JP5104746B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1には、従来のコネクタが開示されている。このコネクタは、端子金具を挿入可能なキャビティを有するハウジングと、ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置とを移動可能に装着され、仮係止位置では端子金具のキャビティへの挿入を許容し、本係止位置では端子金具のキャビティからの抜け出しを規制するリテーナとを備えている。リテーナは幅方向に対をなす撓み可能なロック片を有し、ハウジングには、仮係止位置でロック片を弾性的に係止する仮係止部が設けられているとともに、本係止位置でロック片を弾性的に係止する本係止部が仮係止部と並んで設けられている。本係止部はリテーナの本係止位置への移動方向に沿った斜面を有し、この斜面に沿ってリテーナの本係止位置への移動操作が案内されるようになっている。
特開2008−130311公報
ところで、上記の場合、本係止部が斜面を有するセミロック構造を採用しているため、リテーナを本係止位置に押し込む際に要する操作力を小さく抑えることができた。しかしその反面、仮係止位置におけるリテーナの保持力が低下するため、リテーナが本係止位置に不用意に落ち込む可能性も高くなった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、セミロック構造で無くとも、リテーナの本係止位置への操作力が過大にならないようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具と、前記端子金具を挿入可能なキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置とを移動可能に装着され、前記仮係止位置では前記端子金具の前記キャビティへの挿入を許容し、前記本係止位置では前記端子金具の前記キャビティからの抜け出しを規制するリテーナとを備え、前記リテーナと前記ハウジングとには、前記仮係止位置で互いに係止されて前記リテーナの前記本係止位置への移動を規制する仮係止部が設けられているコネクタであって、前記ハウジング側及び前記リテーナ側の少なくとも一方の前記仮係止部は、前記キャビティ内に臨むように配され、前記キャビティ内に挿入される前記端子金具と干渉して相手側との係止状態を解除する構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジング側の前記仮係止部の係止方向は、前記リテーナの前記本係止位置への移動方向とは逆方向に設定されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記リテーナと前記ハウジングとには、前記仮係止部とは別に、前記仮係止位置で互いに係止されて前記リテーナを前記仮係止位置に保持する第2仮係止部が設けられているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項記載のものにおいて、前記リテーナ側の仮係止部が前記ハウジング側の仮係止部に向けて突出する形状とされ、前記ハウジング側の仮係止部が前記リテーナ側の仮係止部を受ける係止面を有する形状とされているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項記載のものにおいて、前記ハウジング側の仮係止部が前記リテーナ側の仮係止部に向けて突出する形状とされ、前記リテーナ側の仮係止部が前記ハウジング側の仮係止部を受ける係止面を有する形状とされているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項記載のものにおいて、前記仮係止部は、前記端子金具において最も外側に位置するインシュレーションバレル又はスタビライザと干渉して相手側との係止状態を解除するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ハウジング側及びリテーナ側の少なくとも一方の仮係止部が、キャビティ内に臨むように配され、キャビティ内に挿入される端子金具と干渉して相手側との係止状態を解除するから、ハウジング側及びリテーナ側の仮係止部を別途手操作で解除しなくて済み、セミロック構造で無くとも、リテーナの本係止位置への操作力が過大となることはない。
<請求項2の発明>
ハウジング側の仮係止部の係止方向がリテーナの本係止位置への移動方向とは逆方向に設定されているから、仮係止部がセミロック構造を採る場合に比べ、仮係止位置におけるリテーナの保持力が高められる。
<請求項3の発明>
リテーナとハウジングとには仮係止部とは別に第2仮係止部が設けられているから、仮係止位置におけるリテーナの保持力がいっそう高められ、リテーナが本係止位置に不用意に移動するのがより確実に防止される。
<請求項4の発明>
リテーナ側の仮係止部がハウジング側の仮係止部に向けて突出する形状とされ、ハウジング側の仮係止部がリテーナ側の仮係止部を受ける係止面を有する形状とされているから、ハウジング側の仮係止部の形状を簡素化できて、ハウジングを成形する際に用いる金型の構造が複雑になるのが回避される。
<請求項5の発明>
ハウジング側の仮係止部がリテーナ側の仮係止部に向けて突出する形状とされ、リテーナ側の仮係止部がハウジング側の仮係止部を受ける係止面を有する形状とされているから、単体時におけるリテーナ側の仮係止部の損傷・破損が防止される。
<請求項6の発明>
仮係止部が端子金具の最も外側に位置するインシュレーションバレル又はスタビライザと干渉して相手側との係止状態を解除するため、キャビティ内への仮係止部の突出量を小さく抑えることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、ハウジング20、リテーナ40、端子金具60を備え、ハウジング20は相手コネクタ(図示せず)と嵌合可能とされている。なお、以下の説明において前後方向についてはハウジング20の相手コネクタに対する嵌合面側を前方とする。
ハウジング20は合成樹脂製であって全体として幅方向に細長いブロック状をなし、その内部には複数のキャビティ21が前後方向に沿って設けられている。キャビティ21内には後方から端子金具60が挿入可能とされ、キャビティ21の内面には前方へ突出する撓み可能なランス22が設けられている。キャビティ21内に正規挿入された端子金具60は、ハウジング20の前壁23によってそれ以上前方への移動が規制され、かつランス22に弾性的に係止されることによって後方への抜け出しが規制される。
端子金具60は導電性の金属板を曲げ加工等して一体に成形され、図2に示すように、相手端子の雄タブ(図示せず)を受容してそれと接続可能な筒状の接続部61と、接続部61の後方に位置して電線90の端末芯線にかしめ付けられるオープンバレル状のワイヤバレル62と、ワイヤバレル62の後方に位置して電線90の端末被覆にかしめ付けられるオープンバレル状のインシュレーションバレル63とからなる。このうち、インシュレーションバレル63が最も外側に配されている。接続部61には、端子金具60の正規挿入時にランス22が嵌るランス孔65が貫通して設けられている。接続部61の後端は、略垂直に切り立って配される被抜止部64とされ、ここにリテーナ40の抜止部49(後述する)が後方から係止可能とされている。ハウジング20の後面からは端子金具60に接続された複数の電線90が引き出されている。
ハウジング20にはリテーナ40の装着孔24が設けられている。装着孔24は各キャビティ21に連通するとともに、ハウジング20の下面及び両側面の3面に跨って開口する形状とされ、ハウジング20の下面を通して下方からリテーナ40が挿入可能とされている。ハウジング20の下面における装着孔24の後縁には、図1に示すように、リテーナ40の突出部47(後述する)と係止可能な係止面25が設けられている。係止面25は、装着孔24の深さ方向(リテーナ40の挿入方向)に沿って略垂直に配される第1係止面26と、ハウジング20内にて下方に露出して略水平に配される第2係止面27とからなり、第1係止面26の下端と第2係止面27の前端とが互いに連なって全体として顎状をなしている。
また、ハウジング20の上面には、図5に示すように、上下方向(高さ方向)に撓み可能なロックアーム28が設けられている。ロックアーム28は、ハウジング20に正規嵌合された相手コネクタを弾性的に係止して相手コネクタを離脱規制状態に保持する役割をはたす。
ハウジング20の両側面には、リテーナ40の両側部42(後述する)が装着される装着面29が周囲よりも一段低い位置に設けられ、この両装着面29には、装着孔24が開口するとともに、装着孔24よりも後方に第1係止突起30と第2係止突起31(第2仮係止部)とが上下に並んで設けられている。このうち、下方に位置する第1係止突起30は、上方へ向けて上り勾配で傾斜する下面を有しているとともに、略水平に配される上面を有しており、上方に位置する第2係止突起31は、同じく、上方へ向けて上り勾配で傾斜する下面を有しているとともに、略水平に配される上面を有している。第1係止突起30と第2係止突起31との間には、リテーナ40のロック爪44(後述する)が嵌合可能な正面視台形状の嵌合空間32が保有されている。なお、ハウジング20の両側面には、装着面29を縁取る段差部33が設けられ、この段差部33内にリテーナ40の両側部42が嵌合状態で収容可能とされている。
続いてリテーナ40について説明すると、リテーナ40は合成樹脂製であって、図1及び図5に示すように、ブロック状の本体部41と、本体部41を挟んで幅方向の両端に位置する板状の一対の両側部42とによって構成されている。両側部42は、段差部33内で両装着面29を覆うように配され、その上端部には内外に撓み可能なロック片43(第2仮係止部)が設けられている。ロック片43の先端部には、ロック爪44が内側に突出して設けられている。ロック爪44は、略水平に配される下面を有しているとともに、外側へ向けて上り勾配で傾斜する上面を有している。
リテーナ40は、ハウジング20の装着孔24に対して仮係止位置と本係止位置との間を上下方向(端子金具60の挿入方向と直交する方向)に移動可能に装着される。リテーナ40は、ロック爪44の下面が第1係止突起30の上面と当接するとともに、ロック爪44の上面が第2係止突起31の下面と当接することで、仮係止位置に留め置かれる一方、ロック爪44の下面が第2係止突起31の上面と当接することで、本係止位置に留め置かれる。また、ロック爪44の上面が第1係止突起30の下面を摺動することで、ロック片43が撓み変形してリテーナ40の仮係止位置への組付動作が案内され、ロック爪44の上面が第2係止突起31の下面を摺動することで、ロック片43が撓み変形してリテーナ40の本係止位置への組付動作が案内される。
また、本体部41は、ブロック状をなす抜止本体45と、抜止本体45の後端から後方へ延出する延出部46と、延出部46の後端部から上方へ立ち上がって延びる突出部47(リテーナ40側の仮係止部)とからなる。抜止本体45の前端面はその下端部が前方へ突き出た段付面48とされており、この段付面48が本係止位置にてハウジング20に設けられた段付受面35内に嵌合することにより、本係止位置におけるリテーナ40のそれ以上上方への押し込み動作が規制される。また、抜止本体45の前端面の上端部は、仮係止位置ではキャビティ21外に退避して配されてキャビティ21への端子金具60の挿入及びキャビティ21からの端子金具60の抜け出しを許容する一方、本係止位置ではキャビティ21内に進入して正規挿入された端子金具60の被抜止部64とその後方で略平行に対向して配され、これによって端子金具60のキャビティ21からの抜け出しを規制する抜止部49とされている。
延出部46は略水平に配され、突出部47は略垂直に切り立って配され、延出部46と突出部47とで全体として側面視略L字形又は略T字形をなしている。突出部47は、延出部46との連結部位(後述する湾曲部51)を支点として前方へ弾性的に揺動変位可能(傾倒変位可能)とされ、延出部46の上方でかつ本体部41と突出部47との間には突出部47の変位を許容する撓み空間50が保有されている。突出部47の支点は前方へ略4半円弧状に回曲する湾曲部51とされ、湾曲部51の弾性力によって突出部47が常には起立方向に付勢されている。
突出部47の上端部は、仮係止位置でキャビティ21内に突出して配され、端子金具60の挿入経路と略直角に交差してなる。突出部47の上端は本体部41の上端よりも下方に配されているが、装着孔24を挟んで後方に位置するキャビティ21の下面が前方に位置するキャビティ21の下面よりも下方に位置しているため、仮係止位置においては、本体部41の上端がキャビティ21内に位置していなくとも、突出部47の上端はキャビティ21内に位置する。
突出部47の後面の上端部には、図1に示すように、係止面25と対向する顎状の規制面52が設けられている。規制面52は、仮係止位置にて第1係止面26と略平行に対面する第1規制面53と、仮係止位置にて第2係止面27と略平行に対面する第2規制面54とからなる。第1規制面53と第1係止面26とは端子金具60の挿入方向で当接可能とされ、第2規制面54と第2係止面27とはリテーナ40の移動方向で当接可能とされている。詳しくは、第1規制面53に対する第1係止面26の係止方向は、端子金具60の挿入方向に設定され、第2規制面54に対する第2係止面27の係止方向は、仮係止位置から本係止位置に向かうリテーナ40の移動方向とは逆方向に設定されている。第1規制面53の略下半部は第1係止面26に係止される一方、第1規制面53の略上半部はキャビティ21内に露出状態で配されて端子金具60と干渉可能とされている。なお、リテーナ40がハウジング20に装着された状態で、突出部47、第1係止突起30及び第2係止突起31は、前後方向に関してそれぞれ重なり合う位置に配されている。
次に、本実施形態に係るコネクタ10の作用効果について説明する。
ハウジング20の装着孔24に下方からリテーナ40を挿入する。挿入の過程ではロック片43の撓み動作を伴いながらロック爪44が第1係止突起30を弾性的に乗り越え、リテーナ40が仮係止位置に至るに伴い、ロック爪44が第1係止突起30と第2係止突起31との間における嵌合空間32に弾性的に嵌るとともに、図1に示すように、突出部47の第2規制面54がハウジング20の第2係止面27に下方から突き当たり、これによってリテーナ40が仮係止位置に移動規制状態に保持される。この場合、リテーナ40の本係止位置への移動操作は、ロック爪44が第2係止突起31の下面に当接することで規制されるのに加え、突出部47の第2規制面54がハウジング20の第2係止面27に当接することでより強固に規制される。
上記の状態で、ハウジング20のキャビティ21内に後方から端子金具60を挿入する。挿入の過程では、図2に示すように、接続部61及びワイヤバレル62がキャビティ21内に臨む突出部47と干渉することなくこれを通過するが、挿入の終盤段階(端子金具60が正規挿入位置に至る直前)で、インシュレーションバレル63の前端(板厚部分)が突出部47の上端部と干渉することで突出部47が湾曲部51を支点として撓み空間50内に傾倒し、これによって端子金具60の挿入が許容される。こうして端子金具60がキャビティ21内に正規挿入されると、端子金具60がランス22によって一次的に抜け止め係止される。このとき、突出部47は、図3に示すように、ハウジング20の係止面25から離間して配されてハウジング20との係止状態を解除しており、かつインシュレーションバレル63の前端に当接した状態を保っている。
続いて、リテーナ40を本係止位置へ向けて押し込む。仮に、キャビティ21内に正規挿入されずに半挿入状態にある端子金具60が存在していると、この端子金具60にリテーナ40が干渉してリテーナ40のそれ以上の移動操作が規制されるため、端子金具60が半挿入状態であることがわかる。その場合は、半挿入状態にある端子金具60を深く押し込んで正規挿入位置に至らし、改めてリテーナ40の移動操作を行えばよい。
リテーナ40の移動過程では、ロック爪44が第2係止突起31の下面を摺動してロック片43が開き変形し、それに伴って組付抵抗が発生するものの、突出部47とハウジング20との係止状態が既に解除されているため、全体の抵抗力が格別に大きくなることはない。リテーナ40が本係止位置に至ると、図4及び図5に示すように、ロック爪44が第2係止突起31の上面を弾性的に係止することでリテーナ40の仮係止位置への戻り操作が規制されるとともに、段付面48が段付受面35に下方から当接することでリテーナ40のそれ以上上方への移動操作が規制され、もってリテーナ40が本係止位置に移動規制状態に保持される。また、リテーナ40が本係止位置に至ると、本体部41の抜止部49が端子金具60の被抜止部64を後方から係止可能に配されて、端子金具60がリテーナ40によって二次的に抜け止め係止される。このとき、突出部47は、電線90の被覆の前端に当接した状態でその前傾状態を保っている。
以上説明したように本実施形態によれば、仮係止状態にあるリテーナ40の突出部47がハウジング20の係止面25に係止されるとともにキャビティ21内に臨むように配され、この突出部47がキャビティ21内に挿入される端子金具60と干渉してハウジング20の係止面25との係止状態を解除するから、ハウジング20の係止面25と突出部47との係止状態を別途手操作で解除する必要がない。このため、突出部47がセミロック構造で無くとも、リテーナ40の本係止位置への操作力が過大となることがない。
しかも、突出部47に対するハウジング20の第2係止面27の係止方向がリテーナ40の本係止位置への移動方向とは逆方向に設定されているから、突出部47がリテーナ40の本係止位置への移動方向に沿ったセミロック構造を採る場合に比べ、仮係止位置におけるリテーナ40の保持力が高められる。さらに、ロック片43と第2係止突起31とが互いに係止することによっても、仮係止位置におけるリテーナ40の本係止位置への移動操作が規制されるから、仮係止位置におけるリテーナ40の保持力がいっそう高められる。
また、ハウジング20には、突出部47の係止相手として係止面25が設けられるだけでよいから、ハウジング20を成形する際に用いる金型の構造が複雑になるのが回避される。
また、突出部47が端子金具60において最も外側に位置するインシュレーションバレル63と干渉してハウジング20の係止面25との係止状態を解除するため、キャビティ21内への突出部47の突出量が小さく抑えられる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係るコネクタ10を図6及び図7によって説明する。なお、実施形態1と同様の構造には同一符号を付す。
実施形態2では、ハウジング20に、キャビティ21内に臨むように配置された突出部39が設けられている。突出部39は、リテーナ40の装着孔24内で上方へ略垂直に起立する形状とされ、その下面に仮係止位置におけるリテーナ40が下方から当接可能とされるとともに、その上端部の後面にキャビティ21内に挿入される端子金具60が突き当て可能とされている。
リテーナ40には、ハウジング20への装着時に突出部39の下方に配されるブロック部59が設けられ、ブロック部59の上面は、リテーナ40の移動方向と直交する略水平な方向に配されて、突出部39の下面に面当たり可能な係止面58とされている。
リテーナ40を仮係止位置に至らすと、突出部39の下面にリテーナ40の係止面58が突き当たってそれ以上上方(本係止位置側)への移動が規制され、かつ第1係止突起30とロック片43との係止作用によってリテーナ40が仮係止位置に留め置かれる。この状態で、ハウジング20のキャビティ21内に後方から端子金具60を挿入する。すると、挿入の過程で、端子金具60のインシュレーションバレル63の前端(板厚部分)がキャビティ21内に突出する突出部39と干渉し、それに伴って突出部39が、その根元を支点として撓み空間50Aを有する前方へ傾倒し、かつリテーナ40の係止面58から離間してリテーナ40との係止状態を解除する。次いで、リテーナ40を本係止位置に押し込むと、ロック片43が第2係止突起31を乗り越えて第2係止突起31の上面を弾性的に係止するとともに、段付面48が段付受面35に当接して、リテーナ40が本係止位置に保持される。
実施形態1と同様に、リテーナ40を本係止位置に移動するとき、リテーナ40の係止面58と突出部39との係止状態が既に解除されているため、ここから組付抵抗が発生することはなく、突出部39がセミロック構造で無くとも、リテーナ40の操作力が過大となることはない。また、実施形態2によれば、リテーナ40には突出部39の係止相手として係止面58が設けられるだけでよいから、ここを突出形状にする必要がなく、単体時におけるリテーナ40の係止面58の折損・破損が防止される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)ハウジング側及びリテーナ側の両仮係止部(突出部、係止面)が互いに一体化されており、キャビティ内に挿入される端子金具によって両仮係止部の連結が破断される構成であってもよい。
(2)リテーナが仮係止位置にあるときに、ハウジング側及びリテーナ側の両仮係止部がキャビティ内に臨むように配置されてもよい。
(3)端子金具の接続部にはキャビティへの逆挿防止及び挿入安定性を考慮したスタビライザが突出して設けられ、キャビティへの端子金具の挿入過程で、スタビライザに仮係止部が干渉して相手側との係止状態を解除する構成であってもよい。この場合、スタビライザは端子金具において最も外側に配される。
本発明の実施形態1に係るコネクタにおいて、仮係止位置にリテーナを留め置いた状態を示す断面図である。 仮係止位置にリテーナを留め置いて、キャビティ内に端子金具を挿入する途中の状態を示す断面図である。 仮係止位置にリテーナを留め置いて、キャビティ内に正規挿入された端子金具のインシュレーションバレルに突出部が干渉した状態を示す断面図である。 リテーナを本係止位置に至らした状態を示す断面図である。 リテーナを本係止位置に至らした状態を示す正面図である。 実施形態2に係るコネクタにおいて、仮係止位置にリテーナを留め置いて、キャビティ内に端子金具を挿入する途中の状態を示す断面図である。 リテーナを本係止位置に至らした状態を示す断面図である。
符号の説明
10…コネクタ
20…ハウジング
21…キャビティ
25、58…係止面
31…第2係止突起(ハウジング側の第2仮係止部)
39、47…突出部
40…リテーナ
43…ロック片(リテーナ側の第2仮係止部)
60…端子金具

Claims (6)

  1. 端子金具と、前記端子金具を挿入可能なキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置とを移動可能に装着され、前記仮係止位置では前記端子金具の前記キャビティへの挿入を許容し、前記本係止位置では前記端子金具の前記キャビティからの抜け出しを規制するリテーナとを備え、前記リテーナと前記ハウジングとには、前記仮係止位置で互いに係止されて前記リテーナの前記本係止位置への移動を規制する仮係止部が設けられているコネクタであって、
    前記ハウジング側及び前記リテーナ側の少なくとも一方の前記仮係止部は、前記キャビティ内に臨むように配され、前記キャビティ内に挿入される前記端子金具と干渉して相手側との係止状態を解除することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ハウジング側の前記仮係止部の係止方向は、前記リテーナの前記本係止位置への移動方向とは逆方向に設定されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記リテーナと前記ハウジングとには、前記仮係止部とは別に、前記仮係止位置で互いに係止されて前記リテーナを前記仮係止位置に保持する第2仮係止部が設けられている請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記リテーナ側の仮係止部が前記ハウジング側の仮係止部に向けて突出する形状とされ、前記ハウジング側の仮係止部が前記リテーナ側の仮係止部を受ける係止面を有する形状とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジング側の仮係止部が前記リテーナ側の仮係止部に向けて突出する形状とされ、前記リテーナ側の仮係止部が前記ハウジング側の仮係止部を受ける係止面を有する形状とされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載のコネクタ。
  6. 前記仮係止部は、前記端子金具において最も外側に位置するインシュレーションバレル又はスタビライザと干渉して相手側との係止状態を解除することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載のコネクタ。
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