JP5105117B2 - プラスチック容器のレトルト殺菌方法及びシステム - Google Patents

プラスチック容器のレトルト殺菌方法及びシステム Download PDF

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本発明は、ペットボトル等のプラスチック容器を多段に積載してレトルト殺菌を行なうレトルト殺菌方法及びシステムに関する。
従来、プラスチック容器のレトルト殺菌方法が種々提案されている。第一の従来方法(例えば、特許文献1参照)では、蒸気滅菌器内に設けられた複数の棚のそれぞれに収容物を殺菌すべきプラスチックボトルが複数載置され、各プラスチックボトルに変形防止具が被せられる。この状態で、蒸気滅菌器内に蒸気を導くことによりプラスチックボトルが加熱され、その収容物の殺菌がなされる。このような方法では、加熱される各プラスチックボトルは変形防止具が被せられているので、当該プラスチックボトルの軟化及びプラスチックボトル内の収容物の膨張等に起因した変形を防止することができる。
また、第二の従来方法(例えば、特許文献2,3参照)では、複数のプラスチックボトルを若干の間隔をもって配列させた水槽型トレイを複数段重ねてレトルト殺菌装置にセットし、各水槽型トレイの水位を各プラスチックボトル内の液位とほぼ同程度に維持させた状態で高温高圧下でのレトルト殺菌を行う。このような方法によれば、各プラスチックボトルが各水槽方トレイの水中に浸されているため、各プラスチックボトル内外の水圧(液圧)がつりあって、軟化した各プラスチックボトルが内溶液の自重で変形することが防止される。
実公昭63−37963号公報 特開平4−87934号公報 特許第3239347号公報
ところで、近年、耐熱性の向上が図られたプラスチック容器が提案されている(例えば、特開2001−150522号広報、特開2003−291205号広報参照)。このようなプラスチック容器の収容物についてレトルト殺菌を行なう場合には、前述したようなプラスチック容器を変形させないための対策(変形防止具、水槽型トレイ)を用いなくてもレトルト殺菌を行なうことが可能になり得る。しかし、自重等により変形しないプラスチック容器でも、積載レトルトによる密封性不良や容器へのレトルト部材の接触痕の問題が存在した。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、前述したような耐熱性の優れたプラスチック容器の収容物についてのレトルト殺菌を行なう際に、縦荷重対策を効果的に行ない得るレトルト殺菌方法及びシステムを提供するものである。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、プラスチック容器の載置高さより高い所定高さの空隙を形成する仕切り体が複数段重ねられ、前記各仕切り体にて形成される空隙に複数のプラスチック容器を配列させたバスケットをレトルト殺菌装置に搬入して前記複数のプラスチック容器の収容物のレトルト殺菌を行なう構成となる。
このような構成により、バスケット内において複数段重ねられる仕切り体のそれぞれにて形成される所定高さの空隙に複数のプラスチックボトルが配列される。このような状態のバスケットがレトルト殺菌装置に搬入されて前記複数のプラスチック容器の収容物のレトルト殺菌がなされる。
前記プラスチック容器の載置高さは、当該プラスチック容器が縦置きされる場合、その縦方向の長さに相当し、当該プラスチック容器が横置きされる場合には、その胴径に相当するものである。
前記仕切り体は、バスケット内で複数段重ね得る構造であって、その空隙に複数のプラスチック容器が配列され得る構造であれば、特に限定されない。例えば、前記仕切り体は、前記所定の高さの複数のブロックと、前記複数のブロックにて支持される仕切り板とで構成することができる。
このような構成により、複数のブロックと複数のプラスチック容器とを配列させた後に前記ブロックに支持されるように仕切り板をセットすることで、複数のブロックと仕切り板にて形成される空隙に複数のプラスチック容器が配列されることとなる。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、複数のプラスチック容器をバスケット内に複数段配置させる容器配列工程と、前記バスケットをレトルト殺菌装置に搬入して前記バスケット内に配置された複数のプラスチック容器の収容物をレトルト殺菌するレトルト殺菌工程とを有し、前記容器配列工程は、複数のプラスチック容器と各プラスチック容器の載置高さより高い所定高さの複数のブロックとを1段分配列させる工程と、前記複数のブロックにより支持されるように仕切り板をセットする工程とを有し、前記複数のプラスチック容器を仕切り板にて仕切られた状態でバスケット内に複数段配置させるようにした構成となる。
このような構成により、バスケット内に複数のプラスチック容器と複数のブロックとが1段分配列され、前記複数のブロックにより支持されるように仕切り板がセットされる。このような工程を繰り返すことにより、バスケット内に複数のプラスチック容器が仕切り板にて仕切られた状態で複数段配置されるようになる。そして、前記複数のプラスチック容器が複数段配置されたバスケットがレトルト殺菌装置に搬入され、各プラスチック容器の収容物がレトルト殺菌される。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記複数のプラスチック容器と複数のブロックとを1段分に配列させる工程は、複数のブロックを配列させ、該複数のブロックによるブロック列に続いて複数のプラスチック容器を配列させ、前記複数のプラスチック容器による容器列に続いて複数のブロックを配列させる構成とすることができる。
このような構成により、複数のブロック、複数のプラスチック容器、及び複数のブロックがこの順序で配列される。そして、複数のプラスチック容器を挟む複数のブロックにて支持されるように仕切り板がセットされる。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記複数のプラスチック容器と複数のブロックとを1段分配列させる工程は、複数のプラスチック容器と複数のブロックとをランダムに配列させる構成とすることができる。
このような構成により、バスケット内の格段においてランダムに配列されたブロックにて支持されるように仕切り板がセットされる。そして、前記ブロックにて支持される仕切り板の下方に形成される空隙にプラスチック容器がランダムに配列されることとなる。
更に、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記複数のプラスチック容器のそれぞれはポリエステルボトルであり、前記各ポリエステルボトルが縦置きされる場合、前記複数のブロックが、各ポリエステルボトルとほぼ同一の胴径を有する柱状ブロックである構成とすることができる。
このような構成により、ポリエステルボトルと柱状ブロックとを同様の手法に従って配列することができるようになる。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記ブロックが、一または複数の単位ブロックを重ねて構成されるものとすることができる。
このような構成により、レトルト殺菌すべき物を収容したプラスチック容器の高さに応じて単位ブロックの重ねる数を変えることにより、種々の高さのプラスチック容器についてのレトルト殺菌を行なうことができるようになる。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記レトルト殺菌工程終了後に、前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケットから複数のプラスチック容器と複数のブロックとを取り出す容器取り出し工程を有し、前記容器取り出し工程は、前記仕切り板を前記バスケットから取り出す工程と、前記取り出された仕切り板を支持していた複数のブロックと共に1段分の複数のプラスチック容器を前記バスケットから取り出す工程とを有する構成とすることができる。
このような構成により、レトルト殺菌工程が終了した後に、仕切り板と複数のブロック及び複数のプラスチック容器を分離して回収することができるようになる。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記バスケットから取り出された複数のブロックと複数のプラスチック容器と選別する容器選別工程を有する構成とすることができる。
このような構成により、バスケットから取り出された複数のブロックと複数のプラスチック容器とが選別され、ブロックとプラスチック容器を別々に回収することができるようになる。
前記選別は、各プラスチック容器の高さと各ブロックの高さとの違い、あるいは、それらの色彩、形状、材質、重量等の違い等に基づいて行うことができる。
更に、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記レトルト殺菌工程が、加圧加熱方式にて前記複数のプラスチック容器の収容物をレトルト殺菌する構成とすることができる。
このような構成により、各プラスチック容器に対して加熱及び加圧がなされた状態で、各プラスチック容器の収容物のレトルト殺菌が行われる。
前記加熱を行う際の加熱媒体は、蒸気、熱水及び熱水シャワーのいずれも使用することができる。特に、熱水シャワーを用いる方式は、殺菌中は完全に各プラスチック容器が静置されることになるので、特に好ましい。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法では、前記プラスチック容器は、プラスチック材料により形成された、レトルト殺菌において自重及び収容物の荷重にて胴部に変形の生じることのないボトルである構成とすることができる。
本発明に係るレトルト殺菌システムは、複数のプラスチック容器をバスケット内に複数段配置させる容器配列機構と、内部に収容された物のレトルト殺菌を行なうレトルト殺菌装置と、前記バスケットを前記レトルト殺菌装置に搬入するバスケット搬入機構とを有し、前記容器配列機構は、複数のプラスチック容器と各プラスチック容器の載置高さより高い所定高さの複数のブロックとを1段分配列させる機構と、前記複数のブロックにより支持されるように仕切り板をセットする機構とを有し、前記複数のプラスチック容器を仕切り板にて仕切られた状態でバスケット内に複数段配置させるようにした構成となる。
このような構成により、バスケット内に複数のプラスチック容器と複数のブロックとが1段分配列され、前記複数のブロックにより支持されるように仕切り板がセットされる。このような工程を繰り返すことにより、バスケット内に複数のプラスチック容器が仕切り板にて仕切られた状態で複数段配置されるようになる。そして、前記複数のプラスチック容器が複数段配置されたバスケットがレトルト殺菌装置に搬入され、各プラスチック容器の収容物がレトルト殺菌される。
また、本発明に係るレトルト殺菌システムは、前記レトルト殺菌装置から前記バスケットを搬出するバスケット搬出機構と、前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケットから複数のプラスチック容器と複数のブロックとを取り出す容器取り出し機構とを有し、前記容器取り出し機構は、前記仕切り板を前記バスケットから取り出す機構と、前記取り出された仕切り板を支持していた複数のブロックと共に1段分複数のプラスチック容器を前記バスケットから取り出す機構を有する構成とすることができる。
このような構成により、レトルト殺菌工程が終了した後に、仕切り板と複数のブロック及び複数のプラスチック容器を分離して回収することができるようになる。
更に、本発明に係るレトルト殺菌システムは、前記バスケットから取り出された複数のブロックと複数のプラスチック容器とを選別する容器選別機構を有する構成とすることができる。
このような構成により、バスケットから取り出された複数のブロックと複数のプラスチック容器とが選別され、ブロックとプラスチック容器を別々に回収することができるようになる。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、プラスチック容器の載置高さより高い所定高さの空隙に複数のプラスチック容器が配列された単位バスケットを複数段重ねたバスケット体をレトルト殺菌装置に搬入して前記複数のプラスチック容器の収容物のレトルト殺菌を行なう構成となる。
このような構成により、空隙に複数のプラスチック容器が配列された単位バスケットを複数段重ねた状態のバスケット体がレトルト殺菌装置に搬入され、前記複数のプラスチック容器の収容物のレトルト殺菌がなされる。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法は、プラスチック容器の載置高さより高い所定高さの空隙を有する単位バスケットを積み上げる積み上げ工程と、配列された複数のプラスチック容器を用意して、該複数のプラスチック容器を一括的に前記単位バスケットの空隙に入れ、前記単位バスケットの空隙に前記複数のプラスチック容器を配列させる容器配列工程と、前記複数のプラスチック容器が配列され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体をレトルト殺菌装置に搬入して前記複数のプラスチック容器の収容物をレトルト殺菌するレトルト殺菌工程とを有し、前記単位バスケットは、支柱、天板及び底板にて箱形状に形成され、4側方からプラスチック容器の出し入れが可能となる。
このような構成により、単位バスケットが積み上げられる過程で、各単位バスケットの空隙に複数のプラスチック容器が配列される。そして、前記複数のプラスチック容器が配列され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体がレトルト殺菌装置に搬入され、各プラスチック容器の収容物がレトルト殺菌される。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法は、レトルト殺菌工程終了後に、前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケット体の単位バスケットから複数のプラスチック容器を取り出す容器取り出し工程と、前記複数のプラスチック容器の取り出された単位バスケットを回収する回収工程とを有する構成とすることができる。
このような構成により、レトルト殺菌終了後に、単位バスケットとプラスチック容器とが分離して回収されることになる。
更に、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記プラスチック容器が、プラスチック材料にて形成された、レトルト殺菌において自重及び収容物の荷重にて胴部に変形の生じることのないボトルである構成とすることができる。
本発明に係るレトルト殺菌システムは、プラスチック容器の載置高さより高い所定高さの空隙を有する単位バスケットを積み上げる積み上げ機構と、用意される配列された複数のプラスチック容器を前記単位バスケットの空隙に一括的に入れ、前記単位バスケットの空隙に前記複数のプラスチック容器を配列させる容器配列機構と、内部に収容された物のレトルト殺菌を行なうレトルト殺菌装置と、前記複数のプラスチック容器が配列され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体を前記レトルト殺菌装置に搬入するバスケット搬入機構とを有し、前記単位バスケットは、支柱、天板及び底板にて箱形状に形成され、4側方からプラスチック容器の出し入れが可能となる。
このような構成により、積み上げ機構により単位バスケットが積み上げられる過程で、容器配列機構により各単位バスケットの空隙に複数のプラスチック容器が配列される。そして、前記複数のプラスチック容器が配列され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体がレトルト殺菌装置に搬入され、各プラスチック容器の収容物がレトルト殺菌される。
また、本発明に係るレトルト殺菌システムは、前記レトルト殺菌装置から前記バスケット体を搬出するバスケット搬出機構と、前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケット体の単位バスケットから複数のプラスチック容器を取り出す容器取り出し機構と、前記複数のプラスチック容器の取り出された単位バスケットを回収する回収機構とを有する構成とすることができる。
このような構成により、レトルト殺菌装置でのレトルト殺菌が終了すると、バスケット体が前記レトルト殺菌装置から搬出される。そして、単位バスケットとプラスチック容器とが分離して回収されることになる。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、プラスチックボトルのキャップ下のネック部を摺動自在に支持して該プラスチックボトルを吊り下げ支持する所定長のレールが複数並列配置されたボトル収容段が複数形成されたバスケットの各レールに複数のプラスチックボトルを吊り下げ支持させ、前記バスケットをレトルト殺菌装置に搬入して前記複数のプラスチックボトルの収容物のレトルト殺菌を行なう構成となる。
このような構成により、バスケットにおける複数のボトル収容段のそれぞれの各レールに複数のプラスチックボトルのネック部が摺動自在に支持されることにより当該複数のプラスチックボトルが各レールに吊り下げ支持される。このような状態のバスケットがレトルト殺菌装置に搬入され、当該複数のプラスチックボトルの収容物のレトルト殺菌がなされる。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、プラスチックボトルのキャップ下のネック部を摺動自在に支持して該プラスチックボトルを吊り下げ支持する所定長のレールが複数並列配置されたボトル収容段が複数形成されたバスケットの各ボトル収容段に複数のプラスチックボトルを収容させるボトル収容工程と、前記バスケットをレトルト殺菌装置に搬入して前記バスケットの各ボトル収容段に収容された複数のプラスチックボトルの収容物をレトルト殺菌するレトルト殺菌工程とを有し、前記ボトル収容工程は、一のボトル収容段まで複数のプラスチックボトルを導くボトル誘導工程と、前記導かれた複数のプラスチックボトルを縦列させて前記一のボトル収容段の各レールに挿入するボトル挿入工程と、複数のプラスチックボトルを収容すべきボトル収容段を変える収容段移動工程とを有する構成となる。
このような構成により、複数のプラスチックボトルがバスケットの一のボトル収容段まで導かれ、その複数のプラスチックボトルが縦列されて前記一のボトル収容段の各レールに挿入される。これにより、前記一のボトル収容段の各レールに複数のプラスチックボトルのネック部が摺動自在に支持されて当該複数のプラスチックボトルが各レールに吊り下げ支持される。そして、前記プラスチックボトルが収容されるべきボトル収容段が変えられ、その変更後のボトル収容段に前記と同様にして複数のプラスチックボトルが収容される。このような工程を繰り返すことにより、バスケット内の複数のボトル収容段のそれぞれに複数のプラスチックボトルが各レールに吊り下げ支持された状態で収容される。前記のように各ボトル収容段に複数のプラスチックボトルの収容されたバスケットがレトルト殺菌装置に搬入されて前記複数のプラスチックボトルの収容物のレトルト殺菌がなされる。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記ボトル誘導工程が、前記バスケットの各ボトル収容段に対応するようにレールが複数並列配置された整列バスケットの各レールに複数のプラスチックボトルを縦列させて挿入する工程と、前記整列バスケットと前記一のボトル収容段とをそれぞれのレールが対向するようにセットする工程を有する構成とすることができる。
このような構成により、整列バスケットの各レールに複数のプラスチックボトルが摺動自在に支持されて該複数のプラスチックボトルが前記各レールに吊り下げ支持される。そして、この整列バスケットとバスケットにおける一のボトル収容段とがそれぞれのレールが対向するようにセットされると、整列バスケットの各レールに収容された複数のプラスチックボトルが対向するボトル収容段のレールに挿入され得る。
更に、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記ボトル挿入工程が、前記整列バスケットの複数のレールに挿入された複数のプラスチックボトルを前記一のボトル収容段の複数のレールに一括的に移動させる工程を含む構成とすることができる。
このような構成により、整列バスケットの各レールに収容された複数のプラスチックボトルが対向するボトル収容段の各レールに一括的に移動される。従って、バスケットの各
ボトル収容段に効率的に複数のプラスチックボトルを収容することができる。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記レトルト殺菌工程終了後に、前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケットの一のボトル収容段の複数のレールに吊り下げ支持された複数のプラスチックボトルを一括的に取り出すボトル取り出し工程と、前記複数のプラスチックボトルを取り出すべきボトル収容段を変える工程とを有する構成とすることができる。
このような構成により、レトルト殺菌が終了すると、レトルト殺菌装置から搬出されたバスケットにおいて複数のプラスチックボトルを取り出すべきボトル収容段が順次変えられ、その過程で、各ボトル収容段の複数のレールから複数のプラスチックボトルが一括的に取り出される。
前記プラスチックボトルの吊り下げ部位は、キャップ下のネック部で前記レールにて摺動自在に支持され得る部位であれば特に限定されない、前記プラスチックボトルがペットボトル等のポリエステルボトルである場合、前記レールは、そのポリエステルボトルの結晶化されたネックリングを支持する構成とすることができる。
このような構成により、ポリエステルボトルにおける結晶化により硬度の高くなったネックリングがレールにて支持されるようになるので、各レールがプラスチックボトル(ポリエステルボトル)を確実に吊り下げ支持できるようになる。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記プラスチックボトルが、レトルト殺菌において自重及び内容物の荷重にて変形の生じることないボトルである構成とすることができる。
本発明に係るレトルト殺菌システムは、プラスチックボトルのキャップ下のネック部を摺動自在に支持して該プラスチックボトルを吊り下げ支持する所定長のレールが複数並列配置されたボトル収容段が複数形成されたバスケットの各ボトル収容段に複数のプラスチックボトルを収容させるボトル収容機構と、内部に収容された物のレトルト殺菌を行なうレトルト殺菌装置と、前記バスケットを前記レトルト殺菌装置に搬入するバスケット搬入機構とを有し、前記ボトル収容機構は、一のボトル収容段まで複数のプラスチックボトルを導くボトル誘導機構と、前記導かれた複数のプラスチックボトルを縦列させて前記一のボトル収容段の各レールに挿入するボトル挿入機構と、複数のプラスチックボトルを収容すべき収容段を変える収容段移動機構とを有する構成となる。
このような構成により、ボトル誘導機構により複数のプラスチックボトルがバスケットの一の収容段まで導かれ、ボトル挿入機構により前記複数のプラスチックボトルが縦列されて前記一のボトル収容段の各レールに挿入される。これにより、前記一のボトル収容段の各レールに複数のプラスチックボトルのネック部が摺動自在に支持されて当該複数のプラスチックボトルが各レールに吊り下げ支持される。そして、収容段移動機構により複数のプラスチックボトルが収容されるべきボトル収容段が変えられ、その変更後のボトル収容段の各レールに前記ボトル誘導機構により導かれた複数のプラスチックボトルが前記ボトル挿入機構により挿入される。このような工程を繰返すことにより、バスケット内の複数のボトル収容段のそれぞれに複数のプラスチックボトルが各レールに吊り下げ支持された状態で収容される。このように各ボトル収容段に複数のプラスチックボトルの収容されたバスケットがバスケット搬入機構によりレトルト殺菌装置に搬入され、該レトルト殺菌装置によりバスケット内の各プラスチックボトルの収容物のレトルト殺菌がなされる。
また、本発明に係るレトルト殺菌システムは、前記レトルト殺菌装置から前記バスケットを搬出するバスケット搬出機構と、前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケットの一のボトル収容段の複数のレールに吊り下げ支持された複数のプラスチックボトルを一括的に取り出すボトル取り出し機構と、前記複数のプラスチックボトルを取り出すべきボトル収容段を変える機構とを有する構成とすることができる。
このような構成により、レトルト殺菌が終了すると、レトルト殺菌装置からバスケット搬出機構により搬出されたバスケットにおいて複数のプラスチックボトルを取り出すべきボトル収容段が順次変えられ、その過程で、ボトル取り出し機構により各ボトル収容段の複数のレールから複数のプラスチックボトルが一括的に取り出される。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、複数並列配置された所定長のレールのそれぞれに各プラスチックボトルのキャップ下のネック部が摺動自在に支持されて該プラスチックボトルが吊り下げ支持されるように複数のプラスチックボトルを収容した単位バスケットを複数段重ねたバスケット体をレトルト殺菌装置に搬入して前記複数のプラスチック容器の収容物のレトルト殺菌を行う構成となる。
このような構成により、複数並列配置されたレールのそれぞれに複数のプラスチックボトルのネック部が摺動自在に支持されて該複数のプラスチックボトルが各レールに吊り下げ支持された単位バスケットを複数段重ねた状態のバスケット体がレトルト殺菌装置に搬入され、前記複数のプラスチックボトルの収容物のレトルト殺菌がなされる。
本発明に係るレトルト殺菌方法は、プラスチックボトルのキャップ下のネック部に摺動自在に支持して該プラスチックボトルを吊り下げ支持する所定長のレールが複数並列配置された単位バスケットを積み上げる積み上げ工程と、前記単位バスケットに複数のプラスチックボトルを収容させるボトル収容工程と、前記複数のプラスチックボトルが収容され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体をレトルト殺菌装置に搬入して前記複数のプラスチックボトルの収容物をレトルト殺菌するレトルト殺菌工程とを有し、前記ボトル収容工程は、前記単位バスケットまで複数のプラスチックボトルを導くボトル誘導工程と、前記導かれた複数のプラスチックボトルを縦列させて前記単位バスケットの各レールに挿入するボトル挿入工程とを有する構成となる。
このような構成により、単位バスケットが積み上げられる過程で、単位バスケットまで複数のプラスチックボトルが導かれ、該複数のプラスチックボトルが縦列されて前記単位バスケットの各レールに挿入される。これにより、各単位バスケットの各レールに複数のプラスチックボトルのネック部が摺動自在に支持されて当該複数のプラスチックボトルが各レールに吊り下げ支持される。そして、前記複数のプラスチックボトルが収容され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体がレトルト殺菌装置に搬入され、各プラスチックボトルの収容物がレトルト殺菌される。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記ボトル誘導工程が、前記単位バスケットに対応するようにレールが複数縦列配置された整列バスケットの各レールに複数のプラスチックボトルを縦列させて挿入する工程と、前記整列バスケットと前記単位バスケットとをそれぞれのレールが対向するようにセットする工程とを有する構成とすることができる。
このような構成により、整列バスケットの各レールに複数のプラスチックボトルが摺動自在に支持されて該複数のプラスチックボトルが前記各レールに吊り下げ支持される。そして、この整列バスケットと単位バスケットとがそれぞれのレールが対向するようにセットされると、整列バスケットの各レールに収容された複数のプラスチックボトルが対向する単位バスケットのレールに挿入され得る。
更に、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記ボトル挿入工程が、前記整列バスケットの複数のレールに挿入された複数のプラスチックボトルを前記単位バスケットの複数のレールに一括的に移動させる工程を含む構成とすることができる。
このような構成により、整列バスケットの各レールに収容された複数のプラスチックボトルが対向する単位バスケットの各レールに一括的に移動される。従って、各単位バスケットに効率的に複数のプラスチックボトルを収容することができる。
また、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記レトルト殺菌工程終了後に、前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケット体の単位バスケットの複数のレールに吊り下げ支持された複数のプラスチックボトルを一括的に取り出すボトル取り出し工程と、前記複数のプラスチックボトルの取り出された単位バスケットを回収する回収工程とを有する構成とすることができる。
このような構成により、レトルト殺菌が終了すると、レトルト殺菌装置から搬出されたバスケット体から単位バスケットとプラスチック容器を分離して回収されることとなる。
更に、本発明に係るレトルト殺菌方法は、前記プラスチックボトルがポリエステルボトルであり、前記各レールが、前記ポリエステルボトルの結晶化されたネックリングを支持する構成とすることができる。
本発明に係るレトルト殺菌システムは、プラスチックボトルのキャップ下のネック部を摺動自在に支持して該プラスチックボトルを吊り下げ支持する所定長のレールが複数並列配置された単位バスケットを積み上げる積み上げ機構と、前記単位バスケットに複数のプラスチックボトルを収容させるボトル収容機構と、内部に収容された物のレトルト殺菌を行うレトルト殺菌装置と、前記複数のプラスチックボトルが収容され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体をレトルト殺菌装置に搬入するバスケット搬入機構とを有し、前記ボトル収容機構は、前記単位バスケットまで複数のプラスチックボトルを導くボトル誘導機構と、前記導かれた複数のプラスチックボトルを縦列させて前記単位バスケットの各レールに挿入するボトル挿入機構を有する構成となる。
このような構成により、積み上げ機構により単位バスケットが積み上げられる過程で、ボトル誘導機構により複数のプラスチックボトルが単位バスケットまで導かれ、ボトル挿入機構により前記複数のプラスチックボトルが縦列されて前記単位バスケットの各レールに挿入される。これにより、各単位バスケットの各レールに複数のプラスチックボトルのネック部が摺動自在に支持されて当該複数のプラスチックボトルが各レールに吊り下げ支持される。そして、前記複数のプラスチックボトルが収容され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体がバスケット搬入機構によりレトルト殺菌装置に搬入され、当該レトルト殺菌装置により各プラスチックボトルの収容物がレトルト殺菌される。
また、本発明に係るレトルト殺菌システムは、前記レトルト殺菌装置から前記バスケット体を搬出するバスケット搬出機構と、前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケット体における単位バスケットの複数のレールに吊り下げ支持された複数のプラスチックボトルを一括的に取り出すボトル取り出し機構と、前記複数のプラスチックボトルの取り出された単位バスケットを回収する回収機構とを有する構成とすることができる。
このような構成により、レトルト殺菌装置でのレトルト殺菌が終了すると、バスケット搬出機構によりレトルト殺菌装置からバスケット体が搬出される。そして、単位バスケットとプラスチック容器が分離して回収されることになる。
本発明に係るレトルト殺菌方法及びシステムによれば、バスケットに対して1段分のプラスチック容器あるいはプラスチックボトルを一括的に収容することが可能となり、また、各単位バスケットに対してプラスチック容器あるいはプラスチックボトルを一括的に収容することが可能となる。そして、複数のプラスチック容器等が自重及びその収容物の荷重以外がかからない状態で多段積みされたバスケット、あるいは、複数のプラスチック容器等が自重及びその収容物の荷重以外がかからない状態で多段積みされるように前記単位バスケットが積み上げられたバスケット体をレトルト殺菌装置に供給することにより、縦荷重対策が効果的になされた状態でのレトルト殺菌が可能となる。
本発明の第一の実施の形態に係るレトルト殺菌システムの全体構成を示す図である。 図1に示すシステムにおける供給部、ブロック供給装置、整列レーン、千鳥整列機及びローダの詳細を示す図である。 ブロックとボトルの高さ関係を示す図である。 図1に示すシステムにおいてブロック及びボトルをバスケットの最下段に供給する手順を示す図である。 図1に示すシステムにおいてブロック及びボトルをバスケットの中段に供給する手順を示す図である。 図1に示すシステムにおいてブロック及びボトルをバスケットの上段に供給する手順を示す図である。 図6に示す上段のブロック及びボトルがバスケット内に収容された状態を示す図である。 バスケットにボトル及びブロックが収容された状態を示す図である。 ブロック及びボトルの他の配列例を示す図である。 ブロックの他の構成例を示す図である。 ボトルを横置き状態にて供給する場合の構成例を示す図である。 図11に示す機構に用いられるブロックとボトルの高さ関係を示す図である。 本発明の第二の実施の形態に係るレトルト殺菌システムの全体構成を示す図である。 図13に示すシステムにおいてボトルを最下段の単位バスケットに供給する手順を示す図である。 図13に示すシステムにおいてボトルを中段の単位バスケットに供給する手順を示す図である。 図13に示すシステムにおいてボトルを最上段の単位バスケットに供給する手順を示す図である。 本発明の第三の実施の形態に係るレトルト殺菌システムの全体構成を示す図である。 図17に示すシステムで用いられるバスケットの構造を示す図である。 図18に示すバスケットに設けられた各レールの構造を示す斜視図である。 図17に示すシステムで用いられる整列バスケットと、該整列バスケットにボトルを供給する様子を示す図である。 整列バスケットのボトル挿入側と反対側の構造を示す図である。 図17に示すシステムにおいてボトルをバスケットの最下位収容段に供給する手順を示す図である。 図17に示すシステムにおいてボトルをバスケットの中位収容段に供給する手順を示す図である。 図17に示すシステムにおいてボトルをバスケットの最上位収容段に供給する手順を示す図である。 バスケットのボトルが収容された状態を示す図である。 本発明の第四の実施の形態に係るシステムにおいてボトルを最下段の単位バスケットに供給する手順を示す図である。 本発明の第四の実施の形態に係るシステムにおいてボトルを中段の単位バスケットに供給する手順を示す図である。 本発明の第四の実施の形態に係るシステムにおいてボトルを最上段の単位バスケットに供給する手順を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の第一の実施の形態に係るレトルト殺菌システムは、図1に示すように構成される。このレトルト殺菌システムは、耐熱性の優れたペットボトル(例えば、特開2001−150522号公報、特開2003−291205号公報参照)に収容された飲料液等のレトルト殺菌を行なうものである。
図1において、ペットボトル(以下、単にボトルという)のキャップ締めを行なうキャッパから搬送されたボトルの供給部11と後述するブロックを供給するブロック供給装置13とが整列ゾーン14に隣接して配置されている。供給部11と整列ゾーン14はストッパ12にて仕切られており、ストッパ12が開放された状態で、供給部11からボトルが順次整列ゾーン14に移動する。整列ゾーン14の排出端部には千鳥整列機15が設けられており、千鳥整列機15は、供給部11から整列ゾーン14に供給されるボトル及びブロック供給装置13から整列ゾーン14に供給されるブロックを千鳥状に配列させる。千鳥配列機15は、配列ゾーン15とローダ20とを仕切っており、千鳥整列機15が開放されると、整列ゾーン14に千鳥状に配列されたボトル及びブロックがローダ20に搬入される。
ローダ20に対向して供給側昇降機21aが設置されている。供給側昇降機21aにはバスケット100が載置され、供給側昇降機21aによりバスケット100が所定のピッチで昇降可能となっている。ローダ20は、整列ゾーン14から搬入されたボトル及びブロックを供給側昇降機21aの昇降動作に同期してバスケット100に供給する。仕切り板供給・回収装置23は、供給側昇降機21aに載置されたバスケット100にボトルを多段積みするための仕切り板を供給する。
供給側昇降機21aからレトルト殺菌装置30a、30bの搬入口まで搬送コンベア50a、50bが設置されている。各レトルト殺菌装置30a、30bは、バッチ式のレトルト殺菌装置であり、加圧加熱熱水シャワー方式にて収容された物のレトルト殺菌を行なう。搬送コンベア50a、50bにて搬送されるバスケット100がレトルト殺菌装置30a及び30bのいずれかに搬入される。レトルト殺菌装置30aの搬入口から取出し側昇降機21aまで搬送コンベア50cが設置されると共に、レトルト殺菌装置30bの搬出口から延びる搬送コンベア50dが搬送コンベア50cに接続されている。これにより、レトルト殺菌装置30aにてレトルト殺菌処理の終了したバスケット100が搬送コンベア50cにより取出し側昇降機21bに供給され、レトルト殺菌装置30bにてレトルト殺菌処理の終了したバスケット100が搬送コンベア50d及び搬送コンベア50cにより取出し側昇降機21bに供給される。取出し側昇降機21bによりバスケット100が所定のピッチで昇降可能となっている。
取出し側昇降機21bに対向してアンローダ22が設置されている。アンローダ22は、取出し側昇降機21bの昇降動作に同期して、バスケット100に多段積みされたボトル及びブロックを順次バスケット100から取出す。また、仕切り板供給・回収装置23は、アンローダ22がバスケット100からボトルを取出す過程で、各段のボトルを仕切っている仕切り板をバスケット100から回収する。
アンローダ22から延びるボトル回収用の搬送コンベア50eが設置されている。搬送コンベア50eの所定位置にはブロック回収装置40が設置されている。ブロック回収装置40はアンローダ22から搬送コンベア50eにて搬送されるボトル及びブロックからブロックだけを選別して回収してそのブロックをブロック供給装置13に戻す。
前述したシステムにおける処理工程について具体的に説明する。
図2を参照して、まず、ブロック供給装置13から所定数のブロック65が整列ゾーン14に供給され(1)、千鳥整列機15により1列分のブロック65が千鳥状に配列される。この状態で千鳥整列機15が開閉されると、その1列分のブロック65がローダ20に搬入されてその端部に配列される。次いで、ストッパ12が開閉されて、供給部11から所定数のボトル60が縦置き状態にて整列ゾーン14に供給され(2)、千鳥整列機15により所定列数分のボトル60が千鳥状に配列される。この状態で千鳥整列機15が開閉されると、その所定列数分のボトル60がローダ20に搬入されて前記ブロック列(1列分)に続いて前記所定列数分のボトル60が配列される。更に、ブロック供給装置13から所定数のブロック65が整列ゾーン14に供給されると(3)、千鳥整列機15の前述したのと同様の動作により、1列分のブロック65がローダ20の前記ボトル60の列に続いて千鳥状に配列される。
図3では、ブロック65は、ボトル60と略同一の径を有し、その高さH1が縦置き状態の各ボトル60の載置高さH0より僅かに大きく設定されている例が示されている。これにより、各ブロック65の上端面を含む面と各ボトル60の上端面を含む面との間に隙間が形成されることとなる。なお、ブロック65の形状には特に制約はなく、例えば、中空筒状でもよい。
ローダ20は、図4乃至図6に示すように、供給側昇降機21aの昇降動作に動作して前述したように配列されるボトル60及びブロック65を供給側昇降機21aにセットされたバスケット100に供給する。バスケット100は、上下端が開放した箱上の枠体であり、その枠体の下端部の内側に支持フランジ110が形成されている。そして、供給側昇降機21aの昇降台がバスケット100内を上下動可能な底板111を支持している。
初期状態において、供給側昇降機21aは図4(a)に示すように最上位に位置しており、底板111の面とローダ20の面とが略同一面となるようになっている。この状態において、前述したように配列されたボトル60及びブロック65が図4(b)に示すようにローダ20からバスケット100内の底板111上に供給される。そして、供給側昇降機21aが図5(a)に示すようにブロック65の面とローダ20の面とが略同一面となるまで底板111を下降させた後に、仕切り板供給・回収装置23aが仕切り板101aを底板111上に配列されたブロック65にて支持されるようにセットする。これにより、バスケット100内の底板111上においてブロック65にて支持された仕切り板101aの下方に形成される空隙に所定列数分のボトル60が配置(縦置き配置)されることとなる。
次に、新たなボトル60及びブロック65が前述したようにローダ20に配列された後に(図5(a)参照)、そのボトル60及びブロック65が図5(b)に示すようにローダ20から仕切り板101a上に供給される。そして、供給側昇降機21aが図6(a)に示すようにブロック65の面とローダ20の面とが略同一面となるまで底板111を下降させた後に、仕切り板供給・回収装置23aが仕切り板101bを仕切り板101a上に配列されたブロック65に支持されるようにセットする。これにより、バスケット100内の仕切り板101a上においてブロック65にて支持された仕切り板101bの下方に形成される空隙に所定列数分のボトル60が配列されることとなる。
更に、新たなボトル60及びブロック65が前述したようにローダ20に配置された後に(図6(a)参照)、そのボトル60及びブロック65が図6(b)に示すようにローダ20から仕切り板101b上に供給される。そして、供給側昇降機21aが図7に示すようにブロック65の面とローダ20の面とが略同一面となるまで底板111を下降させた後に、仕切り板供給・回収装置23aが仕切り板101cを仕切り板101b上に配列されたブロック65に支持されるようにセットする。これにより、バスケット100内の仕切り板101b上においてブロック65にて支持された仕切り板101cの下方に形成される空隙に所定列数分のボトル60が配列されることとなる。
供給側昇降機21aが前述したように最上位の仕切り板101cのセット位置まで底板11を下降させると、底板111はバスケット100の下端部にある支持フランジ110に達する(図7参照)。この状態で、バスケット100の下端部の面と搬送コンベア50の面とが略同一面となる。
なお、各仕切り板101a、101b、101cのセットタイミングは、前述したように、ボトル60及びブロック65がローダ20からバスケット100側に供給され、供給側昇降機21aがそのブロック65の面とローダ20の面とが略同一面となるまで底板111を下降させた後のタイミングでなくてもよい。例えば、図4(b)、図5(b)、図6(b)に示すように、ボトル60及びブロック65がローダ20からバスケット100側に供給された直後(底板111が下降する前)に仕切り板101a、101b、101cをセットすることもできる。
上述したような処理工程により、図8に示すように、バスケット100内に複数のボトル60が仕切り板101a、101bにて仕切られた状態で複数段(3段)配置されるようになる。そして、このようにボトル60が配置されたバスケット100は、供給側昇降機21aから搬送コンベア50aに移され、搬送コンベア50a、更に、搬送コンベア50bによりレトルト殺菌装置30a、30bのいずれかまで搬送される。(図1参照)。
各レトルト殺菌装置30a、30bは、搬送コンベア50bからバスケット100が搬入されると、加圧過熱熱水シャワー方式にてバスケット100に搭載された各ボトル60の収容物(飲料液)のレトルト殺菌を行なう。そして、そのレトルト殺菌が終了すると、バスケット100が各レトルト殺菌装置30a、30bから搬送コンベア50cまたは搬送コンベア50dに搬出される。搬送コンベア50cまたは搬出コンベア50dに搬出されたバスケット100は、取出し側昇降機21bまで搬送されてセットされる。
取出し側昇降機21b及びアンローダ22の動作は、図4乃至図7に示した供給側昇降機21a及びローダ20の動作の逆になる。すなわち、図4乃至図7において搬送コンベア50aを搬送コンベア50cに、供給側昇降機21aを取出し側昇降機21bに、ローダ20をアンローダ22に代えて、図7、図6(b)、(a)、図5(b)、(a)、図4(b)、(a)の順番で処理がなされる。
この順番による処理により、取出し側昇降機21bにセットされたバスケット100内の底板110がステップ的に上昇させられる過程で、仕切り板101bの面とアンローダ22の面とが略同一面となる状態で、仕切り板101cが仕切り板供給・回収装置23にて回収された後に、仕切り板101b上のボトル60及びブロック65がアンローダ22にて取出され(図7、図6(b)、(a)参照)、次いで、仕切り板101aの面とアンローダ22の面とが略同一面となる状態で、仕切り板101bが仕切り板供給・回収装置23にて回収された後に、仕切り板101a上のボトル60及びブロック65がアンローダ22に取出され(図5(b)、(a)参照)、更に、底板110の面とアンローダ22の面とが略同一面となる状態で、仕切り板101aが仕切り板供給・回収装置23にて回収された後に、底板110上のボトル60及びブロック65がアンローダ22にて取出される(図4(b)、(a)参照)。
アンローダ22は、バスケット100からボトル60及びブロック65を取出す毎に、その取出したボトル60及びブロック65を搬送コンベア50eに搬出する。そして、収容物のレトルト殺菌が終了したボトル60及びブロック65が混在した状態で搬送コンベア50eにて搬送される。このように混在した状態で搬送されるボトル60及びブロック65からブロック65がブロック回収装置40にて選別されて回収される。ブロック回収装置40は、ハイトセンサを有しており、ボトル60の高さH0とブロック65の高さH1との違いに基づいてそれらを選別し、ブロック65だけを回収してブロック供給装置13に戻す。これにより、ボトル60だけがそのまま搬送コンベア50eにより後段の処理工程に搬送される。
アンローダ22にてボトル60及びブロック65の全てが取出されたバスケット100は、バスケット送り機構24により取出し側昇降機21bから供給側昇降機21aに送られる。これにより、供給側昇降機21aにセットされたバスケット100に対して前述したのと同様の手順(図4乃至図7参照)に従ってボトル60及びブロック65がローダ20から、また、仕切り板101a、101b、101cが仕切り板供給・回収装置23により供給される。なお、ボトル60、ブロック65及び仕切り板101a、101b、101cのバスケット100への供給の速度、各搬送コンベア50a〜50bの搬送速度、各レトルト殺菌装置30a、30bでのレトルト殺菌時間、ボトル60、ブロック65及び仕切り板101a、101bのバスケット100からの取出し速度、バスケット100の取出し側昇降機21bから供給側昇降機21aへの送りタイミング等を適当に制御することにより、システム内においてバスケット100を滞留させることなく、循環させることができる。
前述したように本発明の第一の実施の形態に係るレトルト殺菌システムでは、複数のブロック65にて支持された仕切り板101a、101bにて仕切られた状態で、バスケット100内に複数のボトル60が縦置き状態で複数段(3段)配置されるようになるので、多段積みされた各ボトル60に対して自重(収容物の重量を含む)以外の荷重がかかることのない状態でその収容物に対するレトルト殺菌が可能となる。そして、バスケット100に1段分の複数のボトル60が一括的に供給され得るので、バスケット100に対するボトル60の効率的な収容動作が可能となり、結果として、各ボトル60の収容物に対する効率的なレトルト殺菌が可能となる。また、バスケット100内において複数のブロック65とそれらに支持される仕切り板101a(101b)にて形成される空隙にボトル60が配列されて多段積みされることから、ボトル60の高さが変わっても、対応する仕切り体の空隙の高さ(ブロック65の高さ)を変更することで同じバスケット100にボトル60を無駄なく多段積みすることができるようになる。すなわち、より低いボトル60では、バスケット100内にそのボトル60をより多くの数段重ねることができるようになる。これにより、バスケット100内に搭載される複数のボトル60の収容物の効率的なレトルト殺菌が可能となる。
なお、ブロック65の配列態様は、前述したように、1列分のブロック65が所定列数分のボトル60を挟むもの(図2参照)に限定されず、仕切り板101a(101b、101c)を確実に支持できるものであれば任意に定めることができる。例えば、図9に示すように、供給部11のストッパ12の開閉制御及びブロック供給装置13から整列ゾーン14にブロック65を供給するタイミング制御をランダムに行なうことにより、ローダ20内にボトル60とブロック65とをランダムに配列させることができる。この状態でローダ20からバスケット100にボトル60及びブロック65を供給することにより、バスケット100の各段にはランダムにボトル60とブロック65とが配列され、更に、そのランダムに配列されたブロック65にて仕切り板101a(101b、101c)が支持される。
また、複数のブロック65と仕切り板101a(101b)にて複数のボトル60を収容するための空隙を形成する仕切り体が構成されているが、仕切り体の構成は、これに限られることなく、例えば、複数のブロック65とそれらに支持される仕切り板101a(101b、101c)に相当する部材が一体的となって前記空隙を形成する断面コ字状の仕切り体を用いることもできる。この場合、仕切り板供給・回収装置23は、仕切り板101a(101b、101c)の供給及び回収する機構に代えて前記断面コ字状の仕切り体を供給及び回収する機構を備えることになる。
更に、前述したブロック65は、図10(a)、(b)に示すように、一または複数の単位ブロック65aを重ねて構成することもできる。例えば、図10(a)に示すように、比較的高いボトル60aが用いられる場合、単位ブロック65aを2段重ねにしてブロック65を形成することにより、ブロック65にて支持される仕切り板101の下方にその比較的高いボトル60aが配置されるべき空隙を形成することができる。また、例えば、図10(b)に示すように、比較的低いボトル60bが用いられる場合、単一の単位ブロック65aにてブロック65を形成することにより、ブロック65にて支持される仕切り板101の下方には、その比較的低いボトル60bの配置に無駄にならない適当な空隙を形成することができる。
また、なお、前述したシステムでは、バスケット100の最上段にも中段及び最下段と同様に、ボトル60と共にブロック65を配列し、そのブロック65にて仕切り板101cを支持するようにしたが、最上段については、ブロック65と仕切り板101cを省くこともできる。この場合、最上段に配置されるボトル60の数が多くなることから、更に、効果的なレトルト殺菌が可能となる。
また、各ボトル60を横置きにてバスケット100内に供給することもできる。この場合、図11に示すように、供給部11から横置き状態のボトル60が供給される。ブロック65とボトル60の供給手順は、前述した例と同様であり、ブロック供給装置13から1列分のブロック65が整列ゾーン14に供給され(1)、その1列分のブロック65が整列機16によって整列されてローダ20に搬入される。次いで、供給部11から横置き状態のボトル60が所定数整列ゾーン14に供給され(2)、整列機16によって整列された後に、ローダ20に搬入される。更に、ブロック供給装置13から1列分のブロック65が整列ゾーン14に供給され(3)、その1列分のブロックが整列機16によって整列されてローダ20に搬入される。これにより、ローダ20内には、1列分のブロック65にて前後を挟まれた横置き状態のボトル60が所定数配列されることとなる。
この場合、図12に示すように、各ブロック65の高さH1が、横置きのボトル60の載置高さH0、即ち、ボトル60の胴径より僅かに大きく設定されている。なお、各ブロック65の胴径は、仕切り板101a(101b)にて前記所定数のボトル60を支えうるものであれば、任意に設定することができる。
ボトル容量を変える場合、通常、その胴径よりも縦方向の長さのほうが大きく変えられる。このため、前述したように、ボトル60を横置きにてバスケット100内に収容する場合、一定の高さH1の同種のブロック65を容量の異なる比較的多くの種類のボトル60に対して使用することができるようになる。
本発明の第二の実施の形態に係るレトルト殺菌システムは、図13に示すように構成される。このシステムは、前述したブロック65及び仕切り板101a、101b、101cを用いることなく、複数のボトル60が1段分配列される単位バスケットを複数段重ねることにより複数のボトル60を多段積みした状態でレトルト殺菌する点で、前述した第一の実施の形態に係るシステムと異なる。なお、図13において、図1に示す部分に相当する部分に対して同一の参照符号が付されている。
図13において、本システムは、図1に示すシステムと同様に、供給部11、ストッパ12、整列ゾーン14、千鳥配列機15、ローダ20及び供給側昇降機21aが設置されている。また、供給側昇降機21aから各レトルト殺菌装置30a、30bの搬入口まで搬送コンベア50a、50bが設置され、レトルト殺菌装置30aの搬入口から取出し側昇降機21bまで搬送コンベア50cが設置されると共にレトルト殺菌装置30bの搬入口から取出し側昇降機21bまで搬送コンベア50dが設置されている。取出し側昇降機21bに対向してアンローダ22が設置され、更に、アンローダ22から後段の処理工程まで搬送コンベア50eが設置されている。そして、供給側昇降機21aと取出し側昇降機21bとの相田に単位バスケット供給・回収装置25が設置されている。
このような構成のシステムにおいて、ローダ20は、図14乃至図16に示すように、供給側昇降機21aの昇降動作に同期して千鳥状に配列されたボトル60を供給側昇降機21aに搭載された単位バスケット210a(210b、210c)に供給する。単位バスケット210a(210b、210c)は、支柱、天板、底板にて箱形状に形成された構造となり、4側方からボトル60の出し入れが可能となっている。また、天板と底板との間には縦置きされるボトル60が配列されるだけの高さの空隙が形成されている。
初期状態において、供給側昇降機21aは図14(a)に示すように最上位に位置しており、単位バスケット供給・回収装置25から単位バスケット210aが供給側昇降機21aに供給され、単位バスケット210aの底板の面とローダ20の面とが略同一面となる。この状態において、千鳥状に配列された所定数のボトル60がローダ20から単位バスケット210aに供給される。これにより、図14(b)に示すように、ボトル60が単位バスケット210a内に千鳥状に配列された状態で収容される。
次に、新たなボトル60がローダ20に配列された後に、供給側昇降機21aは図15(a)に示すように最下段の単位バスケット210aの天板がローダ20の面から僅かに下がった位置となるように単位バスケット210aを下降させ、単位バスケット供給・回収装置25から次の単位バスケット210bが最下段の単位バスケット210aに重なるように供給される。これにより、単位バスケット210bの底板の面とローダ20の面とが略同一面となる。この状態において、ボトル60がローダ20から単位バスケット210bに供給され、図15(b)に示すように、ボトル60が単位バスケット210b内に千鳥状に配列された状態で収容される。
更に、ボトル60がローダ20に配列された後に、供給側昇降機21aは図16(a)に示すように中段の単位バスケット210bの天板がローダ20の面から僅かに下がった位置となるように単位バスケット210a、210bを下降させ、単位バスケット供給・回収装置25から次の単位バスケット210cが中段の単位バスケット210bに重なるように供給される。これにより、最上段の単位バスケット210cの底板の面がローダ20の面と略同一面となる。このとき、最下段の単位バスケット210aの底板の面と搬送コンベア50eの面とが略同一面となる。この状態において、ボトル60がローダ20から最上段の単位バスケット210cに供給され、図16(b)に示すように、ボトル60が単位バスケット210c内に千鳥状に配列された状態で収容される。
前述したような処理工程により、それぞれボトル60を収容した複数(3個)の単位バスケット210a、210b、210cが積み上げられてバスケット体200が形成される。そして、このようにボトル60が多段積み(3段積み)されたバスケット体200は、供給側昇降機21aから搬送コンベア50aに移され、搬送コンベア50a、更に、搬送コンベア50bによりレトルト殺菌装置30a、30bのいずれかまで搬送される(図13参照)。
各レトルト殺菌装置30a、30bは、搬送コンベア50bからバスケット体200が搬入されると、加圧加熱熱水シャワー方式にてバスケット体200に収容された各ボトル60の収容物(飲料液)のレトルト殺菌を行なう。そして、そのレトルト殺菌が終了すると、バスケット体200が各レトルト殺菌装置30a、30bから搬送コンベア50cまたは50dに搬出される。搬送コンベア50cまたは50dにて取出し側昇降機21bまで搬送されたバスケット体200は取出し側昇降機21bにセットされる。
取出し側昇降機21b及びアンローダ22の動作は、図14乃至図16に示した供給側昇降機21a及びローダ20の動作の逆になる。すなわち、図14乃至図16において搬送コンベア50aを搬送コンベア50cまたは50dに、供給側昇降機21aを取出し側昇降機21bに、ローダ20をアンローダ22に代えて、図16(b)、(a)、図15(b)、(a)、図14(b)、(a)の順番で処理がなされる。
この順番の処理により、取出し側昇降機21bによりバスケット体200がステップ的に上昇させられる過程で、最上段の単位バスケット210cからボトル60がアンローダ22にて取出された後にその単位バスケット210cが単位バスケット供給・回収装置25にて回収され(図16(b)、(a)、図15(b)参照)、次いで、中段の単位バスケット210bからボトル60がアンローダ22にて取出された後にその単位バスケット210bが単位バスケット供給・回収装置25にて回収され(図15(b)、(a)、図14(b)参照)、更に、最下段の単位バスケット210aからボトル60がアンローダ22にて取出された後にその単位バスケット210aが単位バスケット供給・回収装置25にて回収される(図14(b)、(a)参照)。
アンローダ22は、単位バスケット210c(210b、210a)からボトル60を取出す毎に、その取出したボトルを搬送コンベア50eに搬出する。そして、搬送コンベア50eにより収容物のレトルト殺菌が終了したボトル60が後段の処理工程に搬送される。
なお、単位バスケット210a(210b、210c)の供給側昇降機21aへの供給周期、ボトル60の各単位バスケット210a(210b、210c)への供給速度、供給側昇降機21aの下降ステップ時間、各搬送コンベア50a〜50eの搬送速度、各レトルト殺菌装置30a、30bでのレトルト殺菌時間、ボトル60の各単位バスケット210a(210b、210c)からの取出し速度、取出し側昇降機21bの上昇ステップ時間等を適当に制御することにより、単位バスケット供給・回収装置25内に貯蔵する単位バスケットの数を最小限にした状態でシステム内においてバスケット体200を滞留させることなく、循環させることができる。
前述したように本発明の第二の実施の形態に係るレトルト殺菌システムでは、複数段(3段)重ねられた単位バスケット210a、210b、210cのそれぞれに複数のボトル60が配置されるようになるので、多段積みされた各ボトル60に対して自重(収容物の重量を含む)以外の荷重がかかることない状態でその収容物に対するレトルト殺菌が可能となる。そして、各単位バスケット210a、210b、210cに複数のボトル60が一括的に供給され得るので、効率的なボトル60の多段積み動作が可能となり、結果として、各ボトル60の収容物に対する効率的なレトルト殺菌が可能となる。また、ボトル60の高さが変わっても、そのボトル60を収容するのに適当な空隙の高さを有する単位バスケットを使用することで、バスケット体200の高さがレトルト殺菌装置30a、30bの使用により制限されるものであっても、ボトル60を無駄なく多段積みした状態でその収容物のレトルト殺菌が可能となる。すなわち、より低いボトル60では、より多くの数の単位バスケットにて前記規制された高さとなるバスケット体200を形成することができるようになる。これにより、単位バスケットが複数段重ねられて形成されたバスケット体200内に搭載される複数のボトル60の収容物の効率的なレトルト殺菌が可能となる。
なお、この例においても、ボトル60を横置き状態で各単位バスケット210a、210b、210cに搭載させることもできる。この場合、図11に示すような機構によって、横置き状態となる所定数のボトル60が各単位バスケットに搬入されることとなる。
本発明の第三の実施の形態に係るレトルト殺菌システムは、図17に示すように構成される。このシステムは、各ボトル60をネック部にて吊り下げ支持することにより複数のボトル60をバスケット内に収容する点で、前述した第一の実施の形態及び第二の実施の形態に係るシステムと異なる。なお、図17において、図1及び図13に示す部分に相当する部分に対して同一の参照符号が付されている。
図17において、ボトル60のキャップ締めを行なうキャッパ70からネック搬送レール71が整列バスケット駆動機構26まで延びている。ネック搬送レール71の整列バスケット駆動機構26側の端部には開閉自在のストッパ72が設けられている。整列バスケット駆動機構26は、整列バスケット400をボトル60の収容開始位置と吐き出し位置との間を往復動させる。整列バスケット400がボトル60の吐き出し位置にセットされた状態で、供給側昇降機21a、整列バスケット400及び供給側ボトル押出装置27が直線状に配置されるように供給側昇降機21a及び供給側ボトル押出装置27が設置されている。
供給側昇降機21aにはバスケット300が載置され、供給側昇降機21aによりバスケット300が所定ピッチで昇降可能となっている。供給側昇降機21aからレトルト殺菌装置30a、30bの搬入口まで搬送コンベア50a、50bが設置され、各レトルト殺菌装置30a、30bの搬入口から取出し側昇降機21bまで搬送コンベア50fが設置されている。取出し側昇降機21bを挟むように取出し側ボトル押出装置28及び受取りゾーン29が設けられている。受取りゾーン29は開閉自在のストッパ29aを介して後段の処理工程まで続く搬送コンベア50gに接続されている。供給側昇降機21aと取出し側昇降機21bとの間には、バスケット送り機構24が設置されている。
バスケット300は図18に示すように構成されている。なお、図18は、バスケット30の正面図である。
図18において、バスケット300は、複数(7個)のレール301が並列的に接続固定されて構成された棚体にて仕切られることにより、複数(3個)のボトル収容段310a、310b、310cが形成されている。各棚体(並列配置されたレール)の垂直方向の配設ピッチは、収容されるべきボトル60の高さに応じて設定される。各レール301は、図19に示すように矩形状筒体となり、その上面に長さ方向に所定ピッチで穴3014が形成されると共に、その下面に長さ方向に伸びるスリット3011により引っ掛けレール3012、3013が形成されている。スリット3011の幅は、ボトル60のネック部の幅より僅かに広く設定されている。ボトル60のキャップ61より下方のネック部がレール301のスリット3011に挿入され、前記ネック部に形成されたネックリング62が引っ掛けレール3012、3013にて摺動自在に支持される。これにより、ボトル60はレール301にて吊り下げ支持される。各レール301のボトル挿入端と逆側の端部にはボトル60の脱落を防止するためのストッパ302が設けられている。
なお、ネックリング62及びその上方部分が結晶化されたボトル60(ペットボトル)を用いることは、レトルト殺菌中におけるボトル60の吊り下げ支持強度の点から好ましい。
整列バスケット400は、図20(正面図)に示すように、前述したバスケット300の各ボトル収容段310a、310b、310cに相当した構造となる。すなわち、箱型形状であって、バスケット300の各ボトル収容段310a、310b、310cと同じように、複数(7個)のレール401が並列的に接続固定されて構成される天板の下方にボトル60を収容するための空隙が形成されている。また、図21(背面図)に示すように、レール401のボトル挿入端と逆側の端部にはボトル60の脱落を防止するためのストッパ402が設けられている。
なお、キャッパ70から整列バスケット駆動機構26まで延びるネック搬送レール71は、図19に示す引っ掛けレール3012、3013に相当する1対のレールにて構成され、キャッパ70から搬出される各ボトル60をそのネックリング62を支持しつつ整列バスケット駆動機構26まで搬送する。
前述したシステムにおける処理工程について具体的に説明する。
整列バスケット駆動機構26が整列バスケット400をボトル60の収容開始位置から吐き出し位置に向けてレール401の配列ピッチに相当するピッチにてステップ的に移動させる。その過程で、図20に示すように、各レール401のボトル挿入端がネック搬送レール71の端部に対向すると、ストッパ72(図17参照)が開放されて、ネック搬送レール71から整列バスケット400のレール401にボトル60が順次移動し、更にレール401内を順次摺動していく。レール401の全長にわたってボトル60が吊り下げられた状態になると、ストッパ72によりネック搬送レール71からのボトル60の供給が停止され、整列バスケット駆動機構26が次のレール401のボトル挿入端がネック搬送レール71の端部に対向するまで整列バスケット400を移動させる。
前述した動作を繰返すことにより、整列バスケット400の各レール401が所定数のボトル60を吊り下げ支持した状態となる。そして、整列バスケット駆動機構26は整列バスケット400を吐き出し位置まで移動させる。整列バスケット400が吐き出し位置にセットされると、整列バスケット400の各レール401が供給側昇降機21aに載置されたバスケット300のボトル収容段310a(310b、310c)の各レール301に対向した状態となる。
以後、図22乃至図24に示す手順に従って、ボトル60が供給側昇降機21aに載置されたバスケット300に順次収容される。
初期状態において、供給側昇降機21aは図22(a)に示すように最上位に位置しており、吐き出し位置にセットされた整列バスケット400の各レール401とバスケット300における最下位のボトル収容段310aの各レール301とが対向するようになっている。この状態において、供給側ボトル押出装置27が整列バスケット400の各レール401に吊り下げ支持されたボトル列の後端に位置するボトル60を押すことにより、整列バスケット400の各レール401から各ボトル60がバスケット300におけるボトル収容段310aの対応するレール301に移動する。供給側ボトル押出装置27は、前記ボトル列の先頭に位置するボトル60のネックリング62がバスケット300側のレール301のストッパ302に達するまでその押出し動作を行う。これにより、図22(b)に示すように、バスケット300の最下に位置するボトル収容段310aに複数のボトル60が各レール301にて吊り下げ支持された状態で収容される。
次に、前述したようにボトル60を収容した次の整列バスケット400が吐き出し位置にセットされると、供給側昇降機21aは図23(a)に示すように中位のボトル収容段310bに各レール301が整列バスケット400の各レール401に対向するようにバスケット300を下降させる。この状態において、供給側ボトル押出装置27が前述したのと同様にして整列バスケット400の各レールに吊り下げ支持されたボトル60を押し出すことにより、整列バスケット400の各レールからバスケット300におけるボトル収容段310bの対応するレール301にボトル60が移動する。これにより、図23(b)に示すように、バスケット300の中位に位置するボトル収容段310bに複数のボトル60が各レール301にて吊り下げ支持された状態で収容される。
更に、前述したようにボトル60を収容した次の整列バスケット400が吐き出し位置にセットされると、供給側昇降機21aは図24(a)に示すように最上位のボトル収容段310cの各レール301が整列バスケット400の各レール401に対向するようにバスケット300を下降させる。このとき、バスケット300の底板の面と搬送コンベア50aの面とが略同一面となった状態となる。この状態において、供給側ボトル押出装置27が前述したのと同様にして整列バスケット400の各レール401に吊り下げ支持されたボトル60を押し出すことにより、整列バスケット400の各レール401からバスケット300におけるボトル収容段310cの対応するレール301にボトル60が移動する。これにより、図24(b)に示すように、バスケット300の最上に位置するボトル収容段310cに複数のボトル60が各レール301にて吊り下げ支持された状態で収容される。
上述したような処理工程により、図25に示すように、複数のボトル60が各ボトル収容段310a、310b、310cの各レール301にて吊り下げ支持された状態でバスケット300内に収容される。そして、このようにボトル60を収容したバスケットは、供給側昇降機21aから搬送コンベア50aに移され、搬送コンベア50a、更に、搬送コンベア50bによりレトルト殺菌装置30a、30bのいずれかまで搬送される(図17参照)。
各レトルト殺菌装置30a、30bは、搬送コンベア50bからバスケット300が搬入されると、加圧加熱熱水シャワー方式にてバスケット300に収容された各ボトル60の収容物(飲料液)のレトルト殺菌を行なう。そして、そのレトルト殺菌が終了すると、バスケット300が各レトルト殺菌装置30a、30bから搬送コンベア50fに搬出される。搬送コンベア50fにて取出し側昇降機21bまで搬送されたバスケット300は取出し側昇降機21bにセットされる。
取出し側昇降機31b及び取出し側ボトル押出装置28の動作は、図22乃至図24に示した供給側昇降機21a及び供給側ボトル押出装置27の動作の逆になる。すなわち、図22乃至図24において、搬送コンベア50aを搬送コンベア50fに、供給側昇降機21aを取出し側昇降機21bに、整列バスケット移動機構26及び整列バスケット400を受取りゾーン29にそれぞれ代えるとともに、供給側ボトル押出装置27をバスケット300に対して供給側ボトル押出装置27と逆側に位置する取出し側ボトル押出装置28に代えて、図24(b)、(a)、図23(b)、(a)、図22(b)、(a)の順番で処理がなされる。
この順番により、取出し側昇降機21bによりバスケット300がステップ的に上昇させられる過程で、バスケット300の最上位のボトル収容段310cの各レール301から取出し側ボトル押出創始h28にてボトル50が受取りゾーン29に押出され(図24(b)、(a)参照)、次いで、バスケット300の中位のボトル収容段310bの各レール301から取出し側押出装置28にてボトル60が受取りゾーン29に押出され(図23(b)、(a)参照)、更に、バスケット300の最下位のボトル収容段310aの各レール301から取出し側ボトル押出装置28にてボトル60が受取りゾーン29に押出される(図22(b)、(a)参照)。
受取りゾーン29は、バスケット300からボトル60が押出される毎に、ストッパ29aを開放して、各ボトル収容段分のボトル60を搬送コンベア50gに搬出する。そして、収容物のレトルト殺菌が終了したボトル60が搬送コンベア50gにて後段の処理工程に搬送される。また、取出し側ボトル押出装置28にてボトル60が全て取出されたバスケット300は、バスケット送り機構24により取出し側昇降機21bから供給側昇降機21aに送られる。これにより、供給側昇降機21aにセットされたバスケット300に対して前述したのと同様の手順(図22乃至図24参照)に従ってボトル60の供給がなされる。
なお、整列バスケット400へのボトル60の搬入速度、整列バスケット400の吐き出し位置までの移動速度、整列バスケット400からバスケット300へのボトル60の移動速度、供給側昇降機21aの下降ステップ時間、各搬送コンベア50a、50b、50f、50gの搬送速度、各レトルト殺菌装置30a、30bでのレトルト殺菌時間、バスケット300から受取りゾーン29へのボトル60の取出し時間、取出し側昇降機21bの上昇ステップ時間、取出し側昇降機21bから供給側昇降機21aへのバスケット300の移動時間等を適当に制御することにより、システム内においてバスケット300を滞留させることなく、循環させることができる。
前述したように本発明の第三の実施の形態では、各ボトル収容段310a、310b、310cの各レール301に吊り下げ支持されることによりボトル60がバスケット300内に複数段(3段)配置されることになるので、多段積みされた各ボトル60に対して自重(収容物の重量を含む)以外の荷重がかかることのない状態でその収容物に対するレトルト殺菌を行なうことが可能となる。そして、バスケット300の各ボトル収容段310a、310b、310cに複数のボトル60を一括的に供給し得るので、バスケット300に対するボトル50の効率的な収容動作が可能となり、結果として、効率的なレトルト殺菌が可能となる。また、収容物の荷重がボトル60の底に作用しないので、バスケット300の底板に凹凸があったとしてもレトルト殺菌中に軟化したボトル60の底に前記凹凸に対応した凹凸が形成されることはない。
なお、前記システムでは、ボトル60をバスケット300の各ボトル収容段310a、310b、310cまで導く機構として、整列バスケット400及び整列バスケット駆動機構26を用いたが、それに限定されない。例えば、キャッパ70から続くネック搬送レール71をバスケット300の各ボトル収容段310a、310b、310cにおけるレール301の数分儲け、各ネック搬送レールから各ボトル収容段310a、310b、310cにおける各レール301に直接ボトル60を供給することも可能である。
次に、本発明の第四の実施の形態について説明する。
この第四の実施の形態に係るシステムは、前述した第二の実施の形態に係るシステム(図13乃至図16参照)と第三の実施の形態に係るシステム(図17乃至図25参照)を組み合わせたものとなっている。すなわち、図13に示すシステムと同様に単位バスケットが用いられ、その単位バスケットの構造が図18に示すバスケット300の単一のボトル収容段と略同様の構造となる。
この本発明の第四の実施の形態に係るシステムでは、図26乃至図28に示す順序に従ってボトル60が供給側昇降機21aに載置された各単位バスケットに順次収容される。
初期状態において、供給側昇降機21aは図26(a)に示すように最上位に位置しており、単位バスケット供給・回収装置25(図13参照)から単位バスケット510aが供給側昇降機21aに供給され、整列バスケット駆動機構26により吐き出し位置にセットされた整列バスケット400の各レール401と単位バスケット510aの各レール501とが対向するようになっている。この状態において、供給側ボトル押出装置27が整列バスケット400の各レール401に吊り下げ支持されたボトル列を後端に位置するボトル60を押すことにより、整列バスケット400の各レール401から各ボトル60が単位バスケット510aの対応するレール501に移動する。供給側ボトル押出装置27は、前記ボトル列の先頭のボトル60のネックリング62が単位バスケット510a側のレール501のストッパ502に達するまで押出動作を行う。これにより、図26(b)に示すように、最下段に位置する単位バスケット510aに複数のボトル60が各レール501にて吊り下げ支持された状態で収容される。
次に、前述したようにボトル60を収容した次の整列バスケット400が吐き出し位置にセットされた後に、供給側昇降機21aは図27(a)に示すように最下段の単位バスケット510aの上面が整列バスケット400の下面から僅かに下がった位置となるように単位バスケット510aを下降させ、単位バスケット供給・回収装置25から次の単位バスケット510bが最下段の単位バスケット510aに重なるように供給される。これにより、整列バスケット400の各レール401と単位バスケット501bの各レール501とが対向するようになる。この状態において、供給側ボトル押出装置27が前述したのと同様にして整列バスケット400の各レール401に吊り下げ支持されたボトル60を押出すことにより、整列バスケット400の各レール401から単位バスケット510bの対応するレール501にボトル60が移動する。これにより、図27(b)に示すように中段の単位バスケット510bに複数のボトル60が各レール501にて吊り下げ支持された状態で収容される。
更に、前述したようにボトル60を収容した次の整列バスケット400が吐き出し位置にセットされた後に、供給側昇降機21aは図28(a)に示すように中段の単位バスケット510bの上面が整列バスケット400の下面から僅かに下がった位置となるように単位バスケット510a、510bを下降させ、単位バスケット供給・回収装置25から次の単位バスケット510cが中段の単位バスケット510bに重なるように供給される。これにより、整列バスケット400の各レール401と単位バスケット510cの各レール501とが対向する状態となる。このとき、最下段の単位バスケット510aの下面は搬送コンベア50aに対向する状態となる。この状態において、供給側ボトル押出装置27が前述したのと同様にして整列バスケット400の各レール401に吊り下げ支持されたボトル60を押出すことにより、整列バスケット400の各レール401から単位バスケット510cの対応するレール501にボトル60が移動する。これにより、図28(b)に示すように、最上段の単位バスケット510cに複数のボトル60が各レール501に吊り下げ支持された状態で収容される。
前述した処理工程により、それぞれボトル60がレール501にて吊り下げ支持された複数(3個)の単位バスケット510a、510b、510cが積み上げられたバスケット体500が形成される。そして、このようにボトル60が多段積み(3段積み)されたバスケット体500は、前述した第二の実施の形態に係るシステム(図13参照)と同様に、供給側昇降機21aから搬送コンベア50a、更に、搬送コンベア50bによりレトルト殺菌装置30a、30bのいずれかまで搬送される。レトルト殺菌装置30a、30bでのレトルト殺菌処理が終了したバスケット体500は、前記システム(図13参照)と同様にして取出し側昇降機21bにセットされる。
取出し側昇降機21b及び取出し側ボトル押出装置28(図17参照)の動作は、図26乃至図28に示した供給側昇降機21a及び供給側押出装置27の動作の逆になる。すなわち、図24乃至図26において、搬送コンベア50aを搬送コンベア50f(図15参照)に、供給側昇降機21aを取出し側昇降機21bに、整列バスケット移動機構26及び整列バスケット400を受取りゾーン29(図15参照)にそれぞれ代えるとともに、供給側ボトル押出装置27をバスケット体500に対して供給側ボトル押出装置27と逆側に位置する取出し側ボトル押出装置28に代えて、図28(b)、(a)、図27(b)、(a)、図26(b)、(a)の順番で処理がなされる。
この順番により、取出し側昇降機21bによりバスケット体500がステップ的に上昇させられる過程で、最上段の単位バスケット510cの各レール501から取出し側ボトル押出装置28にてボトル60が受取りゾーン29に押出された後にその単位バスケット510cが単位バスケット供給・回収装置25にて回収され(図28(b)、(a)、図27(b)参照)、次いで、中段の単位バスケット510bの各レール501から取出し側ボトル押出装置28にてボトル60が受取りゾーン29に押出された後にその単位バスケット510bが単位バスケット供給・回収装置25にて回収され(図27(b)、(a)、図26(b)参照)、更に、最下段の単位バスケット510aの各レール501から取出し側ボトル押出装置28にてボトル60が受取りゾーン29に押出された後にその単位バスケット510aが単位バスケット供給・回収装置25にて回収される(図26(b)、(a)参照)。
受取りゾーン29に吐き出された各ボトル60は、前記第三の実施の形態に係るシステムと同様に、搬送コンベア50gにより後段の処理工程に搬送される。
なお、整列バスケット400へのボトル60の搬送速度、整列バスケット400の吐き出し位置までの移動速度、単位ブロック510a(510b、510c)の供給側昇降機21aへの供給周期、整列バスケット400から各単位バスケット510a(510b、510c)へのボトル60の移動速度、供給側昇降機21aの下降ステップ時間、各搬送コンベア50a、50b、50f、50gの搬送速度、各レトルト殺菌装置30a、30bでのレトルト殺菌時間、バスケット体500から受取りゾーン29へのボトル60の取出し時間、取出し側昇降機21bの上昇ステップ時間、取出し側昇降機21bから供給側昇降機21aへの単位バスケットの移動時間等を適当に制御することにより、単位バスケット供給・回収装置25内に貯蔵する単位バスケットの数を最小限にした状態でシステム内においてバスケット体500を滞留させることなく、循環させることができる。
前述したように本発明の第四の実施の形態に係るレトルト殺菌システムでは、複数段(3段)重ねられた単位バスケット510a、510b、510cのそれぞれに複数のボトル60がレール501にて吊り下げ支持された状態で収容されるので、多段積みされた各ボトル60に対して自重(収容物の重量を含む)以外の荷重がかかることのない状態でその収容物に対するレトルト殺菌が可能となる。そして、各単位バスケット510a、510b、510cに複数のボトル60が一括的に供給され得るので、効率的なボトル60の多段積み動作が可能となり、結果として、各ボトル60の収容物に対する効率的なレトルト殺菌が可能となる。また、ボトル60の高さが変わっても、そのボトル60を収容するのに適当な空隙の高さを有する単位バスケットを使用することで、バスケット体500の高さがレトルト殺菌装置30a、30bの仕様により制限されるものであっても、ボトル60を無駄なく多段積みした状態でその収容物のレトルト殺菌が可能となる。すなわち、より低いボトル60では、より多くの数の単位バスケットにて前記規制された高さとなるバスケット体500を形成することができるようになる。これにより、単位バスケットが複数段重ねられて形成されたバスケット体500内に収容される複数のボトル60の収容物の効率的なレトルト殺菌が可能となる。
以上、説明したように、本発明に係るプラスチック容器のレトルト殺菌方法及びシステムは、縦荷重対策を効果的に行ない得るという効果と共に各ボトルの収容物の効率的なレトルト殺菌が可能となるという効果を有し、ポリエステルボトル(ペットボトル等)等のプラスチック容器を多段に積載してレトルト殺菌を行なうレトルト殺菌方法及びシステムとして有用である。
11 供給部
12 ストッパ
13 ブロック供給装置
14 整列ゾーン
15千鳥配列機
20 ローダ
21a 供給側昇降機
21b 取出し側昇降機
22 アンローダ
23 仕切り板供給・回収装置
25 単位バスケット供給・回収装置
26 整列バスケット駆動機構
27 供給側ボトル押出装置
28 取出し側ボトル押出装置
29 受取りゾーン
29a ストッパ
30a、30b レトルト殺菌装置
40 ブロック回収装置
50a〜50g 搬送コンベア
60 ボトル
65 ブロック
65a 単位ブロック
70 キャッパ
71 ネック搬送レール
72 ストッパ
100 バスケット
101、101a、101b、101c 仕切り板
110 支持フランジ
111 底板
200 バスケット体
210a、210b、210c 単位バスケット
300 バスケット
301 レール
302 ストッパ
310a 最下位収容段
310b 中位収容段
310c 最上位収容段
400 整列バスケット
401 レール
402 ストッパ
500 バスケット体
501 レール
502 ストッパ
510a、510b、510c 単位バスケット

Claims (5)

  1. プラスチック容器の載置高さより高い所定高さの空隙を有する単位バスケットを積み上げる積み上げ工程と、
    配列された複数のプラスチック容器を用意して、該複数のプラスチック容器を一括的に前記単位バスケットの空隙に入れ、前記単位バスケットの空隙に前記複数のプラスチック容器を配列させる容器配列工程と、
    前記複数のプラスチック容器が配列され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体をレトルト殺菌装置に搬入して前記複数のプラスチック容器の収容物をレトルト殺菌するレトルト殺菌工程とを有し、
    前記単位バスケットは、支柱、天板及び底板にて箱形状に形成され、4側方からプラスチック容器の出し入れが可能となることを特徴とするレトルト殺菌方法。
  2. レトルト殺菌工程終了後に、前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケット体の単位バスケットから複数のプラスチック容器を取り出す容器取り出し工程と、
    前記複数のプラスチック容器の取り出された単位バスケットを回収する回収工程とを有することを特徴とする請求項1記載のレトルト殺菌方法。
  3. 前記プラスチック容器は、プラスチック材料にて形成された、レトルト殺菌において自重及び収容物の荷重にて胴部に変形の生じることのないボトルであることを特徴とする請求項1または2に記載の殺菌方法。
  4. プラスチック容器の載置高さより高い所定高さの空隙を有する単位バスケットを積み上げる積み上げ機構と、
    用意される配列された複数のプラスチック容器を前記単位バスケットの空隙に一括的に入れ、前記単位バスケットの空隙に前記複数のプラスチック容器を配列させる容器配列機構と、
    内部に収容された物のレトルト殺菌を行なうレトルト殺菌装置と、
    前記複数のプラスチック容器が配列され、積み上げられた所定数の単位バスケットにて形成されるバスケット体を前記レトルト殺菌装置に搬入するバスケット搬入機構とを有し、
    前記単位バスケットは、支柱、天板及び底板にて箱形状に形成され、4側方からプラスチック容器の出し入れが可能となることを特徴とするレトルト殺菌システム。
  5. 前記レトルト殺菌装置から前記バスケット体を搬出するバスケット搬出機構と、
    前記レトルト殺菌装置から搬出されたバスケット体の単位バスケットから複数のプラスチック容器を取り出す容器取り出し機構と、
    前記複数のプラスチック容器の取り出された単位バスケットを回収する回収機構とを有することを特徴とする請求項4記載のレトルト殺菌システム。
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