JP5106132B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング電源装置に関する。
スイッチング電源(コンバータ)は、入力電圧を所望の出力電圧に変換する電源装置である(特許文献1)。スイッチング電源の効率を改善するには、スイッチング素子として使用されるFET(電界効果トランジスタ)のドレイン−ソース間電圧Vdsが略ゼロボルトの時点でスイッチングが実行されることが望ましい。これは、ゼロボルトスイッチングと呼ばれている。ゼロボルトスイッチングを実現できれば、スイッチング損失や放射ノイズが大幅に削減されるといったメリットがある。
ところで、このスイッチング電源については、近年、ユニバーサル化が強く要求されている。ユニバーサル化とは、例えば、日本国内のAC100Vrms圏や、北米に代表されるAC115Vrms圏、欧州に代表されるAC220Vrms圏でも同一のスイッチング電源を使用できるようにすることである。
このような商用交流電圧は、ある程度の変動範囲をもつことが知られている。例えば、AC100Vrms圏での変動範囲は、AC85VrmsからAC110Vrms程度である。また、AC115Vrms圏での変動範囲は、AC94VrmsからAC140Vrms程度である。さらに、AC220Vrms圏での変動範囲は、AC187VrmsからAC264Vrms程度である。よって、ユニバーサル化されたスイッチング電源が対応すべき商用交流電圧の範囲は、AC85VrmsからAC264Vrmsであり、非常に幅広くなっている。
しかし、入力される電圧が相対的に高くなると、上述したゼロボルトスイッチングを実現することは困難となる。この課題を解決する方法として、アクディブクランプ方式のコンバータが提案されている(特許文献2、3)。
アクディブクランプ方式のコンバータでは、複数のFETを交互にオン/オフすることで、トランスの磁気リセットと、FETのゼロボルトスイッチンングを実現している。
特開2002−315330号公報 米国特許第4441146号明細書 特開2001−275351号公報
しかし、アクディブクランプ方式のコンバータでは、メインスイッチFETと、サブスイッチFETが同時にオンとなるのを防ぐため、デットバンドタイムが必要となる。すなわち、デットバンドタイムの間は、メインスイッチFETと、サブスイッチFETが同時にオフとなる。このデットバンドタイムを高精度にコントロールするためには、コントロールモジュール内に高精度のタイマを設けなければならない。よって、アクディブクランプ方式のコンバータでは、コントロールモジュールの価格が高くなってしまうという課題があった。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。例えば、本発明は、高精度のデットバンドタイムコントロールが不要なゼロボルトスイッチングを実現することで、電力損失、放射ノイズ及び製造コストを低減することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明のスイッチング電源装置は、
一次側に入力された電圧を変換して二次側に出力するトランスと、
前記トランスの一次側の電圧をスイッチングする一次スイッチング素子と、
前記一次スイッチング素子と並列に接続された一次共振コンデンサと、
前記トランスの二次巻線の一端に接続され、前記二次巻線に誘起された電圧を整流する二次整流ダイオードと、
前記二次整流ダイオードに並列に接続された二次共振コンデンサと、
前記二次共振コンデンサに直列に接続された二次スイッチング素子と、
前記二次巻線の両端の電圧に応じて前記二次スイッチング素子の駆動を制御する二次制御手段と、を備え、
前記一次スイッチング素子がオンした状態からオフされることにより前記一次スイッチング素子の電圧が閾値電圧を超えたタイミングで、前記二次制御手段は、前記二次スイッチング素子をオンし、その後、前記一次スイッチング素子の電圧が前記閾値以下になったタイミングで、前記二次制御手段は、前記二次スイッチング素子をオフし、その後、前記閾値以下になったタイミングから所定時間経過後に前記一次スイッチング素子がオンされることを特徴とする
本発明によれば、一次スイッチング素子又はトランスの一次巻線と並列に接続された一次共振コンデンサの容量と、二次巻線又は二次整流ダイオードに接続された二次共振コンデンサの容量とを調整することで、ゼロボルトスイッチングを実現している。さらに、二次巻線の両端の電圧に応じて二次スイッチング素子をオン・オフ制御することで、高精度なデットバンドタイムコントロールが不要となっている。よって、高精度のデットバンドタイムコントロールが不要なゼロボルトスイッチングが実現され、電力損失、放射ノイズ及び製造コストが低減されている。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[実施形態1]
図1は、実施形態に係るスイッチング電源装置(擬似共振コンバータ)の一例を示す回路図である。まず、一次側の構成について説明する。商用電源のL1相には、スイッチSW1の一端が接続されている。ダイオードブリッジDA1は、複数のダイオードD101〜D104で構成された整流回路である。とりわけ、スイッチSW1の他端が、ダイオードD101とD104とに接続されている。商用電源のL2相は、ダイオードD103とD102とに接続されている。ダイオードD101とD102との接続点と、ダイオードD103とD104との接続点と間には、一次電解コンデンサC1が接続されている。
一次電解コンデンサC1の両端の電圧をVhとする。一次電解コンデンサC1の一端と、トランスT1の一次巻線Npの一端に接続されている。トランスT1は、一次側に入力された電圧を変換して二次側に出力するトランスの一例である。トランスT1の一次巻線Npの他端は、FET1のソース、ダイオードD1のカソード、一次共振コンデンサC2の一端に接続されている。FET1は、一次側の電圧をスイッチングする一次スイッチング素子の一例である。FET1のドレインは、ダイオードD1のアノード、一次共振コンデンサC2の他端、ゲートプルダウン抵抗R2の一端、抵抗R3の一端とに接続されている。一次共振コンデンサC2は、一次スイッチング素子又はトランスの一次巻線と並列に接続された一次共振コンデンサの一例である。FET1のゲートは、抵抗R2の他端と、ゲート抵抗R1の一端とに接続されている。抵抗R1の他端は、コントロールモジュールCNT1が備える端子の1つに接続されている。この端子は、FET1のゲートに対し電圧Vgの駆動クロックを印加するための端子である。
抵抗R3の一端は、さらに、コントロールモジュールCNT1が備える端子の1つに接続されている。この端子は、電圧Visを印加するための端子である。抵抗R3の他端は、一次電解コンデンサC1の一端、ダイオードD103とD104との接続点、及び、コントロールモジュールCNT1が備える端子の1つに接続されている。この端子は、グランド電圧Vlを印加するための端子である。なお、この端子は、さらに、フォトカプラPC1のフォトトランジスタTr1の一端と、コンデンサC3の一端と、トランスT1の巻線Nnの一端とに接続されている。フォトカプラPC1の他端は、コントロールモジュールCNT1が備える端子のうち、フィードバック電圧Vfbを入力するための端子に接続されている。
コンデンサC3の他端は、コントロールモジュールCNT1が備える端子のうち、電源電圧Vccを入力するための端子に接続されている。さらに、コンデンサC3の他端は、ダイオードD2のカソードに接続されている。ダイオードD2のアノードは、トランスT1の補助巻線Nnの他端と、コントロールモジュールCNT1が備える端子のうち、電圧Vmonを印加する端子とに接続されている。
スイッチSW1の他端は、さらに、抵抗R4を介して、コントロールモジュールCNT1が備える端子のうち、起動電圧Vstを入力するための端子に接続されている。
次に、トランスT1の二次側について説明する。トランスT1の二次巻線Nsの一端には、ダイオードD21のアノードと、ダイオードD3のアノードと、コンデンサC20の一端とが接続されている。ダイオードD3は、トランスの二次巻線の一端に接続され、二次巻線に誘起された電圧を整流する二次整流ダイオードの一例である。コンデンサC20は、二次巻線又は二次整流ダイオードに接続された二次共振コンデンサの一例である。本実施形態では、トランスの一次側に入力される電圧の変動範囲の全域(例:AC85VrmsからAC264Vrms)において、後述するゼロボルトスイッチングを実現することが望ましい。そのためには、一次スイッチング素子についての残留電圧が略ゼロボルトとなるよう、一次共振コンデンサの容量と二次共振コンデンサの容量とが設定される。
二次巻線Nsの他端には、ダイオードD21の他端が抵抗R23を介して接続されている。さらに、二次巻線Nsの他端には、コンデンサC4の一端と、シャントレギュレータIC1の一端と、分圧抵抗R7の一端とが接続されている。なお、二次巻線Nsの他端は、二次側のグランド電位を与える。また、ダイオードD3のカソードは、出力電圧Voutを与える。
ダイオードD3のカソードには、コンデンサC4の他端と、電流制限抵抗R5の一端と、分圧抵抗R6の一端とに接続されている。なお、分圧抵抗R6の他端は、分圧抵抗R7の他端と、シャントレギュレータIC1とに接続されている。電流制限抵抗R5は、フォトカプラPC1の発光ダイオードLED1のアノードに接続されている。発光ダイオードLED1のカソードは、シャントレギュレータIC1に接続されている。
とりわけ、本実施形態では、二次共振コンデンサC20とサブスイッチFET20とにより構成される共振スイッチ100が、トランスT1の二次巻線Nsに接続されている。この共振スイッチ100は、二次巻線Nsの端子電圧Vaに基づいてオン・オフする。サブスイッチFET20は、二次共振コンデンサに接続された二次スイッチング素子の一例である。制御部110は、コンパレータCMP20を含み、共振スイッチ100のオン・オフ制御を実行する。制御部110は、二次巻線の両端の電圧に応じて二次スイッチング素子をオン・オフ制御する二次制御手段の一例である。また、コンパレータCMP20は、二次巻線の一端の電圧と他端の電圧とを比較する比較手段の一例である。これにより、制御部110は、一端の電圧が他端の電圧よりも高くなると、二次スイッチング素子をオンにする。
コンパレータCMP20の2つの入力端子間には、上述した抵抗R23が接続されている。コンパレータCMP20の出力端子は、抵抗R21の一端に接続されている。抵抗R21の他端は、抵抗R22の一端と、FET20のゲートに接続されている。FET20のドレインとソースとの間には、ダイオードD20が接続されている。FET20のドレインは、二次共振コンデンサC20に接続されている。FET20のソースには、抵抗R22の他端と、ダイオードD20のカソードと、ダイオードD3のカソードとが接続されている。
図2は、実施形態に係る擬似共振コンバータの動作例を示す図である。図2には、メインスイッチFET1のゲートソース間電圧Vgs、メインスイッチFET1のドレインソース間電圧Vds、メインスイッチFET1のドレイ電流Id、一次巻線電流Ipが示されている。また、図2には、巻線Nnに関するアノード電圧Vmon、二次巻線Nsの端子電圧Va、二次巻線Nsに流れる電流Ifも示されている。さらに、図2には、サブスイッチFET20のゲートソース間電圧Vgs、サブスイッチFET20のドレイン電流Idも示されている。
本実施形態に係る擬似共振コンバータは、商用電源のL1相に接続されたスイッチSW1がオフからオンに切り替えられると、動作を開始する。商用交流電圧Vacは、ダイオードブリッジDA1によって整流され、一次電解コンデンサC1によって平滑化され、概略一定の電圧Vhとなる。
コントロールモジュールCNT1にも起動抵抗R4を介して起動電圧Vstが供給される。起動電圧Vstが供給されると、コントロールモジュールCNT1は、FET1をオンする程度の電圧VgをFET1のゲートに印加する。電圧VgがFET1のゲートに印加されると、トランスT1の一次巻線Npを介して、FET1にドレイン電流Idが流れる。これは、図2において時刻t0における動作に対応している。
ドレイン電流Idは、電流検出抵抗R3によって電圧Visに変換され、コントロールモジュールCNT1に供給される。コントロールモジュールCNT1は、電圧Visが規定値になった時点で、FET1をオフする(時刻t1)。このときのドレイン電流をId1’とする。
図2のうち、上から3番目のグラフは、FET1のドレイン電流Id(実線)と、トランスT1の一次巻線Npに流れる電流Ip(破線)とを示している。なお、グラフの縦軸は電流を示し、横軸は時間を示している。時刻t0からt1において、IdとIpは一致している。これは、トランスT1の一次巻線電流Ipが、全てFET1に流れ込むことを示している。
FET1がオフされると、ドレイン電流Idは瞬時に零となる。それまでFET1に流れていた一次巻線電流Ipは、一次共振コンデンサC2に流入し、C2を充電する。すると、FET1のドレインソース間電圧Vdsは上昇を始める。なお、FET1のドレインソース間電圧Vds(FET1)は、図2のグラフのうち、上から2番目のグラフに示されている。
FET1がオフした直後、ドレインソース間電圧Vdsの電圧値は大きく跳ね上がる(t2)。この上昇電圧波形は、一次巻線NpのリーケージインダクタンスLprと、一次共振コンデンサC2の静電容量Cr1のLC共振現象に起因する。その周波数fl0は、概ね次式で表される。
Figure 0005106132
また、Id1’によってLprに蓄えられたエネルギーPl0は、Npの巻線抵抗、配線抵抗、およびC2の等価直列抵抗(ESR)などで損失される。しかし、これらの損失を無視すれば、Pl0は、Vdsの初期振幅Al0によってCr1に蓄えられるエネルギーと等価である。したがって、概ね次式が成立する。
Figure 0005106132
これをAl0について解くと、Al0は概ね次式で表される。
Figure 0005106132
このように、式(1)から、FET1をオフした直後におけるVdsの電圧変化を示す周波数fl0がLprとCr1各々の平方根の積に反比例することがわかる。また、式(3)から、初期振幅Al0がLprの平方根に比例し、Cr1の平方根に反比例することがわかる。
さて、VdsがVhに達した時点で、二次巻線Nsの端子電圧Vaは、零となる(t1’)。この後、VdsがVhよりも上昇していくと、Vaもそれに伴い正電圧として上昇していく(t1’=>t2)。
二次巻線Nsには、ダイオードD21を介して、コンパレータCMP20の反転入力端子(−)が接続されている。CMP20の非反転入力端子(+)は、GNDに接続されている。よって、Vaが正電圧になると、CMP20の出力がLowレベルとなり、Pch MOS FETであるFET20がオンする。すると、Vaの上昇に伴い、FET20のドレイン電流Idが、C20=>FET20又はボディダイオードD20=>二次平滑コンデンサC4の+端子のルートを辿って流れる。ダイオードD3の順方向電圧をVfd3とすると、C20の充電電圧は、−Vfd3になる(C20のFET20側を+方向とする)。
その後、Vdsは、概ね一定の電圧(Vh + Vcl)となる(t2〜t3)。
一次巻線Npに流れていた電流Ipは、T1の二次巻線Ns、およびT1の補助巻線Nnに流れる。NsおよびNnの巻き方向は、Npの巻き方向とは異なる。これは、フライバック結合と呼ばれる。また、フライバック結合を採用したトランスは、フライバックトランスと呼ばれる。
二次巻線Nsに流れる電流は、二次整流ダイオードD3の順方向に流れる順電流Ifとなり、二次平滑コンデンサC4によって平滑され、概ね一定の出力電圧Voutとなる。このとき、ダイオードD3の順方向電圧をVfd3とすると、前述した電圧Vclは、概ね次式で表される。
Figure 0005106132
一方、補助巻線Nnに流れる電流は、ダイオードD2によって整流され、コンデンサC3によって平滑され、コントロールモジュールCNT1に電源電圧Vccとして供給される。これ以降、CNT1は、このVccによって動作を続ける。
図2によれば、Ifは、直線的に減少し、やがて零になる(t2〜t3)。すると、FET1のVdsは緩やかに下降を始める(t3〜t4)。この下降電圧波形は、Lp、Cr1及びCr2によるLC共振現象である。
トランスT1の二次側に接続される静電容量を一次側の静電容量に換算するには、巻線比を用いる。一次側の静電容量は、二次側の静電容量と巻数比の二乗とに比例する。したがって、二次共振コンデンサCr2は、一次側に換算すると次式で表わすことができる。
Figure 0005106132
よって、FET1のドレインソース間に接続される静電容量の合計は、次式により表現される。
Figure 0005106132
したがって、このLC共振現象の周波数f1は概ね、次式で表される。
Figure 0005106132
このとき、FET20のドレイン電流Idとして、C4の+端子=>FET20=>C20=>Vaのルートに沿って共振電流が流れる。C20の充電電圧は、−Vfd3から+Voutに変化する(C20のFET20側を+方向とする)。
これ以降、仮にFET1をオンせず、かつFET20をオフしなければ、Vdsは、図2のうち上から2番目のグラフに示した破線のように、周波数f1でLC共振現象を継続することとなる。また、FET20のIdも、図2のうち一番下のグラフに示した破線のように、周波数f1でLC共振現象を継続する。
時刻t4で、VdsがVhに達すると、Vaは零になる。すると、CMP20の出力がハイインピーダンスとなり、FET20がオフし、FET20のIdが遮断される。それまでLp、Cr1及びCr2によって起こされていたLC共振現象から、Cr2が切り離されるので、LC共振現象の周波数f1が高くなり、f0に遷移する。周波数f0及び周期T0は、概ね次式で表される。
Figure 0005106132
Figure 0005106132
これ以降、仮にFET1を再度オンしなければ、図2の上から2番目のグラフに示した実線のように、周波数f0でLC共振現象が継続する。
図2によれば、FET1のVdsは、D2のアノード電圧Vmonと相似形となる。Vmonは、コントロールモジュールCNT1に供給される。コントロールモジュールCNT1は、Vmonが零となった時刻(t4)を検出し、検出した時刻から規定時間が経過した後にFET1をオンする。
このように、実施形態に係る擬似共振コンバータは、Vdsが最も低下した時刻にFET1をオンすることで、スイッチング損失や放射ノイズを低減できる。なお、t4からt5までの時間Δtは概ね、上記LC共振周期T0の1/4であり、下式で表される既知の値である。
Figure 0005106132
したがって、時刻t4からΔtが経過した後にFET1をオンすることで、LC共振電圧の最下点でFET1をオンすることができる(t5)。図2においては、Vdsが零を下回り、負電圧となった時点でFET1をオンしている。これは、FET1のボディダイオードD1が導通した状態でFET1をオンしているからである。
このように、Vdsが零の時点でスイッチングを行うことを、一般に『ゼロボルトスイッチング:ZVS』と呼ぶ。ゼロボルトスイッチングを行うことで、ターンオン時のスイッチング損失や放射ノイズを大幅に削減することができる。なお、Vdsを完全にゼロボルトすることは望ましいが、略ゼロボルトであれば十分である。すなわち、どの程度の範囲にVdsを低減するかは、スイッチング損失や放射ノイズをどの程度許容するかに依存する。すなわち、許容可能なスイッチング損失や放射ノイズに応じた範囲内に収まるよう、Vdsが十分小さな値になったときに、スイッチングが実行さればよい。許容可能なスイッチング損失や放射ノイズによって定まる電圧の誤差をΔとすれば、Vdsが0±Δの範囲内でスイッチングが実行されば十分である。
ところで、上述した共振スイッチ100や制御部110を備えていない擬似共振コンバータでは、共振現象の初期振幅A0が、概略Vclと同じ値となる。よって、Vacが高くなり、VhがVclを上回った場合、ゼロボルトスイッチングを実現できない。
式(4)が示すように、Vclは、NpとNsの巻数比、Vout及びVfd3によって一意的に決定される。Vacの変動範囲の全域において、ゼロボルトスイッチングが行えるようにそれらの定数を設定することは困難である。
一方、本実施形態によれば、LC共振現象の初期振幅A0は、以下で説明するように求められる。時刻t3からt4の間に、C20の充電電圧は、−Vfd3から+Voutに変化する(C20のFET20側を +方向とする)。したがって、t3からt4の間にC20を通過したエネルギーは、次式で表される。
Figure 0005106132
上記エネルギーは概ね、T1の二次巻線NsのインダクタンスLsに流れる電流のエネルギーに等しい。時刻t4におけるFET20のドレイン電流をId20’とすると、次式が成り立つ。
Figure 0005106132
上式をId20’について解くと、次式が得られる。
Figure 0005106132
このとき、T1の一次巻線Npに流れる電流をIp’とすると、トランスの基本式より、Ip’とId20’の間には以下の式が成り立つ。
Figure 0005106132
式(13)を式(14)に代入することで、Ip’は下式で表される。
Figure 0005106132
ところで、Ip’によって一次巻線NpのインダクタンスLpに蓄えられるエネルギーと、初期振幅A0によって共振コンデンサCr1に蓄えられるエネルギーは、概ね等価である。よって、次式が成り立つ。
Figure 0005106132
上式をA0について解くと、次式が得られる。
Figure 0005106132
式(17)に式(15)を代入すると、次式が得られる。
Figure 0005106132
トランスの基本式によれば、LpはNpの二乗に比例する。またLsはNsの二乗に比例する。したがって、式(18)におけるNs/Np・√(Lp/Ls)は1となる。最終的に、A0は次式で表される。
Figure 0005106132
上式より、初期振幅A0は、トランスT1の巻数NpおよびNsに依存しないことがわかる。また、初期振幅A0は、共振コンデンサの容量Cr1およびCr2によって決定されることもわかる。
よって、商用電源電圧Vacの変動範囲の全域にわたりゼロボルトスイッチングが実現できるように、Cr1およびCr2の定数を設定すればよい。これにより、たとえ入力電圧が商用電源電圧Vacの上限電圧となっても、容易にゼロボルトスイッチングが実現されることになる。
ところで、前述したとおり、FET1をオフした直後における、Vdsの電圧変化の周波数fl0は、概ね、Lprの平方根とCr1の平方根との積に反比例する。また、その初期振幅Al0は、Lprの平方根に比例し、Cr1の平方根に反比例する。なお、FET1のターンオフ時における放射ノイズを低減するためには、Vdsの電圧変化は緩やかであること(即ちfl0が小さいこと)が望ましい。また、FET1の導通損失を低減するためには、オン抵抗の低い(即ち、Vds耐圧の低い)スイッチング素子を使用することが望ましい。したがって、Al0が小さいことが望ましい。fl0とAl0を共に小さくするためには、式(1)および式(3)から、Cr1を大きくする必要がある。しかし、Cr1を大きくすると、電力損失Plossも増えてしまう。よって、Cr1を大きくすることには限界がある。
図3は、比較例のスイッチング電源の回路図である。既に説明した箇所には同一の番号を付与することで、説明を簡潔にする。図1と比較するとわかるように、比較れいには、共振スイッチ100及び制御部110が設けられていない。
図4は、比較例のスイッチング電源の動作を示す図である。図4からわかるように、時刻t4〜t5において、メインスイッチFET1のドレインソース間電圧Vdsに残留電圧Vbが存在すると、ゼロボルトスイッチングが実現できない。残留電圧Vbは、次式により表現される。
Figure 0005106132
この状態でFET1をオンすると、コンデンサC2の電荷がFET1を介して瞬時に放電され、ドレイン電流Idはスパイク状の電流となる(t5)。このスパイク電流は、放射ノイズとなったり、FET1によって熱に変換されたりする。FET1がターンオンするごとに熱として放出される電力Plは、概ね次式で表される。
Figure 0005106132
スイッチング周波数をfsとすれば、次式で表される電力Plossが熱として放出される。
Figure 0005106132
それに対し、本実施形態によれば、共振スイッチ100と制御部110が追加されている。そのため、FET1のターンオン時に、Cr1の残留電圧は極めて小さいか又はゼロである。よって、Cr1を大きな静電容量に設定しても、電力Plossが増加することはない。よって、Cr1を比較的大きな静電容量に設定でき、FET1のターンオフ時における放射ノイズが低減される。さらに、FET1の導通損失も低減される。
ちなみに、本実施形態の擬似共振コンバータと、比較例の擬似共振コンバータとを比較すると、FET1のオン・オフ制御方法、即ちコントロールモジュールCNT1の動作は同じである。さらに、実施形態におけるFET20のオン・オフ制御は、二次巻線Nsの端子電圧Vaの電圧値を元にCMP20が電圧比較することで実現される。これは、従来のアクティブクランプコンバータのように、FET20のオン・オフ制御に際し、FET1とFET20とのデットバンドタイムを制御する必要がないことを意味する。
よって、本実施形態では、従来の擬似共振コンバータで使用されているコントロールモジュールをそのまま使用することができるため、新たなコントロールモジュールを開発するためのコストと時間を削減できる。すなわち、安価に擬似共振コンバータ型のスイッチング電源を供給できる。
以上説明したように本実施形態によれば、一次共振コンデンサの容量と二次共振コンデンサの容量とを調整することで、ゼロボルトスイッチングを実現している。一次共振コンデンサは、一次スイッチング素子又はトランスの一次巻線と並列に接続されたコンデンサである。また、二次共振コンデンサは、二次巻線又は二次整流ダイオードに接続されたコンデンサである。さらに、二次巻線の両端の電圧に応じて二次スイッチング素子をオン・オフ制御することで、高精度なデットバンドタイムコントロールが不要となっている。よって、高精度のデットバンドタイムコントロールが不要なゼロボルトスイッチングが実現され、電力損失、放射ノイズ及び製造コストが低減されている。
例えば、コンパレータによって、二次巻線の一端の電圧と他端の電圧とを比較し、一端の電圧が他端の電圧よりも高くなると、二次スイッチング素子をオンにすればよいため、高精度のデットバンドタイムコントロールを不要にできる。
また、背景技術でも述べたように、スイッチング電源装置をユニバーサル化するには、より広範囲の入力電圧に対応するとともに、入力電圧の変動にも対処しなければならない。例えば、トランスの一次側に入力される電圧の変動範囲が、AC85VrmsからAC264Vrmsであっても、本実施形態であれば、比較的に安価な構成により、電力損失や放射ノイズを低減できる。
[実施形態2]
図5は、二次巻線NsのリーケージインダクタンスLsrを大きくすると発生するFET20のドレイン電流Idの振動現象を示す図である。図5に示された振動現象は、LsrとCr2とによるLC共振現象である。この振動電流自体は、LC共振現象に起因した電流であるため、電力損失とはならない。しかし、FET20のオン抵抗やダイオードD20の順方向電圧Vfd20によって振動電流が減衰していく過程で電力損失が生じる。
そこで、本実施形態は、実施形態1の擬似共振コンバータにて発生しうる振動電流を抑制することを目的としている。
図6は、実施形態2に係る擬似共振コンバータの回路図である。既に説明した箇所には同一の参照符号を付与することで、説明の簡潔化を図る。
図1と比較するとわかるように、コンパレータCMP41、抵抗R24〜R27、トランジスタTr20、Tr21とを含む振動電流抑制回路600が二次側に追加されている。振動電流抑制回路600は、振動電流が流れうる期間(図5)は、FET20をオフにすることで、振動電流を抑制する。
なお、コンパレータCMP40は、上述したコンパレータCMP20に相当する。コンパレータCMP40は、二次巻線の両端の電圧を比較する第1比較手段の一例である。また、コンパレータCMP41は、二次整流ダイオードの両端の電圧を比較する第2比較手段の一例である。すなわち、実施形態2では、第1比較手段の比較結果と第2比較手段の比較結果とに応じて、二次スイッチング素子がオン・オフ制御される。
図7は、実施形態2に係る擬似共振コンバータの動作例を示す図である。本実施形態では、図7のうち、下から2番目のグラフが示すFET20のゲートソース間電圧VgsをコンパレータCMP41が制御することで、振動電流の抑制が実現される。
図6によれば、コンパレータCMP41の反転入力端子(−)が、Voutに接続されている。非反転入力端子(+)は、ダイオードD21のカソードに接続されている。ダイオードD21の順方向電圧Vfd21は、ダイオードD3の順方向電圧Vfd3よりも小さいことが必要である。例えば、ダイオードD21として低順方向電圧のショットキバリアダイオードを採用すればよい。
図7によれば、時刻t1’で、FET1がオフすると、時刻t1’からt10にかけて、電圧VaがゼロからVoutまで上昇する。これは、二次巻線の一端の電圧(Va)が二次巻線の他端の電圧(GND)よりも高くなったことを意味する。この期間、コンパレータCMP40の出力(比較結果)はLowレベルとなる。したがって、コンパレータCMP40の出力に抵抗R24を介して接続されたTr20はオンとなる。
一方、コンパレータCMP41の反転入力端子V+と非反転入力端子V−との電圧は、以下のようになる。なお、反転入力端子V+は、二次整流ダイオードのアノード電圧に対応し、非反転入力端子V−は、二次整流ダイオードのカソード電圧に対応する。
V+ < Vout
V− = Vout
よって、V+ < V− となり、コンパレータCMP41の出力(比較結果)はLowレベルとなる。また、コンパレータCMP41の出力に抵抗R26を介して接続されたTr21はオンとなる。この期間、二次スイッチング素子であるFET20はオンとなる。また、Vaの上昇に伴って、FET20のドレイン電流は、Va=>C20=>FET20又はボディダイオードD20=>二次平滑コンデンサC4の+端子といったルートに沿って流れる。
時刻t10からt11にかけて、VaがVout + Vfd3まで上昇するが、コンパレータCMP40の出力はLowレベルのままである。したがってTr20はオンとなっている。一方、コンパレータCMP41の反転入力端子V+に印加される電圧は、
V+ = Vout + Vfd3 − Vfd21
となる。Vfd21は、ダイオードD21の順方向電圧である。このとき、Vfd3 > Vfd21 であるから、V+ > Voutが成り立つ。また、コンパレータCMP41の反転入力端子V−に印加される電圧は、Voutである。よって、V+ > V− となり、コンパレータCMP41の出力は、ハイインピーダンスとなる。したがって、Tr21はオフとなる。よって、時刻t10からt11までの期間、FET20はオフする。これにより、FET20には振動電流は流れなくなるため、電力を損失することがない。
さらに、時刻t11からt4にかけて、Vdsが緩やかに下降を始め、VaがVoutを下回るが、コンパレータCMP40の出力はLowレベルのままである。したがってTr20はオンとなっている。
一方、コンパレータCMP41の各入力端子に印加される電圧は以下の通りである。
反転入力端子V+: V+ < Vout
非反転入力端子V−: V− = Vout
よって、V+ < V− となる。これらを比較した結果、コンパレータCMP41の出力はLowレベルに変化し、Tr21がオンとなる。Tr21がオンとなれば、FET20が再度オンになる。すると、FET20のドレイン電流Idが、C4の+端子=>FET20=>C20=>Vaといったルートに沿って流れる。これ以降の動作は、実施形態1と同様である。
図8は、図3に示した比較例の実験結果を示す図である。図9は、実施形態2の実験結果を示す図である。とりわけ、図8、図9には、メインスイッチFET1のドレイン電流Idの波形、ドレインソース間電圧Vdsの波形、ケース温度の実測値が示されている。商用電源電圧Vacは、いずれもAC140Vrmsであった。一次整流電圧VhはいずれもDC200Vであった。
図8と図9とを比較するとわかるように、実施形態2では、Vdsの最大値が、比較例の456Vから、412Vに低減している。低減幅は44Vである。さらに、実施形態2では、FET1のターンオンした際の残留電圧Vbは、比較例の110Vから、0Vまで低減している。よって、実施形態2では、スパイク電流が発生していない。
さらに、実施形態2では、FET1のケースの温度上昇(FETのケース温度 − 雰囲気温度)が、従来の36.4℃から29.7℃に低減している。低減幅は6.7℃である。よって、実施形態2では、約20%ほど、温度上昇が抑制されている。温度上昇は、電力損失にほぼ比例する。そのため、FET1での電力損失が約20%低減したことになる。
以上説明した本実施形態によれば、実施形態1の効果に加え、振動電流を抑制できる利点がある。
[実施形態3]
実施形態1及び2では、主に、共振コンデンサとFETとを含む共振スイッチ100について説明した。しかし、本発明は、実施形態1及び2で示した共振スイッチの構成にのみ限定されるわけではない。同様の機能及び効果を発揮する他の回路構成が採用されてもよい。そこで、実施形態3では、これら等価回路の構成について説明する。
以下では、実施形態1に示したコンパレータCMP40や、実施形態2で示したコンパレータCMP40,Tr20,コンパレータCMP41,Tr21を、それぞれシンボルCMP70およびCMP71で示すことにする。よって、CMP70やCMP71の動作は、実施形態1および実施形態2で説明した通りである。
図10は、実施形態1の擬似共振コンバータを、シンボルCMP70を用いて表現した回路図である。図1と比較すると、ダイオードD21、抵抗R23及びコンパレータCMP20がシンボルCMP70に置換されている。
図11は、別の等価回路を示す図である。図11によれば、共振スイッチの回路構成が別の等価回路に置換されている。サブスイッチFET21は、Nch MOS FETである。FET21のドレインは、トランスT1の二次巻線Nsの一端に接続されている。FET21のソースにコンデンサC20の一端が接続されている。また、コンデンサC20の他端はVout端子に接続されている。静電破壊対策のためのゲートプルダウン抵抗R22は、FET21のドレインソース間に接続されている。
図12は、さらに別の等価回路を示す図である。図10と比較するとわかるように、Vout端子に接続されていた抵抗R22の一端と、Pch MOS FETであるFET20のソース端子を、図12ではGND端子に接続している。
図13は、さらに別の等価回路を示す図である。図11と比較するとわかるように、Vout端子に接続されていたコンデンサC20の一端と、Nch MOS FETであるFET21のソース端子を、図12ではGND端子に接続している。
なお、図10と図12において、C20とFET20を入れ替えても同様の効果が得られる。また、図11と図13において、C20とFET21を入れ替えても同様の効果が得られる。
[実施形態4]
上述した実施形態では、電圧比較部をコンパレータCMP20,コンパレータCMP40,コンパレータCMP41,CMP70,CMP71により構成していた。しかし、本発明はこれらにのみ限定されるわけではない。例えば、電圧比較部は、ディスクリート部品で構成されてもよい。そこで、実施形態4では、コンパレータをディスクリート部品で構成した例について説明する。
図14は、実施形態に係る擬似共振コンバータの一例を示した回路図である。図1などに示したコンパレータCMP20がディスクリート部品で構成されている。コンパレータCMP20は、上述したように、トランスT1の二次巻線Nsの端子電圧VaとGND電圧とを比較する電圧比較部であり、図14において一点鎖線で囲まれたCMP20’に置換されている。
CMP20’は、抵抗R81,R52,FET81,ボディダイオードD81により構成されている。抵抗R81の一端は、二次巻線Nsの端子電圧Vaに接続されている。抵抗R81の他端は、抵抗R82の一端と、FET81のゲートに接続されている。抵抗R82の他端はGNDに接続されている。FET81のソースもGNDに接続されている。FET81のドレインは、以下で説明するプッシュプル回路に接続されている。
プッシュプル回路は、FET20のオン・オフスピードを早くするために追加された回路である。プッシュプル回路は、抵抗R86,トランジスタTr81及びTr82により構成されている。
このように、ディスクリート部品を採用しても、実施形態1で説明した擬似共振コンバータと同様の動作及び効果を奏する擬似共振コンバータを提供できる。
図15は、実施形態に係る擬似共振コンバータの一例を示した回路図である。図15に示した擬似共振コンバータは、図6に示した実施形態2の擬似共振コンバータに対応している。すなわち、コンパレータCMP40,コンパレータCMP41がディスクリート部品により構成されている。
コンパレータCMP40は、トランスT1の二次巻線Nsの端子電圧VaとGND電圧とを比較する電圧比較部であり、図15において一点鎖線で囲まれたコンパレータCMP40’と置換される。コンパレータCMP40’は、上述したCMP20’と同様に、抵抗R81,R52,FET81及びボディダイオードD81により構成されている。
コンパレータCMP41は、端子電圧Vaと出力電圧Voutとを比較する電圧比較部であり、図15において破線で囲まれたコンパレータCMP41’と置換される。コンパレータCMP41’は、抵抗R83,R84,R85,FET82,FET83,ボディダイオードD82,ボディダイオードD83により構成されている。なお、図15においても、上述したプッシュプル回路が追加されている。
以上説明したように、コンパレータをディスクリート部品により構成した実施形態も、上述した実施形態と同様の効果を奏すことができる。
実施形態1に係る擬似共振コンバータの一例を示す回路図である。 実施形態1に係る擬似共振コンバータの動作例を示す図である。 比較例のスイッチング電源の回路図である。 比較例のスイッチング電源の動作を示す図である。 二次巻線NsのリーケージインダクタンスLsrを大きくすると発生するFET20のドレイン電流Idの振動現象を示す図である。 実施形態2に係る擬似共振コンバータの回路図である。 実施形態2に係る擬似共振コンバータの動作例を示す図である。 図3に示した比較例の実験結果を示す図である。 実施形態2の実験結果を示す図である。 実施形態1の擬似共振コンバータを、シンボルCMP70を用いて表現した回路図である。 別の等価回路を示す図である。 さらに別の等価回路を示す図である。 さらに別の等価回路を示す図である。 実施形態に係る擬似共振コンバータの一例を示した回路図である。 実施形態に係る擬似共振コンバータの一例を示した回路図である。

Claims (3)

  1. 一次側に入力された電圧を変換して二次側に出力するトランスと、
    前記トランスの一次側の電圧をスイッチングする一次スイッチング素子と、
    前記一次スイッチング素子並列に接続された一次共振コンデンサと、
    前記トランスの二次巻線の一端に接続され、前記二次巻線に誘起された電圧を整流する二次整流ダイオードと、
    記二次整流ダイオードに並列に接続された二次共振コンデンサと、
    前記二次共振コンデンサに直列に接続された二次スイッチング素子と、
    前記二次巻線の両端の電圧に応じて前記二次スイッチング素子の駆動を制御する二次制御手段と備え
    前記一次スイッチング素子がオンした状態からオフされることにより前記一次スイッチング素子の電圧が閾値電圧を超えたタイミングで、前記二次制御手段は、前記二次スイッチング素子をオンし、その後、前記一次スイッチング素子の電圧が前記閾値以下になったタイミングで、前記二次制御手段は、前記二次スイッチング素子をオフし、その後、前記閾値以下になったタイミングから所定時間経過後に前記一次スイッチング素子がオンされることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記二次制御手段は、
    前記二次巻線の前記一端の電圧と他端の電圧とを比較する比較手段を含み、
    前記一次スイッチング素子の電圧が閾値電圧を超えたタイミングとは、前記一端の電圧が前記他端の電圧よりも高くなるタイミングであることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記二次制御手段は、
    前記二次巻線の両端の電圧を比較する第1比較手段と、
    前記二次整流ダイオードの両端の電圧を比較する第2比較手段と
    を含み、
    前記一次スイッチング素子の電圧が閾値電圧を超えたタイミングとは、前記二次巻線の一端の電圧が前記二次巻線の他端の電圧よりも高くなったことを前記第1比較手段の比較結果が示し、かつ、前記二次整流ダイオードのカソード電圧が該二次整流ダイオードのアノード電圧よりも高くなったことを前記第2比較手段の比較結果が示しているタイミングである
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
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