JP5102184B2 - カード型キーシステム - Google Patents

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本発明は、機械的な照合用コードを有するメカニカルキーを使用して玄関や車両等のドアの施解錠を行うカード型キーシステムに関し、より詳細にはそのセキュリティ性を向上させた技術に関する。
従来、特許文献1に示されるように、ユーザが所持する携帯機と車両や住宅等に設けられたロック装置との間で所定の無線通信を通じて識別コードの送受信を行うことにより、同ロック装置の施錠・解錠を可能とする電子キーシステムが知られている。この電子キーシステムは、識別コードに基づくユーザ認証を行うことで、より高い安全性を確保することができるとともに、キーを鍵孔に挿入する必要がなく利便性が高いことから、車両や住宅等の用途において急速に普及が進んでいる。このような電子キーシステムにおいては、例えば、携帯機の電気系・通信系の不具合によりロック装置との間で識別コードの送受信の実行が困難となる場合が考えられる。そしてこの非常時に備え、電子キーシステムには、上述したロック装置を手動で施錠・解錠する施解錠手段が併せて設けられる。この手段としては例えば特許文献2に示されるカード型キーシステム81が採用可能である。
この場合、カード型キーシステム81は例えば次のように構成される。すなわち、図11に示されるように、当該カード型キーシステム81は、通常時は携帯機に収納されるカード型キー82と、同カード型キー82による操作を通じて前記ロック装置の施解錠を行う錠前86とからなる。カード型キー82には、キーコードとして複数の孔群からなるコード領域83が形成されている。このコード領域83は孔84と、同孔84の無い孔無し部85とが規則性を持って配列されるとともに、この孔の有無の形成パターンがキーコードとして機能する。カード型キー82は、そのコード領域83を錠前86側へ向けて図11に矢印で示される方向で錠前86に挿入される。図12に示されるように、錠前86の内部には、正規のコードを有するカード型キー82以外では錠前86が解錠されないように働く部品として、複数のピンタンブラ87が設けられている。これらピンタンブラ87は、錠前86にカード型キー82を挿し込んでスライド操作される可動部品88に収納されたロックピン89と、錠前86の固定側の部品であって、その内部の可動部品88を移動可能に支持する支持部品90に収納されたプランジャピン91とからなる。プランジャピン91は、タンブラスプリング92によってカード型キー82が挿入される鍵穴方向へ常時付勢された状態をとっている。
また、ピンタンブラ87には、第1ピンタンブラ87aと、第2ピンタンブラ87bとがある。カード型キー82が錠前86に挿し込まれていないとき、第1ピンタンブラ87aは可動部品88及び支持部品90の両者を係止状態とする。すなわち、第1ピンタンブラ87aのプランジャピン91は可動部品88、支持部品90の境界に位置し、両者に引っ掛かった状態に保持される。またこのとき、第2ピンタンブラ87bはそのロックピン89及びプランジャピン91の境界が可動部品88及び支持部品90の境界に一致している。
錠前86に正規のキーコードを有するカード型キー82が挿し込まれた場合、図13に示すように、ピンタンブラ87(第1ピンタンブラ87a、第2ピンタンブラ87b)においてロックピン89とプランジャピン91との境界が、可動部品88と支持部品90との境界に一致する。すなわち、第1ピンタンブラ87aはキーの孔無し部85に対応し、タンブラスプリング92の弾性力に抗して、カード型キー82の厚み分だけ上方へ変位することにより、第1ピンタンブラ87aのロックピン89とプランジャピン91との境界が可動部品88と支持部品90との境界に一致する。これにより、可動部品88はピンタンブラ87(正確には、第1ピンタンブラ87a)を介して支持部品90に係止された状態をとらなくなり、支持部品90に対するスライド移動が許容された状態となる。これにより、カード型キー82のスライド操作を通じて錠前86の施解錠操作が可能となる。
一方、錠前86に不正のカード型キー82eが挿し込まれた場合、例えば、図14に示されるように、第1ピンタンブラ87a(例えば、右から3番目のピンタンブラ87)にカード型キー82の孔84が対応して位置する。この場合には、第1ピンタンブラ87aのロックピン89及びプランジャピン91の境界が可動部品88及び支持部品90の境界に対して下方に位置して、プランジャピン91によって可動部品88と支持部品90とが係止状態となる。
また、第2ピンタンブラ87b(右から1番目のピンタンブラ87)にカード型キー82eの孔無し部85が位置した際には、第2ピンタンブラ87bがカード型キー82の孔無し部85によってタンブラスプリング92の付勢力に抗して持ち上げられる。そして、第1ピンタンブラ87aのロックピン89及びプランジャピン91の境界が可動部品88及び支持部品90の境界に対して上方に位置して、ロックピン89によって可動部品88と支持部品90とが係止状態となる。従って、支持部品90のスライド移動が禁止されるため、不正のカード型キー82eを錠前86に挿し込んだ時は可動部品88を動かす操作が不許可となり、錠前86の施解錠操作が行えない。
特開2007−142886号公報 実用新案登録第3090369号公報
上述したカード型キーシステム81では、錠前86の第1ピンタンブラ87aにはカード型キー82の孔無し部85が、第2ピンタンブラ87bにはカード型キー82の孔84に対応して位置することで錠前86の施解錠操作が許可される。逆に第1ピンタンブラ87aが孔84に、第2ピンタンブラ87bが孔無し部85に対応して位置した場合には錠前86の施解錠操作は規制される。このように、本カード型キーシステムにおいては、各ピンタンブラ87が孔84又は孔無し部85の何れに位置しているかで施解錠の許可・不許可を決定していた。
防犯上、キーコードのパターン数は多いほどよい。しかし、キーコードは孔84及び孔無し部85の2種類で構成されているため、また、携帯性の観点からカード型キー82自体のサイズも制限されるためカード型キー82に具備させることができるキーコードのパターン数には限界があった。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的はカード型キーのキーコードのパターン数を増やすことによってセキュリティ性を向上させたカード型キーシステムを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、キーコードとして複数の有底の又は貫通した穴が所定のパターンで形成されているカード型キーを施解錠対象物に設けられる錠前に挿入して操作することにより、前記施解錠対象物を施解錠するシステムであって、前記錠前は、施解錠対象物の外部に開口する開口部を有するスライダケースと、前記スライダケースの内部においてスライド変位可能に設けられるとともに、前記開口部を介してカード型キーが挿入される鍵穴を備えたスライダと、前記スライダケースと前記スライダとの間において、前記カード型キーの前記穴に対応して、かつ前記鍵穴側へ付勢された状態で設けられ、前記カード型キーの鍵穴への挿入の有無により、前記スライダケース及び前記スライダを係合状態とする第1の位置と、前記スライダケース及び前記スライダとの係合状態を解除する第2の位置との間を変化するピンタンブラと、を備え、前記カード型キーが前記鍵穴に挿入された際には前記穴の有無を通じて前記ピンタンブラが前記第1の位置から第2の位置へ切り替わることにより、施解錠操作としてのスライダのスライド操作が許容されるカード型キーシステムにおいて、前記穴はカード型キー面に対し第1の角度をなす軸線に沿って斜めに形成され、一方、前記ピンタンブラは前記穴の内面に対して第2の角度をなして交わる軸線方向へ変位可能とし、カード型キーが鍵穴へ挿入された際、前記ピンタンブラは前記穴の内面において、第1及び第2の角度により決まる当接位置に当接することで前記第1の位置から第2の位置へ変位することをその要旨としている。
同構成によれば、正規のキーコードを有するカード型キーが錠前の鍵穴に挿入された場合には、カード型キー面に対して第1の角度で設けられる有底の又は貫通した穴の内面にピンタンブラは第2の角度を持って当接したときに、ピンタンブラが第2の位置となりスライダの係合状態を解除して、施解錠操作を許可する。一方、正規でないキーコードを有するカード型キーが挿入された場合には、例えば第2の角度が正規のカード型キーが挿入された場合と異なる角度となる。このため、ピンタンブラは正規の当接位置に当接しない。すなわちピンタンブラは第2の位置とならずにスライダを係合状態として、施解錠操作を許可しない。したがって、カード型キーのキーコードとして、同カード型キーに設けられる前記穴の配置パターンに加えて同穴の第2の角度をキーコードとすることができるため、第1の角度及び第2の角度を変更することで、カード型キーのキーコードのパターン数を増やすことができる。これにより、カード型キーシステムのセキュリティ性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカード型キーシステムであって、前記第2の角度を90°とすることをその要旨としている。
同構成によれば、第2の角度すなわちピンタンブラの有底の又は貫通した穴の内面に対する角度は90°に設定される。従って、ピンタンブラの先端は、穴の内面に沿う方向へ滑りにくくなる。これによって、ピンタンブラの先端は、穴の内面上の第2の位置に高い精度で維持される。これにより、カード型キーが挿入された場合には確実に、またスムーズな施解錠操作ができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカード型キーシステムであって、前記スライダの前記スライダケースと接している面には同スライダのスライド方向に凸部が延設され、同スライダケースには当該凸部に嵌まり合う凹部が形成され、スライダがスライド操作された場合には、前記スライダの凸部がスライダケースの前記凹部に沿って摺動案内されることをその要旨としている。
同構成によれば、スライダに形成される凸部がスライダケースに形成される凹部に対して嵌め合い状態で摺動することによって、スライダのスライド移動が案内される。これによりスライダはスライド方向にのみスムーズに移動する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のカード型キーシステムであって、前記施解錠対象物は電子キーからキー固有のキーコードを無線通信により発信して、同キーコードの照合成立を条件に前記施解錠対象物の施解錠動作を許可又は実行する電子キーシステムを備え、前記電子キーシステムの非常時に前記ロック装置を手動で施解錠する非常時用施解錠手段として使用されることをその要旨としている。
同構成によれば、電子キーによるキーコードの照合が不可能となった非常時にも、カード型キーシステムにより例えば車両のドアの施解錠を行うことができる。
本発明によれば、カード型キーシステムにおいて、カード型キーのキーコードのパターン数を増やすことでセキュリティ性を向上させることができる。
以下、本発明を、車両との無線通信を通じてドア錠(ロック装置)を電子的に施錠・解錠する電子キーシステムが搭載された車両に適用した一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
まず、電子キーシステムについて、その概要を説明する。図1に示されるように、電子キーシステム5は、例えば運転者等のユーザが所持する携帯機2と、車両3に搭載されるとともに携帯機2との無線通信を通じてドア錠4aの施錠・解錠を行う制御装置4とを備えている。ユーザが携帯機2を所持して車両の所定領域に接近すると、携帯機2は制御装置4から送信されるリクエスト信号を受信する。このリクエスト信号はIDコードの送信を携帯機2に要求する旨の信号である。携帯機2は前記リクエスト信号を受信すると、予め記録された自身のIDコードを含むID信号を送信する。制御装置4は、携帯機2から送信されてきたID信号を受信すると、このID信号に含まれる携帯機2側のIDコードと予め記憶された車両3側のIDコードとを照合し、両IDコードが一致したことを条件としてドア錠4aを解錠する。一方、携帯機2を所持したユーザが車両3から離間して前記所定領域外に移動すると、制御装置4は、携帯機2から送信されるID信号を受信不能となる。制御装置4は携帯機2側のID信号を受信不能になったことを条件として車両3のドア錠4aを施錠する。従って、ユーザによる直接的な手動操作によることなく、ドア錠4aの施錠・解錠が行われる。
携帯機2は、図2に示されるように、全体として長板形状(いわゆるカード状)に形成されている。携帯機2の内部には、前記制御装置4との間で無線通信を行うための通信回路等を構成するアンテナや各種電子部品が実装された回路基板2aが収容されている。また、長板状の携帯機2には、カード型キー1が収容されるキー収容部2bが設けられている。回路基板2aとキー収容部2bは、携帯機2の厚さ方向に重なるように配置されている。
カード型キー1は、図3に示されるように、施解錠対象物としての車両ドア3aの外面に設けられた錠前8に対応するものであり、例えば、携帯機2の電気系・通信系の不具合により電子キーシステム5が適切に動作しなくなった場合には、このカード型キー1による錠前8の操作を通じて、前記ドア錠4aを手動で施錠・解錠する。すなわち、カード型キー1及び錠前8は、電子キーシステム5に不具合が発生した非常時の施解錠手段としての機械操作式カード型キーシステム45を構成する。
次に、この機械操作式カード型キーシステム45について詳細に説明する。
この機械操作式カード型キーシステム45では、ドア錠4aを手動で施解錠する際には、図3に示されるように、カード型キー1のキーコードが付与されているコード部6を錠前8の開口部8hに挿し込む。そして、ドア錠4aが解錠状態である場合には、このカード型キー1が正規のキーコードを有しているときに限り、初期位置から一方向(例えば上方向)へのスライド移動が許容され、同スライド移動を通じてドア錠4aが施錠状態となる。同様に、ドア錠4aが施錠状態の場合には、正規のカード型キー1を錠前8の開口部8hに挿し込み、初期位置から他方向(例えば下方向)にスライド移動することにより、ドア錠4aが解錠状態となる。
(カード型キー)
図4(a)に示されるように、カード型キー1の挿入側(Y側)の端部寄りに設定されるコード部6には、前記キーコードとして複数の孔有無群(凹凸群)からなる孔パターン7が形成されている。孔パターン7は、図4(a)に矢印で示されるX方向(幅方向)及びY方向(長さ方向)において、例えば連続して、あるいは所定間隔をおいて規則性を持って設けられた複数の孔6hと、これら孔6hが形成されていない孔無し部6aとからなる。図4(b)に示されるように、この複数の孔6hは、カード型キー1のXY平面に平行をなす平面に対し斜めに貫通して形成されている。すなわち孔6hの中心線mは、カード型キー1の前記平面に対して垂直に延びる垂直線lpに対し当該カード型キー1の挿入方向(Y方向)に角度αだけ傾いている。また、孔6hの平断面形状は円形である。これにより孔6hの内周面は、カード型キー1の前記平面に対して角度αをなす傾斜面10を有して形成される。この孔6hの傾斜面10も孔パターン(孔6h及び孔無し部6a)と同様にカード型キー1のキーコードとして機能する。なお、この角度αは第1の角度に相当する。
(錠前)
錠前8の筐体である直方体状(正確には凸型の)のスライダケース9は、図3に示されるように、その側壁にカード型キーが差し込まれる開口部8hを有するとともに、その側壁に交わる下面を介して車両ドア3aの外壁に取り付けられる。図5に示されるように、スライダケース9の内部空間である収容部9aには、直方体形状のスライダ40が収容部9aの内面に対して摺動可能に収納されている。スライダ40はスライダケース9の短辺に沿う方向への変位が規制された状態で長辺に沿う方向(X方向)、すなわち開口部8hの延設方向に沿って直線的に変位する。
スライダ40の上面には、図7に示されるように、複数(本実施形態では3つ)の台形柱状の凸部40aが矢印Y方向(幅方向)、すなわちカード型キー1の挿入方向に並設されている。凸部40aはスライダ40の長辺に沿って延設されるとともに同40の全長に渡って設けられている。この凸部40aの左側面すなわち、カード型キー1の挿入方向と反対側(反Y方向)の側面には、斜面40sが形成されている。斜面40sは反Y方向へ向かうにつれてスライダ40の上面に対する高さが小さくなるように形成されている。また、斜面40sはスライダ40の上面に対し角度βをなす。斜面40sが傾斜面10に平行をなすように、角度βは設定される。右側面(Y側の側面)はスライダケース9上面に対して垂直をなしている。
また、スライダケース9の収容部9aの内頂面には、スライダ40の各凸部40aに対応してX方向複数(本実施形態では3個)の凹部9bが延設されている。凹部9bの内形形状は、凸部40aの外形形状に対応して、形成されている。したがって、スライダ40にスライダケース9の長辺に沿う方向(X方向)の外力が加えられたときには、スライダ40の各凸部40aが収容部9aの各凹部9bに摺動案内される。これらスライダの各凸部40aとスライダケース9の凹部9bとでスライド案内機構が構成されている。なお、スライダ40にはスライダケース9の開口部8hを介してカード型キー1が挿入されるキー穴8aが形成されている。このキー穴8aはスライダ40のスライダケース9に対するX方向における位置にかかわらずスライダケース9の開口部8h内にある。
また、スライダケース9とスライダ40との間には、図7に示されるように、スライダ40のスライド変位を規制又は許可する円柱状のピンタンブラ30が収納される複数(本例では8個)の収容穴31が設けられている。この収容穴31は、スライダ40の斜面40sに対して垂直に延びる中心線Cを中心とする円柱状に形成されており、その収容穴31とスライダ40のキー穴8aの内部空間とは連通している。なお、この収容穴31は、スライダ40に設けられるスライダ側収容穴38とスライダケース9に設けられるケース側収容穴37とからなる。
各収容穴31に収容される計8個のピンタンブラ30は、カード型キー1に配列された、複数の孔6h及び孔無し部6aの位置に対応して設けられる。各ピンタンブラ30は前述した収容穴31に収容されていることから、その中心線は、スライダ40に直交する。また、各ピンタンブラ30はその中心線がスライダケース9の上面に対して角度γをなして図7の左側(反Y方向)に傾いた状態に保持される。また、ピンタンブラ30の中心軸と収容穴31の中心軸とは相互に一致している。ピンタンブラ30は、一対のピン部品すなわち、図8に示されるキー穴8aにカード型キー1が挿入された場合に、ケース側収容穴37に移動可能な状態で収納された円柱状のプランジャピン32と、スライダ側収容穴38に移動可能な状態で収納された円柱状のロックピン34とからなる。ロックピン34の先端側(プランジャピン32と反対側)は略円錐に形成されている。
また、ケース側収容穴37の内頂面とプランジャピン32上面との間にはタンブラスプリング35が設けられており、そのタンブラスプリング35の弾性力によりピンタンブラ30は、下側すなわちスライダ40のキー穴8aに向かう方向に常時付勢されている。ピンタンブラ30の下側への変位は、ピンタンブラ30(ロックピン34)の先端がスライダ40のキー穴8aの内底面に当接することにより規制される。なお、このピンタンブラ30(ロックピン34)がキー穴8aの内底面に当接した位置が第1の位置に相当する。また、カード型キー1が挿入された際には、ロックピン34の先端は孔6h(正確にはその内周面)又は孔無し部6aに対応する。
ピンタンブラ30は、図7に示されるように、第1ピンタンブラ30aと第2ピンタンブラ30bとの2種類がある。これら両ピンタンブラ30a,30bの全長は同一に設定されているが、両ピンタンブラ30a,30bのロックピン34とプランジャピン32との長さの比率が異なる。詳しくは、第1ピンタンブラ30aの第1ロックピン34aは第2ピンタンブラ30bの第2ロックピン34bに対して長く、逆に第1ピンタンブラ30aの第1プランジャピン32aは第2ピンタンブラ30bに対して短く形成されている。これは、正規のカード型キー1がキー穴8aに挿入されたとき、第1ピンタンブラ30aは孔6hの傾斜面10に当接するのに対して、第2ピンタンブラ30bの第2プランジャピン32bは孔無し部6aに当接するところ、第1ピンタンブラ30aと第2ピンタンブラ30bとが押し上げられる量が異なる。このように第1ピンタンブラ30a及び第2ピンタンブラ30bがカード型キー1により押し上げられた状態で、第1プランジャピン32a及び第1ロックピン34aの境界並びに第2プランジャピン32b及び第2ロックピン34bの境界がスライダケース9とスライダ40(正確には斜面40s)との境界に一致するように、第1プランジャピン32a及び第2プランジャピン32b、並びに第1ロックピン34a及び第2ロックピン34bの長さの比率は設定されている。
ここで、カード型キー1が挿入されていない状態では、図7に示されるように第1ロックピン34a及び第1プランジャピン32aの境界とスライダケース9及びスライダ40(正確には斜面40s)の境界との境界間距離は第1境界間距離k1となる。同じく、第2ロックピン34b及び第2プランジャピン32bの境界とスライダケース9及びスライダ40(正確には斜面40s)の境界との境界間距離は第2境界間距離k2となる。第1境界間距離k1及び第2境界間距離k2は、カード型キー1が挿入されたときに、同カード型キー1により第1ピンタンブラ30a及び第2ピンタンブラ30bが中心線Cに沿う方向へ押し上げられる量(変位量)と等しい値に設定される。このカード型キー1が挿入されていない状態において、第1プランジャピン32a及び第2プランジャピン32bはスライダ40とスライダケース9とを係止状態とする。すなわち、第1プランジャピン32a及び第2プランジャピン32bはスライダケース9及びスライダ40(斜面40s)の境界に位置して、スライダケース9及びスライダ40の両者に係合する。これにより、スライダ40のスライダケース9に対するスライド移動が規制される。
(正規のカード型キー1が挿入された場合)
さて、図8に示されるように、正規のカード型キー1が開口部8hを介してキー穴8aの奥の内側面に当接する位置まで挿入された場合には、前述したように第1ピンタンブラ30aはカード型キー1の孔6hの傾斜面10に当接する。詳しくは、図8の下に拡大して示されるように、第1ピンタンブラ30aの第1ロックピン34aの先端は、例えば傾斜面10上の位置P1に当接する。このとき、第1ピンタンブラ30aの中心線Cは、傾斜面10に対して角度θ(本例においては90°)をなす。すなわち第1ピンタンブラ30aは、傾斜面10に対して角度θで当接する。なお、この角度θは第2の角度に相当する。位置P1のカード型キー1の底面を基準とする高さを高さH1としたとき、第1ピンタンブラ30aは、その先端がスライダ40のキー穴8aの内底面に対して高さH1だけ上方に変位する程度だけ、収容穴31の中心線Cに沿って押し上げられる。前述したようにこの第1ピンタンブラ30aの中心線Cに沿う方向への変位量と同じ値に第1境界間距離k1は設定されるので、このとき第1ロックピン34a及び第1プランジャピン32aの境界並びにスライダケース9及びスライダ40(正確には斜面40s)の境界は一致する。また、第2ピンタンブラ30bは、前述したように、カード型キー1の孔無し部6aに対して角度φをもって当接する。このとき、第2ピンタンブラ30bは、その先端が収容穴31の中心線Cに沿って、スライダ40のキー穴8aの内底面に対してカード型キー1の厚さと同じ高さH2だけ上方に変位する程度押し上げられる。前述したように、この第2ピンタンブラ30bの中心線Cに沿う方向への変位量と同じ値に第2境界間距離k2は設定されるので、このとき、第2ロックピン34b及び第2ピンタンブラ30bの境界並びにスライダケース9及びスライダ40(正確には斜面40s)の境界は一致する。なお、位置P1に当接する位置が第1ピンタンブラ30aの第2の位置に相当する。また、第2ピンタンブラ30bの先端が孔無し部6aに当接する位置が第2ピンタンブラ30bの第2の位置に相当する。
この状態においてカード型キー1がX方向にスライドされると、図6に示されるように、スライダ40はロックピン34を各スライダ側収容穴38に保持した状態で、X方向へスライド移動する。このとき、プランジャピン32はスライダケース9の各ケース側収容穴37に保持されるため、ロックピン34とプランジャピン32とは分離する。
そして、スライダ40がスライダケース9の収容部9aにおいてX方向の中央すなわち初期位置にあるとき、カード型キー1をキー穴8aに挿入して、X方向にスライド操作すると、スライダ40はX方向に変位する。これによりスライダ40と作動連結されているドア錠4aが解錠される。また、解錠状態から施錠状態とする場合には、まず、カード型キー1を挿入して反X方向へスライド操作してスライダ40を初期位置に戻す。さらに、カード型キー1を反X方向へスライド操作するとスライダ40は初期位置から反X方向に変位する。これによりドア錠4aの施錠がされる。なお、スライダ40がX方向又は反X方向に変位した状態でカード型キー1がキー穴8aから抜かれた場合には、図示しない保持機構により、スライダ40はその位置保持される。このように、正規のカード型キー1が挿入されたときには、スライダ40のスライド移動は許容され、ドア錠4aの施解錠が可能となる。
ところで、カード型キー1が挿入されたとき、第1ロックピン34aは、孔6hの傾斜面10に対して、90°の角度を持って当接する。このため、傾斜面10に対し直角に作用する力が傾斜面10方向への力に分散されにくい。それにより、第1ロックピン34aの先端が傾斜面10上を滑ることが抑制される。したがって、第1ロックピン34aの先端は傾斜面10上の位置P1に高い精度で保持される。一方、第2ピンタンブラ30bの第2ロックピン34bは、カード型キー1の上面に当接するため第2ロックピン34bの先端の位置が上下方向へずれるおそれはない。
(不正のカード型キー1eが挿入された場合)
次に正規のカード型キー1の孔パターン7及び各孔6hの貫設角度αと異なる不正のカード型キー1eが挿入されたときには、例えば図9に示されるように、最も左側の第1ピンタンブラ30a(第1ロックピン34a)は、カード型キー1eの孔無し部16aに当接する。そして、第1ピンタンブラ30aはその先端が、カード型キー1eの厚さ分だけ上方へ変位する程度に収容穴31の中心線Cに沿って押し上げられる。このとき第1ロックピン34aはケース側収容穴37に入り込むため、第1ロックピン34aによってスライダ40とスライダケース9は係止状態となる。
また、中央の第1ピンタンブラ30a(第1ロックピン34a)の先端は、孔16hの傾斜面10上の位置P2に当接している。ここで、この不正のカード型キー1eにおいて孔16hの配設位置及び径は正規のカード型キー1の孔6hと同じに設定されている。しかし、正規のカード型キー1の孔6hの貫設角度が角度αであるのに対して、不正のカード型キー1eの貫設角度は、角度αe(>α)である。これによって、第1ピンタンブラ30a(第1ロックピン34a)が孔16hに当接する箇所は位置P2となる。この位置P2は正規のカード型キー1の孔6hに当接する位置P1とは高さが異なる。すなわち、αe>αであることから、位置P2は位置P1に比べ高さH3だけ高い位置となる。このため、正規のコードを有するカード型キー1が挿入された場合に比べ、第1ピンタンブラ30aは高さH3に対応する分だけ中心線Cに沿って、押し上げられる。従って、第1ロックピン34aはケース側収容穴37に所定量だけ入り込み、第1ロックピン34aによってスライダ40とスライダケース9は係止状態となる。
次に、最も右に位置する第2ピンタンブラ30b(第2ロックピン34b)の先端は、孔16hの傾斜面10に当接している。この第2ピンタンブラ30bはカード型キー1の上面に当接したときに、第2ロックピン34b及び第2ピンタンブラ30bの境界並びにスライダケース9及びスライダ40(正確には斜面40s)の境界は一致して、スライダ40のスライドは許容される。このため、第2ピンタンブラ30bが孔16hの傾斜面10に当接しているときには所定高さだけ押し上げられるものの、依然として第2プランジャピン32bはスライダ側収容穴38に入り込んでいる。このためスライダ40とスライダケース9は係止状態となっている。
ちなみに、本例では計8個のピンタンブラ30が設けられており、それらピンタンブラ30の内の少なくとも1つがスライダ40とスライダケース9とを係止状態としていれば、スライダ40の変位を規制することができ、ドア錠の施解錠操作を不許可とすることができる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)例えば、不正のカード型キー1eが錠前8のキー穴8aに挿入された場合、正規のカード型キー1と孔6h及び孔無し部6aの位置及び大きさが同じであっても、正規のカード型キー1の孔6hの貫設角度αと不正のカード型キー1eの孔16hの貫設角度αeが異なれば、正規のカード型キー1が挿入された場合に比べて第1ピンタンブラ30aは例えば、高さH3だけ押し上げられる。従って、第1ロックピン34aはケース側収容穴37に高さH3だけ入り込み、この第1ロックピン34aによってスライダ40とスライダケース9は係止状態となる。このため、ドア錠4aの施解錠操作ができない。換言すると、第1ピンタンブラ30aが孔6hの傾斜面10に対し本例では90°で当接した場合のみスライダ40とスライダケース9の係止状態は解除されて、ドア錠4aの施解錠操作が可能となる。すなわち、カード型キー1のキーコードを設定する場合には、孔6h及び孔無し部6aの位置及び大きさに加えて孔の貫設角度α並びにその貫設角度αに対応するピンタンブラ30の当接する角度、正確には、ピンタンブラ30の中心軸と傾斜面10とのなす角度、及び斜面40sとスライダ40の上面とのなす角度βを変更することで、カード型キー1のサイズを維持しつつキーコードのパターン数を増やすことができる。これによりカード型キーシステム45のセキュリティ性を向上させることができる。また、孔6hの貫設角度αは、孔6h及び孔無し部6aの位置並びに大きさと異なり、外部から即座に窺い知ることはできない。これによっても、不正な複製を防止することが可能となり、カード型キーシステム45のセキュリティ性の向上に寄与する。
(2)第1ピンタンブラ30aの第1ロックピン34aは、傾斜面10に対して、90°の角度を持って当接している。従って、第1ロックピン34aの先端は、傾斜面10に沿う方向へ滑りにくくなる。これによって、第1ピンタンブラ30aの先端は傾斜面10上の位置P1に高い精度で維持される。したがって、正規のカード型キー1が挿入された場合には確実に、またスムーズな施解錠操作ができる。
(3)スライダ40の上面には凸部40aが形成されている。また、収容部9aの内頂面にはスライダ40の凸部40aに対応する複数の凹部9bがX方向に延設されている。したがって、施解錠操作がされるときには、スライダ40は凹部9bに沿ってX方向へ摺動案内されるので、施解錠時のスライド操作がスムーズにできる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、第1ピンタンブラ30a及び第2ピンタンブラ30bを設け、カード型キー1が挿入されたときには、第1ピンタンブラ30aは孔6hの傾斜面10に、第2ピンタンブラ30bはカード型キー1面にそれぞれ当接する。この第2ピンタンブラ30bを省略して、第1ピンタンブラ30aのみで構成してもよい。
・上記実施形態では、各収容穴31は全て同一角度、すなわちスライダ40の上面に対し同一角度βをなす各斜面40sに対して垂直な中心線Cを有して設けられている。しかし、この収容穴31が設けられる角度、すなわち収容穴31の中心線Cが直交する傾斜面10とスライダ40の上面とがなす角度βはそれぞれ異なっていてもよい。また、それにあわせて、カード型キー1の孔6hの貫設角度αもそれぞれ異なった角度で形成してもよく、その場合にはピンタンブラ30の先端が傾斜面10のいずれかの位置に当接する。
・上記実施形態では、カード型キー1が開口部8hに挿し込まれた際、ピンタンブラ30の先端がカード型キー1の底面を基準とする高さH1において、孔6hの傾斜面10に対し90°で当接する。しかし、ピンタンブラ30及び傾斜面10がなす角度θを90°に保ちつつ、例えば、カード型キー1の挿入方向(Y方向)へ孔6hの位置をずらして設けることにより、高さH1を任意に設定することが可能である。具体的には、矢印で示すY方向に孔6hをずらした場合には、高さH1は低くなり、矢印で示すY方向と反対方向に孔6hをずらした場合には高さH1は高くなる。以上のように設定された高さH1にピンタンブラ30の先端が当接したときに限り、ロックピン34及びプランジャピン32の境界並びにスライダケース9及びスライダ40(正確には斜面40s)の境界は一致し、スライダ40とスライダケース9の係止状態は解除される。このように、孔6hの位置をずらすことで、高さH1を変更し、ひいてはキーコードのパターン数を増やすことができる。
・上記実施形態では、スライド案内機構としてスライダ40の凸部40a及びスライダケース9の凹部9bを設けたが、これら凸部40a及び凹部9bを省略することも可能である。その場合には図10に示されるように、例えばスライダ40の上面及びスライダケース9の内頂面は平面で形成される。また、それに合わせて、ピンタンブラ30のロックピン34とプランジャピン32との境界面はスライダ40上面と同一面方向に形成される。
・上記実施形態では、正規のカード型キー1が差し込まれたときには、ピンタンブラ30の先端が孔6hの傾斜面10に対し90°で当接している。しかし、ピンタンブラ30の先端が孔6hの傾斜面10に対し90°で当接していなくてもよい。このときには、例えばロックピン34の先端形状を半球等にして当接する面積を増やす又は収容穴31の内周面とピンタンブラ30の外周面との隙間を小さくするなどして滑りを防止する構成を採用する。
・上記実施形態では、各収容穴31の深さは同じであるが、それぞれ異なる深さであってもよい。この場合には収容穴31の深さに合わせてピンタンブラ30の長さ並びにロックピン34及びプランジャピン32の長さ比率を設定する。
・上記実施形態では、カード型キー1の孔6hは貫通孔としたが、有底穴としてもよい。
・上記実施の形態では、車両3のドア錠4aを施錠・解錠するカード型キーシステム45に具体化したが、このような態様に限定されず、例えば玄関ドア等に設けられたロック装置を施錠・解錠するためのカード型キーシステムとして具体化してもよい。
・上記実施の形態では、電子キーシステムが搭載された車両における非常用の施錠手段としてカード型キーシステムを採用しているが、このカード型キーシステムを電子キーシステムが搭載されない車両あるいは住宅等に適用してもよい。この場合、同カード型キーシステムは通常時の施解錠操作に用いられる。
・電子キーシステムは本実施形態の方式に限らず、例えば、カード型キー1のコード部6でない部分にICチップ及びアンテナ等を設けて、車両の制御装置4との間で無線による電子的照合を行いドア錠4aの施解錠を許可する方式でもよい。その場合には1枚のカード型キー1にメカニカルキー部と電子キー部とが搭載される。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果とともに記載する。
(a)請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のカード型キーシステムであって、複数設けられる前記穴の第1の角度は同角度に設定され、前記各穴に対応する各ピンタンブラの第2の角度も同角度に設定されているカード型キーシステム。
同構成によれば、カード型キーには同一の第1の角度で各穴が設けられる。これにより、各穴を加工する際には、穴毎に角度を変更する手間がない。
電子キーシステムの概略構成図。 携帯機の斜視図。 カード型キーシステムの概略構成図。 (a)はカード型キーの斜視図、(b)はそのB−B線断面図。 図3のA−A線断面図。 スライド操作時の錠前の状態を示す図3のA−A線断面図。 図5の錠前C−C線断面図。 正規のカード型キー挿入時の錠前の状態を示す図5のC−C線断面図。 不正のカード型キー挿入時の錠前の状態を示す図5のC−C線断面図。 他の実施の形態における錠前の断面図。 従来技術におけるカード型キーシステムの構成例を示す平面図。 従来技術におけるカード型キーが挿し込まれていない状態の錠前の断面図。 従来技術における正規のカード型キーが挿し込まれた状態の錠前の断面図。 従来技術における不正のカード型キーが挿し込まれた状態の錠前の断面図。
符号の説明
1…カード型キー、2…携帯機、3…車両、4…制御装置、5…電子キーシステム、6…コード部、6a…孔無し部、6h…孔、8…錠前、9…スライダケース、30…ピンタンブラ、30a…第1ピンタンブラ、30b…第2ピンタンブラ、32…プランジャピン、32a…第1プランジャピン、32b…第2プランジャピン、34…ロックピン、34a…第1ロックピン、34b…第2ロックピン、40…スライダ。

Claims (4)

  1. キーコードとして複数の有底の又は貫通した穴が所定のパターンで形成されているカード型キーを施解錠対象物に設けられる錠前に挿入して操作することにより、前記施解錠対象物を施解錠するシステムであって、
    前記錠前は、施解錠対象物の外部に開口する開口部を有するスライダケースと、
    前記スライダケースの内部においてスライド変位可能に設けられるとともに、前記開口部を介してカード型キーが挿入される鍵穴を備えたスライダと、
    前記スライダケースと前記スライダとの間において、前記カード型キーの前記穴に対応して、かつ前記鍵穴側へ付勢された状態で設けられ、前記カード型キーの鍵穴への挿入の有無により、前記スライダケース及び前記スライダを係合状態とする第1の位置と、前記スライダケース及び前記スライダとの係合状態を解除する第2の位置との間を変化するピンタンブラと、を備え、
    前記カード型キーが前記鍵穴に挿入された際には前記穴の有無を通じて前記ピンタンブラが前記第1の位置から第2の位置へ切り替わることにより、施解錠操作としてのスライダのスライド操作が許容されるカード型キーシステムにおいて、
    前記穴はカード型キーの面に対し第1の角度をなす軸線に沿って斜めに形成され、一方、前記ピンタンブラは前記穴の内面に対して第2の角度をなして交わる軸線方向へ変位可能とし、カード型キーが鍵穴へ挿入された際、前記ピンタンブラは前記穴の内面において、第1及び第2の角度により決まる当接位置に当接することで前記第1の位置から第2の位置へ変位するカード型キーシステム。
  2. 請求項1に記載のカード型キーシステムであって、
    前記第2の角度を90°とするカード型キーシステム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のカード型キーシステムであって、
    前記スライダの前記スライダケースと接している面には同スライダのスライド方向に凸部が延設され、同スライダケースには当該凸部に嵌まり合う凹部が形成され、スライダがスライド操作された場合には、前記スライダの凸部がスライダケースの前記凹部に沿って摺動案内されるカード型キーシステム。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のカード型キーシステムであって、
    前記施解錠対象物は電子キーからキー固有のキーコードを無線通信により発信して、同キーコードの照合成立を条件に前記施解錠対象物の施解錠動作を許可又は実行する電子キーシステムを備え、前記電子キーシステムの非常時に前記施解錠対象物を手動で施解錠する非常時用施解錠手段として使用されるカード型キーシステム。
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