JP5097067B2 - 部品取付構造 - Google Patents

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本発明は、2つの部品を連結する取付部材に関し、例えば乗り物の部品取付構造に関するものである。
乗り物の部品取付部材としては、例えば、自動二輪車の転倒センサ取付部材が例として挙げられる。特許文献1に示すように、自動二輪車の転倒センサは、車体の転倒を検出するようになっており、転倒センサが車体の転倒を検出すると、燃料噴射や点火を停止するとともに、燃料供給用のポンプを停止して、エンジン停止時の燃料の流出を防止するようになっている。
特開2004−93537号公報
ここで、図11、図12を用いて、転倒センサの従来の取付部材について説明する。図11は、自動二輪車のフレーム部1に転倒センサ2を取り付ける、従来の取付部材の、斜視図である。図12は、フレーム部1に転倒センサ2を取り付けた後の、図11のXII−XII断面図である。図11、図12に示すように、フレーム部1は、転倒センサ2を取り付けるための取付部11を有しており、転倒センサ2は、フレーム部1に取り付けられるための取付部21を有している。
転倒センサ2をフレーム部1に取り付けるための取付部材3は、ボルト31と、ダンパ32と、カラー33と、ワッシャ付きナット34と、を有している。ボルト31、カラー33、及び、ナット34は金属でできており、ダンパ32はゴムでできている。車体1の取付部11及び転倒センサ2の取付部21には、それぞれ、ボルト31が挿通する貫通孔12、及び、貫通孔22が設けられている。
ボルト31を、貫通孔22及び貫通孔12に挿通させ、ダンパ32及びカラー33を介して、ボルト31とナット34とを螺合させることにより、転倒センサ2は、フレーム部1に取り付けられるようになっている。ボルト31及びナット34は、転倒センサ2の取付部21とフレーム部1の取付部11とを締め付けるようになっている。ダンパ32は、転倒センサ2への振動を吸収する働きを有している。カラー33は、ダンパ32を支える働きを有している。
以上述べたように、車体のフレーム部にセンサ等の部品を取り付ける場合には、取付部材として多くの部品を必要とする。このため、取付のための作業が煩雑となり、また、取付部材の部品点数が多いことから費用が高くなるという不都合がある。本発明では、取付性に優れ、部品点数が少ない、取付部材を有する部品取付構造を提供することを目的とする。
本願の第1発明は、貫通孔が形成されている第1取付部を有する第1部品と、貫通孔が形成されている第2取付部を有する第2部品と、前記各貫通孔が同軸に配置された状態で前記第1部品と前記第2部品とを取り付ける取付部材と、を有する部品取付構造であって、前記取付部材が、軸状に形成されており、前記第1取付部の貫通孔に嵌合する第1軸部と、軸状に形成されており、前記第2取付部の貫通孔に嵌合する第2軸部と、前記第2軸部とは軸線方向に反対側で前記第1軸部に連なり、軸線に垂直な方向の寸法が前記第1取付部の貫通孔よりも大きく形成されている第1抜止部と、前記第1軸部とは軸線方向に反対側で前記第2軸部に連なり、軸線に垂直な方向の寸法が前記第2取付部の貫通孔よりも大きく形成されている第2抜止部と、前記第1軸部と前記第2軸部との間で第1軸部及び第2軸部に連なり、軸線に垂直な方向の寸法が、前記第1取付部及び前記第2取付部の貫通孔よりも大きく形成されている中間部と、を有し、少なくとも前記第1抜止部及び前記第2抜止部は、弾発性を有し、圧縮力が加わることで圧縮変形可能な材料によって形成されており、少なくとも前記中間部は、振動吸収性を有する材料によって形成されていることを特徴とする。
前記構成によれば、取付部材が、第1取付部に取り付けられる第1軸部と、第2取付部に取り付けられる第2軸部と、第1抜止部と、第2抜止部と、中間部と、を有するので、部品点数が少ない、取付性に優れた、部品取付構造を提供することができる。
また、第1抜止部が、第1取付部の貫通孔よりも大きく形成され、また、中間部が、第1取付部の貫通孔より大きく形成されるので、第1取付部から取付部材が抜けることを防止できる。更に、第2抜止部が、第2取付部の貫通孔よりも大きく形成され、また、中間部が、第2取付部の貫通孔よりも大きく形成されるので、第2取付部から取付部材が抜けることを防止できる。
第1抜止部は、圧縮変形可能な材料によって形成されているので、圧縮変形によって、第1取付部の貫通孔を容易に通過させることができる。また、第2抜止部は、圧縮変形可能な材料によって形成されているので、圧縮変形によって、第2取付部の貫通孔を容易に通過させることができる。
中間部は、振動吸収性を有する材料によって形成されているので、第1取付部からの振動が第2取付部に及ぶのを、又は第2取付部からの振動が第1取付部に及ぶのを、緩和できる。
本願の第1発明は、更に、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記取付部材が、前記中間部とは軸線方向に反対側で前記第2抜止部に連なり、前記第2抜止部から軸線方向に遠ざかるにつれて縮径するテーパ部を有している。
(2)前記構成(1)において、前記取付部材が、前記第2抜止部とは軸線方向に反対側で前記テーパ部に連なり、軸線に垂直な方向の寸法が、前記テーパ部の軸線に垂直な方向の寸法の最細径と同じである、先端部を有している。
(3)前記構成(2)において、前記第1取付部の軸線方向厚さが、前記第2取付部の軸線方向厚さより薄い。
(4)前記第1抜止部が中空部を有しており、前記第1軸部が中空部を有している。
(5)前記第2部品が、電子部品である。
前記構成(1)によれば、テーパ部が第2取付部の貫通孔を容易に通過することができる。
前記構成(2)によれば、先端部を引っ張ることにより、より容易に、テーパ部が第2取付部の貫通孔を通過することができる。
前記構成(3)によれば、軸線方向厚さが厚い側の第2取付部に取付部材を取り付ける際、先端部を引っ張って、先端部、テーパ部、及び第2抜止部が第2取付部の貫通孔を通過するような構成となっているので、第2取付部に第2軸部を、容易に取り付けることができる。
前記構成(4)によれば、第1抜止部を容易に弾性変形させることができる。したがって、第1抜止部が第1取付部の貫通孔を容易に通過することができる。したがって、前記第1取付部に第1軸部を、容易に取り付けることができる。
前記構成(5)によれば、電子部品である第2部品に振動が及ぶのを緩和することができる。その結果、例えば電子部品がセンサである場合、振動によって発生する電気ノイズがセンサの検出信号に含まれることを防ぐことができる。
本願の第2発明は、前記第1部品が、自動二輪車のフレーム部であり、前記第2部品が、自動二輪車の転倒を検出するための転倒センサである、前記第1発明の部品取付構造を備えた、自動二輪車である。
前記構成によれば、部品点数が少ない、取付性に優れた、取付部材を用いて、自動二輪車の転倒を精度良く検知することができる。
要するに本発明によると、部品点数が少ない、取付性に優れた、取付部材を有する部品取付構造を提供することができる。
以下、本願発明に係る部品取付構造について、添付の図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、自動二輪車9の一部透視斜視図である。図1に示すように、自動二輪車9は車体フレーム(図示せず)と、前輪91と、後輪92と、ハンドル装置93と、エンジン94と、伝動装置95と、シート96等を備えており、外郭構成部材として、車体フレームの左右両側にサイドカバー97が配置され、前輪91の上方にフロントフェンダー98が配置され、後輪92の上方にリアフェンダー99が配置されている。シート96は車体フレームに回動可能に支持され、シート96の後部下方には、ツールボックス101が配置され、シート96を矢印A方向に回動させることによって、ツールボックス101が現れるようになっている。転倒によって生じる荷重や加速度等を検知する転倒センサ2は、ツールボックス101内のフレーム部1に取り付けられている。
図2は、転倒センサ2に取付部材4を取り付けた後、フレーム部1に取付部材4を取り付ける前の、斜視図である。図3は、フレーム部1に取付部材4を取り付けた後の、図2のIII−III断面図である。図3中に示すように、図の軸線方向左側を「一方」、図の軸線方向右側を「他方」と称し、以下説明する。
取付部材4は、一方から他方に向かって順に、環状の第1抜止部43と、環状の第1軸部41と、環状の中間部44と、環状の第2軸部42と、環状の第2抜止部45と、テーパ部46と、軸状の先端部47と、を一体として有している。
第1軸部41は、フレーム部1の第1取付部11の貫通孔12に嵌合するようになっている。第2軸部42は、転倒センサ2の第2取付部21の貫通孔22に嵌合するようになっている。
第1取付部11の貫通孔12の径R12は、第1軸部41の径R1より若干小さくなっている。また、第2取付部21の貫通孔22の径R22は、第2軸部42の径R2より若干小さくなっている。
第1軸部41の軸線方向両端は、拡径するように、面取り面、具体的には円弧状に削られたアール面Bが形成されている。第1軸部41の一方側には、第1抜止部43が形成されており、他方側には、中間部44が形成されている。図4は、図3のIV矢視図である。第1抜止部43の径R3は、第1軸部41の径R1及び第1取付部11の貫通孔12の径R12より大きくなっており、また、中間部44の径R4は、第1軸部41の径R1及び第1取付部11の貫通孔12の径R12より大きくなっている。したがって、取付部材4は、第1取付部11に対して軸線方向に規制されるようになっている。
第1抜止部43及び第1軸部41は、それぞれ、中空部431及び中空部411を有している。中空部431は、第1抜止部43の軸中心に、径が第1抜止部43の径R3の半分以下となるように、又、軸線方向厚さが第1抜止部43の軸線方向厚さと同じとなるように、形成されている。中空部411は、第1軸部41の軸中心に、径が第1軸部41の径R1の半分以下となるように、又、軸線方向厚さが第1軸部41の軸線方向厚さと同じとなるように、形成されている。
第2軸部42の軸線方向両端は、拡径するように、面取り面、具体的には円弧状に削られたアール面Cが形成されている。第2軸部42の一方側には、中間部44が形成されており、他方側には、第2抜止部45が形成されている。中間部44の径R4は、第2軸部42の径R2及び第2取付部21の貫通孔22の径R22より大きくなっており、また、第2抜止部45の径R5は、第2軸部42の径R2及び第2取付部21の貫通孔22の径R22より大きくなっている。したがって、取付部材4は、第2取付部21に対して軸線方向に規制されるようになっている。
第2抜止部45の他方側には、テーパ部46が形成されている。テーパ部46の他方側には、先端部47が形成されている。テーパ部46は、一方から他方に向かうに従って、径R6が小さくなるようになっており、一方端の径は、第2抜止部45の径R5に等しく、他方端の径は、先端部47の径R7に等しくなっている。テーパ部46の径R6は、滑らかに変化していなくても良く、例えば、階段状に径R6が変化していても良い。
先端部47の径R7は、第2取付部21の貫通孔22の径R22より小さくなっており、先端部47は、第2取付部21の貫通孔22を容易に通過することができるようになっている。先端部47の軸線方向長さは、第2取付部21の軸線方向厚さより1cm以上長く形成されることが好ましい。
取付部材4は、弾発性を有し、且つ、振動吸収性を有する、ゴムでできている。
(取付手順)
図5〜図10は、取付部材4によって、フレーム部1に転倒センサ2を取り付ける際の取付手順を示している。図5〜図10中に示すように、図の軸線方向左側を「一方」、図の軸線方向右側を「他方」と称し、以下説明する。
図5は、転倒センサ2の第2取付部21に取付部材4を取り付ける際の、取付前の断面図である。図5に示すように、まず、転倒センサ2の第2取付部21の貫通孔22に、一方から他方に向かって、取付部材4を取り付ける。先端部47の径R7は、貫通孔22の径R22より小さいので、先端部47は、貫通孔22を容易に通過する。テーパ部46の径R6は、他方端で径R7と等しく、一方端で径R5と等しくなっており、他方端から一方端に向かって径は連続的に大きくなっている。図6は、テーパ部46が第2取付部21の貫通孔22を通過している状態の断面図である。径R5は径R22より大きいので、テーパ部46は、その一方端と他方端との間で、図6に示すように、貫通孔22と干渉することとなる。ここで、取付部材4はゴムでできているので、第2取付部21の一方から他方に向かってX1方向に先端部47を引っ張ることによって、テーパ部46が弾性変形して、テーパ部46は、貫通孔22を通過する。同様に、第2抜止部45の径R5も、貫通孔22の径R22より大きくなっているが、先端部47を一方から他方に向かって引っ張ることによって、第2抜止部45が弾性変形して、第2抜止部45は、貫通孔22を通過する。
図7は、転倒センサ2の第2取付部21に取付部材4を取り付けた後の断面図である。図7に示すように、取付部材4の第2軸部42が、第2取付部21の貫通孔22に嵌合する。貫通孔22の径R22は、中間部44の径R4より小さく、また、第2抜止部45の径R5より小さいので、第2取付部21は、取付部材4に対して、軸線方向に規制される。また、第2取付部21の貫通孔22の径R22は、第2軸部42の径R2より若干小さくなっているので、第2取付部21は、取付部材4に対して固定される。
図8は、フレーム部1の第1取付部11に取付部材4を取り付ける際の、取付前の断面図である。図8に示すように、フレーム部1の第1取付部11の貫通孔12に、他方から一方に向かってX2方向に、取付部材4を取り付ける。第1抜止部43の径R3は、貫通孔12の径R12より大きいので、そのままでは、第1抜止部43は貫通孔12を通過できない。図9は、第1抜止部43が第1取付部11の貫通孔12を通過している状態の断面図である。図9に示すように、第1抜止部43の外周部を一方側に折り曲げるよう(矢印Dで示す)弾性変形させて、貫通孔12を通過させる。第1抜止部43は、上述のような弾性変形を行い易いように、中空部431を有している。
図10は、フレーム部1の第1取付部11に取付部材4を取り付けた後の断面図である。第1抜止部43が貫通孔12を通過すると、図10に示すように、取付部材4の第1軸部41が、第1取付部11に取り付けられる。貫通孔12の径R12は、第1抜止部43の径R3より小さく、また、中間部44の径R4より小さいので、第1取付部11は、取付部材4に対して、軸線方向に規制される。また、第1取付部11の貫通孔12の径R12は、第1軸部41の径R1より若干小さくなっているので、第1取付部11は、取付部材4に対して固定される。
以上のようにして、転倒センサ2は、車体のフレーム部1に、取付部材4を介して取り付けられる。また、取付部材4が、フレーム部1の第1取付部11の貫通孔12、及び 転倒センサ2の第2取付部21の貫通孔22に円滑に取り付けられるよう、取付時には、石けん水等の潤滑液を使用しても良い。
前記構成の取付部材4によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)取付部材4は、第1抜止部43と、第1軸部41と、中間部44と、第2軸部42と、第2抜止部45と、テーパ部46と、先端部47と、を一体として有しているので、取付部材4の部品点数は1である。したがって、取付部材4の部品点数を少なくすることが でき、取付部材4によってフレーム部1に転倒センサ2を取り付けるのが容易となっている。
(2)第1軸部41に位置する第1取付部11が、貫通孔12の径R12より大きい径を有する、第1抜止部43及び中間部44によって挟まれる。そして、第2軸部42に位置する第2取付部21が、貫通孔22の径R22より大きい径を有する、中間部44及び第2抜止部45によって挟まれる。したがって、取付部材4が、第1取付部11及び第2取付部21から抜けることを防止できる。
(3)第1抜止部43は、圧縮変形可能なゴムによって形成されているので、圧縮変形によって、第1取付部11の貫通孔12を容易に通過することができる。また、第2抜止部45は、圧縮変形可能なゴムによって形成されているので、圧縮変形によって、第2取付部21の貫通孔22を容易に通過することができる。
(4)中間部44は、振動吸収性を有するゴムによって形成されているので、フレーム部1の振動が転倒センサ2に及ぶのを緩和できる。
(5)第1取付部11の貫通孔12の径R12は、第1軸部41の径R1より若干小さくなっているので、第1軸部41は貫通孔12に対して締まり嵌めになっている。したがって、第1取付部11と取付部材4とが、第1軸部41の軸線方向にがたつくことを防止できる。また、第2取付部21の貫通孔22の径R22は、第2軸部42の径R2より若干小さくなっているので、第2軸部42は貫通孔22に対して締まり嵌めになっている。したがって、第2取付部21と取付部材4とが、第2軸部42の軸線方向にがたつくことを防止できる。
(6)上記実施形態で、取付部材4の他方側に先端部47及びテーパ部46が設けられ、取付部材4の一方側に中空部431を有する第1抜止部43が設けられている。なお、第1抜止部43の他方側に位置する第1軸部41にも、第1抜止部43に形成された中空部431と同じ径を有する中空部411が、形成されている。
したがって、先端部47を引っ張ることにより、テーパ部46が第2取付部21に設けられた貫通孔22を容易に通過することができる。そして、第2取付部21の貫通孔22に、第2軸部42を、容易に嵌合させることができる。
また、第1抜止部43が中空部431を有し、第1軸部41が中空部411を有することによって、第1抜止部43を容易に弾性変形させることができる。その結果、第1抜止部43は、第1取付部11に設けられた貫通孔12を容易に通過することができる。そして、第1取付部11の貫通孔12に、第1軸部41を、容易に嵌合させることができる。
以上のように、先端部47、テーパ部46、第1抜止部43、及び、第1軸部41によって、取付部材4を、容易に、転倒センサ2の第2取付部21及びフレーム部1の第1取付部11に取り付けられるようになっている。すなわち、転倒センサ2の第2取付部21のように、軸線方向の厚さが相対的に厚い部材に対して容易に取付部材4を取り付けるために、取付部材4は、先端部47を引っ張って、テーパ部46が第2取付部21の貫通孔22を通過するような構成となっている。一方、フレーム部1の第1取付部11のように、軸線方向の厚さが相対的に薄い部材に対して容易に取付部材4を取り付けるために、取付部材4は、第1軸部41に中空部411を有し、更に、中空部431を有する第1抜止部43を変形させて取り付けるような構成となっている。
(7)先端部47の軸線方向長さは、第2取付部21の軸線方向厚さより1cm以上長く形成されているので、先端部47を把持して引っ張り易くなっている。
(8)第1軸部41及び第2軸部42の、それぞれの両端部が拡径するようにアール面B及びアール面Cが形成されている。その結果、径の大きさが変動する、第1抜止部43と第1軸部41との接続部、第1軸部41と中間部44との接続部、中間部44と第2軸部42との接続部、及び、第2軸部42と第2抜止部45との接続部に、応力が集中することを防止できる。したがって、取付部材4が、径変動部で、損傷することを防止できる。
(9)取付部材4は、ゴムで、一体として、できているので、転倒センサ2をフレーム部1に、工具無しで手作業で取り付けることができる。
(10)取付部材4によって、転倒センサ2を自動二輪車9のフレーム部1に取り付けることにより、部品点数の少ない、取付性に優れた、取付部材4を用いて、自動二輪車9の転倒を精度良く検知することができる。
(別の実施形態)
上記実施形態では、取付部材4は、他方側に、取付を容易とするための、テーパ部46と先端部47とを有し、一方側に、取付を容易とするための、中空部431を有する第1抜止部43を有しているが、一方側及び他方側の両側に、それぞれ、テーパ部及び先端部を有しても良い。また、取付部材4は、一方側及び他方側の両側に、それぞれ、中空部を有する抜止部を有しても良い。
上記実施形態では、フレーム部1の第1取付部11の貫通孔12、及び、転倒センサ2の第2取付部21の貫通孔22、の断面は、円形であるが、楕円形や角形を有しても良い。その場合、第1軸部41及び第2軸部41は、それぞれ、貫通孔12及び貫通孔22に対応する形状を有する。貫通孔12及び貫通孔22の断面形状を楕円形や角形とすることによって、軸線方向に直交する方向の、転倒センサ2の固定を、一つの取付部材4のみで行うことができる。
上記実施形態では、第1抜止部43、中間部44、及び、第2抜止部45の、軸線方向に直交する方向の断面形状は円形であるが、楕円形や角形であっても良い。また、テーパ部46は、円錐台の形状を有しているが、角錐台の形状を有しても良く、先端部47は、円柱の形状を有しているが、角柱の形状を有しても良い。
上記実施形態では、第1軸部41は貫通孔12に対して締まり嵌め合いとなっているが、中間嵌め合い、又は、隙間嵌め合いであっても良い。また、第2軸部42は貫通孔22に対して締まり嵌め合いとなっているが、中間嵌め合い、又は、隙間嵌め合いであっても良い。
上記実施形態では、第1軸部41と第2軸部42とは、同一軸線上に配置されている。その結果、第1取付部11の貫通孔12と第2取付部21の貫通孔22とが同一軸線上の配置されるようになっている。しかし、本発明では、第1軸部41の軸線と第2軸部42の軸線とが同一線上になくても良い。例えば、第1軸部41の軸線と第2軸部42の軸線とが間隔をあけて平行に配置され、第1軸部41の軸線と第2軸部42の軸線とを連結するように、中間部44が、上記両軸線に直交する方向に延びるよう構成されても良い。
上記実施形態では、取付部材4は、自動二輪車9のフレーム部1に転倒センサ2を取り付ける転倒センサ取付部材として説明したが、取付部材4は、転倒センサ取付部材に限定されず、他の電子機器、例えば、加速度センサ、温度センサ、圧力センサ、流量検出センサ、電気回路、電源装置、GPSアンテナ、ETCアンテナ等の、取付部材として適用できる。また、電子機器以外の部品が取付部材4によって取り付けられても良い。特に、取付部材4はゴムでできており、振動吸収性に優れていることから、振動による影響を受けやすい各種センサの取付部材4として適用されることが好ましい。
上記実施形態では、取付部材4は、ゴムでできているが、弾発性を有し、且つ、振動吸収性を有する材料であれば、ウレタン等のゴム以外の材料によってできていても良い。また、取付部材4は、部分的に異なる性質を有するように形成しても良い。例えば、第1軸部41、第2軸部42、及び先端部47は、第1抜止部43、第2抜止部45に比べて変形しにくい材料を用いても良い。また、第1抜止部43及び第2抜止部45と、中間部44とで、材料が異なっても良い。
本発明の部品取付構造は、自動二輪車の部品取付構造に限定されない。例えば、走行時に振動が生じるであろう乗り物における部品の取り付け、特に、車体における電子部品の取り付けに好適に用いられる。特に、振動が大きい鞍乗型の乗り物における部品の取り付けに好適に用いられる。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
本発明では、部品点数の少ない、取付性に優れた、取付部材を有する部品取付構造を提供することができるので、産業上の利用価値が大である。
自動二輪車10の一部透視斜視図である。 転倒センサ2に取付部材4を取り付けた後、フレーム部1に取付部材4を取り付ける前の、斜視図である。 フレーム部1に取付部材4を取り付けた後の、図2のIII−III断面図である。 図3のIV矢視図である。 転倒センサ2の第2取付部21に取付部材4を取り付ける際の、取付前の断面図である。 テーパ部46が第2取付部21の貫通孔22を通過している状態の断面図である。 転倒センサ2の第2取付部21に取付部材4を取り付けた後の断面図である。 フレーム部1の第1取付部11に取付部材4を取り付ける際の、取付前の断面図である。 第1抜止部43が、第1取付部11の貫通孔12を通過している状態の断面図である。 フレーム部1の第1取付部11に取付部材4を取り付けた後の断面図である。 自動二輪車のフレーム部1に転倒センサ2を取り付ける、従来の取付部材の、斜視図である。 フレーム部1に転倒センサ2を取り付けた後の、図11のXII−XII断面図である。
符号の説明
1 フレーム部 11 第1取付部 12 貫通孔
2 転倒センサ 21 第2取付部 22 貫通孔
3 取付部材 31 ボルト 32 ダンパ 33 カラー 34 ナット
4 取付部材 41 第1軸部 411 中空部 42 第2軸部 43 第1抜止部 431 中空部 44 中間部 45 第2抜止部 46 テーパ部
47 先端部
9 自動二輪車 91 前輪 92 後輪 93 ハンドル装置 94 エンジン
95 伝動装置 96 シート 97 サイドカバー 98 フロントフェンダー
99 リアフェンダー
101 ツールボックス
B アール面 C アール面

Claims (4)

  1. 貫通孔が形成されている第1取付部を有する第1部品と、
    貫通孔が形成されている第2取付部を有する第2部品と、
    前記各貫通孔が同軸に配置された状態で前記第1部品と前記第2部品とを取り付ける取付部材と、を有する部品取付構造であって、
    前記取付部材が、
    軸状に形成されており、前記第1取付部の貫通孔に嵌合する第1軸部と、
    軸状に形成されており、前記第2取付部の貫通孔に嵌合する第2軸部と、
    前記第2軸部とは軸線方向に反対側で前記第1軸部に連なり、軸線に垂直な方向の寸法が前記第1取付部の貫通孔よりも大きく形成されている第1抜止部と、
    前記第1軸部とは軸線方向に反対側で前記第2軸部に連なり、軸線に垂直な方向の寸法が前記第2取付部の貫通孔よりも大きく形成されている第2抜止部と、
    前記第1軸部と前記第2軸部との間で第1軸部及び第2軸部に連なり、軸線に垂直な方向の寸法が、前記第1取付部及び前記第2取付部の貫通孔よりも大きく形成されている中間部と、を有し、
    少なくとも前記第1抜止部及び前記第2抜止部は、弾発性を有し、圧縮力が加わることで圧縮変形可能な材料によって形成されており、
    少なくとも前記中間部は、振動吸収性を有する材料によって形成されており、
    前記取付部材が、
    前記中間部とは軸線方向に反対側で前記第2抜止部に連なり、前記第2抜止部から軸線方向に遠ざかるにつれて縮径するテーパ部と、
    前記第2抜止部とは軸線方向に反対側で前記テーパ部に連なり、軸線に垂直な方向の寸法が、前記テーパ部の軸線に垂直な方向の寸法の最細径と同じである、先端部と、を有しており、
    前記第1軸部及び前記第1抜止部が中空部を有しており、
    前記第2軸部及び前記中間部が中実軸状に形成されていることを特徴とする部品取付構造。
  2. 前記第1軸部の軸線方向両端は、拡径するように、円弧状に削られたアール面が形成されており、前記第2軸部の軸線方向両端は、拡径するように、円弧状に削られたアール面が形成されている、請求項1記載の部品取付構造。
  3. 前記先端部の径は、前記第2取付部の貫通孔の径よりも小さくなっており、
    前記先端部の軸線方向長さは、前記第2取付部の軸線方向長さよりも長くなっている、請求項1又は2に記載の部品取付構造。
  4. 前記第1部品が、車体のフレーム部であり、
    前記第2部品が、電子部品である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の部品取付構造。
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