JP5101129B2 - 大型冷凍機の制御装置およびその停電検出方法 - Google Patents

大型冷凍機の制御装置およびその停電検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、ターボ冷凍機等の大型冷凍機における停電検出に関するものである。
従来、例えば、ターボ冷凍機等の大型冷凍機では、以下のような理由により、停電検出の精度向上、ならびに短時間の停電発生時における速やかな自動復旧が望まれている。
(1)大型冷凍機は、工場や地域冷暖房施設など大規模な空調システムに使用されているため、停電による冷凍機の停止は、生産ラインを含むライフラインに大きな影響を与える。
(2)近年の合理化による工場および地域冷暖房施設の省人化からも、停電発生時には大型冷凍機を確実に停止し、また、短時間の停電に対しては自動的に再起動することが望ましい。
(3)大型冷凍機は、大容量の電動機と高圧のフロンガスを使用する。このため、短時間の停電が発生すると高圧のフロンガスが潤滑油を押し出してしまい潤滑不足に陥るおそれがある。潤滑油が不足すると圧縮機の軸に悪影響を与え、圧縮機の故障につながる。従って、停電を正確に検出し、また、短時間の停電では潤滑系統の動作を継続して行う必要がある。
従来、ビル等に設置される複数台の空気調和機の制御方法として特許文献1に記載される方法が知られている。特許文献1には、停電発生時後において空気調和機の同時起動を防止することにより、復旧制御時における電圧降下を回避することが記載されている。
特開平10−115479号公報
上述したターボ冷凍機等の大型冷凍機では、例えば、外部に設けられた電磁接触器または停電検出用リレーから与えられるON/OFF信号を大型冷凍機の制御基板(制御装置)のCPUに入力することにより、停電検出を行っている。
しかしながら、このような方法では、電圧検出用の外部機器に依存する割合が高く、停電ではない電圧レベルにもかかわらず敏感に反応してしまうという不都合があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、停電検出の精度向上を図ることのできる大型冷凍機の制御装置およびその停電検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、圧縮機を備える大型冷凍機の制御装置であって、前記大型冷凍機の外部に設けられた停電検出装置から出力される停電検出信号と少なくとも前記圧縮機に供給される交流電圧波形とに基づいて停電を検出し、前記圧縮機に供給される交流電圧を所定の電圧値まで降圧した交流電圧信号が入力され、該交流電圧信号に基づいて生成される信号を停電信号とする場合に、前記停電検出信号が所定期間にわたり継続してOFF状態でなければ、前記停電信号が単独で1回発生していた場合には停電と判断し、前記停電信号が単独で1回発生していなかった場合には停電ではないと判定する大型冷凍機の制御装置を提供する。
このような構成によれば、圧縮機等に供給される交流電源の電圧波形と大型冷凍機の外部に設けられた停電検出装置からの信号とに基づいて停電を検出することとしたので、停電検出の精度を向上させることが可能となる。
上記大型冷凍機としては、例えば、ターボ冷凍機やスクリュー冷凍機等が一例として挙
げられる。
上記大型冷凍機の制御装置は、前記停電検出装置から出力される前記停電検出信号と前記圧縮機に供給される前記交流電圧波形の欠相の数とに基づいて停電を検出することとしてもよい。
このような構成によれば、欠相の数により停電か否かを判断することとしたので、停電時間を検出することが可能となる。これにより、停電時間に応じて停電が発生しているか否かを判定することが可能となる。この結果、停電の検出精度を更に向上させることが可能となる。
上記大型冷凍機の制御装置は、前記停電信号を生成して出力する停電信号生成部と、前記停電信号生成回路からの前記停電信号と前記停電検出装置からの前記停電検出信号とに基づいて停電を検出する停電検出部とを備え、前記停電信号生成部は、前記交流電圧信号を全波整流する全波整流部と、全波整流された後の信号波形を所定の基準値と比較することによりパルス波形を生成する比較部と、前記比較部から出力されるパルス波形のパルス幅が正常時におけるパルス幅の所定割合以下になった場合、または、前記パルス波形の間隔が正常時におけるパルス波形の間隔の所定倍以上になった場合に、前記停電信号を出力する信号生成部とを具備することとしてもよい。
このような構成によれば、交流電源の電圧波形を全波整流し、この全波整流した波形をパルス波形に変換し、このパルス波形に基づいて停電信号を生成することとしたので、簡便な構成により、交流電圧信号の欠相や電圧低下が反映された停電信号を生成することが可能となる。
更に、上記停電信号を生成する停電信号生成回路を停電検出部とは別個に設けることにより、停電検出部の処理負担を軽減させることができる。これにより、例えば、ターボ冷凍機を制御するためのCPUに停電検出部の機能を持たせた場合には、このCPUの処理を増大させることなく、つまり、ターボ冷凍機の制御に用いられるハードウェア資源を大幅に減少させることなく、停電検出を行うことが可能となる。
上記大型冷凍機の制御装置は、停電の検出結果に応じて少なくとも前記圧縮機を停止または運転維持させることとしてもよい。
このような構成によれば、冷凍機等の無駄な運転停止・再起動を回避することが可能となる。
本発明は、圧縮機を備える大型冷凍機の停電検出方法であって、前記大型冷凍機の外部に設けられた停電検出装置から出力される停電検出信号と少なくとも前記圧縮機に供給される交流電圧波形とに基づいて停電を検出し、前記圧縮機に供給される交流電圧を所定の電圧値まで降圧した交流電圧信号が入力され、該交流電圧信号に基づいて生成される信号を停電信号とする場合に、前記停電検出信号が所定期間にわたり継続してOFF状態でなければ、前記停電信号が単独で1回発生していた場合には停電と判断し、前記停電信号が単独で1回発生していなかった場合には停電ではないと判定する大型冷凍機の停電検出方法を提供する。
上記停電検出方法によれば、圧縮機等に供給される交流電源の電圧波形と大型冷凍機の外部に設けられた停電検出装置からの信号とに基づいて停電を検出することとしたので、停電検出の精度を向上させることが可能となる。
上記大型冷凍機の停電検出方法において、前記停電検出装置から出力される前記停電検出信号と前記圧縮機に供給される前記交流電圧波形の欠相の数とに基づいて停電を検出することとしてもよい。
このような方法によれば、欠相の数により停電か否かを判断することとしたので、停電時間を検出することが可能となる。これにより、停電時間に応じて停電が発生しているか否かを判定することが可能となる。この結果、停電の検出精度を更に向上させることが可能となる。
上記大型冷凍機の停電検出方法において、前記圧縮機に供給される交流電圧を所定の電圧値まで降圧した交流電圧信号を全波整流し、全波整流した後の信号波形を所定の基準値と比較することによりパルス波形を生成し、該パルス波形のパルス幅が所定の許容範囲を外れた場合、または、前記パルス波形の間隔が所定の許容範囲を外れた場合に、前記停電信号を出力し、停電信号と前記停電検出装置から出力される前記停電検出信号とに基づいて停電を検出することとしてもよい。
このような方法によれば、交流電源の電圧波形を全波整流し、この全波整流した波形をパルス波形に変換し、このパルス波形に基づいて停電信号を生成することとしたので、簡便な構成により、交流電圧信号の欠相や電圧低下が反映された停電信号を生成することが可能となる。
また、上記態様は、可能な範囲で組み合わせて利用することができるものである。
本発明によれば、停電検出の精度向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係るターボ冷凍機1の概略構成が示されている。
図1に示されているように、ターボ冷凍機1は、冷媒を圧縮するターボ式の圧縮機3と、圧縮機3により圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器5と、凝縮器5によって凝縮された液冷媒を膨張させる膨張弁7と、膨張弁7によって膨張させられた冷媒を蒸発させる蒸発器9と、ターボ冷凍機1の運転を制御する制御装置50とを備えている。
圧縮機3は、遠心羽根車10を備えたターボ式の遠心圧縮機とされ、電動モータ4(図2参照)によって回転駆動される。電動モータ4は、インバータ装置11に電気的に接続されており、このインバータ装置11によって可変速運転が可能となっている。
インバータ装置11には、インバータ制御部11aが設けられている。このインバータ制御部11aは、ターボ冷凍機1の制御装置50と通信が行われるようになっており、制御装置50の指示に基づき、電動モータの回転数を制御するようになっている。また、インバータ制御部11aは、各種の保護機能を備えており、例えば、出力電流およびIGBT等のパワーデバイス近傍の温度からパワーデバイス内部の温度を計算する過負荷保護や、出力電流によって電動モータの保護を行う電子サーマルによるモータ保護が設けられている。
圧縮機3の冷媒吸込口には、吸込冷媒の吸込量を調整する入口ベーン12が設けられている。この入口ベーン12の開度は、ターボ冷凍機1の制御装置50によって制御される。
凝縮器5は、シェル・アンド・チューブ式の熱交換器とされている。凝縮器5には、冷却水還配管5aおよび冷却水往配管5bが接続されている。冷却水還配管5aから凝縮器5内に流れ込んだ冷却水は、伝熱管14内を通過してヘッダ15で折り返した後、伝熱管14を通過して冷却水往配管5bへと流出する。このように、冷却水とシェル内の冷媒とが熱交換を行い、冷媒から凝縮熱を除去する。なお、伝熱管14は、図1では理解の容易のために単純な2本の配管としているが、実際にはシェル内全体に多数設けられた細管とされている。冷却水配管5a,5bは、外部に設置された冷却塔6に接続されている。
膨張弁7は、凝縮器5と蒸発器9との間に設けられており、凝縮器5から供給される液冷媒を絞ることによって等エンタルピー膨張させるものである。
膨張弁7の開度は、ターボ冷凍機1の制御装置50によって制御されるようになっている。
蒸発器9は、シェル・アンド・チューブ式の熱交換器とされている。蒸発器9には、冷水還配管34および冷水往配管35が水平に接続されている。冷却水還配管34から蒸発器9内に流れ込んだ冷水は、伝熱管37内を通過してヘッダ39で折り返した後、伝熱管37を通過して冷水往配管35へと流出する。なお、伝熱管37は、図1では理解の容易のために単純な2本の配管としているが、実際には、シェル内に多数設けられた細管とされている。このように、冷水とシェル内の冷媒とが熱交換を行い、冷媒が冷水から蒸発熱を奪うことによって冷水を冷却する。冷却された冷水は、冷水往配管35を介して外部負荷100へと送られ、外部負荷100に対して冷熱を供給する。
図2には、図1に示したターボ冷凍機1の冷媒回路構成が示されている。
同図には、図1にて図示を省略したホットガスバイパス管45が示されている。ホットガスバイパス管45は、圧縮機3の吐出側と圧縮機3の吸込側との間に設けられている。ホットガスバイパス管45には、冷媒流量を調整するためのホットガスバイパス弁45aが設けられている。このホットガスバイパス弁45aによって流量が調整された高温高圧の吐出冷媒が、圧縮機3の吸込側へとバイパスされるようになっている。ホットガスバイパス弁45aの開度は、ターボ冷凍機1の制御装置50によって調整される。
次に、上記構成のターボ冷凍機1の動作について図2を参照して説明する。
圧縮機3は、電動モータによって駆動され、所定周波数で回転させられる。入口ベーン12は、制御装置50によって、設定温度(例えば、冷水出口温度7℃)を達成するようにその開度が調整される。
また、圧縮機3から吐出された高温高圧のガス冷媒は、その一部がホットガスバイパス管45を通りホットガスバイパス弁45aで冷媒流量が調整された後、圧縮機3へと導かれるようになっている。
蒸発器9から吸い込まれた低圧ガス冷媒は、圧縮機3によって圧縮され、高圧ガス冷媒となる。圧縮機3から吐出された高圧ガス冷媒は、凝縮器5へと導かれる。
凝縮器5において、伝熱管14内を流れる冷却水によって高圧のガス冷媒は略等圧に冷却され、高圧の液冷媒となる。高圧の液冷媒は、膨張弁7へと導かれ、この膨張弁7によって等エンタルピー膨張させられる。このように膨張させられた冷媒は、蒸発器9において蒸発し、伝熱管37内を流れる冷水から熱を奪う。蒸発器9において蒸発した低圧ガス冷媒は、圧縮機3へと導かれ、再び圧縮される。
上述したようなターボ冷凍機1において、ターボ冷凍機1の各部に電力を供給している電源に停電が発生した場合、この停電は制御装置50により速やかに検出される。
例えば、制御装置50は、ターボ冷凍機1の外部に設けられている停電検出装置から出力される停電検出信号と、圧縮機3をはじめとするターボ冷凍機1の各部に供給される交流電圧の波形とに基づいて停電を検出する。
次に、上述した制御装置50が備える機能の一つである停電検出機能について説明する。
〔第1の実施形態〕
上述したターボ冷凍機1の制御装置50には、外部の停電検出装置から出力される停電検出信号とターボ冷凍機1の各部に供給される交流電圧の波形とが入力されるようになっている。
ここで、外部の停電検出装置とは、例えば、外部に設けられた電磁接触器または停電検出用リレー等である。
制御装置50は、交流電圧の波形を全波整流するための全波整流回路を備えており、この全波整流した後の交流電圧波形を用いて欠相の数を検出する。なお、ここでいう欠相は、半波単位でカウントされる。換言すると、全波整流した波形(例えば、図4で示されている全波整流信号を参照)における山を1相として取り扱う。
制御装置50は、停電検出信号がOFF、つまり、停電が検出されており、かつ、全波整流した後の交流電圧波形において欠相が単独で1つ検出された場合には、ターボ冷凍機1を構成する他の装置(例えば、圧縮機3、電動モータ4等)において異常が発生していないか否かを確認する。
ここで、例えば、他の装置に異常が発生しているか否かは、例えば、圧縮機等に設けられている保安装置や保護装置等から通知される異常検知信号の有無により判断される。
この結果、他の装置において異常が検出されていない場合には、停電と判断せずにターボ冷凍機の運転を継続して行う。
一方、他の装置においても異常が発生していた場合には、停電と判断し、圧縮機3をはじめとするターボ冷凍機1の運転制御を停止する。
また、制御装置50は、停電検出信号がOFFであり、かつ、全波整流後の交流電圧波形において欠相が継続して2つ以上検出された場合には、瞬時停電が発生したと判断し、圧縮機3等を即時に停止することによりターボ冷凍機1の運転を速やかに停止させるとともに、ターボ冷凍機1の各部に設けられている保護装置の異常検知を自動的にリセットする。
以上、説明してきたように、本実施形態に係るターボ冷凍機1の制御装置および停電検出方法によれば、圧縮機3等に供給される交流電源の電圧波形と外部に設けられている停電検出装置からの信号とに基づいて停電を検出することとしたので、停電検出の精度を向上させることが可能となる。更に、欠相をカウントすることにより、停電時間を検出することが可能となる。つまり、欠相が1つの場合には、停電のレベルまで電源電圧等が低下していないと判断し、ターボ冷凍機1の運転制御を継続して行うので、ターボ冷凍機1の無駄な運転停止を回避することができ、効率よい運転を実現することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係るターボ冷凍機1の制御装置50および停電検出方法について説明する。
図3には、本実施形態に係る制御装置50の概略内部構成が示されている。
図3に示されるように、制御装置50は、ターボ冷凍機1の各部に供給される交流電圧を所定の電圧値まで降圧した交流電圧信号が入力され、該交流電圧信号に基づいて停電信号を生成して出力する停電信号生成回路(停電信号生成部)51と、停電信号生成回路51からの停電信号と停電検出装置からの停電検出信号とに基づいて停電を検出するCPU(停電検出部)52とを備えている。
停電信号生成回路51には、ターボ冷凍機1の各構成要素、例えば、圧縮機3に供給される電源電圧が6Vの交流電圧に降圧されて入力されるようになっている。停電信号生成回路51は、入力された交流の電源電圧信号を全波整流し、更に予め設定されている基準値と比較することによりパルス信号に変換し、このパルス信号のパルス幅またはパルス間隔に基づいて停電信号を生成し、出力する。
図4には、停電信号生成回路51の概略構成が示されている。
図4に示されるように、停電信号生成回路51は、入力された交流電圧信号を全波整流する全波整流回路(全波整流部)61と、全波整流回路61から出力された全波整流信号と予め設定されている所定の基準値とを比較し、その比較結果を2値化データ、換言すると、パルス信号として出力する比較器(比較部)62と、比較器62から出力されたパルス信号のパルス間隔、またはパルス幅に基づいて停電を検出するための停電信号を生成して出力する信号生成部63とを備えている。信号生成部63は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラムICにより構成されている。
信号生成部63は、比較器62から入力されるパルス信号のパルス幅Ton´が予め設定されている許容範囲内であるか否かを判断する。この結果、パルス幅Ton´が許容範囲内であれば、図5(a)に示すように停電信号を出力せず、パルス幅Ton´が許容範囲外であれば、図5(b)に示すように、停電信号を出力する。
ここで、上記許容範囲は、例えば、正常な交流電圧信号が入力された場合のパルス波形のパルス幅Tonに基づき以下のように定められる。
Ton*C1≦許容範囲≦Ton
ここで、C1は0以上1未満の所定の係数であり、設計に応じて適宜決定できる値である。本実施形態では、C1=80%としている。
また、上述のパルス幅に代えて、パルス間隔に基づいて停電信号を発生させることとしてもよい。例えば、信号生成部63は、比較器62から入力されるパルス信号のパルス間隔Toff´が予め設定されている許容範囲内であるか否かを判断する。この結果、パルス幅Toff´が許容範囲内であれば、図5(a)に示すように停電信号を出力せず、パルス幅Toff´が許容範囲外であれば、図5(c)に示すように、停電信号を出力する。
ここで、上記許容範囲は、例えば、正常な交流電圧信号が入力された場合のパルス波形のパルス間隔Toffに基づき以下のように定められる。
Toff≦許容範囲≦Toff*C2
ここで、C2は1以上の所定の係数であり、設計に応じて適宜決定できる値である。本実施形態では、C2=130%としている。
上記停電信号は、所定のパルス幅をもつパルス波形として出力される。
信号生成部63は、パルス波形の1周期間隔で上記判定を行い、判定結果を停電信号として出力する。これにより、例えば、比較器62から入力されるパルス信号のパルス幅あるいはパルス間隔が、3周期に渡り許容範囲外であった場合には、図5(b)または図5(c)に示した停電信号が3パルス連続して発生することとなる。
このようにして信号生成部63により生成された停電信号は、CPU52へ出力される。
CPU52は、外部に設けられた停電検出装置から入力される停電検出信号と停電信号生成回路51の信号生成部63により生成された上記停電信号とに基づいて停電を検出する。具体的には、CPU52は、図6に示す判断処理を所定の周期で繰り返し行うことにより、停電を検出する。
まず、CPU52は、停電検出信号がOFFであるか否かを判定する(ステップSA1)。この結果、停電検出信号がOFFであった場合(ステップSA1において「YES」)、つまり、外部に設けられた停電検出装置により停電が検出されていた場合には、停電検出信号が所定期間(例えば、30msec)にわたり継続してOFF状態か否かを判断する(ステップSA2)。この結果、停電検出信号が所定期間(例えば、30msec)にわたり継続してOFF状態であれば(ステップSA2において「YES」)、つまり、外部の停電検出装置により所定期間、継続して停電が検出されていた場合には、停電と判断し(ステップSA3)、ターボ冷凍機1の運転を強制的に停止する(ステップSA4)。
また、上記ステップSA2において、停電検出信号が所定期間(例えば、30msec)にわたり継続してOFF状態でなければ(ステップSA2において「NO」)、つまり、外部の停電検出装置により所定期間、継続して停電が検出されていない場合には、停電信号生成回路51(図3参照)から入力される停電信号が単独で1回発生したか否かを判定する(ステップSA5)。この結果、単独で1回発生していた場合には(ステップSA5において「YES」)、停電と判断し(ステップSA3)、ターボ冷凍機1の運転を強制的に停止する(ステップSA4)。これに対し、単独で1回発生していなかった場合には(ステップSA5において「NO」)、停電ではないと判断し(ステップSA7)、ターボ冷凍機1の運転を継続して行う(ステップSA8)。
また、上記ステップSA1において、停電検出信号がONであった場合(ステップSA1において「NO」)、つまり、外部に設けられた停電検出装置により停電が検出されていなかった場合には、停電信号生成回路51(図3参照)から入力される停電信号が継続して2回以上発生したか否かを判定する(ステップSA6)。この結果、継続して2回以上発生していた場合には(ステップSA6において「YES」)、停電と判断し(ステップSA3)、ターボ冷凍機1の運転を強制的に停止する(ステップSA4)。これに対し、継続して2回以上発生していなかった場合には(ステップSA6において「NO」)、停電ではないと判断し(ステップSA7)、ターボ冷凍機1の運転を継続して行う(ステップSA8)。
以上、説明してきたように、本実施形態に係るターボ冷凍機1の制御装置および停電検出方法によれば、圧縮機3等に供給される交流電源の電圧波形と外部に設けられている停電検出装置からの信号とに基づいて停電を検出することとしたので、停電検出の精度を向上させることが可能となる。更に、交流電源の電圧波形を全波整流し、この全波整流した波形をパルス波形に変換し、このパルス波形に基づいて停電信号を生成することとしたので、簡便な構成により停電信号を生成することが可能となる。
更に、上記停電信号を生成する停電信号生成回路51をCPU52とは別個に設けることにより、CPU52の処理を制限させることがない。つまり、CPU52の処理負担を増大させることがないので、ターボ冷凍機1の制御という本来の機能を実現するためにCPU等のハードウェア資源を用いることができる。
なお、本実施形態においては、信号生成部63から出力される停電信号のパルス幅等は特に限定しなかったが、例えば、比較器62から出力されるパルス信号のパルス幅、または、パルス間隔に応じて、停電信号のパルス幅を変化させることとしてもよい。また、電圧低下の程度を停電信号のパルス幅等として反映させることとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の一実施形態に係るターボ冷凍機の概略構成を示す図である。 図1に示したターボ冷凍機1の冷媒回路構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る制御装置の概略内部構成を示す図である。 停電信号生成回路51の概略構成を示す図である。 停止信号について説明するための図である。 図3に示したCPUにより実行される処理フローを示した図である。
符号の説明
3 圧縮機
40 冷水入口温度センサ
42 冷水出口温度センサ
50 制御装置
51 停電信号生成回路
52 CPU

Claims (7)

  1. 圧縮機を備える大型冷凍機の制御装置であって、
    前記大型冷凍機の外部に設けられた停電検出装置から出力される停電検出信号と少なくとも前記圧縮機に供給される交流電圧波形とに基づいて停電を検出し、
    前記圧縮機に供給される交流電圧を所定の電圧値まで降圧した交流電圧信号が入力され、該交流電圧信号に基づいて生成される信号を停電信号とする場合に、
    前記停電検出信号が所定期間にわたり継続してOFF状態でなければ、前記停電信号が単独で1回発生していた場合には停電と判断し、前記停電信号が単独で1回発生していなかった場合には停電ではないと判定する大型冷凍機の制御装置。
  2. 前記停電検出装置から出力される前記停電検出信号と前記圧縮機に供給される前記交流電圧波形の欠相の数とに基づいて停電を検出する請求項1に記載の大型冷凍機の制御装置。
  3. 前記停電信号を生成して出力する停電信号生成部と、
    前記停電信号生成回路からの前記停電信号と前記停電検出装置からの前記停電検出信号とに基づいて停電を検出する停電検出部と
    を備え、
    前記停電信号生成部は、
    前記交流電圧信号を全波整流する全波整流部と、
    全波整流された後の信号波形を所定の基準値と比較することによりパルス波形を生成する比較部と、
    前記比較部から出力されるパルス波形のパルス幅が所定の許容範囲を外れた場合、または、前記パルス波形の間隔が所定の許容範囲を外れた場合に、前記停電信号を出力する信号生成部と
    を具備する請求項1または請求項2に記載の大型冷凍機の制御装置。
  4. 停電の検出結果に応じて少なくとも前記圧縮機を停止または運転維持させる請求項1から請求項3のいずれかに記載の大型冷凍機の制御装置。
  5. 圧縮機を備える大型冷凍機の停電検出方法であって、
    前記大型冷凍機の外部に設けられた停電検出装置から出力される停電検出信号と少なくとも前記圧縮機に供給される交流電圧波形とに基づいて停電を検出し、
    前記圧縮機に供給される交流電圧を所定の電圧値まで降圧した交流電圧信号が入力され、該交流電圧信号に基づいて生成される信号を停電信号とする場合に、
    前記停電検出信号が所定期間にわたり継続してOFF状態でなければ、前記停電信号が単独で1回発生していた場合には停電と判断し、前記停電信号が単独で1回発生していなかった場合には停電ではないと判定する大型冷凍機の停電検出方法。
  6. 前記停電検出装置から出力される前記停電検出信号と前記圧縮機に供給される前記交流電圧波形の欠相の数とに基づいて停電を検出する請求項5に記載の大型冷凍機の停電検出方法。
  7. 前記圧縮機に供給される交流電圧を所定の電圧値まで降圧した交流電圧信号を全波整流し、全波整流した後の信号波形を所定の基準値と比較することによりパルス波形を生成し、該パルス波形のパルス幅が所定の許容範囲を外れた場合、または、前記パルス波形の間隔が所定の許容範囲を外れた場合に、前記停電信号を出力し、停電信号と前記停電検出装置から出力される前記停電検出信号とに基づいて停電を検出する請求項5または請求項6に記載の大型冷凍機の停電検出方法。
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