JP5106991B2 - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

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本発明は、いわゆるフリンジフィールドスイッチング(以下、FFS(Fringe Field Switching)という)モードの液晶装置、および当該液晶装置を備えた電子機器に関するものである。
携帯電話機やモバイルコンピュータなどに用いられる液晶装置の広視野角化を実現することを目的に、FFS方式やインプレンスイッチング(以下、IPS(In Plane Switching)という)方式等、横電界により液晶を駆動するタイプの液晶装置が実用化されつつある。このような横電界方式の液晶装置では、FFS方式およびIPS方式のいずれにおいても一方の基板上に形成された画素電極と共通電極との間で横電界を発生させる(特許文献1〜3参照)。
ここで、IPS方式の場合、画素電極と共通電極とは横方向に隙間を介して離間しており、かかる隙間で発生する電界を利用する。このため、画素電極および共通電極の上側に位置する液晶を十分、利用できないので、実質的な画素開口率が低い。これに対して、FFS方式の場合、上側電極(例えば画素電極)に形成されたスリットと重なる領域に下側電極(例えば共通電極)が位置し、下側電極と上側電極との間に形成したフリンジ電界を利用する。このため、下側電極および上側電極の上層に位置する液晶も十分に利用できるので、実質的な画素開口率が高いという利点がある。また、FFS方式の液晶装置では、下側電極と上側電極とが絶縁膜を介して対向する部分を利用して保持容量を構成できるので、IPS方式の液晶装置と違って、保持容量を形成するために下側電極と上側電極とが重なる部分を別途、形成する必要がないという利点がある。
このようなFFS方式の液晶装置において、従来は、図9(a)、(b)、および図10(a)、(b)に示すように、画素トランジスタとして、トップゲート構造の薄膜トランジスタ30を用いた場合、およびボトムゲート構造の薄膜トランジスタ30を用いた場合のいずれにおいても、例えば、下側の共通電極9aをベタのITO(Indium Tin Oxide)膜で形成する一方、上側の画素電極7aをスリット7bが形成されたITO膜で形成し、共通電極9aと画素電極7aとの間に形成したフリンジ電界で液晶50を駆動する。また、共通電極9aと画素電極7aは、絶縁膜8、18を介して対向しており、そこには容量成分C2が存在するので、容量成分C2を保持容量60として利用する。ここで、図11に示すように、共通電極9aと画素電極7aが絶縁膜8、18を介して対向している状態で、電気力線は、共通電極9aと画素電極7aが絶縁膜8、18を介して対向している部分で密度が高い一方、その他の領域では密度が低いため、平行平板容量に起因する容量成分は容量値が高く、フリンジに起因する容量成分は容量値が低い。
なお、図9(a)、(b)、および図10(a)、(b)に示す例は、本願発明と対比するために本願発明者が案出したものである。
特開平11−202356号公報 特開2001−235763号公報 特開2002−182230号公報
しかしながら、図9および図10に示す構造を採用した場合において、共通電極9aと画素電極7aとの対向面積が広く、平行平板容量に起因する容量成分C2が大きすぎるという問題点があり、かかる問題は、画素サイズが大型化するほど顕著となる。ここで、容量成分C2は、等価回路的には液晶容量に並列接続されるため、容量成分C2が大きすぎると、液晶50への情報の書き込み速度が低下し、液晶50への情報の書き込みが不十分となる結果、品位の高い画像を表示できなくなるので、好ましくない。一方、画素電極7aのスリット7bの幅寸法やピッチは、液晶50に対する最適な駆動という面から、所定の値に設定されているため、画素電極7aのスリット7bの幅寸法やピッチを変更して、容量成分C2を小さくしようとすると、表示品位の低下を招く。また、共通電極9aと画素電極7aとの間に介在する絶縁膜8、18を厚くして容量成分C2を小さくしようとすると、共通電極9aと画素電極7aとの間に形成される電場が弱まってしまい、液晶50を適正に駆動できなくなるという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、FFS方式を採用した場合において、下側電極と上側電極とが絶縁膜を介して対向する部分に形成される容量成分の大きさを適正化することのできる液晶装置、および当該液晶装置を備えた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、下側電極、絶縁膜および上側電極が順に形成された素子基板と、該素子基板に対して対向配置された対向基板と、該対向基板と前記素子基板との間に保持された液晶層と、を有し、前記上側電極は、当該上側電極に形成されたフリンジ電界形成用のスリットで挟まれた線状電極部を備え、前記スリットと平面視で重なる領域には前記下側電極が存在する液晶装置において、前記上側電極では、前記線状電極部の幅寸法が2〜8μmであり、前記スリットの幅寸法が3〜10μmであって、前記線状電極部を前記上側電極にそれぞれ複数本備えており、前記下側電極には、前記上側電極の前記線状電極部と平面視で重なる全ての領域にスリット状の開口部が形成され、前記開口部の幅寸法が、前記上側電極の前記線状電極部の幅寸法と同一あるいは狭く設定されるとともに、前記開口部が前記スリットよりも長く形成され、その両端部が前記上側電極の外側に配置されたデータ線と重なる位置まで延びていることを特徴とする。
本発明を適用した液晶装置はFFS方式が採用されており、上側電極にはフリンジ電界形成用の複数のスリットが形成されており、複数のスリットと重なる領域には下側電極が存在する。このため、上側電極と下側電極との間に形成したフリンジ電界で液晶を駆動することができる。また、上側電極と下側電極が絶縁膜を介して対向する部分に形成される容量成分をそのまま保持容量として利用することができる。また、下側電極には、上側電極と重なる領域に開口部が形成されているため、下側電極と上側電極との対向面積は、開口部が形成されている分だけ狭いので、スリットの幅寸法やピッチ、あるいは上側電極と下側電極との間に介在する絶縁膜の厚さを変更しなくても、上側電極と下側電極が絶縁膜を介して対向する部分に形成される容量成分を小さくすることができる。それ故、液晶への情報の書き込み速度を高めることができるので、液晶への書き込み不足が発生せず、品位の高い画像を表示することができる。
本発明において、前記開口部は、前記上側電極の線状電極部と平面視で重なる領域にスリット状に形成されているので、下側電極において上側電極の線状電極部と重なる領域にも開口部を形成することができ、上側電極と下側電極が絶縁膜を介して対向する部分に形成される容量成分を効果的に低減することができる。
本発明において、前記開口部の幅寸法は、前記上側電極の線状電極部の幅寸法と同一あるいは狭く設定されているので、複数のスリットと平面視で重なる領域に下側電極を存在させることができるため、上側電極と下側電極との間にフリンジ電界を効率よく形成することができる。
本発明において、前記上側電極の線状電極部の幅寸法は、例えば、2〜8μmであり、前記スリットの幅寸法は例えば3〜10μmである。かかる寸法範囲であれば、通常レベルのフォトリソグラフィ技術により、下側電極において上側電極の線状電極部と重なる狭い領域にスリット状の開口部を形成できるとともに、スリットと重なる狭い領域に下側電極の線状電極部を形成することができる。
本発明において、前記上側電極は線状電極部を複数備え、前記開口部は、前記上側電極の線状電極部と平面視で重なる複数の領域の全てに形成されている構成を採用するとともに、前記開口部が前記スリットよりも長く形成され、その両端部が前記上側電極の外側に配置されたデータ線と重なる位置まで延びているので、上側電極と下側電極が絶縁膜を介して対向する部分の面積を大幅に縮小して、そこに形成される容量成分を効果的に低減することができる。
本発明において、前記上側電極は線状電極部を複数備え、前記開口部は、前記上側電極の線状電極部平面視で重なる複数の領域の一部のみに形成されている構成を採用してもよい。このように構成すると、上側電極と下側電極が絶縁膜を介して対向する部分に形成される容量成分の大きさを調整することができ、適正な容量をもった保持容量を構成することができる。
本発明において、前記下側電極および前記上側電極のうちの一方は、複数の画素の各々において画素スイチング素子を介して画像信号が印加される画素電極であり、他方は前記複数の画素で共通の電位が印加される共通電極であり、前記複数の画素において前記下側電極と前記上側電極との対向部分のみによって保持容量が形成されていることが好ましい。本発明によれば、上側電極と下側電極が絶縁膜を介して対向する部分に形成される容量成分の大きさを適正化することができるので、保持容量を別途、形成しなくても、適正な容量をもった保持容量を構成することができる。
本発明を適用した液晶装置は、携帯電話機あるいはモバイルコンピュータなどの電子機器の表示部などとして用いられる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。また、カラーフィルタや配向膜などの図示は省略してある。また、液晶装置の場合、薄膜トランジスタでは、印加する電圧によってソースとドレインが入れ替わるが、以下の説明では、説明の便宜上、画素電極が接続されている側をドレインとして説明する。さらに、以下の説明において、「上側電極と下側電極とが重なる」との説明は、「上側電極と下側電極とが平面視で重なる」ことを意味する。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明を適用した液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。
図1(a)、(b)において、本形態の液晶装置100は、透過型のアクティブマトリクス型液晶装置であり、素子基板10と対向基板20とはシール材107によって所定の隙間を介して貼り合わされている。対向基板20は、シール材107とほぼ同じ輪郭を備えており、素子基板10と対向基板20との間において、シール材107で区画された領域内にホモジニアス配向された液晶50が保持されている。液晶50は、配向方向の誘電率がその法線方向よりも大きい正の誘電率異方性を示す液晶組成物であり、広い温度範囲においてネマチック相を示す。
素子基板10において、シール材107の外側の領域には、データ線駆動回路101および実装端子102が素子基板10の一辺に沿って設けられており、実装端子102が配列された辺に隣接する2辺に沿っては、走査線駆動回路104が形成されている。素子基板10の残る一辺には、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が設けられており、さらに、額縁108の下などを利用して、プリチャージ回路や検査回路などの周辺回路が設けられることもある。
詳しくは後述するが、素子基板10には、画素電極7aがマトリクス状に形成されている。これに対して、対向基板20には、シール材107の内側領域に遮光性材料からなる額縁108が形成され、その内側が画像表示領域10aとされている。対向基板20では、素子基板10の画素電極7aの縦横の境界領域と対向する領域にブラックマトリクス、あるいはブラックストライプなどと称せられる遮光膜23が形成されている。
本形態の液晶装置100は、液晶50をFFS方式で駆動する。このため、素子基板10の上には、画素電極7aに加えて共通電極(図示せず)も形成されており、対向基板20には、対向電極が形成されていない。このため、対向基板20の側からは静電気が侵入しやすいので、対向基板20において素子基板10側とは反対側の面にITO膜などからなるシールド層が形成される場合もある。
本形態の液晶装置100においては、対向基板20が表示光の出射側に位置するように配置されており、素子基板10に対して対向基板20と反対側にはバックライト装置(図示せず)が配置される。また、対向基板20側および素子基板側の各々に偏光板や位相差板などの光学部材が配置される。なお、液晶装置100は反射型あるいは半透過反射型として構成される場合があり、半透過反射型の場合、対向基板20において素子基板10と対向する面には、反射表示領域に位相差層が形成される場合もある。
(液晶装置100の詳細な構成)
図2を参照して、本発明を適用した液晶装置100およびそれに用いた素子基板の構成を説明する。図2は、本発明を適用した液晶装置100に用いた素子基板10の画像表示領域10aの電気的な構成を示す等価回路図である。
図2に示すように、液晶装置100の画像表示領域10aには複数の画素100aがマトリクス状に形成されている。複数の画素100aの各々には、画素電極7a、および画素電極7aを制御するための薄膜トランジスタ30(画素トランジスタ)が形成されており、データ信号(画像信号)を線順次で供給するデータ線5aが薄膜トランジスタ30のソースに電気的に接続されている。薄膜トランジスタ30のゲートには走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線3aに走査信号を線順次で印加するように構成されている。画素電極7aは、薄膜トランジスタ30のドレインに電気的に接続されており、薄膜トランジスタ30を一定期間だけそのオン状態とすることにより、データ線5aから供給されるデータ信号を各画素100aに所定のタイミングで書き込む。このようにして画素電極7aを介して、図1(b)に示す液晶50に書き込まれた所定レベルの画素信号は、素子基板10に形成された画素電極7aと共通電極9aとの間で一定期間保持される。ここで、画素電極7aと共通電極9aとの間には保持容量60が形成されており、画素電極7aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い表示を行うことのできる液晶装置100が実現される。
図2では、共通電極9aが走査線駆動回路104から延びた配線のように示してあるが、素子基板10の画像表示領域10aの略全面に形成されており、所定の電位に保持される。また、共通電極9aは、複数の画素100aに跨って、あるいは複数の画素100a毎に形成される場合もあるが、いずれの場合も共通の電位が印加される。
(各画素の詳細な構成)
図3(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100の画素1つ分の断面図、および素子基板10において相隣接する画素の平面図であり、図3(a)は、図3(b)のA1−A1′線に相当する位置で液晶装置100を切断したときの断面図に相当する。また、図3(b)では、画素電極7aは長い点線で示し、データ線5aおよびそれと同時形成された薄膜は一点鎖線で示し、走査線3aは二点鎖線で示し、共通電極9aにおいて部分的に除去された部分は実線で示してある。
図3(a)、(b)に示すように、素子基板10上には、透光性の画素電極7a(長い点線で囲まれた領域)が各画素100a毎に形成され、画素電極7aの縦横の境界領域に沿ってデータ線5a(一点鎖線で示す領域)、および走査線3a(二点鎖線で示す領域)が延在している。また、素子基板10の画像表示領域10aの略全面には透光性の共通電極9aが形成されている。画素電極7aおよび共通電極9aはいずれもITO膜からなる。
本形態では、共通電極9aが下側電極として形成され、画素電極7aが上側電極として形成されている。このため、詳しくは後述するように、上側の画素電極7aには、フリンジ電界形成用の複数のスリット7bが互いに平行に形成されている。また、本形態では、下側の共通電極9aにも、複数のスリット状の開口部9bが互い平行に形成されている。ここで、スリット7bは、走査線3aに対して5度の傾きをもって延びている。
図3(a)に示す素子基板10の基体は、石英基板や耐熱性のガラス基板などの透光性基板10bからなり、対向基板20の基体は、石英基板や耐熱性のガラス基板などの透光性基板20bからなる。本形態では、透光性基板10b、20bのいずれについてもガラス基板が用いられている。素子基板10には、透光性基板10bの表面にシリコン酸化膜などからなる下地保護膜(図示せず)が形成されているとともに、その表面側において、各画素電極7aに対応する位置にトップゲート構造の薄膜トランジスタ30が形成されている。
図3(a)、(b)に示すように、薄膜トランジスタ30は、島状の半導体層1aに対して、チャネル領域1b、ソース領域1c、ドレイン領域1dが形成された構造を備えており、チャネル領域1bの両側に低濃度領域を備えたLDD(Lightly Doped Drain)構造を有するように形成されることもある。本形態において、半導体層1aは、素子基板10に対してアモルファスシリコン膜を形成した後、レーザアニールやランプアニールなどにより多結晶化されたポリシリコン膜である。半導体層1aの上層には、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、あるいはそれらの積層膜からなるゲート絶縁膜2が形成され、ゲート絶縁膜2の上層には、走査線3aの一部がゲート電極として重なっている。本形態では、半導体層1aがコの字形状に屈曲しおり、ゲート電極がチャネル方向における2箇所に形成されたツインゲート構造を有している。
ゲート電極(走査線3a)の上層にはシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、あるいはそれらの積層膜からなる層間絶縁膜4が形成されている。層間絶縁膜4の表面にはデータ線5aが形成され、このデータ線5aは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール4aを介して最もデータ線5a側に位置するソース領域に電気的に接続している。層間絶縁膜4の表面にはドレイン電極5bが形成されており、ドレイン電極5bは、データ線5aと同時形成された導電膜である。データ線5aおよびドレイン電極5bの上層側には、層間絶縁膜6が形成されている。本形態において、層間絶縁膜6は、厚さが1.5〜2.0μmの厚い感光性樹脂からなる平坦化膜として形成されている。
層間絶縁膜6の表面にはITO膜からなる共通電極9aが形成されており、共通電極9aにおいてドレイン電極5bと重なり部分には切り欠き9cが形成されている。共通電極9aの表面にはシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、あるいはそれらの積層膜からなる絶縁膜8が形成されている。絶縁膜8の上層には、ITO膜からなる画素電極7aが島状に形成されている。層間絶縁膜6にはコンタクトホール6aが形成されているとともに、絶縁膜8にはコンタクトホール6a内にコンタクトホール8aが形成されている。このため、画素電極7aは、コンタクトホール6a、8aの底部でドレイン電極5bに電気的に接続し、このドレイン電極5bは、層間絶縁膜4およびゲート絶縁膜2に形成されたコンタクトホール4bを介してドレイン領域1dに電気的に接続している。また、画素電極7aの下層側には、平坦化膜としての層間絶縁膜6が形成されており、データ線5a付近も平坦化されている。このため、画素電極7aの端部は、データ線5aの近傍に位置している。
画素電極7aにはフリンジ電界形成用のスリット7bが形成されており、画素電極7aと共通電極9aとの間には、スリット7bを介してフリンジ電界を形成することができる。また、共通電極9aと画素電極7aとは、絶縁膜8を介して対向しており、画素電極7aと共通電極9aとの間には、絶縁膜8を誘電体膜とする容量成分C2が形成されており、かかる容量成分C2は、保持容量60として利用されている。
図示を省略するが、素子基板10および対向基板20には配向膜が形成されており、対向基板20側の配向膜に対しては走査線3aと平行にラビング処理が施され、素子基板10側の配向膜に対しては、対向基板20の配向膜に対するラビング方向と逆向きのラビング処理が施されている。このため、液晶50をホモジニアス配向することができる。ここで、素子基板10の画素電極7aに形成されたスリット7bは、互いに平行に形成されているが、走査線3aに対して5度の傾きをもって延びている。このため、配向膜に対しては、スリット7bが延びている方向に5度の角度をもってラビング処理が施されていることになる。また、偏光板は、互いの偏光軸が直交するように配置されており、対向基板20側の偏光板の偏光軸は、配向膜に対するラビング方向と直交し、素子基板10側の偏光板の偏光軸は、配向膜に対するラビング方向と平行である。
(画素電極7aおよび共通電極9aの詳細構成)
本形態では、画素電極7aに複数のスリット7bが平行に形成されており、画素電極7aは、複数のスリット7bで挟まれた複数の線状電極部7eを備えている。また、本形態では、共通電極9aにおいて画素電極7aと平面視で重なる領域には開口部9bが形成されている。より具体的に説明すると、共通電極9aには、画素電極7aの線状電極部7eと重なる領域に沿うようにスリット状の開口部9bが形成されている。このため、共通電極9aも、画素電極7aと同様、複数のスリット状の開口部9bで挟まれた複数の線状電極部9eを備えている。また、本形態において、共通電極9aでは、画素電極7aの線状電極部7eと重なる複数の領域の全てに開口部9bが形成されており、画素電極7aにおいて、一方の端部にあるスリット7b以外のスリット7bと重なる領域には、共通電極9aのうち、線状電極部7eに相当する部分が存在する。なお、本形態では、画素電極7aにおいて、薄膜トランジスタ30から最も離れた箇所は、狭いベタ領域になっており、線状電極部7eになっていないが、かかる領域と重なる領域にもスリット状の開口部9bが形成されている。
ここで、画素電極7aでは、スリット7bの幅寸法が3〜10μmであり、線状電極部7eの幅寸法は2〜8μmである。一方、共通電極9aにおいて、スリット状の開口部9bの幅寸法は、画素電極7aの線状電極部7eの幅寸法と同一か、あるいは線状電極部7eの幅寸法より狭い。従って、共通電極9aにおいて、線状電極部9eの幅寸法は、画素電極7aのスリット7bの幅寸法と同一か、あるいはスリット7bの幅寸法より広い。従って、共通電極9aにスリット状の開口部9bを形成した場合でも、画素電極7aのスリット7bと重なる領域には常に共通電極9aの線状電極部7eが存在し、画素電極7aの線状電極部7eと共通電極9aの線状電極部9eとの間には、平面視した際に隙間が一切ない。すなわち、平面視した際、スリット7bと重なる全領域に共通電極9aの線状電極部9eが存在する。また、本形態では、スリット7bの幅寸法が3〜10μmで、線状電極部7eの幅寸法が2〜8μmであり、かかる幅寸法であれば、通常レベルのフォトリソグラフィ技術により、共通電極9aにおいて画素電極7aの線状電極部7eと重なる狭い領域であってもスリット状の開口部9bを形成することができ、かつ、スリット7bと重なる狭い線状電極部9eを形成することができる。
本形態において、共通電極9aの開口部9bは、画素電極7aのスリット7bよりも長く、両端部がデータ線5aと重なる位置まで延びている。
(製造方法)
図4は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置に用いた素子基板の製造方法を示す工程断面図である。本形態の液晶装置100の製造工程のうち、素子基板10の製造工程では、ガラス基板からなる透光性基板10bの表面にシリコン酸化膜からなる下地保護膜(図示せず)を形成した後、薄膜トランジタ形成工程を行う。具体的には、まず、ポリシリコン膜からなる半導体層1aを島状に形成する。それには、基板温度が150〜450℃の温度条件下で、透光性基板10bの全面に、非晶質シリコン膜からなる半導体層をプラズマCVD法により、例えば、40〜50nmの厚さに形成した後、レーザアニール法などにより、シリコン膜を多結晶化させた後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、半導体層1aを形成する。次に、CVD法などを用いて、半導体層1aの表面にシリコン窒化膜やシリコン酸化膜、あるいはそれらの積層膜からなるゲート絶縁膜2を形成する。次に、透光性基板10bの表面全体にモリブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜などの金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、走査線3a(ゲート電極)を形成する。次に、半導体層1aに不純物を導入して、ソース領域1cやドレイン領域1dなどを形成する。
次に、第1層間絶縁膜形成工程では、CVD法などを用いて、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜、あるいはそれらの積層膜からなる層間絶縁膜4を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、層間絶縁膜4にコンタクトホール4a、4bを形成する。次に、データ線形成工程では、透光性基板10bの表面全体にモリブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜、あるいはそれらの積層膜などの金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、データ線5aおよびドレイン電極5bを形成する。
次に、第2層間絶縁膜形成工程では、感光性樹脂を塗布した後、露光、現像し、図4(a)に示すように、コンタクトホール6aを備えた層間絶縁膜6(平坦化膜)を1.5〜2.0μmの厚さに形成する。
次に、共通電極形成工程では、図4(b)に示すように、透光性基板10bの表面全体にITO膜からなる透光性導電膜9を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて透光性導電膜9をパターニングし、図4(c)に示すように、共通電極9aを形成する。その際、共通電極9aにスリット状の開口部9b、および切り欠き9cを形成する。その結果、共通電極9aは、線状電極部9eを備えた構成となる。
次に、絶縁膜形成工程では、図4(d)に示すように、CVD法などにより、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、それらの積層膜からなる絶縁膜8を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて、絶縁膜8にコンタクトホール8aを形成する。
次に、画素電極形成工程では、図4(e)に示すように、透光性基板10bの表面全体にITO膜からなる透光性導電膜7を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて透光性導電膜7をパターニングし、図3(b)に示すように、画素電極7aを形成する。その際、画素電極7aに、スリット7bを形成する。その結果、画素電極7aは、線状電極部7eを備えた構成となる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の液晶装置100ではFFS方式が採用されており、上側の画素電極7aにはフリンジ電界形成用の複数のスリット7bが形成され、複数のスリット7bと重なる領域には下側の共通電極9aが存在する。このため、上側の画素電極7aと下側の共通電極9aとの間に形成したフリンジ電界で液晶50を駆動することができる。また、上側の画素電極7aと下側の共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分に形成される容量成分C2をそのまま保持容量60として利用することができる。
また、下側の共通電極9aには、上側の画素電極7aと重なる領域に開口部9bが形成されているため、共通電極9aと画素電極7aとが重なる領域の面積は、開口部9bが形成されている分だけ狭い。従って、画素電極7aと共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分に形成される容量成分C2のうち、平行平板容量に起因する容量成分を効果的に低減することができ、スリット7bの幅寸法やピッチ、あるいは絶縁膜8の厚さを変更する必要がない。それ故、液晶50に対する好適な駆動条件を維持したまま、液晶50に対する情報の書き込み速度を高めることができるので、品位の高い画像を表示することができる。
また、開口部9bはスリット状に形成されているため、共通電極9aにおいて画素電極7aの線状電極部7eと重なる領域にも開口部9bを形成することができる。従って、画素電極7aと共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分に形成される容量成分C2を効果的に低減することができる。
しかも、共通電極9aでは、画素電極7aの線状電極部7eと重なる複数の領域の全てに開口部9bが形成されている。また、共通電極9aの開口部9bは、画素電極7aのスリット7bよりも長く、両端部がデータ線5aと重なる位置まで延びている。このため、画素電極7aと共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分の面積を大幅に縮小できるので、平行平板容量を大幅に縮小することができる。それ故、画素電極7aと共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分に形成される容量成分C2を効果的に低減することができる。
さらに、開口部9bの幅寸法は、画素電極7aの線状電極部7eの幅寸法と同一あるいは狭いので、複数のスリット7bと重なる領域に共通電極9aを確実に存在させることができ、画素電極7aと共通電極9aとの間にフリンジ電界を効率よく形成することができる。
[実施の形態2]
図5(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る液晶装置100の画素1つ分の断面図、および素子基板10において相隣接する画素の平面図であり、図5(a)は、実施の形態1での説明で用いた図3(b)のA1−A1′線に相当する位置で液晶装置100を切断したときの断面図に相当する。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図5(a)、(b)に示すように、本形態の液晶装置100でも、実施の形態1と同様、共通電極9aには、画素電極7aの線状電極部7eと重なる複数の領域にスリット状の開口部9bが形成されている。それ故、上側の画素電極7aと下側の共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分に形成される容量成分C2を低減することができる。
但し、実施の形態1では、共通電極9aにおいて、画素電極7aの線状電極部7eと重なる複数の領域の全てにスリット状の開口部9bが形成されていたが、本形態では、図5(a)、(b)に示すように、画素電極7aの複数の線状電極部7eのうち、線状電極部7e′と重なる領域では、共通電極9aに開口部9bが形成されていない。すなわち、図5(b)には、1画素当たり、10本の線状電極部7eが形成されているが、薄膜トランジスタ30に近い側から第2番目および第7番目の線状電極部7e′と重なる領域では、共通電極9aに開口部9bが形成されていない。このため、実施の形態1と比較すると、上側の画素電極7aと下側の共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分に形成される容量成分C2がやや大きいので、保持容量60の容量値を、実施の形態1に対してやや大きめに調整することができる。それ故、本形態によれば、上側の画素電極7aと下側の共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分に形成される容量成分C2を低減した場合でも、保持容量60の容量値を最適な値に調整することができる。その他の構成は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
[実施の形態3]
図6(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3に係る液晶装置100の画素1つ分の断面図、および素子基板10において相隣接する画素の平面図であり、図6(a)は、実施の形態1の説明で用いた図3(b)のA1−A1′線に相当する位置で液晶装置100を切断したときの断面図に相当する。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
実施の形態1、2では、絶縁膜8の上層側に画素電極7aが形成され、絶縁膜8の下層側に共通電極9aが形成されている構成であったが、図6(a)、(b)に示すように、本形態の液晶装置100では、絶縁膜8の上層側にITO膜からなる共通電極9aが上側電極として形成され、絶縁膜8の下層側にITO膜からなる画素電極7aが下側電極として形成されている。このため、画素電極7aは、層間絶縁膜6のコンタクトホール6aのみを介してドレイン電極5bに電気的に接続されている。なお、共通電極9aにおいて、コンタクトホール6aの形成領域には切り欠き9cが形成されている。
このように構成した液晶装置100でも、実施の形態1と同様、FFS方式が採用されており、上側の共通電極9aにはフリンジ電界形成用の複数のスリット9gが形成されている。また、下側の画素電極7aには、上側の共通電極9aの線状電極部9eと重なる領域にスリット状の開口部7gが形成されている。このため、共通電極9aと画素電極7aとが重なる領域の面積は、開口部7gが形成されている分だけ狭いので、画素電極7aと共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分に形成される容量成分C2が小さい。それ故、液晶50への情報の書き込み速度が高いので、品位の高い画像を表示することができるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、画素電極7aに開口部7gを形成した場合でも、共通電極9aの複数のスリット9gと重なる領域には、画素電極7aの線状電極部7eが存在する。このため、上側の共通電極9と下側の画素電極7aとの間に形成したフリンジ電界で液晶50を駆動することができる。また、上側の画素電極7aと下側の共通電極9aとが絶縁膜8を介して対向する部分に形成される容量成分C2を保持容量60として利用することができる。
[実施の形態4]
図7(a)、(b)は各々、本発明の実施の形態4に係る液晶装置100の画素1つ分の断面図、および素子基板10において相隣接する画素の平面図であり、図7(a)は、図7(b)のA4−A4′線に相当する位置で液晶装置100を切断したときの断面図に相当する。なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、対応関係が分りやすいように、可能な限り、共通する部分には同一の符号を付して説明する。
実施の形態1〜3では、画素トランジスタとして、トップゲート構造の薄膜トランジスタ30が用いたが、図7(a)、(b)を参照して以下に説明するように、画素トランジスタとして、ボトムゲート構造の薄膜トランジスタ30が用いた液晶装置100に本発明を適用してもよい。
図7(a)、(b)に示す液晶装置100において、素子基板10上には、ITO膜からなる透光性の画素電極7aが各画素100a毎に形成されている。画素電極7aの縦横の境界領域に沿っては、薄膜トランジスタ30に電気的に接続されたデータ線5aおよび走査線3aが形成されている。また、走査線3aと並列するように共通配線3cが形成されており、共通配線3cは、走査線3aと同時形成された配線層である。共通配線3cの下層側には、ITO膜からなる透光性の共通電極9aが走査線3aおよび共通配線3cの延在方向と同一方向に帯状に延びており、共通配線3cと共通電極9aの端部とは電気的に接続されている。従って、共通電極9aは複数の画素100aに跨るように形成されている。但し、共通電極9aは複数の画素100a毎に形成される場合もある。いずれの場合も、共通電極9aは、共通配線3cに電気的に接続され、画素100a毎に共通の電位が印加される。
本形態において、薄膜トランジスタ30はボトムゲート構造を有しており、薄膜トランジスタ30では、走査線3aの一部からなるゲート電極、ゲート絶縁膜2、薄膜トランジスタ30の能動層を構成するアモルファスシリコン膜からなる半導体層1a、およびコンタクト層(図示せず)がこの順に積層されている。半導体層1aのうち、ソース側の端部には、コンタクト層を介してデータ線5aが重なっており、ドレイン側の端部には、コンタクト層を介してドレイン電極5bが重なっている。データ線5aおよびドレイン電極5bは同時形成された導電膜からなる。データ線5aおよびドレイン電極5bの表面側にはシリコン窒化膜などからなる絶縁保護膜11が形成されている。絶縁保護膜11の上層には、ITO膜からなる画素電極7aが形成されている。
画素電極7aにはフリンジ電界形成用の複数のスリット7bが互いに平行に形成されており、スリット7bの間には線状電極部7eが形成されている。絶縁保護膜11においてドレイン電極5bと重なる領域にはコンタクトホール11aが形成されており、画素電極7aは、コンタクトホール11aを介してドレイン電極5bに電気的に接続されている。
素子基板10において、ゲート絶縁膜2の下層側には共通配線3cが形成されている。また、共通配線3cの下層には、ITO膜からなる共通電極9aが形成されており、共通電極9aの端部は共通配線3cに電気的に接続されている。共通電極9aの表面には、ゲート絶縁膜2および絶縁保護膜11が形成されている。
従って、共通電極9aと画素電極7aとの間には、ゲート絶縁膜2および絶縁保護膜11からなる絶縁膜18が介在し、かかる絶縁膜18を誘電体膜とする保持容量60が形成されている。
このように構成した液晶装置100でも、上側の画素電極7aにはフリンジ電界形成用の複数のスリット7bが形成され、下側の共通電極9aには、画素電極7aの線状電極部7eと重なる領域にスリット状の開口部9bが形成されている。このため、共通電極9aと画素電極7aとが重なる領域の面積は、開口部9bが形成されている分だけ狭いので、画素電極7aと共通電極9aとが絶縁膜18を介して対向する部分に形成される容量成分C2が小さい。それ故、液晶50への情報の書き込み速度が高いので、品位の高い画像を表示することができる。
さらに、共通電極9aに開口部9bを形成した場合でも、画素電極7aの複数のスリット7bと重なる領域には、共通電極9aの線状電極部9eが存在する。このため、上側の画素電極9aと下側の共通電極9aとの間に形成したフリンジ電界で液晶50を駆動することができる。また、上側の画素電極7aと下側の共通電極9aとが絶縁膜18を介して対向する部分に形成される容量成分C2を保持容量60として利用することができる。
[他の実施の形態]
上記形態では、下側電極に対して開口部がスリット状に形成されていたが、開口部の形状については、スリット状の他、円形状や角形状やブロック状に形成してもよい。
また、上記形態では、素子基板10の画素電極7aに形成されたスリット7bおよび線状電極7eは、走査線3aに対して5度の傾きをもって延びているが、これに限らず、走査線3aと平行、もしくはデータ線5aと平行な方向に延びていてもよい。
また、スリット7bおよび線状電極7eが画素100aの長辺方向と同じ方向に延びる構成としてもよい。このように構成すれば、平行平板容量に起因する容量をさらに減少させることができる。
また、上記形態は、半導体層としてポリシコン膜やアモルファスシリコン膜を用いた例であったが、半導体層として単結晶シリコン層を用いた液晶装置100に本発明を適用してもよい。また、画素スイッチング素子として薄膜ダイオード素子(非線形素子)を用いた液晶装置に本発明を適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
次に、上述した実施形態に係る液晶装置100を適用した電子機器について説明する。図8(a)に、液晶装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての液晶装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図8(b)に、液晶装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての液晶装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、液晶装置100に表示される画面がスクロールされる。図8(c)に、液晶装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての液晶装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が液晶装置100に表示される。
なお、液晶装置100が適用される電子機器としては、図8に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した液晶装置100が適用可能である。
(a)、(b)は各々、本発明を適用した液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。 本発明を適用した液晶装置に用いた素子基板の画像表示領域の電気的な構成を示す等価回路図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る液晶装置の画素1つ分の断面図、および素子基板において相隣接する画素の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置に用いた素子基板の製造方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態2に係る液晶装置の画素1つ分の断面図、および素子基板において相隣接する画素の平面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態3に係る液晶装置の画素1つ分の断面図、および素子基板において相隣接する画素の平面図である。 (a)、(b)は各々、本発明の実施の形態4に係る液晶装置の画素1つ分の断面図、および素子基板において相隣接する画素の平面図である。 本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の説明図である。 従来の液晶装置の画素1つ分の断面図、および素子基板において相隣接する画素の平面図である。 従来の別の液晶装置の画素1つ分の断面図、および素子基板において相隣接する画素の平面図である。 FFS方式の液晶装置において、画素電極と共通電極とが絶縁膜を介して対向する部分に発生する容量成分の説明図である。
符号の説明
1a・・半導体層、3a・・走査線、7a・・画素電極、7b、9g・・スリット、7e、9e・・線状電極部、7g、9b・・開口部、8、18・・絶縁膜、9a・・共通電極、10・・素子基板、20・・対向基板、50・・液晶、30・・薄膜トランジスタ(画素トランジスタ)、60・・保持容量、100・・液晶装置

Claims (4)

  1. 下側電極、絶縁膜および上側電極が順に形成された素子基板と、該素子基板に対して対向配置された対向基板と、該対向基板と前記素子基板との間に保持された液晶層と、を有し、前記上側電極は、当該上側電極に形成されたフリンジ電界形成用のスリットで挟まれた線状電極部を備え、前記スリットと平面視で重なる領域には前記下側電極が存在する液晶装置において、
    前記上側電極では、前記線状電極部の幅寸法が2〜8μmであり、前記スリットの幅寸法が3〜10μmであって、
    前記線状電極部を前記上側電極にそれぞれ複数本備えており、
    前記下側電極には、前記上側電極の前記線状電極部と平面視で重なる全ての領域にスリット状の開口部が形成され、前記開口部の幅寸法が、前記上側電極の前記線状電極部の幅寸法と同一あるいは狭く設定されるとともに、前記開口部が前記スリットよりも長く形成され、その両端部が前記上側電極の外側に配置されたデータ線と重なる位置まで延びていることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記上側電極は、前記スリットおよび前記線状電極部が複数の画素の各々においてその長辺方向と同じ方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記下側電極および前記上側電極のうちの一方は、複数の画素の各々において画素スイチング素子を介して画像信号が印加される画素電極であり、他方は前記複数の画素で共通の電位が印加される共通電極であり、
    前記複数の画素において前記下側電極と前記上側電極との対向部分のみによって保持容量が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の液晶装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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