JP5104497B2 - 情報処理装置、および情報処理方法、並びにプログラム - Google Patents
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Description
まず、ラベル変換情報をまとめてテーブルとして保持するメモリが必要になることである。上記の例では、変換情報として1つの変換情報[ラベル3→ラベル2]を利用した例を示したが、画像が複雑化し、大きな画像になると、この変換情報のデータ量は膨大になる。
例えば、仮ラベル設定処理に際して、
変換情報[ラベル3→ラベル2]
変換情報[ラベル4→ラベル3]
このような2つの変換情報が作成されることがあるが、これらの変換情報は、結果として、
変換情報[ラベル3,4→ラベル2]
として、ラベル3,4,をラベル2に変換する設定に整理しなければならない。このような処理のために、ラベル変換情報を処理するためのプロセッサなどが必要になる。
入力画像を構成する画素の画素値を入力し、入力画素値に基づく連結画素判定処理を実行して、連結画素集合単位のラベルを設定するラベリング処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は複数のデータ処理要素によって構成され、各データ処理要素が、1つ以上の画素に対応するラベルとラベル変換情報を保持する記憶部と、ラベル決定またはラベル更新の少なくともいずれかの処理を行う演算部を有する構成である画像処理装置にある。
画像処理装置においてラベリング処理を実行する画像処理方法であり、
複数のデータ処理要素を有するデータ処理部が、入力画像を構成する画素の画素値に基づく連結画素判定処理を実行して、連結画素集合単位のラベルを設定するラベリング処理を実行するデータ処理ステップを有し、
前記データ処理ステップは、
前記複数のデータ処理要素の各々が、1つ以上の画素に対応するラベルとラベル変換情報をデータ処理要素対応の記憶部に格納するステップと、
前記複数のデータ処理要素の各々が、前記記憶部の保持情報を利用したラベル決定処理またはラベル更新処理の少なくともいずれかの処理を行うステップと、
を含むステップであることを特徴とする画像処理方法にある。
画像処理装置においてラベリング処理を実行させるプログラムであり、
複数のデータ処理要素を有するデータ処理部に、入力画像を構成する画素の画素値に基づく連結画素判定処理を実行させて、連結画素集合単位のラベルを設定するラベリング処理を実行させるデータ処理ステップを有し、
前記データ処理ステップは、
前記複数のデータ処理要素の各々に、1つ以上の画素に対応するラベルとラベル変換情報をデータ処理要素対応の記憶部に格納させるステップと、
前記複数のデータ処理要素の各々に、前記記憶部の保持情報を利用したラベル決定処理またはラベル更新処理の少なくともいずれかの処理を行わせるステップと、
を含むステップであることを特徴とするプログラムにある。
仮ラベリング処理部101では、図3(b)に示すように左上の画素1を起点として、画素1〜30の順番で仮ラベリング処理を実行する。
また、再ラベリング処理部102では、図3(c)に示すように右下の画素30を起点として、画素30〜1の順番で処理を実行する。
図4(1)は、仮ラベリング処理部101での仮ラベリング処理における以下の処理例、すなわち、
(1a)近傍8画素を参照画素としてラベル情報を設定する処理例、
(1b)近傍4画素を参照画素としてラベル情報を設定する処理例、
これらの処理例を示している。
なお、いずれの場合もそれぞれスキャン済みの画素のみが参照画素として設定されることになる。
(1a)の場合は、処理対象画素であるラベル情報設定画素211に対して、近傍8画素中、スキャン済みの画素を参照画素として、参照画素に設定されたラベル情報を参照してラベル情報を設定する。なおラベル情報には、
ラベル、
ラベル変換情報、
これらの情報が含まれる。具体的内容については後述する。
(2a)近傍8画素を参照画素としてラベル情報を更新する処理例、
(2b)近傍4画素を参照画素としてラベル情報を更新する処理例、
これらの処理例を示している。なおラベル情報には、
ラベル、
ラベル変換情報、
これらの情報が含まれる。
(2b)の場合は、ラベル情報更新画素222に対して、近傍4画素中、スキャン済みの画素を参照画素としてラベルを決定する。
仮ラベリング処理部101において実行する仮ラベリング処理は、各画素について以下の3つのステップからなる処理を実行する。以下の3ステップを1サイクルとし、この1サイクルをすべての画素に対して実行する。
ステップA−1:入力された画素にラベルを付与するとともに、ラベル変換情報を作成する
ステップA−2:ラベル変換情報をラベルに適用する
ステップA−3:ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する
ラベルLとラベル変換情報(S、D)
これらの情報を保持する。
ラベルLは、先に図1を参照して説明したと同様の連結画素集合単位で設定されるラベルである。
ラベル変換情報(S,D)は、「ラベルSをラベルDに変換する」という意味を持つ。
ラベル[L]と、
ラベル変換情報(S,D)
である。
メモリには、ラベルLの値を全画素数分を保持する。しかし、ラベル変換情報(S、D)については、画像の幅の半分の画素数に当たる分だけ保持すればよい。この理由については後述する。
初期値を[0]、その後、[1],[2],・・・とインクリメントする。すなわち最初のラベル設定画素に対してはラベルカウンタの[0]がラベルとして設定される。
ステップB−1:ラベルを更新するとともに、ラベル変換情報を更新する
ステップB−2:ラベル変換情報をラベルに適用する
ステップB−3:ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する
画素243のラベルを周囲の画素のラベルの中で最小のラベルに更新し、
さらに、画素243のラベル変換情報を、画素243のラベルの値を、ラベル変換情報更新画素243の周囲のスキャン済み隣接画素中の最小のラベル値に変換する情報に更新する。
ステップA−1:入力された画素にラベルを付与するとともに、ラベル変換情報を作成する
ステップA−2:ラベル変換情報をラベルに適用する
ステップA−3:ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する
また、また、ラベル[1]の設定された画素310に隣接する画素中、ラベル[1]より大きい値を持つラベル[3]の画素は、ラベル[1]の設定された画素310に連結することになり、ラベル[1]に変換可能であることが判明する。この場合、画素310に対してラベル変換情報(3、1)を設定する。
ステップB−1:ラベルを更新するとともに、ラベル変換情報を更新する
ステップB−2:ラベル変換情報をラベルに適用する
ステップB−3:ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する
図11(A)〜(D)において、太い実線で囲まれた画素はステップB−1でラベルが更新された画素を表している。
仮ラベリング処理は、先に説明したように、
ステップA−1:入力された画素にラベルを付与するとともに、ラベル変換情報を作成する
ステップA−2:ラベル変換情報をラベルに適用する
ステップA−3:ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する
これらの処理ステップによって構成される。
「入力された画素にラベルを付与するとともに、ラベル変換情報を作成する」
この処理を説明する図である。ここでの処理対象は画素12である。画素12に対して、画素12に隣接する周囲画素中、すでにラベルの設定された画素を参照してラベル情報(ラベル、ラベル変換情報)を設定する。すなわち、画素1、2、3、11を参照画素として、これらの参照画素のラベルに基づいて画素12のラベルを決定する。
「ラベル変換情報をラベルに適用する」
この処理を説明する図である。
本処理例では、メモリに保持するラベル変換情報を画像の幅の半分の画素数に当たる分だけ保持する設定としている。本例では画像幅が10画素であるので、5画素分のラベル変換情報をメモリに保持し、これら5画素分のラベル変換情報を、1対1の画素のペア5組を設定してそれぞれの画素ペアにおいて適用する。図13(C)の設定では、
画素12→画素2
画素11→画素3
画素10→画素4
画素9→画素5
画素8→画素6
このように画素8〜12に設定されたラベル変換情報を他の画素6〜2に適用する。なお、ラベル変換情報の設定されていない画素、およびラベル変換情報(0,0)の設定画素については実質上、ラベルの変更は行われない。
「ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する」
この処理を説明する図である。図13(C)の画素ペアの設定を変更して、異なる1対1の画素のペア5組を設定してそれぞれの画素ペアにおいてラベル変換情報を適用する。図13(D)の設定では、
画素12→画素3
画素11→画素4
画素10→画素5
画素9→画素6
画素8→画素7
このように画素8〜12に設定されたラベル変換情報を他の画素7〜3に適用する。
これらの2ステップの処理によって、1つの画素に設定されたラベル変換情報が2つの異なる画素に適用される。すなわち、
画素12→画素2,3
画素11→画素3,4,
画素10→画素4,5
画素9→画素5,6
画素8→画素6,7
このように画素8〜12に設定されたラベル変換情報が異なる2つの画素に適用されることになる。
ステップA−1:入力された画素にラベルを付与するとともに、ラベル変換情報を作成する
ステップA−2:ラベル変換情報をラベルに適用する
ステップA−3:ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する
これらの処理ステップについて説明している。
なお、本処理例では、メモリに格納するラベル変換情報を画像の幅の半分の画素数に当たる分(本例では5画素分)だけ保持する設定として、これらの複数のラベル変換情報を並列に各ペア画素について適用する処理を実行しており、効率的な処理が可能となり処理が高速化される。なお、メモリに格納するラベル変換情報は、画像の幅の半分の画素数に当たる分とする以外の設定も可能である。
「入力された画素にラベルを付与するとともに、ラベル変換情報を作成する」
この処理を説明する図である。ここでの処理対象は画素13である。画素13に対して、画素13に隣接する周囲画素中、すでにラベルの設定された画素を参照してラベル情報(ラベル、ラベル変換情報)を設定する。すなわち、画素2、3、4、12を参照画素として、これらの参照画素のラベルに基づいて画素13のラベルを決定する。
「ラベル変換情報をラベルに適用する」
この処理を説明する図である。
本処理例では、メモリに保持するラベル変換情報を画像の幅の半分の画素数に当たる分だけ保持する設定としている。本例では画像幅が10画素であるので、5画素分のラベル変換情報をメモリに保持し、これら5画素分のラベル変換情報を、1対1の画素のペア5組を設定してそれぞれの画素ペアにおいて適用する。図14(C)の設定では、
画素13→画素3
画素12→画素4
画素11→画素5
画素10→画素6
画素9→画素7
このように画素9〜13に設定されたラベル変換情報を他の画素7〜3に適用する。
「ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する」
この処理を説明する図である。図14(C)の画素ペアの設定を変更して、異なる1対1の画素のペア5組を設定してそれぞれの画素ペアにおいてラベル変換情報を適用する。図14(D)の設定では、
画素13→画素4
画素12→画素5
画素11→画素6
画素10→画素7
画素9→画素8
このように画素9〜13に設定されたラベル変換情報を他の画素8〜4に適用する。
なお、フローに示す記号は以下の意味を持つ。
[L(x)]は、画素番号xの画素に設定されたラベル、
[T(x)]は、画素番号xの画素に設定されたラベル変換情報、
また、
Mは処理画像の幅方向の画素数、
Nは処理画像の高さ方向の画素数、
である。
ステップA−1:入力された画素にラベルを付与するとともに、ラベル変換情報を作成する
ステップA−2:ラベル変換情報をラベルに適用する
ステップA−3:ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する
これらの処理を各画素について実行する。以下、フローに示す各ステップの処理について説明する。
画素iの周囲8画素中のスキャン済み画素を参照画素として、これら参照画素のラベルの値、L(i−M−1),L(i−M),L(i−M+1),L(i−1)から、画素iのラベル情報(ラベル=L(i)、ラベル変換情報=T(i))を決定する。
このステップS123の処理は、上述のステップA−1の処理に対応する。
(1)画素(i)のラベル変換情報T(i)を、画素(i−M)のラベルL(i−M)の変換処理に適用、
(2)画素(i−1)のラベル変換情報T(i−1)を、画素(i−M+1)のラベルL(i−M+1)の変換処理に適用、
・・・
(M/2)画素(i−M/2+1)のラベル変換情報T(i−M/2+1)を、画素(i−M+M/2−1)のラベルL(i−M+M/2−1)の変換処理に適用、
これらの処理を実行する。
なお、本フローでは一般化して説明するために、処理画像の幅方向の画素数Mの半分の画素(M/2)に対して設定されたラベル変換情報を設定された画素ペアのラベルの変換に適用する例として説明している。
(1)画素(i)のラベル変換情報T(i)を、画素(i−M)のラベルL(i−M)の変換処理に適用、
(2)画素(i−1)のラベル変換情報T(i−1)を、画素(i−M+1)のラベルL(i−M+1)の変換処理に適用、
(3)画素(i−2)のラベル変換情報T(i−2)を、画素(i−M+2)のラベルL(i−M+2)の変換処理に適用、
(4)画素(i−3)のラベル変換情報T(i−3)を、画素(i−M+3)のラベルL(i−M+3)の変換処理に適用、
(5)画素(i−4)のラベル変換情報T(i−4)を、画素(i−M+4)のラベルL(i−M+4)の変換処理に適用、
これらの5つの画素ペアの設定によるラベル変換情報の適用として実行されることになる。
(1)画素(i)のラベル変換情報T(i)を、画素(i−M+1)のラベルL(i−M+1)の変換処理に適用、
(2)画素(i−1)のラベル変換情報T(i−1)を、画素(i−M+2)のラベルL(i−M+2)の変換処理に適用、
・・・
(M/2)画素(i−M/2+1)のラベル変換情報T(i−M/2+1)を、画素(i−M+M/2)のラベルL(i−M+M/2)の変換処理に適用、
これらの処理を実行する。
(1)画素(i)のラベル変換情報T(i)を、画素(i−M+1)のラベルL(i−M+1)の変換処理に適用、
(2)画素(i−1)のラベル変換情報T(i−1)を、画素(i−M+2)のラベルL(i−M+2)の変換処理に適用、
(3)画素(i−2)のラベル変換情報T(i−2)を、画素(i−M+3)のラベルL(i−M+3)の変換処理に適用、
(4)画素(i−3)のラベル変換情報T(i−3)を、画素(i−M+4)のラベルL(i−M+4)の変換処理に適用、
(5)画素(i−4)のラベル変換情報T(i−4)を、画素(i−M+4)のラベルL(i−M+4)の変換処理に適用、
これらの5つの画素ペアの設定によるラベル変換情報の適用処理として実行されることになる。
ステップS122において、i≦MNの判定がNoとなり、すべての画素の処理が完了したことが確認されると仮ラベリング処理が終了する。
なお、フローに示す記号は、図23のフローと同様、以下の意味を持つ。
[L(x)]は、画素番号xの画素に設定されたラベル、
[T(x)]は、画素番号xの画素に設定されたラベル変換情報、
また、
Mは処理画像の幅方向の画素数、
Nは処理画像の高さ方向の画素数、
である。
ステップB−1:ラベルを更新するとともに、ラベル変換情報を更新する
ステップB−2:ラベル変換情報をラベルに適用する
ステップB−3:ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する
これらの処理を各画素について実行する。以下、フローに示す各ステップの処理について説明する。
画素iの周囲の参照画素のラベルの値、L(i+M+1),L(i+M),L(i+M−1),L(i+1)から、画素iのラベル情報(ラベル=L(i)、ラベル変換情報=T(i))を決定する。
このステップS153の処理は、上述のステップB−1の処理に対応する。
(1)画素(i)のラベル変換情報T(i)を、画素(i+M)のラベルL(i+M)の変換処理に適用、
(2)画素(i+1)のラベル変換情報T(i+1)を、画素(i+M−1)のラベルL(i+M−1)の変換処理に適用、
・・・
(M/2)画素(i+M/2−1)のラベル変換情報T(i+M/2−1)を、画素(i+M−M/2+1)のラベルL(i+M−M/2+1)の変換処理に適用、
これらの処理を実行する。
なお、本フローでは一般化して説明するために、処理画像の幅方向の画素数Mの半分の画素(M/2)に対して設定されたラベル変換情報を設定された画素ペアのラベルの変換に適用する例として説明している。
(1)画素(i)のラベル変換情報T(i)を、画素(i+M−1)のラベルL(i+M−1)の変換処理に適用、
(2)画素(i+1)のラベル変換情報T(i+1)を、画素(i+M−2)のラベルL(i+M−2)の変換処理に適用、
・・・
(M/2)画素(i+M/2−1)のラベル変換情報T(i+M/2−1)を、画素(i+M−M/2)のラベルL(i+M−M/2)の変換処理に適用、
これらの処理を実行する。
ステップS152において、i≧1の判定がNoとなり、すべての画素の処理が完了したことが確認されると再ラベリング処理が終了する。
(構成例1)
本発明の画像処理装置の第1のハードウェア構成例として、SIMD型プロセッサを用いた構成例について図25を参照して説明する。
・比較演算回路を有する
・局所メモリを有する
・隣と2つ隣のPEの局所メモリにアクセスが可能である
・局所メモリの値をインクリメントすることが可能である
・PEの番号を参照することが可能である
・条件により処理の実行の有無を選択することが可能である
仮ラベリング処理に際しては、2値画像データ、
再ラベリング処理に際しては、仮ラベリング処理において設定されたラベル、
これらのデータとなる。
プロセッサエレメント1(PE1)は、画素14のラベル変換情報(T14)を画素4のラベル(L4)の変換処理に適用する。
プロセッサエレメント2(PE2)は、画素13のラベル変換情報(T13)を画素5のラベル(L5)の変換処理に適用する。
プロセッサエレメント3(PE3)は、画素12のラベル変換情報(T12)を画素6のラベル(L6)の変換処理に適用する。
プロセッサエレメント4(PE4)は、画素11のラベル変換情報(T11)を画素7のラベル(L7)の変換処理に適用する。
プロセッサエレメント5(PE5)は、画素10のラベル変換情報(T10)を画素8のラベル(L8)の変換処理に適用する。
プロセッサエレメント2(PE2)は、画素14のラベル変換情報(T14)を画素5のラベル(L5)の変換処理に適用する。
プロセッサエレメント3(PE3)は、画素13のラベル変換情報(T13)を画素6のラベル(L6)の変換処理に適用する。
プロセッサエレメント4(PE4)は、画素12のラベル変換情報(T12)を画素7のラベル(L7)の変換処理に適用する。
プロセッサエレメント5(PE5)は、画素11のラベル変換情報(T11)を画素8のラベル(L8)の変換処理に適用する。
さらに、プロセッサエレメント5(PE5)は、画素10のラベル変換情報(T10)を画素9のラベル(L9)の変換処理に適用する。
ただし、再ラベリング処理においては、先に説明したように、仮ラベリング処理において設定されたラベルが、図27(A)に示す入力レジスタ521に書き込まれて、処理が実行されることになる。また、再ラベリング処理では、仮ラベリング処理とスキャン順が逆になる。その他の処理は、仮ラベリング処理における処理と同様の処理となる。
次に、本発明の画像処理装置の第2のハードウェア構成例として、シストリックアレーを用いた構成例について図29を参照して説明する。図29(a)はシストリックアレーを構成する素子の1つを示す図である。この素子は、1画素分のラベルLとラベル変換情報Tを保持し、これらの保持情報を異なる素子間で転送するとともに、次のような2種類の演算A,Bを行う。
演算A:保持しているラベルLとラベル変換情報Tを出力すると同時に、新たにラベルとラベル変換情報を入力してその値を保持する
演算B:入力されたラベル変換情報Tを保持しているラベルLに適用する
仮ラベリング処理のときは2値画像データ、
再ラベリング処理のときはラベル情報(ラベル、ラベル変換情報)
これらのデータである。
ステップA−1:入力された画素にラベルを付与するとともに、ラベル変換情報を作成する
ステップA−2:ラベル変換情報をラベルに適用する
ステップA−3:ラベル変換情報を隣接する画素に移動させてからラベルに適用する
これらの処理ステップを実行した場合の保持情報の変化を表したものであり、太い実線で囲まれた部分は書き換えられる可能性のある情報を表している。
図30(E)では、各素子においてラベル変換情報をラベルに適用する。各素子に保持されたラベル変換情報T14〜T5が、同一素子に保持されたラベルL5〜L14に適用される。
102 再ラベリング処理部
121〜123 画像
501 入力レジスタ
502 プロセッサエレメント(PE)
503 出力レジスタ
601 ラベル決定部
602〜606 素子
607〜609 レジスタ
Claims (13)
- 入力画像を構成する画素の画素値を入力し、入力画素値に基づく連結画素判定処理を実行して、連結画素集合単位のラベルを設定するラベリング処理を実行するデータ処理部を有し、
前記データ処理部は複数のデータ処理要素によって構成され、各データ処理要素が、1つ以上の画素に対応するラベルとラベル変換情報を保持する記憶部と、ラベル決定またはラベル更新の少なくともいずれかの処理を行う演算部を有し、
前記データ処理要素の演算部の各々は、
ラベル決定予定画素に隣接する参照領域のラベル設定済み画素のラベル値を前記記憶部から取得し、取得したラベル値から既定アルゴリズムに従って選択した1つのラベル値を前記ラベル決定予定画素のラベル値として決定し、
ラベル更新予定画素に隣接する参照領域のラベル変換情報を前記記憶部から取得し、取得したラベル変換情報が、前記ラベル更新予定画素のラベル値に対応する変換情報を含む場合、該変換情報に従って、前記ラベル更新予定画素のラベル値を更新する処理を実行する構成である画像処理装置。 - 前記画像処理装置は、さらに、
入力画像を構成する画素の画素値データを格納する入力レジスタと、
前記データ処理部における処理結果である前記入力画像の構成画素対応のラベルの値を格納する出力レジスタを有し、
前記データ処理部は、前記入力レジスタの格納値を入力して、画素値に基づく連結画素判定処理を実行して、連結画素集合単位のラベルを設定するラベリング処理を実行して、処理結果としてのラベルの値を前記出力レジスタに出力する構成である請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記データ処理部は、
前記入力画像の画素値を、規定スキャン方向に従って入力して、画素対応のラベルとラベル変換情報を算出する仮ラベリング処理と、
前記仮ラベリング処理結果として得られる画素対応のラベルを、前記仮ラベリング処理と逆のスキャン方向に従って入力し、入力情報に従って設定済みラベルの値を更新する再ラベリング処理を実行する構成である請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記データ処理部を構成するデータ処理要素の各々は、
前記ラベル変換情報を適用して、各データ処理要素の記憶部に格納したラベルの更新を行う構成である請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記データ処理部のデータ処理要素の各々は、
前記メモリに保持したラベルおよびラベル変換情報を異なるデータ処理要素間で転送する処理を行う構成である請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記画像処理装置は、
入力レジスタと、プロセッサエレメントと、出力レジスタからなるセットを複数有するSIMD(Single Instruction stream Multiple Data stream)型構成を有し、各プロセッサエレメント(PE:Processer Element)の局所メモリに1つ以上の画素に対応するラベルとラベル変換情報を保持し、各プロセッサエレメントにおいてラベル算出を行う構成である請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記プロセッサエレメントの各々は、ラベル算出処理およびラベル変換情報の適用処理を並列に実行する構成である請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記プロセッサエレメントの各々は、前記局所メモリに保持したラベルとラベル変換情報を異なるプロセッサエレメント間で転送する処理を行う構成である請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記データ処理部は、複数の素子からなるシストリックアレー構成を有し、前記素子の各々が1つ以上の画素に対応するラベルとラベル変換情報を保持して、ラベル変換情報を適用したラベル更新処理を実行する構成である請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記データ処理部は、さらに、
複数の参照画素のラベルを入力して画素のラベルの決定および更新を実行するラベル決定部を有する構成である請求項9に記載の画像処理装置。 - 前記複数の素子の各々は、各素子において保持したラベルとラベル変換情報を異なる素子間で転送する処理を行う構成である請求項9に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置においてラベリング処理を実行する画像処理方法であり、
複数のデータ処理要素を有するデータ処理部が、入力画像を構成する画素の画素値に基づく連結画素判定処理を実行して、連結画素集合単位のラベルを設定するラベリング処理を実行するデータ処理ステップを有し、
前記データ処理ステップは、
前記複数のデータ処理要素の各々が、1つ以上の画素に対応するラベルとラベル変換情報をデータ処理要素対応の記憶部に格納するステップと、
前記複数のデータ処理要素の各々が、前記記憶部の保持情報を利用したラベル決定処理またはラベル更新処理の少なくともいずれかの処理を行うラベル設定ステップと、
を含むステップであり、
前記ラベル設定ステップは、
前記データ処理要素の各々が、
ラベル決定予定画素に隣接する参照領域のラベル設定済み画素のラベル値を前記記憶部から取得し、取得したラベル値から既定アルゴリズムに従って選択した1つのラベル値を前記ラベル決定予定画素のラベル値として決定し、
ラベル更新予定画素に隣接する参照領域のラベル変換情報を前記記憶部から取得し、取得したラベル変換情報が、前記ラベル更新予定画素のラベル値に対応する変換情報を含む場合、該変換情報に従って、前記ラベル更新予定画素のラベル値を更新する処理を実行するステップであることを特徴とする画像処理方法。 - 画像処理装置においてラベリング処理を実行させるプログラムであり、
複数のデータ処理要素を有するデータ処理部に、入力画像を構成する画素の画素値に基づく連結画素判定処理を実行させて、連結画素集合単位のラベルを設定するラベリング処理を実行させるデータ処理ステップを有し、
前記データ処理ステップは、
前記複数のデータ処理要素の各々に、1つ以上の画素に対応するラベルとラベル変換情報をデータ処理要素対応の記憶部に格納させるステップと、
前記複数のデータ処理要素の各々に、前記記憶部の保持情報を利用したラベル決定処理またはラベル更新処理の少なくともいずれかの処理を行わせるラベル設定ステップと、
を含むステップであり、
前記ラベル設定ステップは、
前記データ処理要素の各々が、
ラベル決定予定画素に隣接する参照領域のラベル設定済み画素のラベル値を前記記憶部から取得し、取得したラベル値から既定アルゴリズムに従って選択した1つのラベル値を前記ラベル決定予定画素のラベル値として決定し、
ラベル更新予定画素に隣接する参照領域のラベル変換情報を前記記憶部から取得し、取得したラベル変換情報が、前記ラベル更新予定画素のラベル値に対応する変換情報を含む場合、該変換情報に従って、前記ラベル更新予定画素のラベル値を更新する処理を実行させるステップであることを特徴とするプログラム。
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