JP2017038638A - 超音波診断装置 - Google Patents

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Eiji Kasahara
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Abstract

【課題】胎児の動きに応じて診断用の走査面を動かす装置を提供する。【解決手段】走査面設定部40は、胎児の心臓を含む診断用走査面と、診断用走査面に交わる追跡方向を含んだ追跡領域を設定する。送受信部12は、プローブ10を制御することにより、診断用走査面と追跡領域において超音波ビームを走査して超音波の受信信号を得る。画像形成部20は、診断用走査面から得られる超音波の受信信号に基づいて胎児の心臓を含む超音波画像を形成する。追跡処理部30は、追跡領域から得られる超音波の受信信号に基づいて胎児の移動先を追跡する。走査面設定部40は、診断用走査面の位置と傾きの少なくとも一方を変化させて胎児の移動先に診断用走査面を動かす。【選択図】図1

Description

本発明は、胎児を診断する超音波診断装置に関する。
超音波診断装置は、生体内における組織等の診断のために利用されており、特に胎児の診断において極めて重要な装置となっている。母体内における胎児は、母体の呼吸や拍動などにより動くことがあり、従って、胎児の超音波診断においては、胎児の動きに伴う診断への悪影響が低減または除去されることが望ましい。
特許文献1には、断層画像の画像データ内において身体参照領域を利用して胎児の身体の変動情報を取得し、断層画像の画像データ内において心臓参照領域を利用して胎児の心臓の運動情報を取得し、心臓の運動情報から身体の変動情報を差し引いて胎児の心拍情報を得る画期的な技術が記載されている。
特許第5386001号公報
一般に、胎児の心臓の診断においては、心臓を含む走査面において超音波ビームを走査することにより得られる心臓の断層画像が利用される。ところが、母体の呼吸や拍動などにより胎児が動いてしまうと、胎児と走査面の相対的な位置関係が変化してしまう。これにより、例えば、走査面内に胎児の肋骨などが入りこむと断層画像内にシャドウが発生する場合もある。したがって、胎児の位置に応じた走査面を設定できることが望ましい。
そこで、本発明は、胎児の動きに応じて診断用の走査面を動かす装置を提供することを目的とする。
上記目的にかなう好適な超音波診断装置は、超音波を送受するプローブと、胎児の心臓を含む診断用走査面と当該診断用走査面に交わる追跡方向を含んだ追跡領域を設定する走査面設定部と、前記プローブを制御することにより、前記診断用走査面と前記追跡領域において超音波ビームを走査して超音波の受信信号を得る送受信部と、前記診断用走査面から得られる超音波の受信信号に基づいて前記胎児の心臓を含む超音波画像を形成する画像形成部と、前記追跡領域から得られる超音波の受信信号に基づいて前記胎児の移動先を追跡する追跡処理部と、を有し、前記診断用走査面の位置と傾きの少なくとも一方を変化させて前記胎児の移動先に前記診断用走査面を動かして前記超音波画像を形成する、ことを特徴とする。
上記構成において、プローブは、診断用走査面内と追跡領域内において超音波ビームを走査することができる超音波探触子であり、特に、二次元的に配列された複数の振動素子で構成される二次元アレイ(マトリクスアレイ)を備えることが望ましい。送受信部は、例えば、複数の振動素子を電子的に走査制御することにより、診断用走査面内と追跡領域内のそれぞれにおいて超音波ビームを走査する。追跡処理部は、追跡領域から得られる超音波の受信信号に基づいて、例えばパターンマッチングなどの処理により胎児の移動先を追跡する。そして、診断用走査面の位置と傾きの少なくとも一方を変化させて胎児の移動先に診断用走査面が動かされる。これにより、胎児の動きに応じて診断用の走査面を動かす装置が提供される。
望ましい具体例において、前記走査面設定部は、前記診断用走査面の動きに追従するように前記追跡領域を動かすことにより、複数時相に亘って前記診断用走査面と前記追跡領域の相対的な配置関係が維持されるように、各時相ごとに前記診断用走査面と前記追跡領域を設定する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記走査面設定部は、前記追跡領域として、前記胎児の心臓を挟む一方側と他方側において前記診断用走査面に交わる一方側の追跡用走査面と他方側の追跡用走査面を設定し、前記追跡処理部は、一方側の追跡用走査面から得られる超音波の受信信号に基づいて前記胎児の一方側の移動先を追跡し、他方側の追跡用走査面から得られる超音波の受信信号に基づいて前記胎児の他方側の移動先を追跡し、前記走査面設定部は、前記胎児の一方側の移動先に前記診断用走査面の一方側を移動させ、前記胎児の他方側の移動先に前記診断用走査面の他方側を移動させる、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記走査面設定部は、前記追跡領域として、前記胎児の心臓よりも前記プローブ側において前記診断用走査面に交わる追跡用走査面を設定する、ことを特徴とする。
望ましい具体例において、前記走査面設定部は、前記診断用走査面の外側にあるテンプレートが含まれる立体的な前記追跡領域を設定し、前記追跡処理部は、前記追跡領域内における前記テンプレートの移動先を前記胎児の移動先として追跡することを特徴とする。
本発明により、胎児の動きに応じて診断用の走査面を動かす装置が提供される。
本発明の実施において好適な超音波診断装置の全体構成図である。 胎児の心臓の診断例を示す図である。 診断用の走査面Sと追跡領域の具体例1を示す図である。 胎児の移動先を追跡する処理の具体例を説明するための図である。 診断用の走査面Sを動かす処理の具体例を示す図である。 診断用の走査面Sと追跡領域の具体例2を示す図である。 診断用の走査面Sと追跡領域の具体例3を示す図である。 診断用の走査面Sと追跡領域の具体例4を示す図である。
図1は、本発明の実施において好適な超音波診断装置の全体構成図である。プローブ10は、母体内の胎児を含む領域に超音波を送受波する超音波探触子である。プローブ10は、複数の振動素子を備えており、複数の振動素子が電子的に走査制御されて、胎児を含む空間内で超音波ビームが走査される。プローブ10は、超音波ビームを立体的に走査する機能を備えている。プローブ10は、例えば、二次元的に配列された複数の振動素子で構成される二次元アレイ(マトリクスアレイ)を備えることが望ましい。
送受信部12は、送信ビームフォーマーおよび受信ビームフォーマーとしての機能を備えている。つまり、送受信部12は、プローブ10が備える複数の振動素子の各々に対して送信信号を出力することにより送信ビームを形成し、さらに、複数の振動素子から得られる複数の受波信号に対して整相加算処理などを施して受信ビームを形成する。これにより、超音波ビーム(送信ビームと受信ビーム)が走査され、超音波ビームに対応した受信信号(受信データ)が得られる。
画像形成部20は、送受信部12から得られる受信信号に基づいて超音波画像の画像データを形成する。画像形成部20は、後に詳述する診断用走査面から得られた受信信号に対して、必要に応じて、ゲイン補正、ログ圧縮、検波、輪郭強調、フィルタ処理等の信号処理を行うことにより、例えば、胎児の心臓を映し出した断層画像(Bモード画像)の画像データを各フレームごとに(各時相ごとに)複数フレームに亘って形成する。
また、画像形成部20は、胎児を含む領域内で超音波ビームを立体的に走査することにより得られる超音波の受信信号に基づいて、胎児を立体的に映し出した三次元超音波画像の画像データを形成してもよい。
表示処理部50は、画像形成部20から得られる超音波画像の画像データに基づいて、胎児の診断に係る表示画像を形成する。表示処理部50は、例えば、断層画像データに基づくBモード画像や、胎児を立体的に映し出した三次元超音波画像などを示した表示画像を形成する。表示処理部50において形成された表示画像は表示部52に表示される。
追跡処理部30は、後に詳述する追跡領域から得られる超音波の受信信号に基づいて胎児の移動先を追跡する。また、走査面設定部40は、胎児の心臓を含む診断用走査面とその診断用走査面に交わる追跡方向を含んだ追跡領域を設定する。
制御部100は、図1に示す超音波診断装置内を全体的に制御する。制御部100による全体的な制御には、操作デバイス60を介して医師や検査技師等のユーザから受け付けた指示も反映される。
図1に示す構成(符号を付された各部)のうち、送受信部12,画像形成部20,追跡処理部30,走査面設定部40,表示処理部50の各部は、例えば、電気電子回路やプロセッサ等のハードウェアを利用して実現することができ、その実現において必要に応じてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。また、上記各部に対応した機能の全て又は一部が、CPUやプロセッサやメモリ等のハードウェアと、CPUやプロセッサの動作を規定するソフトウェア(プログラム)の協働により実現されてもよい。
表示部52の好適な具体例は、液晶ディスプレイ等であり、操作デバイス60は、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、タッチパネル、その他のスイッチ類等のうちの少なくとも一つにより実現できる。そして、制御部100は、例えば、CPUやプロセッサやメモリ等のハードウェアと、CPUやプロセッサの動作を規定するソフトウェア(プログラム)との協働により実現することができる。
図1の超音波診断装置の全体構成は以上のとおりである。次に、図1の超音波診断装置により実現される機能の具体例について詳述する。なお、図1に示した構成(符号を付された各部)については、以下の説明において図1の符号を利用する。
図2は、胎児の心臓の診断例を示す図である。図2(A)に示すように、プローブ10は、例えば医師や検査技師等のユーザに把持されて母体の体表面上に当接して用いられ、胎児の心臓を含む診断用の走査面Sが形成される。図2(A)に示す胎児の心臓の近傍における拡大図が図2(B)に示されている。
図2(B)に示すように、胎児の心臓Hの診断に利用される診断用の走査面Sは、肋骨を避けるように肋間に設定される。これにより、肋骨によるシャドウの影響を受けない心臓Hの断層画像(Bモード画像)を得ることができる。
ところが、母体の呼吸や拍動などにより胎児が動いてしまうと、胎児と走査面Sの相対的な位置関係が変化してしまう。例えば、母体内において図2(B)に示す矢印の方向に胎児が周期的に動いてしまうと、母体に対して固定的な走査面Sに対して、心臓Hと肋骨Rも矢印の方向に周期的に動いてしまう。そのため、例えば走査面S内に周期的に肋骨が入り込み、心臓Hの断層画像内に周期的にシャドウ(画像内が暗くなる現象)が発生してしまう。
そこで、図1の超音波診断装置は、胎児の動きに応じて診断用の走査面Sを動かす。これにより、例えば肋骨によるシャドウの発生を抑えることができる。具体的には、走査面設定部40が、胎児の心臓を含む診断用の走査面Sと、その走査面Sに交わる追跡方向を含んだ追跡領域を設定し、追跡処理部30が、追跡領域から得られる超音波の受信信号に基づいて胎児の移動先を追跡する。さらに、走査面設定部40が、走査面Sの位置と傾きの少なくとも一方を変化させて胎児の移動先に走査面Sを動かす。
図3は、診断用の走査面Sと追跡領域の具体例1を示す図である。図3の具体例1では追跡領域として2つの追跡用の走査面ST1,ST2が設定される。
胎児の心臓を診断する場合、診断用の走査面Sは、胎児の心臓が含まれるように、例えば胎児の心臓が中央付近に映し出されるように初期設定される。初期設定においては、例えば、プローブ10に対して固定的な走査面Sが形成され、ユーザがプローブ10を操作して走査面Sの位置や傾きを適宜に調整する。なお、初期設定の際に、例えばユーザの指示に応じてプローブ10に対して走査面Sの位置や傾きが変更されてもよい。図3に示す具体例1では、XYZ座標系内においてYZ平面に平行な診断用の走査面Sが初期設定される。
診断用の走査面Sが初期設定されると、走査面設定部40は、胎児の心臓を挟む一方側と他方側において診断用の走査面Sに交わる追跡用の2つの走査面ST1,ST2を設定する。例えば、図3に示すように、Y軸方向の一方側(正方向側)において診断用の走査面Sに直交する追跡用の走査面ST1と、Y軸方向の他方側(負方向側)において診断用の走査面Sに直交する追跡用の走査面ST2が設定される。
なお、走査面Sに対する走査面ST1,ST2の角度、走査面ST1,ST2の大きさや形状などは、図3の例示に限定されず、適宜に設計変更されてもよい。
送受信部12は、プローブ10を制御することにより、診断用の走査面S内において超音波ビームを走査して走査面Sから超音波の受信信号を得る。画像形成部20は、診断用の走査面Sから得られる受信信号に基づいて、胎児の心臓を映し出した断層画像(Bモード画像)の画像データを形成する。
また、送受信部12は、プローブ10を制御することにより、追跡用の走査面ST1内と走査面ST2内においても超音波ビームを走査して、走査面ST1と走査面ST2から超音波の受信信号を得る。追跡処理部30は、追跡用の走査面ST1,ST2から得られる受信信号に基づいて、胎児の移動先を追跡する。
図4は、胎児の移動先を追跡する処理の具体例を説明するための図である。追跡処理部30は、追跡用の走査面ST(例えば図3の走査面ST1,ST2)から得られる超音波の受信信号に基づいて、例えばパターンマッチングなどの処理により胎児の移動先を追跡する。なお、胎児の心臓、特に早期胎児の心臓は、超音波の受信信号に基づくパターンマッチングが困難であるため、追跡用の走査面STは、胎児の心臓を含まず、胎児の心臓以外の部位が含まれるように設定されることが望ましい。
図4は、パターンマッチングによる追跡の具体例を示しており、図4には、時相tにおける走査面STと、時相tの次の時相である時相t+1における走査面STが図示されている。
パターンマッチングにおいては、まず、基準となる時相の走査面ST内における胎児の注目個所に設定点(黒丸)が設定され、走査面ST内において例えば設定点を取り囲むようにテンプレートTが設定される。さらに、走査面ST内においてテンプレートTを含むように探索領域SAが設定される。探索領域SAの設定には、公知の様々な手法を利用することができる。もちろん、走査面ST内の全域を探索領域SAとしてもよい。
テンプレートTと探索領域SAが設定されると、時相t+1における走査面STの探索領域SA内においてテンプレートTが移動され、各移動位置において、時相tにおけるテンプレートT内の受信信号と、時相t+1におけるテンプレートT内の受信信号に基づいて、相関演算が行われる。例えば、時相tにおけるテンプレートTに対応した位置を初期位置とし、その初期位置からの変位(dx,dz)ごとに相関値が算出され、探索領域SA内の全域に亘る複数の変位に対応した相関値が算出される。
相関値とは画像データ間の相関関係の程度(類似の程度)を示す数値であり、相関値の算出には相関演算の各手法に応じた公知の数式が用いられる。相関値としては、例えば、SSD(Sum of Square Difference:差の二乗和)などが好適であり、SSDは、類似の度合が大きいほど小さな値を示す。なお、例えば、位相限定相関法や相互相関法等により類似の度合が大きいほど大きな値を示す相関値が利用されてもよい。
探索領域SA内の全域に亘る複数の変位に対応した相関値が算出されると、複数の変位の中から最も類似の度合が大きい変位が特定され、時相tにおけるテンプレートTの時相t+1における移動先、つまり胎児の注目箇所である設定点(黒丸)の移動先とされる。なお、図4においては二次元平面内における平行移動の変位(dx,dz)を示しているが、さらに回転移動の変位を加えて、回転移動の変位も考慮して相関値が算出されてもよい。
なお、パターンマッチングでは、基準となる時相、例えば胎児の注目個所が設定された初期時相におけるテンプレートTを複数時相に亘って利用し続けて相関演算を行う自己相関が採用されてもよいし、一つ前の時相における注目箇所の移動先に新たにテンプレートTを設定して相関演算を行う相互相関が採用されてもよい。
図3に戻り、追跡処理部30は、追跡用の2つの走査面ST1,ST2の各々について複数時相に亘って胎児の移動先を追跡する。走査面設定部40は、診断用の走査面Sの位置と傾きの少なくとも一方を変化させて、胎児の移動先に診断用の走査面Sを動かす。
図5は、診断用の走査面Sを動かす処理の具体例を示す図である。図5に示す診断用の走査面Sと追跡用の走査面ST1,ST2は、図3の具体例1に対応している。図5において、時相t0は、診断用の走査面Sが初期設定された時相であり、診断用の走査面Sの一方側と他方側に追跡用の2つの走査面ST1,ST2が設定されている。また、図5には、時相t0における一方側の走査面ST1内における設定点の位置A0と、他方側の走査面ST2内における設定点の位置B0が図示されている。設定点は、パターンマッチングに利用される胎児の注目個所(図4参照)である。
図5の具体例では、時相t0において位置A0にあった設定点が時相t1において位置A1に移動し、時相t0において位置B0にあった設定点が時相t1において位置B1に移動している。そこで、走査面設定部40は、時相t1において、胎児の一方側の移動先である位置A1に走査面Sの一方側を移動させ、胎児の他方側の移動先である位置B1に走査面Sの他方側を移動させる。さらに、走査面設定部40は、時相t1において、移動後の走査面Sの一方側と他方側で走査面Sに直交するように、追跡用の2つの走査面ST1,ST2を移動させる。つまり、時相t0における走査面Sと走査面ST1,ST2の相対的な配置関係(相対的な位置と角度の少なくとも一方が含まれる)が時相t1においても維持される。
また、図5の具体例では、時相t1において位置A1にあった設定点が時相t2において位置A2に移動し、時相t1において位置B1にあった設定点が時相t2において位置B2に移動している。そこで、走査面設定部40は、時相t2において、胎児の一方側の移動先である位置A2に走査面Sの一方側を移動させ、胎児の他方側の移動先である位置B2に走査面Sの他方側を移動させる。さらに、走査面設定部40は、時相t2において移動後の走査面Sの一方側と他方側で走査面Sに直交するように、追跡用の2つの走査面ST1,ST2を移動させる。
こうして、時相t3以降においても、複数の時相に亘って、胎児の移動に追従するように、診断用の走査面Sが動かされ、さらに、走査面Sと走査面ST1,ST2の相対的な位置関係が維持されるように、追跡用の走査面ST1,ST2が設定される。
図6は、診断用の走査面Sと追跡領域の具体例2を示す図である。図6の具体例2では追跡領域として追跡用の4つの走査面ST1〜ST4が設定される。診断用の走査面Sは図3の具体例1の場合と同様に胎児の心臓が含まれるように初期設定される。
図6の具体例2において、走査面設定部40は、Y軸方向の一方側(正方向側)において診断用の走査面Sに直交する追跡用の走査面ST1,ST3を設定し、Y軸方向の他方側(負方向側)において診断用の走査面Sに直交する追跡用の走査面ST2,ST4を設定する。なお、走査面Sに対する走査面ST1〜ST4の角度、走査面ST1〜ST4の大きさや形状などは、図6の例示に限定されず、適宜に設計変更されてもよい。
追跡処理部30は、追跡用の走査面ST1〜ST4から得られる受信信号に基づいて、胎児の移動先を追跡する。追跡処理部30は、追跡用の4つの走査面ST1〜ST4の各々について複数時相に亘って胎児の移動先を追跡する。
走査面設定部40は、診断用の走査面Sの位置と傾きの少なくとも一方を変化させて、胎児の移動先に診断用の走査面Sを動かす。走査面設定部40は、例えば、追跡用の4つの走査面ST1〜ST4により追跡された4つの移動先を通る面に診断用の走査面Sを移動させる。また、走査面設定部40は、移動後の走査面Sに対する相対的な配置関係が維持されるように、走査面ST1〜ST4を移動させる。
図7は、診断用の走査面Sと追跡領域の具体例3を示す図である。図7の具体例3では追跡領域として追跡用の1つの走査面STが設定される。診断用の走査面Sは、図3の具体例1の場合と同様に胎児の心臓が含まれるように初期設定される。
図7の具体例3において、走査面設定部40は、胎児の心臓よりもプローブ10側において診断用の走査面Sに交わる追跡用の走査面STを設定する。例えば、胎児の心臓を含まない位置において診断用の走査面Sに直交する追跡用の走査面STが設定される。なお走査面Sに対する走査面STの角度と交差位置、走査面STの大きさや形状などは、図7の例示に限定されず、適宜に設計変更されてもよい。
追跡処理部30は、追跡用の走査面STから得られる受信信号に基づいて、胎児の移動先を追跡する。追跡処理部30は、追跡用の走査面STについて複数時相に亘って胎児の移動先を追跡する。なお、図7の具体例3では、パターンマッチングによる追跡(図4参照)において、平行移動と共に回転移動を考慮した追跡を行うことが望ましい。
走査面設定部40は、診断用の走査面Sの位置と傾きの少なくとも一方を変化させて、胎児の移動先に診断用の走査面Sを動かす。走査面設定部40は、例えば、胎児の移動先に追跡用の走査面STを移動させ、移動後の走査面STに対する相対的な配置関係が維持されるように、診断用の走査面Sを移動させる。
図8は、診断用の走査面Sと追跡領域の具体例4を示す図である。図8の具体例4では立体的な追跡領域TAが設定される。診断用の走査面Sは、図3の具体例1の場合と同様に胎児の心臓が含まれるように初期設定される。
図8の具体例4では、例えば図8(A)に示すように、診断用の走査面Sの外側を取り囲むようにテンプレートTが設定される。走査面設定部40は、診断用の走査面Sの外側にあるテンプレートTが含まれるように立体的な追跡領域TAを設定する。例えば図8(B)に示すように、YZ平面内において平らなテンプレートTを含み、X方向に厚みを設けた立体的な追跡領域TAが設定される。
送受信部12は、プローブ10を制御することにより、診断用の走査面SとテンプレートTが含まれる面内において超音波ビームを走査し、診断用の走査面SとテンプレートTに対応した超音波の受信信号を得る。また、送受信部12は、プローブ10を制御することにより、立体的な追跡領域TA内においても超音波ビームを走査して、追跡領域TA内から超音波の受信信号を得る。
追跡処理部30は、時相tにおけるテンプレートTの受信信号と、時相tの次の時相である時相t+1の追跡領域TAから得られる受信信号に基づいて、例えばパターンマッチング処理により、追跡領域TA内におけるテンプレートTの移動先を特定する。
走査面設定部40は、例えば、追跡領域TA内の移動先にテンプレートTを移動させ、移動後のテンプレートTに対する相対的な配置関係が維持されるように、診断用の走査面Sを移動させる。さらに、移動後の走査面Sとの相対的な配置関係が維持されるように追跡領域TAを移動させる。
そして、移動後における診断用の走査面SとテンプレートTと追跡領域TAを利用し、さらに次の時相のテンプレートTの移動先が追跡される。こうして、複数の時相に亘ってテンプレートTの移動先が追跡され、その追跡結果に応じて、複数の時相に亘って診断用の走査面Sが動かされる。
以上に説明したように、図1の超音波診断装置によれば、胎児の移動に追従するように診断用の走査面Sが動かされるため、例えば、胎児の肋間を通るように走査面Sが初期設定されていれば、母体の呼吸や拍動により胎児が動いてしまった場合でも、胎児の動きに追従するように肋間を通る走査面Sが設定され、複数の時相に亘って肋骨によるシャドウの影響を受けずに胎児の心臓の断層画像を得ることができる。
10 プローブ、12 送受信部、20 画像形成部、30 追跡処理部、40 走査面設定部、50 表示処理部、52 表示部、60 操作デバイス、100 制御部。

Claims (5)

  1. 超音波を送受するプローブと、
    胎児の心臓を含む診断用走査面と当該診断用走査面に交わる追跡方向を含んだ追跡領域を設定する走査面設定部と、
    前記プローブを制御することにより、前記診断用走査面と前記追跡領域において超音波ビームを走査して超音波の受信信号を得る送受信部と、
    前記診断用走査面から得られる超音波の受信信号に基づいて前記胎児の心臓を含む超音波画像を形成する画像形成部と、
    前記追跡領域から得られる超音波の受信信号に基づいて前記胎児の移動先を追跡する追跡処理部と、
    を有し、
    前記診断用走査面の位置と傾きの少なくとも一方を変化させて前記胎児の移動先に前記診断用走査面を動かして前記超音波画像を形成する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 請求項1に記載の超音波診断装置において、
    前記走査面設定部は、前記診断用走査面の動きに追従するように前記追跡領域を動かすことにより、複数時相に亘って前記診断用走査面と前記追跡領域の相対的な配置関係が維持されるように、各時相ごとに前記診断用走査面と前記追跡領域を設定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 請求項1または2に記載の超音波診断装置において、
    前記走査面設定部は、前記追跡領域として、前記胎児の心臓を挟む一方側と他方側において前記診断用走査面に交わる一方側の追跡用走査面と他方側の追跡用走査面を設定し、
    前記追跡処理部は、一方側の追跡用走査面から得られる超音波の受信信号に基づいて前記胎児の一方側の移動先を追跡し、他方側の追跡用走査面から得られる超音波の受信信号に基づいて前記胎児の他方側の移動先を追跡し、
    前記走査面設定部は、前記胎児の一方側の移動先に前記診断用走査面の一方側を移動させ、前記胎児の他方側の移動先に前記診断用走査面の他方側を移動させる、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  4. 請求項1または2に記載の超音波診断装置において、
    前記走査面設定部は、前記追跡領域として、前記胎児の心臓よりも前記プローブ側において前記診断用走査面に交わる追跡用走査面を設定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  5. 請求項1または2に記載の超音波診断装置において、
    前記走査面設定部は、前記診断用走査面の外側にあるテンプレートが含まれる立体的な前記追跡領域を設定し、
    前記追跡処理部は、前記追跡領域内における前記テンプレートの移動先を前記胎児の移動先として追跡する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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