JP5100673B2 - 作業機用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バックホー等に設けられた作業機用制御装置に関する。
従来より、バックホー等の作業機を制御する制御装置が開示されたものとして特許文献1や特許文献2に示すものがある。
特許文献1には、操作部材の操作量とこの操作量に対応して作動信号とは別に仮想的に定められた仮想制御量との関係が示された仮想制御量変換マップと、仮想制御量の上限値を多段のレベルに分けた制御量上限変換マップと、仮想制御量を作動信号に変換する実制御変換マップとを備えた制御装置が開示されている。
特許文献2には、作業機が位置する地域に応じて少なくとも表示項目が異なる地域別表示画面を構築して、これらの地域別表示画面を選択して表示できるようにする表示態様構成手段と、GPS衛星から出力される電波に基づいて作業機が位置する地域を判定する現在位置判定手段と、この現在位置判定手段により判定された作業機の地域に応じた地域別表示画面を表示態様構成手段より選択し、選択採用された表示画面で作業機の表示装置に表示制御を行なう表示制御手段とを有する表示制御装置が開示されている。
特開2008−231696号公報 特開2007−113229号公報
特許文献1は、仮想制御量変換マップと制御量上限変換マップ及び実制御変換マップに基づいて操作部材の操作量に応じた作動信号を出力することによってアクチュエータを制御するものである。このような制御装置において、各種変換マップ、即ち、制御に用いる制御プログラムや制御データを更新する場合には、制御装置を作業機から取り外して、と当該制御装置を制御プログラムや制御データを書き込む書込装置に接続することによって、プログラムやデータの更新を行っているのが実情である。
また、特許文献2は、GPS衛星から出力される電波に基づいて作業機が位置する地域を判定して、当該作業機の地域に応じて表示画面の文字等の言語を制御するものである。このような表示制御装置においても、言語を追加する場合には、表示制御装置を作業機から取り外して、当該表示制御装置を書込装置に接続することによって、プログラムやデータの更新を行っているのが実情である。
特許文献1や特許文献2に示された制御装置においては、プログラムやデータの更新する毎にデータを更新する制御装置を作業機から取り外すという態様であったため、制御装置は個別にプログラムやデータの更新をするための仕様となっていた。
ゆえに、CAN通信によって複数の制御装置が互いに通信可能となっている作業機において、制御装置を取り外すことなくプログラムやデータの更新を行うことが難しいのが実情であった。
本発明は上記問題点に鑑み、車両用通信ネットワークに接続可能な作業機用制御装置であって、簡単に更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うことができる作業機用制御装置を提供することを目的としたものである。
この技術的課題を解決するための本発明の技術手段は、作業機の動作を制御するための制御部と、プログラム及び/又はデータを記憶すると共に自己を特定するための特定コードを記憶する記憶部と、前記プログラム及び/又はデータを更新するための更新プログラム及び/又は更新データと認証コードとの両方を入出力可能入出力部とを備え、前記入出力部は、前記作業機内に設けられた車両用通信ネットワークを介して前記制御部とは異なる他の制御部に接続可能で且つ前記作業機の動作時には前記車両用通信ネットワークを介して他の制御部と通信が行えるように構成されており、前記制御部は、前記更新プログラム及び/又は更新データを書き込むための書き込み機能を備えており、前記書き込み機能は、前記入出力部に入力された認証コードと前記記憶部に記憶された特定コードとの照合を行って更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うか否かを判断する手段と、前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うと判断したときは前記更新プログラム及び/又は更新データの入出力部への受け入れを許可して更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行う手段と、前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断したときには更新プログラム及び/又は更新データの入出力部から記憶部内への入力を拒否して当該入出力部から更新プログラム及び/又は更新データを出力する手段とを備えている点にある。
本発明の他の技術的手段は、作業機の動作を制御するための制御部と、プログラム及び/又はデータを記憶すると共に自己を特定するための特定コードを記憶する記憶部と、前記プログラム及び/又はデータを更新するための更新プログラム及び/又は更新データと認証コードとの両方を入出力可能入出力部とを備え、前記入出力部は、前記作業機内に設けられた車両用通信ネットワークを介して前記制御部とは異なる他の制御部に接続可能で且つ前記作業機の動作時には前記車両用通信ネットワークを介して他の制御部と通信が行えるように構成されており、前記制御部は、前記更新プログラム及び/又は更新データを書き込むための書き込み機能を備えており、前記書き込み機能は、前記入出力部に入力された認証コードと前記記憶部に記憶された特定コードとの照合を行って更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うか否かを判断する書き込みスタンバイモードと、前記入出力部に入力された前記更新プログラム及び/又は更新データを前記記憶部に書き込む書き込みモードとを備え、前記書き込みスタンバイモードは、前記認証コードと特定コードとの照合により前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うと判断したときは、書き込みモードの動作に移行し、前記認証コードと特定コードとの照合により前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断したときには、前記更新プログラム及び/又は更新データを入出力部から出力すると共に認証コードを当該入出力部から出力するように構成されている点にある。
前記書き込みモードは、前記入出力部に入力された認証コードと特定コードとの照合を行い、照合成立のときには入出力部からの更新プログラム及び/又は更新データを受け入れて記憶部に書き込みを行うように構成されていることが好ましい。
前記入出力部は、作業機内の車両用通信ネットワークに接続するための第1通信ポートと、外部の書込装置から出力された前記更新プログラム及び/又は更新データと認証コードとの両方を受信する第2通信ポートとを備えており、前記書き込みスタンバイモードは、前記認証コードと特定コードとの照合により前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断したときには、第2通信ポートに入力された更新プログラム及び/又は更新データを第1通信ポートから出力すると共に認証コードを当該第1通信ポートから出力するように構成され、前記書き込みモードは、認証コードと特定コードとの照合が成立したときには第2通信ポートに入力された更新プログラム及び/又は更新データを受け入れて記憶部に書き込みを行うように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、車両用通信ネットワークに接続される作業機用制御装置において、簡単に更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うことができる。
作業機内の作業機用制御装置にプログラムを書き込む際の全体構成図である。 メイン制御装置における書き込み機能の動作を示すフローチャートである。 サブ制御装置における書き込み機能の動作を示すフローチャートである。 作業機内の作業機用制御装置にプログラムを書き込む際の全体構成図の変形例である。 変形例におけるメイン制御装置の制御プログラムを更新する場合の動作を示すフローチャートである。 変形例におけるサブ制御装置の制御プログラムを更新する場合の動作を示すフローチャートである。 書き込みモードにおける作業機用制御装置のプログラム及び/又はデータの更新の動作の詳細フローチャートである。 作業機の全体側面図を示している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図8は本発明の作業機用制御装置を具備した作業機を示している。なお、本発明の作業機用制御装置は、この実施の形態の作業機に限定されない。
図8に示すように、作業機(バックホー)1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とを備えている。
走行装置2は、ゴム製覆帯を有する左右一対の走行体4を備え、両走行体4を走行モータMで駆動するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。また、該走行装置2の前部にはドーザ5が設けられている。
旋回体3は、走行装置2上に旋回ベアリング11を介して上下方向の旋回軸回りに左右旋回自在に支持された旋回台12と、該旋回台12の前部に備えられた作業装置13(掘削装置)とを有している。旋回台12上には、エンジン,ラジエータ,運転席9,燃料タンク,作動油タンク等が設けられている。また、旋回台12上には運転席9を囲むキャビン14が設けられている。
作業装置13は、旋回台12の前部に左右方向の中央部よりやや右寄りにオフセットして設けられた支持ブラケット16に上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット17と、該スイングブラケット17に基部側を左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて上下揺動自在に支持されたブーム18と、該ブーム18の先端側に左右方向の軸心廻りに回動自在に枢着されて前後揺動自在に支持されたアーム19と、該アーム19の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に設けられたバケット20とを備えている。
スイングブラケット17は、旋回台12内に備えられたスイングシリンダの伸縮によって揺動され、ブーム18は、該ブーム18とスイングブラケット17との間に介装されたブームシリンダ22の伸縮によって揺動され、アーム19は、該アーム19とブーム18との間に介装されたアームシリンダ23の伸縮によって揺動され、バケット20は、該バケット20とアーム19との間に介装されたバケットシリンダ21の伸縮によってスクイ・ダンプ動作される。
図1は、作業機に設けた作業機用制御装置にプログラムを書き込む際の全体構成図を示したものである。
作業機1には、複数の作業機用制御装置(コントローラ)25が設けられている。この複数の作業機用制御装置25は、車両用通信ネットワーク26によって情報(データ)の送受信(入出力)が可能となっている。ここで、車両用通信ネットワーク26とは、例えば、Controller Area Network(CAN通信)である。
図1に示すように、作業機用制御装置25は、作業機1を動作させるための電子電気機器類である。例えば、この実施形態では、3つの作業機用制御装置25が作業機1に備えられている。
第1作業機用制御装置25A(メイン制御装置ということがある)は、入力された各種制御信号等に基づいて、オートアイドル制御(AI制御)や流量制御を行うものである。
メイン制御装置25Aには、スイングシリンダ、ブームシリンダ22、アームシリンダ23、バケットシリンダ21などの各種アクチュエータを操作する操作部材(例えば、操作レバー15や操作スイッチ)の操作量、ガバナセンサからのガバナ角度(ガバナ位置)、アクセルレバーの操作量(角度)、アイドルスイッチ(AI-SW)のオン信号/オフ信号、エンジン回転センサからのエンジン回転数などの各種制御信号が入力される。
AI制御は、アーム19(アームシリンダ23)やブーム18(ブームシリンダ22)などを操作する操作部材が操作されているときは、アクセルレバーの操作量に応じてエンジン回転数を増減し、操作部材が操作されていないときは、エンジン回転数をアイドリング状態に固定するものである。
具体的には、メイン制御装置25AによるAI制御では、操作レバー15を中立位置にしてアイドルスイッチのオン信号が入力されると、アクセルレバーの操作量に関わらず、オートアイドルモータにアイドル信号を出力してオートアイドルモータを駆動し、エンジン回転数をアイドル回転数にする。また、メイン制御装置25AによるAI制御では、操作レバー15を前後又は左右に揺動してアイドルスイッチのオフ信号を入力すると、アクセル位置の信号に基づきオートアイドルモータに作動信号を出力してオートアイドルモータを駆動する。オートアイドルモータを駆動するとガバナレバーが作動しエンジン回転数が、アクセルレバーに対応した回転数になる。
流量制御は、操作部材の操作量に応じてアクチュエータを動作させるものである。
メイン制御装置25Aによる流量制御では、例えば、操作レバー15を中立位置より一方(左側)に揺動させて左側の操作量を入力すると、操作したアクチュエータに対応する電磁比例弁のソレノイドに所定値の電流(作動信号)を出力する。そうすると、電磁比例弁は電流値に応じて開き、操作したアクチュエータに対応する制御弁のパイロット圧が制御され、アクチュエータが一方に動作する。なお、操作レバー15を中立位置より上記とは反対側に揺動させて右側の操作量を入力すると、左側に揺動したときとは反対側にアクチュエータを動作させる。
上述したようなAI制御や流量制御は、メイン制御装置25Aに設けられてCPUやMPUから構成された制御部27により行われる。また、メイン制御装置25Aは、フラッシュROM等の不揮発性メモリ(記憶部28)を備えている。この記憶部28に、上述したようにAI制御や流量制御を行うためのプログラム(制御プログラム)や制御を行うためのデータ(制御データ)が格納されている。制御プログラムに従って制御部27が動作することにより上述した各種制御が行われる。
第2作業機用制御装置25B(サブ制御装置)は、入力された各種制御信号等に基づいて、ブームの高さ制御やアームの角度制御を行うものである。具体的には、サブ制御装置25Bには、アームの角度、ブームの角度などの各種制御信号が入力される。
ブームの高さ制御は、ブーム18の高さの上限値(ブーム角度の上限値)を後述する表示制御装置25Cに設けられたスイッチ等により予め定めておき、ブーム18の高さが上限値に対応する角度以上となったときに操作レバー15の操作に関わらずブーム18の上げ動作を停止するものである。詳しくは、サブ制御装置25Bによるブームの高さ制御では、操作レバー15によりブーム18を上げ動作しているときはブームの角度がサブ制御装置25Bに入力される。そして、サブ制御装置25Bに入力されたブームの角度が上限値に達した際には、サブ制御装置25Bは、ブームシリンダ22に作動油を供給する制御弁に対してパイロット圧(パイロット油)を供給する電磁比例弁又は電磁弁のソレノイドを消磁することによってブーム18の上げ動作を停止させる。
アームの角度制御は、アーム19の角度の制限値(上限値又は下限値)を表示制御装置25Cに設けられたスイッチ等により予め定めておき、アームの角度が制限値となったときに操作レバー15の操作に関わらずアーム19の掻き込み動作を停止するものである。詳しくは、サブ制御装置25Bによるアーム角度制御では、操作レバー15によりアーム19の掻き込み動作をしているときはアームの角度がサブ制御装置25Bに入力される。そして、サブ制御装置25Bに入力されたアームの角度が制限値に達した際には、サブ制御装置25Bは、アームシリンダ23に作動油を供給する制御弁に対してパイロット圧(パイロット油)を供給する電磁比例弁又は電磁弁のソレノイドを消磁することによってアーム23の掻き込み動作を停止させる。
上述したようなブームの高さ制御やアームの角度制御は、サブ制御装置25Bに設けられてCPUやMPUから構成された制御部29により行われる。また、サブ制御装置25Bは、フラッシュROM等の不揮発性メモリ(記憶部30)を備えている。この記憶部30に、上述したようにブームの高さ制御やアームの角度制御を行うためのプログラム(制御プログラム)や制御を行うためのデータ(制御データ)が格納されている。制御プログラムに従って制御部29が動作することにより上述した各種制御が行われる。
第3作業機用制御装置25C(表示制御装置)は、運転席9の周囲に配置されていて、作業機1の駆動に関連する情報(データ)が入力され、当該入力された情報を表示するようになっている。例えば、表示制御装置25Cには、キーSW(イグニッションスイッチ)のオン信号/オフ信号、エンジンの回転数、燃料センサが検出した燃料量、水温センサが検出した水温等の情報が入力される。そして、表示制御装置25Cは、イグニッションスイッチのオン/オフ、エンジン回転数、燃料、水温等の情報を液晶パネル等の表示部31に表示する。上述したような情報の表示は、表示制御装置25Cに設けられてCPUやMPUから構成された制御部32により行われる。表示制御装置25Cは、フラッシュROM等の不揮発性メモリ(記憶部36)を備えている。この記憶部30に、上述した情報を表示部31に表示させるためのプログラム(制御プログラムということがある)や表示するためのデータ(制御データ)が格納されている。この制御プログラムは、例えば、各種情報に対して、表示位置、表示色、制御データ[例えば、表示言語(英語、日本語、ドイツ語)のデータ]の表示態様等を制御するためのプログラムである。制御プログラムに従って制御部32が動作することにより上述した各種制御が行われる。
メイン制御装置25A、サブ制御装置25B、表示制御装置25Cの各作業機用制御装置25には、情報を入出力するための入出力部33を備えている。メイン制御装置25Aの入出力部33は、第1通信ポート40と第2通信ポート41とを備えている。
第1通信ポート40は、作業機1内のCAN通信26に接続するためのものであって、メイン制御装置25Aに入力されたデータ等をサブ制御装置25Bや表示制御装置25Cに向けて出力したり、サブ制御装置25Bや表示制御装置25Cから出力されたデータ等を当該メイン制御装置25Aに入力させるためのものである。
第2通信ポート41は、CAN通信26とは異なる外部のネットワーク35と通信を行うためのものであって、例えば、Recommended Standard 232、即ち、RS−232Cに接続するためのものである。即ち、第2通信ポート41は、パーソナルコンピュータ等で構成された書込装置(ライター)34からRS−232C用のケーブルにて送られてきた更新プログラム及び/又は更新データをCAN通信26側(メイン制御装置25A内)に取り込むためのものである。第2通信ポート41の端子部分は、運転席9周り(例えば、運転席9の座席の周り、運転席9の前側)に設置されていて、メイン制御装置25Aを作業機1から取り外さなくても、RS−232C用のケーブル等が容易に接続できるようになっている。
サブ制御装置25B及び表示制御装置25Cの入出力部33Bや入出力部33Cは、作業機1内のCAN通信26に接続するものであって、制御装置間のデータの入出力を行うものである。
さて、上述したようなメイン制御装置25A、サブ制御装置25B、表示制御装置25Cなどの作業機用制御装置25は、内蔵(格納)されている制御プログラムや制御データを新しいプログラムに更新しなければならないことがある。
作業機用制御装置25に格納されている制御プログラムや制御データを更新する場合には、書込装置34をメイン制御装置25Aの第2通信ポート41に接続することによって行うことができる。詳しくは、RS−232C用のケーブル42の一端を書込装置34に接続すると共に、RS−232C用のケーブル42の他端を作業機1のメイン制御装置25Aの第2通信ポート41に接続する。そして、書込装置34からメイン制御装置25Aに、更新プログラム及び/又は更新データを書き込む作業機用制御装置25に対応する認証コードを送信する。
書込装置34は、更新プログラム及び/又は更新データをメイン制御装置25Aに書き込む場合は、当該メイン制御装置25Aに対応する認証コードを送信する。また、書込装置34は、更新プログラム及び/又は更新データをサブ制御装置25Bに書き込む場合は、当該サブ制御装置25Bに対応する認証コードを送信する。また、書込装置34は、更新プログラム及び/又は更新データを表示制御装置25Cに書き込む場合は、当該表示制御装置25Cに対応する認証コードを送信する。書込装置34からの認証コードの出力後は、更新プログラム及び/又は更新データを作業機用制御装置25に送信する。
なお、各作業機用制御装置25の記憶部28、30、36には、他の作業機用制御装置25と区別することができるように、ぞれぞれの作業機用制御装置25に対応した特定コード(例えば、IDコード)が格納されている。
各作業機用制御装置25の制御部27、29、32は、更新プログラム及び/又は更新データを書き込むための書き込み機能45を備えている。この書き込み機能45は、制御部27、29、32又は記憶部28、30、36に格納された書込プログラムによって構成されている。
以下、各作業機用制御装置に設けられた書き込み機能について説明する。
図2は、メイン制御装置25Aにおける書き込み機能の動作を示したものである。
図2に示すように、メイン制御装置25Aの書き込み機能45Aは、第2通信ポート41に書込装置34から認証コードが入力されると、入出力部33Aに入力された認証コードと特定コードとの照合を行う(S1)。照合が成立する、即ち、認証コードとメイン制御装置25Aの記憶部28に記憶されている特定コードとが一致すると(S1、yes)、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを当該メイン制御装置25Aに行うと判断し、第2通信ポート41に入力される更新プログラム及び/又は更新データの記憶部28への入力を許可する[受け入れる](S2)。そして、メイン制御装置25Aの書き込み機能45Aは、第2通信ポート41に入力されている更新プログラム及び/又は更新データを記憶部28に格納して、既存のプログラムや既存のプログラムを更新する(S3)。
一方で、メイン制御装置25Aの書き込み機能45Aは、認証コードと特定コードとの照合が成立しない場合、即ち、認証コードとメイン制御装置25Aの記憶部28に記憶されている特定コードとが一致せず、当該認証コードがサブ制御装置25Bや表示制御装置25Cに対応するものである場合(S1、No)、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを当該メイン制御装置25Aに行わない判断し、書込装置34から送信された認証コードを第1通信ポート40に出力する(S4)。また、メイン制御装置25Aの書き込み機能45Aは、書込装置34から送信された更新プログラム及び/又は更新データを、第2通信ポート41から制御部27を介して記憶部28内に受け入れることを拒否する[格納処理しない](S5)。そして、メイン制御装置25Aの書き込み機能45Aは、当該更新プログラム及び/又は更新データを第1通信ポート40から出力する(S6)。
なお、メイン制御装置25Aの書き込み機能45Aによって、更新プログラム及び/又は更新データを第1通信ポート40から出力したり、認証コードを第1通信ポート40から出力する際は、制御部27は、第2通信ポート41に入力された更新プログラム及び/又は更新データや認証コードをCAN通信26の通信プロトコルに対応するように変換する。具体的には、制御部27は、RS−232Cのケーブル42を介して書込装置34から送られてきた更新プログラム及び/又は更新データや認証コードにおいて、更新プログラム及び/又は更新データや認証コードを構成する信号を、CAN通信26に流すための信号に置き換える。言い換えれば、制御部27は、RS−232Cの規格に対応した信号をCAN通信26の規格に対応した信号に変換する。
これによって、書込装置34からメイン制御装置25Aへ送信された更新プログラム及び/又は更新データをサブ制御装置25Bや表示制御装置25Cに受け渡すことができる。
図3は、サブ制御装置における書き込み機能の動作を示したものである。
図3に示すように、サブ制御装置25Bの書き込み機能45Bは、メイン制御装置25Aの第1通信ポート40から認証コードが出力されてサブ制御装置25Bの入出力部33Bに入力されると、当該認証コードと特定コードとの照合を行う(S10)。照合が成立する、即ち、認証コードとサブ制御装置25Bの記憶部30に記憶されている特定コードとが一致し(S10、yes)、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを当該サブ制御装置25Bに行うと判断したときは、入出力部33Bに入力される更新プログラム及び/又は更新データの記憶部30への入力を許可する[受け入れる](S11)。そして、サブ制御装置25Bの書き込み機能45Bは、入出力部33Bに入力されている更新プログラム及び/又は更新データを記憶部30に格納して、既存のプログラムを更新する(S12)。
一方で、サブ制御装置25Bの書き込み機能45Bは、認証コードと特定コードとの照合が成立しない場合、即ち、認証コードとサブ制御装置25Bの記憶部30に記憶されている特定コードとが一致せず、当該認証コードが表示制御装置25Cに対応するものであるときは(S10、No)、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを当該サブ制御装置25Bに行わない判断し、更新プログラム及び/又は更新データを入出力部33Bから制御部29を介して記憶部30内に受け入れることを拒否する[格納処理しない](S13)。そして、サブ制御装置25Bの書き込み機能45Bは、入出力部33Bから更新プログラム及び/又は更新データを出力する(S14)。
なお、表示制御装置25Cにおける書き込み機能45Cは、図3に示したサブ制御装置25Bと同じような動作する。即ち、図3に示したサブ制御装置25Bの制御部29、記憶部30、入出力部33Bを、表示制御装置25Cの制御部32、記憶部36、入出力部33Cに置き換えることによって、図3に示す動作は、表示制御装置25Cにおける書き込み機能45Cの動作となる。そのため、表示制御装置25Cにおける書き込み機能45Cについては説明を省略する。
図4〜6は、各作業機用制御装置の書き込み機能を変形例を示したものである。
以下、書き込み機能の変更点を説明する。
図4に示すように、各作業機用制御装置25の書き込み機能45は、処理形態として書き込みスタンバイモード46と、書き込みモード47との2つのモードを備えたものとなっている。
書き込みスタンバイモード46は、更新プログラム及び/又は更新データを入出力部33に入力(受信)する前に、入出力部33に入力された認証コードと特定コードとの照合を行って更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うか否かを判断してから、書き込むための処理を書き込みモード47に移行するものである。
書き込みモード47は、書き込みスタンバイモード46を経た後、入出力部33に入力された更新プログラム及び/又は更新データを記憶部28、30、36に書き込むためもものである。
書き込みスタンバイモード46は、キースイッチ、イグニッションスイッチをONにした後、記憶部30内に格納されているプログラムやデータのチェックが完了し、表示制御装置25C等によって更新プログラム及び/又は更新データを書き込む指令をすると(例えば、スイッチ)を押すと自動的に入るものとなっている。
なお、書き込みスタンバイモード46は、キースイッチ、イグニッションスイッチをONにした後、記憶部28、30、36に格納されているプログラムやデータのチェックが完了すると共に、書込装置34とメイン制御装置25Aとの接続を電気信号により検知した際に自動的に入るようにしてもよい。
書き込みモード47は、書き込みスタンバイモード46での処理が終了したり、書き込みスタンバイモード46から書き込みモード47に移行する処理によって入るものとなっている。
図5は、メイン制御装置の書き込み機能における書き込みスタンバイモードと書き込みモードとの動作を示したものである。
図5に示すように、メイン制御装置25Aの書き込みスタンバイモード46Aは、第2通信ポート41に書込装置34から認証コードが入力されると、第2通信ポート41に入力された認証コードと特定コードとの照合を行う(S20)。メイン制御装置25Aの書き込みスタンバイモード46Aは、認証コードと特定コードとが一致すると、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うと判断し(S20、yes)、書き込みモード47に移行します(S21)。
一方で、メイン制御装置25Aの書き込みスタンバイモード46Aは、第2通信ポート41に入力された認証コードと特定コードとの照合が不成立であると、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断し(S20、No)、第2通信ポート41に入力された更新プログラム及び/又は更新データを第1通信ポート40から出力する(S22)。また、メイン制御装置25Aの書き込みスタンバイモード46Aは、照合が不成立であると、認証コードを第1通信ポート40から出力する(S23)。
書き込みモード47Aに移行した後は、当該書き込みモード47Aにより、第2通信ポート41に入力された認証コードと特定コードとの照合を行い(S24)、照合成立(認証コードと特定コードとが一致する)のときは(S24、yes)、第2通信ポート41からの更新プログラム及び/又は更新データを受け入れて記憶部28に書き込む(S25)。
一方で、書き込みモード47Aは、第2通信ポート41に入力された認証コードと特定コードとの照合が不成立(認証コードと特定コードとが一致しない)のときは(S24、No)、第2通信ポート41に入力された更新プログラム及び/又は更新データを第1通信ポート40から出力する(S26)。また、メイン制御装置25Aの書き込みスタンバイモード46Aは、照合が不成立であると、認証コードを第1通信ポート40から出力する(S27)。
なお、メイン制御装置25Aの書き込みスタンバイモード46Aや書き込みモード47Aにおいて、更新プログラム及び/又は更新データを第1通信ポート40から出力したり、認証コードを第1通信ポート40から出力する際は、上述したように、制御部27は、第2通信ポート41に入力された更新プログラム及び/又は更新データや認証コードをCAN通信26の通信プロトコルに対応するように変換する。
また、書き込みスタンバイモード46Aや書き込みモード47Aにおいて、認証コードと特定コードとの認証が成立した直後に、更新プログラム及び/又は更新データを更新する以外のコマンドデータが、メイン制御装置25Aの第2通信ポート41に入力された場合は、割り込み処理を行えるようになっている。例えば、コマンドデータが、メイン制御装置25Aをリセットするものであれば、メイン制御装置25Aをリセットして当該メイン制御装置25Aのプログラムを再起動させることができる。
図6は、サブ制御装置の書き込み機能における書き込みスタンバイモードと書き込みモードとの動作を示したものである。
図6に示すように、サブ制御装置25Bの書き込みスタンバイモード46Bは、入出力部33Bに書込装置34から認証コードが入力されると、入出力部33Bに入力された認証コードと特定コードとの照合を行う(S30)。サブ制御装置25Bの書き込みスタンバイモード46Bは、認証コードと特定コードとが一致すると、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うと判断し(S30、yes)、書き込みモード47Bに移行します(S31)。
一方で、サブ制御装置25Bの書き込みスタンバイモード46Bは、入出力部33Bに入力された認証コードと特定コードとの照合が不成立であると、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断し(S30、No)、入出力部33Bに入力された更新プログラム及び/又は更新データを入出力部33Bから出力する(S32)。また、サブ制御装置25Bの書き込みスタンバイモード46Bは、照合が不成立であると、認証コードを入出力部33Bから出力する(S33)。
書き込みモード47Bに移行した後は、当該書き込みモード47Bにより、入出力部33Aに入力された認証コードと特定コードとの照合を行い(S34)、照合成立(認証コードと特定コードとが一致する)のときは(S34、yes)、入出力部33Bからの更新プログラム及び/又は更新データを受け入れて記憶部30に書き込む(S35)。
一方で、書き込みモード47Bは、入出力部33Bに入力された認証コードと特定コードとの照合が不成立(認証コードと特定コードとが一致しない)のときは(S34、No)、入出力部33Bに入力された更新プログラム及び/又は更新データを入出力部33Bから出力する(S36)。また、サブ制御装置25Bの書き込みスタンバイモード46Bは、照合が不成立であると、認証コードを入出力部33Bから出力する(S37)。
なお、書き込みスタンバイモード46Bや書き込みモード47Bにおいて、認証コードと特定コードとの認証が成立した直後に、更新プログラム及び/又は更新データを更新する以外のコマンドデータが、サブ制御装置25Bの入出力部33Bに入力された場合、割り込み処理を行えるようになっている。例えば、コマンドデータが、サブ制御装置25Bをリセットするものであれば、サブ制御装置25Bをリセットして当該メイン制御装置25Bのプログラムを再起動させることができる。
なお、表示制御装置25Cにおける書き込み機能45Cは、図6に示したサブ制御装置25Bと同じような動作する。即ち、図6に示したサブ制御装置25Bの制御部29、記憶部30、入出力部33B、書き込みスタンバイモード46B、書き込みモード47Bを、表示制御装置25Cの制御部32、記憶部36、入出力部33C、書き込みスタンバイモード46C、書き込みモード47Cに置き換えることによって、図6に示す動作は、表示制御装置25Cにおける書き込み機能45Cの動作となる。そのため、表示制御装置25Cにおける書き込み機能45Cについては説明を省略する。
図7は、書き込みモードにおける作業機用制御装置のプログラム及び/又はデータの更新の動作を詳しく説明したものである。図7に示した動作は、メイン制御装置25A、サブ制御装置25B、表示制御装置25Cのいずれも同じである。
図7に示すように、書き込みモード47において、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行う際は、まず、更新プログラム及び/又は更新データをフラッシュメモリ(記憶部28、30、36)のRAM領域において所定の物理領域(データ書込領域)に格納する(S40)。
ここで、記憶部28、30、36のROM領域において、更新前のプログラム(既存のプログラム)や更新前のデータ(既存のデータ)に対して、既存プログラムや既存データにおけるチェックサムのデータ(既存プログラムや既存データが正常に書き込まれているか否かをチェックするためのチェック用のデータ)が予め設定されている。詳しくは、所定の物理領域(アプリケーション領域)に、既存プログラムや既存データが書き込まれており、このアプリケーション領域内において既存プログラムや既存データを書き込んだ際でのチェックサムのデータが書き込まれている物理領域(チェックサム領域)が設定されている。
なお、制御部27、29、32によってアプリケーション領域におけるチェックサム領域を検出するようにしてもよいし、チェックサム領域を書込装置34から指定するようにしてもよい。
更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うに際しては、まず、更新プログラム及び/又は更新データをアプリケーション領域に書き込む前に、予めアプリケーション領域内のチェックサム(チェックサムのデータ)を消去する(S41)。
また、アプリケーション領域内のチェックサム領域を消去した後は、アプリケーション領域において、チェックサム領域を除く領域に、更新プログラム及び/又は更新データを書き込んでいく(S42)。
そして、更新プログラム及び/又は更新データの書込が進んでいき、当該更新プログラム及び/又は更新データのチェックサムに用いるデータ(更新プログラムや更新データが正常に書き込まれているか否かをチェックするためのチェック用のデータ)を物理領域(アプリケーション領域)に転送して書き込む段階になると(S43、Yes)、ROM領域のチェックサム領域に更新プログラム及び/又は更新データのチェックサムに用いるデータをチェックサムの領域に書き込む(S44)。更新プログラム及び/又は更新データにおけるチェックサムの書き込みが終了して、チェックサムを用いた更新プログラム及び/又は更新データのデータチェックが完了し、更新プログラム及び/又は更新データが正しく書き込まれたことを、書込装置34及び/又は作業機用制御装置25(書込プログラム等)によって確認すると(S45、Yes)、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを終了する。
なお、更新プログラム及び/又は更新データが正しく書き込まれたことを書込装置34及び/又は作業機用制御装置25(書込プログラム等)によって確認できない場合は、書込作業をやり直す(例えば、上述したS41から作業をやり直す)。
図2〜3に示した各作業機用制御装置25の書き込み機能45においては、入出力部33に入力された認証コードと特定コードとの照合を行って更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うか否かを判断する手段を備えている。また、各作業機用制御装置25の書き込み機能45は、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うと判断したときは更新プログラム及び/又は更新データの入出力部33への受け入れを許可して更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行う手段を備えている。さらに、各作業機用制御装置25の書き込み機能45は、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断したときには更新プログラム及び/又は更新データの入出力部33から記憶部28、30、36内への入力を拒否して当該入出力部33から更新プログラム及び/又は更新データを出力する手段を備えている。
そのため、各作業機用制御装置25は、CAN通信又は外部の通信に流れる更新プログラム及び/又は更新データが必要であるか否かをぞれぞれ独立して判断をし、必要であれば、更新プログラム及び/又は更新データを記憶部28、30、36に記憶し、必要がなければ、更新プログラム及び/又は更新データをCAN通信に出力して他の作業機用制御装置25へ受け渡すことができる。
ゆえに、更新プログラム及び/又は更新データを更新するにあたって、各作業機用制御装置25が共通した動きをすることから、作業機1内のCAN通信内に更新プログラム及び/又は更新データを流すことさえ行えば、ぞれぞれの作業機用制御装置25に対して容易に更新プログラム及び/又は更新データを書き込むことができる。また、作業機1の外部の通信方法(通信規格)と作業機1内の通信方法(通信規格)とが異なっていても、同じであっても、通信規格の違いに関わらず、作業機用制御装置25に更新プログラム及び/又は更新データを簡単に書き込むことができる。
また、図4〜7に示した各作業機用制御装置25の書き込み機能45の変形例においては、書き込み機能45は、書き込みスタンバイモード46と、書き込みモード47との両者に分かれ、書き込みスタンバイモード46による書き込み許可が無いと、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行う書き込みモード47に入らないようになっている。しかも、書き込みモード47において、認証コードと特定コードとの照合が成立しない場合には、更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないようになっている。
そのため、書込装置34から複数の更新プログラム及び/又は更新データを作業機1側に送信して、更新プログラム及び/又は更新データを書き込もうとする所望の作業機用制御装置25に対して、確実に更新プログラム及び/又は更新データを書き込むことができる。言い換えれば、複数の作業機用制御装置25を同時に書き込みスタンバイモード46から書き込みモード47にすることができ、書き込みモード47となっている作業機用制御装置25に対して、個別に更新プログラム及び/又は更新データの書き込みの有無を判断して、必要な更新プログラム及び/又は更新データを必要な作業機用制御装置25に書き込みすることができる。
作業機用制御装置25Aにおいて、入出力部33Aは、作業機1内のCAN26に接続するための第1通信ポート40と、外部の書込装置34から出力された更新プログラム及び/又は更新データと認証コードとの両方を受信する第2通信ポート41とを備えており、書き込みスタンバイモード46は、認証コードと特定コードとの照合により更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断したときには、第2通信ポート41に入力された更新プログラム及び/又は更新データを第1通信ポート40から出力すると共に認証コードを第1通信ポート40から出力するように構成され、書き込みモード47は、認証コードと特定コードとの照合が成立したときには第2通信ポート41に入力された更新プログラム及び/又は更新データを受け入れて記憶部28に書き込みを行うように構成されている。
このような作業機用制御装置25Aは、更新プログラム及び/又は更新データが自己に対するものであれば、これらを書き込み、そうでない場合には、更新プログラム及び/又は更新データを作業機1内のCAN通信に流すことができる。即ち、作業機用制御装置25Aは、外部の通信(RS−232C)からの情報等を、作業機1内の作業機用制御装置25に振り分けることができ、外部の通信と作業機1における内部の通信との接続を行うゲートウェイ装置として動作する。このことから、作業機用制御装置25Aによって、作業機1内の作業機用制御装置25に対してこれらを作業機1から個別に取り外さなくても、更新プログラム及び/又は更新データを書き込むことを容易にすることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上記の実施形態では、AI制御や流量制御を行うサブ制御装置25Bと、ブームの高さ制御やアームの角度制御を行うサブ制御装置25Bと、作業機1の各種情報を表示する表示制御装置25Cとについて説明したが、これらの制御装置は、作業機1を制御する制御装置であれば何でも良い。例えば、作業機用制御装置25は、作業機1のエンジンを制御するエンジンコンピュータユニット(ECU)であってもよい。また、AI制御、流量制御、ブームの高さ制御、アームの角度制御を行う制御装置は、それぞれ個別に独立したユニット(装置)であってもよい。 上記の実施形態では、バックホーの作業機1を示したが、作業機1はトラクタ等であってもよい。車両用通信ネットワークは、CAN以外に、「LIN」、「FlexRay」であってもその他のものであってもよい。
上記の実施形態では、既存プログラムや既存データが正常に書き込まれているか否かを判定するためのチェックに用いるデータ、又は、更新プログラムや既存データが正常に書き込まれているか否かを判定するためのチェックに用いるデータは、チェックサムのデータであるとしているが、これに限らず、チェックに用いるデータは、「Cyclic Redundancy Check」、即ち、CRCのデータであっても、「Message Digest Algorithm 5」、即ち、MD5のデータであってもよく、プログラムの誤りを検出するものであれば何でも良い。
上記の実施形態では、第2通信ポート41は、例示としてRS−232Cに接続するためのものであるとしているが、例えば、LANを接続するものであっても、USB(Universal Serial Bus)であっても、それ以外のものであってもよい。
1 作業機
25 作業機用制御装置
27、29、32 制御部
28、30,36 記憶部
33 入出力部
45 書き込み機能
46 書き込みスタンバイモード
47 書き込みモード

Claims (4)

  1. 作業機の動作を制御するための制御部と、プログラム及び/又はデータを記憶すると共に自己を特定するための特定コードを記憶する記憶部と、前記プログラム及び/又はデータを更新するための更新プログラム及び/又は更新データと認証コードとの両方を入出力可能入出力部とを備え、
    前記入出力部は、前記作業機内に設けられた車両用通信ネットワークを介して前記制御部とは異なる他の制御部に接続可能で且つ前記作業機の動作時には前記車両用通信ネットワークを介して他の制御部と通信が行えるように構成されており、
    前記制御部は、前記更新プログラム及び/又は更新データを書き込むための書き込み機能を備えており、
    前記書き込み機能は、
    前記入出力部に入力された認証コードと前記記憶部に記憶された特定コードとの照合を行って更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うか否かを判断する手段と、
    前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うと判断したときは前記更新プログラム及び/又は更新データの入出力部への受け入れを許可して更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行う手段と、
    前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断したときには更新プログラム及び/又は更新データの入出力部から記憶部内への入力を拒否して当該入出力部から更新プログラム及び/又は更新データを出力する手段とを備えていることを特徴とする作業機用制御装置。
  2. 作業機の動作を制御するための制御部と、プログラム及び/又はデータを記憶すると共に自己を特定するための特定コードを記憶する記憶部と、前記プログラム及び/又はデータを更新するための更新プログラム及び/又は更新データと認証コードとの両方を入出力可能入出力部とを備え、
    前記入出力部は、前記作業機内に設けられた車両用通信ネットワークを介して前記制御部とは異なる他の制御部に接続可能で且つ前記作業機の動作時には前記車両用通信ネットワークを介して他の制御部と通信が行えるように構成されており、
    前記制御部は、前記更新プログラム及び/又は更新データを書き込むための書き込み機能を備えており、
    前記書き込み機能は、
    前記入出力部に入力された認証コードと前記記憶部に記憶された特定コードとの照合を行って更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うか否かを判断する書き込みスタンバイモードと、
    前記入出力部に入力された前記更新プログラム及び/又は更新データを前記記憶部に書き込む書き込みモードとを備え、
    前記書き込みスタンバイモードは、
    前記認証コードと特定コードとの照合により前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行うと判断したときは、書き込みモードの動作に移行し、前記認証コードと特定コードとの照合により前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断したときには、前記更新プログラム及び/又は更新データを入出力部から出力すると共に認証コードを当該入出力部から出力するように構成されていることを特徴とする作業機用制御装置。
  3. 前記書き込みモードは、前記入出力部に入力された認証コードと特定コードとの照合を行い、照合成立のときには入出力部からの更新プログラム及び/又は更新データを受け入れて記憶部に書き込みを行うように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の作業機用制御装置。
  4. 前記入出力部は、作業機内の車両用通信ネットワークに接続するための第1通信ポートと、外部の書込装置から出力された前記更新プログラム及び/又は更新データと認証コードとの両方を受信する第2通信ポートとを備えており、
    前記書き込みスタンバイモードは、前記認証コードと特定コードとの照合により前記更新プログラム及び/又は更新データの書き込みを行わないと判断したときには、第2通信ポートに入力された更新プログラム及び/又は更新データを第1通信ポートから出力すると共に認証コードを当該第1通信ポートから出力するように構成され、
    前記書き込みモードは、認証コードと特定コードとの照合が成立したときには第2通信ポートに入力された更新プログラム及び/又は更新データを受け入れて記憶部に書き込みを行うように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の作業機用制御装置。
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