JP5095468B2 - 血液成分測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、投光部から光を生体に透過させて受光部で受光し、該受光部で得られた信号に基づいて、生体における血液成分を計測する血液成分測定装置に関する。
光等の電磁波を生体等の媒体に照射し、媒体中に含まれる成分の特性を決定するために該媒体を通して透過されたり又は該媒体から反射されたりする電磁波を検出し、計測することについて研究開発が行われている(例えば、特許文献1参照)。
この様な検出方法は、医療分野では検査のために患者の体から血液等の物質を採取し、あるいは計測装置を体内に挿入する代わりに、非侵襲的に行われることから、患者にとってより快適であり、より迅速な計測が可能であり、好適である。
例えば、手術中に、血液及び身体の有効な酸素供給、すなわち血中酸素飽和度がしばしばモニターされる。このような測定は、身体の一部、例えば手の指又は耳たぶ、又は額を介した透過光(又は反射光)の透過率(又は反射率)を測定して評価を行う非侵襲技術を使用してしばしば行われる。
しかしながら、血液中に含まれるグルコース等を測定する場合等、成分から得られる信号に比べて、生体を構成するタンパク質や水等のその他の成分によるノイズが大きい。また、指の皮膚、筋肉、血管等、身体の大部分は一般に柔らかくて変形が容易であり、組織や筋肉等はその指が動くときに、指に加えられた圧力によって簡単に圧縮変形してしまう。
したがって、光が指に入射されてその患者がその指を歪めたり、又は圧縮するような方法で動けば、その投光、受光端部との生体の当接部位は解離してしまう。その指の動きは通常不規則であるので、当接部位の接触状態が変化して解離が生じると、新たに空気層が介在することになり、空気との界面で反射が発生することで予期しない減衰が起こり、測定信号を解釈することが困難になる。
従来の多くの光学プローブは、動作によって誘導されたノイズは測定信号を大きく歪めるので、患者が比較的動かない状態のみ使用されるように設計されている。一般にプローブは光源と媒体との間、及び光検出器と該媒体との間で接触を最大にし、光源、媒体、及び光検出器の間の強力な光結合を促進することによって、強力な出力信号強度を発生させる。このようにして、患者が一般に動けないときに該媒体を介して強力且つ明確な信号が透過される。
また、投光、受光端部を機械的に生体に押し付けることによって、投光、受光端部と生体との密着状態を確保する工夫がなされている。
特許文献2には、フルオロカーボン等の屈折率適合材料を皮膚との当接部位に配置することにより、接触界面の変動による信号の変化を改善させることが記載されている。
特許文献3には、垂直な軸及び水平なクロスバーを有するT型ラップを使用して、光源及び光学センサを指に光学接触させるよう固定する、光学プローブについて開示している。光源は垂直軸の片側のウィンドウに配置され、センサは該垂直軸の対向サイドのウィンドウに配置される。指はこの軸に揃えられ、この軸は光源及びセンサが該指を挟んで反対側に置かれるように、折り曲げられる。次に、クロスバーが指の周りにラップされて該ラップを固定し、これによって光源及びセンサを該指に接触させたまま良好な光結合を実現する。
特許文献4には、プローブ先端部を枠から突出させて計測部位にプローブの先端部を適切な圧力で接触させることができ、精度の良い生体内成分測定を可能とするプローブが記載されている。
国際公開第03/079900号パンフレット 米国特許第6622032号明細書 米国特許第4825879号明細書 特開2007−89708号公報
前記の特許文献2の装置では、当接面に屈折率適合材料を用いても、適合材料の量が不十分であったり、生体の動き等によって接触面に空隙ができると、空気との界面で反射が起こってしまい、信号が大きく変動してしまう。また、透過式の吸光度計測における投光部、受光部間の光軸ずれに対する信号減衰には効果がない。
前記の特許文献3の装置では、T型ラップによる固定では、ラップの締め付けが緩いと固定効果が得られず、逆に強すぎると血流が阻害されてしまう。
前記の特許文献4の装置では、プローブそのものを生体に押し付ける固定法についても、ラップと同様に押し付け力次第で効果が得られなかったり、血流阻害を引き起こしてしまう等の問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、非侵襲で、計測対象の形状や動きに影響を受けずに生体における血液成分を正確に計測することのできる血液成分測定装置を提供することを目的とする。
本発明に係る血液成分測定装置は、対向する位置で同一光軸上に設けられ、間に計測対象の生体を挿入可能な投光部及び受光部と、前記投光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光軸に沿って案内するスライド部と、前記投光部及び前記受光部のそれぞれの周囲に設けられ、前記投光部及び前記受光部とともに前記生体に接触する当接部材と、負圧により前記当接部材を前記生体に吸着させる吸着部と、前記受光部から得られる信号に基づいて前記生体における血液成分を計測する制御部と有することを特徴とする。
このような構成によれば、スライド部の作用により投光部と受光部の光軸が同一の状態に維持され、しかも吸着部の作用によって投光部及び受光部が生体に確実に密着することから、非侵襲で、計測対象の形状や動きに影響を受けずに生体における血液成分を正確に計測することができる。
前記生体の温度を計測して前記制御部に供給する温度センサを有し、前記制御部は、前記温度に基づいて血液成分の補正をしてもよい。温度センサを設けることにより、体温による影響を補償することができる。この温度センサは接触式及び非接触式のいずれでもよい。
前記投光部及び前記受光部の少なくとも一方は、直線状の導光体によって前記生体に投光し、又は受光してもよい。導光体を用いることにより、発光源及び受光素子の配置の自由度が高まるとともに、光軸が安定する。
前記投光部は、赤外線を投光し、前記制御部は、血液のグルコース濃度を計測してもよい。このように赤外線を用いると血液中のグルコース濃度を計測することができる。
前記スライド部は、前記投光部及び(又は)前記受光部を前記生体の方向に付勢する弾性体を有し、該弾性体の付勢力は、前記吸着部による吸着力よりも弱く設定されていてもよい。このような弾性体によれば、初期状態で投光部及び受光部を生体に対して軽く当接させておくことができ、その後の吸着部による吸着を迅速且つ確実に行うことができる。
前記当接部材は、前記投光部及び前記受光部に対して傾斜可能に構成されていてもよい。このように当接部材を傾斜可能に構成することにより、生体に対して一層確実に密着させることができる。
前記当接部材と前記投光部及び前記受光部とは、球面で摺動して傾斜する傾斜機構を有してもよい。このような球面で摺動する傾斜機構を用いると、簡便な構成で任意の方向への傾斜が可能となる。
前記投光部及び前記受光部の前記生体に当接する面の面積は、7mm2以上に設定すると投光及び受光に好適であり、35mm2以下にすることにより生体の面に合って密着しやすい。
本発明に係る血液成分測定装置によれば、スライド部の作用により投光部と受光部の光軸が同一の状態に維持され、しかも吸着部の作用によって投光部及び受光部が生体に確実に密着することから、非侵襲で、計測対象の形状や動きに影響を受けずに生体における血液成分を正確に計測することができる。
以下、本発明に係る血液成分測定装置について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図8を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る血液成分測定装置10は、血液中のグルコース濃度を非侵襲で計測する携帯式の装置であり、指挿入部12と、表示部14と、操作ボタン群16とを有する。指挿入部12は、例えば人差し指(生体)を挿入して反対面から突出可能なように貫通する孔となっている。表示部14は、液晶モニタであり、計測結果のグルコース濃度や各種情報を表示可能であり、人差し指を指挿入部に挿入した状態において、視認性のよい場所に設けられている。操作ボタン群16は、電源ボタン、計測開始ボタン、計測停止ボタン、設定ボタン等を含み、人差し指を指挿入部12に挿入した状態において親指で操作可能な位置に設けられている。
図2に示すように、血液成分測定装置10は、コンピュータ20によって統合的に制御されており、該コンピュータ20は、表示部14、操作ボタン群16、投光源部22、受光素子部24、温度センサ26及び吸着手段28に接続されている。
投光源部22は、出力波長の異なる3つの赤外線LED30a、30b及び30cと、赤外線LED30a〜30cの光を1つにまとめる集光器32と、該集光器32の光を指に導く投光導光体34とを有する。赤外線LEDは設計条件に基づいて、1、2又は4以上でもよい。赤外線LED30a〜30cは、例えば近赤外線のうち、計測目的に応じた3つの波長に対応した単波長の光を発生し、少なくとも1つは、血糖(グルコース)計測に好適な波長の光(例えば、900nm〜2000nmから選択される波長)を発生する。
受光素子部24は、投光導光体34から投光されて指を透過した光が入射される受光導光体36と、該受光導光体36に導かれた光を受光する受光素子38とを有する。受光素子38は、例えばフォトダイオードである。
投光導光体34及び受光導光体36は、1本の光ファイバ、複数本の光ファイバ束又はアクリル導光体等であり、指に接触するプローブ40及び42に接続されている。投光導光体34及び受光導光体36を用いることにより、投光源部22及び受光素子部24の配置の自由度が高まるとともに、光軸が安定する。投光導光体34及び受光導光体36は、必ずしも設けなければならない訳ではなく、例えば、受光導光体36を省略して、受光素子38をプローブ42の先端に設けてもよい。
温度センサ26は、指の温度を計測する接触式のセンサであり、例えば、サーミスタ、熱電対、半導体式センサ等が挙げられる。このような接触式センサによれば、皮膚温度を簡便且つ確実に測定することができる。また、温度センサ26は接触式に限らず、非接触式の赤外線センサ(ボロメータ、サーモパイル等)を用いた放射温度計等であってもよい。プローブ40、42及び温度センサ26は、プローブ機構44に含まれている。
吸着手段28は、真空ポンプ又はイジェクタ等の負圧を発生させる装置であって、分岐管45を介した2本の吸引チューブ46a及び46bがプローブ40及び42に接続されており、該プローブ40及び42を指に吸着させることができる。
コンピュータ20は、タイミング制御部50、投光制御部52、受光制御部54、体温計測部56、吸着制御部58、スペクトル解析部60、差分解析部62及び血糖値演算部64、及び図示しない記憶部を有する。これらの各機能部は、主に、ソフトウェア処理によって実現される。
タイミング制御部50は、一連の血糖計測のシーケンスの制御をする。投光制御部52は、投光源部22に接続されており、赤外線LED30a〜30cの投光制御をする。受光制御部54は、受光素子部24に接続されており、所定の計測タイミングで、微小時間毎に受光素子38から受光信号を入力し、スペクトル解析部60へ供給する。受光制御部54は、例えば1秒間に20回〜200回程度の受光周期で、数秒間の計測をする。体温計測部56は、温度センサ26に接続されており、指の温度信号を入力する。吸着制御部58は、吸着手段28の制御をする。
スペクトル解析部60は、受光制御部54から得られる各受光信号のスペクトル解析を行い、所定の波長の光の強度を求める。差分解析部62は、スペクトル解析部60から得られるスペクトル信号から収縮期の信号Q1(図3参照)と拡張期の信号Q2(図3参照)とを特定し、これらの差分スペクトル波形を求める。
図3に示すように、血糖計測に応じた所定波長のスペクトル信号Qは、動脈血の変動によって脈波に応じた形状をしており、収縮期では高く、拡張期では低い。図3における複数の黒丸は、計測信号である。スペクトル信号Qは、動脈血に応じて変動する部分69aと、変動のない静脈血に対応した部分69b及び血液以外の組織に対応した部分69cとから構成されている。
血糖値演算部64は、差分解析部62から入力データとして与えられた差分スペクトル波形と所定のサンプルスペクトル波形とを比較し、最も類似するものから血糖値を推定・演算して表示部14に出力する。差分スペクトル波形は、動脈血の吸光成分のみに依存する吸光スペクトルになり、静脈血や血液以外の組織による吸光成分が含まれないため、これらの影響を除去することができ、高精度な血糖値計測が可能となる。血糖値演算部64では、さらに、温度センサ26から得られる皮膚温度に基づいて血糖値の補正をする。このように、温度センサ26の信号により、体温による血糖値への影響を補償することができる。
スペクトル解析部60、差分解析部62及び血糖値演算部64は、受光制御部54が受光素子部24から信号入力するタイミングに合わせてリアルタイムで処理をしてもよいし、得られた信号を一旦所定の記憶部に記憶した後に処理をしてもよい。コンピュータ20における血糖値の計測処理は、例えば前記の特許文献1に記載された方法を用いてもよい。
図4に示すように、プローブ機構44は指挿入部12に設けられており、投光側のプローブ40と受光側のプローブ42と、これらのプローブ40及び42を支持するベース板70及び72と、プローブ40及び42と血液成分測定装置10の外側面との間に設けられた布74とを有する。布74により指を指挿入部12に挿入しやすくなる。
図5及び図6に示すように、プローブ42は、ベース板72に対して進退可能なロッド76と、該ロッド76の先端部に設けられたフランジ体(当接部材)78と、ロッド76を指の方向に付勢するコイルばね(弾性体)80とを有する。
ロッド76は、先端の皮膚当接面82と、該皮膚当接面82を構成するヘッド84と、後端のストッパ86とを有する。ロッド76の軸芯には後端から皮膚当接面82まで受光導光体36が直線状に設けられており、該受光導光体36の先端面36aは受光部となる。皮膚当接面82は先端面36aの周囲に設けられ、該先端面36aとともに同一面を形成して、一体的に指に接触する。皮膚当接面82の面積は、7mm2〜35mm2が好適である。皮膚当接面82を7mm2以上に設定すると投光部及び受光部の形成が簡便になり、35mm2以下にすることにより、適度に狭い面積になって生体の面に合って密着しやすい。皮膚当接面82には、温度センサ26が設けられている。温度センサ26はフランジ体78に設けられていてもよい。
ロッド76は、ベース板72に設けられたガイド孔(スライド部)90にほぼ隙間なく挿入されており、該ガイド孔90に沿って軸芯方向(換言すれば、投光部の光軸方向)に沿って案内される。
コイルばね80は、弱いばねであり、フランジ体78を介してヘッド84を指の方向に向かって軽く付勢している。ストッパ86がベース板72に当接することによって初期の位置決めがなされており、指を指挿入部12に挿入することによって、コイルばね80を圧縮して軽く押し下げられる。このコイルばね80により、初期状態で皮膚当接面82及びフランジ体78を確実に指に接触させることができる。
フランジ体78は、ヘッド84の周囲に設けられ、先端面36aとともに指に接触する当接部材であって、ロッド76が挿入されている中心孔88と、先端側に開口する形状でヘッド84を支える凹部91と、先端面92に設けられた環状溝(吸着部)94と、該環状溝94の底面に設けられた複数の吸気孔96とを有する。各吸気孔96は内部の連通路98を介して吸引チューブ46bに接続されており、環状溝94は負圧によりフランジ体78及びロッド76を指に吸着させることができる。フランジ体78の先端面92と皮膚当接面82を合わせた面積は、35mm2〜80mm2が好適であり、指に対して密着させやすい。
中心孔88は、ロッド76よりもやや大径の孔であり、フランジ体78は傾斜可能である。ヘッド84と凹部91は対応する凸球面及び凹球面によって簡便な傾斜機構を構成し、これらの面が互いに摺動することによってフランジ体78は皮膚当接面82を中心として任意の方向に傾斜可能であり、しかもヘッド84を確実に支持することができる。
プローブ40は、基本的には、プローブ42と上下対称構造であるので、同じ構成要素には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。プローブ40では、受光導光体36に代えて投光導光体34が設けられており、該投光導光体34の先端面34aは投光部になる。プローブ40の内部の連通路98は吸引チューブ46aに接続されている。温度センサ26はプローブ40及びプローブ42のいずれか一方にあればよい。
このように構成されるプローブ機構44では、図7に示すように、指挿入部12に指を挿入すると、2つのコイルばね80がそれぞれ圧縮されて各ロッド76は上下方向にスライドし、各皮膚当接面82は指の上面及び下面に当接する。
コイルばね80は、十分に弱いばねであり(少なくとも環状溝94による吸着力よりも弱く)、指を挿入しやすく、しかも、初期状態で各皮膚当接面82及びフランジ体78を指に対して軽く当接させておくことができ、その後の環状溝94による吸着を迅速且つ確実に行うことができる。また、コイルばね80は十分に弱いことから、指を過度に押圧することがなく、指の血流が阻害されず、血液成分の計測に影響を与えることがない。設計条件によってはコイルばね80を省略してもよい。
また、各フランジ体78は、指の面に応じて傾斜することからフランジ体78及び皮膚当接面82は該指に一層密着しやすい。フランジ体78は環状溝94の負圧による吸着作用により指に密着するが、この吸着作用では指の血流を阻害することがない。
図4及び図7から明らかなように、投光部としての先端面34aと受光部としての先端面36aは対向する位置で同一光軸J上に設けられ、間に計測対象の指が挿入可能である。また、ガイド孔90によるロッド76のスライド作用により先端面34aと先端面36aの光軸が同一の状態に維持される。しかも、先端面34a及び先端面36aは、指がある程度不規則に動いても該指に対して解離せず、確実に当接し、空気層がないことから、光の乱反射等がなく正確な投光及び受光が可能となる。これにより、血液成分測定装置10では、計測対象である指の形状や動きによって、光軸がずれたり空気層が発生することがなく、これらの影響を受けずに生体における血液成分を正確に計測することができる。この計測は、当然に非侵襲である。
このように構成される血液成分測定装置10では、先ず、電源を入れた後、指挿入部12に指(例えば、人差し指)を挿入して、所定の計測開始ボタンを押す。これにより計測が開始され、投光源部22の赤外線LED30a〜30cから投光導光体34を介して先端面34aから投光する。指の中で動脈、静脈及びその他の組織を透過した光は、先端面36aから受光導光体36を介して受光素子部24で受光される。コンピュータ20では、1又は複数回の脈拍に相当する期間において受光素子部24から信号を受信し、スペクトル解析、差分解析を経て血糖値を求め、表示部14に表示する。
なお、プローブ40及び42は、双方がベース板70及び72に対してスライド可能である必要はなく、少なくとも一方が光軸に沿って案内されるように構成されていればよい。
対向する2つの皮膚当接面82は必ずしも平面でなくてもよく、例えば、緩やかな凸面状に構成されていてもよい。凸面の頂部に投光部及び受光部を設けることにより、生体に対してより密着しやすくなる。対向する2つの皮膚当接面82は、平行面である必要はなく、例えば指に当接しやすいように適度に傾斜していてもよい。
血液成分測定装置10は携帯式に限らず据置式等でもよく、また、指式に限らず、例えば耳たぶや腕等で血糖計測をしてもよい。血液成分測定装置10は、グルコース濃度の他、ヘモグロビン濃度、酸素飽和度に適用してもよい。この場合、計測目的に応じて赤外線の波長を赤外線LED30a〜30cから発光するとよい。
図8に示すように、ヘッド84とフランジ体78との接続は、中央部が最も大径となる球面で、いわゆるボールジョイントのように接続されていてもよい。これにより、ヘッド84とフランジ体78がより確実に接合されるとともに、皮膚当接面82の面積が小さくなり、皮膚に密着させやすい。
ヘッド84とフランジ体78との接続は、傾斜方向に弾性的で、ロッド76のスライド方向に伸びの少ない弾性体で行ってもよい。
本発明に係る血液成分測定装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る血液成分測定装置の斜視図である。 本実施の形態に係る血液成分測定装置のブロック構成図である。 受光したスペクトル信号である。 指挿入部及びプローブ機構の断面側面図である。 プローブの断面側面図である。 プローブの斜視図である。 指を挿入した状態の指挿入部及びプローブ機構の断面側面図である。 変形例に係るプローブの断面側面図である。
符号の説明
10…血液成分測定装置 12…指挿入部
20…コンピュータ(制御部) 26…温度センサ
28…吸着手段 30a〜30c…赤外線LED
34…投光導光体
34a、36a…先端面(投光部、受光部) 36…受光導光体
38…受光素子 40、42…プローブ
44…プローブ機構 46a、46b…吸引チューブ
70、72…ベース板 74…布
76…ロッド 78…フランジ体(当接部材)
80…コイルばね(弾性体) 82…皮膚当接面
84…ヘッド 86…ストッパ
88…中心孔 90…ガイド孔(スライド部)
94…環状溝(吸着部) 96…吸気孔

Claims (8)

  1. 対向する位置で同一光軸上に設けられ、間に計測対象の生体を挿入可能な投光部及び受光部と、
    前記投光部及び前記受光部の少なくとも一方を前記光軸に沿って案内するスライド部と、
    前記投光部及び前記受光部のそれぞれの周囲に設けられ、前記投光部及び前記受光部とともに前記生体に接触する当接部材と、
    負圧により前記当接部材を前記生体に吸着させる吸着部と、
    前記受光部から得られる信号に基づいて前記生体における血液成分を計測する制御部と、
    有することを特徴とする血液成分測定装置。
  2. 請求項1記載の血液成分測定装置において、
    前記生体の温度を計測して前記制御部に供給する温度センサを有し、
    前記制御部は、前記温度に基づいて血液成分の補正をすることを特徴とする血液成分測定装置。
  3. 請求項1又は2記載の血液成分測定装置において、
    前記投光部及び前記受光部の少なくとも一方は、直線状の導光体によって前記生体に投光し、又は受光することを特徴とする血液成分測定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の血液成分測定装置において、
    前記投光部は、赤外線を投光し、
    前記制御部は、血液のグルコース濃度を計測することを特徴とする血液成分測定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の血液成分測定装置において、
    前記スライド部は、前記投光部及び(又は)前記受光部を前記生体の方向に付勢する弾性体を有し、
    該弾性体の付勢力は、前記吸着部による吸着力よりも弱く設定されていることを特徴とする血液成分測定装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の血液成分測定装置において、
    前記当接部材は、前記投光部及び前記受光部に対して傾斜可能に構成されていることを特徴とする血液成分測定装置。
  7. 請求項6記載の血液成分測定装置において、
    前記当接部材と前記投光部及び前記受光部とは、球面で摺動して傾斜する傾斜機構を有することを特徴とする血液成分測定装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の血液成分測定装置において、
    前記投光部及び前記受光部の前記生体に当接する面の面積は、7mm2〜35mm2であることを特徴とする血液成分測定装置。
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