JP5101586B2 - ヒートシンク - Google Patents
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Description
ヒートシンク1は、発熱体と接触するベースプレート2と、このベースプレート2から伝達された熱を外気に放熱するための複数のフィン3とを有している。ここで、発熱体とは、発熱体自体のほか、この発熱体と接触している伝熱部材などを含む意味である。
これらのベースプレート2およびフィン3は別体であり、それぞれ別個に製造された後に組み立てることでヒートシンク1が形成される。このヒートシンク1では、ベースプレート2に複数のフィン3が等間隔に並列に配置されている。また、このベースプレート2とフィン3とは、ほぼ垂直になるように組み立てられている。
また、このベースプレート2には、プレス加工等によって形成された複数の挿入孔4が形成されている。この挿入孔4は、フィン側面2bから金型のパンチ(図示せず)が加圧されて打ち抜かれる。この挿入孔4は、ベースプレート2の外形をプレス加工で打ち抜く際に、一緒に打ち抜くこともでき、別工程で打ち抜くようにしても良い。また、必要に応じて挿入孔4の長手方向端部(両側辺4a)に面取り加工等を施して傾斜面を形成してもよい。
さらに、このベースプレート2の板厚T1は、約2mm程度にしているが、プレス加工で打ち抜くことができる板厚であればいずれの厚さであっても良い。
また、挿入孔4は、ベースプレート2の板厚T1を貫通する態様で形成されており、挿入孔4の深さT2と、ベースプレート2の板厚T1とは一致している。
なお、上述した台形形状は、等脚台形でなくても構わない。すなわち、上述した傾斜面4aが形成されるものであれば、等脚でなくてもよい。
このフィン3も、ベースプレート2と同様に、プレス加工等によって打ち抜いて形成される。このとき、突起5の形状も、プレス加工によって外形状と同時に形成される。
この突起5の幅方向(フィン3の長手方向)の長さW3は、挿入孔4の下辺の長さW1とほぼ等しく形成されている。すなわち、突起5の長さW3よりも挿入孔4の上辺の長さW2が大きく(W3<W2)、突起5を挿入孔4に挿入するときの開口が突起5の先端面5よりも広くなるように形成されている。
また、突起5の突出長さ(差し込み長さ)T3は、挿入孔4の深さT2とほぼ一致する長さに形成されている。これにより、ベースプレート2とフィン3とを組み付けた状態では、突起5の先端面5aは、ベースプレート2の受熱面2aとほぼ面一になり、受熱面2aから表出することになる。このようにすることで、発熱体の熱を直接フィン3に伝熱することができるようになり、ヒートシンク1の放熱効果を高めることが可能となる。
まず、作業者は、フィン3の突起5をベースプレート3の挿入孔4の位置に合わせてあてがい、組み付けようとする。このとき、挿入孔4の上辺の長さW2が突起5の幅方向の長さW3よりも長い(挿入口の間口が広い)ため、突起5を挿入孔4へ差し込み易い。特に、3つの突起5の位置を合わせて3つの挿入孔4へ一度に差し込む作業を容易に行うことができるようになる。
例えば、本実施の形態では、突起5の形状を長方形にしているが、図3に示すように、フィン30の突起50の形状を、挿入孔4の逆台形と同じ逆台形形状に形成してヒートシンク10を構成することもできる。これによれば、フィン30を押し込んだときに、突起50の角部50bが側辺4aに沿って案内されるようになるのはもちろんのこと、押し込んだときにそれぞれの側辺が接触するようになる。これにより、ベースプレート2とフィン50との接触面積をさらに大きくし、熱伝達を良好に行えるようになる。また、突起50の先端面50aがベースプレート2の接触平面2a側に表出し、発熱体側の熱を直接フィン30に伝熱させ、より大きな放熱効果を得ることができる。
2,200 ベースプレート
2a,200a 受熱面
2b フィン側面
3,30,300 フィン
4,400 挿入孔
4a, 側辺(傾斜面)
5,50,500 突起
5a,50a,500a 先端面
5b,50b,500b 角部
60 ヒートシンク
61 ベースプレート
62 フィン
63 挿入孔
64 突起
401 傾斜面
T1 ベースプレートの厚さ
T2 挿入孔の長さ(深さ)
T3 突起の差し込み長さ
W1,W100 下辺の長さ
W2,W200 上辺の長さ(挿入口の間口)
W3,W300 突起の幅
Claims (5)
- 複数の突起が形成された板状のフィンと、
前記突起と対応する位置に挿入孔が形成されたベースプレートとを備え、
前記突起が前記挿入孔に挿入されることで構成されるヒートシンクにおいて、
前記挿入孔は、前記ベースプレートの前記突起が挿入される面側の開口の長手方向端部に、前記突起を案内する傾斜面を備えたことを特徴とするヒートシンク。 - 前記挿入孔は、前記突起が挿入される面側の辺が他方の面側の辺よりも長い台形形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
- 前記突起は、前記挿入孔と同じ形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のヒートシンク。
- 前記突起の差し込み長さが、前記ベースプレートの厚さと等しく形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のヒートシンク。
- 前記フィンは、複数の前記突起を備え、
隣接する前記突起の間に前記フィンに対して垂直に設けられた爪部を備え、
前記爪部は、前記ベースプレートの前記突起が挿入される面に接合されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のヒートシンク。
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- 2009-10-14 JP JP2009237505A patent/JP5101586B2/ja not_active Expired - Fee Related
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