JP5099796B1 - タイヤパンクシーリング剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天然ゴムラテックスと不凍液とノニオン界面活性剤と増粘剤とを含むパンクシーリング剤であって、前記増粘剤がウレタン会合増粘剤であるタイヤのパンクシーリン100質量部あたり10〜30phr含有し、かつ、ウレタン会合増粘剤を前記天然ゴムラテックスの固形分100質量部あたり10〜45phr含有するパンクシーリング剤に関する。
【選択図】なし
Description
NBRラテックスの固形分濃度を40.5%と仮定し、ゴム固形分100質量部あたりに換算すると短繊維8.2phr、不凍液102.9phr、増粘剤8.2phr、水45.3phrです。ゴムラテックスの固形分以外の成分の合計は164.6phrとなっています。
NRラテックスの固形分濃度が60%ということから、NRラテックスの固形分100質量部あたりに換算するとノニオン界面活性剤1.7phr、アニオン界面活性剤8.3phr、EVAエマルジョン166.7phr、凍結防止剤366.7phr、粘度調整剤23.3phrとなります。NRラテックスの固形分以外の成分の合計は566.7phrとなっています。
その後、走行することにより天然ゴムラテックスが凝集し、パンク穴を閉塞しています。
したがいまして低温においても低粘度を保ち流動性をもったシーリング剤の提供が求められる。
応急修理の後、ディーラーや修理工場で本格修理やタイヤ交換を行う際に、ホイールからタイヤをはずす時にタイヤチェンジャーにシーリング液がこぼれ、タイヤチェンジャーが汚れてしまいました。
また、ホイールやタイヤの内部にシーリング剤が付着し、ウエス等でふき取る必要がありました。
天然ゴムラテックスやニトリルゴムラテックスの配合量が多い場合、ウエス等でふき取ってもきれいにふき取ることができず、作業性が悪くなる問題がありました。
また、本発明の実施例1〜実施例9のパンクシーリング剤のゴム固形分以外の成分は、ゴム固形分100質量部あたり899phrです。
パンク孔を閉塞させ、走行を可能とする修理性能を確保しながら、シーリング剤全体に占める天然ゴムラテックスの固形分の割合を少なくしています。
天然ゴムラテックスの配合量が少ないため、ホイールやタイヤの内部に付着したシーリング液を比較的容易にふき取ることができます。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテル等が挙げられ、単一物質として用いてもよく混合物を用いてもよい。
さらにフラワーミセルの疎水基部分同士を架橋する分子が現われ、巨大なネットワーク構造を形成します。
ある一定の力が加わった場合、フラワーミセル同士をつないでいた部分が外れ、ネットワーク構造が崩壊します。その後、力を加えることをやめると、再びフラワーミセル同士が結びつき、ネットワーク構造を再結成すると考えられます。
天然ゴムラテックスはSri Trang Agro−industry public社製天然ゴムラテックス(固形分60%)を使用しました。プロピレングリコールはADEKA社製工業用プロピレングリコールを使用しました。
タイヤは165/55R15のサイズのタイヤを使用しました。
4mmφ又は5mmφのパンク孔をタイヤのトレッドの中央部分の溝の部分に開けました。
タイヤをパンク孔が下向きになるようにドラム走行試験機に装着しました。
このドラム走行試験機は走行試験時にタイヤが左下に円を描くように移動することにより、タイヤがドラムに接し負荷がかかる仕組みになっています
走行試験前であるシーリング剤を注入時はパンク孔のあるタイヤのトレッド部分は地面及びドラムに接していません。
パンク孔から流れ出たシーリング液は、走行試験機に取り付けたタイヤの下にディスポカップ等を用いて採取することができ、流れ出た修理液の量を測定することができます。
パンク孔から流れ出たシーリング剤をディスポカップで採取し、流れ出たシーリング剤の重量を測定しました。
エアー漏れがない場合、走行試験機からタイヤを外し、パンク孔にあるトレッド面を下にして50cmの高さから落下をさせて衝撃を与えた後、再びせっけん液をパンク孔付近に吹きかけ、エアー漏れがないか観察しました。
エアー漏れみられない場合、パンク孔が閉塞したものとみなしこの時の走行距離を、閉塞までに要した走行距離としました。
走行後のパンク孔付近にせっけん液を吹きかけエアー漏れの有無を観察しました。
また、走行直後のタイヤの空気圧を測定しました。
走行熱でタイヤの温度が上昇しタイヤの内圧が上昇するため、走行試験前にコンプレッサーを作動させて調節した指定圧(200kPa)よりも高い値を示すことがありました。
したがいまして、大きな空気圧の低下がない場合、修理可能と評価しました。
+20℃、−30℃及び−40℃でのシーリング剤の粘度を測定しました。
+20℃ではナンバー2のローターを使用し、−30℃ではナンバー3のローターを使用しました。
−40℃では比較例の中の高粘度で、20000mPa・Sを超えるものはナンバー4のローターを使用し,それ以外はナンバー3のローターを使用しました。
また200km走行後のパンク孔は、閉塞しておりエアー漏れがありませんでした。優れた耐久性を示していました。
また低温での粘度は低いままであるため、タイヤに注入することが可能でした。
またパンク孔は200km走行後でも閉塞しており、良好な耐久性を示していました。
また低温においても低い粘度であるため、タイヤに注入することが可能でした。
ドラム走行試験では4mmφのパンク孔の場合シーリング剤の流出量は多いですが閉塞していました。
しかし、5mmφのパンク孔ではシーリング液のほとんどがパンク孔から流れてしまい、指定の空気圧まで昇圧することができませんでした。閉塞性能が劣っていることを示していました。
ドラム走行試験では4mmφのパンク孔の場合、多くのシーリング液が流れ出ていました。
またパンク孔が閉塞するまでに8kmと長い走行距離を必要としていました。
5mmφのパンク孔の場合、注入したシーリング剤の大部分がパンク孔から流れ出てしまい、指定の空気圧まで昇圧することができず、パンク修理をすることができませんでした。
閉塞性能が劣っていることを示していました。
ドラム走行試験の4mmφのパンク孔の場合では流れ出たシーリング剤は多いですが、パンク孔は閉塞していました。しかし5mmφのパンク孔の場合、パンク孔からシーリン
グ液のほとんどが流れ出てしまい指定の空気圧まで昇圧することができず、パンク修理をすることができませんでした。
閉塞性能が劣っていることを示していました。
−40℃での粘度は26500mPa・Sであり非常に粘度が高い状態でした。粘度が高い状態では流動性が悪くなり、ボトルからタイヤへの注入に長時間要することになります。
実際にパンクが発生した際に修理する場合、作業性が悪くなり実用性に欠けます。
なお、実施例4は高粘度であり実用性に欠けるためドラム走行試験を行いませんでした。
ドラム走行試験の4mmφ及び5mmφのパンク孔では、注入したシーリング剤の大部分はパンク孔から流れ出てしまい、指定圧まで昇圧することができず、パンク修理することができませんでした。
閉塞性能が劣っていることを示していました。
ドラム走行試験の4mmφのパンク孔の場合では流れ出たシーリング剤は多いですが、パンク孔は閉塞していました。
しかし5mmφのパンク孔の場合、パンク孔からシーリング液のほとんどが流れ出てしまい指定の空気圧まで昇圧することができず、パンク修理をすることができませんでした。
閉塞性能が劣っていることを示していました。
−40℃での粘度は85000mPa・Sであり、粘度が非常に高く実用性に欠けるものでした。
なお、粘度が高いため実用性に欠けるためドラム走行試験は行いませんでした。
比較例8のシーリング剤は配合後、1時間程度静置するとベントナイト増粘剤の沈殿が底部に溜まりました。
よく撹拌し、分散している場合には、タイヤに注入時にバルブコアの部分で詰まるおそれはありません。
しかし、ベントナイト増粘剤が沈殿している場合には、沈殿部分がタイヤに注入されるときにバルブコア部分で詰まるおそれがあります。
バルブ部分でつまりが発生すると、エアー漏れの原因になります。
したがいまして、比較例8はシーリング剤としては実用性に欠けます。
比較例8は沈殿が生じたため、−40℃及び−30℃での正確な粘度は測定できませんでした。
Claims (3)
- 天然ゴムラテックスと凍結防止剤とノニオン界面活性剤とウレタン会合増粘剤とを含むパンクシーリング剤であって、
前記ノニオン界面活性剤を前記天然ゴムラテックスの固形分100質量部あたり10〜30phr含有し、かつ、前記ウレタン会合増粘剤を前記天然ゴムラテックスの固形分100質量部あたり10〜45phr含有するパンクシーリング剤。 - 前記ノニオン界面活性剤がポリオキシアルキレンアルキルエーテルである、請求項1に記載のパンクシーリング剤。
- シーリング剤の天然ゴムラテックスの固形分以外の成分の合計が600phr以上である、請求項1又は請求項2に記載のパンクシーリング剤。
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