JP5105049B2 - 車両用駆動制御装置 - Google Patents

車両用駆動制御装置

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Description

本発明は、車両に備えた電気駆動部品を駆動制御するための車両用駆動制御装置であって、イグニッションスイッチをオンしたときに、システム電源回路が制御回路への給電を開始して制御回路が起動する一方、イグニッションスイッチをオフしたときに、制御回路による所定の終了処理が完了してからシステム電源を停止する車両用駆動制御装置に関する。
図5には、従来の車両用駆動制御装置6が示されている。この車両用駆動制御装置6が搭載される車両には、イグニッションスイッチ1がオンしたときにのみ給電可能な電力系統2Aと、電力系統2Aと同じ電圧を出力し、イグニッションスイッチ1のオンオフに拘わらず常時給電可能な電力系統2Bと、さらに、電力系統2Aより高い電圧を出力しかつ常時給電可能な電力系統3とが備えられている。また、これら電力系統2A,2B,3は車両用駆動制御装置6にコネクタ接続されている。そして、イグニッションスイッチ1をオンしているときには、システム電源回路5が一の電力系統2Aから電力を受けて作動し、イグニッションスイッチ1がオフしてから、制御回路4による所定の終了処理が完了するまでは、システム電源回路5が他の電力系統2Bから電力を受けて作動するようになっていた。
また、タイマーを用いた別の従来の車両用駆動制御装置でも、上記した電力系統2Aと電力系統2Bと同様に、出力電圧は同じでありながら、一方は、イグニッションスイッチにてオンオフ可能、他方は、常時給電可能な2つの電力系統を利用して、上記終了処理を行うための電力を確保していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−132992号公報(段落[0031],[0032],[0037]、第1図、第6図)
ところで、車両用駆動制御装置を車両の各電力系統に接続するには、コネクタ、端子金具、ハーネス等の接続用インターフェースが必要になり、車両用駆動制御装置に接続される電力系統の数が増えれば、接続用インターフェースも大型化し、コストが増す。これに対し、上記した従来の車両用駆動制御装置のうち終了処理を行うための電力確保のためだけに電力系統2Bに接続する構造を廃止して、接続用インターフェースを小型化かつ低コスト化可能な車両用駆動制御装置の開発が求められていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、車両の電力系統との間の接続用インターフェースを小型化かつ低コスト化することが可能な車両用駆動制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る車両用駆動制御装置(10)は、車両に備えた電気駆動部品(51)を駆動するためのドライブ回路(11)と、ドライブ回路(11)を制御するための制御回路(13)と、制御回路(13)に給電するためのシステム電源回路(12)とを備え、車両のイグニッションスイッチ(63)がオンしたときに、システム電源回路(12)が制御回路(13)への給電を開始して制御回路(13)が起動する一方、イグニッションスイッチ(63)がオフしたときに、制御回路(13)による所定の終了処理が完了してからシステム電源回路(12)を停止する車両用駆動制御装置(10)において、車両に備えた第1電力系統(61)に接続されて、車両用駆動制御装置(10)が第1電力系統(61)から第1直流電圧(V1)を常時受けるための第1コネクタ(31)と、車両に備えた第2電力系統(62)に接続されて、イグニッションスイッチ(63)がオンしたときにのみ、車両用駆動制御装置(10)が第2電力系統(62)から第1直流電圧(V1)より低い第2直流電圧(V2)を受けるための第2コネクタ(32)と、第1コネクタ(31)を介して第1電力系統(61)からドライブ回路(11)に給電するための駆動用給電ライン(L1)と、第2コネクタ(32)を介して第2電力系統(62)からシステム電源回路(12)に給電するための制御用通常給電ライン(L2)と、第1コネクタ(31)を介して第1電力系統(61)からシステム電源回路(12)に給電するための制御用臨時給電ライン(L3)とを設け、その制御用臨時給電ライン(L3)の途中には、第1直流電圧(V1)を第2直流電圧(V2)に降圧してシステム電源回路(12)に出力可能な臨時降圧回路(14)と、通常はオフして制御用臨時給電ライン(L3)を断絶状態にする一方、オン制御信号を受けているときにオンして制御用臨時給電ライン(L3)を導通状態にする給電スイッチ(15)とが備えられ、イグニッションスイッチ(63)がオン状態からオフ状態に切り替わると、第2電力系統(62)からの給電が停止され、制御回路(13)は、イグニッションスイッチ(63)がオフした後、所定の終了処理が完了する迄の間、給電スイッチ(15)にオン制御信号を出力し、所定の終了処理を完了してからオン制御信号の出力を停止するように構成されたところに特徴を有する。



請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用駆動制御装置(10)において、イグニッションスイッチ(63)をオンしてから第2電力系統(62)の出力が立ち上がって第2直流電圧(V2)に至るまでの間に、その第2直流電圧(V2)未満の第2電力系統(62)の出力をオン制御信号として給電スイッチ(15)に付与するための臨時オン回路(17)を備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の車両用駆動制御装置(10)において、臨時降圧回路(14)は、制御回路(13)その他の回路から信号を受けずにスイッチング動作を行うスイッチングレギュレータであると共に、制御回路(13)が出力した停止信号を受けてスイッチング動作を強制停止可能に構成され、制御回路(13)は、第2電力系統(62)の出力が第2直流電圧(V2)以上であるときに、スイッチングレギュレータに停止信号を付与するところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成によれば、イグニッションスイッチがオンした状態では、制御用通常給電ラインを通してシステム電源回路が第2電力系統から受電して制御回路を作動させることができる。イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わると、第2電力系統からの給電が停止する。しかしながら、本発明の車両用駆動制御装置では、イグニッションスイッチがオフした後、所定の終了処理が完了する迄の間、制御回路が給電スイッチにオン制御信号を出力して、制御用臨時給電ラインを導通状態に保持する。これにより、システム電源回路は、第1電力系統から臨時降圧回路を通して受電し、制御回路を作動させることができる。そして、制御回路は、所定の終了処理の完了後、給電スイッチへのオン制御信号を停止することでシステム電源回路への給電が停止され、そのシステム電源回路が停止する。
このように、本発明の車両用駆動制御装置では、従来のように終了処理を行う電力確保のためだけに、出力電圧が同じ2つの電力系統を別々に車両に設ける必要がなくなると共に、車両用駆動制御装置に接続する電力系統の数を減らすことができる。これにより、車両用駆動制御装置と車両の電力系統との間の接続用インターフェースを小型化かつ低コスト化することが可能になる。
[請求項2の発明]
イグニッションスイッチをオンしてから車両における第2電力系統が第2直流電圧に達するまでには時間を要する場合、請求項2の車両用駆動制御装置によれば、イグニッションスイッチがオンして第2電力系統の出力が立ち上がる途中で、臨時オン回路が、第2直流電圧未満の第2電力系統の出力をオン制御信号として給電スイッチに付与する。これにより、イグニッションスイッチのオン直後に、第1電力系統からの電力が臨時降圧回路を通してシステム電源回路に付与され、制御回路の迅速な起動が可能になる。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、イグニッションスイッチがオンして第2電力系統の出力が第2直流電圧に達したときには、臨時降圧回路としてのスイッチングレギュレータのスイッチング動作が強制停止され、制御用通常給電ラインを通して第2電力系統から供給される電力のみによってシステム電源回路が作動する。このように、イグニッションスイッチのオン後、第2電力系統の電圧が安定したときには、スイッチングレギュレータが停止され、発熱を抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態の車両用駆動制御装置10は、例えば、電動パワーステアリングシステムにおけるアシストモータ51(本発明に係る「電気駆動部品」に相当する)を駆動制御するために車両に搭載されている。そのアシストモータ51は、例えば、三相交流モータになっている。
車両には、比較的高い第1直流電圧V1(例えば、46[V])で給電可能な第1電力系統61と、比較的低い第2直流電圧V2(例えば、12[V])で給電可能な第2電力系統62とが備えられ、車両用駆動制御装置10は、それら第1と第2の電力系統61,62から電力を受けて作動する。詳細には、車両のバッテリー(図示せず)の出力は、第2直流電圧V2になっている。そして、バッテリーとイグニッションスイッチ63(図1参照)とを直列接続して含んだ系統が、上記第2電力系統62になっている。即ち、第2電力系統62は、イグニッションスイッチ63によって通電状態と非通電状態とに切り替わる。また、バッテリーの出力には、図示しない昇圧回路が接続されて、バッテリーが出力する第2直流電圧V2を第1直流電圧V1に昇圧している。そして、その昇圧回路の出力が第1電力系統61になっている。この第1電力系統61は、イグニッションスイッチ63のオンオフに拘わらず、常時、給電可能になっている。
車両用駆動制御装置10は、一般には、ECU(電子制御装置:Electronic Control Unit)と呼ばれ、例えばユニットケース30にてパッケージされたユニット構造になっている。車両用駆動制御装置10のうちユニットケース30の外部には、車両用駆動制御装置10を第1電力系統61及び第2電力系統62に接続するために、本発明に係る第1コネクタ31及び第2コネクタ32が備えられている。これら第1及び第2のコネクタ31,32は、図示しない端子金具をコネクタハウジングに内蔵してなり、これに対し、第1電力系統61及び第2電力系統62の各電力ケーブルの末端には図示しないコネクタが備えられている。そして、上記したコネクタ同士を結合することで、ユニットケース30が第1及び第2の電力系統61,62に接続される。
なお、ユニットケース30の外部には、上記した第1及び第2のコネクタ31,32以外に、アシストモータ51に電力供給するための電力出力用コネクタ33、車速、舵角等の運転情報を車両用駆動制御装置10内に取り込むための信号入力用コネクタ(図示せず)、車両用駆動制御装置10外に制御信号を出力するための信号出力用コネクタ(図示せず)等が備えられている。
車両用駆動制御装置10のうちユニットケース30の内部には、ドライブ回路11、システム電源回路12、制御回路13、臨時降圧回路14、給電スイッチ15及び電圧モニタ回路16等が備えられている。
ドライブ回路11は、例えば、FET(図示せず)をブリッジ接続してなる三相交流インバータ回路である。そして、ドライブ回路11の入力側に第1直流電圧V1を付与した状態で、制御回路13が各FETをオンオフ制御することで三相交流が生成される。その第1直流電圧V1を第1コネクタ31を介して第1電力系統61からドライブ回路11に付与するために、第1コネクタ31とドライブ回路11との間が駆動用給電ラインL1にて接続されている。また、ドライブ回路11が生成した三相交流をアシストモータ51に付与するために、電力出力用コネクタ33とドライブ回路11との間が三相出力ラインL4にて接続されている。なお、例えば、制御回路13が停止したときには、ドライブ回路11における全てのFETがオフする。
システム電源回路12は、スイッチングレギュレータと、そのスイッチをオンオフさせるためのオンオフ制御回路と併せてパッケージ化したチップになっている。そして、システム電源回路12は、第2直流電圧V2を受けただけで(制御回路13その他の回路から信号を受けずに)スイッチング動作を行って、その第2直流電圧V2を第3直流電圧V3(例えば、5[V])に変圧して出力する。
システム電源回路12に第2直流電圧V2を付与するために、システム電源回路12の入力部には制御用通常給電ラインL2と制御用臨時給電ラインL3とが並列接続されている。それらのうち制御用通常給電ラインL2は、第2コネクタ32とシステム電源回路12との間を接続しており、イグニッションスイッチ63がオンした状態では、第2コネクタ32を通して第2電力系統62からシステム電源回路12へと第2直流電圧V2が付与される。なお、制御用通常給電ラインL2の途中のダイオードD1は、臨時降圧回路14の出力電流が第2コネクタ32を介して第2電力系統62に逆流すことを防止するためのものである。
一方、制御用臨時給電ラインL3は、第1コネクタ31とシステム電源回路12との間を接続しており、その制御用臨時給電ラインL3の途中には、第1コネクタ31側から順番に、給電スイッチ15と臨時降圧回路14とが備えられている。給電スイッチ15は、制御用臨時給電ラインL3の途中に接続されたトランジスタTr1を有し、通常は、このトランジスタTr1がオフしている。そして、給電スイッチ15にオン制御信号が付与されると、トランジスタTr1がオンする。詳細には、トランジスタTr1は、PNP型のバイポーラトランジスタであって、そのエミッタが第1コネクタ31側に接続される一方、コレクタが臨時降圧回路14側に接続されている。また、トランジスタTr1のベースには、NPN型のバイポーラトランジスタであるトランジスタTr2のコレクタが接続されると共に、そのトランジスタTr2のエミッタがGNDに接続されている。そして、トランジスタTr2のベースが給電スイッチ15のオン制御信号入力部15Nになっており、このオン制御信号入力部15Nには、制御回路13の信号出力部と第2コネクタ32とが並列接続されている。また、この給電スイッチ15のオン制御信号入力部15Nと第2コネクタ32との間を連絡するラインが本発明に係る臨時オン回路17になっている。
そして、制御回路13が出力したオン制御信号により、給電スイッチ15のGNDに対する電位が所定値以上になった場合、或いは、第2電力系統62の電位を受けて給電スイッチ15のGNDに対する電位が所定値以上になった場合に、給電スイッチ15のトランジスタTr1がオンして第1コネクタ31と臨時降圧回路14との間が導通する。
なお、図1において給電スイッチ15と制御回路13との間に備えたダイオードD3は、制御回路13へと電流の流れ込みを防ぐためのものであり、給電スイッチ15と第2コネクタ32との間に備えたダイオードD2は、第2電力系統62へと電流の逆流を防ぐためのものである。
臨時降圧回路14は、システム電源回路12と同様にスイッチングレギュレータとオンオフ制御回路と併せてパッケージ化したチップである。そして、臨時降圧回路14は、第1直流電圧V1を受けて作動し、その第1直流電圧V1を第2直流電圧V2に変圧してシステム電源回路12へと出力する。また、臨時降圧回路14は、リセット端子を備えており、ここに制御回路13の信号出力部が接続されている。そして、制御回路13から臨時降圧回路14に停止信号が出力されているときには、臨時降圧回路14は、例えば、入力側に第1直流電圧V1を受けていてもスイッチング動作を停止し、臨時降圧回路14からシステム電源回路12への給電は行われない。一方、制御回路13から臨時降圧回路14に停止信号が出力されたていないときには、臨時降圧回路14は、入力側に第1直流電圧V1を受けさえすれば、その第1直流電圧V1を第2直流電圧V2に変圧してシステム電源回路12へと出力する。
制御回路13は、CPU13AとROM13BとRAM13Cとを備えている。そして、ROM13Bに記憶された図示しないモータ制御プログラムを実行することで、上述の如くドライブ回路11を制御している。また、CPU13Aは、システム電源回路12からの給電が開始されたことをトリガーにしてROM13Bから起動処理プログラムPG1(図2参照)をロードして実行する。さらには、CPU13Aは、イグニッションスイッチ63がオン状態からオフ状態に切り替わったときには、ROM13Bから終了処理プログラムPG2(図3参照)をロードして実行する。
イグニッションスイッチ63のオフとオンとを検出するために、車両用駆動制御装置10には電圧モニタ回路16が設けられている。電圧モニタ回路16は、第2コネクタ32とGNDとの間を連絡した分圧回路であって、その出力が、例えば、制御回路13に備えたA/Dコンバータ13Dを介してCPU13Aに取り込まれている。そして、第2電力系統62の出力電圧が所定の閾値以下になったときに、CPU13Aが前記した終了処理プログラムPG2を実行する。なお、所定の閾値は、例えば、0[V]より大きく、第2直流電圧V2未満の値になっている。
以下、起動処理プログラムPG1及び終了処理プログラムPG2の構成と併せて、本実施形態の車両用駆動制御装置10の作用・効果について説明する。
車両のイグニッションスイッチ63をオフした状態では、第2電力系統62の電位は0[V]になっている。従って、この状態で第2電力系統62から車両用駆動制御装置10のシステム電源回路12に給電されることはない。また、イグニッションスイッチ63をオフしていても、第1電力系統61の電位は第1直流電圧V1になっているが、車両用駆動制御装置10の給電スイッチ15がオフしているので、第1電力系統61からシステム電源回路12に給電されることもない。即ち、イグニッションスイッチ63をオフした状態では、車両用駆動制御装置10のシステム電源回路12は停止している。
イグニッションスイッチ63をオフ状態からオン状態に切り替えると、第2電力系統62から車両用駆動制御装置10に給電可能になる。このとき、第2電力系統62の電位は、その第2電力系統62に接続されている車両用駆動制御装置10その他の回路や分布定数の一次遅れ要素により過渡的に立ち上がる。しかしながら、第2電力系統62の電位が第2直流電圧V2に至る前に、第2直流電圧V2未満の第2電力系統62の電圧が臨時オン回路17を介してオン制御信号として給電スイッチ15に付与され、制御用臨時給電ラインL3が導通することで、第1電力系統61から臨時降圧回路14を通してシステム電源回路12に給電が開始される。即ち、イグニッションスイッチ63をオンに切り替えた直後は、システム電源回路12が、第1電力系統61から臨時降圧回路14を介して受けた電力により作動し、制御回路13の迅速な起動が可能になる。そして、制御回路13のCPU13Aは、システム電源回路12からの給電が開始されたことをトリガーにしてROM13Bに記憶から起動処理プログラムPG1(図2参照)をロードして実行する。
起動処理プログラムPG1が実行されると、図2に示すように、CPU13Aは、電圧モニタ回路16の出力に基づいて第2電力系統62の出力電圧が安定したか否かを判別する(S1)。具体的には、第2電力系統62の電圧が第2直流電圧V2以上になって予め定められた基準時間T1[ms]に亘って継続したか否かにより、第2電力系統62の電圧が安定したか否かを判別する。そして、第2電力系統62の電圧が第2直流電圧V2以上になって基準時間T1[ms]に亘って継続するまで、上記した判別処理(S1)を繰り返す(S1:NOのループ)。また、第2電力系統62の電圧が第2直流電圧V2以上になって基準時間T1[ms]に亘って継続した場合には、第2電力系統62の出力電圧が安定したと判断し(S1:YES)、CPU13Aから臨時降圧回路14に停止信号を出力し(S2)、この起動処理プログラムPG1を終了する。これにより、第2電力系統62の電圧の安定後に、スイッチングレギュレータである臨時降圧回路14が停止されて、発熱が抑えられる。
車両の走行中は、CPU13Aは、ドライブ回路11が出力する三相交流を制御するためのモータ制御プログラム(図示せず)を実行する。そして、車両用駆動制御装置10に取り込まれた車速、操舵角や操舵反力等の運転情報に基づいてアシストモータ51に付与する三相交流を適宜変更する。これにより、運転者の操舵を補助することができる。
車両を停車し、イグニッションスイッチ63をオフすると、CPU13Aは、ROM13Bから終了処理プログラムPG2(図3参照)をロードして実行する。より具体的には、イグニッションスイッチ63がオン状態からオフ状態に切り替わると、第2電力系統62の電位が過渡的に低下する。ここで、CPU13Aは、電圧モニタ回路16の出力を取り込んで第2電力系統62の電圧をモニタリングしており、その第2電力系統62の電圧が、第2直流電圧V2未満でかつ0[V]より大きな所定の閾値になったときに、終了処理プログラムPG2を実行する。
終了処理プログラムPG2が実行されると、図3に示すように、CPU13Aは、臨時降圧回路14への停止信号の出力を止めると共に(S10)、給電スイッチ15にオン制御信号を出力する(S11)。これにより、臨時降圧回路14を経由して第1電力系統61からシステム電源回路12へと給電が開始され、第2電力系統62の電圧が低下してもシステム電源回路12は作動し続ける。
次いで、所定の終了処理が完了したか否かを判別する(S12)。ここで、「所定の終了処理」としては、例えば、加熱保護演算処理、電流漸減処理等が挙げられる。第2電力系統62の電位は、遅くとも上記した所定の終了処理が完了する途中で0[V]まで低下する。
CPU13Aは、所定の終了処理が完了するまで、上記した判別処理(S12)を繰り返す(S12:NOのループ)。そして、所定の終了処理が完了した場合には(S12:YES)、給電スイッチ15へのオン制御信号の出力を停止する(S13)。すると、給電スイッチ15がオフして制御用臨時給電ラインL3が断絶状態になり、第1電力系統61からシステム電源回路12への給電も停止し、システム電源回路12が停止する。
このように、本実施形態の車両用駆動制御装置10では、従来のように終了処理を行う電力確保のためだけに、出力電圧が同じ2つの電力系統を別々に車両に設ける必要がなくなると共に、車両用駆動制御装置10に接続する電力系統の数を従来より減らすことができる。これにより、車両用駆動制御装置10と車両の電力系統との間の接続用インターフェースを小型化かつ低コスト化することが可能になる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、イグニッションスイッチ63がオンして第2電力系統62の出力が第2直流電圧V2に達したときには、臨時降圧回路14(スイッチングレギュレータ)を停止する構成であったが、臨時降圧回路14を停止せずに、臨時降圧回路14と第2電力系統62との両方からシステム電源回路12に第2直流電圧V2が付与されるようにしてもよい。
(2)前記実施形態の臨時降圧回路14は、スイッチングレギュレータであったが、例えば、図4に示した臨時降圧回路14Cのように、分圧回路14Aを備えた構成にしてもよい。そして、臨時降圧回路14から制御回路13への出力を停止するために、例えば、NチャンネルのJFET1(接合型FET)を設けると共に、JFET1のゲートに制御回路13からの信号を付与可能な構成にしてもよい。これにより、前記実施形態の臨時降圧回路14と同様の動作を行わせることができる。
本発明の一実施形態に係る車両用駆動制御装置の回路図 起動処理プログラムのフローチャート 終了処理プログラムのフローチャート 本発明に係る臨時降圧回路の変形例を示した回路図 従来の車両用駆動制御装置の回路図
符号の説明
10 車両用駆動制御装置
11 ドライブ回路
12 システム電源回路
13 制御回路
14 臨時降圧回路
15 給電スイッチ
17 臨時オン回路
31 第1コネクタ
32 第2コネクタ
51 アシストモータ(電気駆動部品)
61 第1電力系統
62 第2電力系統
63 イグニッションスイッチ
L1 駆動用給電ライン
L2 制御用通常給電ライン
L3 制御用臨時給電ライン

Claims (3)

  1. 車両に備えた電気駆動部品を駆動するためのドライブ回路と、前記ドライブ回路を制御するための制御回路と、前記制御回路に給電するためのシステム電源回路とを備え、前記車両のイグニッションスイッチがオンしたときに、前記システム電源回路が前記制御回路への給電を開始して前記制御回路が起動する一方、前記イグニッションスイッチがオフしたときに、前記制御回路による所定の終了処理が完了してから前記システム電源回路を停止する車両用駆動制御装置において、
    前記車両に備えた第1電力系統に接続されて、車両用駆動制御装置が前記第1電力系統から第1直流電圧を常時受けるための第1コネクタと、
    前記車両に備えた第2電力系統に接続されて、前記イグニッションスイッチがオンしたときにのみ、車両用駆動制御装置が前記第2電力系統から前記第1直流電圧より低い第2直流電圧を受けるための第2コネクタと、
    前記第1コネクタを介して前記第1電力系統から前記ドライブ回路に給電するための駆動用給電ラインと、
    前記第2コネクタを介して前記第2電力系統から前記システム電源回路に給電するための制御用通常給電ラインと、
    前記第1コネクタを介して前記第1電力系統から前記システム電源回路に給電するための制御用臨時給電ラインとを設け、
    その制御用臨時給電ラインの途中には、前記第1直流電圧を前記第2直流電圧に降圧して前記システム電源回路に出力可能な臨時降圧回路と、通常はオフして前記制御用臨時給電ラインを断絶状態にする一方、オン制御信号を受けているときにオンして前記制御用臨時給電ラインを導通状態にする給電スイッチとが備えられ、
    前記イグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替わると、前記第2電力系統からの給電が停止され、
    前記制御回路は、前記イグニッションスイッチがオフした後、前記所定の終了処理が完了する迄の間、前記給電スイッチに前記オン制御信号を出力し、前記所定の終了処理を完了してから前記オン制御信号の出力を停止するように構成されたことを特徴とする車両用駆動制御装置。
  2. 前記イグニッションスイッチをオンしてから前記第2電力系統の出力が立ち上がって前記第2直流電圧に至るまでの間に、その第2直流電圧未満の前記第2電力系統の出力を前記オン制御信号として前記給電スイッチに付与するための臨時オン回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動制御装置。
  3. 前記臨時降圧回路は、前記制御回路その他の回路から信号を受けずにスイッチング動作を行うスイッチングレギュレータであると共に、前記制御回路が出力した停止信号を受けて前記スイッチング動作を強制停止可能に構成され、
    前記制御回路は、前記第2電力系統の出力が前記第2直流電圧以上であるときに、前記スイッチングレギュレータに停止信号を付与することを特徴とする請求項2に記載の車両用駆動制御装置。
JP2007020393A 2007-01-31 2007-01-31 車両用駆動制御装置 Expired - Fee Related JP5105049B2 (ja)

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