JP5102475B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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本発明は、超音波診断装置に関し、特に、複数の時相に亘って関心部位をトラッキングする超音波診断装置に関する。
エコーデータに基づいて形成される超音波画像内の関心部分にポイントを設定し、テンプレートマッチング法などのパターンマッチング処理により、そのポイントを複数の時相に亘ってトラッキングする超音波診断装置が知られている。これにより、例えば、心臓などの運動する組織の特徴部分をトラッキングし、その特徴部分の運動状態などを診断することなどが可能になる。
例えば、特許文献1には、組織速度の時空間分布を求めることにより、組織の運動機能などを反映させた情報を取得する技術が示されている。また、特許文献2には、追跡可能なトラッキングポイントを自動抽出する技術が示されている。
特開2003−175041号公報 特開2003−250804号公報
ところが、複数の時相に亘って得られる断層画像内において、心臓などの動きの大きな組織をパターンマッチング処理によりトラッキングする場合には、いくつかの問題点が考えられる。
例えば、複数の時相に亘って得られる断層画像が常に同一の断面を捉えているとは限らないため、特徴部位が断層画像内から大きく外れて移動した場合に、画像のパターンマッチング処理によって追跡を行うことが困難な場合がある。また、例えば、アーチファクトなどの影響によりトラッキングポイントにノイズが入り込み、正確なパターンマッチング処理ができない可能性もある。
こうした背景において、本願の発明者は、パターンマッチング処理を利用したトラッキングに関する改良技術について研究を重ねてきた。
本発明は、その研究の過程において成されたものであり、その目的は、パターンマッチング処理が十分な精度で実行されない場合でも可能な限り正確にトラッキング処理を継続させる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の好適な態様である超音波診断装置は、対象組織を含む空間内で超音波を送受波することにより複数の時相に亘ってエコーデータを取得する送受波部と、複数の時相に亘って取得されるエコーデータに基づいて対象組織に関する画像データを形成する画像形成部と、基準となる時相の画像データ内に設定されたトラッキングポイントを複数の時相に亘ってトラッキングするトラッキング処理部と、を有し、前記トラッキング処理部は、トラッキングポイントの移動量から求められるトラッキングポイントの予想位置、または、画像データに関するパターンマッチング処理によって得られるトラッキングポイントの追跡位置にトラッキングポイントを移動させることを特徴とする。
上記構成において、トラッキングポイントの移動量とは、例えば、時相間におけるトラッキングポイントの移動量などである。所定時間内の移動量として、トラッキングポイントの移動速度を求めてもよい。移動速度は、例えば、ベクトル量として求められる。
上記構成によれば、例えば、パターンマッチング処理によって得られるトラッキングポイントの追跡位置が予想位置に比較的近い場合には、パターンマッチング処理が高い精度で行われたと判断して追跡位置にトラッキングポイントを移動させる。これにより、パターンマッチング処理の長所を活かした高い精度のトラッキングが可能になる。一方、例えば、追跡位置が予想位置から比較的遠い場合には、パターンマッチング処理が十分な精度で実行されていないと判断して予想位置にトラッキングポイントを移動させる。これにより、パターンマッチング処理が十分な精度で実行されない場合でも可能な限り正確にトラッキング処理を継続させることが可能になる。
望ましい態様において、前記トラッキング処理部は、前記予想位置を基準として設定される予想範囲を利用し、前記追跡位置が予想範囲内であれば追跡位置にトラッキングポイントを移動させ、前記追跡位置が予想範囲内でなければ予想位置にトラッキングポイントを移動させることを特徴とする。
望ましい態様において、前記トラッキング処理部は、対象組織の運動方向に沿って伸長された形状の予想範囲を利用することを特徴とする。予想範囲の形状は、例えば、対象組織の運動方向に沿った軸を長軸とする楕円形などである。
本発明の好適な態様により、パターンマッチング処理が十分な精度で実行されない場合でも可能な限り正確にトラッキング処理を継続させることが可能になる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
図1には、本発明に係る超音波診断装置の好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を示す機能ブロック図である。
プローブ10は、図示しない複数の振動素子を備えており、例えば心臓などの対象組織を含む空間内で超音波ビームを電子的に走査する。例えばrθφ極座標系において、深さr方向に沿って形成される超音波ビームをθ方向に走査して走査面を形成する。さらに走査面をφ方向(エレベーション方向)に走査することにより三次元的に超音波ビームを走査させてもよい。なお、超音波ビームは機械的に走査されてもよい。
送受信部12は、送信ビームフォーマおよび受信ビームフォーマとして機能する。つまり、送受信部12は、プローブ10が備える各振動素子に対してその振動素子に応じた送信信号を供給することにより送信ビームを形成し、また、複数の振動素子から得られる受信信号を整相加算処理して受信ビームを形成する。これにより、対象組織を含む空間内から複数のエコーデータが取得される。
画像形成部14は、複数のエコーデータに基づいて画像形成処理を実行する。本実施形態では、対象組織を動的に映し出した超音波画像が形成される。つまり、複数の時相に亘って複数のエコーデータが次々に取得され、各時相ごとに、複数のエコーデータに基づいて画像データが形成される。
表示処理部16は、画像形成部14の画像形成処理によって得られた画像データに基づいて表示画像を形成し、形成された表示画像がモニタ18に表示される。こうして、対象組織を動的に映し出した超音波画像がモニタ18に表示される。
トラッキング処理部20は、基準となる時相の画像データ内に設定されたトラッキングポイントを複数の時相に亘ってトラッキングする。これにより、例えば、対象組織内の特徴点の移動が複数の時相に亘って追跡される。表示処理部16は、追跡されるトラッキングポイントを超音波画像内にマーカなどによって表示させてもよい。なお、本実施形態におけるトラッキング処理については、後にさらに詳述する。
制御部22はCPUおよびそのための動作プログラムによって構成され、図1に示される各構成の動作制御を行う。その制御部22には操作デバイス24が接続されている。操作デバイス24は、例えば、タッチパネルやキーボードやマウスなどのユーザインタフェースである。ユーザはその操作デバイス24を用いて超音波診断装置の動作モードの選択やパラメータの指定などの各種の入力操作を行うことができる。
本実施形態の概要は以上のとおりである。次に、図1の超音波診断装置によるトラッキング処理について詳述する。なお、図1に既に示した部分(各構成)については、以下の説明においても図1の符号を利用する。
図2は、本実施形態におけるトラッキング処理を説明するための説明図である。図2(A)は、基準となる時相(フレーム♯0)の画像(画像データ)を示している。トラッキング処理を行う場合には、まず、基準となる時相の画像データ内にトラッキングポイントが設定される。例えば、図2(A)に示すように、フレーム♯0の画像データ内にトラッキングポイント(TP0)が設定される。トラッキングポイントの設定は、例えば、ユーザがモニタ18に表示される画像を見ながら操作デバイス24を利用して設定する。もちろん、装置が画像データ内の所定のデータ部分を抽出し、そのデータ部分にトラッキングポイントを設定するようにしてもよい。
トラッキングポイント(TP0)が設定されると、そのポイントを基準としてテンプレートが設定される。例えば、トラッキングポイント(TP0)を中心とした正方形のテンプレートが設定される。テンプレートの形状は、長方形や円形や楕円形などでもよい。
次に、図2(B)に示すように、次の時相のフレーム♯1の画像データが形成される。そして、テンプレートマッチング法などのパターンマッチング処理により、フレーム♯1の画像データ内で、フレーム♯0の画像データに設定されたテンプレート内の画像データと最も相関関係が強い画像部分が検索される。
例えば、フレーム♯1の画像データ内に、テンプレートと同じ形状で同じ大きさのウィンドウが設定され、ウィンドウによって抽出されるフレーム♯1の画像データ部分と、テンプレート内のフレーム♯0の画像データ部分との間の相関値が求められる。ウィンドウはフレーム♯1の画像データ内で走査され、各走査位置で相関値が求められる。ちなみに、ウィンドウは、並行移動によって走査されるが、並行移動の他に回転移動などを加えてもよい。こうして、最も相関値が大きい部分(ウィンドウの走査位置)が検索され、そのウィンドウの中心に、図2(B)に示すトラッキングポイント(TP1)が設定される。
また、設定されたトラッキングポイント(TP1)を中心として、新たに正方形のテンプレートが設定される。なお、図2(B)に示される移動ベクトルv1は、トラッキングポイント(TP0)からトラッキングポイント(TP1)への移動量を示すベクトルである。この移動ベクトルは、トラッキングポイントの予想位置を求める際に利用される。
次に、図2(C)に示すように、さらに次の時相のフレーム♯2の画像データが形成され、フレーム♯2の画像データ内からトラッキングポイント(TP2)が検索される。その際、トラッキング処理部20は、トラッキングポイントの移動量から求められるトラッキングポイントの予想位置と、画像データに関するパターンマッチング処理によって得られるトラッキングポイントの追跡位置とを比較することにより、予想位置または追跡位置にトラッキングポイントを移動させる。
トラッキング処理部20は、トラッキングポイントの移動ベクトルv1からトラッキングポイント(TP2)の予想位置を求める。例えば、トラッキングポイント(TP1)の位置から移動ベクトルv1だけ進んだ位置にトラッキングポイント(TP2)の予想位置を設定する。結果的に、トラッキングポイント(TP0)の位置から移動ベクトルv1を2つ分だけ進めた位置にトラッキングポイント(TP2)の予想位置が設定される。そして、その予想位置を中心として円形の予想範囲(TP2の予想範囲)が設定される。
また、トラッキング処理部20は、パターンマッチング処理により、フレーム♯2の画像データ内で、フレーム♯1の画像データに設定されたテンプレート内の画像データと最も相関関係が強い画像部分を検索する。図2(C)において、パターンマッチング処理によって検索されたトラッキングポイントがxTP2である。
そして、トラッキング処理部20は、パターンマッチング処理によって検索されたxTP2がTP2の予想範囲内に存在するか否かを確認する。図2(C)に示す例では、xTP2がTP2の予想範囲内に存在する。この場合、トラッキング処理部20は、フレーム♯2の画像データのトラッキングポイント(TP2)として、パターンマッチング処理によって検索されたxTP2を採用する。
ちなみに、xTP2がTP2の予想範囲内に存在しなければ、トラッキング処理部20は、フレーム♯2の画像データのトラッキングポイント(TP2)として、TP2の予想範囲の中心である予想位置を採用する。
また、設定されたトラッキングポイント(TP2)を中心として、新たに正方形のテンプレートが設定される。なお、図2(C)に示される移動ベクトルv2は、トラッキングポイント(TP1)からトラッキングポイント(TP2)への移動量を示すベクトルである。この移動ベクトルは、次の時相のトラッキングポイントの予想位置を求める際に利用される。
図2(D)は、さらに次の時相のフレーム♯3の画像データを示している。トラッキング処理部20は、フレーム♯3の画像データ内からトラッキングポイント(TP3)が検索される。その際にも、トラッキング処理部20は、トラッキングポイントの予想位置と、パターンマッチング処理によって得られるトラッキングポイントの追跡位置とを比較することにより、予想位置または追跡位置にトラッキングポイントを移動させる。
トラッキング処理部20は、トラッキングポイントの移動ベクトルv2からトラッキングポイント(TP3)の予想位置(iTP3)を求める。例えば、トラッキングポイント(TP2)の位置から移動ベクトルv2だけ進んだ位置に予想位置(iTP3)を設定する。そして、その予想位置を中心としてTP3の予想範囲が設定される。
また、トラッキング処理部20は、パターンマッチング処理により、フレーム♯3の画像データ内で、フレーム♯2の画像データに設定されたテンプレート内の画像データと最も相関関係が強い画像部分を検索する。図2(D)において、パターンマッチング処理によって検索されたトラッキングポイントがxTP3である。
そして、トラッキング処理部20は、パターンマッチング処理によって検索されたxTP3がTP3の予想範囲内に存在するか否かを確認する。図2(D)に示す例では、xTP3がTP3の予想範囲内に存在しない。この場合、トラッキング処理部20は、フレーム♯3の画像データのトラッキングポイント(TP3)として、予想位置(iTP3)を採用する。
なお、図2(D)に示される移動ベクトルv3は、トラッキングポイント(TP2)からトラッキングポイント(TP3)への移動量を示すベクトルである。この移動ベクトルは、次の時相のトラッキングポイントの予想位置を求める際に利用される。
図2では、予想範囲として円形の予想範囲を示したが、予想範囲の形状は、例えば、対象組織の運動状態などに応じて変形させてもよい。
図3は、楕円形状の予想範囲を説明するための図である。本実施形態のトラッキング処理は、例えば、心臓の運動状態を観察する場合などに好適である。この場合には、心臓の運動状態に応じた形状として、楕円形状の予想範囲が好適となる。
本実施形態において、心臓の運動状態つまり心筋の収縮拡張運動を観察する際には、まず、心筋の運動方向に沿って変化軸が設定される。例えば、ユーザがモニタ18に表示される画像を見ながら、操作デバイス24を利用して、観察したい心筋の運動方向に沿って画像上に変化軸を設定する。さらにユーザは、例えば、操作デバイス24を利用して観察したい心筋内の特徴部位にトラッキングポイントを設定する。
図3(A)は、時相(0)の画像データ上に設定された変化軸と、変化軸上に設定された2つのトラッキングポイントTP0(0),TP1(0)を示している。2つのトラッキングポイントは、心筋内の2つの特徴点に設定される。例えば、外膜、中膜、内膜のうちの2つに設定される。もちろん、外膜、中膜、内膜の3つの全てにトラッキングポイント(3ポイント)を設定してもよい。
図3(B)は、次の時相(1)の画像データ上におけるトラッキングポイントを示している。つまり、図2を利用して詳述したパターンマッチング処理により、トラッキングポイントTP0(0)に対応したトラッキングポイントTP0(1)が求められ、さらに、トラッキングポイントTP1(0)に対応したトラッキングポイントTP1(1)が求められる。
図3(B)において、移動ベクトルv0(1)は、トラッキングポイントTP0(0)からトラッキングポイントTP0(1)への移動量を示すベクトルである。そして、ベクトル成分v0ax(1)は、移動ベクトルv0(1)の変化軸方向の成分である。図3の例では、このベクトル成分v0ax(1)に基づいて、トラッキングポイントTP0(1)に関する次の時相の予想位置が求められる。
また、図3(B)において、移動ベクトルv1(1)は、トラッキングポイントTP1(0)からトラッキングポイントTP1(1)への移動量を示すベクトルであり、ベクトル成分v1ax(1)は、移動ベクトルv1(1)の変化軸方向の成分である。このベクトル成分v1ax(1)に基づいて、トラッキングポイントTP1(1)に関する次の時相の予想位置が求められる。
図3(C)は、さらに次の時相(2)の画像データ上におけるトラッキングポイントを示している。まず、パターンマッチング処理により、トラッキングポイントTP0(1)に対応した追跡位置xTP0(2)が求められる。同様に、トラッキングポイントTP1(1)に対応した追跡位置xTP1(2)が求められる。そして、これらの追跡位置xTP0(2),xTP1(2)の各々が、楕円形状の予想範囲内に存在するか否かが確認される。
トラッキング処理部20は、トラッキングポイントTP0(0)の位置から、ベクトル成分v0ax(1)を2つ分だけ進めた位置に、トラッキングポイントTP0(2)の予想位置iTP0(2)を設定する。そして、その予想位置iTP0(2)を中心として変化軸に沿った長軸を備えた楕円形状の予想範囲(TP0(2)の予想範囲)を設定する。
そして、トラッキング処理部20は、パターンマッチング処理によって検索されたxTP0(2)がTP0(2)の予想範囲内に存在するか否かを確認する。図3(C)に示す例では、xTP0(2)が予想範囲内に存在する。この場合、トラッキング処理部20は、時相(2)の画像データのトラッキングポイントTP0(2)として、パターンマッチング処理によって検索されたxTP0(2)を採用する。
同様な処理により、トラッキング処理部20は、トラッキングポイントTP1(0)の位置から、ベクトル成分v1ax(1)を2つ分だけ進めた位置に、トラッキングポイントTP1(2)の予想位置iTP1(2)を設定する。そして、その予想位置iTP1(2)を中心として変化軸に沿った長軸を備えた楕円形状の予想範囲(TP1(2)の予想範囲)を設定する。そして、xTP1(2)がTP1(2)の予想範囲内に存在するか否かを確認する。図3(C)に示す例では、xTP1(2)が予想範囲内に存在しない。この場合、トラッキング処理部20は、時相(2)の画像データのトラッキングポイントTP1(2)として、予想位置iTP1(2)を採用する。
このように、心臓の運動状態に応じて、つまり心筋が変化軸方向に沿って大きく移動することを考慮して、変化軸に沿って伸長された楕円形状の予想範囲を採用してもよい。これにより、心筋の動きを的確に捉えたトラッキングが可能になり、例えば、2点のトラッキングポイント間の距離の変化から、変化軸に沿った心筋の厚さの変化などを計測することが可能になる。
図4は、本実施形態のトラッキング処理を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートは、図1から図3を利用して説明した本実施形態のトラッキング処理に関する動作を纏めたものである。
まず、基準となるフレーム♯0の超音波画像上(画像データ上)にトラッキングポイント(TP0)が設定され(S402)、トラッキングポイント(TP0)に対応したテンプレートが設定される(S404)。
次に、フレーム♯nの画像データが形成されてフレーム(時相)が更新され(S406)、更新されたフレーム♯n内において、パターンマッチング処理により、TP0に対応したトラッキングポイント(xTP(n))が算出され(S408)、その位置にトラッキングポイントが移動される(S410)。移動後のトラッキングポイントをTP(n)とする。
そして、TP0からTP(n)への移動量を示す速度ベクトル(移動ベクトル)が検出され(S412)、次フレームのトラッキングポイントの予想位置(iTP(n+1))が求められる(S414)。一方、S410においてトラッキングポイントがTP(n)に移動されると、パターンマッチング処理用のテンプレートが、フレーム♯n内のTP(n)に対応したテンプレートに更新され(S416)、フレームが次の時相のフレーム♯n+1に更新される(S418)。
続いて、パターンマッチング処理によりフレーム♯n+1内においてトラッキングポイントの追跡位置(xTP(n+1))が求められ(S420)、S414で求められた予想位置iTP(n+1)に対応した予想範囲内に、S420で求められた追跡位置xTP(n+1)が存在するか否かが確認される(S422)。
xTP(n+1)が予想範囲内にあれば、フレーム♯n+1内のトラッキングポイントTP(n+1)として、追跡位置xTP(n+1)が採用され(S424)、xTP(n+1)が予想範囲内でなければ、TP(n+1)として予想位置iTP(n+1)が採用される(S426)。
次に、TP(n+1)の位置にトラッキングポイントが移動され(S428)、TP(n)からTP(n+1)への移動量を示す速度ベクトル(移動ベクトル)が検出され(S430)、次フレームのトラッキングポイントの予想位置(iTP(n+2))が求められる(S434)。一方、S428においてトラッキングポイントがTP(n+1)に移動されると、パターンマッチング処理用のテンプレートが、フレーム♯n+1内のTP(n+1)に対応したテンプレートに更新され(S432)、そして、さらに次のフレームに更新される(S418)。
S418においてフレームが更新されるとS420以降の処理が再び実行される。こうして、S420においてフレームが更新される度に、S420以降の処理によってトラッキングポイントが移動される。なお、S418においてフレームの更新が行われなくなった場合に(例えば、ユーザによってトラッキング処理の終了操作が行われた場合に)、本フローチャートは終了する。
以上、本発明の好適な実施形態を説明した。上述した実施形態では、パターンマッチング処理によって得られるトラッキングポイントの追跡位置が予想位置に比較的近い場合には、パターンマッチング処理が高い精度で行われたと判断して追跡位置にトラッキングポイントを移動させる。これにより、パターンマッチング処理の長所を活かした高い精度のトラッキングが可能になる。一方、例えば、追跡位置が予想位置から比較的遠い場合には、パターンマッチング処理が十分な精度で実行されていないと判断して予想位置にトラッキングポイントを移動させる。これにより、パターンマッチング処理が十分な精度で実行されない場合でも可能な限り正確にトラッキング処理を継続させることが可能になる。
なお、上述した実施形態は、あらゆる点で単なる例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本発明は、その本質を逸脱しない範囲で各種の変形形態を包含する。
本発明に係る超音波診断装置の全体構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態におけるトラッキング処理を説明するための説明図である。 楕円形状の予想範囲を説明するための図である。 本実施形態のトラッキング処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 プローブ、12 送受信部、14 画像形成部、20 トラッキング処理部。

Claims (2)

  1. 対象組織を含む空間内で超音波を送受波することにより複数の時相に亘ってエコーデータを取得する送受波部と、
    複数の時相に亘って取得されるエコーデータに基づいて対象組織に関する画像データを形成する画像形成部と、
    基準となる時相の画像データ内に設定されたトラッキングポイントを複数の時相に亘ってトラッキングするトラッキング処理部と、
    を有し、
    前記トラッキング処理部は、トラッキングポイントの移動量から求められるトラッキングポイントの予想位置、または、画像データに関するパターンマッチング処理によって得られるトラッキングポイントの追跡位置にトラッキングポイントを移動させるにあたり、前記予想位置を基準として設定される予想範囲を利用し、前記追跡位置が予想範囲内であれば追跡位置にトラッキングポイントを移動させ、前記追跡位置が予想範囲内でなければ予想位置にトラッキングポイントを移動させる、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 請求項に記載の超音波診断装置において、
    前記トラッキング処理部は、対象組織の運動方向に沿って伸長された形状の予想範囲を利用する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
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