JPH09117437A - 無侵襲生化学センサ - Google Patents

無侵襲生化学センサ

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JPH09117437A
JPH09117437A JP28015195A JP28015195A JPH09117437A JP H09117437 A JPH09117437 A JP H09117437A JP 28015195 A JP28015195 A JP 28015195A JP 28015195 A JP28015195 A JP 28015195A JP H09117437 A JPH09117437 A JP H09117437A
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JP
Japan
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living body
light
container
opening
blood
Prior art date
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Pending
Application number
JP28015195A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiko Fujii
稔子 藤井
Yuji Miyahara
裕二 宮原
Osamu Ozawa
理 小沢
Tsuyoshi Sonehara
剛志 曽根原
Masao Kan
正男 管
Yutaka Masuzawa
裕 鱒沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】生体表面を吸引するための容器及びポンプ
を設け、容器内に発光素子,受光素子を固定した。 【効果】皮膚表面の血管にうっ血が起こり、生体内の光
路中の血液量が増加するためSN良く血液による光吸収
を測定することができる。生体の測定対象部が光に対し
て固定され、生体の動きによる誤差無く測定を行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生体計測装置に係
り、特に血液中の生化学成分濃度等を無侵襲で測定する
生体計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の血液中の成分分析については、例
えば、生体計測とセンサ,戸川達男著(1986年)第
371頁から第403頁において述べられている。ここ
では可視光もしくは近赤外光による血液酸素飽和度及び
ビリルビン濃度の経皮計測について述べられている。測
定部位をカフによって圧迫し、虚血状態にして組織のみ
の光吸収を求め、光吸収によって測定値を補正するオキ
シメータや、皮膚に一定圧が加わった状態で光源が発光
する構成をもつビリルビン計測装置等の非侵襲計測法
や、穿刺型,カテーテル型のセンサを血管内に留置して
血液ガスやグルコース濃度を連続測定する方法について
述べられている。
【0003】また臨床用自動分析,小澤恭一著(198
5年)、第50頁から第54頁では、体外に採取した血
液を分析するための自動分析計について述べられてい
る。この装置は一般的に化学の分野で用いられている比
色法を血液分析用に最適化し自動化したものである。ま
た特開昭60−236631号公報では、生体表面に光を照射
し、その反射光を測定することによって血液中のグルコ
ース濃度を測定する装置に関して述べられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術は、採血も
しくは血管中へのセンサ埋め込み等の、人体の侵襲を伴
う手法と、経皮的な侵襲を伴わない手法に分けられる。
前者の侵襲を伴う手法は、実際に病院等で使用されてい
る手法の大半を占めているが、患者の苦痛を伴うという
問題があり、低侵襲、もしくは非侵襲の分析手法の開発
が望まれている。一方それらのニーズに答えて後者の非
侵襲な分析法が考案され、幾つかは実用化されている。
しかし測定対象は血液酸素飽和度やビリルビン濃度の計
測等主に生体透過性がよく、対象に特異的な強い吸収を
もつ可視光を用いたものであった。グルコースやその他
の生化学成分に関しては、可視光領域に特異的な吸収が
無く、近赤外領域での特異的吸収が報告されているが、
吸収が微弱で検出が困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、生体表面に光を照射してその反射光を検出する装置
で、生体表面を吸引するための容器及びポンプを設け、
かつ容器中にに発光素子,受光素子を固定したものであ
る。
【0006】上記手段は以下のように作用する。容器及
びポンプは、生体表面を吸引し、容器に固定された光照
射装置及び受光素子に対して生体表面の測定対象部位を
固定する。また生体表面を吸引することで、皮膚血管が
うっ血し、光が照射される面積あたりの血液量が増加
し、S/Nよく血液情報を測定することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第一の実施例であ
る無侵襲生化学センサの基本構成図である。センサ部1
は、半導体レーザ2と集光用レンズ3、及びフォトダイ
オード4,スリット5及びそれらを生体表面に固定する
ための治具6から構成されている。
【0008】治具6は筒状の形態であり、一端は開口し
ており生体表面7に密着し、もう一端はスリット5やレ
ーザ2,フォトダイオード4等を固定するための支持体
8が設置されている。支持体8には、空間9を陰圧にす
るためのポンプ10に通じる空気口11が設けられてい
る。
【0009】治具6を生体表面7に密着させた後、生体
表面7と支持体8の間に構成される空間9は、ポンプ1
0によって陰圧に保持され、生体表面7が治具6中に吸
引され、レーザ2及びフォトダイオード4に対して生体
表面の測定対象部を固定することができる。測定対象部
の固定が終了した後、電流源12を駆動させ、レーザ2
の出力を開始する。
【0010】レーザ2から出力された光は、レンズ3に
より平行光束とされ、生体中に照射される。照射された
光は、一部は生体表面の角質層や表皮13で反射,散
乱,吸収される。一方、表皮13を透過し、真皮14に
到達した光は、一部は組織によって散乱,吸収,反射さ
れ、一部は皮膚血管内の血液に到達し吸収,反射され
る。スリット5はこの真皮からの反射光を、角質層,表
皮からの反射光から選択的にフォトダイオード4に受光
させるため設置されている。フォトダイオード4によっ
て検出された光はアンプ15,AD変換器16をへて演
算部17にデジタル信号として入力される。
【0011】図2は非吸引時(a)と吸引時(b)の皮
膚血管のモデルである。皮下組織から真皮14内に入っ
た動脈は真皮内で分枝して皮膚血管18となる。皮膚血
管18は、真皮の上層へ上行した後、反転して再び集合
し皮下組織へつらなる。生体表面の吸引時ではこの皮膚
血管の反転部19にうっ血が生じると考えられる。従っ
て図2(a)に示すように非吸引時の真皮内の光路20
中の血液量よりも、同図(b)のように吸引時の真皮内
の光路20中の血液量が多くなり、SN良く血液の光吸
収を測定することができる。
【0012】図3は本発明の第二の実施例の無侵襲グル
コースセンサの構成図である。図1で示した基本構成の
他に圧力センサ21,制御部22を設け、圧力センサ2
1によって空間9の内圧を測定し、制御部22によって
ポンプ10の吸引力を制御する。
【0013】また半導体センサ2には、グルコースの吸
収がある波長1.563,2.076及び2.272μm
のいずれかの光を出力する近赤外GaAlAsレーザを
用い、フォトダイオード4にはInGaAsを用いた。
【0014】治具6を生体表面に密着させ、支持体8表
面に設置された圧力センサ21の出力が第一の設定値p
になるようポンプ10によって、生体を吸引し、吸引状
態を一定に保持する。このとき第一回目の光の生体への
照射を行い、生体の光吸収sを測定する。次に更にポン
プ10によって圧力センサ21の出力が第二の設定値q
(p>q)になるまで生体の吸引を行い、吸引状態を一
定に保持する。このとき第二回目の光の生体への照射を
行い、生体の光吸収tを測定する。圧力センサの出力が
qの状態では、出力がpの状態に比較して、皮膚血管の
うっ血状態が進み、光路中の血液量が多くなっている。
血液量の増加に比較して、皮膚組織の変動はほとんど無
いと考えられるため、出力qのときの光吸収tと出力p
のときの光吸収sの差r(=t−s)を演算部16によ
って算出することで、皮膚組織による吸収を除去し、吸
引状態の変化によって変動した血液量の光吸収のみを抽
出することができる。半導体レーザ2が出力する光は血
液中のグルコースによって吸収されるため、上記の測定
によって血液中のグルコースの濃度変動を知ることがで
きる。
【0015】図4は本発明の第三の実施例の構成図であ
る。第一の実施例の発光素子,受光素子の支持体8に生
体表面が密着するまでポンプ10によって吸引し、発光
素子及び受光素子からの生体の距離を一定に規定し、再
現性良く測定が行える。
【0016】図5は本発明の第四の実施例の構成図であ
る。本実施例は、生体7をポンプ10によって吸引し、
支持体8の凹部分に密着するまで陥入させ、支持体8に
固定した半導体レーザ2から光を出力させ、生体を透過
した光をフォトダイオード4によって検出する構成とな
っている。
【0017】図6は本発明の効果を表わしたグラフであ
る。図6は本発明の第二の実施例によってヒト血液中の
グルコース濃度を無侵襲で計測した結果である。横軸に
は、従来の採血によって測定したグルコース濃度、縦軸
には本実施例で測定した信号rを示した。本図によれ
ば、信号rと血液中のグルコース濃度との相関はr=
0.9 であり、rの変動によって血液中のグルコース濃
度を無侵襲で測定できることがわかった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、血液中のグルコース濃
度を無侵襲で感度良く測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例のセンサを示す説明図。
【図2】本発明の第一の実施例で血管組織モデルを示す
模式図。
【図3】本発明の第二の実施例のセンサを示す説明図。
【図4】本発明の第三の実施例のセンサを示す説明図。
【図5】本発明の第四の実施例のセンサを示す説明図。
【図6】本発明の効果を表わす説明図。
【符号の説明】
1…センサ部、2…半導体レーザ、3…集光用レンズ、
4…フォトダイオード、5…スリット、6…治具、7…
生体表面、8…支持体、9…空間、10…ポンプ、11
…空気口、12…電流源、13…表皮、14…真皮、1
5…アンプ、16…AD変換器、17…演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽根原 剛志 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 管 正男 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 鱒沢 裕 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を生体の表面に入射させ、前記生体から
    の拡散,透過,反射光を検出することによって前記生体
    中の情報を計測するセンサにおいて、開口部を有する容
    器と、前記容器の開口部を生体表面に密着させることに
    よって生じる前記容器中の空間を陰圧に保つための機構
    と、前記容器中の開口部に密着した生体表面に光を照射
    するよう前記容器内部に固定された発光素子と、生体表
    面及び内部から拡散,透過,反射される光を検出するた
    めに前記容器内部に固定された受光素子を備えたことを
    特徴とする無侵襲生化学センサ。
  2. 【請求項2】光を生体表面に入射させ、前記生体からの
    拡散,透過,反射光を検出することによって生体中の情
    報を計測するセンサにおいて、開口部を有する容器と、
    前記容器の開口部を生体表面に密着させることによって
    生じる前記容器中の空間を陰圧に保つための機構と、前
    記容器中の開口部に密着した生体表面に光を照射するよ
    う前記容器内部に固定された発光素子と、生体表面及び
    内部から拡散,透過,反射される光を検出するために前
    記容器内部に固定された受光素子と、前記容器内部の空
    気圧もしくは生体表面が前記容器内に吸引される圧力を
    制御するための圧力センサを前記容器内部に備えたこと
    を特徴とする無侵襲生化学センサ。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の容器内に、吸引
    した生体表面を密着させるための支持体を設け、発光素
    子及び受光素子に対して生体表面の測定部位を固定する
    無侵襲生化学センサ。
  4. 【請求項4】生体表面を吸引する圧力の制御によって、
    生体内光路中の血液量を増減させることで、生体組織の
    影響を除去し、血液のみによる光吸収を抽出する測定方
    式を有する請求項2に記載の無侵襲生化学センサ。
  5. 【請求項5】生体表面と受光素子の間にスリットを設け
    た請求項1または2に記載の無侵襲生化学センサ。
  6. 【請求項6】0.6μm〜2.5μmの少なくとも一波長
    の近赤外光を生体表面に照射する請求項1または2に記
    載の無侵襲生化学センサ。
  7. 【請求項7】請求項1または2に記載の発光素子及び受
    光素子は、半導体レーザ及びフォトダイオードである無
    侵襲生化学センサ。
JP28015195A 1995-10-27 1995-10-27 無侵襲生化学センサ Pending JPH09117437A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319576A (ja) * 2006-06-05 2007-12-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 成分濃度測定装置
JP2009233285A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Terumo Corp 血液成分測定装置
WO2013134747A1 (en) * 2012-03-09 2013-09-12 Adibnazari Mahmoudreza A combined absorption-reflection based instrument and technique to measure antioxidants (including carotenoids) in human tissue
JP2019141373A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 セイコーエプソン株式会社 脳機能測定装置

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