JP5101399B2 - 撮影装置および撮影装置の制御方法並びにプログラム - Google Patents

撮影装置および撮影装置の制御方法並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮影装置および撮影装置の制御方法並びに撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
カメラ付きの携帯電話において、被写体を撮影することにより画像を取得し、携帯電話と被写体との相対位置を変化させたときにおける、取得した画像の変化により携帯電話と被写体との相対移動量を検出し、検出した移動量をパソコン等に送信することにより、携帯電話をマウス等のポインティングデバイスとして機能させる手法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−312194号公報
特許文献1に記載された手法においては、携帯電話すなわちカメラを移動させることにより被写体と撮像手段の相対移動量を検出し、この相対移動量に応じてカーソルを移動している。
しかしながら、カメラのレンズの焦点距離によっては、被写体とカメラの相対移動量と、取得した画像上での被写体の移動量とが大きく異なることとなり、使い勝手が悪くなるという問題がある。また、対象とする被写体がカメラの撮影領域から外れてしまった場合は、カーソル移動ができなくなるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、カメラ等の撮影装置のポインティング用途における、ユーザーの使い勝手を向上させることを目的とする。
本発明による撮影装置は、撮影により画像を取得する撮影手段と、
前記取得した画像を表示する表示画面を有する表示手段と、
前記表示手段に表示された画像上に設定された動体検出領域に存在する目標被写体の前記表示画面内の動きを検出する動体検出手段と、
前記目標被写体の前記表示画面内における動きに応じて、前記表示画面に表示された所定マークの前記表示画面内における移動先を算出するマーク位置算出手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、表示手段に表示される画像としては、撮影手段が撮影準備状態にあるときに取得するスルー画像を用いることが好ましい。「スルー画像」とは、撮影手段が撮影準備状態にあるときに、操作に関係なく撮影手段が被写体を逐次撮像することにより取得される画像である。また、表示手段は、画像のみならず、撮影装置の操作に必要な文字等、他の各種表示を行うことができる。
なお、本発明による撮影装置においは、前記マーク位置算出手段を、前記目標被写体の動きに追従するよう前記所定マークの移動先を算出する手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記撮影手段がズーム機能を備えてなる場合、前記マーク位置算出手段を、前記撮影手段のズーム倍率に応じて、前記目標被写体の動きに対する前記所定マークの移動量を変化させる手段としてもよい。
また、本発明による撮影装置においては、前記動体検出手段を、前記目標被写体が前記表示画面内においてあらかじめ定められた基準領域外に移動する場合、前記動体検出領域を前記基準領域内の所定位置に移動する手段としてもよい。
この場合、前記画像を複数の領域に分割し、各領域のAF評価値に基づいて前記撮影手段の合焦動作を行うAF処理手段をさらに備えるものとし、
前記動体検出手段を、前記基準領域内の最も高いAF評価値となる領域に前記動体検出領域を移動する手段としてもよい。
本発明による撮影装置の制御方法は、撮影により画像を取得する撮影手段と、
前記取得した画像を表示する表示画面を有する表示手段とを備えた撮影装置の制御方法であって、
前記表示手段に表示された画像上に設定された動体検出領域に存在する目標被写体の前記表示画面内の動きを検出し、
前記目標被写体の前記表示画面内における動きに応じて、前記表示画面に表示された所定マークの前記表示画面内における移動先を算出することを特徴とするものである。
なお、本発明による撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本発明によれば、表示手段に表示された画像上に設定された動体検出領域に存在する目標被写体の表示画面内の動きが検出され、目標被写体の表示画面内における動きに応じて表示画面に表示された所定マークの表示画面内における移動先が算出される。このため、算出された移動先に所定マークを移動するようにすれば、撮影装置を移動させる動作を行うのみで、所定マークを表示画面内において移動することができる。したがって、所定マークを表示画面内において容易に移動することができる。
また、撮影手段がズーム機能を備えてなる場合、ズーム倍率に応じて目標被写体の動きに対する所定マークの移動量を変化させることにより、撮影装置を移動したときの所定マークの移動速度がズーム倍率によらず、略一定のものとすることができるため、所定マークを移動させる動作が容易となる。
また、目標被写体が表示画面内においてあらかじめ定められた基準領域外に移動する場合、動体検出領域を基準領域内の所定位置に移動することにより、目標被写体が基準領域から外れてしまっても、所定マークの移動を続けることができる。
この場合、基準領域内の最も高いAF評価値となる領域に動体検出領域を移動することにより、目標被写体の検出が最も容易な領域に動体検出領域を移動できるため、その後の所定マークの移動を安定して行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1および図2は本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラ1の外観を示す図である。図1および図2に示すように、このデジタルカメラ1の上部には、レリーズボタン2、電源ボタン3およびズームレバー4が備えられている。
レリーズボタン2は、2段階の押下により2種類の動作を指示できる構造となっている。例えば、自動露出調整機能(AE:Auto Exposure)、自動焦点調節機能(AF:Auto Focus)を利用した撮影では、デジタルカメラ1は、レリーズボタン2が軽く押下される第1の押下操作(半押しともいう)がなされたときに、露出調整、焦点合わせ等の撮影準備を行う。その状態で、レリーズボタン2が強く押下される第2の押下操作(全押しともいう)がなされると、デジタルカメラ1は露光を開始し、露光により得られた1画面分の画像データを記録メディアに記録する。
また、デジタルカメラ1の背面には、液晶等のモニタ5、撮影モード等の設定に利用されるモードダイヤル6、および後各種操作ボタン8が備えられている。なお、本実施形態においては、撮影を行う撮影モード、記録メディアに記録された画像をモニタ5に再生する再生モードの他、デジタルカメラ1の各種設定を行うための設定モードを設定可能とされている。
次いで、デジタルカメラ1の内部構成について説明する。図3は本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図である。図3に示すように本実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラ1は、撮像系10を有する。
撮像系10は、フォーカスレンズおよびズームレンズからなる撮影レンズ12を有する。撮影レンズ12は、被写体にピントを合わせるためのフォーカスレンズ、ズーム機能を実現するためのズームレンズ等の複数の機能別レンズにより構成される。レンズ駆動部13はステッピングモータ等小型のモータで、CCD18から各機能別レンズのまでの距離が目的に適った距離となるように各機能別レンズの位置を調整する。なお、レンズ駆動部13は、ズームレバー4の操作に応じてCPU40から指示されたズーム倍率に応じたズーム位置を算出し、算出したズーム位置に移動するように、撮影レンズ12に含まれるズームレンズを駆動する。なお、ズーム位置の情報は後述するマーク位置算出部37に出力される。
絞り14は、複数の絞り羽根からなる。絞り駆動部15は、ステッピングモータ等小型のモータで、AE処理部29から出力される絞り値データに応じて、絞りの開口サイズが目的に適ったサイズになるように絞り羽根の位置を調整する。
シャッタ16はメカニカルシャッタであり、シャッタ駆動部17によって駆動される。シャッタ駆動部17は、レリーズボタンの押下により発生する信号と、AE処理部29から出力されるシャッタスピードデータとに応じて、シャッタ16の開閉の制御を行う。
シャッタ16の後方には撮像素子であるCCD18を有している。CCD18は、多数の受光素子を2次元的に配列した光電面を有しており、撮影レンズ12等の光学系を通過した被写体光がこの光電面に結像し、光電変換される。光電面の前方には、各画素に光を集光するためのマイクロレンズアレイと、R,G,B各色のフィルタが規則的に配列されたカラーフィルタアレイとが配置されている。CCD18は、CCD制御部19から供給される垂直同期信号および水平同期信号に同期して、画素毎に蓄積された電荷を1ラインずつシリアルなアナログ撮影信号として出力する。なお、垂直同期信号により1画面分の電荷が出力されることとなる。各画素において電荷を蓄積する時間、すなわち露光時間は、CCD制御部19から与えられる電子シャッタ駆動信号によって決定される。また、CCD18はCCD制御部19により、あらかじめ定められた大きさのアナログ撮像信号が得られるようにゲインが調整されている。
CCD18から読み出されたアナログ撮影信号は、アナログフロントエンド(AFE)20に入力される。AFE20は、アナログ信号のノイズを除去する相関2重サンプリング回路(CDS)と、アナログ信号のゲインを調節するオートゲインコントローラ(AGC)と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(ADC)とからなる。このデジタル信号に変換された画像データは、画素毎にR,G,Bの濃度値を持つCCD−RAWデータである。
タイミングジェネレータ21は、同期信号を発生させるものであり、このタイミング信号をシャッタ駆動部17、CCD制御部19、およびAFE20に供給することにより、レリーズボタンの操作、シャッタ16の開閉、CCD18からの電荷の読み出し、およびAFE20の処理の同期をとっている。また、タイミングジェネレータ21は、モニタ5に画像を表示するタイミングを示す表示用の同期信号も発生させるものである。
また、デジタルカメラ1は撮影時において必要なときに発光されるフラッシュ24を有する。
また、デジタルカメラ1は、AFE20が出力した画像データをデータバス41を介して他の処理部に転送する画像入力コントローラ25、および画像入力コントローラ25から転送された画像データを一時記憶するフレームメモリ26を備える。
フレームメモリ26は、画像データに対して後述の各種処理を行う際に使用する作業用メモリであり、例えば、一定周期のバスクロック信号に同期してデータ転送を行うSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が使用される。
表示制御部27は、フレームメモリ26に格納された画像データをスルー画像としてモニタ5に表示させたり、再生モード時に記録メディア34に保存されている画像をモニタ5に表示させたりするためのものである。なお、スルー画像は、撮影モードおよび設定モードが選択されている間、タイミングジェネレータ21が発生する垂直同期信号に同期して、所定時間間隔で撮像系10により撮影される。
AF処理部28およびAE処理部29は、プレ画像に基づいて撮影条件を決定する。このプレ画像とは、レリーズボタンが半押しされることによって発生する半押し信号を検出したCPU40がCCD18にプレ撮影を実行させた結果、フレームメモリ26に格納された画像データにより表される画像である。
AF処理部28は、プレ画像に基づいて焦点位置を検出し、フォーカス駆動量データを出力する(AF処理)。焦点位置の検出方式としては、例えば、所望とする被写体にピントが合った状態では画像のコントラストが高くなるという特徴を利用して合焦位置を検出するパッシブ方式が考えられる。より具体的には、プレ画像を複数のAF領域に分割し、各AF領域内の画像に対してハイパスフィルタによるフィルタリング処理を施して、AF領域毎にAF評価値を算出し、最も評価が高い、すなわちフィルタによる出力値が最も高いAF領域を焦点位置として検出する。また、AF処理部28は、後述するようにスルー画像を用いてAF評価値を算出する場合がある。
AE処理部29は、プレ画像に基づいて被写体輝度を測定し、測定した被写体輝度に基づいて絞り値およびシャッタスピード等を決定し、絞り値データおよびシャッタスピードデータを露出設定値として出力する(AE処理)。
AWB処理部30は、撮影時のホワイトバランスを自動調整する(AWB処理)。
画像処理部31は、本画像の画像データに対して、階調補正、シャープネス補正、色補正等の画質補正処理、およびCCD−RAWデータを輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータおよび赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換するYC処理を行う。この本画像とは、レリーズボタンが全押しされることによって実行される本撮影によりCCD18から取り込まれ、AFE20、画像入力コントローラ25経由でフレームメモリ26に格納された画像データにより表される画像である。
圧縮/伸長処理部32は、画像処理部31によって処理が行われた本画像の画像データに対して、例えば、JPEG等の圧縮形式で圧縮処理を行い、画像ファイルを生成する。この画像ファイルには、Exifフォーマット等に基づいて、撮影日時等の付帯情報が格納されたタグが付加される。
メディア制御部33は、不図示のメディアスロットルに着脱自在にセットされた記録メディア34にアクセスして、画像ファイルの書き込みと読み込みの制御を行う。
内部メモリ35は、デジタルカメラ1において設定される各種定数、およびCPU40が実行するプログラム等を記憶する。
また、デジタルカメラ1は、動体検出部36、マーク位置算出部37および合成部38を備える。
動体検出部36は、後述するようにモニタ5に表示されたスルー画像に動体検出領域を設定し、設定された動体検出領域内に存在する目標被写体と、撮影により取得されたスルー画像とのパターンマッチングを行い、目標被写体のスルー画像上における位置を検出する。ここで、スルー画像は所定時間間隔で連続して取得されるため、目標被写体をスルー画像が取得される毎に検出し、検出した位置にポインティングマークM0を表示することにより、デジタルカメラ1の画角の変化に応じてポインティングマークM0が目標被写体に追従して移動することとなる。
マーク位置算出部37は、目標被写体の移動量およびレンズ駆動部13から出力されたズーム位置の情報に応じて、ポインティングマークM0の先端の移動先の位置(座標位置)を算出する。座標位置の算出については後述する。なお、ポインティングマークM0は、図4に示すように、デジタルカメラ1の各種設定を行う際に、モニタ5に表示される、各種処理を実行するためのアイコンを選択する際にモニタ5に表示される。
合成部38は、マーク位置算出部37が算出した位置に表示されるポインティングマークM0とスルー画像とを重畳するように合成する。なお、合成された画像は、エンコーダ39によりエンコードされて表示制御部27経由でモニタ5に表示される。
CPU40は、操作ボタン8およびAF処理部28等の各種処理部からの信号に応じてデジタルカメラ1の本体各部を制御する。
データバス41は、各種処理部、フレームメモリ26およびCPU40等に接続されており、画像データおよび各種指示等のやり取りを行う。
次いで、第1の実施形態において行われる処理について説明する。なお、本発明はモニタ5の表示画面内におけるポインティングマークM0を移動させる処理に特徴を有するため、以下に説明する実施形態においては、ポインティングマークM0を移動する処理についてのみ説明する。まず、第1の実施形態において行われる処理のタイミングチャートについて説明する。
図5は第1の実施形態において行われる処理のタイミングチャートである。なお、図5においてVIはタイミングジェネレータ21が発生する撮像系10用の垂直同期信号を、VDは表示用の垂直同期信号をそれぞれ示す。また、図5は撮像系における露光、CCD18からの電荷の読み出し、目標被写体検出およびポインティングマークM0の表示位置算出の4つの処理のタイミング、並びに表示系におけるスルー画像の表示およびポインティングマークM0の表示の2つの処理のタイミングをそれぞれ示すものである。ここで、図5において露光は垂直同期信号VIと同期して行われるように示しているが、実際にはスルー画像の撮影中は垂直同期信号VIの発生に拘わらず連続して行われているものである。また、各処理に付与された数字は、同一の露光により取得されるスルー画像に対する処理であることを示す。
垂直同期信号VI1が発生すると、CCD18から電荷が読み出される。この際に読み出される電荷は、1つ前の垂直同期信号から現在の垂直同期信号VI1の間の露光によりCCD18に蓄積された電荷である。なお、読み出された電荷はAFE20によりデジタルの画像データに変換され、フレームメモリ26に記憶される。そして、次の垂直同期信号VI2により、動体検出部36がフレームメモリ26に記憶されたスルー画像から目標被写体を検出する。ここで、目標被写体は下記のようにして検出する。
図6は目標被写体の検出を説明するための図である。まず、動体検出部36は、デジタルカメラ1が設定モードに切り替えられると、動体検出領域D0をモニタ5の表示画面の中心位置P0に設定する。そして、中心位置P0に設定された動体検出領域D0に含まれる被写体を動体として検出する目標被写体に決定し、デジタルカメラ1の画角が変更されてスルー画像が変更されると、目標被写体とスルー画像とのパターンマッチングを行って、目標被写体の位置を検出する。
そして、目標被写体が検出されると、マーク位置算出部37がポインティングマークM0の表示位置を算出する。
図7はポインティングマークM0の表示位置算出処理のフローチャートである。なお、この処理は、垂直同期信号VIが発生される毎に繰り返し行われる処理である。マーク位置算出部37は、まず現在のポインティングマークM0の位置(x0,y0)を検出する(ステップST1)。なお、初期状態においては、位置(x0,y0)は表示画面の中心位置P0となる。ここで、位置の座標としては、例えば表示画面の中心を原点とする座標を用いる。次いで、マーク位置算出部37は、AF処理部28が出力したズーム位置の情報に基づいて、撮影レンズ12に含まれるズームレンズのズーム位置を検出し(ステップST2)、ズーム位置に基づいて焦点距離fを算出する(ステップST3)。そして、下記の式(1)により焦点距離係数Kを算出する(ステップST4)。
K=a×f0/f (1)
ここで、aはポインティングマークM0の移動速度を決定するための係数であり、aが大きいほどデジタルカメラ1の画角の変化に対して、ポインティングマークM0の移動量を大きくするものである。また、f0は基準となる焦点距離であり、例えばワイド端における焦点距離を用いる。
次いで、マーク位置算出部37は、目標被写体の移動量(Δx,Δy)を算出する(ステップST5)。具体的には、これは前回検出した目標被写体の位置(すなわち動体検出領域D0の中心)と、今回検出した目標被写体の位置とのx方向およびy方向の画素数の差分を算出することにより、目標被写体の移動量を算出する。次いで、マーク位置算出部37は、下記の式(2)、(3)によりポインティングマークM0の移動先の位置、すなわち表示位置(x1,y1)を算出し(ステップST5)、ポインティングマークM0の位置算出の処理を終了する。
x1=x0+K×Δx (2)
y1=y0+K×Δy (3)
ここで、基準焦点距離f0をワイド端の焦点距離とした場合、ズーム倍率が大きくなって焦点距離fが大きくなると、焦点距離係数Kが小さくなる。したがって、ズーム倍率が大きいほど目標被写体の移動量に対するポインティングマークM0の移動量が小さくなる。
一方、垂直同期信号VIと垂直同期信号VDとは非同期とされており、表示系の処理においては、対象となるスルー画像について目標被写体の検出処理が行われている最中に垂直同期信号VDが発生し、表示制御部27がフレームメモリ26に記憶されているスルー画像をモニタ5に表示する。そして、次の垂直同期信号CDが発生すると、合成部38が各種アイコンの画像および算出された位置に設定されたポインティングマークM0の画像とを、次のタイミングで取得されたスルー画像と合成する。なお、合成された画像はエンコーダ39によりエンコードされてモニタ5に表示される。
以上の処理を繰り返し行うことにより、スルー画像にポインティングマークM0が重畳して表示される。そして、デジタルカメラ1の画角を変更すると、目標被写体の移動に追従して、ポインティングマークM0が移動することとなる。
図8はズーム倍率大きい、すなわちテレ側における目標被写体の移動とポインティングマークM0の移動との関係を説明するための図、図9はワイド側における目標被写体の移動とポインティングマークM0の移動との関係を説明するための図である。なお、図8,9における「スルー画像」は撮影により取得したスルー画像を、「モニタ表示」はモニタ5に表示されている画像をそれぞれ示す。ここでモニタ表示は実際には各種アイコンおよびポインティングマークM0の背景にスルー画像が表示されているものであるが、ここでは説明を簡単にするために、各種アイコンおよびポインティングマークM0のみを示している。また、図8,9のモニタ表示には、動体検出領域D0の中心を示す十字形状のマークを示しているが、実際のモニタ5には表示されないものである。
図8に示すように、テレ側の場合、デジタルカメラ1の画角の変化に対して目標被写体は大きく移動するが、ポインティングマークM0の移動量は目標被写体の移動量に対して小さくなる。逆に、図9に示すように、ワイド側の場合、デジタルカメラ1の画角の変化に対して目標被写体は小さく移動するが、ポインティングマークM0の移動量は目標被写体の移動量に対して大きくなる。したがって、ズーム倍率が異なっても、デジタルカメラ1のデジタルカメラ1の向きの変化量に対して、ポインティングマークM0の移動量がそれほど変化しないものとなる。これにより、第1の実施形態においては、デジタルカメラ1を移動させるのみで、ポインティングマークM0を移動させる動作を、デジタルカメラ1のズーム倍率に拘わらず容易に行うことができる。
次いで、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラは、第1の実施形態による画像処理装置を適用したデジタルカメラと同一の構成を有し、行われる処理のみが異なるため、ここでは構成についての詳細な説明は省略する。
図10は第2の実施形態において行われる処理のタイミングチャートである。第2の実施形態においては、デジタルカメラ1を大きく移動することにより、目標被写体がモニタ5の表示画面内における基準領域から外れてしまう場合に、動体検出領域D0を表示画面の中心位置P0に戻すようにした点が第1の実施形態と異なる。このため、第2の実施形態においては、動体検出部36は、マーク位置算出部37がポインティングマークM0の表示位置を算出した後に、動体検出領域判定の処理を行う。
図11は動体検出領域判定処理のフローチャートである。まず、動体検出部36は、検出した目標被写体の位置が、基準領域から外れているか否かを判定する(ステップST11)。ステップST11が否定されると処理を終了する。ステップST11が肯定されると、動体検出領域D0をモニタ5の表示画面の中心位置P0に移動し(ステップST12)、処理を終了する。
図12は第2の実施形態における動体検出領域D0の移動を説明するための図である。まず、初期状態においては、動体検出領域D0は表示画面の中心位置P0に設定される。そして、デジタルカメラ1の画角を変更し、目標被写体すなわち動体検出領域D0が中心位置P0を基準とする基準領域B0外の斜線で示す領域に移動すると、動体検出領域D0は中心位置P0に移動する。この後、動体検出部36は、移動された動体検出領域D0に含まれる被写体を新たな目標被写体として、目標被写体の検出を続ける。
このように第2の実施形態においては、目標被写体が表示画面内においてあらかじめ定められた基準領域B0外に移動する場合、動体検出領域D0を中心位置P0に移動するようにしたため、目標被写体が基準領域B0から外れてしまっても、ポインティングマークM0の移動をその後も続けることができる。
なお、上記第2の実施形態においては、動体検出領域D0を中心位置P0に移動しているが、基準領域B0内においてあらかじめ定められた位置であれば、どの位置に動体検出領域D0を移動するようにしてもよいものである。
次いで、本発明の第3の実施形態について説明する。上記第2の実施形態においては、動体検出領域D0を中心位置P0に移動しているが、第3の実施形態においては、基準領域B0内にあるAF処理を行う複数のAF領域のうち、AF評価値が最も大きいAF領域に動体検出領域D0を移動するようにした点が第2の実施形態と異なる。
図13は第3の実施形態における動体検出領域判定処理のフローチャートである。まず、動体検出部36は、検出した目標被写体の位置が、基準領域から外れているか否かを判定する(ステップST21)。ステップST21が否定されると処理を終了する。ステップST21が肯定されると、AF処理部28がスルー画像を用いて基準領域B0内のAF領域のAF評価値を算出し(ステップST22)、動体検出部36が動体検出領域D0をAF評価値が最大のAF領域に移動し(ステップST23)、処理を終了する。なお、具体的には動体検出領域D0の中心をAF評価値が最大のAF領域の中心と一致させるように、動体検出領域D0を移動する。
図14は第3の実施形態における動体検出領域D0の移動を説明するための図である。図14に示すように、AF領域は基準領域B0外にも存在するが、第3の実施形態においては、基準領域B0内におけるAF領域についてのみAF評価値を算出し、そのうちのAF評価値が最大となるAF領域に動体検出領域D0が移動されることとなる。例えば、基準領域B0内において斜線で示すAF領域A0のAF評価値が最大である場合、AF領域A0に動体検出領域D0が移動される。
ここで、動体検出部36はパターンマッチングにより目標被写体の位置を検出しているため、コントラストが高いほど精度良く目標被写体を検出することができる。AF評価値は上述したようにハイパスフィルタによるフィルタリング処理により算出されるが、AF評価値が高いほど画像が鮮明でコントラストが高いものとなる。このため、基準領域B0内の最も高いAF評価値となるAF領域に動体検出領域D0を移動することにより、目標被写体の検出が最も容易な領域に動体検出領域D0を移動できるため、その後のポインティングマークM0の移動を安定して行うことができる。
なお、上記第1から第3の実施形態においてはポインティングマークM0を移動しているが、例えば、目標被写体を追従するための何らかのマークを表示する場合においても、ポインティングマークM0と同様に、目標被写体に追従させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1について説明したが、コンピュータを、上記の動体検出部36およびマーク位置算出部37に対応する手段として機能させ、図7,11,13に示すような処理を行わせるプログラムも、本発明の実施形態の1つである。また、そのようなプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も本発明の実施形態の1つである。
本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラ1の外観を示す図(正面側) 本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラ1の外観を示す図(背面側) 本発明の第1の実施形態による撮影装置を適用したデジタルカメラの内部構成を示す概略ブロック図 ポインティングマークの表示を説明するための図 第1の実施形態において行われる処理のタイミングチャート 目標被写体の検出を説明するための図 第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート テレ側における目標被写体の移動とポインティングマークの移動との関係を説明するための図 ワイド側における目標被写体の移動とポインティングマークの移動との関係を説明するための図 第2の実施形態において行われる処理のタイミングチャート 第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第2の実施形態における動体検出領域の移動を説明するための図 第3の実施形態において行われる処理を示すフローチャート 第3の実施形態における動体検出領域の移動を説明するための図
符号の説明
1 デジタルカメラ
5 モニタ
10 撮像系
36 動体検出部
37 マーク位置算出部
38 合成部
39 エンコーダ

Claims (6)

  1. 撮影により画像を取得する、ズーム機能を備えた撮影手段と、
    前記取得した画像を表示する表示画面を有する表示手段と、
    前記表示手段に表示された画像上に設定された動体検出領域に存在する目標被写体の前記表示画面内の動きを検出する動体検出手段と、
    前記目標被写体の前記表示画面内における動きに応じて、前記表示画面に表示された所定マークの前記表示画面内における移動先を算出するマーク位置算出手段とを備え
    前記マーク位置算出手段は、前記撮影手段のズーム倍率が大きいほど、前記目標被写体の動きに対する前記所定マークの移動の割合を小さくする手段であることを特徴とする撮影装置。
  2. 前記マーク位置算出手段は、前記目標被写体の動きに追従するよう前記所定マークの移動先を算出する手段であることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 前記動体検出手段は、前記目標被写体が前記表示画面内においてあらかじめ定められた基準領域外に移動する場合、前記動体検出領域を前記基準領域内の所定位置に移動する手段であることを特徴とする請求項1または2記載の撮影装置。
  4. 前記画像を複数の領域に分割し、各領域のAF評価値に基づいて前記撮影手段の合焦動作を行うAF処理手段をさらに備え、
    前記動体検出手段は、前記基準領域内の最も高いAF評価値となる領域に前記動体検出領域を移動する手段であることを特徴とする請求項記載の撮影装置。
  5. 撮影により画像を取得する、ズーム機能を備えた撮影手段と、
    前記取得した画像を表示する表示画面を有する表示手段とを備えた撮影装置の制御方法であって、
    前記表示手段に表示された画像上に設定された動体検出領域に存在する目標被写体の前記表示画面内の動きを検出し、
    前記目標被写体の前記表示画面内における動きに応じて、前記表示画面に表示された所定マークの前記表示画面内における移動先を算出するに際し、前記撮影手段のズーム倍率が大きいほど、前記目標被写体の動きに対する前記所定マークの移動の割合を小さくすることを特徴とする撮影装置の制御方法。
  6. 撮影により画像を取得する、ズーム機能を備えた撮影手段と、
    前記取得した画像を表示する表示画面を有する表示手段とを備えた撮影装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記表示手段に表示された画像上に設定された動体検出領域に存在する目標被写体の前記表示画面内の動きを検出する手順と、
    前記目標被写体の前記表示画面内における動きに応じて、前記表示画面に表示された所定マークの前記表示画面内における移動先を算出するに際し、前記撮影手段のズーム倍率が大きいほど、前記目標被写体の動きに対する前記所定マークの移動の割合を小さくする手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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