JP5100789B2 - 半導体記憶装置および半導体記憶装置の制御方法 - Google Patents

半導体記憶装置および半導体記憶装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体記憶装置および半導体記憶装置の制御方法に関する。
NAND Flash ROMなどを用いた半導体記憶装置では、データの書き込み中に不意に電源の供給が遮断されるなどして書き込みに失敗した場合においても、過去に記憶したデータは破壊されることがないように確実に保護する必要がある。複数の電圧の大きさで複数のビットを記憶するMLC(多値)型NAND Flash ROMでは、メモリセルに対して1ビットずつ複数回に分けて情報を記憶する書き込みモードが存在する。この書き込みモードでは、情報を記憶したメモリセルへさらに情報を追加する際に電源の供給が遮断されると、以前にメモリセルへ記憶した情報までも失ってしまうという問題がある。
この問題に対して、例えば特許文献1では、メモリセルを共有するブロック内のページの関係を管理し、ブロック内のメモリセルに対して一回ずつ書き込みを行うように制御することで外部から供給されたデータを一時的に保存し、特定のタイミングで一時保存したデータを他のブロックへコピーすることでデータ破壊の対策を図っている。
具体的には、MLC型NAND Flash ROMを一時的にSLC(二値)型NAND Flash ROMのように使用することで、一度書き込みが完了したデータの消失を防ぎ、その後、一時保存したデータを他のブロックへ通常の記憶方法でコピーすることで、MLC型NAND Flash ROMへの安全なデータの書き込みを実現している。この方法では、一時保存したデータを他のブロックへコピーする時に電源の瞬断が発生しても、コピー元のデータが破壊されることがないので容易にデータの復元が可能である。
特開2006−221743号公報
しかしながら、特許文献1の場合、ブロックに対して1回の消去で書き込めるデータ量は、「1/メモリセルに書き込めるビット数」へ減少するため、同じデータ量を書き込むとすると、MLC型NAND Flash ROMへ書き込むデータ量の「メモリセルへ書き込めるビット数」倍の消去を必要とする。さらに、特許文献1の場合、一時的に保存したデータは別のブロックへコピーする必要があるので、最終的には(「メモリセルへ書き込めるビット数」+1)倍の消去が必要となる。
例えば、メモリセルあたり2ビットの情報を記憶できるMLC型NAND Flash ROMにおいて、この方式で利用する場合、最終的には、書き込みたいデータ量の2+1=3倍の消去が必要になるため非常に無駄が大きいという問題がある。また、書き換え回数の制限を考慮すると、データの消去回数はできるだけ少ない方がよい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、データの書き込み時に、データの消去回数を抑えながら、データを書き込む同一ブロック内にある以前に記憶した有効データが破壊されて読み出せなくなることを防止することのできる半導体記憶装置および半導体記憶装置の制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、外部から供給されるデータを記憶するブロックを複数個備える第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段が備える前記ブロックへ前記データの書き込みを指示する書き込み指示手段と、前記データの外部アドレスと、前記データが記憶された前記ブロックにおける記憶位置とを対応付けた変換テーブルを用いて、前記データの外部アドレスをブロックにおける記憶位置に変換するアドレス変換手段と、前記アドレス変換手段で変換されたブロックにおける記憶位置を利用して、前記第1の記憶手段が備える複数の前記ブロックに、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されているかを判定する判定手段と、を備え、前記書き込み指示手段は、前記判定手段が、前記第1の記憶手段が備える複数の前記ブロックのいずれかに、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されていないと判定した場合、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されていない前記ブロックのうち、データの書き込み量が多い前記ブロックに対して、新たに外部から供給されるデータの書き込みを指示すること、を特徴とする。
また、本発明は、外部から供給されるデータを記憶するブロックを複数個備える記憶手段を備える半導体記憶装置の制御方法であって、書き込み指示手段が、前記記憶手段が備える前記ブロックへ前記データの書き込みを指示する書き込み指示ステップと、アドレス変換手段が、前記データの外部アドレスと、前記データが記憶された前記ブロックにおける記憶位置とを対応付けた変換テーブルを用いて、前記データの外部アドレスをブロックにおける記憶位置に変換するアドレス変換ステップと、判定手段が、前記アドレス変換ステップで変換されたブロックにおける記憶位置を利用して、前記記憶手段が備える複数の前記ブロックに、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されているかを判定する判定ステップと、を含み、前記書き込み指示ステップは、前記判定ステップで、前記記憶手段が備える複数の前記ブロックのいずれかに、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されていないと判定した場合、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されていない前記ブロックのうち、データの書き込み量が多い前記ブロックに対して、新たに外部から供給されるデータの書き込みを指示すること、を特徴とする。
本発明によれば、判定手段が、第1の記憶手段が備える複数のブロックのいずれかに、外部アドレスと対応付けられたデータが記憶されていないと判定した場合、外部アドレスと対応付けられたデータが記憶されていないブロックに対して、新たに外部から供給されるデータを書き込むことができるので、データの消去回数を抑えながら、データを書き込む同一ブロック内にある以前に記憶した有効データが破壊されて読み出せなくなることを防止することができ、データの書き込み速度が向上するという効果を奏する。
また、本発明によれば、判定手段が、第1の記憶手段が備える複数のブロックのいずれかに、外部アドレスと対応付けられたデータが記憶されていないと判定した場合、外部アドレスと対応付けられたデータが記憶されていないブロックのうち、データの書き込み量が多いブロックに対して、新たに外部から供給されるデータを書き込むことができるので、データの消去回数を更に抑えながら、データを書き込む同一ブロック内にある以前に記憶した有効データが破壊されて読み出せなくなることを防止することができ、データの書き込み速度が向上するという効果を奏する。
第1の実施の形態にかかる半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 一般的なMLC型NAND Flash ROMの構造を説明する図である。 ブロック管理リストを示す図である。 アドレス変換部によるアドレス変換方法を説明する図である。 判定部による判定方法を説明する図である。 移動部によるデータの移動方法を説明する図である。 移動部によるデータの移動方法を説明する図である。 半導体記憶装置がNAND Flash ROMに新しいデータを書き込みする方法を説明するフローチャートである。 半導体記憶装置がNAND Flash ROMに新しいデータを書き込みする方法の変形例を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態にかかる半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 ブロック記憶管理リストを示す図である。 判定部による判定方法を説明する図である。 半導体記憶装置がNAND Flash ROMに新しいデータを書き込みする方法を説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体記憶装置および半導体記憶装置の制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。半導体記憶装置1は、データを記憶し、ホストIF2、DRAM3、NAND Flash ROM4、および、コントローラ5を備えて構成されている。ホストIF2は、パーソナルコンピュータなどのホスト機器6とのデータ通信を行い、データを送受信する。
DRAM3は、稼働時には、ホスト機器6から供給された書き込みデータ、および、NAND Flash ROM4から読み出された読み出しデータである書き込み/読み出しデータ7を一時的に保存するメモリである。また、DRAM3は、稼働時には、NAND Flash ROM4から読み出されたアドレス変換テーブル8を一時的に保存する。アドレス変換テーブル8についての詳しい説明は、NAND Flash ROM4の説明の際に行う。
NAND Flash ROM4は、MLC型NAND Flash ROMであり、DRAM3に一時的に保存されているホスト機器6から供給されたデータを記憶する。NAND Flash ROM4は、アドレス変換テーブル8、第1の記憶部9、第2の記憶部10、および、ブロック管理リスト11を備えて構成されている。
ここで、一般的なMLC型NAND Flash ROMの構造とその問題点について説明する。図2は、一般的なMLC型NAND Flash ROMの構造を説明する図である。なお、本図のNAND Flash ROMは、メモリセル当り2ビットの情報を記憶する。
NAND Flash ROMは、ブロックと呼ばれる消去動作の単位毎に区分されている。さらにブロックは、ページと呼ばれる書き込み/読み出しの単位毎に区分されていおり、ページ毎にメモリセルの何番目のビットに対応するかが決まっている。図の例では、1ブロックのページ番号は0〜7あり、ページ数は全部で8ページある。そして、データのページへの書き込みは、0、1、2、・・・7の順番に規定されている。さらに、図のページ番号4までデータが既に記憶されている。
通常、同一のメモリセルにおいて、最初に書き込むビットに対応するページをLower Pageと呼び、2番目に書き込むビットに対応するページをUpper Pageと呼ぶ。従って、NAND Flash ROMでは、同一のメモリセルを共有するLower PageとUpper Pageの間では、Lower Pageへのデータの書き込みが終了した後でなければ、Upper Pageへのデータの書き込みをすることができない。ここでは、ページ番号0と1、2と3、4と5、および、6と7がそれぞれ同一のメモリセルを共有している。
このような構造のNAND Flash ROMでは、Upper Pageへのデータの書き込み中に電源の供給が遮断されると、同一メモリセルのLower Pageに既に書き込んだデータも消失してしまうという問題がある。一方、Lower Pageへデータを書き込んでいる最中に電源の供給が遮断された場合には、別のメモリセル(Lower PageおよびUpper Page)に既に書き込んだデータが消失する事態は発生しない。
つまり、Upper Pageへデータを書き込みする場合にのみ、対応する同一メモリセルのLower Pageに書き込み済みのデータが破壊され消失してしまうという問題が発生する。図の例では、ページ番号5(Upper Page)へのデータの書き込み中に電源の供給が遮断されると、同一のメモリセルを共有するページ番号4(Lower Page)に記憶されていたデータも破壊されてしまう。
なお、同一メモリセルのLower PageおよびUpper Pageが、複数のページを構成している場合には、同一メモリセルで構成される複数のページに対して、本問題が同様に発生する。
本問題は、本実施の形態にかかるNAND Flash ROM4でも同じであり、前述した、アドレス変換テーブル8、第1の記憶部9、第2の記憶部10、および、ブロック管理リスト11も基本的には同じ構造である。そして、本実施の形態では、本問題が発生することを未然に防ぐことを目的としている。
アドレス変換テーブル8は、NAND Flash ROM4において、ホスト機器6から供給されたデータが記憶されているブロックのページ位置(アドレス)を示すテーブルである。従って、アドレス変換テーブル8は、ホスト機器6から供給されたデータがNAND Flash ROM4に記憶されている位置(アドレス)を1ページ単位でテーブル内に記憶している。ここで、アドレス変換テーブル8にアドレスが記憶されているページのデータ(アドレス変換テーブル8が指すデータ)を有効データと呼ぶ。一方、アドレス変換テーブル8にアドレスが記憶されていないページのデータ(何らかのデータは記憶されているが、アドレス変換テーブル8が指さないデータ)を無効データと呼ぶ。
なお、アドレス変換テーブル8は、半導体記憶装置1が稼働を停止している時は、NAND Flash ROM4にのみ存在するが、ホスト機器6から半導体記憶装置1にデータの書き込み/読み出し指示があると、NAND Flash ROM4からアドレス変換テーブル8が読み出され、DRAM3に一時的に保存される。そして、後述するコントローラ5のアドレス変換部14は、DRAM3に一時的に保存されたアドレス変換テーブル8に対してアドレス更新を行う。なお、NAND Flash ROM4におけるアドレス変換テーブル8のアドレス更新は、例えば半導体記憶装置1が稼働を停止する時など、任意のタイミングで行われる。
第1の記憶部9および第2の記憶部10は、それぞれ前述したブロックを複数個備えており、各ブロックには、ホスト機器6から供給後DRAM3に一時保存されているデータが記憶される。なお、実際にデータが記憶されるブロックは、後述するコントローラ5の書き込み/読み出し指示部13が、第1の記憶部9および第2の記憶部10に属するブロックの中から選択する。図1では、第1の記憶部9には、ブロックA〜Dの4つのブロックが属しており、第2の記憶部10には、ブロックE、Fの2つのブロックが属していることを示している。
ここで、第1の記憶部9に属するブロックには、ホスト機器6から供給後DRAM3に一時保存されている全てのデータが最初に書き込まれる。一方、第2の記憶部10に属するブロックには、第1の記憶部9に書き込み可能なブロックが存在しない場合に、第1の記憶部9に属するブロックから後述するコントローラ5の移動部16により指示されたデータのみが書き込まれる。
なお、第1の記憶部9に属するブロックと第2の記憶部10に属するブロックとは、固定されているものではなく、後述するコントローラ5のブロック管理部17により、動的に変更される。
ブロック管理リスト11は、第1の記憶部9に属するブロックと、第2の記憶部10に属するブロックとを管理するリストである。図3は、ブロック管理リスト11を示す図である。本図では、第1の記憶部9に属するブロックは、ブロックA〜Dの4つのブロックであり、第2の記憶部10に属するブロックは、ブロックE、Fの2つのブロックであることを示している。
なお、ブロック管理リスト11は、NAND Flash ROM4にのみ存在しているが、ホスト機器6から半導体記憶装置1にデータの書き込み/読み出し指示があると、NAND Flash ROM4からブロック管理リスト11が読み出され、DRAM3に一時的に保存されるようにしてもよい。その場合、後述するコントローラ5のブロック管理部17は、DRAM3に一時的に保存されたブロック管理リスト11に対して更新を行い、NAND Flash ROM4におけるブロック管理リスト11の更新は、例えば半導体記憶装置1が稼働を停止する時など、任意のタイミングで行われる。
コントローラ5は、半導体記憶装置1の動作を制御する。コントローラ5は、CPU12を備えて構成されており、CPU12が実行する命令により半導体記憶装置1を制御する。CPU12は、書き込み/読み出し指示部13、アドレス変換部14、判定部15、移動部16、および、ブロック管理部17を備えて構成されている。なお、実際には、CPU12が実行するプログラムが、書き込み/読み出し指示部13、アドレス変換部14、判定部15、移動部16、および、ブロック管理部17を含むモジュール構成となっており、CPU12がROMなど(図示せず)から当該プログラムを読み出して実行することにより、書き込み/読み出し指示部13、アドレス変換部14、判定部15、移動部16、および、ブロック管理部17がCPU12に生成される。
書き込み/読み出し指示部13は、ホスト機器6からの要求に従い、DRAM3からNAND Flash ROM4(判定部15が特定した第1の記憶部9に属するブロック)へのデータの書き込み、および、NAND Flash ROM4(第1の記憶部9または第2の記憶部10に属するブロック)からDRAM3へのデータの読み出しを指示する。
アドレス変換部14は、ホスト機器6から供給されるデータの外部アドレスから、実際にNAND Flash ROM4中のデータが記憶されているブロックのページ位置を変換する。アドレス変換部14は、具体的には、ホスト機器6から供給されたデータがNAND Flash ROM4に記憶された時に、データの外部アドレスと記憶されたブロックのページ位置とを対応付けてアドレス変換テーブル8に記憶し、後ほど、ホスト機器6から読み出し要求があると、その外部アドレスを対応するブロックのページ位置に変換する。従って、アドレス変換は、1ページ単位で行われる。
図4は、アドレス変換部14によるアドレス変換方法を説明する図である。アドレス変換部14は、アドレス変換テーブル8を用いて、ホスト機器6から供給される外部アドレスから、NAND Flash ROM4内のブロックのページ位置を変換する。なお、アドレス変換部14による変換は、具体的には、ホスト機器6から供給される外部アドレスの上位部分の数ビットをNAND Flash ROM4のブロックのページ位置に変換し、残りの下位部分の数ビットをページ内のデータ位置に変換することにより行われる。
本図では、外部アドレスから供給されるアドレスは48ビットであり、外部アドレスのうち、ブロックのページ位置への変換には上位37ビットが使用され、ページ内のデータ位置への変換には下位11ビットが使用されているが、これは1ページあたりの記憶容量により異なる。ここで、アドレス変換テーブル8が記憶するNAND Flash ROM4のブロックのページ位置のデータは、各外部アドレスに対応して記憶された有効データであり、このデータを消失することは許されない。
なお、NAND Flash ROMを用いた半導体記憶装置では、NAND Flash ROMへの書き込みの前には消去動作が必要であることや、NAND Flash ROMの特定個所に集中して書き換えを行うと寿命を縮めてしまうといった理由から、ホスト機器から供給される外部アドレスのデータを任意のブロックのページに記憶できるように、アドレス変換部を導入することが一般的である。
判定部15は、ホスト機器6からデータの書き込み要求がきた場合に、第1の記憶部9に有効データが記憶されていないブロックがあるかを判定し、そのブロックを特定する。具体的には、判定部15は、第1の記憶部9に属するブロックのうち、アドレス変換テーブル8が指すデータ(有効データ)が記憶されていないブロックを特定する。そして、特定されたブロックに、書き込み/読み出し指示部13がホスト機器6からのデータの書き込みを行う。
図5は、判定部15による判定方法を説明する図である。本図では、第1の記憶部9に属するブロックは、ブロックA〜Dである。そして、ブロックA〜Dのなかで、有効データが記憶されていないブロック(アドレス変換テーブル8が指すデータが記憶されていないブロック)は、ブロックAだけであり、判定部15は、ブロックAを特定する。
移動部16は、ホスト機器6からデータの書き込み要求があり、第1の記憶部9に有効データが記憶されていないブロックがない場合、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効データを、第2の記憶部10に属するブロックに移動する。移動部16は、具体的には、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効データを、一旦DRAM3に読み出し、第2の記憶部10のブロックへまとめて書き込む。
図6および図7は、移動部16によるデータの移動方法を説明する図である。なお、図6は、移動部16によるデータの移動前を表し、図7は、移動部16によるデータの移動後を表している。図6では、第1の記憶部9に属するブロックA〜Dには、全て有効データが記憶されている。このため、移動部16は、図7のように、ブロックA〜Dに記憶されている有効データを、第2の記憶部10に属するブロックEに移動する。なお、移動部16がデータを移動した後、アドレス変換テーブル8のデータ位置は、アドレス変換部14により移動先のデータ位置を指すように更新される。これにより、これまでブロックA〜Dに記憶されていた有効データはすべて無効データとなる。
ブロック管理部17は、ブロック管理リスト11、すなわち、第1の記憶部9に属するブロックと第2の記憶部10に属するブロックをそれぞれ管理する。前述したように、ホスト機器6から供給されるデータの書き込みには、第1の記憶部のブロック9が使用され、移動部16によるデータの移動時にのみ第2の記憶部10のブロックが使用される。
そして、ブロック管理部17は、移動部16により第1の記憶部9のブロックに記憶されたデータが第2の記憶部10のブロックに移動された後、データが移動されたブロックを第1の記憶部9に移動し、代わりに第1の記憶部9に属していたブロックのうち1つを第2の記憶部10に移動するようにブロック管理リスト11を変更する。前提条件として、第2の記憶部10に移動されるブロックは、有効データが記憶されていないブロックである。
ここで、図6および図7をみると、図6の移動前にはブロック管理リスト11の第2の記憶部10に属していたブロックEが、図7の移動後には第1の記憶部10に移動し、代わりに、移動前には第1の記憶部9に属していたブロックAが、第2の記憶部10に移動していることがわかる。この例では、ブロックA〜Dのうち未使用のページが最も少ないブロックAを第2の記憶部10に移動している。これは、第2の記憶部10に属するブロックの未使用ページは使用されていなくても、ブロックで一括の消去処理がされてしまうため、未使用ページが最も少ないブロックを第2の記憶部10に移動することで無駄を少なくするためである。
そして、移動部16およびブロック管理部17により、第1の記憶部9に属していたブロックA〜Dの有効データは全てブロックEに移動され、第2の記憶部10に移動したブロックA以外のブロックB〜Dに対して、データの書き込みを行うことができる状態となる。
(データの書き込み方法)
次に、本実施の形態にかかる半導体記憶装置1において、NAND Flash ROM4に新しいデータを書き込みする方法について説明する。図8は、半導体記憶装置1がNAND Flash ROM4に新しいデータを書き込みする方法を説明するフローチャートである。ホスト機器6から半導体記憶装置1に対して、データの書き込み指示があると、ホスト機器6から供給された書き込みデータは、DRAM3に一時的に保存される。
そして、判定部15は、第1の記憶部9に有効なデータが記憶されていないブロックがあるか否かを判定する(ステップS11)。具体的には、判定部15は、第1の記憶部9に属するブロックのうち、アドレス変換テーブル8が指すデータ(有効データ)が記憶されていないブロックがあるか否かを判定する。
判定部15は、第1の記憶部9に有効なデータが記憶されていないブロックがあると判定すると(ステップS11:Yes)、そのブロックを特定し、書き込み/読み出し指示部13は、第1の記憶部9の有効データが記憶されていないブロックに対してデータの書き込みを指示し(ステップS12)、ブロックへのデータの書き込みが行われる。
一方、判定部15は、第1の記憶部9に有効なデータが記憶されていないブロックがないと判定すると(ステップS11:No)、移動部16は、第1の記憶部9のブロックのうちいくつかのブロックの有効データを第2の記憶部10のブロックに移動する(ステップS13)。この場合、該当するブロックに存在する有効データを全て移動するようにし、移動後は、該当するブロックに有効データが一切残らないようにすることが望ましい。また、第2の記憶部10のブロックが複数存在する場合には、有効データをまとめて複数のブロックに一度に移動してもよいが、移動する有効データの合計が、ブロック単位にまとまることが望ましい。
なお、前述したように、移動部16は、NAND Flash ROM4のブロックに記憶されている有効データを、一旦DRAM3に読み出し、NAND Flash ROM4の他のブロックへ書き込んでいる。しかし、今回のホスト機器6からの書き込み指示以前に行われたホスト機器6からの読み出し指示により、該当する有効データがNAND Flash ROM4から読み出され、DRAM3に一時的に保存されている場合には、そのデータを用いて書き込みを直接行ってもよい。この場合、NAND Flash ROM4のブロックに記憶されている有効データを、DRAM3に読み出す時間を省略することができる。
次に、アドレス変換部14は、第2の記憶部10のブロックに移動した有効データについてのアドレス変換テーブル8における内容を、有効データの移動先(第2の記憶部10のブロック/ページ位置)を指すように更新する(ステップS14)。
次に、ブロック管理部17は、有効データの移動先の第2の記憶部10のブロックを第1の記憶部9のリストに移動し、有効データの移動元であり現在は有効データが記憶されていない第1の記憶部9のブロックを第2の記憶部10のリストに移動する(ステップS15)。この場合、移動するブロックは、いくつでも構わない。
その後、ステップS12で、書き込み/読み出し指示部13は、第1の記憶部9の有効データが記憶されていないブロック(有効データが移動したブロック)に対してデータの書き込みを指示し、ブロックへのデータの書き込みが行われる。
最後に、アドレス変換部14は、ブロックへの書き込みが行われたデータについてのアドレス変換テーブル8における内容を、データの移動先(第1の記憶部9のブロック/ページ位置)を指すように更新する(ステップS16)。以上のステップを経て、NAND Flash ROM4に対する新しいデータの書き込みが終了する。
なお、ステップS12で、第1の記憶部9の有効データが無いブロックが複数存在する場合は、書き込み/読み出し指示部13は、いずれかのブロックを選択する必要がある。この場合、データの書き込みがされていない未使用のページが最も少ないブロックを選択すれば、未使用のページが多いブロックが残ることになる。そうすれば、この後、数ページにもわたる大きいサイズのデータの書き込み要求が来た時にも、消去操作なしでデータを書き込むことができるため、消去回数を削減し、半導体記憶装置1(NAND Flash ROM4)の寿命を延ばすことが期待できる。ただし、選択方法はこれに限定されるものではなく、任意で選択することも可能である。
(変形例)
本実施の形態にかかる半導体記憶装置1では、判定部15は、ホスト機器6からデータの書き込み要求がきた場合に、第1の記憶部9に有効データが記憶されていないブロックがあるかを判定し、そのブロックを特定する。しかしながら、この場合、第1の記憶部9に有効データが記憶されていないブロックがなくなるまで、移動部16による有効データの移動は行わない。このため、判定部15が有効データが記憶されていないブロックがないと判定すると、その際のデータの書き込み要求の開始から終了までの時間が非常に長くなってしまう。
これに対して、変形例として、判定部15は、ホスト機器6からデータの書き込み要求がきた場合に、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効なデータの合計が1ブロック以上あるかどうかを判定し、それらのブロックを特定する。そして、移動部16は、有効なデータの合計が1ブロック以上溜まるごとに、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効データを、第2の記憶部10に属するブロックに移動することにより、データの書き込み要求の開始から終了までの時間を平均化(最も長くなる場合の時間を改善)することができる。
図9は、半導体記憶装置1がNAND Flash ROM4に新しいデータを書き込みする方法の変形例を説明するフローチャートである。ホスト機器6から半導体記憶装置1に対して、データの書き込み指示があると、判定部15は、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効なデータの合計が1ブロック以上あるか否かを判定する(ステップS21)。具体的には、判定部15は、第1の記憶部9に属するブロックにおいて、アドレス変換テーブル8が指すデータ(有効データ)の合計が1ブロック以上あるか否かを判定する。
そして、判定部15は、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効なデータの合計が1ブロック以上ないと判定すると(ステップS21:No)、第1の記憶部9に有効なデータが記憶されていないブロックを特定し、書き込み/読み出し指示部13は、第1の記憶部9の有効データが記憶されていないブロックに対してデータの書き込みを指示し(ステップS22)、ブロックへのデータの書き込みが行われる。なお、この場合は、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効なデータの合計が1ブロック以上ない場合には、第1の記憶部9に有効なデータが記憶されていないブロックがあることを前提としている。
一方、判定部15は、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効なデータの合計が1ブロック以上あると判定すると(ステップS21:Yes)、移動部16は、第1の記憶部9のブロックのうちいくつかのブロックの有効データ1ブロック分を第2の記憶部10のブロックに移動する(ステップS23)。その後のステップS24〜S26は、図8のステップS14〜S16と同じであるので説明を省略する。
なお、変形例では、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効なデータの合計が1ブロック以上あるかどうかを、移動部16によるデータ移動の判定基準としているが、n(nは自然数)ブロック以上あるかどうかを判定基準としてもよい。
このように、第1の実施の形態にかかる半導体記憶装置によれば、判定部が、第1の記憶部が備える複数のブロックのいずれかに、外部アドレスと対応付けられたデータが記憶されていないと判定した場合、外部アドレスと対応付けられたデータが記憶されていないブロックに対して、新たに外部から供給されるデータを書き込むことができるので、データの消去回数を抑えながら、データを書き込む同一ブロック内にある以前に記憶した有効データが破壊されて読み出せなくなることを防止することができ、データの書き込み速度を向上させることが可能となる。
さらに、第1の実施の形態にかかる半導体記憶装置によれば、判定部が、第1の記憶部が備える複数のブロックの全てに、外部アドレスと対応付けられたデータが記憶されていると判定した場合、移動部が、第1の記憶部が備える複数のブロックが記憶する外部アドレスと対応付けられたデータを、第2の記憶部が備えるブロックに移動し、外部アドレスと対応付けられたデータが移動した後のブロックに対して、新たに外部から供給されるデータを書き込むことができるので、データの消去回数を抑えながら、データを書き込む同一ブロック内にある以前に記憶した有効データが破壊されて読み出せなくなることを防止することができ、データの書き込み速度を向上させることが可能となる。
さらに、第1の実施の形態にかかる半導体記憶装置によれば、判定部が、第1の記憶部が備える複数のブロックに記憶されている外部アドレスと対応付けられたデータの合計数が、特定数になっていないと判定した場合、外部アドレスと対応付けられたデータが記憶されていないブロックに対して、新たに外部から供給されるデータを書き込むことができるので、データの消去回数を抑えながら、データを書き込む同一ブロック内にある以前に記憶した有効データが破壊されて読み出せなくなることを防止することができ、データの書き込み速度を向上させるとともに、データの書き込み要求の開始から終了までの時間を平均化させることが可能となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、第1の記憶部に有効なデータが記憶されていないブロックがない場合に、第1の記憶部のブロックの有効データを第2の記憶部のブロックに移動するが、第2の実施の形態では、第1の記憶部にデータが消失する可能性のある有効なデータが記憶されていないブロックがない場合に、第1の記憶部のブロックの有効データを第2の記憶部のブロックに移動する。第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかる半導体記憶装置の構成について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、同一の符号が付された箇所については、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
第1の実施の形態の図2で説明したように、Upper Pageへデータを書き込みする場合には、対応する同一メモリセルのLower Pageに書き込み済みのデータが破壊され消失してしまうという問題が発生する。図2の例では、ページ番号5(Upper Page)へのデータの書き込み中に電源の供給が遮断されると、同一のメモリセルを共有するページ番号4(Lower Page)に記憶されているデータが破壊される。
ここで、Lower Page(ページ番号4)に記憶されているデータが無効データであれば、万が一、書き込みに失敗したとしても、有効データが消失することがないため書き込みを行っても問題はない。同様に、Lower Pageから書き込みを開始する場合にも、書き込みの失敗により、有効データが消失することはない。本実施の形態にかかる半導体記憶装置では、この点に着目している。
図10は、第2の実施の形態にかかる半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。半導体記憶装置21は、ホストIF2、DRAM3、NAND Flash ROM22、および、コントローラ23を備えて構成されている。また、NAND Flash ROM22は、アドレス変換テーブル8、第1の記憶部9、第2の記憶部10、ブロック管理リスト11、および、ブロック記憶管理リスト24を備えて構成されている。
ブロック記憶管理リスト24は、各ブロックの何ページまでデータが記憶されているかを示すリストである。図11は、ブロック記憶管理リスト24を示す図である。本図では、あるブロックについてブロック内の4ページまでデータが記憶されており、5ページ以降は未使用であることを示している。ブロック記憶管理リスト24は、第1の記憶ブロック9および第2の記憶部10に属する全てのブロックの記憶状態について記憶している。
なお、ブロック記憶管理リスト24は、NAND Flash ROM22にのみ存在しているが、ホスト機器6から半導体記憶装置21にデータの書き込み/読み出し指示があると、NAND Flash ROM22からブロック記憶管理リスト24が読み出され、DRAM3に一時的に保存されるようにしてもよい。その場合、後述するコントローラ23のブロック記憶管理部27は、DRAM3に一時的に保存されたブロック記憶管理リスト24に対して更新を行い、NAND Flash ROM22におけるブロック記憶管理リスト24の更新は、半導体記憶装置21が稼働を停止する時など、例えば任意のタイミングで行われる。
コントローラ23は、CPU25を備えて構成されており、CPU25が実行する命令により半導体記憶装置21を制御する。CPU25は、書き込み/読み出し指示部13、アドレス変換部14、判定部26、移動部16、ブロック管理部17、および、ブロック記憶管理部27を備えて構成されている。
判定部26は、ホスト機器6からデータの書き込み要求がきた場合に、第1の記憶部9に属するブロックの中で、新たなデータの書き込みにより有効データが消失する可能性のないブロックがあるかを判定し、そのブロックを特定する。判定部26は、具体的には、アドレス変換テーブル8、および、ブロック記憶管理リスト24を用いて、新たなデータの書き込みの開始がUpper Pageからであり、かつ、そのページのLower Pageに記憶されているデータが無効データであるブロック、または、新たなデータの書き込みの開始がLower Pageからであるブロックがあるかを判定し、そのブロックを特定する。
図12は、判定部26による判定方法を説明する図である。ここで、図の各ブロックに記述されているLは、Lower Pageであることを意味し、図の各ブロックに記述されているUは、Upper Pageであることを意味する。本図では、第1の記憶部9に属するブロックは、ブロックA〜Dである。そして、ブロックA〜Dのなかで、ブロックAは、新たなデータの書き込みの開始がLower Pageからであり、新たなデータの書き込み先として使用することが可能となる。同様に、ブロックDは、新たなデータの書き込みの開始がUpper Pageからであり、かつ、そのページのLower Pageに記憶されているデータが無効データであるので、新たなデータの書き込み先として使用することが可能となる。図では、判定部26は、ブロックDを特定しているが、ブロックAを特定してもよい。
そして、移動部16は、ホスト機器6からデータの書き込み要求があり、第1の記憶部9に属するブロックの中で、新たなデータの書き込みにより有効データが消失する可能性のないブロックがない場合、第1の記憶部9の各ブロックに記憶されている有効データを、第2の記憶部10に属するブロックに移動する。
ブロック記憶管理部27は、ブロック記憶管理リスト24、すなわち、第1の記憶部9および第2の記憶部10に属するブロックの各ページの記憶状態をそれぞれ管理する。
(データの書き込み方法)
次に、本実施の形態にかかる半導体記憶装置21において、NAND Flash ROM22に新しいデータを書き込みする方法について説明する。図13は、半導体記憶装置21がNAND Flash ROM22に新しいデータを書き込みする方法を説明するフローチャートである。ホスト機器6から半導体記憶装置21に対して、データの書き込み指示があると、ホスト機器6から供給された書き込みデータは、DRAM3に一時的に保存される。
そして、判定部26は、第1の記憶部9に属するブロックの中で、新たなデータの書き込みにより有効データが消失する可能性のないブロックがあるか否かを判定する(ステップS31)。具体的には、判定部26は、新たなデータの書き込みの開始がUpper Pageからであり、かつ、そのページのLower Pageに記憶されているデータが無効データであるブロック、または、新たなデータの書き込みの開始がLower Pageからであるブロックがあるか否かを判定する。
判定部26は、第1の記憶部9に属するブロックの中で、新たなデータの書き込みにより有効データが消失する可能性のないブロックがあると判定すると(ステップS31:Yes)、そのブロックを特定し、書き込み/読み出し指示部13は、第1の記憶部9の有効データが記憶されていないブロックに対してデータの書き込みを指示し(ステップS32)、ブロックへのデータの書き込みが行われる。
一方、判定部26は、第1の記憶部9に属するブロックの中で、新たなデータの書き込みにより有効データが消失する可能性のないブロックがないと判定すると(ステップS31:No)、移動部16は、第1の記憶部9のブロックのうちいくつかのブロックの有効データを第2の記憶部10のブロックに移動する(ステップS33)。この場合、該当するブロックに存在する有効データを全て移動するようにし、移動後は、該当するブロックに有効データが一切残らないようにすることが望ましい。また、第2の記憶部10のブロックが複数存在する場合には、有効データをまとめて複数のブロックに一度に移動してもよいが、移動する有効データの合計が、ブロック単位にまとまることが望ましい。
次に、アドレス変換部14は、第2の記憶部10のブロックに移動した有効データについてのアドレス変換テーブル8における内容を、有効データの移動先(第2の記憶部10のブロック/ページ位置)を指すように更新する(ステップS34)。
次に、ブロック管理部17は、有効データの移動先の第2の記憶部10のブロックを第1の記憶部9のリストに移動し、有効データの移動元であり現在は有効データが記憶されていない第1の記憶部9のブロックを第2の記憶部10のリストに移動する(ステップS35)。この場合、移動するブロックは、いくつでも構わない。
その後、ステップS32で、書き込み/読み出し指示部13は、第1の記憶部9の有効データが記憶されていないブロック(有効データが移動したブロック)に対してデータの書き込みを指示し、ブロックへのデータの書き込みが行われる。
次に、ブロック記憶管理部27は、ブロック記憶管理リスト24の内容、すなわち、第1の記憶部9および第2の記憶部10に属するブロックの各ページの記憶状態をそれぞれ更新する(ステップS36)。
最後に、アドレス変換部14は、ブロックへの書き込みが行われたデータについてのアドレス変換テーブル8における内容を、データの移動先(第1の記憶部9のブロック/ページ位置)を指すように更新する(ステップS37)。以上のステップを経て、NAND Flash ROM22に対する新しいデータの書き込みが終了する。
このように、第2の実施の形態にかかる半導体記憶装置によれば、判定部が、第1の記憶部に、新たなデータの書き込みにより外部アドレスと対応付けられたデータが消失するブロックがないと判定した場合、外部アドレスと対応付けられたデータが消失しないブロックに対して、新たに外部から供給されるデータを書き込むことができるので、データの消去回数を抑えながら、データを書き込む同一ブロック内にある以前に記憶した有効データが破壊されて読み出せなくなることを防止することができ、データの書き込み速度を向上させることが可能となる。
さらに、第2の実施の形態にかかる半導体記憶装置によれば、判定部が、書き込みに失敗したとしても有効データが消失することがないブロックを、新たに外部から供給されるデータを書き込むブロックとして特定することができるので、書き込み先のブロックとして選択できるブロックが増え、移動部によるデータの移動を実行する機会を少なくすることができ、書き換え寿命を延ばすことが可能となる。
本発明は、データを記憶する全ての半導体記憶装置に有用である。
1、21 半導体記憶装置
2 ホストIF
3 DRAM
4、22 NAND Flash ROM
5、23 コントローラ
6 ホスト機器
7 書き込み/読み出しデータ
8 アドレス変換テーブル
9 第1の記憶部
10 第2の記憶部
11 ブロック管理リスト
12、25 CPU
13 書き込み/読み出し指示部
14 アドレス変換部
15、26 判定部
16 移動部
17 ブロック管理部
24 ブロック記憶管理リスト
27 ブロック記憶管理部

Claims (2)

  1. 外部から供給されるデータを記憶するブロックを複数個備える第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段が備える前記ブロックへ前記データの書き込みを指示する書き込み指示手段と、
    前記データの外部アドレスと、前記データが記憶された前記ブロックにおける記憶位置とを対応付けた変換テーブルを用いて、前記データの外部アドレスをブロックにおける記憶位置に変換するアドレス変換手段と、
    前記アドレス変換手段で変換されたブロックにおける記憶位置を利用して、前記第1の記憶手段が備える複数の前記ブロックに、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されているかを判定する判定手段と、を備え、
    前記書き込み指示手段は、前記判定手段が、前記第1の記憶手段が備える複数の前記ブロックのいずれかに、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されていないと判定した場合、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されていない前記ブロックのうち、データの書き込み量が多い前記ブロックに対して、新たに外部から供給されるデータの書き込みを指示すること、
    を特徴とする半導体記憶装置。
  2. 外部から供給されるデータを記憶するブロックを複数個備える記憶手段を備える半導体記憶装置の制御方法であって、
    書き込み指示手段が、前記記憶手段が備える前記ブロックへ前記データの書き込みを指示する書き込み指示ステップと、
    アドレス変換手段が、前記データの外部アドレスと、前記データが記憶された前記ブロックにおける記憶位置とを対応付けた変換テーブルを用いて、前記データの外部アドレスをブロックにおける記憶位置に変換するアドレス変換ステップと、
    判定手段が、前記アドレス変換ステップで変換されたブロックにおける記憶位置を利用して、前記記憶手段が備える複数の前記ブロックに、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されているかを判定する判定ステップと、を含み、
    前記書き込み指示ステップは、前記判定ステップで、前記記憶手段が備える複数の前記ブロックのいずれかに、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されていないと判定した場合、前記外部アドレスと対応付けられた前記データが記憶されていない前記ブロックのうち、データの書き込み量が多い前記ブロックに対して、新たに外部から供給されるデータの書き込みを指示すること、
    を特徴とする半導体記憶装置の制御方法。
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