JP3415130B1 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3415130B1
JP3415130B1 JP2002072785A JP2002072785A JP3415130B1 JP 3415130 B1 JP3415130 B1 JP 3415130B1 JP 2002072785 A JP2002072785 A JP 2002072785A JP 2002072785 A JP2002072785 A JP 2002072785A JP 3415130 B1 JP3415130 B1 JP 3415130B1
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mounting hole
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fitting
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勇一 南光
亮太郎 石川
治 川瀬
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

【要約】 【課題】 端子金具に対する検知機能を確実に発揮す
る。 【解決手段】 コネクタハウジング1にはその上面から
両側面にかけてリテーナ装着孔8が開口している。リテ
ーナ7を仮係止位置から本係止位置へ移動させると、リ
テーナ7は誘導面22〜25によって全体が斜め前方へ
移動するため、リテーナ装着孔8に対するリテーナ7の
嵌合位置が前後にばらつくのを吸収して、常に一定位置
にリテーナ7を導くことができる。したがって、リテー
ナ7と端子金具4を常に正規の位置関係とすることがで
きるため、リテーナ7の装着位置のばらつきによる端子
金具4の半挿入検知機能がばらつく事態を解消すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コネクタハウジングの側面に
リテーナ装着孔を設け、ここからリテーナを押し込んで
端子金具に係止させる、いわゆるサイドリテーナタイプ
と呼ばれる形式のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】サイドリテーナのタイ
プでは、リテーナが端子金具の挿入方向とほぼ直交する
方向で係止するため、端子金具を確実に係止させるとい
う点で優れた方式と言える。しかし、この方式において
も次のような点では未だ改良すべき余地が残されてい
た。
【0004】すなわち、リテーナ装着孔とリテーナとの
間には端子金具の挿入方向を含めて、所定のクリアラン
スが設定されている。これはリテーナの押し込みを円滑
に行わせるためには不可避のものである。したがって、
こうしたクリアランスが原因で、リテーナの装着位置は
端子金具の挿入方向に関し前後にばらつきうる。また、
リテーナはリテーナ装着孔内部、つまりハウジングの内
部との間にも同様のクリアランスが保有されるため、リ
テーナ全体が傾いた姿勢で装着されることが許容されて
いる。
【0005】したがって、例えばリテーナが、リテーナ
装着孔に対し最も前側に組み付けられ、さらにリテーナ
全体が後傾気味に装着されてしまった場合には、端子金
具が正規深さまで挿入されているにも拘わらず、リテー
ナが端子金具と干渉してしまうことが懸念される。この
ような場合には、端子金具の挿入状態を半挿入であると
誤って検知してしまうことになる。
【0006】逆に、リテーナがリテーナ装着孔に対し最
も後側に組み付けられ、さらにリテーナ全体が前傾気味
に装着されてしまった場合には、端子金具が正規深さ位
置に至っていない半挿入状態であるにも拘わらず、リテ
ーナは端子金具と干渉することなく装着されてしまうこ
とが懸念される。このような場合には、端子金具の半挿
入状態を検知することができない事態を招く虞がある。
【0007】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、端子金具に対する検知機能を確実
に発揮させることができるコネクタを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、相手側コネクタハ
ウジングと嵌合可能なコネクタハウジングと、このコネ
クタハウジング同士の嵌合方向に沿って形成され端子金
具を後方より挿通してコネクタハウジング内に収容可能
なキャビティと、撓み可能に形成され前記端子金具が正
規深さ位置まで挿入されているときに端子金具を弾性的
に係止させるランスと、前記コネクタハウジングにおい
て前記キャビティへ連通して開口するリテーナ装着孔
と、このリテーナ装着孔へ押し込まれ前記端子金具に係
止して前記ランスと共に端子金具を二重に抜け止めする
リテーナとを備えてなるコネクタであって、前記リテー
ナを前記リテーナ装着孔へ押し込むときに前記コネクタ
ハウジングと相互に摺接し合う部分には、前記リテーナ
を前記端子金具の挿入方向へ向けて斜めに誘導すると共
にこのリテーナの斜めの変位に伴って前記端子金具を正
規深さ位置にまで押し込み可能とする誘導部が形成され
ており、前記リテーナは前記コネクタハウジングの対向
する側面を挟持可能な一対の側板が設けられ、この側板
と前記ハウジング側との対向部分の前後には、前記誘導
部がリテーナの押し込み方向にほぼ沿うようにして配さ
れ、前記リテーナ装着孔は前記コネクタハウジングにお
いてリテーナの押し込み方向に対面する面からこれに直
交して隣接する一対の側面にかけての領域において、前
記キャビティを外部に露出させる形態で横切ることで、
全体は三方へ開口するように切り欠き形成されるととも
に、このリテーナ装着孔のうち前記リテーナの押し込み
方向と直交する方向の開口部は前記リテーナの側面部に
て閉止されるようになっている構成としたところに特徴
を有する。
【0009】
【0010】
【0011】請求項の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記リテーナは前記コネクタハウジングに対
し、前記端子金具の挿抜を許容する仮係止位置とこの仮
係止位置からより深い押し込み位置であって前記端子金
具に係止して端子金具を抜け止めする本係止位置との間
を移動可能に組み付けられ、さらに、前記リテーナが前
記仮係止位置に保持されているときには、前記リテーナ
装着孔の開口縁のうち前記リテーナの押し込み方向前方
側に対向する縁と前記リテーナとの間には隙間が保有さ
れることで、この隙間を通して前記端子金具が前記キャ
ビティ内へ挿通される状況を視認可能となっている一
方、前記本係止位置に至ったときには前記リテーナによ
って前記リテーナ装着孔周りの隙間が閉じられるところ
に特徴を有する。
【0012】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明によれば、端子
金具をキャビティに対して後方より挿入する。端子金具
が正規深さ位置まで挿入されていれば、端子金具はラン
スによって係止される。その後、リテーナをリテーナ装
着孔へ押し込むと、リテーナは誘導による案内を受け
て斜めに変位して組付けがなされる。その結果、リテー
ナが端子金具と係止するため、端子金具はランスと併せ
て二重に抜け止めがなされる。
【0013】その場合において、リテーナはリテーナ装
着孔における後部である初期の嵌合位置から端子金具の
挿入方向に沿ってリテーナの装着孔の前部へと変位し、
最終的な組付け位置に至る。
【0014】そして、端子金具の挿入が浅く正規深さ位
置から十分に遠いような場合には、端子金具はリテーナ
の初期嵌合時から移動させようとしても直ちにリテーナ
と干渉することとなり、半嵌合状態であることが検知さ
れるが、正規深さ位置には僅かに至らない程度の半挿入
状態の場合であれば、リテーナは初期嵌合位置から斜め
に移動する過程で端子金具を押し込んで正規深さ位置へ
誘導し正規状態で端子金具と係止する。
【0015】このように請求項1の発明では、リテーナ
がリテーナ装着孔内を前後に移動することができるよう
にしているから、従来のようなリテーナの嵌合位置のば
らつきによって半挿入検知機能に支障を与えることもな
く、しかも端子金具の半挿入状態も自動的に矯正するこ
とも可能であるため、端子金具の挿入のやり直しも要し
ない。
【0016】また、誘導部がリテーナの押し込み方向に
ほぼ沿うようにして前後に設定されてこれらからの支持
を受けるため、リテーナの押し込みの際には、リテーナ
が倒れ姿勢となるのを回避し正規の姿勢で装着を行うこ
とができる。したがって、リテーナの機能を確実に発揮
させることができる。
【0017】さらにまた、リテーナ装着孔はコネクタハ
ウジングの外面のうちリテーナの押し込み方向と対向す
る面及びこれと直交して隣接する一対の側面の三面にお
いて開口している。そして、リテーナをリテーナ装着孔
へ押し込んで装着すると、リテーナの側面部がリテーナ
装着孔の両面を閉じる。すなわち、リテーナの側面部が
ハウジングの外壁面を兼ねる構成であるため、リテーナ
を一面にのみ開口する形式に比較してコネクタハウジン
グ全体を幅方向に関して小型化することができる。
【0018】請求項の発明によれば、リテーナが仮係
止位置にあるときには、リテーナ装着孔の開口縁との間
の隙間を通して端子金具がキャビティ内に挿入されてい
る状況を確認することができる。また、リテーナが本係
止位置に移行すれば、上記の隙間が閉じられるため、コ
ネクタハウジング内部へ異物の進入を回避することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0020】本発明の第1実施形態を図1ないし図14
によって説明する。図1において、1は合成樹脂製のコ
ネクタハウジングであり、上面には撓み可能な片持ち状
のロックアーム2が設けられ、図示しない相手側コネク
タハウジングと弾性的に係合して両コネクタハウジング
を嵌合状態にロックすることができる。
【0021】また、コネクタハウジング1の内部には複
数のキャビティ3が上下二段に設けられている。各キャ
ビティ3はコネクタハウジング1を前後方向に沿って貫
通しており、端子金具4を後方より挿通して内部に収容
することができる。各キャビティ3の底面の前部には端
子金具4に対して一次係止するランス5が配されてい
る。ランス5は端子金具4の挿入方向に沿って延びてお
り、前後に両持ち状に支持されている。ランス5の上面
にはロック突部6が形成されている。そして、このロッ
ク突部6が端子金具4の箱部4Aに突出形成された係止
突起4Bが通過することに伴って押されることで、ラン
ス5全体は下方へ湾曲し、通過後には復帰してロック突
部が6係止突起4Bに弾性的に係止可能となっている。
【0022】また、コネクタハウジング1においてロッ
クアーム2が設けられているのと反対側にはリテーナ7
を装着するためのリテーナ装着孔8が開設されている。
リテーナ装着孔8はリテーナ7の押し込み方向に対面す
る面(図1等における下面)及びこれに直交する面(図
1等における手前側と紙面奥側の面、以下コネクタハウ
ジング1の側面という)にかけての領域を所定深さまで
切り欠いて形成されており、したがってリテーナ装着孔
8はコネクタハウジング1における下方及び両側方の三
方へ開口することになる。このリテーナ装着孔8は上下
の各キャビティ3をそれぞれ前後に分断して各キャビテ
ィ3を外部に露出させている。
【0023】また、コネクタハウジング1の内部におい
てこのリテーナ装着孔8として切り欠かれた部分の後面
側は端子金具4の挿入方向前方へ向かう傾斜面9となっ
ている。一方、前面側は鉛直方向に切り立つ鉛直面10
が形成されている。
【0024】次に、主として図5及び図6を参照しつつ
リテーナ7について説明すると、樹脂製のリテーナ7は
リテーナ装着孔8へ適合して嵌合されるリテーナ本体部
11と、このリテーナ本体部11の両端部に形成された
一対の側板12とからなっている。リテーナ本体部11
はリテーナ7がコネクタハウジング1に仮係止状態で装
着されたとき(図1参照)に、図示下段側に位置する各
キャビティ3に整合可能な窓枠13が同数個設けられ、
全体は両側板12に接続された格子枠状に形成されてい
る。また、リテーナ本体部11の後面側は、リテーナ装
着孔内の後面側の傾斜面9と適合する勾配をもった傾斜
面14となっている。さらに、リテーナ本体部11にお
ける各窓枠13内の下縁及びリテーナ本体部11の上面
における対応位置には各端子金具4に対する係止突部1
5がそれぞれ突出形成されている。
【0025】両側板12はコネクタハウジング1の両側
面間を跨いで挟むことができる間隔をもって配されてい
る。また、両側板12はリテーナ装着孔8における側方
への開口部より大きめに形成されており、リテーナが仮
係止・本係止いずれの状態で装着されるときも、両側板
12はリテーナ装着孔8の側方開口部を閉止するととも
にリテーナ装着孔8の側方開口部の開口縁より外側へは
み出した状態で取り付けられる。つまり、両側板12は
コネクタハウジング1の側面部の外壁を兼ねることにな
る。
【0026】さらに、両側板12の内面でリテーナ本体
部11より上部位置には方形の凹部16が形成され、そ
の上縁は係止縁17となっている。そして、係止縁17
は次のようにしてリテーナ7をコネクタハウジング1に
対し仮係止位置及び本係止位置に保持することができる
ようになっている(図7及び図8参照)。すなわち、コ
ネクタハウジング1においてリテーナ装着孔8の側方開
口部の上部には上下に仮係止突起18及び本係止突起1
9が並んで配されている。但し、この実施形態において
は、本係止突起19は仮係止突起18に比較して幅広に
形成されている。リテーナ7が仮係止位置にあるときに
は、仮係止突起18の前縁部は凹部16内の前縁に当接
し(図10参照)、リテーナ7の後退動作を規制してい
る。また、リテーナ7が本係止位置に移行したときに
は、本係止突起19の後縁部は凹部16内の後縁に当接
し(図12参照)、リテーナ7の前進動作を規制するこ
とができる。
【0027】また、図7に示すように、係止縁17が仮
係止突起18に係止した仮係止位置では、リテーナ7の
各係止突部15はキャビティ3の外部にあって端子金具
4と干渉しない位置にあり、したがって端子金具4が窓
枠13内を挿抜いずれの方向にも通過可能としている。
しかし、図8に示すように、係止縁17が本係止突起1
9に係止した本係止位置では、各係止突部15がキャビ
ティ3内に進出して端子金具4の箱部4Aの後部に係止
して、ランス5と共に端子金具4を二重に抜け止めす
る。
【0028】両側板12における前後縁にはリテーナ7
をコネクタハウジング1に対し端子金具4の挿入方向へ
向けて斜めに誘導するための誘導面22〜25が複数箇
所に配されている。すなわち、両側板12の前縁側はほ
ぼ鉛直方向に沿って形成されるとともに、その上下部位
には突部20,21が形成されている。上下の突部2
0,21の下縁側は共に外方へ張り出す方向の勾配をな
す前側誘導面(上部前側誘導面22・下部前側誘導面2
3)が形成されている。一方、両側板12の後縁側の下
端部には下部後側誘導面24が形成されている。また、
下部後側誘導面24にはこれに連続して傾斜面26を有
する段差突部27が形成され、さらにこの段差突部から
は一旦鉛直な起立面28が形成された後、上部後側誘導
面25が形成され、さらにこの上部後側誘導面25から
上部は鉛直面となっている。
【0029】但し、いずれの誘導面22〜25及び段差
突部27の傾斜面26の勾配は、全てリテーナ装着孔8
の傾斜面9の勾配とほぼ等しい勾配に設定されており、
リテーナ7が仮係止位置と本係止位置との間を移動する
ときには、コネクタハウジング1の側面に設けられた受
け部と摺接して移動動作が案内されるようになってい
る。すなわち、コネクタハウジング1の外側面であっ
て、リテーナ7における側板12の前縁部と対向する部
分には前部ガイド突部が突出形成されている。前側ガイ
ド突部29の後縁にはリテーナ7が本係止位置に至った
ときに、リテーナの下側突部の外形に適合して嵌り合う
嵌合凹所30が形成されている。この嵌合凹所30にお
ける下縁は受け縁31となっており、リテーナ7が仮係
止位置にあるときにはその下部寄りの範囲でリテーナ7
の下部前側誘導面23と当たり合い、リテーナ7の本係
止位置への押し込みに伴って摺接することで双方の勾配
にしたがってリテーナ7全体を案内する。また、この間
では前側ガイド突部29の後側上部コーナ部は上部前側
誘導面22と摺接し合うようにしてある(図10参
照)。
【0030】さらに、コネクタハウジング1の側面であ
ってリテーナ装着孔8の側方開口部より後方には後側下
部ガイド突部32が突出形成され、リテーナ7が仮係止
位置から本係止位置へ移行する際には、その前縁下部が
リテーナ7の下部後側誘導面24に摺接するようになっ
ている。また、コネクタハウジング1の側面において後
側下部ガイド突部32の上方には後側中間ガイド突部3
3が突出形成されており、その前縁下部コーナ部は斜め
に切り落とされてリテーナ7の上部後側誘導面25と摺
接することができる。
【0031】さらにまた、コネクタハウジング1とリテ
ーナ7との間にはリテーナ7の両側板12に対する開き
防止の対策が施されている。すなわち、リテーナ7にお
ける両側板12の前後縁は共に全高さ範囲に亘って、外
方へ向けて先窄みとなるような面取りが形成される一
方、コネクタハウジング1における前側ガイド突部2
9、後側下部ガイド突部32、後側中間ガイド突部3
3、さらには上部突部34であって、両側板12の前後
縁と対向する部分にはそれぞれあり溝29A、32A,
33A,34Aが形成され、上記した側板12の面取り
が施されている部分をあり嵌合させることによって側板
12の開き防止、ひいては各誘導面22〜25と対応す
るガイド突部29,32,33との間の摺接動作が確実
になされるようにしている。
【0032】なお、リテーナ7が仮係止位置にあるとき
には、リテーナ7の前縁とリテーナ装着孔8の前縁との
間には所定の隙間(図1に示すP寸法)が保有されるよ
うにしてあり、コネクタハウジング1の外部からはこの
隙間を通して内部の端子金具4の挿通状況を確認するこ
とができるようになっている。
【0033】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用効果を具体的に説明する。リテーナ7を図1ある
いは図10等に示すような仮係止位置に組付けた状態
で、各キャビティ3に対し端子金具4を挿入する。端子
金具4が正規深さにまで挿入されていれば、端子金具4
はその過程で係止突起4Bがランス5のロック突部6を
押し下げ、通過後に弾性復帰したランス5のロック突部
6が係止突起4Bと一次係止する。こうして、全てのキ
ャビティ3に対して端子金具4の挿入を行う。この仮係
止状態のときにあっては、リテーナ7の前縁とリテーナ
装着孔8の前縁との間には所定の隙間が設けられている
ためここを通してキャビティ3内部を見ることができ
る。したがって、端子金具4の挿入忘れを回避すること
ができる。
【0034】その後、リテーナ7の上面を押してリテー
ナ装着孔8に対する押し込み操作を行う。すると、係止
縁17が仮係止突起18との係合状態から本係止突起1
9を乗り越えてこれに係合するため、リテーナ7が本係
止位置に保持される。こうして、リテーナ7が本係止位
置に至れば、リテーナ7の各係止突部15が対応するキ
ャビティ3内に進入し、端子金具4の箱部4Aの後部と
二次係止するため、ランス5による係止と併せて端子金
具4は二重に抜け止めされる。また、このときにはリテ
ーナ装着孔8の下面の開口はリテーナ7によって隙間な
く閉止されるため、ゴミなどがキャビティ3内に進入す
るのを防止することができる。
【0035】また、リテーナ7が仮係止位置から本係止
位置へ移動する間は、下部前側誘導面23が受け縁31
と、上部前側誘導面22が前側ガイド突部29の上部コ
ーナ部と、また下部後側誘導面24が後側下部ガイド突
部32の前縁下部と、また上部後側誘導面25と後側中
間ガイド突部33の前縁コーナ部とがこれらの間の勾配
に沿ってそれぞれ摺接することで、リテーナ7全体を斜
め方向前方へ誘導する。したがって、端子金具4の挿入
が不足しランス5に対し未係止の状態にあるような場合
においても、リテーナ7が斜めに移動する過程で係止突
部15が端子金具4の箱部4A後縁を押すため、半挿入
状態にあった端子金具4を正規位置にまで自動矯正する
ことができる。
【0036】なお、端子金具4の挿入位置が上記した場
合よりさらに浅い場合には、リテーナ7を仮係止位置か
ら押し込もうとしても、リテーナ7が端子金具4の箱部
4Aの下面と干渉してしまうため、これにより作業者は
端子金具4が半挿入状態にあることを検知することがで
きる。
【0037】以上のように、本実施形態によれば、リテ
ーナ7は仮係止位置から本係止位置へ移動する間に、リ
テーナ装着孔8内を前後に移動することができる。した
がって、リテーナ7の嵌合位置のばらつきを吸収してリ
テーナ装着孔8の前縁である一定位置にリテーナ7を導
くことができる。加えて、リテーナ7が仮係止位置から
本係止位置へ移動する間、前後及び上下に配された誘導
面22〜25においてコネクタハウジング1側からの支
持を受けるため、リテーナ7の押し込み姿勢も傾いたり
させることなく、正規の姿勢で安定させることができ
る。したがって、装着されたリテーナ7と端子金具4と
は正規の位置関係をもって係止するため、従来とは異な
り、端子金具4の嵌合検知機能を確実に発揮することが
できる。
【0038】また、本実施形態ではリテーナ7が仮係止
位置と本係止位置との間を移動する場合、両側板12の
前後縁部がガイド突部等29,32,33,34に対し
あり嵌合され両側板12が開き防止された状態となって
いるため、誘導面22〜25によるリテーナ7の移動動
作を円滑でかつ確実に行わせることができる。さらに、
リテーナ装着孔8はコネクタハウジング1の側面にも開
口しているが、この側方の開口は装着されたリテーナ7
の両側板12によって閉止されるようにしている。すな
わち、本実施形態ではコネクタハウジング1の側面部の
外壁をリテーナの側板12が兼用しているため、リテー
ナ装着孔8を側方へ開放させないままリテーナの側板1
2をコネクタハウジングの側面に重ねて装着する形式に
比較して、コネクタ全体を幅方向に薄肉化することがで
きる、という効果も発揮される。
【0039】さらにまた、本実施形態によれば、リテー
ナ7とコネクタハウジング1を同一の金型内で成形する
とともに、この金型内で仮係止位置へのリテーナの組付
けも簡単に行うことが可能となる。
【0040】既述したように、リテーナ装着孔8はコネ
クタハウジング1の両側面にも開口している。図14
(A),(B)に示すように、本実施形態では、コネク
タハウジング1全体はキャビティ3の長さ方向(図示上
下方向)に沿って開閉する一対の金型35,36によっ
て成形されるが、リテーナ装着孔8はこれと直交する方
向(紙面と直交する方向)に沿って進退するスライド型
37、すなわちコネクタハウジング1の側方から進入・
退出するスライド型37によって成形される。また、リ
テーナ7もコネクタハウジング1を成形する金型35,
36と同一の金型内においてリテーナ装着孔成形部の図
示左方位置で成形される。そして、型開きした後に押出
しピン38にてリテーナ7をリテーナ装着孔8へ向けて
押してやれば、リテーナ7を仮係止状態で装着すること
ができる。すなわち、型内組み付けが可能となる。
【0041】このとき、仮にリテーナ装着孔8が側方に
開口を持たないものであれば、リテーナ装着孔8を成形
するための型の移動領域上にリテーナ7の成形部を設け
ることができない。したがって、リテーナをこの移動領
域外で成形しておき、リテーナ装着孔成形用の金型3
5,36が開いた後に、リテーナ7をリテーナ装着孔8
の開口と対面する位置へ移動させ、そのもとで押し込み
を行わねばならず、金型構造を極めて複雑にしてしま
う。その点、本実施形態のものであれば、簡易な型構造
でリテーナの組付けまで行うことができるのである。
【0042】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0043】(1)本実施形態ではリテーナ装着孔8は
側方へも開口するようにしたが、上面にのみ開口するも
のであってもよい。
【0044】(2)リテーナに対する誘導面は側板の前
後縁でかつ上下に配したが、前後いずれかでもよく、ま
た上下のうちの一方側のみであってもよい。さらに、誘
導面の設置個所は側板の側縁である必要はなく、他の部
位であってもよい。要は、リテーナを斜めに誘導できれ
ばその設置個所は問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】リテーナが仮係止状態において端子金具を挿入
する前の状態を示す断面図
【図2】コネクタハウジングの側面図
【図3】同じく正面図
【図4】同じく底面図
【図5】リテーナの正面図
【図6】同じく側面図
【図7】リテーナの仮係止状態を示す要部拡大断面図
【図8】同じく本係止状態を示す要部拡大断面図
【図9】リテーナが仮係止状態において端子金具を挿入
した状態を示す断面図
【図10】リテーナが仮係止状態にあるときのコネクタ
の側面図
【図11】リテーナが本係止状態にあるときの断面図
【図12】同状態にあるときのコネクタの側面図
【図13】側板12と装着溝との嵌合状況を示す要部拡
大図
【図14】コネクタハウジングとリテーナの成形状況を
概略的に示す断面図
【符号の説明】
1…コネクタハウジング 3…キャビティ 4…端子金具 7…リテーナ 8…リテーナ装着孔 12…側板 18…仮係止突起 19…本係止突起 22〜25…誘導面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−138783(JP,A) 特開2001−6789(JP,A) 特開 平8−45596(JP,A) 特開 平6−151002(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側コネクタハウジングと嵌合可能な
    コネクタハウジングと、このコネクタハウジング同士の
    嵌合方向に沿って形成され端子金具を後方より挿通して
    コネクタハウジング内に収容可能なキャビティと、撓み
    可能に形成され前記端子金具が正規深さ位置まで挿入さ
    れているときに端子金具を弾性的に係止させるランス
    と、前記コネクタハウジングにおいて前記キャビティへ
    連通して開口するリテーナ装着孔と、このリテーナ装着
    孔へ押し込まれ前記端子金具に係止して前記ランスと共
    に端子金具を二重に抜け止めするリテーナとを備えてな
    るコネクタであって、 前記リテーナを前記リテーナ装着孔へ押し込むときに前
    記コネクタハウジングと相互に摺接し合う部分には、前
    記リテーナを前記端子金具の挿入方向へ向けて斜めに誘
    導すると共にこのリテーナの斜めの変位に伴って前記端
    子金具を正規深さ位置にまで押し込み可能とする誘導部
    が形成されており、 前記リテーナは前記コネクタハウジングの対向する側面
    を挟持可能な一対の側板が設けられ、この側板と前記ハ
    ウジング側との対向部分の前後には、前記誘導部がリテ
    ーナの押し込み方向にほぼ沿うようにして配され、 前記リテーナ装着孔は前記コネクタハウジングにおいて
    リテーナの押し込み方向に対面する面からこれに直交し
    て隣接する一対の側面にかけての領域において、前記キ
    ャビティを外部に露出させる形態で横切ることで、全体
    三方へ開口するように切り欠き形成されるとともに、
    このリテーナ装着孔のうち前記リテーナの押し込み方向
    と直交する方向の開口部は前記リテーナの側面部にて閉
    止されるようになっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記リテーナは前記コネクタハウジング
    に対し、前記端子金具の挿抜を許容する仮係止位置とこ
    の仮係止位置からより深い押し込み位置であって前記端
    子金具に係止して端子金具を抜け止めする本係止位置と
    の間を移動可能に組み付けられ、 さらに、前記リテーナが前記仮係止位置に保持されてい
    るときには、前記リテーナ装着孔の開口縁のうち前記リ
    テーナの押し込み方向前方側に対向する縁と前記リテー
    ナとの間には隙間が保有されることで、この隙間を通し
    て前記端子金具が前記キャビティ内へ挿通される状況を
    視認可能となっている一方、前記本係止位置に至ったと
    きには前記リテーナによって前記リテーナ装着孔周りの
    隙間が閉じられることを特徴とする請求項1に記載のコ
    ネクタ。
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