JP5100454B2 - 感知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被吸着物の吸着により固有振動数が変わる圧電振動子を用いた感知装置に係り、特に被吸着物の濃度毎に取得した圧電振動子の周波数変化を一括して表示する技術に関する。
バイオ関連の感知装置に用いられる水晶振動子は、図17に示すように水晶片101の表面に形成された膜状の励振電極102の上に、抗原を抗原抗体反応により捕捉する抗体103を吸着層として形成し、さらに抗体103の隙間にブロッキング用の物質(ブロック体104)例えばタンパク質を吸着させている。そして抗原105を吸着層に吸着させるとその抗原105の吸着量に応じて水晶振動子の固有振動数が変化する。
このような水晶振動子の作製方法について簡単に述べると、水晶振動子を底部に備えた水晶センサ内に緩衝溶液を供給し、次いで所定量の抗体103を含む溶液を前記水晶センサ内に供給することにより抗体103を励振電極102の表面に吸着させる。次にこの状態で所定量のブロック体104を含む溶液を前記水晶センサ内に注入することによりブロック体104を励振電極102の表面に吸着させる。ブロック体104を励振電極102に吸着させておく理由は、抗原が励振電極102の表面に吸着されないようにし、抗原の捕捉量と周波数との対応関係の精度を確保するためである。この水晶センサの作製時における水晶振動子の周波数変化及び作製後の水晶センサを用いた計測時の周波数変化を順番に示すと図18のようになる。
上述した水晶センサの作製段階において、抗体103の濃度をどのくらいにしたら水晶振動子の周波数がどのくらい下がるのかを知る必要がある。そこで溶液中の抗体103の濃度毎に取得した水晶振動子の周波数の時系列データを一画面に表示させると便利である。また作製後の水晶センサの計測段階においても抗原105の濃度をどのくらいにしたら水晶振動子の周波数がどのくらい下がるのかを知る必要がある。この場合も同様に溶液中の抗原105の濃度毎に取得した水晶振動子の周波数の時系列データを一画面に表示させると便利である。しかしながら、濃度毎に取得した各画面の時系列データから吸着開始から吸着終了までの周波数変化量(Δf)だけを抜き取って一画面にデータを編集する作業は手間と時間がかかり作業者にとって非常に面倒であるといった問題がある。
一方、特許文献1には、バイオセンサーによる試料濃度測定を行う試料分析装置において、試料濃度の測定結果をパーソナルコンピュータ内に入力し、当該入力したデータを前記コンピュータによって種々の統計処理を行うことが記載されているが、この統計処理の具体的な手法については何ら記載されていない。
特開平5−209861(段落0008、図1)
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、液体中の被吸着物の濃度毎に得られた圧電振動子の周波数の時系列データに基づいて、各濃度における被吸着物の吸着による周波数の変化データを、吸着開始点を揃えた状態で容易に一括して表示することができる感知装置を提供することにある。
本発明の感知装置は、被吸着物の吸着により固有振動数が変わる感知用の圧電振動子が設けられた感知センサーと、
前記圧電振動子を発振させるための発振回路と、
被吸着物を含む流体を一の感知センサーに供給して得られた圧電振動子の周波数の時系列データと、前記一の感知センサーに供給される被吸着物の濃度とは異なる濃度の被吸着物を含む流体を他の感知センサーに供給して得られた圧電振動子の周波数の時系列データと、を互いに異なる頁に表示することにより、流体中の被吸着物の濃度毎に得られた圧電振動子の周波数の時系列データを互いに異なる頁に表示する表示部と、
前記時系列データの各々に被吸着物の吸着開始点を設定する手段と、
被吸着物の吸着開始点を揃えた状態で前記時系列データにおける少なくとも周波数変化領域を合成して表示するように処理する編集部と、を備え、
前記被吸着物の吸着開始点を設定する手段は、表示部に表示された時系列データに対してオペレータがポインターを合わせてクリックすることによりその設定が行われるものであることを特徴とする。
他の発明の感知装置は、被吸着物の吸着により固有振動数が変わる感知用の圧電振動子が設けられた感知センサーと、
前記感知センサーが配置されるセルと、
このセル内に液を供給するために設けられ、基端側が第1の流路と第2の流路とに分岐された流路と、
前記第1の流路に参照液を供給する参照液供給部と、
前記第2の流路に被吸着物を含む試料溶液を供給する試料溶液供給部と、
前記第1の流路と第2の流路とを切り替えるための流路切り替え部と、
前記圧電振動子を発振させるための発振回路と、
被吸着物を含む試料液を一の感知センサーに供給して得られた圧電振動子の周波数の時系列データと、前記一の感知センサーに供給される被吸着物の濃度とは異なる濃度の被吸着物を含む試料液を他の感知センサーに供給して得られた圧電振動子の周波数の時系列データと、を取得することにより、試料液中の被吸着物の濃度毎に得られた圧電振動子の周波数の時系列データを取得するデータ取得部と、
前記第1の流路を介して参照液を前記セル内に供給し、次いで前記第2の流路を介して試料溶液を前記セル内に供給するように制御する制御部と、
前記試料溶液供給部から試料溶液の供給を開始してから、決められた時間が経過したときを吸着開始点とし、被吸着物の吸着開始点を揃えた状態で前記時系列データにおける少なくとも周波数変化領域を合成して表示するように処理する編集部と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、例えば圧電振動子に予め吸着する抗体や、抗体に捕捉させる抗原といった製作段階あるいは計測段階における被吸着物の濃度毎に取得した圧電振動子の周波数の時系列データに吸着開始点を設定し、この吸着開始点を基準にしてこれらの時系列データを重ね合わせた合成データを表示するようにしているので、例えば圧電振動子に吸着する被吸着物の濃度と周波数との変化の対応や被吸着物の最大吸着量を容易に求めることができるなど、感知センサの製作段階あるいは計測段階において非常に便利である。
本発明の実施の形態について説明する。図1中の2は感知装置であり、この感知装置2は複数例えば8個の水晶センサ20と、これら水晶センサ20が着脱自在に装着される発振回路31を備えた測定器本体3と、前記測定器本体3に接続されるコンピュータ端末機4とから構成される。
前記水晶センサ20は、図1及び図2に示すように配線基板であるプリント基板21の上にゴムシート22を重ね、このゴムシート22に設けられた凹部23を塞ぐように圧電振動子である水晶振動子24が設けられ、更にゴムシート22の上から上蓋ケース25を装着して構成されている。上蓋ケース25には、試料溶液の注入口25aと試料溶液の観察口25bとが形成され、注入口25aから試料溶液が注入され、水晶振動子24の上面側の空間に試料溶液が満たされることになる。水晶振動子24の下面側は前記凹部23により気密空間とされ、これによってランジュバン型の水晶センサが構成されることになる。
前記水晶振動子24は、図3に示すように例えば円形の水晶片20の両面に夫々電極24a、24b(裏面側の電極24bは表面側の周縁部に連続形成されている)が設けられている。また従来技術の項で図17を用いて説明したように表面側の電極24aの上には、抗原を抗原抗体反応により捕捉する抗体が吸着層として形成されており、さらに抗体の隙間にはブロッキング用の物質(ブロック体)例えばタンパク質を吸着させている。前記電極24a,24bは導電性接着剤26を介して基板21に設けられている一対の導電路であるプリント配線27a,27bに夫々電気的に接続されている。
図4は、前記感知装置2のブロック図である。このブロック図において測定器本体3に装着される8個の水晶センサ20は便宜上F1〜F8の番号を付して示している。水晶センサF1〜F8は、試料溶液中の被吸着物である抗原を電極24aの表面に形成された吸着層に吸着させることによって周波数の変化を検知する感知センサとして用いられる。
次に測定器本体3について説明する。測定器本体3は、図4に示すように水晶センサF1〜F8を夫々発振させるための発振回路32を備えており、図1に示すその差込口に水晶センサF1〜F8が差込まれることにより、差込口に設けられた図示しない端子部と水晶センサF1〜F8のプリント配線27a,27bとが電気的に接続される。これにより水晶センサF1〜F8が各発振回路32と電気的に接続され、各水晶振動子20が発振する。そして各水晶センサF1〜F8の周波数信号が、測定回路部42へと出力される。この測定回路部42は、この例では発振回路32からの入力信号である周波数信号をアナログ/ディジタル変換(A/D変換)し、そのディジタル信号に対してある信号処理を行うことにより周波数を検出している。各水晶センサF1〜F8の周波数信号を処理して水晶振動子の主モードの周波数を計測する手法としては、例えば特開2006-258787号公報に記載されている手法を採用することができるが、例えば発振回路からの周波数信号を分周し、分周された周波数信号に対応するパルス信号を作成し、このパルス信号のパルスをパルスカウンタによりカウントするようにしてもよい。
また測定回路部42の前段には、各水晶センサF1〜F8に対応する発振回路32からの出力信号を順番に取り込むためのスイッチ部41が設けられている。
次にコンピュータ端末機4について説明する。コンピュータ端末機4は、図4に示すようにデータバス43を備えており、このデータバス43には第1の記憶部44、第2の記憶部45、周波数情報作成プログラム51、編集部52、既述の測定回路部42、CPU(中央演算処理ユニット)46、モニタ等の表示部47及びキーボート等の入力手段48が接続されている。
前記周波数情報作成プログラム51は、測定回路部42から出力される信号に基づいて水晶センサF1〜F8の発振周波数についての時系列データを取得し、そのデータを表示部47に表示することができるように構成されている。前記編集部52は、時系列データに設定された吸着開始点を基準にして重ね合わせて合成データを取得し、その合成データを表示部47に表示するなどの機能を有している。前記第1の記憶部44は、周波数情報作成プログラム51により取得した水晶センサF1〜F8の周波数の時系列データを保存する。前記第2の記憶部45は、編集部52により取得した合成データを保存する。
次にこのように構成された感知装置2の作用について図5及び図8に示すフロー図を参照しながら説明する。先ず、図1に示すように水晶センサF1〜F8を測定器本体3の差込口に差し込む。これにより各チャンネルの発振回路32が発振する。また各チャンネルの発振回路32の発振に伴って、コンピュータ端末機4の表示部47には各水晶センサF1〜F8に夫々対応した8つの測定ページのタグが表示される。次にコンピュータ端末機4の入力手段48によって例えば測定ページ1のタグを選択し、水晶センサF1を用いた周波数測定を行う(ステップ10)。この周波数測定について図6を用いて説明すると、先ず、水晶センサF1の注入口25aに緩衝溶液を所定量例えば0.05ml注入する。これにより水晶振動子24の環境雰囲気が気相から液相に変わり、それに伴って水晶振動子24の発振周波数が低くなる。次に水晶センサF1の注入口25aに抗原例えばダイオキシンが0.01μg/ml含まれている試料溶液を所定量例えば0.05ml注入する。前記ダイオキシンは抗ダイオキシン抗体による選択的な分子捕捉により水晶振動子24の表面の吸着層に捕獲され、図6に示すようにその吸着量に応じて水晶振動子24の発振周波数がΔf1だけ変化する。この図6に示す水晶センサF1の周波数の時系列データは測定ページ1に表示される(ステップ11)。続いて水晶センサF1における周波数測定が完了した後(ステップ12)、水晶センサF1の周波数の時系列データを第1の記憶部44に保存する(ステップ13)。
次にコンピュータ端末機4の入力手段48によって例えば測定ページ2のタグを選択し、水晶センサF2を用いた周波数測定を行う(ステップ14)。この周波数測定についてはダイオキシンの濃度を0.05μg/mlとした他は上述と同様の手順で行っている。この周波数測定では図7に示すように水晶振動子24の発振周波数がΔf2だけ変化している。この図7に示す水晶センサF2の発振周波数の時系列データは測定ページ2に表示される(ステップ15)。続いて水晶センサF2における周波数測定が完了した後(ステップ16)、水晶センサF2の周波数の時系列データを第1の記憶部44に保存する(ステップS17)。なお、水晶センサF3〜F8についても同様にダイオキシンの濃度を水晶センサ毎に変えて周波数測定を行い、各水晶センサF3〜F8の周波数の時系列データを取得しているが、この実施の形態では便宜上水晶センサF1及び水晶センサF2の周波数の時系列データのみ取得し、次の時系列データに吸着開始点を設定するステップに進むものとする。
次に、第1の記憶部44に保存されている時系列データにおいて、当該時系列データに吸着開始点が設定される。先ず、測定ページ1を表示部47に表示させ、この測定ページ1に第1の記憶部44に保存されている水晶センサF1の時系列データ(以下、時系列データ1とする。)を表示させる(ステップ20)。次に、図9に示すように水晶センサF1の周波数の時系列データ1において、試料溶液中の抗原が水晶振動子24の表面の吸着層に捕獲されることによって水晶センサF1の発振周波数が下がり始める箇所に、オペレータがコンピュータ端末機4の入力手段48によって、表示部47に表示されているポインターPを合わせてクリックする。これにより、クリックした箇所に吸着開始点Sが付される(ステップ21)。また時系列データ1に吸着開始点Sが設定されることに伴って、その吸着開始点Sが付されたポイントが周波数及び時間の基準点となり、例えば時系列データ1におけるこの基準点の周波数を便宜上0Hzとして取り扱い、時間がゼロとなるように設定される。このように吸着開始点Sが付されたポイントの周波数を「0Hz」として取り扱うことで、後述する合成データにおいて抗原の濃度毎に取得した水晶振動子24の周波数変化を見易くしている。この吸着開始点Sが設定された時系列データ1は、第1の記憶部44に保存される。
次に、測定ページ2を表示部47に表示させ、この測定ページ2に第1の記憶部44に保存されている水晶センサF2の時系列データ(以下、時系列データ2とする。)を表示させる(ステップ22)。続いて図10に示すように試料溶液中の抗原が水晶振動子24の表面の吸着層に捕獲されることによって水晶センサF2の発振周波数が下がり始める箇所に上述と同様にして吸着開始点Sを設定し、吸着開始点Sが付されたポイントの周波数を「0Hz」にする(ステップ23)。この吸着開始点Sが設定された時系列データ2は、第1の記憶部44に保存される。
続いて、表示部47に表示されている「データ合成」のボタンをポインターPでクリックすることで、上述した編集部52により時系列データ1,2に設定された吸着開始点Sを基準にして時系列データ1と時系列データ2との重ね合わせが行われ、しかる後、図11に示すように表示部47に吸着開始点Sを基準にして時系列データ1と時系列データ2とを重ね合わせた合成データが表示される(ステップ24)。そしてこの合成データは第2の記憶部45に保存される(ステップ25)。
図12は、実際に水晶センサF1〜F8について周波数測定を行い、各水晶センサF1〜F8の周波数の時系列データに吸着開始点Sを設定し、この吸着開始点Sを基準にしてこれらの時系列データを重ね合わせた合成データを表示したものである。図12に示す合成データは、吸着開始点Sを備えた状態で時系列データにおける周波数変化領域のみを合成したものである。ここで図12に示す合成データについて説明すると、水晶センサ20内の緩衝溶液に注入する抗体の濃度を徐々に高くすることによって吸着開始点Sからの周波数変化量Δfが徐々に大きくなっているのが分かる。また水晶センサF7と水晶センサF8は吸着開始点Sからの周波数変化量Δf7が同じであることから、水晶センサF7に用いた試料液に含まれるダイオキシンの濃度が水晶振動子24の表面の吸着層に吸着できるダイオキシンの最大吸着量であることが分かる。
上述の実施の形態によれば、抗原この例ではダイオキシンの濃度毎に取得した水晶振動子24の周波数の時系列データに吸着開始点Sを設定し、この吸着開始点Sを基準にしてこれらの時系列データを重ね合わせた合成データを表示部47に表示するようにしている。このため水晶振動子24の表面の吸着層に吸着するダイオキシンの濃度と周波数との変化の対応やダイオキシンの最大吸着量を容易に求めることができ、非常に便利である。
また本発明の適用例として従来既述の項で図18を用いて説明したように水晶センサ20の作製段階についても同様に抗体あるいはブロック体の濃度毎に取得した水晶振動子24の周波数の時系列データに吸着開始点Sを設定し、この吸着開始点Sを基準にしてこれらの時系列データを重ね合わせた合成データを表示部47に表示してもよい。この場合、水晶振動子24の一方の電極表面に吸着する抗体あるいはブロック体の濃度と周波数との変化の対応や抗体あるいはブロック体の最大吸着量を求めることができる。
本発明の他の実施の形態について説明する。この形態では、図13に示すように測定器本体3に押しボタン式のスイッチ部6が設けられ、このスイッチ部6をオンにすることで「オン」信号がコンピュータ端末機4に入力されるように構成される。図14に示すようにコンピュータ端末機4のデータバス43に吸着開始点設定プログラム61が接続されている他は、図1〜図12を用いて説明した感知装置2と全く同じ構成にある。なお、図14中の101は抵抗である。この例においては、例えば水晶センサF1の注入口25aに抗原が含まれている試料溶液を例えば電動ピペットで注入すると同時に、作業者がスイッチ部6のボタンを押すことで図15に示すように水晶センサF1の水晶振動子24の周波数の時系列データに抗原の吸着開始点Sが設定される。この吸着開始点Sの設定は、作業者がスイッチ部6のスイッチを押すことで吸着開始点設定プログラム61より吸着開始信号が出力されることで行われる。従って編集部52は、こうして設定された吸着開始点Sを基準に各時系列データを合成することになる。このような構成にすることにより、取得した時系列データにおいて抗原の付着開始点Sが分かる。従って各ページ毎にオペレータが発振周波数の下がり始める箇所にポインターPを合わせてクリックする手間が省けるという利点がある。
また上述した測定器本体3では図1及び図13に示すように8つの水晶センサF1〜F8を備え、これら8つの水晶センサF1〜F8について周波数測定を行う構成となっているが、図16に示すように発振回路32及び測定回路部42を備えた測定器本体7に水晶振動子24を備えたセル70を電気的に接続し、当該セル70に緩衝溶液供給部72と抗原含有溶液供給部73とを接続した構成としてもよい。緩衝溶液供給部72は緩衝溶液が貯留された容器、及びこの容器に接続された配管中に設けられたポンプなどが含まれる。また抗原含有溶液供給部73は、抗原含有溶液が貯留された容器、及びこの容器に接続された配管中に設けられたポンプなどが含まれる。ポンプとしては、例えば配管に分岐して接続されるシリンダと、このシリンダ内に液を吸引し、また当該液を押し出す作動部とを備えたサックバックバルブなどと呼ばれているポンプを用いることができるが、一般的な液供給ポンプを用いてもよい。
図16中、V1、V2、V3はバルブである。緩衝溶液供給部72及び抗原含有溶液部73の各ポンプ、バルブV1、V2、V3は、制御部であるコンピュータ端末機4からの制御信号により制御される。このような構成では、周波数測定は次のようにして行われる。先ずバルブV2を閉じ、バルブV1,V3を開き、緩衝溶液供給部72のポンプを駆動してセル70内に緩衝溶液を所定量注入する。次にバルブV1を閉じ、V2を開いて抗原含有溶液供給部73からセル70内に、抗原の濃度を調整した抗原含有溶液を所定量注入する。そして水晶振動子24における周波数測定が完了した後、セル70内の排水を行い、同様の手順で抗原の濃度を変えて次の周波数測定が行われる。セル70内の排水は、例えばセル70に設けた図示しないバルブを開いて大気開放すると共にバルブV3を開くことにより行われる。
この構成においては、前記コンピュータ端末機4から緩衝溶液供給部72及び抗原含有溶液供給部73の各ポンプの駆動信号が出力された時点から少し遅れた時点にてコンピュータ端末機4にて吸着開始点Sが自動出力される。少し遅れた時点とは、ポンプが駆動されてから液がセル70内に行き渡るまでの時間を考慮して決められる。吸着開始点Sの出力は、図14に示した吸着開始点設定プログラム61がポンプ駆動信号の出力を把握し、その把握に基づいて行われる。このような手法によれば測定作業が簡便となる。
なお吸着開始点の設定が感知センサに流体を供給したときに自動で行われる場合や、作業者によるスイッチの操作により行われる場合には、被吸着物の濃度毎に得られた圧電振動子の周波数の個々の時系列データは必ずしも表示しなくてもよい。
本発明の実施の形態に係る感知装置の全体構成図である。 前記感知装置を構成する水晶センサの縦側面図である。 前記水晶センサを構成する水晶振動子の説明図である。 前記感知装置の構成を示すブロック図である。 前記感知装置により測定を行う手順を示すフローチャートである。 前記感知装置により得られた時系列データのグラフ図である。 前記感知装置により得られた時系列データのグラフ図である。 前記感知装置により測定を行う手順を示すフローチャートである。 吸着開始点が設定された時系列データのグラフ図である。 吸着開始点が設定された時系列データのグラフ図である。 時系列データに設定された吸着開始点を基準にして重ね合わせた合成データのグラフ図である。 時系列データに設定された吸着開始点を基準にして重ね合わせた合成データのグラフ図である。 本発明の他の実施の形態に係る感知装置の全体構成図である。 前記感知装置の構成を示すブロック図である。 前記感知装置により得られた時系列データのグラフ図である。 本発明の他の実施の形態に係る感知装置の全体構成を示すブロック図である。 従来の水晶センサを示す説明図である。 前記水晶センサの作製時における水晶振動子の周波数変化及び作製後の水晶センサを用いた計測時の周波数変化を示すグラフ図である。
符号の説明
F 付着開始点
P ポインター
2 感知装置
20 水晶センサ
24 水晶振動子
3 測定器本体
32 発振回路
4 コンピュータ端末機
42 測定回路部
44 第1の記憶部
45 第2の記憶部
47 表示部
48 入力手段
51 周波数情報作成プログラム
52 編集部

Claims (2)

  1. 被吸着物の吸着により固有振動数が変わる感知用の圧電振動子が設けられた感知センサーと、
    前記圧電振動子を発振させるための発振回路と、
    被吸着物を含む流体を一の感知センサーに供給して得られた圧電振動子の周波数の時系列データと、前記一の感知センサーに供給される被吸着物の濃度とは異なる濃度の被吸着物を含む流体を他の感知センサーに供給して得られた圧電振動子の周波数の時系列データと、を互いに異なる頁に表示することにより、流体中の被吸着物の濃度毎に得られた圧電振動子の周波数の時系列データを互いに異なる頁に表示する表示部と、
    前記時系列データの各々に被吸着物の吸着開始点を設定する手段と、
    被吸着物の吸着開始点を揃えた状態で前記時系列データにおける少なくとも周波数変化領域を合成して表示するように処理する編集部と、を備え、
    前記被吸着物の吸着開始点を設定する手段は、表示部に表示された時系列データに対してオペレータがポインターを合わせてクリックすることによりその設定が行われるものであることを特徴とする感知装置。
  2. 被吸着物の吸着により固有振動数が変わる感知用の圧電振動子が設けられた感知センサーと、
    前記感知センサーが配置されるセルと、
    このセル内に液を供給するために設けられ、基端側が第1の流路と第2の流路とに分岐された流路と、
    前記第1の流路に参照液を供給する参照液供給部と、
    前記第2の流路に被吸着物を含む試料溶液を供給する試料溶液供給部と、
    前記第1の流路と第2の流路とを切り替えるための流路切り替え部と、
    前記圧電振動子を発振させるための発振回路と、
    被吸着物を含む試料液を一の感知センサーに供給して得られた圧電振動子の周波数の時系列データと、前記一の感知センサーに供給される被吸着物の濃度とは異なる濃度の被吸着物を含む試料液を他の感知センサーに供給して得られた圧電振動子の周波数の時系列データと、を取得することにより、試料液中の被吸着物の濃度毎に得られた圧電振動子の周波数の時系列データを取得するデータ取得部と、
    前記第1の流路を介して参照液を前記セル内に供給し、次いで前記第2の流路を介して試料溶液を前記セル内に供給するように制御する制御部と、
    前記試料溶液供給部から試料溶液の供給を開始してから、決められた時間が経過したときを吸着開始点とし、被吸着物の吸着開始点を揃えた状態で前記時系列データにおける少なくとも周波数変化領域を合成して表示するように処理する編集部と、を備えたことを特徴とする感知装置。
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