JP5104563B2 - 車両用差動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用差動装置に関し、特に差動機構の差動を制限するクラッチを備えた車両用差動装置に関する。
従来の車両用差動装置として、1対の出力軸をクラッチによって連結し、差動機構の差動を制限するようにしたものがある(特許文献1)。
この車両用差動装置は、入力軸と共に回転する入力部材としてのハウジングと、このハウジングからの回転力を差動分配する差動機構と、この差動機構の差動を制限するクラッチと、このクラッチを駆動する駆動機構とから構成されている。
ハウジングは、一方に開口する有底円筒状のフロントハウジング、及びこのフロントハウジングの開口部に装着された円環状のリヤハウジングからなり、入力軸に連結されている。そして、車両用のエンジンなど駆動源の駆動力を入力軸から受けて回転するように構成されている。
差動機構は、1対の出力軸をそれぞれ連結する1対の出力ギヤとしての内歯車,太陽歯車、及びこれら内歯車,太陽歯車に噛合する入力ギヤとしての遊星歯車を有し、ハウジング内に収容されている。そして、ハウジングからの回転力を1対の出力軸に差動分配するように構成されている。
クラッチは、アウタクラッチプレート及びインナクラッチプレートからなり、内歯車の内周面と太陽歯車の外周面との間に配置されたメインクラッチとして構成されている。そして、アウタクラッチプレートとインナクラッチプレートとが摩擦係合して1対の出力軸を連結し、上述したように差動機構の差動を制限するように構成されている。アウタクラッチプレートは内歯車の内周面に、またインナクラッチプレートは太陽歯車の外周面にそれぞれ交互に複数個ずつスプライン嵌合されている。
駆動機構は、電磁クラッチと、この電磁クラッチの電磁力を受けて駆動するパイロットクラッチと、このパイロットクラッチの駆動によってハウジングからの回転力をメインクラッチ側への押圧力に変換するカムとを有し、1対の出力軸の周囲に配置され、かつハウジング内に収容されている。そして、カムの出力部材からの押圧力をメインクラッチ側に付与してアウタクラッチプレートとインナクラッチプレートとを摩擦係合させるように構成されている。
以上の構成により、例えば車両のエンジン側からの駆動力が入力軸を介してハウジングに入力されると、ハウジングが回転軸線の回りに回転する。ハウジングが回転すると、この回転力が遊星歯車に伝達され、さらに遊星歯車から内歯車と太陽歯車とに伝達される。内歯車及び太陽歯車にはそれぞれ出力軸が連結されているため、エンジン側からの駆動力が車両の走行状況に応じて差動分配され、この差動分配されたトルクが左右の出力軸に伝達される。
この場合、電磁クラッチに通電すると、電磁クラッチの電磁力によってパイロットクラッチが駆動される。次に、パイロットクラッチの駆動時にハウジングからの回転力をカムが受けると、この回転力がカムによって押圧力に変換され、この押圧力がメインクラッチに付与される。そして、メインクラッチのアウタクラッチプレートとインナクラッチプレートとが相対的に接近して摩擦係合し、この摩擦係合によって太陽歯車と内歯車とが、すなわち太陽歯車及び内歯車にそれぞれ対応する1対の出力軸がハウジングの回転力を伝達可能に互いに連結される。これにより、差動機構の差動が制限される。
特許第3847359号公報
しかしながら、特許文献1の車両用差動装置によると、次の(1)及び(2)に示すような問題がある。
(1)入力ギヤ及び出力ギヤがヘリカルギヤによって形成されている場合、遊星歯車と内歯車との噛み合いによって発生するスラスト力が内歯車をメインクラッチから離間させる方向に作用すると、カムの押圧力によって内歯車に発生するスラスト力と遊星歯車との噛み合いによって内歯車に発生するスラスト力とが相殺され、効率のよい差動制限トルクを得ることができない。
(2)クラッチが遊星歯車にハウジングの回転軸線に沿って並列して配置されているため、ハウジングの軸線方向寸法が大きくなり、装置全体が軸線方向に大型化する。
従って、本発明の目的は、効率のよい差動制限トルクを得ることができるとともに、装置全体における軸線方向の小型化を図ることができる車両用差動装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、駆動源の駆動トルクによって回転するキャリア、前記キャリアの回転力を受けて自転可能な入力側ギヤ、及び前記入力側ギヤから前記キャリアの回転力を受けて1対の出力軸に差動分配する1対の出力側ギヤを有する差動機構と、前記差動機構の差動を制限するためのクラッチを有する出力機構とを備え、前記差動機構は、前記1対の出力側ギヤのうち一方の出力側ギヤがギヤ軸方向に移動可能な出力軸連結用のボス部を有し、前記出力機構は、前記差動機構から前記クラッチを介して伝達される回転力を受けてギヤ軸線方向の押圧力に変換し、前記入力側ギヤ及び前記1対の出力側ギヤのうち前記一方の出力側ギヤを除く少なくとも1つのギヤに前記ボス部及び前記キャリアを介して前記ギヤ軸線方向の押圧力を伝達する押圧力伝達部を有することを特徴とする車両用差動装置を提供する。
本発明によると、効率のよい差動制限トルクを得ることができるとともに、装置全体における軸線方向の小型化を図ることができる。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の全体を説明するために示す断面図である。図2は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の要部を示す分解斜視図である。図3は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の要部を示す組立斜視図である。図4は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の1対の出力側ギヤのうち一方の出力側ギヤと入力ギヤとの噛合状態を示す断面図である。図5は、本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の1対の出力側ギヤのうち他方の出力側ギヤと入力ギヤとの噛合状態を示す断面図である。
〔車両用差動装置の全体構成〕
図1〜図5において、符号1で示す車両用差動装置は、例えば4輪駆動車の駆動源の駆動力を前輪側のディファレンシャル装置と後輪側のディファレンシャル装置とに配分するセンターデフとして用いられ、駆動源の駆動トルク(エンジントルク)を前輪側及び後輪側の1対の出力軸(図示せず)に差動分配する差動機構2と、この差動機構2の差動を制限する機能を有する出力機構3とから大略構成されている。
(差動機構2の構成)
差動機構2は、図1〜図3に示すように、入力部材としてのプラネタリキャリア2Aと、このプラネタリキャリア2Aの回転力を受ける入力側ギヤとしての複数の遊星歯車2B,2B,…と、これら複数の遊星歯車2B,2B,…に噛合する他方の出力側ギヤとしての太陽歯車2Cと、この太陽歯車2Cと同一の軸線上で複数の遊星歯車2B,2B,…に噛合する一方の出力側ギヤとしての内歯車2Dと、この内歯車2D及び太陽歯車2C・プラネタリキャリア2A・複数の遊星歯車2B,2B,…を収容するデフケース2Eとを備えている。
<プラネタリキャリア2Aの構成>
プラネタリキャリア2Aは、図1〜図3に示すように、キャリア基部20A及びキャリア鍔部21Aからなり、太陽歯車2Cと内歯車2Dとの間に介在して配置され、各内径及び各外径がそれぞれ互いに異なる段状の円筒体によって形成されている。そして、回転軸線Oの回りに回転し得るように構成されている。プラネタリキャリア2Aには、遊星歯車2B,2B,…を自転可能に収容支持するギヤ収容支持部22Aが設けられている。
ギヤ収容支持部22Aは、第1収容孔220A及び第2収容孔221Aからなり、キャリア基部20A及びキャリア鍔部21Aに跨って配置されている。
第1収容孔220Aは、プラネタリキャリア2Aの径方向内側(キャリア鍔部21Aの内周面)及び回転軸線Oと平行な方向(太陽歯車側及び内歯車側)に開口し、キャリア鍔部21Aに配置されている。第1収容孔220Aの内周面(トルク伝達面)は、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部20B,20B,…(後述)の歯先面に適合する曲率面からなる第1ギヤ支持面2200Aで形成されている。
第2収容孔221Aは、プラネタリキャリア2Aの径方向外側(キャリア基部20Aの外周面)及び回転軸線Oと平行な方向(太陽歯車側)に開口し、かつ第1収容孔220Aに連通し、キャリア基部20Aに配置されている。第2収容孔221Aの内周面(トルク伝達面)は、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部21B,21B,…(後述)の歯先面に適合する曲率面からなる第2ギヤ支持面2210Aで形成されている。第2収容孔221Aの底面は、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部21B,21B,…の軸線方向先端面(自由端面)を摺動可能に支持するキャリア側支持面としての第3ギヤ支持面2211Aで形成されている。
キャリア基部20Aは、プラネタリキャリア2Aの回転軸線方向に開口する円筒体によって形成されている。キャリア基部20Aの内周面には、入力軸(図示せず)を移動可能に連結するスプライン嵌合部200Aが設けられている。
キャリア鍔部21Aは、キャリア基部20Aに連通し、プラネタリキャリア2Aの回転軸線方向に開口する円環体によって形成されている。キャリア鍔部21Aの外径はキャリア基部20Aの外径よりも、またその内径はキャリア基部20Aの内径よりもそれぞれ大きい寸法に設定されている。
<遊星歯車2B,2B,…の構成>
遊星歯車2B,2B,…は、図1〜図3に示すように、それぞれ各ピッチ円直径D,D(D>D)が互いに異なる(捩れ方向は同一である)大小2つのギヤ部20B,21B(ギヤ部20Bがピッチ円直径Dの歯車諸元を、ギヤ部21Bがピッチ円直径Dの歯車諸元をもつ)を有するヘリカルギヤからなり、プラネタリキャリア2Aの第1収容孔220A及び第2収容孔221A内に自転可能に収容されている。
ギヤ部20Bは、図2及び図3に示すように、太陽歯車2Cに噛合し、第1収容孔220A内に自転可能に収容されている。そして、太陽歯車2Cを介してプラネタリキャリア2Aの回転力を左方の出力軸(フロント車軸連結用の出力軸)に伝達し得るように構成されている。ギヤ部20Bの軸線方向先端面(自由端面)とデフケース2E(フロントケース20E)の底面(後述するギヤ側支持面)との間には、太陽歯車2Cの外周囲に位置する環状のスラストワッシャ5が介装されている。ギヤ部20Bの歯数Zは、ギヤ部21Bの歯数Z(Z>Z)よりも大きい歯数に設定されている。本実施形態では、Z=8、Z=5に設定されている。
ギヤ部21Bは、図2及び図3に示すように、内歯車2Dに噛合し、第2収容孔221A内に自転可能に収容されている。そして、内歯車2Dを介してプラネタリキャリア2Aの回転力を右方の出力軸(リヤ車軸連結用の出力軸)に伝達し得るように構成されている。
<太陽歯車2Cの構成>
太陽歯車2Cは、図2及び図5示すように、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部20B,20B,…に噛合して内歯車2Dの軸線上で回転可能に配置され、かつプラネタリキャリア2A内に収容され、全体が回転軸線Oと同一の軸線をもつ円筒状のヘリカルギヤによって形成されている。そして、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部20B,20B,…からの回転力を受け、図1の左方の出力軸(前輪側出力軸)に出力するように構成されている。太陽歯車2Cの内周面には、同出力軸を移動可能に連結するスプライン嵌合部20Cが設けられている。太陽歯車2Cのピッチ円直径D及び歯数Zは、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部20B,20B,…のピッチ円直径D及び歯数Zよりも大きい寸法と歯数に設定されている。太陽歯車2Cの外周面には、プラネタリキャリア側端部と反対側の端部に位置する鍔部21Cが設けられている。
鍔部21Cには、遊星歯車2B,2B,…(ギヤ部20B,20B,…)の軸線方向先端面を摺動可能に支持するギヤ側支持面としての第4ギヤ支持面210Cが設けられている。
<内歯車2Dの構成>
内歯車2Dは、図2及び図4に示すように、ボス部20D及びギヤ部21Dからなり、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部21B,21B,…に噛合してプラネタリキャリア2Aの軸線上で回転可能に配置され、全体が回転軸線Oと同一の軸線をもつ円筒状のヘリカルギヤによって形成されている。そして、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部21B,21B,…からの回転力を受け、図1の右方の出力軸(後輪側出力軸)に出力するように構成されている。
ボス部20Dは、図2に示すように、全体が円筒体からなり、太陽歯車2Cの軸線方向端面にプラネタリキャリア2Aを介して対向する位置に配置されている。ボス部20Dの内周面には、後輪側出力軸を移動可能に連結するスプライン嵌合部200Dが設けられている。ボス部20Dのプラネタリキャリア側の軸方向一側には、プラネタリキャリア2Aの太陽歯車側端面と反対側の端面に対向する端面をもつ鍔部201Dが設けられている。
鍔部201Dには、その外周面に位置し、かつ内歯車2Dの軸線回りに沿うスプライン嵌合部2010Dが設けられている。また、鍔部201Dには、そのプラネタリキャリア側端面と反対側の端面に開口し、かつ円周方向に所定の間隔をもって並列する複数のカム孔2011Dが設けられている。各カム孔2011Dには、周方向に深さが変化し、カムフォロア31Cが転動するカム溝が形成されている。
ギヤ部21Dは、図2に示すように、、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部21B,21B,…に噛合するヘリカルギヤが内周面に形成された円筒状部分と、この円筒状部分の一側面から内方に延出されて中心部に貫通孔が形成された底部とからなり、全体が有底円筒体によって形成されている。ギヤ部21Dの底部の内周面には、底部の厚さに対応する長さにわたり軸方向のスプライン嵌合部2100Dが形成されている。スプライン嵌合部2100Dは、ボス部20Dのスプライン嵌合部2010Dに嵌合される。この嵌合は、圧入によってなされるものではない。ギヤ部21Dのスプライン嵌合部2100Dのスプライン歯とボス部20Dのスプライン嵌合部2010Dのスプライン歯との間には、後述するカム機構3Cで発生するギヤ軸線方向の押圧力でギヤ部21Dとボス部20Dとが相対移動できるよう、僅かな周方向の隙間が形成されている。これにより、ギヤ部21Dとボス部20Dとが軸線方向に相対移動可能かつ一体回転するように連結されている。ギヤ部21Dのピッチ円直径D及び歯数Zは、太陽歯車2Cのピッチ円直径D及び歯数Zよりも大きい寸法と歯数に設定されている。これにより、入力側ギヤ(遊星歯車2B,2B,…のギヤ部20B,20B,…及びギヤ部21B,21B,…)のピッチ円直径と出力側ギヤ(太陽歯車2C及び内歯車2D)のピッチ円直径との間においてD/D<D/Dが成立し、エンジン側から遊星歯車2B,2B,…のギヤ部21B,21B,…を介して内歯車2Dに伝達される回転トルクが遊星歯車2B,2B,…のギヤ部21B,21B,…を介して太陽歯車2Cに伝達される回転トルクよりも大きくなる。
ギヤ部21Dの外周面には、ボス部側端部と反対側の端部に位置し、かつ太陽歯車2Cの鍔部21Cに対向する一方側のスラスト力受部としての鍔部210Dが設けられている。ギヤ部21Dの底部には、プラネタリキャリア側端面と反対側の端面に開口し、かつ円周方向に所定の間隔をもって並列する複数の凹孔211D,211D,…が設けられている。凹孔211D,211D,…内には、ステンレス鋼等の非磁性材料からなる球体6がその一部を露出させて装着されており、これによりアーマチャ31A(後述)の軸方向移動を規制している。
<デフケース2Eの構成>
デフケース2Eは、図1〜図3に示すように、回転軸線Oに沿って一方向に開口する有底円筒状のフロントケース20Eと、このフロントケース20Eの開口部(後述する部品挿入口2010E)を覆う略円環状のリヤケース21Eとからなり、太陽歯車2Cにおける鍔部21Cの軸線方向両端面のうちプラネタリキャリア側端面に溶接されている。そして、全体が差動機構2及び出力機構3を内部に収容する段状の中空構造体によって形成されている。
フロントケース20Eは、各内径及び各外径がそれぞれ互いに異なる大小2つの円筒部200E,201Eからなる段状の無底円筒体によって形成されている。
一方(大径)の円筒部200Eは、内歯車2D(ギヤ部21D)の鍔部210Dにスラストワッシャ7,8を介して対向する他方側のスラスト力受部としての段差部2000Eを内周面に有し、フロントケース20Eの軸線方向一方側に配置されている。そして、段差部2000Eが遊星歯車2B,2B,…(ギヤ部21B,21B)と内歯車2Dとの噛み合いによって内歯車2Dのギヤ部21Dに発生するスラスト力を受けるように構成されている。
他方(小径)の円筒部201Eは、部品挿入口2010Eをリヤケース側に有し、フロントケース20Eの軸線方向他方側に配置されている。円筒部201Eの内周面には、円筒部200Eに近接する部位に位置するスプライン嵌合部2011Eが設けられている。
リヤケース21Eは、第1〜第3ケースエレメント210E〜212Eからなり、フロントケース20E(円筒部201E)の部品挿入口2010E内に螺着して回り止めされている。
第1ケースエレメント210Eは、内歯車2D(ボス部20D)の鍔部201Dに対向する鍔部2100Eを外周面に有し、全体が軟鉄等の磁性材料からなる円筒体によって形成されている。第1ケースエレメント210Eの内周面と内歯車2D(ボス部20D)の外周面との間にニードル軸受9が介装されている。
第2ケースエレメント211Eは、内歯車2D(ボス部20D)の鍔部201Dに対向する鍔部2110Eを内周面に有し、全体が軟鉄等の磁性材料からなる円筒体によって形成されている。第2ケースエレメント211Eの内周面と第1ケースエレメント210Eの外周面との間には環状空間Cが形成されている。
第3ケースエレメント212Eは、第1ケースエレメント210Eの鍔部2100Eと第2ケースエレメント211Eの鍔部2110Eとの間に介在し、全体がステンレス鋼等の非磁性材料からなるケースエレメント連結用の円環体によって形成されている。
(出力機構3の構成)
出力機構3は、図1に示すように、出力用駆動源としての電磁クラッチ3Aと、この電磁クラッチ3Aの駆動によって機能するパイロットクラッチ3Bと、このパイロットクラッチ3Bによってデフケース2E(フロントケース20E)に連結可能な押圧力伝達部としてのカム機構3Cとを有し、フロントケース20E(小径の円筒部201E)の内周面と内歯車2D(ボス部20D)の外周面との間に配置されている。
電磁クラッチ3Aは、電磁石30A及びアーマチャ31Aを有し、内歯車2Dのボス部20Dの外周囲に配置されている。電磁石30Aは、リヤケース21Eの環状空間Cに配置され、かつ第1ケースエレメント210Eの外周面に軸受(ボールベアリング)10を介して相対回転可能に支持されている。アーマチャ31Aは、パイロットクラッチ3Bの左車軸側に配置され、かつフロントケース20E(小径の円筒部201E)のスプライン嵌合部2011Eにギヤ軸線方向(回転軸線O方向)に移動可能に連結されている。そして、電磁石30Aの電磁力によってリヤケース21Eの内端面に接近する方向に移動するように構成されている。
パイロットクラッチ3Bは、複数のインナクラッチプレート30B,30B,…及び複数のアウタクラッチプレート31B,31B,…を有する摩擦式クラッチからなり、アーマチャ31Aとリヤケース21Eとの間に配置されている。そして、デフケース2Eとカム機構3C(後述するカム30C)とを断続可能に連結し、デフケース2E(太陽歯車2C)の回転力をカム30Cに伝達し得るように構成されている。
インナクラッチプレート30B,30B,…及びアウタクラッチプレート31B,31B,…は、それぞれが互いに対向する位置に回転軸線Oに沿って交互に配置され、全体が環状の摩擦板によって形成されている。インナクラッチプレート30B,30B,…はカム部材30Cの外周面に、またアウタクラッチプレート31B,31B,…はフロントケース20E(小径の円筒部201E)の内周面(スプライン嵌合部2011E)にそれぞれスプライン嵌合されている。
カム機構3Cは、デフケース2Eからの回転力を受けて回転するカム30Cと、このカム30Cの回転によって押圧力を発生するカムフォロア31Cとを有し、リヤケース21Eの内端面と内歯車2D(ボス部20D)の鍔部201Dとの間に配置されている。
カム30Cは、カムフォロア側に開口する環状のカム孔300Cを有し、内歯車2D(ボス部20D)の外周囲に配置され、かつ第1エレメント210Eの内端面に軸受(ニードルベアリング)11を介して回転自在に支持されている。
カムフォロア31Cは、カム30Cにおけるカム孔300Cの底面と内歯車2D(鍔部201D)におけるカム孔2011Dの底面との間に介装され、全体が球体(ボール)によって形成されている。そして、カム30Cの回転によって発生するギヤ軸線方向の押圧力を内歯車2Dのボス部20Dに付与するように構成されている。
〔車両用差動装置1の動作〕
車両のエンジン側からのトルクがプラネタリキャリア2Aに入力されると、プラネタリキャリア2Aが回転軸線Oの回りに回転駆動される。プラネタリキャリア2Aが回転駆動されると、この回転力が遊星歯車2B,2B,…に伝達され、さらに遊星歯車2B,2B,…のギヤ部20B,20B,…から太陽歯車2Cに、また遊星歯車2B,2B,…のギヤ部21B,21B,…から内歯車2Dにそれぞれ伝達される。この場合、太陽歯車2Cが図面左方の出力軸に、また内歯車2Dが図面右方の出力軸にそれぞれスプライン嵌合されているため、エンジン側からのトルクがプラネタリキャリア2A及び遊星歯車2B,2B,…、さらに太陽歯車2C及び内歯車2Dを介して前輪側及び後輪側の出力軸に伝達される。
ここで、車両が直進状態であり、かつ左右各車輪に路面との間でスリップが発生しない場合には、エンジン側からのトルクがプラネタリキャリア2Aに伝達されると、プラネタリキャリア2Aが回転軸線Oの回りに回転すると共に、遊星歯車2B,2B,…が太陽歯車2C及び内歯車2Dの中心軸回りに自転することなく公転し、遊星歯車2B,2B,…及び太陽歯車2C・内歯車2Dがプラネタリキャリア2Aと共に一体に回転するため、エンジン側からのトルクが各出力軸にD/D:D/Dのトルク配分比を基準に、静摩擦時の差動制限トルク配分内で路面反力のアンバランスに瞬時に対応して損失なく左右各出力軸に伝達され、左右各出力軸が等しい回転数で回転する。
一方、例えばリヤ側の車輪がぬかるみに落ち込んでスリップが発生した場合には、遊星歯車2B,2B,…が太陽歯車2C,2Dと噛合しながら自転するため、フロント側の出力軸がプラネタリキャリア2Aの回転速度より低い速度で回転し、リヤ側の出力軸がプラネタリキャリア2Aの回転速度より高い速度で回転し、エンジン側からのトルクが左右の出力軸間で予め設定した不等分配比となるよう、路面反力の大きいフロント側の車軸により大きいトルクを分配することで左右合計の駆動力損失を軽減し、またスリップを起こしているリヤ側の車輪へのトルク伝達を減少させることで、そのスリップの状態を緩和する。
本実施の形態においては、プラネタリキャリア2Aにエンジントルクが入力された状態で次に示す作用によって出力側ギヤ(太陽歯車2C及び内歯車2D)に差動制限トルクが発生する。
遊星歯車2B,2B,…が自転すると、これら遊星歯車2B,2B,…(ギヤ部20B,20B,…及びギヤ部21B,21B,…)の各歯先面がプラネタリキャリア2A(第1収容孔220A及び第2収容孔221A)の第1ギヤ支持面2200Aと第2ギヤ支持面2210Aで、また遊星歯車2B,2B,…(ギヤ部21B,21B,…)の軸線方向先端面がプラネタリキャリア2A(第2収容孔221A)の第3ギヤ支持面2211Aでそれぞれ摺動するため、これら第1ギヤ支持面2200A,第2ギヤ支持面2210Aと遊星歯車2B,2B,…の各歯先面との間及び遊星歯車2B,2B,…の軸線方向先端面と第3ギヤ支持面2210Aとの間に摩擦抵抗が発生し、これら摩擦抵抗によって太陽歯車2C,内歯車2Dに差動制限トルクが発生する。
一方、遊星歯車2B,2B,…の自転によってギヤ噛み合い面で各ギヤ(遊星歯車2B,2B,…及び太陽歯車2C・内歯車2D)に回転軸線Oに沿ってスラスト力が発生する。この場合、遊星歯車2B,2B,…が太陽歯車2Cの鍔部21Cに接近する方向に移動するとともに、太陽歯車2D及び内歯車2Dが出力機構側に移動する。この際、遊星歯車2B,2B,…のギヤ部20B,20B,…の軸線方向先端面が太陽歯車2Cの鍔部21C(第4ギヤ支持面210C)にスラストワッシャ5を介して圧接するため、鍔部21Cの第4ギヤ支持面210Cと遊星歯車2B,2B,…の軸線方向先端面との間にスラストワッシャ5を介して摩擦抵抗が発生し、これら摩擦抵抗によっても太陽歯車2C,内歯車2Dに差動制限トルクが発生する。また、内歯車2D(ギヤ部21D)の鍔部210Dがデフケース2E(フロントケース20E)の段差部2000Eにスラストワッシャ7,8を介して圧接するため、デフケース2Eの段差部2000Eと内歯車2Dの鍔部210Dとの間にスラストワッシャ7,8を介して摩擦抵抗が発生し、これら摩擦抵抗によっても太陽歯車2Cと内歯車2Dとの間に差動制限トルクが発生する。
ここで、出力機構3(電磁クラッチ3A)の電磁石30Aに通電すると、フロントケース20E及びリヤケース21E・アーマチャ31Aに跨って磁気回路が形成され、その磁力によってアーマチャ31Aが電磁石側(リヤケース側)に移動する。このアーマチャ31Aの移動によってパイロットクラッチ3B(インナクラッチプレート30B,30B,…及びアウタクラッチプレート31B,31B,…)がリヤケース側に押圧され、これに伴いインナクラッチプレート30B,30B,…及びアウタクラッチプレート31B,31B,…が相対的に接近して互いに摩擦係合する。このため、デフケース2E(フロントケース20E)の円筒部201Eとカム機構3Cのカム30Cとがトルク伝達可能に連結され、デフケース2E(太陽歯車2C)の回転力がカム機構3Cに伝達される。この回転力のカム機構3Cへの伝達によって太陽歯車2Cの回転力がギヤ軸線方向の押圧力に変換され、この押圧力が内歯車2D(ボス部20D)及びプラネタリキャリア2A(キャリア基部20A)を介して太陽歯車2Cに伝達される。これにより、遊星歯車2B,2B,…(ギヤ部20B,20B,…)と太陽歯車2Cとの噛み合い及び遊星歯車2B,2B,…(ギヤ部21B,21B,…)と内歯車2Dとの噛み合いによって発生するスラスト力とカム機構3Cによって発生するギヤ軸線方向の押圧力とが相殺されず、効率のよい差動制限トルクを得ることができる。
[実施の形態の効果]
以上説明した実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)遊星歯車2B,2B,…と太陽歯車2Cとの噛み合い及び遊星歯車2B,2B,…と内歯車2Dとの噛み合いによって発生するスラスト力とカム機構3Cによって発生するギヤ軸線方向の押圧力とが相殺されず、効率のよい差動制限トルクを得ることができる。
(2)従来必要としたクラッチが不要になるため、デフケース2Eの軸線方向寸法を短縮することができ、装置全体における軸線方向の小型化を図ることができる。
以上、本発明の車両用差動装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)本実施の形態では、入力側ギヤ(遊星歯車2B,2B,…のギヤ部20B,20B,…及びギヤ部21B,21B,…)のピッチ円直径と出力側ギヤ(太陽歯車2C及び内歯車2D)のピッチ円直径との間においてD/D<D/Dが成立する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、D/D=D/Dが成立するような寸法に各ギヤのピッチ円直径を設定してもよい。
また、入力側ギヤ(遊星歯車2B,2B,…のギヤ部20B,20B,…及びギヤ部21B,21B,…)のピッチ円直径と出力側ギヤ(太陽歯車2C及び内歯車2D)のピッチ円直径との間においてD/D>D/Dが成立するような寸法に各ギヤのピッチ円直径を設定してもよい。
(2)本実施の形態では、カム機構3Cによって発生するギヤ軸線方向の押圧力が遊星歯車2B,2B,…及び太陽歯車2Dに伝達される場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、カム機構によって発生するギヤ軸線方向の押圧力を遊星歯車及び内歯車に、また遊星歯車及び太陽歯車・内歯車のうちいずれか1つの歯車に伝達するようにしてもよい。すなわち要するに、本発明は、入力側ギヤ及び1対の出力側ギヤのうちギヤ軸線方向に移動可能なボス部を有する出力側ギヤを除く少なくとも1つのギヤにカム機構(押圧力伝達部)からギヤ軸線方向の押圧力が伝達されるものであればよい。
(3)本実施の形態では、太陽歯車2C及び内歯車2Dにそれぞれ噛合するギヤ部20B,20B,…及びギヤ部21B,21B,…を有する遊星歯車2B,2B,…がプラネタリキャリア2A(ギヤ収容支持部22A)内に4個収容支持されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の個数の遊星歯車をプラネタリキャリア内に配置しても勿論よい。
(4)本実施の形態では、入力側ギヤとして各ピッチ円直径D,Dが互いに異なるギヤ部20B,21Bを有する複数のヘリカルギヤであり、出力側ギヤとしてこれら各ヘリカルギヤのギヤ部20B,21Bにそれぞれ噛合する1対のヘリカルギヤである場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、入力側ギヤとして各ピッチ円直径が互いに異なる複数対のヘリカルギヤであり、出力側ギヤとしてこれら各対のヘリカルギヤに噛合する1対のヘリカルギヤであってもよい。また、入力側ギヤとして各ピッチ円直径が互いに異なる複数対のスパーギヤであり、出力側ギヤとしてこれら各対のスパーギヤに噛合する1対のスパーギヤであってもよい。
本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の全体を説明するために示す断面図。 本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の要部を示す分解斜視図。 本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の要部を示す組立斜視図。 本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の1対の出力側ギヤのうち一方の出力側ギヤと入力ギヤとの噛合状態を示す断面図。 本発明の実施の形態に係る車両用差動装置の1対の出力側ギヤのうち他方の出力側ギヤと入力ギヤとの噛合状態を示す断面図。
符号の説明
1…車両用差動装置
2…差動機構
2A…プラネタリキャリア、20A…キャリア基部、21A…キャリア鍔部、200A…スプライン嵌合部、22A…ギヤ収容支持部、220A…第1収容孔、2200A…第1ギヤ支持面、2201A…内フランジ、221A…第2収容孔、2210A…第2ギヤ支持面、2211A…第3ギヤ支持面
2B…遊星歯車、20B,21B…ギヤ部
2C…太陽歯車、20C…スプライン嵌合部、21C…鍔部、210C…第4ギヤ支持面
2D…内歯車、20D…ボス部、200D…スプライン嵌合部、201D…鍔部、2010D…スプライン嵌合部、2011D…カム孔、21D…ギヤ部、210D…鍔部、211D…凹孔
2E…デフケース
20E…フロントケース、200E…大径の円筒部、2000E…段差部、201E…小径の円筒部、2010E…部品挿入口、2011…スプライン嵌合部
21E…リヤケース、210E…第1ケースエレメント、2100E…鍔部、211E…第2ケースエレメント、2110E…鍔部、212E…第3ケースエレメント
3…出力機構
3A…電磁クラッチ、30A…電磁石、31A…アーマチャ
3B…パイロットクラッチ、30B…インナクラッチプレート、31B…アウタクラッチプレート
3C…カム機構、30C…カム、300C…カム孔、31C…カムフォロア
5…スラストワッシャ
6…球体
7,8…スラストワッシャ
9…ニードルベアリング
10…軸受(ボールベアリング)
11…軸受(ニードルベアリング)
C…環状空間
O…回転軸線

Claims (10)

  1. 駆動源の駆動トルクによって回転するキャリア、前記キャリアの回転力を受けて自転可能な入力側ギヤ、及び前記入力側ギヤから前記キャリアの回転力を受けて1対の出力軸に差動分配する1対の出力側ギヤを有する差動機構と、
    前記差動機構の差動を制限するためのクラッチを有する出力機構とを備え、
    前記差動機構は、前記1対の出力側ギヤのうち一方の出力側ギヤとギヤ軸方向に相対移動可能な出力軸連結用のボス部を有し、
    前記出力機構は、前記差動機構から前記クラッチを介して伝達される回転力を受けてギヤ軸線方向の押圧力に変換し、前記入力側ギヤ及び前記1対の出力側ギヤのうち前記一方の出力側ギヤを除く少なくとも1つのギヤに前記ボス部及び前記キャリアを介して前記ギヤ軸線方向の押圧力を伝達する押圧力伝達部を有する
    ことを特徴とする車両用差動装置。
  2. 前記差動機構は、
    前記入力側ギヤが遊星歯車からなり、
    前記1対の出力側ギヤのうち一方の出力側ギヤが内歯車からなり、他方の出力側ギヤが太陽歯車からなる請求項1に記載の車両用差動装置。
  3. 前記太陽歯車は、その回転軸線を中心軸線とする円筒部を有し、前記円筒部が前記差動機構及び前記出力機構を収容するデフケースによって形成されている請求項2に記載の車両用差動装置。
  4. 前記差動機構は、前記1対の出力側ギヤが互いに前記クラッチを介してトルク伝達可能に連結されている請求項1に記載の車両用差動装置。
  5. 前記出力機構は、前記押圧力伝達部が前記差動機構から伝達される回転力を受けて回転するカム、及び前記カムの回転によって前記ギヤ軸線方向の押圧力を発生するカムフォロアを含む請求項1に記載の車両用差動装置。
  6. 前記差動機構は、前記入力側ギヤが前記1対の出力側ギヤにそれぞれ噛合し、かつ互いに異なるピッチ円直径をもつ大小2つのギヤ部を有する請求項1に記載の車両用差動装置。
  7. 前記大小2つのギヤ部は、捩れ方向が同一であるヘリカルギヤによって形成されている請求項6に記載の車両用差動装置。
  8. 前記差動機構は、前記キャリアが前記入力側ギヤの軸線方向一方側端面を摺動可能に支持するキャリア側支持面を有し、前記1対の出力側ギヤのうち他方の出力側ギヤが前記入力側ギヤの軸線方向他方側端面を摺動可能に支持するギヤ側支持面を有する請求項1に記載の車両用差動装置。
  9. 前記差動機構は、前記入力側ギヤ及び前記1対の出力側ギヤがヘリカルギヤによって形成され、前記一方の出力側ギヤが前記入力側ギヤと前記1対の出力側ギヤのうち他方の出力側ギヤとの噛み合いによって発生するスラスト力を受けるスラスト力受部を有する請求項1に記載の車両用差動装置。
  10. 前記差動機構は、前記入力側ギヤ及び前記1対の出力側ギヤがヘリカルギヤによって形成され、前記1対の出力側ギヤのうち他方の出力側ギヤが前記入力側ギヤと前記一方の出力側ギヤとの噛み合いによって発生するスラスト力を受けるスラスト力受部を有する請求項1に記載の車両用差動装置。
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