JP5102184B2 - カード型キーシステム - Google Patents
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請求項1に記載の発明は、キーコードとして複数の有底の又は貫通した穴が所定のパターンで形成されているカード型キーを施解錠対象物に設けられる錠前に挿入して操作することにより、前記施解錠対象物を施解錠するシステムであって、前記錠前は、施解錠対象物の外部に開口する開口部を有するスライダケースと、前記スライダケースの内部においてスライド変位可能に設けられるとともに、前記開口部を介してカード型キーが挿入される鍵穴を備えたスライダと、前記スライダケースと前記スライダとの間において、前記カード型キーの前記穴に対応して、かつ前記鍵穴側へ付勢された状態で設けられ、前記カード型キーの鍵穴への挿入の有無により、前記スライダケース及び前記スライダを係合状態とする第1の位置と、前記スライダケース及び前記スライダとの係合状態を解除する第2の位置との間を変化するピンタンブラと、を備え、前記カード型キーが前記鍵穴に挿入された際には前記穴の有無を通じて前記ピンタンブラが前記第1の位置から第2の位置へ切り替わることにより、施解錠操作としてのスライダのスライド操作が許容されるカード型キーシステムにおいて、前記穴はカード型キー面に対し第1の角度をなす軸線に沿って斜めに形成され、一方、前記ピンタンブラは前記穴の内面に対して第2の角度をなして交わる軸線方向へ変位可能とし、カード型キーが鍵穴へ挿入された際、前記ピンタンブラは前記穴の内面において、第1及び第2の角度により決まる当接位置に当接することで前記第1の位置から第2の位置へ変位することをその要旨としている。
同構成によれば、第2の角度すなわちピンタンブラの有底の又は貫通した穴の内面に対する角度は90°に設定される。従って、ピンタンブラの先端は、穴の内面に沿う方向へ滑りにくくなる。これによって、ピンタンブラの先端は、穴の内面上の第2の位置に高い精度で維持される。これにより、カード型キーが挿入された場合には確実に、またスムーズな施解錠操作ができる。
この機械操作式カード型キーシステム45では、ドア錠4aを手動で施解錠する際には、図3に示されるように、カード型キー1のキーコードが付与されているコード部6を錠前8の開口部8hに挿し込む。そして、ドア錠4aが解錠状態である場合には、このカード型キー1が正規のキーコードを有しているときに限り、初期位置から一方向(例えば上方向)へのスライド移動が許容され、同スライド移動を通じてドア錠4aが施錠状態となる。同様に、ドア錠4aが施錠状態の場合には、正規のカード型キー1を錠前8の開口部8hに挿し込み、初期位置から他方向(例えば下方向)にスライド移動することにより、ドア錠4aが解錠状態となる。
図4(a)に示されるように、カード型キー1の挿入側(Y側)の端部寄りに設定されるコード部6には、前記キーコードとして複数の孔有無群(凹凸群)からなる孔パターン7が形成されている。孔パターン7は、図4(a)に矢印で示されるX方向(幅方向)及びY方向(長さ方向)において、例えば連続して、あるいは所定間隔をおいて規則性を持って設けられた複数の孔6hと、これら孔6hが形成されていない孔無し部6aとからなる。図4(b)に示されるように、この複数の孔6hは、カード型キー1のXY平面に平行をなす平面に対し斜めに貫通して形成されている。すなわち孔6hの中心線mは、カード型キー1の前記平面に対して垂直に延びる垂直線lpに対し当該カード型キー1の挿入方向(Y方向)に角度αだけ傾いている。また、孔6hの平断面形状は円形である。これにより孔6hの内周面は、カード型キー1の前記平面に対して角度αをなす傾斜面10を有して形成される。この孔6hの傾斜面10も孔パターン(孔6h及び孔無し部6a)と同様にカード型キー1のキーコードとして機能する。なお、この角度αは第1の角度に相当する。
錠前8の筐体である直方体状(正確には凸型の)のスライダケース9は、図3に示されるように、その側壁にカード型キーが差し込まれる開口部8hを有するとともに、その側壁に交わる下面を介して車両ドア3aの外壁に取り付けられる。図5に示されるように、スライダケース9の内部空間である収容部9aには、直方体形状のスライダ40が収容部9aの内面に対して摺動可能に収納されている。スライダ40はスライダケース9の短辺に沿う方向への変位が規制された状態で長辺に沿う方向(X方向)、すなわち開口部8hの延設方向に沿って直線的に変位する。
さて、図8に示されるように、正規のカード型キー1が開口部8hを介してキー穴8aの奥の内側面に当接する位置まで挿入された場合には、前述したように第1ピンタンブラ30aはカード型キー1の孔6hの傾斜面10に当接する。詳しくは、図8の下に拡大して示されるように、第1ピンタンブラ30aの第1ロックピン34aの先端は、例えば傾斜面10上の位置P1に当接する。このとき、第1ピンタンブラ30aの中心線Cは、傾斜面10に対して角度θ(本例においては90°)をなす。すなわち第1ピンタンブラ30aは、傾斜面10に対して角度θで当接する。なお、この角度θは第2の角度に相当する。位置P1のカード型キー1の底面を基準とする高さを高さH1としたとき、第1ピンタンブラ30aは、その先端がスライダ40のキー穴8aの内底面に対して高さH1だけ上方に変位する程度だけ、収容穴31の中心線Cに沿って押し上げられる。前述したようにこの第1ピンタンブラ30aの中心線Cに沿う方向への変位量と同じ値に第1境界間距離k1は設定されるので、このとき第1ロックピン34a及び第1プランジャピン32aの境界並びにスライダケース9及びスライダ40(正確には斜面40s)の境界は一致する。また、第2ピンタンブラ30bは、前述したように、カード型キー1の孔無し部6aに対して角度φをもって当接する。このとき、第2ピンタンブラ30bは、その先端が収容穴31の中心線Cに沿って、スライダ40のキー穴8aの内底面に対してカード型キー1の厚さと同じ高さH2だけ上方に変位する程度押し上げられる。前述したように、この第2ピンタンブラ30bの中心線Cに沿う方向への変位量と同じ値に第2境界間距離k2は設定されるので、このとき、第2ロックピン34b及び第2ピンタンブラ30bの境界並びにスライダケース9及びスライダ40(正確には斜面40s)の境界は一致する。なお、位置P1に当接する位置が第1ピンタンブラ30aの第2の位置に相当する。また、第2ピンタンブラ30bの先端が孔無し部6aに当接する位置が第2ピンタンブラ30bの第2の位置に相当する。
次に正規のカード型キー1の孔パターン7及び各孔6hの貫設角度αと異なる不正のカード型キー1eが挿入されたときには、例えば図9に示されるように、最も左側の第1ピンタンブラ30a(第1ロックピン34a)は、カード型キー1eの孔無し部16aに当接する。そして、第1ピンタンブラ30aはその先端が、カード型キー1eの厚さ分だけ上方へ変位する程度に収容穴31の中心線Cに沿って押し上げられる。このとき第1ロックピン34aはケース側収容穴37に入り込むため、第1ロックピン34aによってスライダ40とスライダケース9は係止状態となる。
(1)例えば、不正のカード型キー1eが錠前8のキー穴8aに挿入された場合、正規のカード型キー1と孔6h及び孔無し部6aの位置及び大きさが同じであっても、正規のカード型キー1の孔6hの貫設角度αと不正のカード型キー1eの孔16hの貫設角度αeが異なれば、正規のカード型キー1が挿入された場合に比べて第1ピンタンブラ30aは例えば、高さH3だけ押し上げられる。従って、第1ロックピン34aはケース側収容穴37に高さH3だけ入り込み、この第1ロックピン34aによってスライダ40とスライダケース9は係止状態となる。このため、ドア錠4aの施解錠操作ができない。換言すると、第1ピンタンブラ30aが孔6hの傾斜面10に対し本例では90°で当接した場合のみスライダ40とスライダケース9の係止状態は解除されて、ドア錠4aの施解錠操作が可能となる。すなわち、カード型キー1のキーコードを設定する場合には、孔6h及び孔無し部6aの位置及び大きさに加えて孔の貫設角度α並びにその貫設角度αに対応するピンタンブラ30の当接する角度、正確には、ピンタンブラ30の中心軸と傾斜面10とのなす角度、及び斜面40sとスライダ40の上面とのなす角度βを変更することで、カード型キー1のサイズを維持しつつキーコードのパターン数を増やすことができる。これによりカード型キーシステム45のセキュリティ性を向上させることができる。また、孔6hの貫設角度αは、孔6h及び孔無し部6aの位置並びに大きさと異なり、外部から即座に窺い知ることはできない。これによっても、不正な複製を防止することが可能となり、カード型キーシステム45のセキュリティ性の向上に寄与する。
・上記実施形態では、第1ピンタンブラ30a及び第2ピンタンブラ30bを設け、カード型キー1が挿入されたときには、第1ピンタンブラ30aは孔6hの傾斜面10に、第2ピンタンブラ30bはカード型キー1面にそれぞれ当接する。この第2ピンタンブラ30bを省略して、第1ピンタンブラ30aのみで構成してもよい。
・上記実施の形態では、車両3のドア錠4aを施錠・解錠するカード型キーシステム45に具体化したが、このような態様に限定されず、例えば玄関ドア等に設けられたロック装置を施錠・解錠するためのカード型キーシステムとして具体化してもよい。
(a)請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のカード型キーシステムであって、複数設けられる前記穴の第1の角度は同角度に設定され、前記各穴に対応する各ピンタンブラの第2の角度も同角度に設定されているカード型キーシステム。
Claims (4)
- キーコードとして複数の有底の又は貫通した穴が所定のパターンで形成されているカード型キーを施解錠対象物に設けられる錠前に挿入して操作することにより、前記施解錠対象物を施解錠するシステムであって、
前記錠前は、施解錠対象物の外部に開口する開口部を有するスライダケースと、
前記スライダケースの内部においてスライド変位可能に設けられるとともに、前記開口部を介してカード型キーが挿入される鍵穴を備えたスライダと、
前記スライダケースと前記スライダとの間において、前記カード型キーの前記穴に対応して、かつ前記鍵穴側へ付勢された状態で設けられ、前記カード型キーの鍵穴への挿入の有無により、前記スライダケース及び前記スライダを係合状態とする第1の位置と、前記スライダケース及び前記スライダとの係合状態を解除する第2の位置との間を変化するピンタンブラと、を備え、
前記カード型キーが前記鍵穴に挿入された際には前記穴の有無を通じて前記ピンタンブラが前記第1の位置から第2の位置へ切り替わることにより、施解錠操作としてのスライダのスライド操作が許容されるカード型キーシステムにおいて、
前記穴はカード型キーの面に対し第1の角度をなす軸線に沿って斜めに形成され、一方、前記ピンタンブラは前記穴の内面に対して第2の角度をなして交わる軸線方向へ変位可能とし、カード型キーが鍵穴へ挿入された際、前記ピンタンブラは前記穴の内面において、第1及び第2の角度により決まる当接位置に当接することで前記第1の位置から第2の位置へ変位するカード型キーシステム。 - 請求項1に記載のカード型キーシステムであって、
前記第2の角度を90°とするカード型キーシステム。 - 請求項1又は請求項2に記載のカード型キーシステムであって、
前記スライダの前記スライダケースと接している面には同スライダのスライド方向に凸部が延設され、同スライダケースには当該凸部に嵌まり合う凹部が形成され、スライダがスライド操作された場合には、前記スライダの凸部がスライダケースの前記凹部に沿って摺動案内されるカード型キーシステム。 - 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のカード型キーシステムであって、
前記施解錠対象物は電子キーからキー固有のキーコードを無線通信により発信して、同キーコードの照合成立を条件に前記施解錠対象物の施解錠動作を許可又は実行する電子キーシステムを備え、前記電子キーシステムの非常時に前記施解錠対象物を手動で施解錠する非常時用施解錠手段として使用されるカード型キーシステム。
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