JP5097087B2 - 道路情報提供サービスセンタ装置、道路情報提供方法およびカーナビゲーション装置 - Google Patents

道路情報提供サービスセンタ装置、道路情報提供方法およびカーナビゲーション装置 Download PDF

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Description

本発明は、インターネットのWEBサイトに掲載されている記事から道路区間の道路情報を収集してドライバに提供するのに好適な道路情報提供サービスセンタ装置、道路情報提供方法およびカーナビゲーション装置に関する。
車で観光旅行をする人は、まず、日程や目的地を定め、次に、その目的地に関する観光ガイドブックや道路地図などを参照して、立ち寄る観光スポットや車の走行経路などを定めることが多い。最近では、多くの車にカーナビゲーション装置(以下、本明細書では「カーナビ装置」と略称する。)が搭載されており、その場合には、カーナビ装置に記憶されている地図情報やPOI(Point of Interest)情報を利用して、観光スポットや車の走行経路を定めることもできる。そして、その定めた走行経路を車走行時の誘導経路(道案内経路)として利用ことも可能である。
旅行するドライバは、観光地などで不案内な道路を車で走行する場合、走行予定の道路の状況(広い、狭い、渋滞し易い、信号が多いなど)を事前に知っていると、実際に走行するときに抱きがちな不安定な感情(イライラ感、不安感など)を抑制することができる。現状のカーナビ装置は、そのような道路の状況を、ある程度一般的な情報として表示することはできるが、その情報は、ドライバにとって充分なものにはなっていない。
例えば、観光地の道路においては、桜の季節、紅葉の季節、休日、平日などによって、道路の渋滞状況などが大きく相違する。その場合には、カーナビ装置によって探索された目的地までの推奨経路は、必ずしも最適経路(最短時間経路)でない場合もある。また、土砂崩れなど半ば長期の通行止めで通行不能な道路があったり、新たに開通した道路があったりする。このようなきめ細かな道路状況は、現状のカーナビ装置では提供されていない。
特許文献1には、各カーナビ装置から取得されるスナップ写真などを含む道路状況の旅行記録情報をデータベースに蓄積するとともに、カーナビ装置から送信される走行経路に応じた旅行記録情報を、そのカーナビ装置に提供するカーナビゲーションシステムの例が開示されている。従って、カーナビ装置は、そのセンタサーバに蓄積された旅行記録情報から、走行経路についてのきめ細かな道路状況を得ることができる。
特開2002−81951号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたカーナビゲーションシステムにおいては、そのシステムに対応したカーナビ装置でなければ、旅行記録情報を取得できない。しかも、カーナビ装置が旅行記録情報を取得するにあたっては、走行中の道路が抜け道であることを指定したり、スナップ写真を撮影するポイントを定めたりするための操作をするのはドライバである。このような操作は、ドライバにとって負担となる作業である。このような操作者にとって負担となる作業は、実行されないことが多い。従って、このシステムでは、旅行記録情報の取得が相当に限定されることになり、現実的には、センタサーバは、充分な量の旅行記録情報を蓄積するのが困難である。
ところで、インターネット上に提供される情報量は、とくに、個人の日記などを公開するブログの拡大に伴い、増加の一途を辿っている。ちなみに、旅行記録などを主題としたブログも多数存在する。その旅行記録のブログには、しばしば、道路状況についての記載(例えば、「AA道路のBB峠は、紅葉見物で大渋滞だった」など)がある。
以上のような従来技術の状況に鑑み、本発明の目的は、WEBサイトに公開された情報を幅広く活用して生成した道路状況のデータを、ユーザに容易に提供することが可能な道路情報提供サービスセンタ装置、道路情報提供方法およびカーナビゲーション装置を実現することにある。
本発明に係る道路情報提供サービスセンタ装置は、所定の期間ごとに、車両による道路走行の模様を記録した旅行記事が掲載されたWEBサイトからその旅行記事を収集し、その収集した旅行記事を、道路状況キーワード辞書および道路区間キーワード辞書を用いて解析する。そして、その旅行記事から、道路区間キーワードとその道路区間キーワードの前後の近傍にある道路状況キーワードとを抽出し、その道路区間キーワードに基づき地図DB(Database)を参照して、前記抽出された道路状況キーワードに対応付けるための道路区間を特定する。さらに、前記抽出した道路状況キーワードと前記特定した道路区間とを前記WEBサイト上の前記旅行記事のURL(Uniform Resource Locator)とを対応付けたデータを道路状況データとして、道路状況DBに蓄積しておく。そして、パソコンまたはカーナビゲーション装置からの要求情報に応じて、その要求情報によって指定される道路区間の道路状況データを、前記道路状況DBから取得し、前記パソコンまたはカーナビゲーション装置へ配信する。
本発明によれば、WEBサイトに公開された情報を幅広く活用して生成した道路状況のデータを、ユーザに容易に提供することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る道路情報提供サービスセンタおよびカーナビ装置を含んだ全体システムの構成の例を示した図である。
図1に示すように、道路情報提供サービスセンタ1は、インターネット5に接続され、同じくインターネット5に接続されたブログサーバ3から、そのブログサーバ3に蓄積され、公開されているブログ記事31を、適宜、収集し、そのブログ記事31に含まれている道路状況データを抽出し、道路状況DB114に蓄積する。
また、道路情報提供サービスセンタ1は、ISP(Internet Service Provider)4を介して家庭などで用いられるパソコン6などに接続され、さらに、公衆網7、携帯電話などの基地局8を介して車両9に搭載されたカーナビ装置2に接続されている。道路情報提供サービスセンタ1は、パソコン6またはカーナビ装置2からの求めに応じて、求められた道路区間の道路状況データを、そのパソコン6またはカーナビ装置2へ配信する。
なお、パソコン6は、必ずしも家庭に設置されたものである必要はなく、インターネット5に接続可能な情報端末装置であれば、モバイル型の個人情報端末装置であっても、携帯電話装置であってもよい。
以下、図1を参照して、道路情報提供サービスセンタ1およびカーナビ装置2の構成の詳細について説明する。
図1に示すように、道路情報提供サービスセンタ1は、ブログ記事収集部101、ブログ記事解析部102、道路状況データ登録部103、経路探索要求受信部104、経路探索部105、道路状況データ配信部106、通信処理部107、巡回URLDB111、道路状況キーワード辞書112、道路区間キーワード辞書113、道路状況DB114、センタ地図DB115などを含んで構成される。
ここで、巡回URLDB111は、旅行記録などが掲載されたブログ記事31を有する複数のWEBサイトのURLを、あらかじめ登録して構成したデータベースである。ブログ記事収集部101は、巡回URLDB111を参照して、インターネット5および通信処理部107を介して、登録されたURLのWEBサイトを順次巡回し、巡回したWEBサイトからブログ記事31を収集する。このとき、ブログ記事31は、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)などで記述されているものとする。
ブログ記事解析部102は、道路状況キーワード辞書112および道路区間キーワード辞書113にあらかじめ登録された道路状況キーワードおよび道路区間キーワードを参照して、前記収集したブログ記事31を解析し、道路区間および道路状況を表す記載部分を抽出する。また、道路状況データ登録部103は、前記抽出された道路状況を表す記載部分から、所定の形式を有する道路状況データを生成し、道路状況DB114に登録する。
なお、道路状況キーワード辞書112、道路区間キーワード辞書113および道路状況DB114の構成については、図2−図4を参照して別途詳しく説明する。また、ブログ記事収集部101、ブログ記事解析部102および道路状況データ登録部103の処理フローについては、図5を参照して別途詳しく説明する。
次に、経路探索要求受信部104は、パソコン6またはカーナビ装置2からISP4、インターネット5などを介して送信される経路探索要求(出発地、目的地、経由地などのデータを含む)を、通信処理部107を介して受信する。経路探索部105は、その受信された経路探索要求に基づき、センタ地図DB115を参照して、出発地、経由地および目的地をつなぐ最短時間経路などの推奨経路を探索する。
道路状況データ配信部106は、道路状況DB114を参照して前記探索された推奨経路に含まれる道路区間の道路状況データを抽出し、その抽出した道路状況データを、通信処理部107、インターネット5、ISP4などを介して、パソコン6またはカーナビ装置2へ配信する。
これら経路探索要求受信部104、経路探索部105および道路状況データ配信部106の処理フローについては、図6を参照して別途詳しく説明する。
ここで、道路情報提供サービスセンタ1は、ハードウエア的には、図示しない処理装置(以下、CPU(Central Processing Unit)という)と記憶装置(RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置など)とを、少なくとも有するコンピュータによって構成される。そのコンピュータにおいて、前記したブログ記事収集部101、ブログ記事解析部102、道路状況データ登録部103、経路探索要求受信部104、経路探索部105、道路状況データ配信部106、通信処理部107の機能は、そのCPUが記憶装置に格納された所定のプログラムを実行することによって実現される。
次に、図1に示すように、カーナビ装置2は、通信装置201、通信処理部202、経路変換部203、経路探索部204、表示処理部205、入力処理部206、カーナビ用地図DB207、表示装置208、入力装置209、GPS(Global Positioning System)受信機210などを含んで構成される。
ここで、通信装置201は、携帯電話機などによって構成され、基地局8と通信し、さらに、公衆網7、ISP4、インターネット5などを介して、道路情報提供サービスセンタ1との間で通信する。また、通信処理部202は、通信装置201を適宜制御して、経路探索要求などのデータを道路情報提供サービスセンタ1へ送信するとともに、道路情報提供サービスセンタ1から、探索された推奨経路に含まれる道路区間の道路状況データを取得する。そして、その取得された道路区間の道路状況データは、経路変換部203、経路探索部204における処理を経て、表示処理部205によって表示装置208に表示される。
表示装置208は、LCD(Liquid Crystal Display)などによって構成され、前記取得された道路区間の道路状況データを表示するほか、通常のカーナビ装置として、経路探索部204によりカーナビ用地図DB207から探索された自車位置から目的地までの誘導経路などを表示する。
このとき、自車位置は、GPS受信機210により取得される。すなわち、GPS受信機210は、図示しない複数のGPS衛星からの信号を受信し、その受信した信号に基づき、自身を搭載した車両9の位置、つまり、自車位置を測位する。
また、入力装置209は、図示しない各種のボタン、スイッチ、センサインターフェース、リモコン受光部、リモコン装置などからなり、目的地や経路探索条件など各種データの入力に利用される。ここで、センサインターフェースは、車速センサや方位センサなどに接続される。車速センサや方位センサなどによって得られたデータは、しばしば、GPS受信機210によって取得された自車位置を補正するのに用いられる。
これら入力装置209やGPS受信機210などから入力される自車位置、目的地、経路探索条件などのデータは、適宜、入力処理部206によって処理され、経路探索部204などへ送付される。
なお、カーナビ装置2は、図示しないCPUと記憶装置(RAM、ハードディスク装置など)とを少なくとも含んで構成されたコンピュータであり、通信処理部202、経路変換部203、経路探索部204、表示処理部205、入力処理部206の機能は、そのCPUがRAMなどに記憶された所定のプログラムを実行することにより実現される。
続いて、図2−図5を参照して、道路情報提供サービスセンタ1がブログサーバ3上のWEBサイトからブログ記事31を収集し、道路状況データを抽出し、抽出した道路状況データを道路状況DB114に登録するまでの処理フロー、ならびに、その処理で用いられる道路状況キーワード辞書112、道路区間キーワード辞書113および道路状況DB114の例について説明する。
図2は、道路情報提供サービスセンタ1が有する道路状況キーワード辞書112の例を示した図である。図2に示すように、道路状況キーワード辞書112は、道路状況を表すキーワードが、あらかじめ、分類されて登録されたものである。すなわち、道路状況キーワード辞書112には、例えば、渋滞状況を表すキーワードとして、「渋滞」、「混雑」、「順調」などが、また、走りやすさを表すキーワードとして、「流れがよい」、「快適」、「信号多い」などが、また、景観を表すキーワードとして、「景色がよい」などが登録されている。
図3は、道路情報提供サービスセンタ1が有する道路区間キーワード辞書113の例を示した図である。図3に示すように、道路区間キーワード辞書113には、道路区間を特定するための道路名称(例えば、「環状八号線」)、道路通称(例えば、「環八」)、交差点名称(例えば、「高井戸」)、道路沿いのPOI名称(例えば、「高井戸駅」)などが、それぞれ対応付けられて登録されている。
なお、道路状況キーワードおよび道路区間キーワードは、いずれも、道路情報提供サービスセンタ1の管理者によってあらかじめ定義された情報であり、それぞれ、道路状況キーワード辞書112および道路区間キーワード辞書113に事前に登録される。
図4は、道路情報提供サービスセンタ1において蓄積される道路状況DB114の例を示した図である。図4に示すように、道路状況DB114は、道路区間を定義する定義データ(「道路名称」、「道路区間」、「開始リンクID」、「終了リンクID」など)、その道路区間についてブログ記事31から抽出された道路状況を表すデータ(「道路状況キーワード」)、そのブログ記事31が掲載されたWEBサイトのURL(「ブログ記事URL」)などのデータによって構成される。
ここで、「道路区間」は、ブログ記事31から抽出された道路区間キーワード(「道路名称」、「交差点名称」、「道路沿いPOI名称」など)とセンタ地図DB115とに基づき、道路情報提供サービスセンタ1のCPUが、適宜、決定する。なお、道路ごとに道路区間をあらかじめ定めておき、道路区間キーワード辞書113において、その道路区間ごとに「交差点名称」、「道路沿いPOI名称」などの道路区間キーワードを登録しておいてもよい。その場合には、ブログ記事31に基づく「道路区間」の特定が容易になる。
また、「道路状況」および「ブログ記事URL」も、ブログ記事31から抽出されたデータである。従って、道路状況DB114では、同じ「道路区間」について、複数の「道路状況」や「ブログ記事URL」がある場合がある。換言すれば、同じ「道路区間」について多数の同じ「道路状況」のデータがあった場合には、その「道路状況」のデータの信頼性は高いということができる。
また、「開始リンクID」および「終了リンクID」は、「道路区間」をセンタ地図DB115における道路リンクのリンクIDで表したものである。例えば、「道路区間」が「国道16号」の「八王子−入間」の場合には、「開始リンクID」は、「国道16号」上の八王子市街中心部の代表的な道路リンクのリンクIDであり、「終了リンクID」は、「国道16号」上の入間市街中心部の代表的な道路リンクのリンクIDである。本実施形態では、道路情報提供サービスセンタ1のCPUが、「道路区間」およびセンタ地図DB115に基づき、適宜、「開始リンクID」および「終了リンクID」を定めるものとする。
図5は、道路情報提供サービスセンタ1におけるブログ記事の収集および解析から抽出された交通状況データの道路状況DB114への登録までの処理フローの例を示した図である。なお、この処理は、例えば、1日に1回、1週に1回など、一定の周期ごとに実行される。
道路情報提供サービスセンタ1のCPU(以下、単に「CPU」という)は、図5に示すように、まず、巡回URLDB111からURLを1つ選択し(ステップS11)、その選択したURLによって指定されるWEBサイトのブログ記事を読み込む(ステップS12)。これらステップS11およびS12の処理は、ブログ記事収集部101の処理に対応する。
次に、CPUは、その読み込んだブログ記事について、道路区間キーワード(道路区間キーワード辞書113に事前に登録されたキーワード)が有るか否かを検索する(ステップS13)。そして、そのブログ記事中に道路区間キーワードが有った場合には(ステップS14でYes)、その検索された道路区間キーワードの前後の前記ブログ記事について、CPUは、さらに、道路状況キーワード(道路状況キーワード辞書112に事前に登録されたキーワード)が有るか否かを検索する(ステップS15)。これらステップS13−S15の処理は、ブログ記事解析部102の処理に対応する。
その検索の結果、道路状況キーワードが有った場合には(ステップS16でYes)、CPUは、ステップS13の検索で抽出した道路区間キーワード(道路名称、道路通称、交差点名称、道路沿いのPOI名称)に基づき、センタ地図DB115を参照して、適宜、道路区間を定め、センタ地図DB115からその道路区間の開始リンクIDおよび終了リンクIDを取得する(ステップS17)。
次に、CPUは、ステップS17で得た道路区間と、ステップS15の検索で抽出した道路状況キーワードに基づく道路状況と、当該ブログ記事31のURL(ステップS11で選択したURL)を互いに関連付けて、道路状況データを生成し(ステップS18)、その生成した道路状況データを道路状況DB114に登録する(ステップS19)。これらステップS17−S19の処理は、道路状況データ登録部103の処理に対応する。
次に、CPUは、ステップS11で巡回URLDB111に登録されている全URLを選択したか否かを判定し、全URLを選択した場合には(ステップS20でYes)、処理を終了する。また、全URLを選択していない場合には(ステップS20でNo)、CPUは、ステップS11へ戻って、ステップS11以下の処理を繰り返して実行する。
また、道路区間キーワードがなかった場合(ステップS14でNo)、および、道路状況キーワードがなかった場合(ステップS16でNo)には、CPUは、ステップS20を実行する。
なお、以上の処理において、ステップS12で読み込んだブログ記事31の中に、外部のブログ記事へのリンクが含まれていた場合には、CPUは、そのリンクされた外部のブログ記事も読み込んでステップS13以下の処理を行うようにしてもよい。そして、その中に、道路状況DB114に登録した道路状況データが存在した場合には、CPUは、そのリンクされた外部のブログ記事のURLを巡回URLDB111に登録してもよい。
以上の処理によって、複数のブログサーバ3上に散在するブログ記事31に記載された道路状況に関する情報を、道路状況データという形で道路状況DB114に蓄積することができる。なお、道路状況DB114に蓄積された道路状況データは、適宜、古いデータを削除することにして、常に最新のデータにしておくことができる。
次に、図6および図7を参照して、家庭用のパソコン6が道路情報提供サービスセンタ1に対し、経路探索を求め、道路情報提供サービスセンタ1がパソコン6に対し、探索した推奨経路、および、その推奨経路についての道路状況データを配信する処理の例について説明する。ここで、図6は、(a)パソコン6が道路情報提供サービスセンタ1に対し、経路探索を求め、それに応じて配信された推奨経路および道路状況データを表示する処理フローの例、(b)道路情報提供サービスセンタ1がパソコン6からの求めに応じて、推奨経路および道路状況データを配信する処理フローの例を示した図である。また、図7は、(a)道路情報提供サービスセンタ1から配信された推奨経路および道路状況データをパソコン6の表示装置に表示したブラウザ画面の例、(b)ブログ記事31をパソコン6の表示装置に表示したブラウザ画面の例を示した図である。
パソコン6のユーザが車での旅行を計画するとき、そのユーザは、Webブラウザを用いて、道路情報提供サービスセンタ1にアクセスし、道路情報提供サービスセンタ1が提供する、例えば、「旅行計画」というホームページを開く。その場合には、そのブラウザ画面には、出発地、経由地、目的地など旅行条件を入力するための入力ボックスなどが表示される(図示省略)。
そこで、パソコン6のCPUは、その入力ボックスなどを介して入力される出発地、目的地などの情報を読み取り、その読み取った出発地、目的地などの情報を道路情報提供サービスセンタ1へ送信する(ステップS21)。道路情報提供サービスセンタ1のCPUは、それに応答して、その出発地、目的地などの情報を受信する(ステップS31)。
なお、パソコン6における出発地、目的地などの入力方法は、入力ボックスから文字情報を入力する入力方法に限定されるものではなく、Webブラウザに表示された地図などを介して、出発地、目的地などの位置を直接に指定する入力方法であってもよく、また、地図に表示されたPOIから出発地、目的地を選択して指定する方法であってもよい。
次に、パソコン6のCPUは、所定のブラウザ画面(図示省略)で、経路探索の指示の入力を受け付けると、道路情報提供サービスセンタ1に対して、経路探索指示情報を送信する(ステップS22)。道路情報提供サービスセンタ1のCPUは、それに応答して、その経路探索指示情報を受信し、センタ地図DB115を参照して、出発地から目的地までの旅行の推奨経路を探索する(ステップS32)。
道路情報提供サービスセンタ1のCPUは、その推奨経路の探索が終了すると、探索した推奨経路データをパソコン6へ配信する(ステップS33)とともに、道路状況DB114に登録されている道路状況データの道路区間を検索して、その道路区間が当該推奨経路に含まれているか否かを判定し、当該推奨経路に含まれているとき、その道路状況データを抽出する(ステップS34)。
その抽出処理において、当該推奨経路に含まれる道路区間の道路状況データが抽出された場合には(ステップS35でYes)、道路情報提供サービスセンタ1のCPUは、その道路状況データをパソコン6へ配信する(ステップS36)。また、当該推奨経路に含まれる道路区間の道路状況データが抽出されなかった場合には(ステップS35でNo)、ステップS36の処理をスキップする。
一方、パソコン6のCPUは、推奨経路データの配信を受けたときには、その推奨経路データを受信し、その受信した推奨経路データに基づき、例えば、図7(a)のブラウザ画面61に示すように、その推奨経路611を表示する(ステップS23)。また、道路状況データの配信を受けたときには、パソコン6のCPUは、推奨経路611のうち、その配信された道路状況データによって指定される道路区間、すなわち、道路状況データ有りの道路区間を、目立つように、太線にしたり、色を変えたりして、強調表示する(ステップS24)。なお、その強調表示に際しては、交通状況キーワードの分類(「渋滞」、「走りやすさ」、「景観」など、図2参照)に応じて、その表示色をあらかじめ定めておき、変えるようにしてもよい。
また、パソコン6のCPUは、図7(a)に示すように、ブラウザ画面61の推奨経路611のそばには、道路状況データ有りの道路区間612についての道路状況データ613、および、その道路区間612の道路状況データ613が掲載されたブログ記事31のリンク614を表示する(ステップS25)。なお、推奨経路611に複数の道路状況データ有りの道路区間612が含まれる場合には、パソコン6の利用者が、その強調表示された複数の道路区間612の1つを、適宜、クリックして選択することにより、表示する道路状況データ613の道路区間612を切替えることができるものとする。
また、道路状況データ613の部分に表示される道路状況キーワードについては、ブログ記事31におけるその道路状況キーワードの出現件数をカッコ内に表示して、その道路状況キーワードの信頼性の目安とする。同様に、ブログ記事31のリンク614の後に、例えば、星印を付して、その星印の数により、ブログ記事31の信頼性の目安とする。
また、ブラウザ画面61に表示されたブログ記事31のリンク614の1つがクリックされた場合には、パソコン6のCPUは、インターネット5を介して、リンク614によって指定されるブログサーバ3およびブログ記事31にアクセスして、ブログ記事31を取得し、その取得したブログ記事を、図7(b)に示すようなブラウザ画面62として表示する。
以上の処理によって、パソコン6のユーザは、家庭にいながらにして、出発地から目的地までの推奨経路611、および、その推奨経路611上の道路状況データ613を得ることができ、さらには、その道路状況が掲載されたブログ記事31に容易にアクセスすることが可能になる。従って、ユーザは、ブラウザ画面61に表示された推奨経路611や道路状況データ613などに基づき、適宜、旅行計画の適否を判断することができる。
さらに、本実施形態では、ユーザがブラウザ画面61に表示された推奨経路611に満足できなかった場合には、ユーザが、適宜、出発地、目的地、経由地などを変更して、経路データを編集することができるようにしている。そこで、パソコン6に経路データを編集するための経路編集データが入力された場合には(ステップS26でYes)、パソコン6のCPUは、その経路編集データを道路情報提供サービスセンタ1へ送信するとともに、ステップS22へ戻って、ステップS22以下の処理を再度実行する。また、経路編集データが入力されなかった場合には(ステップS26でNo)、ユーザがブラウザ画面61に表示された推奨経路611の旅行計画に満足したものとして、図6(a)に示したパソコン6の処理を終了する。
一方、このパソコン6の処理に合わせて、道路情報提供サービスセンタ1のCPUは、パソコン6から経路編集データを受信した場合には(ステップS37でYes)、ステップS32へ戻って、ステップS32以下の処理を再度実行する。また、経路編集データを受信しなかった場合には(ステップS37でNo)、道路情報提供サービスセンタ1のCPUは、そのときまでに求められた推奨経路データ、および、その推奨経路に含まれる道路区間の道路状況データを、そのパソコン6のユーザを識別する情報(つまり、道路情報提供サービスセンタ1に対するユーザID)と対応付けて、記憶装置の所定のエリアに記憶し(ステップS38)、図6(b)に示した道路情報提供サービスセンタ1における処理を終了する。
続いて、図8−図10を参照して、ユーザがパソコン6で旅行計画を立てた後、車で旅行をするとき、その旅行計画で得た推奨経路および道路状況データを、カーナビ装置2で活用する手順について説明する。ここで、図8は、(a)カーナビ装置2が道路情報提供サービスセンタ1から推奨経路データおよび道路状況データをダウンロードして表示する処理フローの例、(b)道路情報提供サービスセンタ1がカーナビ装置2からの求めに応じて、推奨経路および道路状況データを配信する処理フローの例を示した図である。また、図9は、道路情報提供サービスセンタ1からカーナビ装置2へ配信される推奨経路データのフォーマットの例を示した図、図10は、経路形状マッチング処理の概念を示した図、図11は、アボイドエリアを迂回する経路の例を示した図である。また、図12は、(a)道路情報提供サービスセンタ1から配信された推奨経路データをカーナビ装置2に表示したブラウザ画面の例、(b)ブログ記事31をカーナビ装置2の表示装置208に表示した画面の例を示した図である。
カーナビ装置2のユーザは、図8に示す処理により、パソコン6を用いて事前に定め、道路情報提供サービスセンタ1の記憶装置に記憶しておいた旅行計画の推奨経路データおよびその推奨経路に含まれる道路区間の交通状況データを、道路情報提供サービスセンタ1からカーナビ装置2へダウンロードすることができる。
すなわち、ユーザがカーナビ装置2からユーザIDなどを入力することにより、道路情報提供サービスセンタ1に対し、経路データのダウンロードを要求すると、カーナビ装置2のCPUは、ユーザIDを含む経路データのダウンロード要求情報を、道路情報提供サービスセンタ1に送信する(ステップS41)。
道路情報提供サービスセンタ1のCPUは、その経路データのダウンロード要求情報を受信すると、記憶装置に記憶しておいたそのユーザIDに対応する推奨経路データおよび道路状況データを読み出し、その推奨経路データのフォーマットを変換して(ステップS51)、変換後の推奨経路データをカーナビ装置2へ配信する(ステップS52)。
ここで、カーナビ装置2へ配信する推奨経路データは、図9に示すように、「出発地データ」、「目的地データ」、必要な数の「経由地データ」、「道路状況データ」を含んで構成される。このとき、「出発地データ」、「目的地データ」および「経由地データ」のそれぞれは、それぞれの「名称」、「緯度」、「経度」のデータを含んで構成される。
また、「道路状況データ」は、「道路区間」、「道路状況キーワード」、「ブログ記事リンクURL」、「区間形状構成点列数」、各「区間形状構成点」の「緯度」、「経度」により構成される。ここで、「道路区間」、「道路状況キーワード」、「ブログ記事URL」は、道路状況DB114の「道路区間」、「道路状況キーワード」、「ブログ記事URL」に対応している。また、「区間形状構成点数」、各「区間形状構成点」の「緯度」、「経度」は、当該道路区間の形状を複数の点列により表すためのデータである。
以上のように、本実施形態では、道路情報提供サービスセンタ1からカーナビ装置2へ推奨経路データを配信するとき、推奨経路を道路リンクのリンクIDの連なりとして表すのではなく、緯度、経度で指定される位置の点列のデータとして表している。これは、センタ地図DB115とカーナビ用地図DB207との間でのデータフォーマットの相違、とくに、道路リンクのリンクIDの相違に対処することを目的としたものである。すなわち、センタ地図DB115とカーナビ用地図DB207とでは、そのデータフォーマットは必ずしも同じとは限らず、また、カーナビ装置2によってもそのデータフォーマットが相違する場合がある。そこで、ここでは、道路情報提供サービスセンタ1からカーナビ装置2へ配信する推奨経路データのフォーマットを、センタ地図DB115やカーナビ用地図DB207のフォーマットに依存しないものとした。
そこで、図8に示すように、カーナビ装置2のCPUは、道路情報提供サービスセンタ1から配信された推奨経路データを受信すると(ステップS42)、その受信した推奨経路データに含まれる区間形状構成点の緯度、経度からなる道路区間の経路データを、カーナビ用地図DB207における道路リンクの形式の経路データに変換する経路形状マッチング処理を行う(ステップS43)。
図10に示すように、道路情報提供サービスセンタ1から配信された推奨経路データに含まれる区間形状構成点の緯度、経度が指し示す点(以下、区間形状構成点1001といい、図では白丸で表示)は、誤差などのために、必ずしも、カーナビ用地図DB207を構成する道路リンク1000(細いまたは太い実線で表示)上に位置するとは限らない。そこで、カーナビ装置2のCPUは、経路形状マッチング処理において、白丸で表示された区間形状構成点1001を、その点に最も近い道路リンク上の点に投影し、その投影点1002(黒丸で表示)を含んだ道路リンク1000をつなげて推奨経路1003(太い実線で表示)とする。
この経路形状マッチング処理では、区間形状構成点1001が推奨経路1003に含まれない道路リンク1000に投影される場合があり、そのような投影点1002は、不正投影点1004と呼ばれる。なお、一般には、区間形状構成点1001を投影した時点では、その投影点1002が不正投影点1004であるか否かは分からない。しかし、投影点1002を含む道路リンク1000をつなげて推奨経路1003を構成したとき、その不正投影点1004を含む道路リンク1000の終点ノード側には、投影点1002を含む他の道路リンク1000が接続されないので(ただし、終点ノードが木と駅巷は道路区間の終点である場合を除く)、その投影点が不正投影点1004であることが分かる。従って、投影点1002を含道路リンク1000であっても、不正投影点1004を含道路リンク1000は、推奨経路1003から除外される。
再度、図8を参照すると、カーナビ装置2のCPUは、推奨経路がアボイドエリアを通過するか否かを判定する(ステップS44)。ここで、アボイドエリアとは、あらかじめカーナビ装置2で設定しておいたスクールゾーンなどの交通規制エリアや、旅行開始後、例えば、道路交通情報放送手段などを介して取得した渋滞エリアなど、ドライバが走行を避けたいエリアをいう。
そこで、図11に示すように、推奨経路1101(太い実線で表示)がアボイドエリア1100を通過する場合には(ステップS44でYes)、カーナビ装置2のCPUは、アボイドエリア1100を迂回する迂回経路1102(太い破線で表示)を探索し(ステップS45)、推奨経路1101がアボイドエリア1100を通過しない場合には(ステップS44でNo)、迂回経路1102の探索処理(ステップS45)をスキップする。
ここで、カーナビ装置2のCPUは、例えば、推奨経路1101がアボイドエリア1100に進入する手前のノード1103(白丸で表示)を出発地とし、アボイドエリア1100を通過後のノード1104(白丸で表示)を目的地として、経路探索部204により経路探索することによって、アボイドエリア1100の迂回経路1102を求めることができる。なお、その場合、出発地および目的地とするノードは、必ずしも、アボイドエリア1100に最も近い推奨経路1101上のノードである必要はない。
続いて、カーナビ装置2のCPUは、図12(a)に示すように、推奨経路711を表示装置208に表示し(ステップS46)、さらに、推奨経路711のうち、道路状況データ有りの道路区間712を、目立つように、太線にしたり、色を変えたりして、強調表示する(ステップS47)。このとき、図11で説明したアボイドエリア1100および迂回経路1102が存在した場合には、カーナビ装置2のCPUは、推奨経路711に併せてアボイドエリア1100および迂回経路1102を表示する(ただし、図12(a)では、図示省略)。
また、カーナビ装置2のCPUは、図12(a)に示すように、推奨経路711のそばに、道路状況データ有りの道路区間712についての道路状況データ713、および、その道路区間712の道路状況データ713が掲載されたブログ記事31のリンク714を表示する(ステップS48)。なお、この場合、カーナビ装置2の表示装置208が小さいことを考慮して、道路状況データ713を噴出しの形で表示するとともに、その中に表示される道路状況キーワードおよびブログ記事31のリンク714は、1つまたは少数の信頼性の高いものに限定して表示する。
なお、カーナビ装置2においても、前記表示されたブログ記事31のリンク714が、リモコンやタッチパネルなどの入力装置209により選択されて、所定の指示がされた場合には、カーナビ装置2のCPUは、インターネット5を介して、そのブログ記事31のリンク614によって指定されるブログサーバ3およびブログ記事31にアクセスして、ブログ記事31を取得し、その取得したブログ記事31を、図12(b)に示すような形で表示装置208に表示する。
以上の処理によれば、カーナビ装置2のユーザは、あらかじめパソコン6で求めておいた旅行計画の推奨経路711を、道路情報提供サービスセンタ1からダウンロードすることができ、また、その旅行計画の推奨経路711に含まれる道路区間ついて、ブログ記事31から収集された道路状況データを容易に閲覧することができるようになる。
従って、カーナビ装置2を搭載した車両9のドライバは、推奨経路711に従って、道路を走行することができ、また、その推奨経路711の中に含まれる道路区間については、ブログ記事31から収集された道路状況データが提供されるので、不案内な道路であっても走行し易くなる。
なお、以上に説明した交通状況データ(図4参照)については、とくに季節や平日、休日などの日種を考慮していないが、ブログ記事31から得られる交通状況データを道路状況DB114に蓄積するとき、その交通状況データにブログ記事作成時の日時情報を付しておくことすれば、ユーザの旅行計画の季節や日種に応じて、より的確な交通状況データを提供することが可能になる。
本発明の実施形態に係る道路情報提供サービスセンタおよびカーナビ装置を含んだ全体システムの構成の例を示した図。 道路情報提供サービスセンタが有する道路状況キーワード辞書の例を示した図。 道路情報提供サービスセンタが有する道路区間キーワード辞書の例を示した図。 道路情報提供サービスセンタにおいて蓄積される道路状況DBの例を示した図。 道路情報提供サービスセンタにおけるブログ記事の収集および解析から抽出された交通状況データの道路状況DBへの登録までの処理フローの例を示した図。 (a)パソコンが道路情報提供サービスセンタに対し、経路探索を求め、それに応じて配信された推奨経路および道路状況データを表示する処理フローの例、(b)道路情報提供サービスセンタがパソコンからの求めに応じて、推奨経路および道路状況データを配信する処理フローの例を示した図。 道路情報提供サービスセンタから配信された推奨経路および道路状況データをパソコンの表示装置に表示したブラウザ画面の例、(b)ブログ記事をパソコンの表示装置に表示したブラウザ画面の例を示した図。 (a)カーナビ装置2が道路情報提供サービスセンタから推奨経路データおよび道路状況データをダウンロードして表示する処理フローの例、(b)道路情報提供サービスセンタがカーナビ装置からの求めに応じて、推奨経路および道路状況データを配信する処理フローの例を示した図。 道路情報提供サービスセンタからカーナビ装置へ配信される推奨経路データのフォーマットの例を示した図。 経路形状マッチング処理の概念を示した図。 アボイドエリアを迂回する経路の例を示した図。 (a)道路情報提供サービスセンタから配信された推奨経路データをカーナビ装置に表示したブラウザ画面の例、(b)ブログ記事をカーナビ装置の表示装置に表示した画面の例を示した図。
符号の説明
1 道路情報提供サービスセンタ
2 カーナビ装置
3 ブログサーバ
4 ISP
5 インターネット
6 パソコン
7 公衆網
8 基地局
9 車両
31 ブログ記事
101 ブログ記事収集部
102 ブログ記事解析部
103 道路状況データ登録部
104 経路探索要求受信部
105 経路探索部
106 道路状況データ配信部
107 通信処理部
111 巡回URLDB
112 道路状況キーワード辞書
113 道路区間キーワード辞書
114 道路状況DB
201 通信装置
202 通信処理部
203 経路変換部
204 経路探索部
205 表示処理部
206 入力処理部
208 表示装置
209 入力装置
210 GPS受信機

Claims (8)

  1. インターネットに接続される処理装置と、
    道路状況を表わした道路状況キーワードを蓄積した道路状況キーワード辞書、道路名称および交差点名称を含む地物の名称を道路区間キーワードとして蓄積した道路区間キーワード辞書、並びに、道路の位置および接続関係情報を含んで構成された地図DB、を有してなる記憶装置と、
    を備えた道路情報提供サービスセンタ装置であって、
    前記処理装置が、
    車両による道路走行の模様を記録した旅行記事が掲載されたWEBサイトから、前記インターネットを介して、所定の期間ごとに前記旅行記事を収集し、
    前記収集した旅行記事を、前記道路状況キーワード辞書および前記道路区間キーワード辞書を用いて解析して、前記旅行記事から道路区間キーワードを抽出し、さらに、前記旅行記事からその道路区間キーワードの前後の近傍にある道路状況キーワードを抽出し、前記道路区間キーワードに基づき、前記地図DBを参照して、前記抽出された道路状況キーワードに対応付けるための道路区間を特定し、
    前記道路状況キーワードと前記道路区間と前記WEBサイト上の前記旅行記事のURLとを対応付けたデータを道路状況データとして、前記記憶装置上に構成された道路状況DBに蓄積しておき
    前記インターネットを介して接続されたパソコンまたはカーナビゲーション装置から送信された要求情報を受信したときには、その要求情報によって指定される道路区間に基づき前記道路状況DBを検索して得られる道路状況データを、前記パソコンまたは前記カーナビゲーション装置へ配信すること
    を特徴とする道路情報提供サービスセンタ装置。
  2. 前記処理装置は、
    前記パソコンからの前記要求情報として、出発地および目的地を含む経路探索指示情報を受信した場合には、
    前記地図DBを参照して、前記出発地から前記目的地に到る推奨経路を探索し、
    前記道路状況DBを検索して、前記道路状況DBの中に前記推奨経路の一部として含まれる道路区間についての道路状況データがあったときには、その道路区間についての道路状況データを前記推奨経路と併せて、前記パソコンへ配信すること
    を特徴とする請求項1に記載の道路情報提供サービスセンタ装置。
  3. 前記処理装置は、
    前記推奨経路と前記推奨経路の一部として含まれる道路区間についての道路状況データとを併せて前記パソコンへ配信したときには、前記配信した前記推奨経路と前記推奨経路の一部として含まれる道路区間についての道路状況データとをユーザの識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶しておき、
    前記カーナビゲーション装置からの前記要求情報として、前記ユーザの識別情報を含む経路ダウンロード要求情報を受信した場合には、前記ユーザの識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶している前記推奨経路と前記推奨経路の一部として含まれる道路区間についての道路状況データとを併せて、前記カーナビゲーション装置へ送信すること
    を特徴とする請求項2に記載の道路情報提供サービスセンタ装置。
  4. インターネットに接続される処理装置と、
    道路状況を表わした道路状況キーワードを蓄積した道路状況キーワード辞書、道路名称および交差点名称を含む地物の名称を道路区間キーワードとして蓄積した道路区間キーワード辞書、並びに、道路の位置および接続関係情報を含んで構成された地図DB、を有してなる記憶装置と、
    を備えた道路情報提供サービスセンタ装置によって行われる道路情報提供方法であって、
    前記処理装置が、
    車両による道路走行の模様を記録した旅行記事が掲載されたWEBサイトから、前記インターネットを介して、所定の期間ごとに前記旅行記事を収集し、
    前記収集した旅行記事を、前記道路状況キーワード辞書および前記道路区間キーワード辞書を用いて解析して、前記旅行記事から道路区間キーワードを抽出し、さらに、前記旅行記事からその道路区間キーワードの前後の近傍にある道路状況キーワードを抽出し、前記道路区間キーワードに基づき、前記地図DBを参照して、前記抽出された道路状況キーワードに対応付けるための道路区間を特定し、
    前記道路状況キーワードと前記道路区間と前記WEBサイト上の前記旅行記事のURLとを対応付けたデータを道路状況データとして、前記記憶装置上に構成された道路状況DBに蓄積しておき
    前記インターネットを介して接続されたパソコンまたはカーナビゲーション装置から送信された要求情報を受信したときには、その要求情報によって指定される道路区間に基づき前記道路状況DBを検索して得られる道路状況データを、前記パソコンまたは前記カーナビゲーション装置へ配信すること
    を特徴とする道路情報提供方法。
  5. 前記処理装置は、
    前記パソコンからの前記要求情報として、出発地および目的地を含む経路探索指示情報を受信した場合には、
    前記地図DBを参照して、前記出発地から前記目的地に到る推奨経路を探索し、
    前記道路状況DBを検索して、前記道路状況DBの中に前記推奨経路の一部として含まれる道路区間についての道路状況データがあったときには、その道路区間についての道路状況データを前記推奨経路と併せて、前記パソコンへ配信すること
    を特徴とする請求項4に記載の道路情報提供方法。
  6. 前記処理装置は、
    前記推奨経路と前記推奨経路の一部として含まれる道路区間についての道路状況データとを併せて前記パソコンへ配信したときには、前記配信した前記推奨経路と前記推奨経路の一部として含まれる道路区間についての道路状況データとをユーザの識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶しておき、
    前記カーナビゲーション装置からの前記要求情報として、前記ユーザの識別情報を含む経路ダウンロード要求情報を受信した場合には、前記ユーザの識別情報に対応付けて前記記憶装置に記憶している前記推奨経路と前記推奨経路の一部として含まれる道路区間についての道路状況データとを併せて、前記カーナビゲーション装置へ送信すること
    を特徴とする請求項5に記載の道路情報提供方法。
  7. 道路の位置および接続関係情報を含んで構成された地図DBと、インターネットのWEBサイトに掲載された旅行記事から取得した道路状況および道路区間を前記旅行記事のURLに対応付けて構成した道路状況データを蓄積した道路状況DBと、を備えた道路情報提供サービスセンタ装置に、インターネットを介して接続されて用いられるカーナビゲーション装置であって、
    前記道路情報提供サービスセンタ装置から送信された、あらかじめ探索された出発地から目的地までの推奨経路と、その推奨経路に含まれる道路区間について前記道路状況DBから抽出された道路状況データと、を含んだ情報を受信したときには、
    前記推奨経路を表示装置に表示するとともに、前記表示した推奨経路のうち、前記道路状況データによって指定される道路区間を識別可能なように強調して表示するとともに、
    前記強調して表示した道路区間についての道路状況と、その道路区間および道路状況に対応付けられた旅行記事のURLと、を併せて表示すること
    を特徴とするカーナビゲーション装置。
  8. 所定の入力装置により、前記表示されたURLが選択された場合には、そのURLで指定されるWEBサイトの旅行記事を、前記インターネットを介して取得し、その取得した旅行記事を表示装置に表示すること
    を特徴とする請求項7に記載のカーナビゲーション装置。
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