JP5105688B2 - 共通基準発振器を用いたマルチモード無線通信装置 - Google Patents

共通基準発振器を用いたマルチモード無線通信装置 Download PDF

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Description

【0001】
[発明の分野]
本発明は、マルチモード無線通信装置、即ち、汎用移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)及び移動通信用汎用システム(GSM:General System for Mobile Communications)モード、又はGSM及び増強されたディジタルGSM装置(EDGE:Enhanced Digital GSM Equipment)及び時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)モードで動作し得るいわゆる第3世代(3G)無線装置のような多数の異なるモードの1つで動作することができるマルチモード無線通信装置に関する。
【0002】
[発明の背景]
本発明の分野においては、マルチモード無線装置が2つ又はそれより多い水晶を用い、その水晶のそれぞれが異なるモードの動作周波数を表すよう選定され、当該異なるモードの動作周波数が、1つの動作モード(MA)から別のモードに変わるとき切り替えられることが知られている。そのようなアプローチは、それが同時のマルチモード動作を可能にする利点を持つ。
【0003】
しかしながら、このアプローチは、それが多数の異なる水晶を必要とするのでコスト面で有効でなく(多数の異なる水晶は通常非常に高く、動作周波数の要求される精度に依存している。)、その多数の異なる水晶のそれぞれは、自動周波数制御(AFC)を必要とし、それは更にコスト及び回路の大きさを増大させる。
【0004】
また、MA間(例えば、GSMからWBCDMAへ、又はWBCDMAからGSMへ、又はGSMからEDGEへ、又はEDGEからWBCDMAへ)の早いハンドオーバは、タイムベースの同期が「ディープ・スリープ」モード(電力のオン及びオフ)能力を持つ異なるMAを用いて異なる基地局間で維持されることを必要とする。
【0005】
国際特許出願No.WO−A1−9821819(ノキア(Nokia))は、移動通信装置に使用の周波数発生器を記載する。その周波数発生器は、幾つかの異なるモードに対して異なる周波数を発生することができる。
【0006】
異なる周波数は、共通基準周波数発振器により発生される。ルーテジャ部門(Luteger division’s)が様々の異なる出力周波数を生成するように実行した。
従って、前述の不利益を軽減し得る、共用化されたクロック源を用いたマルチモード無線通信装置を提供する必要性が存在する。
【0007】
[発明の陳述]
本発明の第1の局面に従って、請求項1に記載されたように、共用化されたクロック源を用いたマルチモード無線通信装置が提供される。
【0008】
本発明の第2の局面に従って、請求項7に記載されるように、共用化されたクロック源を用いたマルチモード無線通信装置に使用の集積回路が提供される。
簡潔に述べると、好適な実施形態において、本発明は、1つ又はそれより多い2次基準位相ロック・ループ(PLL)の必要性を避けるため、累算器型「レイヤ1」タイマ(Accumulator Type ‘Layer 1’ timers)を用いた、GSM/TDMA/EDGEのための同時タイムベースのモニタリングを実現する。累算器レイヤ1タイマの使用により、追加の専用基準PLLを用いないで、並びに複数の集積回路(IC)ピン及び幾つかの外部部品を節約して、GSM同期仕様(GSM5.10)で指定されている同じ要件、及びTDMA同期要件の唯のディジタル手段による達成が可能になる。また、累算器レイヤ1タイマの使用により、実時間のソフトウエア調整を必要としない。
【0009】
本発明を組み込む共用化されたクロック源を用いた1つのマルチモード無線通信装置が、ここで添付図面を参照して、例示のみにより説明されるであろう。
【0010】
[好適な実施形態の説明]
簡潔に述べると、好適な実施形態において、本発明は、1つ又はそれより多い2次基準位相ロック・ループ(PLL)の必要性を避けるため、累算器型「レイヤ1」タイマを用いた、GSM/TDMA/EDGEのための同時タイムベース・モニタリングを実現する。累算器レイヤ1タイマの使用は、追加の専用基準PLLを用いないで、並びに複数の集積回路(IC)ピン及び幾つかの外部部品を節約して、GSM同期仕様(GSM5.10)で指定されている同じ要件、及びTDMA同期要件の唯のディジタル手段による達成を可能にする。また、累算器レイヤ1タイマの使用により、実時間のソフトウエア調整を必要としない。
【0011】
図1に示されるように、マルチモード・セルラ無線電話トランシーバ100は、単一の周波数水晶110に基づく共用化されたクロック源を用い、その単一の周波数水晶110は、基準PLL部120、フラクショナルN PLL部(fractional N PLL section)130、アナログ/ディジタル制御部140(自動周波数制御−afc−検出及び測定を含む。)、及び装置の各動作モードで使用のそれぞれの累算器型「レイヤ1」タイマを与えるエアー・インターフェース・タイマ部150(以下でより詳細に説明する。)を駆動するよう結合される。マルチモード無線通信装置100はまたRX/TX部160を有し、そのRX/TX部160は、受信/送信周波数信号fovs_RX/fovs_TXを基準PLL部120から受け取り、またフラクショナルN PLL部130からの信号出力を受け取る。RX/TX部160はまた、受信/送信データ信号RXDataSSI/TXDataSSIをアナログ/ディジタル制御部140と交換し、そのアナログ/ディジタル制御部140は、周波数補正信号afcをフラクショナルN PLL部130に与え、また(以下でより詳細に説明されるように)それぞれの周波数補正信号(1+afc)×Den/Numをエアー・インターフェース・タイマ部150内のエアー・インターフェース・タイマに与える。
【0012】
エアー・プロトコル・タイマ・ユニット
ここでまた図2を参照すると、エアー・インターフェース・タイマ部150において、各累算器型「レイヤ1」タイマ200は、加算要素210及びレジスタ220を備える。レジスタ220が水晶周波数fxtal/2で駆動され、そして加算要素210が、レジスタ220の出力と、図1のアナログ/ディジタル制御部140からの補正値(1+afc)Den/Numとを加算する。従って、レジスタ220の出力はLビット値を備え、そのLビットのうちのKビットは整数値を表し、そしてL−Kビットは分数値を表す。
【0013】
こうして、各タイマ200は次の関数を実行することが認められるであろう。
【0014】
【数1】
タイマ値(n)=タイマ値(n−1)+(1+afc)Den/Num
ここで、afcは正か又は負かのいずれかであり得る周波数補正値であり、nは水晶周波数fxtal/2の各クロック期間に対するインデックス時間(index time)であり、Den/Numは、タイマの動作モードに対して要求されるクロック周波数と、水晶により与えられるクロック周波数との比(例えば、TDMA周波数及びGSM周波数、即ち、Den/Num=19.44MHz/13MHz=486/325)である。
【0015】
レイヤ1タイマがGSMタイムベースに対して用いられるケース1を考慮すると、Num=Den=1である。
afc=0、即ち、水晶の周波数誤差が無いと仮定すると、タイマ値は0,1,2,3,4,…で開始し、そこでその値は、fxtal/2のクロック期間の数に対応する。
【0016】
(およそ)−20%の水晶周波数誤差を持ち、afc>0、即ち、afc=+1/5を仮定すると、タイマ値は、0,1.2,2.4,3.6,4.8,6,7.2,…で開始し、それによりタイマは既に値afcにより補正され済みとされる。こうして、タイマ・レジスタ値は、エアー・プロトコル・タイミング値に対応する。このレジスタ値は、Kビットにわたる非分数、及びL−Kビットにわたる分数を含む。従って、このケースにおいては、タイマ解像度は、afc/fxtal/2に等しく、そしてタイマ精度は2/fxtalである。
【0017】
レイヤ1タイマをTDMAタイムベースに対して用いたケース2を考慮すると、補正値
【0018】
【数2】
Den/Num(1+afc)=19.44MHz/13MHz
=486/325×(1+afc)
を入力して、19.44MHzにおいて何個のクロック期間及びその端数が経過したかを、13MHzクロックを用いて計数することが可能である。
【0019】
図3に、マルチモードGSM/TDMA/EDGEモードのための無線「クロック・ツリー」が示されている。
図2に示されるような2つの累算器型「レイヤ1」タイマを用いて、異なるそれぞれのモードに関連したタイムベースを計数する。各レイヤ1タイマ累算器は、26MHz水晶クロック(一例として)によりクロックされ、そして前述のように動作する。
【0020】
たとえこのようにタイムベース(Tb)が0.2ppmの精度で計算されても、レイヤ1タイマは、2×Txtal(Txtalは水晶周波数fxtalから導出された送信周波数である。)の立ち上がり端又はその立ち下がり端でのみトリガされ、そのためタイミング信号は、2×Txtal(=Tb/24(Txtal=1/13MHzの場合))の精度内で立ち上がり又は立ち下がり、その2×Txtalの精度は、GSMに対して指定されたようにTb/4の要求精度よりはるかに小さいことが理解されるであろう。
【0021】
それぞれGSM及びTDMAのモードに対して用いられる2つの累算器型「レイヤ1」タイマを備える前述の実施形態において、その2つのタイマが直接、(第2の基準PLLが「ディープ・スリープ」モード中にオン又はオフにされる場合)その第2の基準PLLの整定時間を持つ必要なしに水晶クロックを用いることが認められるであろう。しかしながら更に、TDMAバーストを受信又は送信するため、26MHz水晶から19.44MHzを導出するため用いられる第1の基準PLLは、それがトランシーバのRX及びTX部で要求されるオーバサンプリング・クロックを導出するため用いられるので、整定(settle)することが必要であることが認められるであろう。
【0022】
前述のように、マルチモード・セルラ無線電話トランシーバ100は、RX及びTXのVCOに対してディジタルの精細な同調AFC補正(例えば、DSC−データ・コーディング・スキーム−バンドにおいて3Hz)を達成するため、例えば、24ビット・マルチ累算器を用いることにより分数化(fractionalization)の高い値を有する直接のフラクショナルNシンセサイザ(130)を利用する。
【0023】
MS(移動局、即ち、マルチモード・セルラ無線電話トランシーバ100)の搬送周波数が前述のようにフラクショナルN(GSM5.10におけるセクション6.1)PLL部130についてディジタルAFCを適用することにより0.1ppm内の正確さであるにも拘わらず、GSM(及びEDGE)の仕様はまた、MSがその内部タイムベースを、BTS(トランシーバ基地局)から受信された信号と適合して、Tb/4(ここでTbはシンボル・ビット期間である。)の精度に保つことを要求する。また、最大64個のSACCH(ゆっくりした関連制御チャネル)ブロック期間の、信号の一時的合計損失中に、MSは、そのタイムベースを、0.2ppm内の正確さであるクロックを用いて更新されねばならない。
【0024】
これは、ベースバンドICがその内部タイムベース(レイヤ1タイマ)を、Tb/4の精度でもって、BTSから受信された信号と一致して保つことができるべきであることを含意する。タイミングのようなRX又はTXバースト・ウィンドウを発生するレイヤ1タイマは別にして、その他のいずれのものもAFC補正を必要としない。
【0025】
例えば、アナログ/ディジタル制御部140において、ベースバンドPLLから発生されたDSPクロックは、それが計算速度を上げるため用いられるので、AFCに関連した精度を必要としない。RX及びTX・SSIインターフェースがクロックを用いてトランシーバICからベースバンドICへのデータ転送を同期化するにも拘わらず、このクロックは、fovs_RX及びfovs_TXクロックから導出される。しかしながら、転送されるデータが、RX_ACQ及びDMCSを介してレイヤ1タイマ・システムによりトリガされる。次いで、これらの信号により、クロック送信が可能になる。
【0026】
RX側で、DSPは、GSMのための周波数補正バースト方法、又はTDMAのための他の方法を用いて、受信機の周波数誤差を測定し、次いで、AFC値をRXの主シンセサイザに与えて、周波数シフトを補償する。
【0027】
高いIF値(例えば400MHz)を用いた前の世代の受信機(例えば、スーパへテロダイン受信機)においては、主LOはAFC補正のみ行われるので、IFは、周波数誤差だけシフトされて、第2のLOがAFC補正されないことを補償する。このIFシフト値はIF×Dppmに等しく、そして高いIF値のためのそのIF×Dppmは、スペクトルをSAWフィルタの端近くへ望ましくなく移動することができるであろう(例えば、400MHz×20ppm=8KHz)。この考察がまた、二重アップコンバージョンを有する送信機(例えば、TXのIF=88MHz)に適用され、それは、直接補正され且つDACを介して同調される水晶を有することにつながり、そしてこのようにして全てのLO(RX又はTX)が既にAFC調整され、それは基準が補正されるからである。
【0028】
しかしながら、直接で且つ非常に低いIF変換受信機/送信機においては、状況は全く異なる。受信機においては、IFが非常に小さいか又はゼロに等しく、そのためAFC補正後の結果として生じる周波数シフトは無視し得る(例えば、115KHz×20ppm=2.3Hz)。それが、上記実施形態において、なぜfovs_RXがfxtal/2=13MHzに等しくなるよう選択されるかの理由である。
【0029】
TDMAモードにおいて、受信機のA/D及びフィルタリングは、fovs_RX=3.888MHz=19.44MHz/5のクロックを必要とする。このクロックは、基準PLLから導出される。
【0030】
送信機側では、GSMモードにおいて、AFC補正が、GMSK周波数変調に加えられ、そしてマルチ累算器FRACNシンセサイザに印加されて、水晶誤差を補償し、そして0.1ppmのRF出力精度要件に適合する。GSMパルス成形は、周波数fovs_TX=fxtal/6=4.333MHzで動作する。
【0031】
送信機側で、EDGEモードにおいて、AFC補正が主LO TXに印加されて、出力RF周波数精度を0.04ppm内に維持する。また、I/Q変調器は、類似のfovs_TXクロック=fxtal/6=4.333MHzでもって動作する。しかしながら、発生されたIQ信号は補正されてない水晶クロックを用いているので、位相誤差がIQ変調器により発生される。しかしながら、この位相誤差は、次の分析により説明されるように非常に小さい。
【0032】
例えば、変調器がテスト・トーン(試験信号音)を変調周波数fmodulation=67.7KHz=fxtal/384で発生しなければならないと仮定する。必要なパルス成形を含むルックアップROMテーブルの内容が、補正されないクロックを用いて読み出されるであろう。周波数誤差は、fxtal×Dppm/384に等しい(例えば、26MHz×20ppm/384=1.35Hzに等しい)値を有するよう見える。最初の考察で、この誤差を、主LOについてのAFCにより補償することが可能であろう。しかしながら、この誤差は、一定でなく、変調と共に変わる。周波数誤差が±1.35Hzまで行くことができるであろうし、それは、577μ秒の1タイムスロットTXにおいて、±577μ秒×1.35Hz×360=0.28度のピーク位相誤差を招く。2タイムスロットTXを用いる場合、追加されたピーク位相誤差は、比較的小さい0.56度であろう。
【0033】
EDGE型変調のため、周波数誤差は一定でないであろう。それは、位相型の誤差をもたらすであろう。200KHzの最大周波数偏移に対して、これは、1タイムスロットTXにおいて0.84度のピーク位相誤差をもたらすであろう。
【0034】
最後に、累算器型レイヤ1タイマにおけるAFC補正が、前述のように実行され、前述のようにいずれの2次基準PLLの必要性を取り除く。
図4に、デュアル・モードGSM及びWBCDMAモードのための無線「クロック・ツリー」が示されている。
【0035】
図2に示されるような2つの累算器型「レイヤ1」タイマ410及び420を用いて、GSMネットワークとUMTSとに関連したタイムベースを計数する。各レイヤ1タイマ累算器が26MHz水晶クロックによりクロックされる(このクロック周波数は例示だけのものであり、それは、バッファされたメモリがサンプリングされたI及びQデータ値を格納するため入手可能でない場合WBCDMAのための追加の実時間処理が要求されるならば、もう一つの選択肢としてUMTSクロックのため15.36MHzであることができるであろう。)。GSM用累算器は、1に、AFC_GSMbsと呼ばれるAFC誤差を加えたもののみを累算し、それは、GSM基地局基準クロックに対する水晶周波数誤差(又はf_layer1クロック)であり、そしてUMTS用累算器は、1に、AFC_UMTSbsと呼ばれるAFC誤差を加えたものを累算し、それは、UMTS基地局基準クロック周波数を水晶周波数(又はf_layer1クロック)で除算したものに等しい比を乗算した、UMTS基地局基準クロックに対する水晶周波数誤差(又は、f_layer1クロック)である。
【0036】
累算器タイマは、異なる基準周波数調整を有する2つ又はそれより多い基地局間のMSの周波数誤差に依存する異なるAFC値を用いて増分されるよう構成され得る(UMTSにおいて、基地局は、0.05ppmのGSM及びUMTS基地局間の周波数誤差を指定し、それは移動装置で0.1ppmの誤差をもたらし、またその移動装置に対して、異なる受信RF周波数に起因したGSM及びUMTS基地局間のドップラー周波数誤差が加えられる。)。
【0037】
レイヤ1累算器への入力値は、ディープ・スリープ・モードで動作するとき、及びf_layer1クロックが実時間クロック源(例えば、32.768KHz)に等しいように選択されるとき、変えられることができる。入力値は、32.768KHzと、無線装置においてディープ・スリープ・モード内で通常測定される水晶クロック源との間の周波数関係に基づいて変えられる。従って、32.768KHz信号に関係した水晶クロック周波数のみを時間に対して追跡することを必要とする。
【0038】
勿論、本発明及び前述の実施形態は、1つ又はそれより多い集積回路の構成で具現化された集積回路形式で用いることが容易であり、そこにおいて本発明の利点の多くは、より大きな意味を持つことが認められるであろう。
【0039】
前述の共用化されたクロック源を用いたマルチモード無線通信装置が次の利点を与えることが理解されるであろう。
・同時マルチモード動作をサポートすること。
・少ない部品点数及びコスト節約(例えば、3G UMTS無線に対して1.5ドル、及び外部構成要素の節約)。
・水晶のみの整定時間に起因したディープ・スリープ・モードからの早い回復。
・マルチモード無線装置におけるディープ・スリープ・モードの単純化。それは、水晶クロックをオフに切り換えることができ且つRTCクロック(例えば、32KHzで)をタイムベースとして用いることができ、従って必要なことは様々なクロック周波数よりむしろ32KHz対単一の水晶クロック周波数の関係を追跡するだけだからである。
・全てのモードに対して同じハードウエア資源(DSP、メモリ、マイクロコントローラ等)の共用を可能にすることによるディジタル信号処理の単純化。それは、それらのハードウエア資源が、維持された同期を用いて1つの基準クロックから導出された1つのクロック源を用いてクロックされるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明を組み込むマルチモード・セルラ無線電話機のブロック概略図を示す。
【図2】 図2は、図1のマルチモード無線装置の1つのエアー・プロトコル・タイマ装置の概略図を示す。
【図3】 図3は、GSM/TDMA/EDGEモードで動作する図1のマルチモード無線装置における同時モニタリングのためのクロック分配「ツリー」及びディジタルAFC補正を図示するブロック概略図を示す。
【図4】 図4は、GSM/WBCDMAモードで動作する図1のマルチモード無線装置における同時モニタリングのためのクロック分配「ツリー」及びディジタルAFC補正を図示するブロック概略図を示す。

Claims (8)

  1. 共用化されたクロック源(110)を用いたマルチモード無線通信装置(100)であって、
    共用化されたクロック源(110)に結合され、それからAFC補正値を導出する制御部(140)と、
    前記共用化されたクロック源信号及び前記AFC補正値を受け取り且つそれから、マルチモードの無線通信装置の受信(RX部及び/又は送信(TX部(160)に供給されるべき異なるクロック信号(fovs_RX,fovs_TX)を導出する基準位相ロックループ(PLL(120)と、
    それぞれがマルチモードの各モードにおいてタイムベースの同期を維持する、複数の累算器タイマ(150)と、を備え、
    前記複数の累算器タイマの少なくとも1つが、前記タイマの値を補正するタイマ増分信号として、前記周波数補正値(afc)、及び、それぞれの累算器型タイマ(150)のモードの信号周波数前記共用化されたクロック源信号周波数の比、から導出された信号、
    ((1+afc)×Den/Num))を用いるよう構成されている、マルチモード無線通信装置。
  2. 前記制御部が、マルチモードのうちの複数の異なるモードのアナログ/デジタル(A/D)又はデジタル/アナログ(D/A)部(140)を備え、
    それらのそれぞれのクロック信号を前記共用化されたクロック源信号又は前記基準PLLから導出された前記クロック信号から導出するよう構成されている
    請求項1記載のマルチモード無線通信装置。
  3. 前記累算器タイマ(150)が、
    前記共用化されたクロック源、又は
    基準PLLのクロック出力、又は
    ディープ・スリープ・モードで動作するとき実時間クロック源
    から選択される同じクロック信号により駆動される
    請求項1又は2記載のマルチモード無線通信装置。
  4. 前記累算器タイマが、前記共用化されたクロック信号の選択に依存した異なる信号により増分されるよう構成されている請求項3記載のマルチモード無線通信装置。
  5. 前記累算器タイマ(150)が、異なる基準周波数調整を有する2つ又はそれより多い基地局間の前記無線通信装置の周波数誤差に依存した異なるAFC補正値でもって増分されるよう構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のマルチモード無線通信装置。
  6. UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、
    GSM(General System for MobileCommunications)、
    EDGE(Enhanced Digital GSM Equipment)、及び
    時分割多元接続(TDMA)
    から選定された複数のモードで動作するよう構成されている請求項1から5のいずれか一項に記載のマルチモード無線通信装置。
  7. 共用化されたクロック源(110)を用いたマルチモード無線通信装置(100)に使用の集積回路装置であって、
    前記共用化されたクロック源(110)に結合され、それからAFC補正値を導出する制御部(140)と、
    前記共用化されたクロック源信号及び前記AFC補正値を受け取り且つそれから、マルチモード無線通信装置の受信(RX部及び/又は送信(TX部(160)に供給されるべき異なるクロック信号(fovs_RX,fovs_TX)を導出する基準位相ロックループ(PLL(120)と、
    それぞれがマルチモードの各モードにおいてタイムベースの同期を維持する、複数の累算器タイマ(150)と、を備え、
    前記複数の累算器タイマの少なくとも1つが、前記タイマの値を補正するタイマ増分信号として、前記のAFC補正値(afc)、及び、前記それぞれの累算器タイマのモードの信号周波数と共有化されたクロック源信号の周波数の比から導出された信号((1+afc)×Den/Num))を用いるよう構成されている、集積回路装置。
  8. 前記制御部が、
    単一の共有化されたクロック源から導出されたクロックを用いることによりマルチモード処理が同じ処理ブロックを共用するよう構成されたディジタル信号処理回路を備える、
    請求項7記載の集積回路装置。
JP2002548853A 2000-12-07 2001-09-18 共通基準発振器を用いたマルチモード無線通信装置 Expired - Fee Related JP5105688B2 (ja)

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