の各々は患者の歯列弓の歯を表わし、前記位置が自動的に前記歯列矯正対象が交差しないように確定される、ステップと、
    クライアントコンピューティング装置が前記確定された位置における前記歯列矯正対象のデジタル表現を表示するステップと、
    を含み、
    クライアントコンピューティング装置が前記歯列矯正対象の位置を自動的に確定するステップが、
    クライアントコンピューティング装置が前記モデリング環境内で第1歯を配置するステップと、
    クライアントコンピューティング装置が、前記モデリング環境内で第2歯を、前記第1歯の所望の許容差内に位置決めされるように配置するステップと、
    クライアントコンピューティング装置が前記第1歯および前記第2歯が前記モデリング環境内で交差するか否かを判断するステップと、
    前記第1歯および前記第2歯が交差しない場合、クライアントコンピューティング装置が前記第2歯を近心方向に移動させるステップと、
    前記第1歯および前記第2歯が交差する場合、クライアントコンピューティング装置が前記第2歯を遠心方向に移動させるステップと、
    後続する歯の各々が先に配置された歯の前記所望の許容差内に位置決めされるように、クライアントコンピューティング装置が前記モデリング環境内で前記後続する歯を配置するステップと、
    を含む、方法。
  2. コンピューティング装置と、
    前記コンピューティング装置で実行するモデリングソフトウェアとを備え、
    前記モデリングソフトウェアは、患者の歯の3次元(3D)表現をモデル化し示すためのモデリング環境内でアーチワイヤに沿った歯列矯正対象の位置を、歯列矯正処方案に基づいて自動的に確定する歯パッキング制御モジュールであって、前記歯列矯正対象の各々は患者の歯列弓の歯を表わし、前記位置が、前記歯列矯正対象が交差しないように確定される、歯パッキング制御モジュールと、
    前記確定された位置における前記歯列矯正対象のデジタル表現を表示するユーザインタフェースと、
    を備え、
    前記歯パッキング制御モジュールは、
    前記モデリング環境内で第1歯を配置し、
    前記モデリング環境内で第2歯を、前記第1歯の所望の許容差内に位置決めされるように配置し、
    前記第1歯および前記第2歯が前記モデリング環境内で交差するか否かを判断し、
    前記第1歯および前記第2歯が交差しない場合、前記第2歯を近心方向に移動させ、
    前記第1歯および前記第2歯が交差する場合、前記第2歯を遠心方向に移動させ、
    後続する歯の各々が先に配置された歯の前記所望の許容差内に位置決めされるように、前記モデリング環境内で前記後続する歯を配置するシステム。
  3. 命令を含むコンピュータ可読媒体であって、前記命令により、プログラム可能プロセッサが、
    患者の歯の3次元(3D)表現をモデル化し示すためのモデリング環境内でアーチワイヤに沿った歯列矯正対象の位置を、歯列矯正処方案に基づいて自動的に確定し、前記位置が、前記歯列矯正対象が交差しないように確定され、
    前記確定された位置における前記歯列矯正対象のデジタル表現を表示し、
    前記歯列矯正対象の位置を自動的に確定することが、
    前記モデリング環境内で第1歯を配置することと、
    前記モデリング環境内で第2歯を、前記第1歯の所望の許容差内に位置決めされるように配置することと、
    前記第1歯および前記第2歯が前記モデリング環境内で交差するか否かを判断することと、
    前記第1歯および前記第2歯が交差しない場合、前記第2歯を近心方向に移動させることと、
    前記第1歯および前記第2歯が交差する場合、前記第2歯を遠心方向に移動させることと、
    後続する歯の各々が先に配置された歯の前記所望の許容差内に位置決めされるように、前記モデリング環境内で前記後続する歯を配置することと、
    を含む、
    コンピュータ可読媒体。
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