JP5095797B2 - レーザ光源ユニットおよびそのレーザ光源ユニットを備えた画像表示装置 - Google Patents

レーザ光源ユニットおよびそのレーザ光源ユニットを備えた画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、プロジェクタやヘッドアップディスプレイなどに用いられるレーザ光源ユニットおよびそのレーザ光源ユニットを備えた画像表示装置に関する。
例えば、画像表示装置としてのプロジェクタやヘッドアップディスプレイなどには、光源として赤、青、緑等の2種類以上のレーザ光源を用いたレーザ光源ユニットが用いられる(例えば、特許文献1を参照)。
この種のレーザ光源ユニットは、各レーザ光源の出射光の位置や光径が目標位置で同じになるように調整する必要がある。ここで、半導体レーザ光源がCANパッケージに取付けられたレーザ光源を3つ使用したレーザ光源ユニットの調整方法について図1を参照して説明する。
図1に示されたレーザ光源ユニット101は、レーザ光源LD11、LD12、LD13と、コリメータレンズ102、103、104と、LDホルダー105、106、107と、ミラー108、109と、ケース110と、を備えている。
レーザ光源LD11は、CANパッケージに緑色のレーザ光を発生する半導体レーザ光源Gが取付けられている。レーザ光源LD12は、CANパッケージに青色のレーザ光を発生する半導体レーザ光源Bが取付けられている。レーザ光源LD13は、CANパッケージに赤色のレーザ光を発生する半導体レーザ光源Rが取付けられている。
コリメータレンズ102は、レーザ光源LD11から出射されたレーザ光を平行光にする。コリメータレンズ103は、レーザ光源LD12から出射されたレーザ光を平行光にする。コリメータレンズ104は、レーザ光源LD13から出射されたレーザ光を平行光にする。なお、上記の平行光とは、コリメータレンズ102の大きさの直径を持つ円筒状の光であり、コリメータレンズの焦点と中心を結ぶ光軸に略平行な光である。
LDホルダー105は、ネジによってケース110に取り付けられる。LDホルダー105には、接着剤等を介してレーザ光源LD11が固定される。ここで、レーザ光源LD11の固定方向は、当該ネジによって3軸方向(図1中の上下、左右、前後方向)に調整可能とされている。LDホルダー106は、ネジによってケース110に取り付けられる。LDホルダー106には、接着剤等を介してレーザ光源LD12が固定される。ここで、レーザ光源LD12の固定方向は、当該ネジによって3軸方向(図1中の上下、左右、前後方向)に調整可能とされている。LDホルダー107は、ネジによってケース110に取り付けられる。LDホルダー107には、接着剤等を介してレーザ光源LD13が固定される。ここで、レーザ光源LD13の固定方向は、当該ネジによって3軸方向(図1中の上下、左右、前後方向)に調整可能とされている。
ミラー108は、レーザ光源LD11から出射されたレーザ光を透過するとともに、レーザ光源LD12から出射されたレーザ光を後述するハーフミラー111に向かって反射する。また、ミラー108はネジによってレーザ光源LD12から出射されるレーザ光の位置を調整可能としている。ミラー109は、レーザ光源LD11から出射されたレーザ光とミラー108が反射したレーザ光源LD12が出射したレーザ光を透過するとともに、レーザ光源LD13から出射されたレーザ光を後述するハーフミラー111に向かって反射する。また、ミラー109はネジによってレーザ光源LD13から出射されるレーザ光の位置を調整可能としている。
ハーフミラー111は、レーザ光源ユニット101と後述するターゲットTG1との間に設置され、レーザ光源ユニット101から出射されたレーザ光をターゲットTG1へ透過するとともに一部をターゲットTG2へ反射する。
ターゲットTG1、TG2は、レーザ光源の出射光の位置、径を確認するためのターゲット(目標)であり、ターゲットTG1はレーザ光源ユニット101の出射光と同軸な位置に設置され、ターゲットTG2はハーフミラー111によって光路が垂直に曲げられた位置に設置される。また、ターゲットTG2はターゲットTG1よりも近い位置(光路が短くなる位置)に設置されている。
そして、図1に示されたレーザ光源ユニット101は、まず、レーザ光源LD11を点燈させターゲットTG1で出射光の径、位置が目標に入るように、ターゲットLD11の3軸調整を行う。次に、レーザ光源LD12を点燈させてターゲットTG1上のレーザ光源LD11の出射位置と一致し、かつ径が目標に入るようにレーザ光源LD12の3軸調整を行う。その後、ターゲットTG2を確認してレーザ光源LD11の出射光位置とのずれがある場合はレーザ光源LD12の位置を再調整してターゲットTG1、TG2上のレーザ光源LD11の出射光位置とレーザ光源LD12の出射光位置とのずれ量がほぼ同方向、同じ距離になるようにレーザ光源LD12を調整する。
そして、ミラー108の角度を変えずにオフセット調整(ミラー108の両端に設けられている調整用ネジを同じだけ移動させる)し、ターゲットTG1上のレーザ光源LD11の出射光およびレーザ光源LD12の出射光と、ターゲットTG2上のレーザ光源LD11の出射光およびレーザ光源LD12の出射光の両方とも一致させるようにミラー108を調整する。一致しない場合やレーザ光源LD12の出射光の径が所定の値から外れた場合はレーザ光源LD12の調整から繰り返し、ターゲットTG1,TG2でレーザ光源LD11の出射光とレーザ光源LD12の出射光とが一致し、光径が所定範囲内となったら、最後にレーザ光源LD13とミラー109の調整をレーザ光源LD12とミラー108の調整と同様に行い、レーザ光源ユニット101の調整を完了させる。
また、図1に示した方法の他に特許文献2に記載の半導体モジュールのように、各レーザ光源をチップ状態のまま位置調整後に固定する方法も提案されている。
特開2009−122455号公報 特許第3914670号公報
上述したレーザ光源ユニット101は、CANパッケージのレーザ光源を用い、さらにネジによる調整機構が搭載されているので、小型化が困難で複雑になってしまうという問題があった。
また、特許文献2に記載された半導体モジュールは、レーザ光源がチップ状態で搭載されているので、小型化には有利であるが、レーザ光源である半導体レーザ素子は通常チップ状態でバーンインなどの初期不良品を選別する試験を行うことは困難であり、半導体モジュール(レーザ光源ユニット)として組み立てた後にバーンイン試験を行う必要がある。そのため、1つでも不良品の半導体レーザ素子を組み込んでしまった場合は、残りの半導体レーザ素子が良品であっても半導体モジュールそのものを不良品とせざるを得ず、半導体モジュールの歩留まりが悪化するという問題があった。
また、特許文献2に記載された半導体モジュールは、半導体レーザ素子の放熱のために銅板などの金属板を設けているが、各チップごとに設ける必要があるために、小型化すると1つ当たりの面積を十分に確保することが困難になる。
さらに、特許文献2に記載された半導体モジュールは、3つの半導体レーザ素子を固定するために調整機などの設備が必要となり、そのための設備投資などが多くかかってしまう。
そこで、本発明は、例えば、歩留まりを向上させるとともに、レーザ光源の放熱性の向上や小型化を図り、さらに、多くの設備投資を行わずに製造することができるレーザ光源ユニットおよびそのレーザ光源ユニットを備えた画像表示装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のレーザ光源ユニットは、ケースと、一つのCANまたはフレームパッケージに取付けられた状態の第1のレーザ光源と、前記第1のレーザ光源から出射される第1のレーザ光とは異なる波長を有する第2のレーザ光を出射するチップ状態の第2のレーザ光源と、前記第1および第2のレーザ光とは異なる波長を有する第3のレーザ光を出射するチップ状態の第3のレーザ光源と、前記第1、第2および第3のレーザ光を重ね合わせる合成素子と、前記合成素子で重ね合わされたレーザ光を平行光に変換するコリメータレンズと、前記第2および第3のレーザ光源ごとに設けられ、前記第2および第3のレーザ光源が発生する熱をそれぞれ放熱する放熱板と、を備え、前記第1、第2および第3のレーザ光が予め定めた目標位置で所定の大きさの光径となるようにケースに配置されているレーザ光源ユニットであって、前記合成素子は、前記第1、第2および第3のレーザ光のうち、いずれか1つのレーザ光を反射させ、少なくともいずれか1つのレーザ光を透過させる第1の反射面と、当該第1の反射面によって反射されるレーザ光とは異なるレーザ光を反射させ、少なくともいずれか1つのレーザ光を透過させる第2の反射面とを有し、前記ケースの、前記第1のレーザ光が前記合成素子を通る距離が前記第2および第3のレーザ光が当該合成素子を通る距離よりも短くなる位置に、前記第1のレーザ光源が配置され、前記放熱板は、前記ケースの外表面に露出しており、前記第2または第3のレーザ光源のいずれか一方に対応する前記放熱板は、前記第1のレーザ光源の前記CANまたはフレームパッケージが取り付けられている位置まで広がっている、ことを特徴としている。
従来のレーザ光源ユニットの構成図である。 本発明の一実施例にかかる画像表示装置のブロック図である。 図2に示された画像表示装置のレーザ光源ユニットを示した構成図である。 図3に示されたレーザ光源ユニットの銅板金の構成を示す説明図である。 図3に示されたレーザ光源ユニットの他の構成を示した簡略図である。 図3に示されたレーザ光源ユニットの他の構成を示した簡略図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるレーザ光源ユニットを説明する。本発明の一実施形態にかかるレーザ光源ユニットは、合成素子が、第1、第2および第3のレーザ光を重ね合わせる合成素子が、第1、第2および第3のレーザ光のうち、いずれか1つのレーザ光を反射させ、少なくともいずれか1つのレーザ光を透過させる第1の反射面と、当該第1の反射面によって反射されるレーザ光とは異なるレーザ光を反射させ、少なくともいずれか1つのレーザ光を透過させる第2の反射面とを有して、当該第1のレーザ光が合成素子を通る距離が第2および第3のレーザ光が当該合成素子を通る距離よりも短くなる位置に、第1のレーザ光源が配置されているので、CANパッケージまたはフレームパッケージによる影響を少なくして、全てCANパッケージに取付けられた状態とした場合と比較してレーザ光源ユニットを確実に小型化することができる。また、第1のレーザ光源がCANパッケージに取付けられた状態またはフレームパッケージに取付けられた状態でケースに設けられているとともに、残りのレーザ光源がチップ状態でケース内に設けられているので、一つがバーンイン試験をパスしたCANパッケージのレーザ光源またはフレームパッケージのレーザ光源となり、全てチップ状態とした場合よりも歩留まりを向上させることができる。さらに、調整機などの設備も削減でき、設備投資を抑えることができる。
また、合成素子によって合成されたレーザ光を平行光に変換するコリメータレンズと、一部がケースの外表面に露出した、第2および第3のレーザ光源ごとに設けられ、それぞれが発生する熱を放熱する放熱板と、を備えて、そして、第2または第3のレーザ光源のいずれか一方に対応する放熱板は、第1のレーザ光源のCANまたはフレームパッケージが取り付けられている位置まで広がっていてもよい。このようにすることにより、コリメータレンズを各レーザ光源と合成素子との間に設けるよりも部品点数を減らしレーザ光源ユニットを小型化することができる。また、放熱用のためには第2および第2のレーザ光源の2チップ分の放熱板を設ければよく、3チップ分の場合と比較して放熱板の1つ当たりの面積を広くすることができる。
また、画像表示装置に上述したレーザ光源ユニットと、前記ユーザ光源ユニットから出射された光を画像表示部に走査させる光走査手段と、を備えてもよい。このようにすることにより、小型で放熱に優れるとともに歩留まりが高い画像表示装置を構成することができる。
本発明の一実施例にかかる画像表示装置1を図2乃至図4を参照して説明する。画像表示装置1は、図2に示すように画像信号入力部2と、ビデオASIC3と、フレームメモリ4と、ROM5と、RAM6と、レーザドライバASIC7と、MEMS制御部8と、レーザ光源ユニット9と、MEMSミラー10と、を備えている。
画像信号入力部2は、外部から入力される画像信号を受信してビデオASIC3に出力する。
ビデオASIC3は、画像信号入力部2から入力される画像信号およびMEMSミラー10から入力される走査位置情報に基づいてレーザドライバASIC7やMEMS制御部8を制御するブロックであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成されている。ビデオASIC3は、同期/画像分離部31と、ビットデータ変換部32と、発光パターン変換部33と、タイミングコントローラ34と、を備えている。
同期/画像分離部31は、画像信号入力部2から入力された画像信号から画像表示部であるスクリーン11に表示される画像データと同期信号とを分離し、画像データをフレームメモリ4に書き込む。
ビットデータ変換部32は、フレームメモリ4に書き込まれた画像データを読み出してビットデータに変換する。
発光パターン変換部33は、ビットデータ変換部32で変換されたビットデータを各レーザの発光パターンを表わす信号に変換する。
タイミングコントローラ34は、同期/画像分離部31、ビットデータ変換部32の動作タイミングを制御する。また、タイミングコントローラ34は、後述するMEMS制御部8の動作タイミングも制御する。
フレームメモリ4は、同期/画像分離部31で分離された画像データが書き込まれる。ROM5は、ビデオASIC3が動作するための制御プログラムやデータ等が記憶されている。RAM6は、ビデオAISC3が動作する際のワークメモリとして各種データ等が逐次読み書きされる。
レーザドライバASIC7は、後述するレーザ光源ユニット9に設けられるレーザダイオードを駆動する信号を生成するブロックであり、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成されている。レーザドライバASIC7は、赤色レーザ駆動回路71と、緑色レーザ駆動回路72と、青色レーザ駆動回路73と、を備えている。
赤色レーザ駆動回路71は、発光パターン変換部33が出力する信号に基づき、赤色レーザLD1を駆動する。緑色レーザ駆動回路72は、発光パターン変換部33が出力する信号に基づき、緑色レーザLD2を駆動する。青色レーザ駆動回路73は、発光パターン変換部33が出力する信号に基づき、青色レーザLD3を駆動する。
MEMS制御部8は、タイミングコントローラ34が出力する信号に基づきMEMSミラー10を制御する。MEMS制御部8は、サーボ回路81と、ドライバ回路82と、を備えている。
サーボ回路81は、タイミングコントローラ34からの信号に基づき、MEMSミラー10の動作を制御する。
ドライバ回路82は、サーボ回路81が出力するMEMSミラー10の制御信号を所定レベルに増幅して出力する。
レーザ光源ユニット9は、図3に示すように、ケース91と、波長選択性素子92と、コリメータレンズ93と、赤色レーザLD1と、緑色レーザLD2と、青色レーザLD3と、を備えている。
ケース91は、樹脂等で略箱状に形成されるとともに、図4に示すように後述する赤色レーザLD1と緑色レーザLD2の放熱のために、それぞれのレーザの取付位置を含むように銅板金などで構成された放熱板95、96がインサートされている。また、この放熱板95、96はケース91の外表面に一部が露出している。
また、ケース91には、後述する青色レーザLD3を取り付けるために、ケース91内へ貫通する孔が設けられているとともに断面が凹状のCAN取付部91aと、CAN取付部91aと直交する面に設けられ、ケース91内へ貫通する孔が設けられているとともに断面が凹状のコリメータ取付部91bと、が形成されている。
合成素子としての波長選択性素子92は、例えばトリクロイックプリズムなどで構成され、赤色レーザLD1から出射されたレーザ光をコリメータレンズ93へ向かって透過させ、緑色レーザLD2から出射されたレーザ光を反射面92aでコリメータレンズ93へ向かって反射させ、青色レーザLD3から出射されたレーザ光を反射面92bでコリメータレンズ93へ向かって反射させる。このようにすることで、各レーザからの出射光が重ね合わされる。また、波長選択性素子92は、ケース91内のコリメータ取付部91bの近傍に設けられている。
コリメータレンズ93は、波長選択性素子92から入射したレーザ光を平行光にしてMEMSミラー10へ出射する。コリメータレンズ93は、ケース91のコリメータ取付部91bに、調整を行った後にUV系接着剤94などで固定される。即ち、合成素子の後段にコリメータレンズ93が設けられている。
チップ状態のレーザ光源としての赤色レーザLD1は、赤色のレーザ光を出射する。赤色レーザLD1は半導体レーザ光源がチップ状態のまま、或いはチップがサブマウントなどに載置されてケース91内の波長選択性素子92とコリメータレンズ93と同軸となる放熱板95上の位置に固定されている。
チップ状態のレーザ光源としての緑色レーザLD2は、緑色のレーザ光を出射する。緑色レーザLD2は半導体レーザ光源がチップ状態のまま、或いはチップがサブマウントなどに載置されてケース91内の出射したレーザ光が反射面92aによってコリメータレンズ93へ向かって反射できる放熱板96上の位置に固定されている。この赤色レーザLD1と緑色レーザLD2の位置は入れ替わっていても良い。なお、特許請求の範囲のチップ状態とは、半導体レーザ光源がウエハから切り離されたダイそのものだけでなく、上述したようにサブマウントにダイが載置された状態も含む。
CANパッケージに取付けられた状態またはフレームパッケージに取付けられた状態のレーザ光源としての青色レーザLD3は、青色のレーザ光を出射する。ここで、本実施例においては、青色レーザLD3はCANパッケージ内に青色のレーザ光を発生する半導体レーザ光源チップBが取付けられており、ケース91のCAN取付部91aに固定されている。また、青色レーザLD3の取付位置(CAN取付部91a)は、青色レーザLD3から出射したレーザ光が波長選択性素子92を通る距離が最も短くなる位置に設けられている。なお、CANパッケージに取付けられた状態またはフレームパッケージに取付けられた状態のレーザ光源は青色のレーザ光源に限らないことは言うまでも無い。
赤色レーザLD1、緑色レーザLD2、青色レーザLD3は、それぞれのレーザ光の出射位置からコリメータレンズ93までの光学的距離を、波長により若干の差があるものの略同じにする必要がある。レーザ光源ユニット9を小型化するためには、この距離を短くする必要があるが、青色レーザLD3はCANパッケージに取付けられた状態のため、半導体レーザ光源BからCANパッケージの外縁までの距離Lがあるために、赤色レーザLD1、緑色レーザLD2のように波長選択性素子92にレーザ光の出射位置を近づけることが容易ではない。そのため、青色レーザLD3の出射光が波長選択性素子92内を通る距離が赤色レーザLD1、緑色レーザLD2の出射光が波長選択性素子92内を通る距離よりも短くすることで、レーザ光の出射位置からコリメータレンズ93までの距離を短くして、レーザ光源ユニット9の小型化を図っている。勿論、青色レーザLD3の出射光が波長選択性素子92内を通る距離は短いほどレーザ光源ユニット9の小型化に寄与するので、図3に示したように最も短くなるように構成(コリメータレンズ93側の端部に反射面92bを設ける)すればCANパッケージによる影響を最小にすることができる。
走査手段としてのMEMSミラー10は、レーザ光源ユニット9から出射されたレーザ光をスクリーン11に向けて反射する。また、画像信号入力部2に入力された画像を表示するためにMEMS制御部8からの制御によりスクリーン11上を走査するように可動し、その際の走査位置情報(例えばミラーの角度などの情報)をビデオASIC3へ出力する。
本実施形態によれば、画像表示装置1が備えているレーザ光源ユニット9において、3色のレーザ光源のうち、青色レーザLD3がCANパッケージに取付けられた状態でケース91内に設けられているとともに、赤色レーザLD1、緑色レーザLD2がチップ状態でケース91に設けられ、CANパッケージに取付けられた青色レーザLD3は、ケース91の当該青色レーザLD3から出射された光が波長選択性素子92を通る距離が最も短い位置に設けられているので、3色ともCANパッケージに取付けられた状態とした場合と比較してレーザ光源ユニット9を確実に小型化することができる。また、青色レーザLD3がバーンイン試験をパスしたCANパッケージ品で構成されているために、全てチップ状態とした場合よりも歩留まりを向上させることができる。また、放熱用のためには放熱板95、96の2チップ分設ければよく、3チップ分の場合と比較して放熱板(銅板金)の1つ当たりの面積を広くすることができる。さらに、調整機などの設備も削減でき、設備投資を抑えることができる。
また、波長選択性素子92の後段にコリメータレンズ93が設けられているので、コリメータレンズ93を各レーザ光源と波長選択性素子92との間に設けるよりもレーザ光源ユニット9を小型化することができる。
なお、実施例では青色のレーザ光源が、CANパッケージに取付けられた状態でケース91に設けられるようにしたが、CANパッケージに限らず、樹脂モールドされたフレームパッケージに取り付けられた状態でケース91に設けられるようにしてもよい。
また、レーザ光源ユニット9内の赤色レーザLD1、緑色レーザLD2、青色レーザLD3の配置は、上述した実施例に示したものに限らず、例えば図5〜図6に示す構成としてもよい。図5〜図6は、赤色レーザLD1、緑色レーザLD2、青色レーザLD3と、波長選択性素子92と、コリメータレンズ93のみを記載して図を簡略化している。例えば、図5の構成の場合、波長選択性素子92を中心として点対称の位置に緑色レーザLD2と青色レーザLD3とを配置したので投影面積を最小にすることができる。
前述した実施例によれば、以下のレーザ光源ユニット9が得られる。
(付記1)一つのCANパッケージに取付けられた状態またはフレームパッケージに取付けられた状態の青色レーザLD3と、青色レーザLD3から出射される青色のレーザ光とは異なる波長を有する赤色のレーザ光を出射するチップ状態の赤色レーザLD1と、青色および赤色のレーザ光とは異なる波長を有する緑色のレーザ光を出射する緑色レーザLD2と、青色、赤色および緑色のレーザ光を重ね合わせる波長選択性素子92と、を備え、青色、赤色および緑色のレーザ光源から出射された青色、赤色および緑色のレーザ光が予め定めた目標位置で所定の大きさの光径となるようにケース91に配置されているレーザ光源ユニット9であって、
波長選択性素子92は、青色、赤色および緑色のレーザ光のうち、いずれか1つのレーザ光を反射させ、少なくともいずれか1つのレーザ光を透過させる反射面92aと、当該反射面92aによって反射されるレーザ光とは異なるレーザ光を反射させ、少なくともいずれか1つのレーザ光を透過させる反射面92bとを有し、
ケース91の、青色のレーザ光が波長選択性素子92を通る距離が赤色および緑色のレーザ光が当該波長選択性素子92を通る距離よりも短くなる位置に、青色レーザLD3が配置されている
ことを特徴とするレーザ光源ユニット9。
このレーザ光源ユニット9によれば、CANパッケージまたはフレームパッケージによる影響を少なくして、全てCANパッケージに取付けられた状態とした場合と比較してレーザ光源ユニット9を確実に小型化することができる。また、青色レーザLD3がCANパッケージに取付けられた状態またはフレームパッケージに取付けられた状態でケース91に設けられているとともに、残りのレーザ光源がチップ状態でケース91内に設けられているので、一つがバーンイン試験をパスしたCANパッケージのレーザ光源またはフレームパッケージのレーザ光源となり、全てチップ状態とした場合よりも歩留まりを向上させることができる。さらに、調整機などの設備も削減でき、設備投資を抑えることができる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 画像表示装置
9 レーザ光源ユニット
10 MEMSミラー(走査手段)
11 スクリーン(画像表示部)
91 ケース
92 波長選択性素子(合成素子)
93 コリメータレンズ
LD1 赤色レーザ(第2のレーザ光源)
LD2 緑色レーザ(第3のレーザ光源)
LD3 青色レーザ(第1のレーザ光源)

Claims (2)

  1. ケースと、一つのCANまたはフレームパッケージに取付けられた状態の第1のレーザ光源と、前記第1のレーザ光源から出射される第1のレーザ光とは異なる波長を有する第2のレーザ光を出射するチップ状態の第2のレーザ光源と、前記第1および第2のレーザ光とは異なる波長を有する第3のレーザ光を出射するチップ状態の第3のレーザ光源と、前記第1、第2および第3のレーザ光を重ね合わせる合成素子と、前記合成素子で重ね合わされたレーザ光を平行光に変換するコリメータレンズと、前記第2および第3のレーザ光源ごとに設けられ、前記第2および第3のレーザ光源が発生する熱をそれぞれ放熱する放熱板と、を備え、前記第1、第2および第3のレーザ光が予め定めた目標位置で所定の大きさの光径となるようにケースに配置されているレーザ光源ユニットであって、
    前記合成素子は、前記第1、第2および第3のレーザ光のうち、いずれか1つのレーザ光を反射させ、少なくともいずれか1つのレーザ光を透過させる第1の反射面と、当該第1の反射面によって反射されるレーザ光とは異なるレーザ光を反射させ、少なくともいずれか1つのレーザ光を透過させる第2の反射面とを有し、
    前記ケースの、前記第1のレーザ光が前記合成素子を通る距離が前記第2および第3のレーザ光が当該合成素子を通る距離よりも短くなる位置に、前記第1のレーザ光源が配置され
    前記放熱板は、前記ケースの外表面に露出しており、前記第2または第3のレーザ光源のいずれか一方に対応する前記放熱板は、前記第1のレーザ光源の前記CANまたはフレームパッケージが取り付けられている位置まで広がっている、
    ことを特徴とするレーザ光源ユニット。
  2. 請求項1に記載のレーザ光源ユニットと、前記レーザ光源ユニットから出射されたレーザ光を画像表示部に走査させる光走査手段と、を備えたことを特徴とする画像表示装置。
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